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2017 S/S First entry / Diary362
20.2.2017

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2/18(土)より、Spring&Summerのフルラインアップとなっておりますが、おかげさまで大変にご好評を頂いております。
初日は多くのお客様がいらして下さったみたいで(あろうことか私は休みを頂いておりました)、大変に嬉しく思う次第です。この場を借りて先ず、御礼を申し上げます。
「原点回帰」と、今回テーマを設けさせて頂いてはおりますが、私としましては店長としてSURR by LAILAに就任してから初となるシーズンチェンジ。このタイミングがいずれ原点になるであろうと勝手ながらの想いを抱いております。
そしていつもの如く、充実したラインナップを前にお客様の目線でも非常に愉しませて頂きました。
店長である以前に、ファッションが好きでたまらないひとりの男として、1着の服と向き合う姿勢というのも軸として保たせて頂きたいと思うのですが、それを皆様に御伝えする場であるこのDIARYにおいて、“何を”、“どこから”、エントリーしようものか、贅沢ながら悩み苦しんでおります。
走る想いを抑えながら、先ずは本日のエントリーと致しましょう。
 
2017 S/S First entryから、早くも化け物を。
 
 
 
 
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触れるもの全てを驚嘆させる上質の極み。
しっとりと滑らかで、肌に吸い付く目の細かさ。
しかしながら驚くべくはシボ革という選定。
此れがまさか、とお気持ちは分かりますが、圧巻する素材力は扨措きながらもトムフォード氏にかかれば其れに構築美と設計美が加わり、一言で表すならば、「最高」です。
素材力を最大限に活かすべく用いた手法は、先ず裏地を排除、さらに切りっぱなしのカッティングに対する細かなソーイング。そして気を配るは“重量の均衡”。裏地を排除することで獲得されるは軽量さ。そこに前立ては2cm幅のダブルジップに大きめのジップフラッグは適度な重量感があり、其れこそ均衡が保たれるバランスを獲得するべく用いた1手は、他メーカーのプロダクトを用いないという事。というのは語弊かもしれませんが、十中八九の推定で、色味、重み、滑らかさ、形状ともに他メーカーに“イメージに対して適うものが見当たらなかった”ので、オリジナルで製作という拘りを貫いたのでしょう。奇しくも“ジップ”を愛おしく感じたのは、私が偏愛する80s初期のバブアーを除いて初めての1着。
 
 
 
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機能面のみを追求するならば、おそらくダブルジップの仕様も重量のあるジップも不必要。
一枚の極上な素材を目の前に、一切の妥協と迷いのない美しさを追求したこのプロダクトは、雨にも強く、極寒を凌ぐようなワイルドライフには適合しない内容を保持しておりますが、そこにはやはり “男性らしい美” のみが静かにそして強く佇み、砕かず一言で表すならば、やはり「最高」のプロダクト。作品力は然ることながら、1着のレザージャケットとしての魅力を是非ともご体感頂きたい。
 
このクリーム色の逸品を手にしたその夜は、絶妙な長さに設計されたアームの先からいつものリングを光らせ、どうぞ美酒をご堪能下さい。
 
 
 
 
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early 00s GUCCI by TOMFORD double leather jacket with perfect condition

 

 

SURR by LAILA 小林

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来期に関して – 後編 : やりたくてたまらない / Diary361
18.2.2017

 

SURR ではこれまで、シーズンを更新する折にいつも何かしらのテーマを掲げておりました。それは新たな要素であったり新たな編集であったりと、つど主に “ その時の私 ” に則ったものでしたが、ある夜の思案の先の重要な課題に向き合った時に明確となった “ 今の私 ” は、混じり気無く、そしてなんてこと無く純粋に単純に原点に戻りたくなったのです。何かといえば、それは Diary001 で記したことであり前編で申し上げたことでして、その簡潔で明確な軸を打ち立ててから3年経った今の自分という編集点と、昨年から新たに加わった編集点を用いて、変わらぬ要素と変わった要素を織り交ぜて、ヴィンテージという要素が置かれている今の環境を踏まえて、今一度やりたくてたまらないのです。

 

つきましては 17 S/S のシーズンテーマは “ 原点回帰 ”
BGM も設立初月に鳴らしていた、音楽を空間における家具の一種と捉えていた作曲家の、別演奏者スコアとさせて頂きます。

 

 

 

 

 

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SURR by LAILA 2017 S/S “ 原点回帰 ” Feb, 18

フルコレクションは 2/18 ( 土 ) の 12:00 に一挙お披露目させて頂きます。
皆様にとって僅かでも何かしらの楽しさになれましたら、幸いです。

 

 

SURR by LAILA 福留

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来期に関して – 前編 : 思考の先 / Diary360
15.2.2017

 

2014年の4月に設立した SURR は現在までに 6 のシーズンを過ごしてまいりました。約 3 年間という時を経た今、母体である旧 LAILA 時代から数えると 14 年という時を経た今は、ヴィンテージという要素が置かれている環境、ある種の社会的な立場も変わっていることを、お客様と接させて頂いていて特に、強く強く感じます。
それにはやはりファッションにおける時流と、一種の社会的な時流と、そしてそれ以外の様々が絡み合っているのでしょうが、やはりヴィンテージという要素がそれらにおいて強まっている気配と空気を、実感的に感覚的に思います。そのことは純粋にヴィンテージを愛して楽しむ私としては、やはり素直に嬉しいです。日々がゆっくりと、表参道という街から切り離されているかのように驚くほどゆっくりと時間が過ぎる SURR ですが、例えば空に向かって声を放った時に、以前よりも多くの人々が応えてくれているかのような、そんな心に染みわたる嬉しさを抱きます。

そのように自身が想う “ 今のヴィンテージ ” に立ち返ったある日のロンドンの夜更けにおいて、嬉しく喜ばしい気持ちと同時に頭によぎったのはもちろん SURR のことなのですが、その思考の先に極めて重要な議題がありました。設立から一貫して続けてきたなにがしは様々にございまして、端的に簡潔に申し上げますと “ 上質で尊敬すべきヴィンテージという存在を、それに相応しい編集で皆様にご覧頂く ” ということなのですが、今のヴィンテージがそのような環境であれば、そのような環境だからこそ、自身が据えた “ SURR の軸 ”をより真っ直ぐに伝えなくてはいけない。何かの拍子で軸がずれ、意義が濁ってしまうことは、今のヴィンテージにおいて決定的に致命的な何かなのではないか、という一種の大いなる危機感でした。

