ややばかり御無沙汰致しております。 SURR 福留です。
この度のエントリーでは、昨年に続いてささやかながら御推奨させて頂いておりますサマースタイルの半袖のシャツ、先日御披露目が叶いましたそれらにつきまして綴らせてください。
それこそ、昨年よりは街で見かける機会が増えましたでしょうか。特出した裏付けもなく、なんとなしにそう感じておりまして、日々更新されているであろう皆様の感性を陰ながら拝見し、引き続き心から楽しく思っております。
今期は 16SS に叶わなかったセレクションが一人のコレクターさんのお陰で御用意することができまして喜ばしい限り。やっと “ ピンクのアロハシャツ ” で SURR を彩ることができました。ヴィンテージピースとして、近年においては性別を既に超えているであろうアロハというカルチャーウェアは、その背景と文化ならではの多彩な色彩や紋様が魅力ですが、私は主に半世紀前の人々の感性によって仕上げられ、半世紀という長い時間を経たピンクの色調に、感覚的に狂っておりました。しかしながら探している時に限って見つからない、この世の常よろしく昨年は叶いませんでしたが、やはり諦めなくて本当に良かったです。人間、ガッツですね。
これらもまた捉え方によって大きく変わる存在意義。特に顕著なそれかもしれません。正解がないからこそ、御判断なさるそれが正解となる一品ではないかと思いますので、引き続き感性の赴くままに捉えて頂けましたら幸いです。幸か不幸か私ですと、そこはかとなく面白みが少ないので、例えば良い意味でアロハをアロハとしないような傾奇者にお認め頂けたら、教科書にないスタイルになってくれるのではないでしょうか。


また、本当に幸運なことに SURR で御提案したいと心から思えるピンク以外のアロハシャツや、それとは異なるカルチャーの半袖も御用意が叶いましたので、僅かでも御興味頂けましたら、是非にと思います。
感覚の更新 は本当に面白い。私自身にとってそれは、本当に掛け替えのない尊い心情です。今年は、何年振りか思い出せないほどに、とあるアイテムにおいての感覚更新が起こりまして、それはそれは楽しませて頂いているのですが、それはまた別の機会にゆっくり綴らせてください。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
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真鍮製のバックル、クラフト宛ら切りっぱなしの革。
まるでハンドソーイングしたように太く丁寧に縫われた縫製。
レザー部分には23文字の数列、フランスの地アトリエで作られた刻印。
表に返すとインディゴブルーのデニム地。



その後のアーティザナルラインのプロトタイプ的立ち位置か、将又、口切りなるプロダクトか。いずれにせよ、1999年メンズコレクションがいざ開始されたクリエイションでは、其れまでのレディースコレクションの流れから想像の範囲を遥かに超える程、究極的なるミニマリズム精神によって昇華されたようなプロダクトを確認できますが、同年に誕生したこの2つのブレスレットもまた、デューティーな肌触りと活かされた素材感、類のないプロダクトであると同時にオーソドックスな香りもする、無駄を削ぎ落とした外形。どこか真面目で、どこかチャーミング。決してふざけてなどいない本気のシンボル。
プロトタイプであるにせよ、ないにせよ、ベクトルがどうであれ、コレクションピースである,ないではなく、ブランドどうこうでもなく、只、目の前にある作品と真摯に向き合い、誠実に愛し、永く愉しんでくれる事を心から望んでいたひとりの男性の想いを汲取り、純粋なまでにひとつのブレスレットとして、お認めを頂けましたら。
たまたま其れが、デニム地がジョイントされたマルタンマルジェラ氏の作品である、というだけの事。

Newarrival, 1999s Martin Margiela denim & leather bracelet 2size


with 90s Cartier tank “ vermeille coating ”
刺繍を入れるも良し。
スーツに合わせるも良し。
どうぞ、お好きなように。
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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「呼吸する碧」
端から端までとカラーチャートに属する青色を確認致しましたが、 “ 青 ” と限定な上での探索で御座いましたので、当然、近しい色合いは存在したものの、確実性を帯びた色名に辿り着くことは叶いませんでした。
何処にも属さない碧。広域的な表現で “ 青 ” ですが、感覚的に(なんとも説得性に欠けますが) “ 碧 ” と表したくなる程、極めて日本的で,奥床しく,情緒すら有ると。どこか無機的に感じられない表情は、夕暮れを過ぎた水上,海面,深海のように緩やかな水の動きを連想できる、その色を乗せた生地は、合理的に無機的で終わるにはあまりにも勿体がなく、それでいて反発したくなる程に優美。詰まるところ、有機性を帯びた表情「呼吸する碧」で御座いましょう。

シャツかブラウスか、大きいか、小さいか。恐らくか、其の領域ではない例えばの1着だろうと感じますが、適合する表現のひとつは「羽織り」。肩幅、身幅とジャストフィットで着用する事を想定して仕立ててはいないと推定できる程、余白を残したパターンと空間の使い方。ドロップショルダーという仕組み、フレンチアンティークにみられる大きめのチェストポケット。背は1枚仕立て、ヨークを排除するという選択。



ともあれ、無機性を感じないその碧は、和を放ち、自然に溶け込み、主に添う。狙った芸当と思いますが、オーソドックスではなく、かといってアバンギャルドでもない、その狭間に存在する絶妙な均衡。前衛的か、官能的か、古典的か。其々のエレメントが複合的に重なる中間地点に、堂々と自立する1着。袖を通した際に確実性を帯びて伝わってくるエッセンス。
“ 大胆な空間バランス ” “ アダルトな色気 ” “ 無駄を削ぎ落とした上での構築性 ”
彼が手をかけた衣類を視ますと、こうすればこう、というロジックや論理など実は存在せず、存在したとて頭脳や経験則では包容できない際に、砦として君臨する人知が及ばない領域、圧倒的なまでの“センス”によってコントロールしていたのではと、思う程に、所謂イメージソースやガイドとなった “教科書” が思い当たらないし見当たらないし浮かばない。
兎も角も、彼の頭の中でしか成立しない別次元の世界であり、それが具現化された1980年代というプレタポルテ全盛の時代。彼が哀しい事件の末,命を絶たれるまで全盛期と詠われたその時代の1着は、写真を愛し、ファッションを近くで触れる事ができた幼少時代、大国イタリという地、誇大して申し上げるわけではなく、彼の逸脱なる其のセンスが凝縮された,感服する程に素晴らしい既成衣類であると、私はそう想います。
「呼吸する碧」であるかないか。あったとしたら。そうでないとしたら。
例えばこの1着は、和を放ち,自然に溶け込み,主に添う。極めて日本的で,奥床しく,情緒すら有る。夕暮れ過ぎの水上,海面,深海のように緩やかな水の動きを連想できる程、無機性に反発したくなる程に優美。其れ程に魅力的かつ「呼吸をする碧」であるからこそ、感服する程に素晴らしい既成衣類であると、そして1着の紳士服としまして敬畏の意を表したいと、切に想います。

80s Gianni Versace blue cape shirt
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
[email protected]
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