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シャツとジュエリーの関係性 / Diary383
11.4.2017

アーティストやメゾンの名が刻印された、手掛けた元、製造元が把握できる品々と相対するアノニマスジュエリー。
ヨーロッパという国の特性上、様々な国・年代・スタイル・コンセプトのジュエリーが点在しますが、エレガントで普遍的で、何よりジェンツに提案したいと思えるジュエリーは極少数。弊店においてその取捨選択の基準はやはり一言で表すと、“上質なテクスチャーであるか否か”此処に尽きます。現代においても一部受け継がれているアンダーグラウンドな文化ですが、特にアートジュエリーという概念が誕生した60年代頃において、ジュエリーアーティストの間で「あえて自分の名を記さない。刻印を残さない」という行いが一部で流行していたのも事実でして、弊店において厳格な基準の上精選されたアノニマスジュエリーも、そんな創り手の「刻印ではなく物として判断してほしい」という願いが込められた名も無き芸術家による逸品として、また上質かつ確実な存在として、皆様にお披露目致しております。
 
と、熱い想いを冒頭より記しておりますが、ジュエリーといいましてもそう堅く身構えず、其れこそフラットな目線というのを常に御持ち頂き、あくまで日常に昇華させるモノであるということ(そこには特別な思い入れを付加させることができれば最高ですが)という想いは一寸も変わらず、年代、背景、文化、メーカー、職人、国、其れこそ様々とカオスティックな弊店ならではのヴィンテージジュエリーを御愉しみ頂けましたら。
 
早いもので気が付けば4月。日々のニットから日々のシャツに、そして日常にジュエリーを。
 
 
 
 
 
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about 30s French white cotton shirt “pullover style”
         ×
50s French snake bangle
early 90s European crazy PIG design ring
 
 
 
R4286358
R4286370
 
60s British military royal airforce repair shirt
          ×
40s French antique 18k ring “Topaz & Diamond”
80s Yves Saint Laurent design bangle
 
 
 
R4286375
R4286391
 
50s US work crush shirt
      ×
60s French silver bracelet “9horse heads”
60s Georg Jensen silver ring “Eagle”
60s Georg Jensen silver design ring
 
 
 
R4286416
 
about 30s French beige cotton shirt “pullover style”
          ×
60s French silver & red stone bracelet
 
 
 
R4286405
 
90s Yves Saint Laurent oxford red shirt
          ×
60s David Andersen silver & cloisonné ware bangle
60s French lion ring
 
 
 
R4286330
R4286344
 
70s US military general shirt
       ×
50s OMEGA self-winding watch “Seamaster” with 50s Metal band
60s French silver bracelet “rope style chain”
30s French antique 18k ring “twist”
 
 
 
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R4286424
 
40s French white cotton antique shirt
         ×
40s French antique silver bangle “art deco”
 
 
 
R4286425
 
30s French antique silk shirt
70s British cufflinks “lion motif”
        ×
90s Cartier tank vermeille coating
40s British antique 22k ring “pure yellow gold”
30s French antique 18k ring “twist”
 
 
 
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R4286457
 
80-90s Best Company sweat shirt layered style “five birds”
            ×
60s French silver short necklace “snake style”
 
 
 
R4286464
R4286479
 
about 30s French beige cotton shirt “washing pullover style”
             ×
50s French silver bracelet “joint plate”

 

 

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Carmine / Diary379
29.3.2017

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弊店におけるDiaryの編集ですが、ディレクター福留より全権を一任されてからというもの、大変に申し訳がない程にその日の“気分”で書かせて頂くことが殆ど。週に4回5回書く日もあれば、週に1日しか書かない日も御座いまして、将又、何を書こう、と少しでも悩むものなら書かない選択を続けてまいりまして、そこに「何故なら」と、意味はないのですがやはり事由を煎じ詰めると“気分次第”に行き着く始末。とはいえ、そんな気分に左右されるDiaryの舵取りに対してディレクターより一喝が御座いませんので、おそらく彼もその日淹れたコーヒーの味が納得するものか否か其れによって「よし、今日は書こう」とキーボードの音を鳴らしていたのだろうと、あくまでポジティブな空想ですが。
 
こうラインナップが充実しておりますと、“何を書こう” いえ、“何から書こう”という思考は当然なまでに生じるものでして、とはいえ私個人の想いとしましては1点1点じっくりとエントリーさせて頂きたい程の熱いハートは胸に秘めておりますもので、詰まるところ“決めかねる”という情けない結末を迎えるわけです。其れが、気分次第で書かない選択を続けてきたという簡単にも言い訳に値するのですが。
 
そんな本日、連日の悪天候から打って変わり日光がよく入ります。現在14:07。気持ち良い天候に恵まれ窓から燦々と注ぐ太陽光から振り返ると1着のカーマインレッド。気持ちのよいままキーボードの音を鳴らすとしましょう。お気付きの通り本日は気分が良いので。
 
 
 
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80s Lacoste cotton cardigan “Carmine Red”
 
 
 
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アイコンでお馴染みのフランス仕立て。季節当然のコットン素材のカーディガンはカーマイン。この辺りはメーカーで選択するというより、美しくも赤いコットンニットを手に取ったら偶々某メーカーだった、くらいが丁度宜しいのでは。
 
 
 
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繊維の隅々まで目を凝らすと、前立ての随所にホワイトコットンの糸がちらほらと。強度を増すべく初代オーナー様が施したのか知る由は御座いませんが、このステッチ群を発見してから2歩引いて日光に当てながら再視。目が覚めるカーマインレッドはホワイトとの相性が最高だと私も目が覚めました。
 
 
 
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70s Pierre Cardin dress shirt
(with 60s British cuff links)
 
 
 
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洗いざらしのホワイトコットンでも宜しいですが、しっかり皺を伸ばしたドレスシャツはフレンチスタイル。昼間のブルージーンズからスラックス。得意満面にダブルカフで最高のウィークエンドナイト。

 

 

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geographic / Diary381
5.4.2017