 

 

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来期に関して – 後編 : やりたくてたまらない に続く。

 

 

SURR by LAILA 福留

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example / Diary359
13.2.2017

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New Member / Diary358
10.2.2017

 
『made to Italy』
 
この11文字が視界に入るや否や、あぁ、この洋服は良い仕立てだ。と、認識してしまうイタリマジックを感じたことがあるのはおそらく私だけではないはず。
“made to Paris” や “made to USA” とも違う、品の良さや生地の良さのみならず、“仕立ての良さ”を感じることができるのは、“made to Italy”の文字本来のポテンシャルか。いいえ、決してそうではないはず。先入観ではないと証明できるのは、ファッションが活き続けてきたミラノという街の影響でも、マルタンマルジェラ氏がイタリメイドに拘りを持っていた事実でもなく、たった2つの手で家系を護ってきた職人により見事にカッティングされ、静かな作業台で丁寧に縫い合わされ、イタリの空気を優しく含ませ、そして世に送り出されてきた生産背景の実態と、我々洋服を愛する者達がその空気を嗅ぎ、肌で吸収し、着用し続けることによる実体験があってこそ。やはりイタリメイドは良い仕立てだ。決してマジックや文字本来のポテンシャルではない、それは、ひとつの真理に近い感覚では。
 
 
 
 
さて、2016年AWシーズンより此方のメーカーが新規加わったのは記憶に新しいところですが、2017年SSシーズンでは、「New Member」として此方のメーカーを新たに迎えたいと思います。
 
 
 
 
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「BEST COMPANY」
 
その製作期間は1982年〜1992年の約10年間のみ。
オフィシャルのビジュアルもある種、アブナい香りもございまして、非常に恰好が宜しいのですが、
そのレジェンディングメーカーなる貴重な御品を、現在2点のみ、お披露目致しております。
 
本日ご紹介する2着の其れ等は、まさに当メーカーのマスターピース。
 
 
 
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真っ赤なネームタグに記されているのはモミの木。
ボディにはアイコニックかつ大胆な刺繍。
約3cmのネックリブは重ね付けの風合いもレギュラーのよう。
 
 
 
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スリーブはセットイン、ラグラン其に存在。
 
 
 
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ネック横のステッチは、裏地に使用している綿糸と同じものを。
何のメッセージ性があるのかは未知ですが、アウトサイドでも着用してくれ、という解釈でまいりましょう。
このスウェットの裏はパープルだぜ、と、ネック横のステッチで伝えたいメーカーの粋心。
 
因に本品は、“パープル”と“ホワイト”
 
 
 
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2017 S/S new member
 
80〜90s Best Company sweat shirts “super natural cotton”
 
 
 
 
 
80年後半〜90年代にかけてのカルチャーと、米大陸に憧れを抱いての各所ディテールがあってか、
米国を代表する某ビッグメーカーを彷彿とさせる佇まいですが、お察しが宜しいようで、勿論“made to USA”では御座いません。
 
 
 
 
 
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やはりイタリメイドは良い仕立てだ。と、ひとつの真理を感じて頂ければ。
 
スウェットにスラックス”という意図もご理解頂けるでしょう。

 

 

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スラックスについて / Diary357
8.2.2017

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“スラックス”か、“トラウザーズ”か、その表現の差異については論争が及ぶまでもございませんが、
厳密に「スラックス」とは元来タックなどが施されたゆとりのあるパンツの総称でありながらも、その後拡大解釈され、ゆとりのないパンツまでもスラックスと位置づけられた模様。「トラウザーズ」とはイギリス英語の読み方、だそうですが、意味合いとしては“パンツ”の総称として何方も当てはまる音ですので、前述の通り、論争すら起きない提起でございました。「スラックス」か「トラウザーズ」か、何方も品の良い音として感じることができますが、弊店におきましては英国音に敬意を表してか、自然と「トラウザーズ」という表現を大切にしてまいりました。
がしかし、2017年SSのラインナップの中でも重要な位置を占めている今回プレコレクションとしましては、ここは敢えて「スラックス」と表現、いえ、ある種のエディットを組ませて頂いた次第です。
目の前のラックに並べられた多数の美しいドレープ、異なるマテリアルから成される個々其々のシルエット、テクスチャーを手に取り、目で感じ、脚を通し、其処で「スラックス」という音を心行くまで愉しんで頂けましたら、我々は今夜も美味しいお酒が飲めそうです。誠に勝手ながら。
 
“「スラックス」とは元来タックなどが施されたゆとりのあるパンツの総称”というセンテンスが事実であるならば、本日ご紹介にあたる1本の“パンツ”に関しましては、より、「スラックス」を感じて頂けるでしょう。
 
 
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スラックスを何本もワードローブに備えているという方はそう多くはないのでは、という印象を持っております。そもそもスラックスを履くというファッション文化があるならば、日本という地は其れに該当しないのでは、と思うくらい街中ではあまり見かけない、やはりそこには縦軸が深い“ジーンズ”という絶対選手が存在するからでは、と、思いますが、だからこそ、敢えてではなく、“だからこそ”、スラックスを履くというアプローチの重要性を感じて頂きたく思う前に、素直にもスラックスは良い、と、ただ其処のみを実感頂けましたら。
仕立てるテーラーと同類で、ウエストやレングス、ヒップ、裾周り、ジャストで履かなければ恰好が悪いとはスラックスこそ当てはまりますが、強ち間違ってはいません。とはいえ、ファッションとして昇華する上では、ウエストはワンサイズ大きいものを、そして裾幅5cmのダブルで短くいこう、いえ、ウエストはジャストで、股上が深くヒップにもゆとりを保たせ、裾はシングルで長めに、何故ならスニーカーしか履かないので。毎月発表会があるため、シャツに合わせるべく、すべてジャストサイズで。
どれも正解でしょう。選択肢は無限に、自由という贅沢な元、御愉しみ下さい。
そして気付けばワードローブに何本も備えていることでしょう。
 
