SURRでラコステのヴィンテージポロシャツを御提案したことはこれまでに一度たりともございませんで、そもそもにおいてラコステそのものが縁遠く御提案したとてドレッシーなスラックスだったりウールセーターだったりと非定番なプロダクトのみでした。でも街中で着こなす老若男女を見かけると特有の“ポロシャツ着ているぞ”感は素敵に思いますし夏っぽさやスポーティー感における象徴性も好きですし鹿の子素材の涼しさはもちろん有益だしヴィンテージにおけるMADE IN FRANCEの存在価値は認識していましたし。でもこれまでに一度たりともセレクションしたことがありませんでした、きっと,いや間違いなく買い付けの旅順において毎回一度は視界に入っていたにも関わらず。
でも先日の旅順において、あっSURRで御提案したいなって素直に思ったんです。なぜずーーーー〜っと目にしていたにも関わらず2025年の4月になっていきなり手に取ったのか、それは僭越ながらこれまた私の気分以外の何ものでもなく恐縮ながら私感MAX・個人感情MAXが理由。年齢を重ねてふとラコステのヴィンテージポロシャツ着たら“あら猛烈なおじさん感、休日のお父さん感だ”って思ってそのおじさん感と休日のお父さん感がとっても素敵に感じたのでSURRで御提案したいなと思ったのです。ね?私感でしょ?なんなら偏見的とすら思いますよ今回のセレクション理由は、でも素敵に感じたので仕方がありません。
もちろんラコステのヴィンテージポロシャツ姿が一様におじさん感および休日のお父さん感だなんて思いませんからね、これまでお召しの御客様方や街中の人々を見ても人それぞれ違った良さですし、前述の通り老若男女着れますしね。
で、直感赴くままメイザフォースビーウィズユー的な感じで向き合ったら27着のヴィンテージポロシャツをセレクションできたのでこれまた私感MAX・個人感情MAX(もはやフェチズム)な理由で全てのポロシャツにヴィンテージのブローチを付属させることにしました。これも完全に旅順ならではの自律神経リミッター解除の特殊テンションで(そういえば初日の出来事でした)パッと思い付いてよっしゃーやったるぜと秒で決めたのですが私にとって27種のヴィンテージブローチをセレクションするというのは簡単ではないので即座に後悔しましたが、これ以上の自業自得がこの世に存在しないことは自律神経リミッター解除の特殊テンションでも火を見るより明らかだったので自分なりに頑張って目標を達成させましたが一ミリも自分を褒める気分にはなりませんでした、だって超絶自業自得だもの。
で、一番の問題はどう組み合わせるか。こちらで決めるor御客様に選んで頂く、この二択は本当に悩ましくそれこそ買い付けの道中ずっと頭の片隅で考えていましたし帰国してからも考えていましたしスタッフにも相談したのですが、いざSURRの空間で27着のポロシャツと27個のブローチと向き合ってみると意外?や意外このポロシャツにはこのブローチが良いなぁといった感じで組み合わせたい,コーディネートしたいという気持ちに成れたので、ヴィンテージ一点一点をセレクションして御提案したいという気持ちのように一着のポロシャツに対して一つのブローチを組み合わせるところまでを丸っと含めて一種の御提案とさせて頂くことに決めました。このポロシャツが良いけどブローチはこっちが良いというお気持ちに成られる方がおられましたらごめんなさい、先に謝っておきます。あわよくばポロシャツ目線で選ぶorブローチ目線で選ぶの二択からお楽しみ頂けますように。
New 60-90s French Lacoste Selection with Brooch
