まず始めに6/29までの延べ二週間にかけて行われたLA MUSEUMの特別なエキシビション“LA MUSEUM SHIBUYA 1970s-2000s History of Modern Fashion Design”に御来臨くださいました沢山の,本当に感動するほど沢山の御客様方に改めて御礼を申しあげます。
なんだか一人で勝手にソワソワしていた開催初日、SURRオープン直後にいらした御母様,御父様,そして娘様の三人にエキシビションを伝えると“これから行くんです”という御言葉を頂戴し一人で勝手にジーンとしていたのですが、後に所用で会場に行った古川くんが並びができていたこととあの親子三人も並んでくださっていたことを教えてくれて更に一人で勝手にジーンとしてしまったあの日から約二週間、電子空間で360°自由に見渡せるという展示の現実空間を前述の通り本当に本当に沢山の御客様方に御覧頂けたこと、時にSURRにて“行きましたよ”というお声がけを頂けたこと、時に感想を拝聴できたこと本当に嬉しく有難く思います。本当にありがとうございます。
そしてそのお声がけ以上に多く頂いたLA MUSEUMオフィシャルTEEシャツに関するお問い合わせや御質問、と言うことでこの度SURRでもサイズM・L・XLの三種、各少量ではございますものの実物を御査収頂きお買い上げ頂ける環境を御用意致しました。
『STREET』『FRUiT』『TUNE』などの編集者としても知られるフォトグラファー,青木 正一氏が1989年10月19日にパリで行われたMartin Margiela 1990SSランウェイ会場を撮影したドキュメンタリー写真(詳しくは LA MUSEUMのサイトを御査収ください、きっとキュンとして頂けます)をプリントしたTEEシャツType AとType BにはLA MUSEUMによる“カルチャーを着る”という御提案が込められています。この機会に是非に。
続きましてはSURRの新作御案内、“夏、楽しんでる野郎”と言われる覚悟はできていますか?
いつからでしょうか、夏(特にちゃんと真夏)になると店内にChristian Fenneszの“ Endless Summer”が小さな音量で流れるようになったのは、きっとその頃から私は夏が好きになったんだろうなと先日ふと思いました。環境が変わったからだろうか,年齢を重ねたからだろうか,体質が変化したからだろうか,趣味嗜好が推移していったからだろうか、きっと全てYESですが夏を好きに成れた一番の理由は“お気に入りのサマープロダクトがコツコツ増えていったから”であることは明白です。サンダル,ショーツ,麦わら帽子,サマージャケット,もちろん日焼け防止と汗止めでちょこんとカレ,そしてやっぱり欠かせないのはデザイナーズカルチャーによる真夏のシャツやアロハシャツ。“デザイナーズカルチャーによる”←ここが何よりも超絶怒涛に重要です。
New 80-00s Designers Summer Shirt & Designers Aloh Selection
TEEシャツ系統(でも普通のTEEシャツは皆無)、無地のサマーシャツ、そしてアロハ。これら三種を複合的にたっぷりと御提案。“夏、楽しんでる野郎” と言われる覚悟はできていますよね?今日から貴方は川をふと覗いたら日差しに照らされながらもキンキンに冷えた丸々育った一玉のスイカ、もしくは夕刻に道端で見かける浴衣姿の可憐な女性二人組および誘われるように導かれ角を曲がったら突然現れたお祭り会場、もしくは公園で頬を赤らめながらも必死にかき氷を頬張る子供達、もしくはビールと焼きそばと海、もしくは庭のプール、もしくはフェス、もしくは花火大会に成るのです。“夏、楽しんでる野郎” というのはこれらを目撃した及び体感したのと同じ効果を周囲の人々に与えます。そう、貴方が旬そのもの。
SURR 福留
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とスカーフを巻く そんな御提案が今週の新作群。
ズバリいかがでしょうか、メンズスカーフSTYLE。馴染みございますかございませんか?難しく感じますか感じませんか?私は10年弱くらいだいぶとしっかり楽しませて頂いておりましてスカーフあるあるで1枚では終わっていないのですが、ヨーロピアンカルチャーと触れ合い続けてきたおかげで素直に素敵だし楽しいと思えているものの、どうなんでしょう御人によっては馴染みがなくて難しいし平たく言えば小洒落過ぎていて苦手なんて印象を抱かれている方もおられるのではないでしょうか、どうでしょうか。いなければそれで嬉しいものです。さりとて街をふと見渡して巻いている男性を見かける一日と見かけない一日で言えば後者に軍配が挙がるのではないかというのが楽しんでいる私も思うこと。