 
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イタリアの至宝と称するに値しましょうか、やはりイタリアという地で仕立てられた極上の生地は、トロピカルウールのように滑らかで優しく、そしてしっとりと織られており、反して目が詰まっているため適度な重量と、そこから獲得されるのはこの上なくも上品に落ちるドレープ。
 
 
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股上は深めでたっぷりと保たれたヒップ周りは、“ジャストフィット”という概念が存在しない領域。
 
 
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逸脱ともいえるディテールは、前方正面左右に施された4本、合計8本のタック。ヒップ周りと同様、生地をたっぷりと使い、綺麗に織り込むことで成立するのは、美しいという形容のみでは表現しきれない“余裕”に尽きるかと。伴い、ベルトループに一癖設けるのは、オーセンティックな面持ちにアブノーマルな香りを纏わせるあのメーカーならでは。「slack」とは英語で「ゆるい」「ゆるんだ」という語源から、スラックスという音は生まれたそうで、丁寧な表現で記すと「余裕のある」に当てはまると思うんですが、その意図をしっかり理解した上で仕立てられたような逸品。
 
やはり此れは「スラックス」で御座いました。
 
 
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early 80s Gianni Versace wool trousers
 
 
 
 
困ったことに合わないトップスが御座いません。
宜しければこの機会に。

 

 

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「12本のスラックスと8着のスウェット」 / Diary356
3.2.2017

 
 
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2017年SSのラインナップとしましては、“とあるテーマ”に沿った充実したラインナップとなりますが(ここらで詳細を告知しますとややばかり怒られそうなので控えます)、“とあるテーマ”の中でも重要な位置を占めるであろう「トラウザー」と「スウェットシャツ」について、SURRの解釈にて編集をさせて頂きました。
また表題の通りですが、「トラウザー」ではなく「スラックス」と記載させて頂いております。
その表現の差異については論争が及ぶまでもございませんが、近日中にじっくりとエントリーさせて頂ければな、と、思っておりますので、飽きずにどうぞ、宜しくお願い申し上げます。
 
 
さて、この度は、2017 Spring&Summer Pre Collectionsと致しまして「12本のスラックスと8着のスウェット」をご用意させて頂きました。
特にスラックスというカテゴリーに関しましては、ファッションをこよなく愛する皆様であれば実体験済みであるかと存じますが、個々にフィットした絶妙な1本に出逢うまでの道中、いかに困難であるか。
フィッティングは合うが、何かが違う。カラーリングは好みだが、マテリアルがイメージと異なる。
革靴にもスニーカーにも合わせたい。ダブルで短く上げるか、シングルで長めに残すか。
タックインは定石か。ノーベルトでジャストフィットか、ワンサイズアップか。
 
皆様のご要望に全て御答え致しましょう。
裾上げのバランスも気兼ねなくご相談下さい。
 
そして、合わせられるトップスには是非ともスウェットシャツを。
 
 
皆様の1着との出逢いを心より願っております。
それでは。
 
 
 
 
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2017 Spring&Summer Pre Collections  2/4(土)12:00〜
 
 
 
 
 
 
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SURR by LAILA 小林

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2017 SS Pre Collections / Diary355
2.2.2017

 
 
 
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2017 Spring&Summer Pre Collections
 
2/4(土) 12:00 〜
 
 

 

 

SURR by LAILA 小林

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服を楽しむ一人として / Diary354
28.1.2017

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先日は合同企画にお付き合いならびにご査収、ありがとうございました。ほんの一滴でもお楽しみ頂けていましたら、ほんの僅かでも何かにご興味頂けていましたら嬉しく思います。一着を主役とし、二人がそれぞれ表現するという目論みでしたが、並べて視ると終わってみると感覚の違いが際立ちまして、私としては有意義でした。スタイルに正解は無く、全て違って全て良いと改めて切に想う次第です。

合同企画は今後も不定期で催させて頂く予定です。なお、私の中では既に新たな案が芽吹いているのですが、例によってそれも大した生産性が無いものの、携わる者が楽しみ、その温度が SURR の要素の一つとなってくれたらと思いますので、その際はまたご都合宜しければお付き合い頂けましたら幸いです。

 

 

それでは今回のエントリーにおきましては、個人的に滅多に得られない熱量で感動させてくれた一着を御紹介させて頂きます。

 

 

 

 

 

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大いに実験的で挑戦的で、前衛的で革新的なコレクションを 10 年かけてモードの世界に提案してきた人物が新たな軸で展開した世界は、それまでとある種の逆をゆく極地的な正統派であった。   Maison Martin Margiela が99年に発表したメンズコレクションを、私はそう捉えています。
彼の感性と肌感覚のふり幅と、それを実行する決断力と、それを実現する実力には本当に感動させられると同時に、その正統的な一着一着に秘められたメッセージにも服を楽しむ一人として純粋に心から感銘を受けるのですが、こちらのニットには、いやニットプロダクトには、本当に心から驚かされました。

 

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フランス軍において着用されていたコマンダーニットをお手本とした本品は、その背景に則ったミニマムかつ性差を問わないスタイルとしての ” 強さ ” を秘めています。船底を模したボートネック、コンパクトにフィットする長くタイトなリブ、可動域の広さと着用を重ねるうえでの明確な利点となるアームの接続、強固さを演出するかのような詰まった編み。それら全てに洗練性とモダニズムをもたらす素朴で実直で、何より品性に溢れるウールクオリティ。
そして、正統的なニットとしての構成でありながら、それに秘められたカットソー、いやカットソーというよりも肌着という表現が相応しい ” 成り立ちのメッセージ ” に心が震えます。それは首元などの折り返しをご覧頂くと顕著なのですが、各所の仕上げに古き良き肌着のそれが採用されているのです。

これらは本当にささやかな要素ではありますが、一般的なニットには注がれる事のないアレンジですので、やはり着用時に心地良い違和感的輝きを効果的に発揮してくれます。この、極地的正統派に秘められる、有り体に言えば ” マルタン・マルジェラらしい ” スペシャリティーは、彼が過去 10 年間に表現した様々な大胆なモードと根底で繋がった、彼だけが持つ感性の別の形なのでしょう。

 

 

 

