2部構成も考えましたがやめました / Diary634
3.12.2018

 

 

ボリューミーな本日のエントリー(になりそう)ですが何卒ご容赦下さいませ。

 

 

1980年代のミラノを代表するユースカルチャーに【Paninaro / パニナロ】が御座います。風と音楽に乗って受け入れられた米国文化のアウトプット、限定的に流行した其の世界主軸は “ 色 ” と “ 自由 ” によって構成され、暖かな日にはカラフルなスウェットシャツ、冬の日にはボリューミーなスポーツジャケットを一張羅とし、ブルージーンズとホワイトジーンズをこよなく愛する個人【Paninari / パニナリ】によって集積されていくわけです。然りとて第二の米国とならない基底には、イタリで育った彼らの、巧みなカラーチューニングセンスと、高い身長と、隣に歩く綺麗な女性が然うなのでしょうが(米国批判では決してない)、制限性がない色彩選択や瑞々しいカラーパレットはサンバビラ広場を鮮やかに彩り、その発露を大事に活かすように提供された衣類やテキスタイル、メーカー / イタリハウスの存在は、自然な時流の一貫であり、ミラノコレクションで躍動したメゾン/プレタポルテの体温には決して触れない、市民との密着性が極めて強い、素晴らしきマニアック・レンジで御座います。そして全盛期当時、Olmes Carretti氏がメインパーソンに衣類の提供が行われていたイタリメイド【Best Company】には引き続き心を奪われているわけです。

 

 

 

この度、獲得に成功した2個体のBest Company、パニナリにとっては一張羅,其のスポーツジャケットで御座いますので、カラフルまたはテキスタイルを持つニットウェアと、いくらパニナリでもクローゼットに1着は入っていてほしいブラックテーラードも等しくブルージーンズに結び合わせを頂きたい編集メッセジを勝手ながら。XXを選ぶイタリアの若者も無きにしも非ずという事で。

 

 

 

 

 

さて、中綿またはダウンをとじ込めた暖かなスポーツジャケットの構成要素、目に視える表面すべてが打ち込み素晴らしい天然木綿ということで、例によって恐ろしい程の求心力を発揮して御座います。コットン愛好家の性癖を持つ方ならばどれほど訴求力のある人肌優しいコットンであるか御判断頂くに10秒を要せず、心より触れて,掴んで,着て,脱いで,抱きしめて,投げていただきたい推奨点も変わりなく、そのうえ今現在世の中で提案される唯唯大きいボリューミー・ダウンの魅力を苦手とするわたくし個人的嗜好がマイノリティとなるならば、ここで綴らせて頂く事,皆様をがっかりさせてしまうやもしれません。
 
この個体性ながら遠慮がちな佇まいと謂いますか、全体としてコンパクトに制御されている同社の狙いならば本当に頭が上がりませんし、大袈裟に向き合う必要のないダウン,スポーツジャケットとの御縁は稀有であろう事、そもそも【ダウン】というギアを選択してこなかったわたくしですので爆発的な感覚更新が行われた対象其々がメインストリームに沿うかどうかで謂うと極まるくらい外れておりますし、そもそも恒久的に修繕可能なコットンのみで組成された真冬のウォーム・ギア / バイオレンス・ギア / ダウンジャケットなど他に存在するものかどうか疑わしく、ますます性癖を刺激してなりません。そして今まで検分して参りました【Best Company】のそれぞれと今回も引き続きの意見は、カジュアル・ギアとしての本粋をがっしり掴んでいる事、ネイチャーフィールドまで通用する能力をタウンユーザーへ提案する癖(プロダクトラインにより)、実際的な応力、製品としての個体力、ディテールへの認識と理解力、スポーツシステムの深み、従って成立する,Olmes Carretti氏の支配色とテキスタイル提案と憶い、要するにアライグマコレクション(過去認識個体により勝手に命名)のローズレッド×ターコイズブルーに引き寄せられてならず,白状しますとシルキーホワイト×スカイブルーのスキージャケットに呑み込まれ、つまりは孰れも木綿構成とならば真冬の一張羅としてお勧めしないわけには参りません。

 

 









late80s-early90s Best Company cotton sport jacket from Olmes Carretti

 

 

 










late80s-early90s Best Company cotton down jacket from Olmes Carretti

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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French bespoke coats / Diary635
4.12.2018