私はもうずっと複雑なファッションの着方をしておらず、着る+着るで終わりないし着る+着る+羽織るで終わりといった至極簡単な(これに関しては時おり“曲がりなりにも洋服に携わるものにも関わらず、こんなにも洒落てなくて良いのだろうか”と自問自答しますが、なんだかんだで自分らしくいることも時にこの生業において重要なので現状維持です)(ちなみに今日は至極普通のシャツ+ブルージーンズで終わり。靴下も肌着も無し)スタイルしかしていないので、首にちょこんとスカーフはこんな自分でも少しは洒落られているのではないかと少しだけ強めに胸が張れるし,そもそもファッションの飾りとして抜群に好きだし楽しいし,首に巻くことでシャツや羽織りの首元内側が汚れなくて済むし,汗吸ってくれるし,何より可愛いあの子が泣いている時に最後の手段としてハンカチ替わりに差し出すことができるので大変に大変に重宝しています。最後の機会は幸いまだ訪れていないけど、あの子が悲しまずにいられて本当に良かった。でももしもの時になんとか出来るってとっても重要だと思いません?私は曲がりなりにも社会に属すことで、そして何より買付けの旅順で各地に行くことでそれを強く思いました。なんとか出来る・なんとかする自分でいるって、物凄く大切。
今回はMY FAVで御提案ということでCarreの中でも45cm弱四方サイズのGavrocheのみとしました。90cmのCarreでも言うまでもなく楽しいのですが、個人的に様々な服の着方をしなくなったこともあって巻き方も一辺倒になりましたのでGavrocheで充分と言うかなんなら綺麗にまとまってくれて綺麗に収まるのでちょうど良い。おそらくは首が太い方に属するであろう私でも滞りなく巻けますしもっと余られる方もおられると思いますがその場合はノーマルな畳み方だけでなくもう一つのアレンジ方法を御提案させて頂きます、これは毎度お馴染み御客様が素敵で即真似っ子パターンです。だってやたら格好良いやつだなーと思ったら親愛なる彼女の元で働くメゾンメンバーだったんだもーん、納得過ぎー。
New 80-90s Hermes Carre Gavroche Selection
と言うことで既にお楽しみの方々も“おっこの系統はないぞ”みたいな一枚が有られましたら幸いですし、まだ首にちょこんとしておられない方で御興味頂ける方がおられましたら是非に。ちなみにスカーフこそ好みが反映される分野はないのではないかと常々思います、だって十枚以上ありますが全て異なる方向性に向けて良いんですもの。あとなんか伝えたいことあったかな、あった気がするけどまぁいいか。ちなみに私のメンテナンス方法は“水で洗う”です、そりゃもうザブザブと。これに関しては毎度お世話になっている親愛なる職人のお客様からこれ以上信頼できる情報はないぞって言質を取ったがゆえです。お陰様で私の首元はいつも清潔で有難い限りですし、何より徐々に風合いが変化していてそれがまた好きなんだよね。
SURR 福留
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色は淡いイエローベージュに、控えめなチェック柄で、素材はリネン・ウール・ナイロン混で軽さ・通気性・耐久性が備わった、柔らかく肌に馴染むエルメスのサマージャケット。
実はこのジャケット2WAY仕様で、一つ目はトップボタンを閉めたスタイルで、ボタンを上まで留めると首元の印象が引き締まり、リネンの素材が際立つ。
もう一つは、襟を開いたラペルスタイルで、肩の力が抜けた印象を与えるが、どこか洗練された雰囲気がある。ネックタグの”MADE IN ITALY”がさりげなくも確かな品の証。
サイズ表記は48で、細身な私からしたらやや大きめかと思ったのですが、オーバーサイズほど主張しない、けれどジャストでもない。「着せられてる」感はなく、「着こなしてる」感が自然と滲む、そんな絶妙なサイズバランス。インディゴのデニムパンツに合わせましたが、もう少し気温が上がれば、ショーツサンダルのサマースタイルで。肌寒くなれば、上からロングコートを羽織りたいです。春夏秋冬使える万能なジャケットなんて何着あってもいいですよね、しかもエルメスでそれが叶うなんて最高です。
少しでも気になられたら是非に。
SURR 古川
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