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標高最大4,792m。アルプス山脈最高峰モンブランを眼前に創業。冒険者を讃えるが故の命名はフィンランド語で“北極圏”を意味する「NAPAPIJRI」
 
 
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ネームタグに記された、geographicとは直訳で“地理”。世界規模の“地形”という解釈がよいでしょうか。注がれるベクトルの意図をgeographicのワードで感じて頂けるかと思いますが、容赦ない大自然に挑む屈強な精神に向けたプロダクトではなく、あくまで民間のメーカー、昇華されるは日常の冒険者のために。
 
 
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90s NAPAPIJRI cotton knit tops
 
 
 
 
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選定は肌馴染みを前提にコットンのみ。ミドルゲージで編まれたハーフジップスタイル。身体に沿うまでいかずも広く保たれたわけではないミドルレンジのフィット感に対する、裾の左右に施された広がりのあるスリットはお茶目な余裕。頭が堅いジェントルマンにナードなスタイルを提供。
 
 
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R4286156
 
 
 
 
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with 1999A/W Martin Margiela black light wool slacks
 
 
兼ねてより提唱しているスラックススタイル。目元には2サイズ大きいティアドロップで決まり。
 
 
 
 
縦軸も横軸も広いラインナップを構える弊店においては、都度、都度、ラッキングされている一着のプロダクトに対してフラットな目線を保つということを軸として皆様にもお伝えしている次第ですが(例えばネームハイドというアプローチ)、時にネームの裏に秘められたる大小濃さ薄さ深さ浅さ問わず、その内容を理解することにより得られる豊かさも確実に在ると、生意気ながらも心得ております。本品は俄然後者。
 
 
 
 
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確固たるイタリメーカーで在りながらプライドの表現では地球上最北端の国旗。全てのアドベンチャーが集う終着駅がノルウェーというひとつの国である事に敬意を払う姿勢。此れでいてベクトルの昇華口は日常の冒険者。どうぞお近くの図書館へ。リアルでは体験できないアドベンチャーの宝庫でしょう。

 

 

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Newarrival0331 / Diary380
31.3.2017

 
Newarrival0325に負けじと贅沢なエントリー。光を得意としますが今回は雨模様。暗めのアングルを愉しみます。
 
 
 
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1913年創業のマスターピース。永い人生の相棒に。
 
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70s Schott riders jacket “one star”
 
 
 
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90s NAPAPIJRI cotton knit harf zip tops
 
ご存知の方はアドベンチャー。ノルウェーに敬意を払うイタリメーカーは日常の冒険者のために。
 
 
 
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70s US military general shirt
 
 
 
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1月頃ご紹介しました此方同様、最高のクオリティ。密が濃くしなやかなテクスチャーは漆黒のラム。
 
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90s GUCCI by Tomford leather trousers
 
 
 
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2017年SSより新規ラインアップに加わったイタリ製の極上コットン。ローズピンクはメーカーフラッグ、カーキは5種の鳥。こちらはバードウォッチャーのために。襟付きのレイヤードスタイルはビジュアル(オフィシャル)に類似のディテールが載っていたのでわたくしの懇願叶った一着。当初スタイリング提案通り、是非ともスラックスで。ユーモアではなく本気のジェンツスタイル。
 
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80-90s Best Company sweat shirt rose pink “maker flag”
80-90s Best Company sweat shirt layered style “five birds”
 
 
 
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濃淡でこそ圧倒的
 
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初代オーナーはリアルバイカーによるカスタム。チェッペリン好きでも、UFO信者でも。最も自由な時代の象徴。
 
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70s Wrangler custom denim jacket by real bikeer
 
 
 
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90s Yves Saint Laurent summer wool tailored jacket
 
一切の隙を排除した完璧なテーラード。
 
 
 
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1800年代のアンティーククローズは久しく、ですが、所謂ダスターコートとしての役割を担う当時のトライバーズコート。ヘビーリネンと命名する程に高密度に織られたリネンは、正反対に位置する“屈強”という2文字が適いましょう。「アンティークをアンティークらしく」というベクトルは不必要とわたくしも同意見。
 
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1880s French antique drivers coat “heavy linen”
 
 
 
 
4/1 (土)より。嘘では御座いませんのでご安心を。

 

 

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Newarrival0325 / Diary378
24.3.2017

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間髪入れずのエントリーとなり誠に恐縮ながら、ご無沙汰でのNewarrivals。
このタイミングとお察し頂ければ幸いですが、最高レベルのラインナップ。
この興奮具合はどうせまた字数多めだろうとどうか溜め息をつかず、御付き合いの程をお願い申し上げます。
 
 
 
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1960年代の“H” 神妙の至り。
 
 
 
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某メゾンピースの原型は、最高ディテールのスポーツスタイル。
 
 
 
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トップオブメゾンが選択するサマーコーデュロイはマリンブルー。
 
 
 
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80sのイタリ製はやはり最高のコットンニット。なんて綺麗な色合いと織り。遠くから覗かないでどうかお近くで。
 
 
 
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プレタポルテが拡散し出す全盛期P.Cardinネイビーブレザーは極上のダブルブレスト。
驚異的なポテンシャルを秘めるは某メゾンのサンプリングソースに成り得たBigE。
メゾンと歴史が物語るワーカーズ。奇しくも同じ60年代。
現代でこそオーセンティックの香りで括れるのが可笑しくそして奥床しく。
 
 
 
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アートリペアの領域とリアルクローズとしての佇まい。
ハンティングアウターにはカーマインレッドのカーディガン。
 
 
 
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“H”の冠を堂々と。申し上げる事は何も御座いません。
 
 
 
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オートクチュールコレクションを発表する3年前であることに納得させられるような佇まい。
将又プロトタイプとしてのポテンシャルか、大筋“意識”の領域にて確実にベクトルが向けられていたはず。
 
 
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1994年製。万感胸にせまる思い。
 
 
 
 
3/25 (土)〜
 
皆様のご来店をお待ち申し上げております。

 