いざ“SURRを御愛顧くださる皆様に御提案するプロダクト”として向き合ってみて分かったのですが、私ポロシャツSTYLEよく分かりません。厳密には似合う似合わないがないと言うかサイジングも色味もその人それぞれの好みだし嗜好次第だし思考次第なのでどれでも良いと言うかどれでも選べると言うかなんと言うか、まぁそんな感じ。あれですねセーターと似てますね、似合う似合わないじゃなくて着るか着ないかだけ みたいな。ということで今年からヨーロピアンヴィンテージプロダクトにおける超定番のラコステのヴィンテージポロシャツが居を構えて20数年,屋号を改めて10数年のSURRの一員と成りましたので、あーラコステのポロシャツでも買おうかなー的な気分になられた暁には宜しければ見にいらしてくださいませ、いつでもお待ち致しております。なんかよく分からないヴィンテージブローチがどこかに一つ付いている個体しかありませんが。
SURR 福留
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サマースタイルも好きだしやっぱり身軽は気軽だし、ついつい楽ちんなスタイルを選んでしまう気持ちも分かるけど私は初夏の格好はより夏らしくなってから,真夏の格好はもちろん真夏になってからと食材や風物と同じように旬を心がけていますし、そもそもにおいて徹底的に普通の着方(これは私の感覚における“普通”なのでちょっとおかしな物言いだけど)が好きなので何かを羽織っているスタイルと言うか着方と言うか組み合わせが好きなので、5月初旬なんかはまだまだ全然羽織りたい。ねぇ、まだまだ羽織りたくない?
例えばシャツみたいに軽いコットン,正確には17%のナイロンと10%のレジン(樹脂)が混紡されているので普通のコットンより変な感じ、で裏地が無くて2ndジャケットデザインにサイドポケットもプラスした感性ビンビンでマーヴェルみたいな胸元ロゴデザインがなんともキュートな1995SSのイタリークリエイションLevisとか、
背抜きでピュアリネンで大人なグレーで大人しいように見せかけて鋭いファッションとしての鋭さを感じざるを得ないブルーとイエローの線が全体を覆った、仕立て文化においてスタンダードなスタイルバランスにさりげなく注入されたヴァレンティノ先生のスタイル美学が堪らないテーラードジャケットとか、
普通くらいの生地感のTHEなデニムジャケットとか、
トロトロの鹿革かつ裏地ゼロかつ裏に千鳥格子紋様を全面プリントというクレイジー過ぎる感性にAー1スタイルの王道感と老舗メゾンの美意識が光りまくる80s Yves Saint Laurent Hommeのオーヴァーサイズボンバーとか、
俺は全然羽織りたい、羽織って楽しみたい。コットンセーターとか暑かったら半袖ニットとかポロシャツとかの上に。
New まだまだ羽織りたい Selection
他にも新作御披露目しているシャツセレクション第二弾とかジーンズセレクションとかドレスシューズに併せましてまだまだ楽しい旬真っ盛りな羽織りを四点のみではありますが。機会ございましたら是非に。
SURR 福留
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桃色のライトコットン、
鶯色のシルクリネン、
卵色のリネン、
青磁色のシルクリネン、
群青色のリネン、
そして蜜柑色のライトコットン。
和装文化のごとく繊細で絶妙で微細なカラートーンにて構築された六本は一人の紳士が自身のためにARNYSに依頼したパーソナルオーダーピース。ゆえに一貫したスタイルバランスと統一性のある素材感と共に不揃いのディティール構築と多彩な色彩個性をお選び頂けることとなりました。ちなみに全て真夏も御提案できる純真無垢なドレス・サマートラウザーです。
New 90s ARNYS dress summer trouser selection
黄金週間特有のハッピー感を漂わせたいなと思った時にまず御披露目したいと頭に挙がったのでこのセレクションでした。一昨年にもARNYSトラウザーのセレクションに成功したのですがカジュアルベクトルが多かったので今回はまた一味異なる心持ち。個人的にARNYSの魅力としてまず思うのは独自性に満ち溢れた色遣いなので、今回のなんとも言えないいずれも顕著に美しく場合によっては毒になるくらい強烈な六本の色彩個性はとってもとってもお気に入り。
SURR 福留
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