そして何より興奮し、その興奮が収まると火照った心にふと “ このようなこだわりの形は、もはや頭がおかしいとも言える ” という想いを芽生えさせたのは、誰に向けてでもなく、着用者に対してのみ真摯に発されているであろう、編みを通したメッセージでした。

 

 

 

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ニット全面に “ 点 ” をご覧頂けるかと思うのですが、まるで着古して糸が抜けているかのようなこれらは全て、編みの段階で施されたニットワークなのです。不規則ドットのように並ぶ一つあたり 2 mm弱のそれは、前述の通り着古したスタイルそのものを表現しているのですが、不規則でありながらどこか規則性を感じさせつつ、全面に渡ってロングショットで視れば均等とも言えるコントラストで配置されておりますので、やはり純粋な着古しとも異なる存在感を発揮してくれるのですが、

とにもかくにも分かりづらい。例えば向き合って話している相手が1時間ほど経った時に初めて気付くような。それも Bar などの薄暗い環境ではなく蛍光灯照明や太陽の下で、何より相手が勘が良くてはならないという条件が揃って初めて気付くような分かりづらさ、繊細さなのです。

 

 

 

 

 

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99s Maison Martin Margiela , military styl knit product.

さて、ここまで書いて一旦コーヒー小休止。落ち着きました。
とにかく正統派でありながら明確なメッセージと、捉え方によっては、誤解を恐れずに表現しますと頭がおかしいとも言えるこだわりが、想いが注がれた一着です。

服などの物質たちは現実的にも暗喩的にも言葉を話して主張しませんが、しかし、ある側面においては現実的にも暗喩的にも明確に主張してくれます。話し方はそれぞれですが、中にはこちらのように口数が極めて少ない、ある種ゼロとも言える一着が存在しますので、その服に替わって言葉を発して主張することも私達の大切な生業だからこそ、この度御紹介させて頂きましたし、この服の主張すべき要素が特出しているからこそ、 SURR の空間において現在は特別な形式で表現させて頂いているのです。

これについて書けて良かったです。琴線触れられましたら、是非に。

 

 

SURR by LAILA 福留

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1本のジーンズについて / Diary353
26.1.2017

 
セーターについて」書かせて頂いた際、ジーンズか、デニムか、ふと頭をよぎってしまいまして、今回は其方の内容を合わせたエントリーとなりますが、該当する御品について、1999年に誕生した1本の最高傑作をこの場を借りてご紹介させて頂きます。
 
“ジーンズ”か、“デニム”か、その表現の差異については論争が及ぶまでもございませんが、
厳密に「デニム」とは生地を指し、「ジーンズ」とはその生地を用いた衣類を指す、という簡単な定義付けがあるようです。(因に「ジーパン」とはその生地を用いたパンツを指す模様)
なるほど、ニットとセーターの位置づけに極めて類似している関係性です。現代では、デニム生地にて仕立てられたボトムスを“デニム”という音を用いることが一般的であるとわたくしも認識しておりますが、やはり店頭におきましてもお客様からは「デニムありますか」と問われることが殆どでして、わたくしも物心ついた頃から“デニム”という音を無意識に使用しておりました。仮に「何か良いジーンズありますか」とお客様から問われることならばドキっとしてしまいそうですが、その“音”が一般的に使われなくなった要因としてやはり挙げられるのが、「デニム」という生地の拡大解釈が広義にそして無意識な認識としてその波が広まった事による反対解釈論。さらに、生地の拡大解釈というところで詰めますと、織りや綾、生地の生産国、地域、染料が天然か人口か、インディゴか藍か、ステッチの種類、さらにシルエットや履き方、着用者の体型体格、歩き方座り方、洗う回数、様々な細かいディテールや要因、種によって“染料の落ち方、具合”が異なり唯一無地の仕上がりになる「ジーンズ」を愛する者にとっては、唯一無地にするためにその【生地】がいかに重要であるかの認識は至極当然であり、重要だからこそ、生地を用いたボトムスまでも「デニム」という音を用いるようになったのでは、と憶測ですが。その認識が拡散したのはやはり此方も情報社会だから、というひとつの事由が挙げられるでしょう。
 
とはいえ、「ジーンズ」という音について、どこかレトロな印象というより、高級で贅沢な音として聞こえる気がするのですが、ジーンズというとヴィンテージの其れ等を思い浮かべてしまうからなのか、理由はどうであれ、やはり、どこか贅沢に思えます。
 
生地が重要であるからこそ、特に本日ご紹介する御品に関しましても、「ジーンズ」に拘らせて頂きます。
 
 
 
 
 
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mid90s〜1999s」ラインナップの一部より、
 
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存在感が桁違いな此方を。
 
 
 
 
 
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1999S/S first mens collection Martin Margiela Blue jeans “Japan cotton denim”
 
 
 
 
 
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Martin Margielaの歴史を辿りましても、過去にプロダクトされてきたブルージーンズの中で唯一、“日本製のデニム”を使用したジーンズが発表されたのは1999ss、メンズコレクションがスタートしたファーストシーズンのみ。1999年という年代では彼がHEREMSレディースのクリエイティブディレクターを兼任していた時代でもあり、HERMESというトップオブメゾンの素材への絶対的な配慮が冠の元で見事に昇華されたシーズンといっても過言ではなく、世界的見地からみましても圧倒的なクオリティを誇る日本製の生地を用いるというマテリアルの精選は、十二分理解に到達するでしょう。なにをもって、完璧なブルージーンズと定義するかは各々其々の判断基準が御座いますが、本品に関しましては、ダブルエックスの迫力ある色落ち、という表現とも違い、緩やかな色差を滑らかかつフラットに落ちる66前期ともまた違い、特有独特のインディゴの見事な落ち方は新たなオーセンティックという境地を獲得するに納得がいく面構えであり、顕著に表現されているシーム部分の中で、最も落ちている箇所はパールホワイトクラス、インディゴブルーとの色差から見て取れるあまりにも美しい仕上がりに、日本の地で再度出逢えたことに歓喜を覚えずにはいられません。約9600km離れたイタリアの地で文句の付けようもなく仕立てられた1本のジャパンメイドは、1999年という伝説的な時代に、たったひとりの男性とアトリエの数人によってプロダクトされた事に敬意を払いながら、そう、なにをもって、完璧なブルージーンズと表現するか各々其々の判断基準が御座いますが、そのクリエイションされてきた過程に思いを巡らせ、目の前にある1本のジーンズに脚を通したその時は、鏡の前の貴方と向き合った自分を静かに見つめ、「ジーンズは贅沢だ」と、納得の境地に到達することでしょう。
 