 

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有色について / Diary377
23.3.2017

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有色と無色が重なる際に視認性の関係で有色に目を奪われ、その“光景を視る”という行為によって切り取られた画は、目線が逸らされる最期まで“有色で終わる”ことがしばしば、と無意識に皆様もそうであると思いますが、それは決して正誤の物差を必要とはせずあくまで人間の特性上の内容であるかと予測します。有色と無色の関係性については単に色がある、ない、の差でありますので関係性も何も御座いませんが、目線が逸らされる最期まで“有色で終わる”現象を挙げるとすると其れはひとつの関係性に該当するかなと。そもそも無色というのは色がない、ですので、透明という表現が適切でして、例えばとあるコートのグレーと薔薇の赤を同じ画に収めた際には其れ等は有色と無色ではなく、有彩色と有色の関係性でありましょう。とはいえ、有彩色と有色の関係性も上記同一。結論として、我々は発色の良さに目を奪われやすいという事。その素晴らしい色合いをした有彩色を画から排除してみると素晴らしい有色が存在しているとも知らずに。いえ、有色の存在が有彩色を際立たせる、という表現が適切でしょうか。
 
 
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R4285665
 
 
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80s Issey Miyake trench coat grayish cotton
 
 
作品としての魅力があってか、構築的な美しさが伝わる御品ですが実生活に関わる物として機能的であり快適であることをデザインに落とし込むのは三宅氏ならでは。身幅から広がるようなドレープシルエットに対して力が強く加わる箇所には補強ステッチ。ウエストベルト自体に釦を配置しシルエットを固定できる仕組み。前見頃はセットインに対してラグランのバックアングル。当然にダブルブレスト。ヘビーデューティーな仕様とタフネスな生地と相俟ってラグジュアリーな印象は旅先でもいかんなくポテンシャルを発揮するだろうとトラベルコートとしての認識も。何より打ち込みの良いコットン地はスチールグレー。何かとカタカナ多い様子。
 
 
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周りの有彩色を際立たせる最高の有色でありながら、桜満開の元でも、目線の最期にスチールグレーで終わることが叶う逸品。
 
意気揚揚と釘付けにしてまいりましょう。

 

 

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隙間の美学 / Diary376
22.3.2017

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プレタポルテ全盛期に立体化された2着の仕立ては英国の某王道を貫いてはおらず決してミリタリースタイルでもなければモダンな雰囲気を獲得しているわけでもない。最寄りの国を挙げることは叶わず、絶妙な狭間に落ち込んだような独自性を保持していると表現したほうが宜しいでしょうか。正統的とは言い難い印象は独特の生地があってか、将又釦の選定、言わずもがな内1着の色は厳しくも断定し難い程の深みを帯びおり、内1着は皺を伸ばすことを躊躇してしまう程の手触りを感じるのは実正そのもの。とはいえ反逆的、挑戦的でもなく、極僅かに空いた隙間のみを目指した計らいを感じながらもオーソドックスな香りを僅かに纏わせる術にかかったトレンチスタイル。愛されるわけです。
 
 
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left 80s Yves Saint Laurent trench coat with Removable Liner
right 80s Yves Saint Laurent trench coat “Special Peacock Green”
 
 
先日お話したように、恐縮ながら偏愛ともいうべく嗜好項目のひとつに“ハーフコート”が挙げられるのですが、とはいえロングコートが苦手、というわけでも当然に御座いませんで、一方で嗜好項目といいましても拘り抜いている程でもないので汗顔のいたりですが。幾分脱線しますが、先日ディレクターに連れられた飲みの席にて同席の女性に、男性はギャップが大事とお言葉を頂きまして、改めて心に刻みました。良くも悪くも意表を付く試みというのはある種の挑戦であり、本来は第三者にそれを挑戦と捉えられず自然性が帯びていれば“良き男性のギャップ”に繋がるのでしょうが。其れを聞いたディレクターは、小林の場合は背中に龍では、と終始ふざけておりましたが、ともあれ、考えた上での“良きギャップ”というのは難しいものです。
 
 
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通常ロングであるはずの例えばオーバーコートが、例えば膝下まで雨から護るトレンチコートが、ハーフコートの領域にて目の前に存在していたら自然反応にエキサイトしてしまう此れは、ある種のギャップ現象でしょうか。「強面なのにハニカム笑顔」「幻獣のような腕っ節で繊細なみじん切り」「本の虫の背中には龍」「本来長いはずのコートの着丈が短い」ギャップの広域的に認知されている内容は、おそらく逆説の意が殆どかと思いますが、この理論で捉えるとだいぶニッチな例えに。その上対象がヒトからモノに。“先入観が覆された”は、果たしてギャップと同意なのか。そもそも「ギャップ」という言葉自体が気になり掘り下げますと、“隙間”という単語が該当するよう。考えだすと私が深い溝に陥りそうです。ともあれ、この1点に向き合いますと、正統的でもなく、反逆的でもない、挑戦的でもなければモダンともいえず、オールドスタイルでもない。極僅かに空いた隙間のみを目指した計らいを感じながらもオーソドックスな香りを僅かに纏わせる術にかかったトレンチスタイル。さあ、これでいてハーフ丈。やはり良きギャップ。
 
 
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late 70s Yves Saint Laurent half trench coat
 
 
詰まるところ、男もコートもギャップが大事。龍はだめ。

 

 

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Burberrys / Diary375
21.3.2017

3/18よりお披露目しております「Spring Coat」ですが、本日より3日に渡り各ディテールをご紹介致します。
 
「Burberrys」というひとつのメーカーが絶対性なる自信により世に送り出してきた名ナンバー達は、年代や生産シーズン、某老舗の別注、個人によるオーダーetc、際どくも確かに異なるポテンシャルを保持しており、現代でこそvintage burberrysとして認知されている其れ等は、もはや個体性なる力を秘めているのが愉しいところ。年代とコンディションは勿論の事、その上男性らしい美しさを説いた際に十二分にお応えできるフィッティングを実現できるナンバーのみ厳選に厳選を重ねセレクトしてまいりましたが、今回はその厳正なる基準の上、“個体性”をより重用視。少しばかりの御付き合いを。
 
