これ何? / Diary1419
10.7.2026

 

今年の三月に御披露目した一着にて認識した“しっかりと古い年代でハーフコートSTYLE”のフレンチハンティングプロダクトという存在。それまでは古いフレンチハンティングと言えば全てBOXYなシルエットでテーラードジャケットを軸としたカチッとしたジャケット型だったし時たまそうじゃなかったとしても近年に近い個体だったので、しっかりと古い時代でありバーバリーバルカラーコートのようなフワッとしたプロダクトバランスは初めてで、そもそもにおいて出逢ったことがないだけでなく想像すらしたことがなかった存在なのですが実物を目の前にするとどうして今まで想い描かなかったんだろうと不思議に思うくらい“あってしかるべき”な存在価値がしっかりと備わった一着でした。たまにあるんですよね、イマジネーションのスポットにすっぽりと収まってしまうような存在って。往々にして実物を目の前にすると混乱します。

でもこれはそもそもにおいて謎な存在、出逢ったのはパリで現地を拠点にする御馴染みのフレンチカルチャー・スペシャリストの親愛なる敬愛なるコレクターなのですが、まず彼が知らないプロダクトだと。生地は50−60年代のフランス軍のヘリンボーン織りのカモフラージュでジッパーもフランス軍で用いられるものだけどミリタリープロダクトではない、右肩のおかしな位置にオランダのリベットボタンが付いていてよく分からない、スタイル的には稀に存在するフレンチハンティングハーフコート型である、と。最終的には再構築かもとのことでした。

 

そのカルチャーにおける生粋のスペシャリストでその道を極めた熟練のプロファッショナルが初めて出逢う謎の一着ということはどういうことか?それは我々にとっては特に堪らない最高な存在でカテゴライズされていないので探せないから運良く巡り逢える機会を辛抱強く待ち続けるしかない、我々が思うヴィンテージカルチャーにおいてある意味最も出逢いにくい存在ということです。

 

 

 

 

 

New 60s French anonymous military camouflage hunting half coat

 

もちろん謎だったらなんでも良いというわけではなく当然惹かれる何かしらが濃く内包されていなればいけません、デザインなのかスタイルなのかパーツなのか素材なのかその他なのか。そういう意味ではこの一着はかなり色々な要素が揃っていますがまず思うのは一着の服としてシンプルに格好良いということ、次いで思うのはミリタリーの生地感はやはり“強い”なってこと。

 

 

SURR 福留

リネンの皺 / Diary1418
9.7.2026

 

ある時にSNSで“リネンを着ない”と言った意見を目にした。その時だったか別の投稿だったか定かではないが着ないどころか“人気がない”であったり“嫌い”と言ったニュアンスも含まれた意見もあって、リネンは服飾の歴史上常に人気があってヴィンテージカルチャーなんかは取り合いと言っても大袈裟ではないくらい需要があると思い続けてその旨を御客様方に主張し続けてきた私は心から驚いた、これは大袈裟ではあるが天地がひっくり返るくらい驚いた。

でもそれも正しい意見だなって、北青山の裏路地にあるマンションの一室でずっと“リネンは必須”と主張し続ける人がいるようにどこかにはずっと“リネンなんかいらない”と主張し続ける人がいるんだなって。幸いこの生業においてその意見を目の前にしたことはなかったが、もしかしたら覚えていないだけかもしれない。ほら、人間って都合良いじゃない?

 

そういえば先日某映画を観に行くことができた。それは長きにわたるシリーズ物の5作目で有名だし過去作品も人気なので公開したばかりは混み合うだろうから少し先かなくらいに思っていたのですがちょうどタイミングが合ったので公開数日後の平日に難なく席が予約できたのだ。しかしながら現代のアルゴリズム弊害あるあるか目に入れたいわけではないにも関わらず5の感想が事前にSNSで流れてきて、それが前作4と同じくネガティヴな意見だったので一抹の不安を胸に臨んだのだが幸い私は十分に楽しめた時に思った、きっと4の時にも十分楽しめた意見はあったのではないか  と。そして私は自分の意思で選んだそもそもにおいて好意を抱いている対象に対してはネガティヴに捉えることは滅多にないタイプなのだ  と。そしてSNSって色々と考えさせられるな改めて  と。