 
 
 
 
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SURR by LAILA 小林

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mid 90s 〜 1999s / Diary352
20.1.2017

 
 
 
 
 
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1/21(土)12:00 〜

 

 

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合同企画1_Style_文字数制限 / Diary351
19.1.2017

 
 
合同企画“Style”も寂しいもので本日最後のエントリーとなります。
とはいえ同じ“Style”企画なのか、将又別の企画かは定まっておりませんが何れまたエントリーさせて頂きたいなと思っている次第です。
それでは「文字数制限」350文字以内の編集を御愉しみ下さい。
尚、1/20より、1999年までのアレをお披露目致します。告知はまた後日。
 
 
これより、小林店長
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明々白々な程に正統的でありながら独特なアトモスフィアが漂うのは、生命の力強さを発揮しているバージニアクリーパーでも、灰色のコンクリートから青空へ伸びる情熱色でもない。46番地で挑戦的な出立ちをしているわけでもないが、争う事なく各品目を調律させているたった1着のテーラードは柔和な色気を奏でながら、コシと力強さのあるアンティークウールより仕立てられた1800年代の其れを「毎日着ている」という匂いで覆い尽くしているからであろう。
名品M-47の裾の釦は最小位置で留め、絞った上で無造作にワンロール。
ブーツを2ホール余らせるのは粋な計らいなのか面倒くさいのかは知る由もない。ミリタリーにエルメスをチューニングするのも定石のようだ。マスターキーはいつも首から下げている。
其れ等が物語るのは「毎日着ている」という匂いだけだ。
 
 
 
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総字数 350字
 
 

Jacket : 1800s French bespoke tailored

Knit : 1999aw Martin Margiela
Trouser : 50s French military M-47
boots : 50s French military
belt : 1976s Hermes
strap : Mid90s Gucci by Tomford

 

 

SURR by LAILA 小林

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これより、福留
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最後の主役は 1800 年代後期にフランスで仕立てられたビスポークテーラード。現代のジャケットと数多くの相違点がありながらも大きな共通項の一つはフィッティングルールです。

骨格や筋肉があるからこそ成立する出で立ちは、数少ない男性ならではの輝きですが、それはあくまでも美学の一つ。何かに重きを置いて構築されたとして、それをくみ取って尊重するか否かは現代において 120 %選び手に委ねられます。尊重も良し、独自解釈も良し。大切なのは着用者の心にフィットするか否かです。過去や歴史を尊重することによって最大熱量が得られないのであれば、極論ですが、過去も歴史も忘れて自由に捉えた方が絶対に良い。

 

 

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SDIM0820

今回のスタイルメッセージは “ 閃き ”
瞬間の気分に 120 %尊重したのですが、前日の深酒がしっかりと残っていたおかげでいつも以上に自由。な気がします

 

 

総字数 350字

 

 

 

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SDIM0820

Jacket : 1800s French bespoke tailored

Jackt / inside : 80s Barbour , The Military
Knit : 80s Corgi
Trouser : 80s Italy Levi’s
Shoes : 70s Alden

 

 

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合同企画1_Style_文字無し / Diary350
18.1.2017

これより、小林店長
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Jacket : 70s Yves Saint Laurent

Knit : 80s HERMES
Trouser : 50s Levis 501XXZ
Scarf : 80s HERMES
Shoes : 70s J.M WESTON

 

 

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これより、福留
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Jacket : 70s Yves Saint Laurent

Jacket / inside : 30s Frenchwork
Shirt : 80s Yves Saint Laurent
Trouser : 30s French

 

 

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セーターについて / Diary348
13.1.2017

 
“セーター”か、“ニット”か、その表現の差異については論争が及ぶまでもございませんが、
厳密に「ニット」とは生地を指し、「セーター」とはその生地を用いた衣類を指す、という簡単な定義付けがあるようでして、とはいえ情報社会の現在ではその生地を用いた衣類をも「ニット」と表現するのがおそらく一般的であり、お客様からも「“ニット”はありますか」と問われることが殆ど、何せ我々も「ニット」という認識で今までもエントリーさせて頂いておりますので、やはり一般的には「ニット」という認識が世の大半を占めるのだと思います。さらに憶測の範疇で詰めますと情報社会の現在ではファッションを心から愉しむフリーカーが「セーター」をもひとつの織り、ひとつの生地として捉えるある種の美学なるものの認識、いえ、無意識が、そう、情報社会の現在だからこそ拡散していったのではと思いますが、反比例論が成立するならば、「セーター」という音が使われなくなった事由として「ニット」という音の拡散が其れにあたり、詰まるところ、情報社会の現在だから、というやはりひとつの結論が浮かびます。「セーター」という音はどこかこうレトロな印象を持つかな、と私見がございますが、やはりそれもそういう事由がそうさせたのかなと。
ですのでここは「セーター」という音の揺り起こしを目的、とまでは当然言いませんが、敢えて、前頭に置いて頂くのも一興かなと思いまして、本日は様々上質な“セーター”を。
 
 
 
 
 
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50s British guernsey sweater “Black & Green”
 
60s British sweater “Black & White ”
 
 
柔らかいカシミアも宜しいですが、しっかりと編み込まれた厚いウール地も宜しいのでは。
 
“Black & Green”は所謂ガンジーセーターの其れでして、海上や海辺で働く男性等のマストウェアとして当時着用されていた背景から、毛質でありながら“隙間をなくす”という編みを施しているため、目が詰まっており、風の侵入を防ぎ、身体に沿わせるフィッティングを成立させることでしっかりと暖をとる、という理にかなったセーター。オーバーフィッティングが多い中で、非常にアダルトな御品。贅沢です。
“Black & White ”は機械織りでは到底叶うことはない独特の織りとパターンが非常にハンドクラフトな逸品。ボートネックに対して身幅とアームに余白を残し、それでいて着丈がすっきりしているバランスは、クリエイター等がサンプリングしそうな匂いを纏いながら、極めてモダンなシルエットは“凄い”という表現が最も適切です。
 