 
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ラグランスリーブながら2枚袖のパターン。肩を落とさないという計らいは英国ならでは。とはいえ身幅には余白を保たせる正統的かつ信頼に足るバルカラー。冒頭の通り年代や生産シーズンによって大きく異なる項目のひとつがマテリアルの配合率。コットンとポリエステルから成される所謂“バーバリーコットン”は、数%の割合で配合率が異なるもの。この項目のみで個体性を御愉しみ頂けるのですが、
 
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left 60s Burberrys bal collor coat “Khaki”
middle 70s Burberrys bal collor coat “beige”
right 70s Burberrys bal collor coat “olive”
 
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60年代の1着、裏地はアクアスキュータム類似のセンス。此れは最高。
 
 
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70s Burberrys order custom trench coat “Deep Nevy”
 
70年代に仕立てられたカスタムオーダー品。通常の大降りな身幅と比べ気持ちよくもシェイプが効いており、ガンストラップを排除するというアプローチには脱帽。構築的なトレンチスタイルですが、こちらは唯一無二の洗練された印象。
 
 
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70s Burberrys authentic trench coat “light Khaki”
 
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勿論、保守本流の一着もご用意。
 
 
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left 60s Burberrys 4pockets soutien collar coat “Orange Khaki”
right 60s Burberrys soutien collar coat “Khaki”
 
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アームの前振りが極めて美しく、見事なまでの曲線美が実現するのはセットインスリーブならでは。ショルダーラインも抜群。ステンカラー仕様は大げさに襟を立てて颯爽と。
 
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此方もセットインスリーブながら、通常のスラッシュポケットではなく、フラップポケットに左右ハンドウォームと4ポケット仕様。流石に初見では唸りました。このディテール、90年代Barbourの隠れた名品として極少数存在している、とあるナンバーのディテールに極めて類似しておりまして、同じ英国の地、成る程と推測の域に到達しました。当方は60年代、其れは途轍も無く。
 
 
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80s Burberrys moleskin touch daily coat “Somber beige”
 
「何も考えず、先ずは振れて下さい」お客様に第一声、申し上げておりますこの1着。ポリエステルとナイロンから織り成された生地が兎に素晴らしく、モールスキンのようでいてシルクのような柔らかさも兼ね備えた極上のテクスチャー。脱いだら無造作に放り投げ、将又丸めてバッグの中に。ヘビーデューティーとは打ち込みのよいコットン地だけではないという証明でしょう。
私の嗜好で恐縮ですが、ハーフ丈のバランスが大変に好みでして、ロングジャケットなのかハーフコートなのか、そのアンバランスさをデイリーに落とし込むベクトル、というと聞こえは宜しいですが、“深く考えずに羽織る”が成立する均整は、ハーフコートこそ叶えやすいのでは、と。たまには肩を落としてまいりましょう。
 
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R4285440

 

 

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Spring Coat / Diary374
17.3.2017

 
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大変に御待たせを致しました。
漸く、皆様へお披露目となりますが、ディレクター福留をはじめ、勝手ながら私も非常に愉しみにしておりまして。マルーン色のハンガーに見頃を通しラックに音を奏でながら慎重にかつ大胆にラッキングしていく行程は至福の一時とは過言ではなく。ラッキングした1着1着の袖や肩を丁寧に整えながら、なんて良い生地だと心で唱えたかと思えば気が付いたら私自身袖を通しておりまして。仕事が進まない進まない。王道のポテンシャルから60年代の珍品、某メゾンのスペシャルピースまで。豊満な逸品また逸品を咲くを待ちわびる陽気の元で皆様にこそ御愉しみ頂けましたら。3連休の内1日は福留が店頭におりますので、セレクションの旅について聞いてみると面白いストーリーが聞けるやもしれません。先ずは、というエディットで御座いますが、一面の窓から燦々と覗く太陽に負けじと、どうぞ心行くまで御過ごし下さいませ。語るに語るとまたもや長くなりそうですのでこの辺でお終い。
 
 
 
SDIM1455
SDIM1452
 
SDIM1488
SDIM1484
SDIM1475
 
SDIM1464
 
SDIM1462
SDIM1463
 
SDIM1460
 
 
 
申し遅れましたが、エディット内容は表題の通り「Spring Coat」
鋭意検討の程、約20着の品々と共に皆様を御待ち申し上げております。
 
3/18 (土) 12:00より

 

 

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coming soon / Diary373
16.3.2017

R4277839
R4277840
 
 
 
R4285328
 
 
 
R4277854
R4277841
 
R4277856
 
 
 
R4285329
 
3/18 (土) 〜

 

 

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coming soon / Diary372
15.3.2017

R4277842
 
R4277852
 
R4277855
 
 
R4285341
 

 

 

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旅での音楽ないし音 / Diary371
11.3.2017

小林が店長に就任し Diary も託すにあたってお願いした幾つかの中に “ たまに私的なことも綴るように ” という内容があります。これは店という空間は、それを主に携わる人間の “ 個 ” が極めて大きく作用するからであって、それをお客様にお伝えすることが店という空間そのものを、軸そのものをお伝えすることに繋がるという想いあってのことなのですが、実を申し上げますと私はこれまで “ 私的なことを綴る ” という行いがほとんど出来ておりません。

入社した当初、現在のような多コンセプトショップ体制ではなく旧 LAILA VINTAGE のみであった時代は、未熟ゆえに恥ずかしながら運営に精一杯な感があり、私的な出来事がほとんどございませんでした。稀に友人と食事や飲み会に出掛けたとて特出した出来事はなく、あったとてわざわざ綴るまでもない、いわゆる酒の席での失敗くらいなものですので、書くことが無かったと言えばそれまでなのですが、心の片隅には常に “ 何か私的なことを ” という想いがありつつ忙殺の月日が過ぎてゆくことで、いつしか “ 私的なことを綴る ” という行為そのものが “ 出来なく ” なってしまいました。出来ないと申しますか苦手と申しますか、出来事があってもどう綴ればよいのか、キーボードに手を置いても指がまるで進まなくなってしまったのです。