自分の感想を抱くことはもちろん大切だし好意を抱いていたらオールオーケーも逆にどうかと思うが、現実性と照らし合わせた矛盾点とかキャラクターに対する不平不満とかは不思議に思った、だって映画だぜ?娯楽だぜ?子供向け作品だぜ?私はネガティヴ意見をSNSに書くことで何かが満たされたり達成されたりするタイプでは無かったようだがそれは世代も環境も関係ないだろう。だから全世界の不特定多数に向けて声を大にできる人は凄いと思う、それが大多数であればあるほど。凄いと思うけど羨ましいとは思わない、これは北青山の裏路地にあるマンションの一室の一つの意見。

 

 

 

 

 

New early00s Loro Piana cotton linen safari shirt

 

話変わるけど着て皺が入ったリネンの風合いってやっぱり素敵だと思わない?一度身体に沿わせただけではっきりと刻まれるまるで生きてきた証の年輪かのようなリネンの皺に惹かれるので、例えどんな意見があったとしても私のリネンに対する愛はこれからも変わらないであろう。

あと白シャツも永遠にアイコンだしサファリ要素も特に惹かれるけど、きっと白シャツ嫌い派もサファリ好きじゃない派もどこかにはいるんだろうな。これからは反対意見にもしっかりと耳を傾けて都合良く忘れないようにしたいところであるが、はてさてどうなることやら。

 

 

SURR 福留

好きは強い / Diary1417
8.7.2026

 

(過ごしやすいという意味では)幸いにも涼しい6〜7月初旬でしたから装いもだいぶと余裕があるというか選択肢が多くて有り難い日々でしたね。ちなみに私は7月にピュアカシミアフランネルでカシミア着用新記録を打ち出そうとしましたが数歩外に出ただけで身の危険を感じたので帰宅して着替えました、流石に無理でしたね7月にがっつりカシミアは。でもそんな最近もただの単にボーナスタイムみたいなものですから暑くてあっつくて堪らなくて汗をかくけどなんだかんだ気持ち良いサマーデイズまで秒読み、ということで今年もアロハ,デザイナーズアロハの季節がやってきました。

これからが夏本番かつ暑い時期がしっかりと続きますからねぇ、覚悟しながら可能な限り楽しみましょうということで“夏、楽しんでる野郎“なアロハSTYLEは必須ですがオリジンのヴィンテージアロハは往々にして実用面においてリアルではございませんので、じゃあどうしましょう? → モードの熱量を宿し良い意味で芸術傾向も含まれるデザイナーによるデザイナーズアロハのヴィンテージプロダクトに身を委ねましょう が弊店の素直かつ理想的な夏の過ごし方です。アロハじゃない無地の半袖シャツ系統もございますがそれらもまとめて夏の在り方という事で。

 

 

 

 

 

New Designers Aloha Selection 2026

モードデザイナーたちも私たちと同じく,いや時に私たち以上にサマーシーズンを愛して楽しんで休暇を大切にしていましたから、その世界観の根幹的なアロハのノリって彼ら/彼女らにとって特に好きなゾーン一つだったはずで、好きな世界観は気分が乗るのが人の性というかやっぱり好きなプロダクトだったんじゃないかなって、楽しい色調とテキスタイルデザインとスタイル性の数々を見ていると思えてより良く感じられます。やっぱり好きは強いなって。

暑いの嫌だなって人もおられるかもしれませんが、その期間中ずっと冷房が効いた家にこもっているわけにもいかずでなんだかんだで出かけたりもしなきゃいけないと思いますから産み出す側の好きが詰まった楽しいサマーウェアを着て少しでも楽しんでくださいな。弊店にとってその筆頭がまずでザイナーズアロハということで機会ございましたら。

 

 

SURR 福留

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