 
 
 
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70s Ballantyne Vneck sweater “only cashmere”
 
 
厚いウール地も宜しいですが、肌に沿うような柔軟なカシミアも宜しいかと。
 
スコットランドが世界に誇る絶品のカシミアは、一度袖を通した者は他のカシミアの存在を忘れるくらい、とは決して過言ではなく、中毒性がある程に極上でいて非常に危険なトップメーカー。
その圧倒的な肌触りは扨措きながら、バランタインでは珍しいカラーパターン。此方もアダルトな逸品。
偏に「Vネックのニットはどう着れば良いですか」とのお声をよく頂いておりますが、
確かに街中ではクルーネック又は数年前より市民権を獲得したであろうタートルネックのセーターが多いなかで、“Vネック”のセーターを着ている方は多くはない印象をもちます。
「Vネックのニットはどう着れば良いですか」ですが、いつものクルーネックのカットソーにどうぞ合わせて頂ければ。
 
 
 
 
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70s Ballantyne Crewneck sweater “only cashmere”
 
 
「これでいて、バランタインのカシミア」という落し所が成立するであろう本品は、ノーストレスのフィッティングから成される袖口の溜まりは、やはり極上のカシミアの特性あってのスタイル。どこまでも柔らかいので。
クルーネックに空気を含んだようなハイゲージは柔らかくもしっとりとしたテクスチャー。これを頑に「セーター」と呼び着用する喜びは、フィッティング頂ければ十二分に感じて頂けるかと。ミッドナイトブルーとネーブルスイエローのボーダーは他にはまず見ない配色パターン。「これでいて、バランタインのカシミア」
 
 
 
 
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80s Corgi high neck wool cardigan
 
 
プルオーバーのセーターも良いですが、高さのあるウールのカーディガンも宜しいかと。
 
“ニット”においてトップメーカーのひとつとして認知されているコーギーですが、歴史が裏付けているのはやはり最も日常に特化したニット、であるということ。コーギーでカシミアとはあまり聞いたことがないので、それぞれ専売特許といいますか、カシミアはバランタインに任せておけば宜しいので、このやや目が粗いウール地こそコーギーが世界に誇る“ニット”であり、餅は餅屋のご認識で強ちお間違いございません。
高さのあるネックはスタンド頂ければしっかりと首元を暖めて頂けます。これでいてポケット付き、これでいてフットボール釦も大変素晴らしいディテールですが、特記すべきはやはりこのヘビーデューティーな面持ちを成立させているマテリアルに尽きるかと。マテリアルや種類は違えどこちら(90s British military Extreme cold weather cotton “half zip up”)と類の扱いで宜しいかと思います。春先にはバッグに忍ばせ肌寒くなってきたら羽織り、風が強い時間には襟を立て、帰宅後はベッドへ投げ、翌日また羽織る。雨だから避ける、という柔なプロダクトではございません。最も日常に特化した“セーター”というご認識で。
 
 
 
 
本日様々「セーター」に合わせた1本のデニムですが、いえ、ジーンズ、、この表現についても別の場をお借りすることになりそうです。
 
お後が宜しいのでこの辺りで。

 

 

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合同企画1_Style_一枚画像 / Diary349
17.1.2017

これより、小林店長
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SURR by LAILAに携わる2人の男は、年齢、身長、体重は勿論、嗜好する音楽、映画、スーツのフィッティング、愛用するカメラ、好みの女性、愛飲のウイスキー、シガレット、生活環境、過ごしてきた地域は当然にも違い、閉店後渋谷方面への帰路すら相違がございます。(因に福留は、日々の帰路について都度ルートを変えているそう。)
今回この合同企画なるものが実現するにあたっては、奇遇にもお互いが同じ頃合いに同じ事を思っていたことにより成立したエントリー。ある種“らしくない”企画でありながらも、弊店は横軸も縦軸も広域なヴィンテージ専門店でございますため、これは贅沢な内容かなとも思いまして、またフラットな目線からも相違する2人の男が皆様にお披露目する“Style”というエディットを、御愉しみ頂けましたら。3日続けてのエントリーとなりますので、少しばかりの御付き合いの程を宜しくお願い申し上げます。
 
第一稿は、royal navy , aircraft carrier crew’s trousersを軸に捉えたスタイリング。
数ある中で何故この1着かと問われましたら、やはりヴィンテージ専門店、“ミリタリー”の選択は必然でしょうか。
前置きが長くなるので早速わたくしから。

 

 

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今回初の試みでありながら、お互いコーディネートを考えてきた、という素振りは失礼ながら御座いませんでして、“即興”とまではいかずとも頭で考えるより心が感じるままにという綺麗なセンテンスを、一応布石として置かせて頂きます。スモックトラウザーを主軸に、という際、例えば寒いのでフィット感のあるカシミアのニットに、例えば出掛ける目的が街へ繰り出す、でしたら、例えばいつものディナージャケットを、くらいのテンションで。発色の宜しいカシミアのピンクとスモックトラウザーのネイビーとの対色比が美しいから、というわけでもなく、アクリルのイエローでも、ウールのネイビーでも、春先ならばグレーのコットンスウェットでも、成立はすることでしょう。そしていつものGUCCIのピットローファーに肌身離さず付けているシェーヌダンクルのブレスレット。例えば素敵な女性とディナー、となるものならニットをインして頂ければ其れだけで。例えばひとりでラーメンとなるものなら、そうですね、携帯を開き、友人を呼びましょう。そしてスタイリングの裏付けに参ります。お気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、圧倒的な耐水性を誇りヘビーデューティーさを兼ね備えたベンタイルトラウザー、反してそこに極上な程にシルクで仕立てられたディナージャケットを羽織るというスタイリング上アバンギャルドこの上ない“ヤバさ”を感じて頂きたく思うと同時に、当時は理に叶うものが多いミリタリーピースですが、あくまで生活レベルに落とし込み、そこの“ヤバさ”を愉しむのもまたファッションの醍醐味。例えば雨が降ってきたらどうするのか、そうですね、出掛ける前に天気予報をご覧ください。
“日常とファッションとは常に密接である”ことをこの場を借りて主張させて頂きます。個人の意図嗜好が最も身近に昇華されるスタイリングは“例えば”の延長ですので。
 