しかし、先日の小林店長 Diary に感化されましたので、本日は私的なことを綴らせて頂きす。彼は以前にミステリー小説しか読まない的なことを言っていましたが本当なのですね。私はその話を聞いた時に “ もっと色々読みゃあいーのに ” と口にした気がします。
彼が文学の話でしたので、私は音楽というか音の話を。お時間ございましたらお暇つぶしにでもして頂けたらと思います。

 

 

 

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たいした趣味のない平々凡々俗人な私めですが、音楽を聴くのが一丁前に好きでして、学生時分には居眠りをする際にもオーディオテクニカのヘッドホンでマリリンマンソン等々を爆音で流しており、今となってはなぜそれで寝れていたのか不思議に思う次第です。今でも大抵イヤホンで音楽ないし音を聴きながら街を歩いているのですが、それは3日前に帰国したヨーロッパの旅でも同じくでした。
私の音楽ないし音の遍歴は現在に至るまで幾つかの 12 の段階を経ています。基本的に節操ございませんのでジャンルは問いませんでして、同じ音楽を聴き続けることが苦ではありませんので各段階全ての音楽をいまだに楽しんでいるのですが、最新にあたる 12 段階目のカテゴリーは “ 落語 ” です。

以前から推薦してくれる友人が居たり最近新しい音楽に出逢えていなかったり、なにより自身の言葉を精査したかったりで “ いっちょ聴いてみますか ” と気軽に踏み込んだ世界でしたが、これがまぁ面白い。語り手によって同じ内容でも印象が変わる点や同じ話を何度聴いても飽きない点がクラシックに通じるものがありまして、このような文化が 300 年前から受け継がれて続けているこの国で生まれ育ったことを喜ばしく感じずにはいられません。

先日の旅でもよく聴いておりました。セーヌ川を横目に文七の恋心に心打たれたり、ヴォージュ広場で佐平治に翻弄されたり、特急に揺られながら金兵衛の奔走を見守ったりと、イヤホンを耳に一人ほくそ笑むその姿はさぞ気色悪かったことと思います。
様々な寓話はどれも個性的で、何度聴いても飽きることがありません。どれも等しく楽しんでおりますが、最近よく聴くのは “ 大工調べ ” です。落語、私としては大変にお薦めな一つでございます。皆様も御縁ございましたら宜しければ。

 

 

 

 

 

P.S.

2014年の9月14日から活用しております SIGMA 社 の愛機。長きに渡る酷使がたたって遂に半再起不能状態に陥ってしまいましたので、一旦実家に帰らせて療養 ( メーカーで修理 ) してもらったところ見事に回復して本日から現場復帰です。彼を選んだきっかけは単純に “ 姿が格好良く、あわよくばモテるかもしれない ” という邪心でしたが、今では欠かせない存在。また宜しく。

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P.S.2

前述の通り3日前にヨーロッパの旅から帰国致しました。今回も沢山の出逢い溢れる希有な時間を過ごし、結果を引き連れてまいりましたので、ご期待頂けましたら幸いです。

 

 

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Tailored Jacket / Diary370
10.3.2017

 
「短いお別れ」で御座いました。
 
本日も快晴。季節の変わり目はワードローブを差し替えたりと愉しい時期です。
3日続けてのエントリーとなりますが、御付き合いの程を宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
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2017年 Spring&Summerのテーマとして詠わせて頂いてるは「原点回帰」
SURRという軸を再考した際、真っ先に脳裏を横切ったのはやはり「テーラード」で御座いました。
青年を男性に。男性を紳士に。そのベースとして設立当初よりご提案を続けさせて頂いておりますマストステージ。必要不可欠なカテゴリーであると我々は確かな自覚と認識の元、この度も様々な編集を施しましたが、衝動的にこれまた脳裏を横切ったひとつの想いとして、各所ディテールをじっくりご説明するよりまず、季節問わず“テーラードは良い”、と純粋にも感じて頂けましたら其れだけで。其処に尽きる想いでしょうか。有り難い事に当方Diaryを読み終えた後、クローゼットからお手持ちのジャケットを引っ張りだしブラッシングするも良し、春爛漫の陽気な時期を迎え新調するも良し、SURRに在中している2人の男性に相談するも良し。
弊店のみならず、我々にとっても「原点回帰」なもので。
 
 
 
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新たにテーラードを選択する際、此れまたユニークに感じるのが十人十色ベクトルが異なる事。ある程度の“基準”なりひとつの拘りを持つことは大変に素晴らしくも紳士的であると感じる次第です。
 
 
 
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視るべきはまず裏地か。
 
 
 
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唯一無二の施しか。
 
 
 
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重要視するは素材の選定。
 
 
 
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たまには遠くから眺めながら。
 
 
 
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パターンを愛し。
 
 
 
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縫製に驚き。
 
 
 
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確固たるブランディングに身を委ね。
 
 
 
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パーツに視線を落とす。
 
 
 
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時には悩み。
 
 
 
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ディテールを信じる。
 
 
 
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60-90s Tailored Jacket many pieces
 
 
 
 
 
後はフィッティングするのみ。
 
袖を通し、背中に纏わせ、鏡と向き合い、テーラードの重要性を少しばかりご認識頂けましたら。
 
 
 
 
 
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Chrome Yellow / Diary369
9.3.2017