例えば一つの旅において 100 という品に出逢えたとして、弊店では一品一品異なる専門職人様方による施しを経て御披露目という手順を以前より選ばせて頂いておりますが、その配分は手前どもの人的力量であったり職人様方各々の施術量に則って変速しておりますので、折に触れて頂戴する “ 今後も何か新作はあるか ” という御質問に対しては常に ( 大前提として絶望的に濁りきっているうえでの ) 迷い無き澄んだ眼差しで “ はい ” と御答えさせて頂いているのですが、今期におきましては例年以上にコートの類が随時不十分な状態が続いておりまして心苦しく想っております。
また先に続いて、御興味頂いている品がある前提で “ では、それと見比べた方が良いか ” という御質問を頂戴する機会がございますが、弊店の品は弊店にとって全て異なる論点における魅力があると想える品, それぞれがそれぞれにおいて前向きな意味合いで異常なまでに独善的と感じられる品の御提案を努めておりますがゆえに、それに対してもやはり絶望的濁澄眼差しをもって “ 適宜御判断頂くべきです ” と御答えさせて頂いておりまして、その品の背景なのか組成なのか御身体への添い方なのかなど判断基準は常に流動的なことと想いますし、そもそも御気分や御心持ちこそ縦横無尽に流動的なことと想いますし、メメント・モリではありませんが先々 ( 誰にも解らない未来 ) に捉われ過ぎても健全ではないと想いますので、常に御自身における御自身だけのそれこそ独善的な直感諸々に則って御判断頂くべきと想います。さすればすべからく晴れ渡った御心にてこの過酷な世の中をお過ごし頂けるのではないかと。

 

 

この度準備が整いましたのは全て “ フランスにて製作された、それぞれに一人の注文主が居たコート ” という背景の品々となります。すなわちこれまた異常なまでに独善的であり我々にとってより強く御注目頂きたいとささやかに主張してしかるべき上質さの品々でして、社会貢献性の高い資格所有者が注文主であったり、その同区分において稀有な色気特徴を有する一着であったり、老舗による変則的な製作背景の一着であったりとそれぞれに 『 個 』 しかございませんが、愛しさと切なさと心強さと共に難易度が同居するビスポークコートという区分において弊店の独善的な選択基準を僭越ながら敷かせて頂いた末の内容となります。それらの 『 個 』 と独善的な魅力があるうえで我々にとっての現代性がある品々を、注文主と偶然かな一致する御身体への寄り添いを良縁と御判断頂いても良し, 寄り添わないことでの唯一無二な結果を御認め頂いても良し, もちろん嗅覚のみで御選択頂いても良し。いずれにせよ約 90 ~ 55 年ほど前に一人の注文主によって立案し、一人ないし複数の職人によって実体化したコートが時を経た現代においてどのような過程を経てどのような姿になるのか、私は心より愉しみに想っております。御興味頂けましたら御期待頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

1930s – 1963s French bespoke coat collection

順次こちらでの御紹介ならびに店頭での御披露目を行わせて頂きます。宜しくどうぞお願い申し上げます。

 

 

SURR by LAILA 福留

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御身体に触れる箇所すべて / Diary633
1.12.2018

 

 

フリーダムフィットを成功させた90年代から順々に構築的方向へと歩みを寄せてゆく其のストリームは、世の中が求める歩幅に合わせた意図性ではない決然としたアップデートのように憶う,今シーズン3度目のエントリーを迎えるDries Van Notenについて。それはニットのみに終結するお話では御座いません。Dries Van NotenをデザインするDries Van Noten氏が全体の構成要素の中心に重錘を置く Tailored / テーラード では其の再提案なる紳士性がより明確に伺えるほど優しく,力強い、2000年初頭の新しい風で御座いました。
 

 

同社【before 90s】【early00s】を編集する重要性は文頭の通りで御座います。分水嶺のようにくっきりと分かれるアプローチは、90年代に象徴される多釦/イージーフィットを御獲得頂いたお客様が2000年初頭のテーラードに袖を通すと驚かれる実例が分かりやすく、お身体の線に合わせて着ることを目的としながらフォーマル提案ではない絶妙な様子と絶妙なほど一歩を踏み間違えない緊張を残した構築的テーラード,として大成させた【early00s】から今現在まで温度を保って歩みを続けている軌跡を1着から感じることができること、勝手ながら贅沢に憶い、酒の席のように砕いて申し上げますと、ドリスってすげーな。

 

 


 

 

 

 
それは Tailored / Coat も同様で御座います。テイラ・リングが息づくショルダー設計、美しきアームパターン、輪郭線、ビックフォルムからの脱却を意図した素晴らしいほど紳士的な基底は厳然たるチェスターフィールドコートの実相で在りながらフォーマル提案に尽きない絶妙な様子を 生地 より大方感取できる分厚く優しいウール地で御座います故,とてもあたたかなウール地で御座います上,裏地も繊維がやわらかなウール構成ともあれば御身体に触れる箇所すべてを天然繊維であたため得る素晴らしきwarm coatとして是非とも御査収頂きたい想いであります。

 

 

 

 


early00s Dries Van Noten wool&wool chesterfield warm coat

 

 

SURR by LAILA 小林

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