さて、福留の1枚が楽しみです。

 

 

Trouser : 60s British royal navy , aircraft carrier crew’s

Jacket : 90s Gucci by Tomford
Knit : 90s French

 

 

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これより、福留
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まず初めに。
今までに行ったことがなく、一種の実験的要素を含む合同企画。第一回目である今回は文字に関しても実験性を付与させて頂きたいと思います。今までに用いていない表現や単語が出てまいりますが、ご了承くださいませ。

それでは始めさせて頂きます。

 

 

不敵

不良、不遜。いや、最も相応しいのは “ 不敵 ” でしょうか。ミリタリーを着ると、ワイドなトラウザーを選ぶと私は自動的にそんな感覚になります。
若い頃、当時お世話になっていたファッションにおいての大先輩に “ お前はワイドな方が似合うよ ” と言われてから意識するようなレッグライン。そしてモードに向き合ってから欠かす事の出来なくなったミリタリーというジャンル。その二つが合わさった時は、とにかく機動力最重視のアクティヴ・チャンネルが ON になるのですが、やはり全てがヘヴィーデューティーでは面白くない、何においても全て同じジャンルが好きではない、カオティックなまでに様々が混ざり合うのが好物な自分はやはり、タフとエレガントをランダムでアラカルトにマリアージュしたくなります。

不良で不遜で何より不敵な気分の時は ( いつも以上に ) 気を遣わず、目に付いたアイテムを気分なアイテムを、感覚的に重ねて重ねて。色合い?シルエット?知らない知らない。大切なのは 120% 気に入っている服を着る事。でも、いやだからこそ、タフとエレガントは丁度気持ち良く混ざり合ってくれる、と私は思って日々。

 

 

Trouser : 60s British royal navy , aircraft carrier crew’s

Jacket : 70s Yves Saint Laurent
Knit : 90s Dries Van Noten
Shirt : 40s U.S.marine corp’s

 

 

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Chocolate Brown / Diary347
11.1.2017

 
 
ムッシュが牽引してきたrive gaucheというプレタポルテ最高品質ラインでは、womensが市場の幅を利かせている中でもmensの其れ等を目にすることは厳しくも枯渇的な現状であると先に申し上げておきますが、特に70年代の其れ等は針の穴に糸を通す程、という表現でご理解を頂けましょう。1970年代にrive gaucheの名の下で誕生した1本のトラウザーは、当時プレタポルテの波幅が拡張した背景でありながら、その背景を鑑みましても腑に落とす事が困難であるかの如く、非常にテーラー的であり、バイブル的であり、そして“左岸的”でありながらも非既成的な匂いを感じずにはいられません。おそらく、の域に過ぎませんが、1本のトラウザーとして成立させた後又は、成立する直前のイメージの段階若しくは、初めから別の各パーツを一寸の誤差もなく縫製、したかの如く、本体中央付近シームに対して直角直線に縫製痕。とはいえシームにも一切ズレが見受けられませんので、おそらくは、前者。裁断という予測の域を超越したアプローチ。“敢えて”という意図のみでは到底受け入れきれない程。非既成的の匂いの発生源は、艶と配色のみで君臨する釦、そして柔らかくもしっとりと重厚なまでに存在する最高級のラムレザーはムッシュのイメージカラーではなく、チョコレートブラウンという精選。一度脚を通すとカラーリングから想像される土臭さや野暮ったさが完璧なまでに排除されるのは扨措き、プレタポルテというある種の概念や文化を形成したたったひとりの天才の仕事を、明瞭に感じ取ることはできましょう。ベルトループ、裾の処理、非常に滑らかな総裏地、左右のタック、レザーパンツでありながらもあくまで、最高位に位置するトラウザー、としてのご認識でどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
 
 
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70s Yves Saint Laurent rive gauche lamb leather trouser “Chocolate Brown”

 

 

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明けましておめでとう御座います。 / Diary346
7.1.2017

ファッションという名の世の中において、より広義な世間そのものにおいて “ ヴィンテージ ” という要素がどのような意義で捉えられてゆくのか、どのような存在位置に納められてゆくのか。ここ 10 年間の穏やかながら明確な変遷を想い返すとやはり予測は難しいながら、あえて推測するならば一層幅広い人々に興味を抱いて頂けるのではないかという願いとイコールの想いを引き続き抱かずにはいられない 2017 年。どのような世の中と世間に成ったとて、いわゆる “ やりたいこと ” や “ 目指すべきこと ” の根幹と、それらに更なる発展と進化を求める欲望と、それらを皆様にお伝えしたいという欲求は変わりませんが、本年は改めて “ 上質なヴィンテージ ” の表現に精進させて頂きつつ、何より皆様にとって皆様史上最良の一年になることを陰ながら心よりお祈り申し上げます。

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このバッグを空間に並べる瞬間、久しく感じていなかった切なさが胸をよぎりました。私の生業は心から惚れた品々を皆様にご提案すること、と心では理解していながらも、これが自分以外の誰かの手元に届くことを考えると、 “ 自分のもの ” にならない現実に直面すると、もう。

私の分まで愛して頂けましたら、幸いです。

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明けましておめでとうございます。 / Diary345
6.1.2017

 
皆様、明けましておめでとうございます。
本年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
年度末の「ご挨拶とお知らせ」にて、5行のセンテンスと1枚のピクチャーのみで、ちらりとお話させて頂きました新年のラインナップにつきまして、本日よりエントリーとさせて頂きます。
 
 
 
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2016年はとあるビックメゾンに彼が就任してからは、またファッションに新しい風を生ませておりますが、今一度1980年代の某メーカーの素晴らしさを再確認頂きたく思うと同時に、純粋なまでにキメが細かい上質なレザーと、そして“モノを持ち運ぶために”、というこの上なくシンプルな目的をこちらも再確認頂きたいという勝手ながらの強い想いから、敢えて、たったひとつのバッグを。
 
 
 
 
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縦 53cm
メインコンパートメント最大幅 47cm
底部分横幅 25cm
底部分縦幅 19cm
サイドジップポケットの長さ 24cm
ショルダーの長さ 74cm
ホール数 5
メインコンパートメント内ポケットの縦横 17cm × 21cm
 