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昨日にエントリーにてちらりと触れさせて頂きました此方のニット。「快晴の元どこかで書かせて頂きたいものです」と詠いながらも早速のエントリーとなり恐縮な心持ちですが、一歩、家の敷居から外界へ踏み出しそして空を見上げたその瞬間に、思わずにはいられず。「あぁ、今日が書く日か。」
サングラスで光を遮るなんて勿体がない程に快晴、快晴。天気予報で花粉注意報のアナウンスを耳に入れながらも臆することなく街へ繰り出したいものです。本年度は昨年に比べ花粉の量は落ち着いていると、どこぞの研究者が仰ってましたがそれでも花粉は容赦なく舞い上がるもので、そんな時にとあるTV番組にて朗報を目にしました。なんとレンコンが効果覿面との事。1日1本の半分を摂取すれば良いそうですが、あらゆる調理法を実践しながらも毎日食しており、気が付けば然程の症状は出ておらず、今年はレンコンに救われながらも出逢いの春を満喫できそうです。失敬。
 
 
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ビッチに緩急を付けたストライプ調。マテリアルはコットンのみ。驚愕する程にしっとりしたテクスチャーは、恥ずかしながら初見ではシルクが混合されていると思い込んでおりました。やはりイタリ製は良い仕立てだ、と、納得の落し所としてはむしろ悔しいところ。上質という2文字が適う逸品。ともあれ、あまりにも美しいカラーリングパターンは約6色もの染色された糸を用いておりますが、明度と彩度の絶妙なバランスは扨措き、キーカラーとなるYellowについては言及し難い程に素晴らしく、最も近しい色合いを調査したところ、「Chrome Yellow」が最有力。ペイントカラーのように色の主張性を保ちながらも、どこかお茶目で、どこかかわいらしく、どこかユーモラスな印象を発揮する中で、やはりアダルトな印象へ急激に昇格させるのはマテリアルの選定と柔らかく仕立てられたライトオンスの細やかな織り。昨日申し上げたように、いつものジーンズとの余裕あるスタイリングで緑のあるベンチへ腰掛けたいものです。好きな書を片手に。
 
 
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という事で、ここらで一時脱線。最近面白い書を発見しまして。
又もや推理小説の類で恐縮ですが、先日街の本屋に立ち寄った際、アメリカの巨匠レイモンドチャンドラーの傑作中の傑作「The Long Goodbye」(日本題で「長いお別れ」)が目に留まり、普段は陳列の陰に埋もれているはずのレイモンドチャンドラーが何故か表舞台に。それに表紙が何やらオシャレに仕上がっておりました。「今、何故」と思ってしまう辺り申し訳がないのですが、ともあれ、翻訳者名を覗いた際に成る程、理解に到達しました。村上春樹氏の全訳だったのです。レイモンドチャンドラーの作品ともあれば読者のみならず執筆者も敬意を表するという意味ではこれもまた成る程、と腑に落ちたのですが、数ページ読んだ後に気が付いたらレジへ。長期作品のロンググッドバイですが、通常1行から2行で済むセンテンスを村上氏は3行で表現している箇所もあり、それも一興かと愉しむ事ができますので、レイモンドチャンドラーは読んだ事がないけれど村上春樹氏の作品は一通り読んだ、という方にもハマりやすいのでは、と、申す前におそらく狙いとしては其処なのでしょうが。「飲むのなら自尊心を忘れないようにして飲みたまえ」この名台詞も本作で登場しますが、恐縮ながら私も、お酒の席では自尊心のみならず時間まで失わないよう心がけております。主人公のフィリップマーロウも酒好き(ギムレット好き)なので、お酒好きな方であれば戒めとしても有効な作品が多いはず。大変お勧めで御座います。これまた失敬。
 
 
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80s Missoni striped cotton knit
 
 
本を読むも読まぬも其々。
コットンニットを着るも着ないも其々ですが、折角選択できる自由が有りますから、春先はウール地からコットン、ジーンズは濃紺から淡いベビーブルーへ。手元には何処でも読める文庫本に限ります。
 
 
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with early70s Levis 501 “66model”
 
 
 
村上春樹氏といえば新作「騎士団長殺し」ですが、俄然文庫本派の私は未だ読んでおらず。既に読まれた方は店頭での内容語りに御気をつけを。
それでは次回の エントリーまでしばし「短いお別れ」としましょう。

 

 

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凡常 故の美 / Diary368
8.3.2017

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約8ヶ月程前に同モデルについてエントリーさせて頂きました、通好みで知られる名盤。
BIGEの延長に位置する格別な織りと生地でありながらフラットな立て落ちが素晴らしくもノーマルであり、其の境地に君臨しながらも絶妙なシームツイストと際どく残像のように表現されるインディゴは、まさに凡常、故の美。
突き詰めると60年代のBIGEでもなければ80年代のREDLINEでもなく、Mede in USAのみでは理解に到達できないポテンシャルは、やはり約6年間のみ存在していたこの1本ならでは。一通りヴィンテージジーンズの面を撫でてきた猛者好みの終着点とは腑に落ちる傑作。
 
 
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early70s Levis 501 “66model”
 
 
 
 
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with 80s Missoni striped cotton knit
 
 
イタリ製の贅沢なコットンニットとのスタイリングは格別。
(あまりにも素晴らしいイエローですので、快晴の元どこかで書かせて頂きたいものです)
 
本を片手に緑のあるベンチなど最高の休日では。
とはいえ本日はまだ週の真ん中。気を抜かずまいりましょう。

 

 

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制する / Diary367
4.3.2017

 
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コットン×シルクから織り成される上級の生地。
絵の具で描かれたような見事なストライプパターンは、生地の凹凸に際どくも緩急をつけることにより叶う表現。
洗いざらしでも獲得される独特の皺感は、コットン主体にシルクの特性があってこそ。
さらに驚くべきはレギュラーカラーではなくボタンダウン仕様。表生地にボタンが出現しないよう、スナップボタンという一択。その上、襟芯もございませんのでドレスダウンにジーンズとも合わせて頂けます。
ダブルカフの振り幅ならば此方でご紹介させて頂いた通り。
ウィットに飛ばしてまいりましょう。
 
 
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80s Hermes striped bottom down shirt “cotton & silk”
 
(90s British caff links “COLD & HOT” )
 
