フランスのフレームその2 / Diary1246
26.7.2024

時計部門と同じく顧客からの“作ってよーん“の要望によって発足し瞬く間に世界最高峰に躍り出てきっと当時の世界中のアイウェア職人に地団駄を踏ませたのではないかと妄想せずにはいられないリュネット・カルティエ。あまりにも人気を博したので自社だけでは製作が追いつかず地団駄を踏んでいる世界中のアイウェア職人にコンタクトをとり技術力が合致すれば共作を希望していたのにも関わらずいざ職人が検品すると世界中の誰もがカルティエの求めるクオリティに到達していなかったのでやはり自社だけで製作するしかなかったリュネット・カルティエ。そして当時の職人が有していたその“世界中の誰もが到達できなかった“技術力は現代のカルティエの工房に受け継がれることなくロストテクノロジー(手仕事だけど)になってしまったリュネット・カルティエ。そしてきっとサハラ砂漠のど真ん中で売られていたとしてもきっとParis中心地と同じ値段で販売されているであろう“ヴィンテージ“リュネット・カルティエ、新作です。

 

 

視力が弱い私はやはりまず眼鏡らしい眼鏡型を と思ってしまうのですがヴィンテージ・リュネット・カルティエではまぁ出逢えないったら出逢えない。優先されていたのはサングラスらしい個体なのでしょうか、もしくは眼鏡型だと良い意味でファッションではなくパーソナルな存在になるから手放される機会が少ないのでしょうか。きっと両方が要因として色濃いことでしょう。たったの三本ですが私にとっては三本“も“、ちなみにもう一本あったのですがこのDiaryが完成するまでに旅立ってしまいました。有難いことに1stアイウェアとして御選び頂けたのですが一番最初が最高峰なほど贅沢でありなんだかんだ有意義で有用性に満ち溢れていることはないと常々思います。末長く御愛用頂けますように。

 

 

 

 

 

New,80−90s Lunette Cartier Selection

 

この機会に是非 という小売業において最高峰に位置するありふれた退屈な文言が年々深刻さを増していますね。この機会に是非。

 

SURR 福留

フランスのフレームその1 / Diary1245
25.7.2024

熟練した職人技術,情熱的で大胆な生き方,そして何よりも自由な感性によってアイウェアの世界に革命を起こし後々のアイウェアデザインに多大なる影響を与え、ムッシュ・サンローラン,元フランス大統領ジャック・シラク,モナコ大公レーニエ3世,ジャック・デュトロン,ナナ・ムスクーリといった世界中のVIPをアイウェアによって“RE−STYLE“し、数多のデザイナーズブランドのアイウェアデザインを担当し、アラン・ミクリの礎をまでをも創った伝説的なアイウェアデザイナー Victor BitchatchiによるVITO Parisの60sプロダクト、新作です。

 

 

モダンでクラッシックなフレンチフレームも良いですが、彼が創作した“ファッションの要素性“を芳醇に内包するクラッシックであると同時に明るく華やかなフレームの世界観は、いつからか餅は餅屋メソッドゆえアイウェアとシューズは専門メーカーの品しか身につけなくなった私にとって貴重なエッセンスです。

とはいえモダンでクラッシックなフレンチフレームも大好きなので合わせて50s肉厚フレームの未使用品も2本御披露目させて頂きました。

私はファッションスタイルはほとんど一辺倒ですがアイウェアに関しては単純に視力が弱いこともあって幾つかの味を求めずにはいられません。目が見えないのは煩わしいけど大前提としてアイウェアを必需品である道具として真正面から向き合ったうえで正々堂々ファッションとして楽しめて、幾つかの味わいによって実際問題自身のスタイルと印象を変化・操作させられるのはやっぱり楽しいなと、いつからか思えるようになりました。

 

 

 

 

New,60s VITO Paris frame & more

 

でも視力が良い人も絶対にアイウェアかけてくださいUVの影響は大きいですから、目は一組しかありませんよ。なんなら100円ショップのでも良いからとにかく今すぐにかけてください、いややっぱしっかり素敵と思えるのビシッとかけてください。引き続き格好付けていきましょうよ。

 

 

SURR 福留

Designers Aloha / Diary1244
19.7.2024

先日とある御客様とのやりとりにおいてトリコロールカラーの開襟半袖シャツを御提案する際に“フレンチアロハです“とお伝えしたところ“これってアロハなんだね!“と返答がきた時にふと思いました、アロハの定義ってなんだろう と、半袖、開襟、柄ありというのもマストなのでしょうか。なんと言ってもあたしゃアロハにはめっぽう弱くってですね、サマープロダクトにおける一つのアイコンのように捉えて羨望すら抱いているのですが、そこまでの存在に昇華したきっかけはこのビジュアルでした。

 

はい出ました1996年の映画「ロミオ&ジュリエット」、ミウッチャ・プラダによるアロハを着た若き日のレオナルド・ディカプリオです。このビジュアルに一目惚れしたのですが格好良いと思う感情は今だに一切衰えませんしこれからも衰えないでしょう。こういう格好良いと感じる温度が下がらない自分だけのシンボルって皆様もいくつかあると思いますが本当に尊いですよね。いつまでも自分にとっての指標になってくれるというか人生で迷った時の灯台になってくれるような存在というか。どうぞこれからも大切にしてくださいまし。

 

 

と言うことで私にとっても偏愛の一つとなったアロハ、偏愛宜しくでコツコツと収集しました。ちなみに私は定義を知らないのを良いことに開襟じゃなくても半袖であり柄があれば一律でアロハとして御提案させて頂きますので御了承くださいませ。“これってアロハなの?“、はいこれもアロハあれもアロハです。

きっとアメリカンカルチャーの印象が強いかと思いますし実際にそうなのだとは思いますが、ミウッチャさんが毎年リリースしていたようにモードカルチャーにおいてもある程度存在するアロハ(私が勝手に定義を広げているからだと思いますが)、そのオリジンではないからこそのデザインの哲学が注入され,スタイルも精査され,当たり前のように上質な素材感を用い,良い意味で古過ぎないからこそよりリアルクローズとして向き合える“デザイナーズアロハ“は私にとって特級に重要な存在です。

 

 

 

 

 

New,Designers Aloha Selection

 

アロハ最高、モードカルチャーの色柄最強。 

 

 

SURR 福留

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