 
極上な質感の革、幅感のある丁寧な縫製。
鞣したような飴色に落ち着くキャメルブラウン、やや弧を描き湾曲したゴールドの金具はひとつの芸術。
底部にはボディーに対し同革を被せる配慮、そこに20%濃いキャメルブラウンで極差を出すのはトップメゾンの手仕事。
大開閉のメインコンパートメントの使い勝手は勿論、サイドポケットは直通ではなくあくまでサイドコンパートメント。
たった2つのキーすらも某メゾンの美と技術が行き届いた物体としての魅力。
ラグジュアリーな香りがする各所ディテールですが、これでいて潔くも「ワンショルダー」という落し所。
 
 
80年代というプレタポルテ全盛期の作品には到底思えませんが、
“モノを持ち運ぶために”、というこの上なくシンプルな目的の再確認をという勝手ながらの強い想いから、敢えて、たったひとつの、此のバッグを。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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80s GUCCI one shoulder bag “camel brown” with key
 
 
 
 
“まずは”、本日のエントリーとさせて頂きます。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
 
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SURR by LAILA 小林

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ご挨拶とお知らせ / Diary344
30.12.2016

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このバージニアクリーパーを一面に眺めることができる大きな4つ窓。路面から見上げたそのガラスの向こう側、片隅の椅子に平行に座っている、とある眼鏡の男に向かって、嬉しくもお手を御振り頂くお客様が多いです。おそらく福留とのご認識でお手を御振り頂いていると思うのですが、あれ、よく見れば髭がない、スーツの上からも分かる、骨格が違う、首が太くない(あまり書くと怒られそうです)、ともあれ、わたくしもそうであろうと認識しつつも、誠に恐縮な心持ちながらも、一体誰だあいつはと思われながらも、笑顔で手を振らせて頂いております。
 
わたくし小林が店長として弊店に立たせて頂いてから早4ヶ月が経ちました。
常日頃より弊店を愛してくださるお客様をはじめ、緊張な面持ちではじめてご来店下さったお客様、ご購入頂いた御品の経年変化をご満悦な様子でお知らせ下さるお客様、彼女ができたと近況のご報告にいらして下さるお客様、それに対して本気で羨ましがる小林、絶品の鰻店をお教え下さるお客様、こうした皆様との出逢い、ひとつひとつの会話、言葉、温かなお心遣いや御支えがございます事を、SURR by LAILAを代表し、わたくしから御礼の言葉とさせて頂きます。
 
心より、感謝を申し上げます。
 
皆様への恩返しは、ファッションを通じた密なご提案でこそ、と、確信をしており、
弊店とわたくしのフィルターを介した「VINTAGE」というひとつのカテゴリーを愉しんで頂けましたら。
今後とも温かく、ときには厳しく、いえ、厳しく、いえ、ややばかり厳しく、やはり温かく見守って頂けましたら幸いです。
 
 
皆様、来年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
 
2016年12月30日 小林 開
 
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2016年はとあるビックメゾンに彼が就任してからは、またファッションに新しい風を生ませておりますが、今一度1980年代の某メーカーの素晴らしさを再確認頂きたく思うと同時に、純粋なまでにキメが細かい上質なレザーと、そして“モノを持ち運ぶために”、というこの上なくシンプルな目的をこちらも再確認頂きたいという勝手ながらの強い想いから、敢えて、たったひとつのバッグを。
 
 
そして英国産の極上ニット群、チョコレート色のラムレザーで仕上げられたリブゴーシュのトラウザー。
新年に相応しくも絶品にて皆様を御出迎え致します。
 
 
 
 
 
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このバージニアクリーパーを一面に眺めることができる大きな4つ窓。路面から見上げたそのガラスの向こう側、片隅の椅子に平行に座っている、とある眼鏡の男、小林に、いつしかお手を御振り頂ける日を楽しみに、勝手ながらも2017年を迎えたいと思います。
 
それでは皆様、良い御年をお迎え下さい。

 

 

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合同企画1 / Diary343
25.12.2016

以前のエントリーで触れました小林店長と私による “ 合同企画 ” の件ですが、いざ膝を突き合わせて話し合ってみますと様々な編集の可能性が挙がりまして、初めての試みということでお互いの思案が重なりましたが、ようやく第一回目の内容が確定致しましたので御報告させて頂きます。

 

初回ですので素直に率直に、テーマは “ Style ”
一着に焦点を当てて小林店長と私が互いにスタイルを編集し、それを三着の服でそれぞれ行う三部構成が第一回目の合同企画となります。スタイルを構築するにあたっての制限は無く、SURR に並んでいる面々を組み込むはもちろん、私物を取り入れるも良しですが、あえて各スタイルごとに “ 表現ルール ” を設けることに致しました。
Style 1 は “ 文字数制限 ” 。 350 文字以内で内容を完結させ、句読点や括弧などの記号や英数字も全て 1 文字と数えることをルールと致します。ここではカット数の制限はございません。Style 2 は “ 文字無し ” 。言葉を用いずの表現で、記載させる文言はアイテムクレジットのみとなります。ここでもカット数は自由です。そして Style 3 は “ 一枚画像 ” 。言葉の通り活用できる画像は一枚のみのワンカットでスタイルを表現致します。こちらでは文字数の制限はございません。
小林店長が編集したスタイルは私が着用し、小林店長自らが自身のカメラ RICOH のシャッターを切り、私が編集したスタイルは小林店長が着用し、私が My カメラ SIGMA で撮影致します。

どのようなスタイルに仕上げるかだけでなく、どう撮るか、どこで撮るか、どのような手法で表現するか等、全てをそれぞれ自身で考え編集する合同企画です。

 

 

 

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合同企画 1 “ Style ”

初めての試みなので区切り良く。ということで年が明けてからお披露目させて頂きます。
SURR という同じ場に携わっていながらも、育ってきた環境や年代の異なる二人が同一のアイテムを共通のルールに従って表現した時、どのような “ 違い ” が生じるか。この “ 違い ” こそファッションが自由であって然るべき証であり、それこそファッションやライフスタイルやカルチャーが単純に純粋に心躍る存在であることの真理の一面ではないかと思いますので、何とも愉しみな次第です。

 

 

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【年末年始営業のお知らせ】

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