このシャツのポテンシャルは自然光の下において最大値に発揮される模様。
デートの際は太陽も見方です。
 
 
 
 
 
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説明不要の名作中の名作。
2016A/Wシーズンにて一度エントリーさせて頂いた際は、カーキ色とネイビー色。ネイビーのシルク地の面はホワイトベースで御座いました。2017S/S 今シーズンに際しましては同色ネイビーながらシルク地はブルー。さりげなくも確かな対比色は、美しさは扨措き凡庸性という内容も獲得しているのでは。
「どちら面がシルクですか」とよくご質問を頂くのですが、仰る疑問は初見の際にわたくしも感じました。
無地の面、ポリエステル主体のマテリアルは其れこそシルクと誤る程のテクスチャー。
極上な程にしっとりとした瑞々しい柔らかさ。将又、高密度のコットン、いえ、極上のモールスキン地の最表部のみを切り取ったのか、強さとなめらかさを保持したテクスチャーのような錯覚に陥るのもトップメゾンの見事な術中。本当に見事。このエントリーにて初見の方はお察しの通り、本品はリバーシブルの特性を保持してございます。
どうぞ、春爛漫の元で。
 
 
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80-90s Hermes reversible blouson “the best silk” Navy × Blue
 
 
 
 
 
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おそらくリネンで構成されたリラックススタイル。
推測の域は十中八九適切なものであると自負がございます程に、軽やかで、適度な張りと柔軟性を確認できます。文頭ストライプシャツと同様で、編みの凹凸により表現しているメソッドは、当時のHermesならでは。
ウエストはドローコード仕様のゴム張り。バックポケットを排除し野暮ったさも極力排除。収納はスラッシュポケット2カ所のみ。これでいてボタンフライと各パーツのクオリティの高さ。あっぱれです。
 
 
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80-90s Hermes linen trousers relax style
 
 
 
是非ともバーカウンターに座って頂きたい面構え。
例えば洗いざらしのコットンシャツをオーバーフィッティング。例えばダブルカフのシルクブラウス。例えばロングノーズのレザーシューズ。況してやタキシードやディナージャケットと合わせようものなら、四厘馬車に悠々と乗車したも同然。
 
其々お好みの解釈にて、心ゆくまでどうぞ従属させて下さい。

 

 

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2017 Spring&Summer 「HERMES pieces」 / Diary366
3.3.2017

 
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各3点のディテールにつきましては、3/4(土)のDiaryにてエントリーさせて頂きます。
とはいうものの、既に店頭にてご覧頂けるようセッティング致しておりますので、お時間叶いましたら是非御立ちより下さい。
それではどうぞ、宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
 
 
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2017 Spring&Summer 80〜90s HERMES 3 pieces

 

 

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Charvet / Diary365
1.3.2017

 
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ダブルカフのシャツを街中でめっきり見る事がなくなった今、カフリンクスを袖口へ装着するひとつの動作を日々の生活サイクルの一環として取り入れることにより、ひとりの男性の人生における何かしらの考え方までも変えてしまう、ある種の豊かさが齎されるという事、そしてこの一品は約70年前に仕立てられたものであるという事を頭の片隅に、宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
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40s Charvet cotton Double cuff shirt
 
(90s British caff links cutlery design “Knife and fork” )
 
 
 
 
 
兎にも角にも贅沢なシャツ。
 
皆様のご来店御待ち申し上げております。

 

 

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強くもあり、美しくもあり、そして紳士的である / Diary364
24.2.2017

弊店において設立当初より重要なカテゴリーのひとつとして皆様にご提案を続けさせて頂いております “MILITARY”というステージ。日常生活する上でいかなるアクションにも耐え忍び、将又その動きひとつひとつが形状として記憶されていくマテリアル。果てしない時間を吸収しても成立する、圧倒的なポテンシャルを秘めたリアルピースたちは、ヘビーデューティーというシーンに最も当てはまるカテゴリー。我々にとって“MILITARY”と“原点”を重ね合わせた際、「エレガント」というワードも等しくも尊く、そして不可欠な要素であることに気が付くことにそう時間を必要とせず、浮かび上がったひとつの回答が、ROYAL MILITARYという選定で御座いました。英国王室直属の各セクションへ向けた最高の仕立て。イギリスにおけるテーラードとは歴史が証明しておりますが、その技術ないし背景がMILITARYへ顕著に落とし込まれた名品の数々。ヘビーデューティーとエレガントは背中合わせな要素であるはずが、磁石のように接合しそしてマリアージュするように屈強でありそれでいて美しい、紳士的重要素を内に秘めた出立ちは、やはり弊店において必要不可欠なエレメント。
 
「原点回帰」に最も相応しいと確信を持ち、自信満々な程に今回のエントリーを迎えます。
 
 
 
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英国王室直属のセクションの中で、陸軍を指すROYAL ARMY。
ウエストにダーツが入り、内面にはドローコード。
身体で沿わせしっかりと着用する理想的なフィッティング。
男性的な美しさを問うなら前立ての釦は全て隠す比翼仕立て。
エポレットは肩線に綺麗に沿わせ、あくまで目立たせず。
フラップポケットは真横に設置の上、傾斜30度に設定するのはアクセスしやすくするための配慮。
ハンギングの環境がより、アームの前振りの美しさも視認頂けるでしょう。
前立ての釦をひとつふたつ留めた際に胸辺りがやや張るようなフィッティングが最も丁度宜しいかと存じますが、其れはテーラードのフィッティング概念と同等でありながらも、生活上繰り出す様々アクションに悠々と耐えうるポテンシャルは、1960年代独特の打ち込みのよいツイル地こそ適う頑強なマテリアル。
 
強くもあり、美しくもあり、何より紳士的である。
個々其々の差異が生じる“身体”と共に年齢を重ねるという意味でも、やはり「原点回帰」の前では外せないリアルピース。
その証明としまして、店長小林の1着と、長年愛用しているであろうディレクター福留の1着をサンプルとしてこの機会のみ、店頭に置かせて頂きます。ジーンズの概念と其れは酷似するかのように、成る程、と、確かにご納得頂けるのでは。
 
 
 
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【小林】92日間着用 One wash&Tumble dry
 
 
 
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【福留】着用回数、詳細共に記憶外
 
 
 
両者共デッドストックより生活を共にしてまいりました。
3回着用したら洗うのか、月に一度タンブラーか、将又一度も水は通さないか、十人十色お好みで。
 
 
 
 
 
 
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フィッティングは2サイズの展開。
表記2と、表記4のエントリーですが、肩幅、身幅、袖丈は変わらず、着丈のみの差異で御座います。
とはいえ、当時の生産背景からか同サイズでも色差、採寸、パターン等、若干の個体差が御座います故、其々の個性を愉しみ頂きながらお好みの1点をお選び頂けます。
 
 
 
 
 
 
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60s British royal army workers overall green “dead stocks” size2 & size4
 
 
お察しの宜しいようで、勿論全てデッドストックをご用意。
空気をたっぷり含ませた最高のコンディションにて皆様を御待ち申し上げております。
尚、店頭では我々のサンプルも合わせてご覧頂けますので、縮率やフィッティング等含め、お気軽にご相談下さいませ。
 
それでは。
 
 
 
 
 
 
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3代目 SURR 羊飼いシャツ / Diary363
22.2.2017

18 日 ( 土 ) の 2017 S / S お披露目日に足を運んでくださいました誠に光栄なほど沢山のお客様方、本当にありがとうございました。
ゆっくりとご覧頂くこと、普段のようにじっくりとお品物のご提案が叶わなかったことに深くお詫び申しあげますと共に、“ どうぞ、そちらの方に接客を ” とアイコンタクトを送ってくださったり、ティーブレイクを挟んで再々度御来店くださったりと身に余るお心遣いをくださったことに、心から心から御礼を申しあげます。
またいつものようにゆっくりとご提案させて頂く機会を頂戴できましたら、幸いです。

 

本日は既に平常。和香に鼻腔をくすぐられつつ、小さく鳴る音に耳を傾けつつ、冷めたコーヒーで喉を湿らしつつ服に囲まれる時間を過ごしておりまして、このような、言うなれば SURR らしい放電時間を過ごすときはやはりスタイルの歴史に関して、そして服飾史に関して想いが及びまして、私はそれらのいわゆる史実を一個人的に好ましく思っていながら、それと並行して大切なのは感覚であるとも思っているのですが、しかしながら SURR としての表現を追求すると引き寄せ合うように服飾史と大きく関わる一着に辿り着くのは、至極自然なことなのです。例えばそう、100年ほど前の羊飼いシャツ。

 

 

 

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意図せずに、おおよそ 1 年に一着のサイクルで縁が結ばれ、お客様に向けてご提案という円が結ばれる羊飼いのシャツは、秘められた特出して特徴的な機能性ディティールと、その国が秘める文化的な側面において遥か以前から当たり前のようにショーケースに収められてきたお品ですが、それら現状と現実を差し引いてなお、その機能性ディティール=スタイルは純粋に一着の衣類として魅力的であり、強い求心力を秘めています。思い返すと前回 ( 昨年 ) の2代目にあたる一着は、類稀なる女性にお見初め頂きまして、やはり “ アンティークをアンティークとして捉えない ” という一見の矛盾に満ちているかのような初志を貫徹しようと心に誓ったものであります。
そして、この度の3代目となる SURR 羊飼いシャツは、初代, 2代目と文字通り明確に一線を画しているのです。

羊飼いシャツの1900年代初頭となりますとそもそもが貴重なお品ですので、そう沢山に出逢ってきたわけではございませんが、それら全てはリネン、もしくはリネンとコットンの混紡という素材構成でした。今となってはリネン系統以外の存在を何故想像しなかったのかと不思議に思いますが、想像させる隙は一分も無いほど圧倒的に “ 羊飼いシャツはリネン素材 ” だったのです。

しかしながら前回の旅のとある日にその概念は打ち破られ、奇運なことに翌日に跡形も無く消え去りました。まさに胡蝶之夢。でございます。

 

 

 

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この一着とのご縁を結んでくれたのは、その道 40 年のヴィンテージコレクター。仕事柄と長い経験から幾度か羊飼いシャツを手にしてきた彼でありながらも、40 年目にして初めて出逢うことができたという一着は、リネンではなくコットン素材という、思い付きそうで全く思いつかなかった違いでした。
その存在的希少性のみならず、リネンによる従来とは異なるテクスチャーとドレープを有することで圧倒的に明らかにアンティークな時代のものでありながら、言うなれば 3 周ほど巡りに巡って “ アンティークらしくない ” 現代性に着地しているさまに、それはもう心が震えに震えたものです。

見慣れていたはずのものが、ほんのささやかながら明確な、思い付きそうで全く思いつかなかった違いによって新たな印象とスタイルを獲得するというロジックは、尊敬して止まないデザイナーやアーティストがこれまでに与えてくれた希有な驚きと、尊い感動と一寸のずれも無く同じくでございます。

 

 

 

 

 

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20 – 30s French cotton shepherd shirt

“ 羊飼いシャツはリネン素材 ” という概念が打ち破られた翌日、私は知人が推薦してくれたパリ某所で行われる服飾展に足を運びました。そこはナポレオン 3 世の幼少期の衣類から 2000 年代のメゾンピースまで、フランスの服飾史にまつわる品々を網羅した、それはもう刺激的で文化的で知的な素晴らしい展示だったのですが、そこになんと、リネン素材ではなくコットン素材の羊飼いシャツ、前日に出逢ったそれと同時代の近しい一着が飾られていたのです。

これは私にとって真に おもしろき こともなき世に おもしろく でございました。そもそも旅そのものが人生と同じく World is my Oyster と考えておりますが、それでもこの出逢い、そしてタイミングは印象深かったこともあり、事実は小説より奇なり とここに記させて頂いた次第です。

 

 

SURR by LAILA 福留

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