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創業から 143 年後の 1999 年に、かねてよりラベルの旗に記されていた “ 前へ ” のラテン語をそのまま冠した新たなクリエイションライン, Burberry Prorsum Collection を立ち上げたバーバリー社。古きを知り歴史に敬意を払い新しきを生む、まさに Prorsum な意欲と挑み続ける姿勢から受ける感情の波は、やはりいつまでも喜ばしく心地良いものですが、ロンドンの親愛なるコレクターの下で出逢えたこの一着から受けたそれは、私を感動という名の深淵な海に連れ流してくれ、おかげで帰りの電車に乗り遅れました。
バーバリークロスから始まるマテリアル開発、トレンチコートから始まるスタイル精査。バーバリー社によるそれは英国式ファッションの歴史そのものと言ったとて、決しておかしくはないほどに膨大な時間をかけて累積された実績であり事実の一つ。145 年間のそれをふまれて 2001 年に生み出された本品は、ミリタリーの要素, ワークウェアの要素, カルチャーウェアの要素をそれぞれの部分的に、時に複合的に感じさせてくれます。歴史がお手本になることはモードにおける定石ですが、私にとってこちらは一味異なる印象を受けまして、例えば定石が累積された歴史から一つのスタイルをベースにし、足し引きを経て生み出されているとしたら、こちらは歴史から様々なパーツをピックアップして並べた後に、それらをゼロから組み上げている印象と申しますか、新しきを目指すクリエイションにおいて、特に “ 生み出す ” という要素を濃密に感じさせてくれる一着です。
と、申しましてもこれらは所詮、連れ流された大海原に浮かびながら紐解いたことであって、結局のところはプロダクトとしての純粋な美しさ、着用時の圧倒的な高揚感。いわゆる “ 物質としての品格 ” が一番の衝撃。


01s Burberry Prorsum Collection , cotton jacket
SURR by LAILA 福留
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乗馬する際に使用する馬具の一種「鐙革」とは、騎乗時につま先を乗せるため鞍に通されたもの。其処より着想を得たとされている、通称「Etriviere」は、ベルトを製作、提供し続けている中で、其のファーストエントリーに位置するHERMESのパテントなる外形。主にミニマムかつ物体的な “バックル” が其れに該当、そしてこのフォルムが「極めてフランス的」と広域的に認知されるモメント、それは十中八九もHERMESが手掛ける「Etriviere」の誕生と存続によって。あらゆるベルトないしバックルを検証する際、“理想な形”と口を揃えて耳にするその固形体は、極めてソリッドで,極めてオブジェクティブ,何よりユニヴァーサル。


永く、永く、愛され続けてきたひとつの外形は、ユニヴァーサルなる内容を潜在させていながらも、年代やシーズン、製作時期によって、やはり個体性が確認できましょう。しかしながらそれは、レザーの種や色のチェンジングによって成されるラインナップ上の固体。“ヴィンテージ”という土俵では稀有なエトリヴィエールですが、僅か0.5mmに満たないゴールドの縄を横幅22列に渡ってメッシュ上に編み込むという非現実的かつ許容し難いメッセジ。最高峰に等しいクオリティレヴェルは、当然に当然ながらも、初見で御座います。


80s Hermes gold metal mesh belt “Etriviere”
2017年SSコレクションのラインアップか否か、そうであるかないか、一切関係なしに、弊店発足以来、エントリーを続けさせて頂いている「HERMES」というトップオブメゾンの作品の内でも、最も、スペシャルな逸品かつ、正真正銘の怪物。さらに恐縮ながらも申し訳がない布石を置かせて頂きますが、本品は特にで御座います、今後ご紹介させて頂く自信がまるで御座いません。其れ程に、其れ程までに、スペシャリティたる一品で御座いますので、ご賢察の程をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
SURR by LAILA 小林
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ムッシュが愛した素材の中に例えば「シルク」が御座います。当時ムッシュは“女性のための仕立て”を得意のテリトリーとしながらも、より男性らしい美の追究によって見出されたひとつの素材は、ジェンダーレスの領域にてムッシュが愛した数あるファブリックの中でも突出したもので御座いました。しなやかで力強く何より婉麗さを兼ね備えており、エレガントでクラシカル、何処にも属さない唯一のテキスタイル。また、90年代には彼が好んだとされるブラウスの形状を踏襲した作品群を世に送り出されますが、その原型とも謂える70年代の逸品はエレガントやクラシカルでは物足りない、「迫力性」が全表面に帯びたプロダクト。半端では御座いません。





「ムッシュが牽引してきた rive gauche というプレタポルテ最高品質ラインでは、womensが市場の幅を利かせている中でも、“紳士のための仕立て”を目にすることは厳しくも叶いにくい現状があると先に申し上げておきますが、特に70年代の其れ等はまるで針の穴に糸を通す程、という表現でご理解を頂けましたら」と、いつの日か同じようなセンテンスにて記させて頂いた記憶が御座います。相も変わらずその現状は、“引き続き”、でして、ともあれ最も良き時代の最も才気で溢れたパーソンが仕立てた洋服を皆様にも肌で感じて頂きたいとその想いも勝手ながら、“引き続き”、で御座います。

70s Yves Saint Laurent silk shirt
SURR by LAILA 小林
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連日突き抜けるような快晴が続いておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
4面窓から燦々と太陽光が降り注ぐ店内は、窓際に居りますと冷房の届かず酷烈な一時を感じることも御座いますが、日々、急速に成長を続けるバージニアクリーパー一面の画額は、清涼感すら感じるので不思議なものです。
(その画額を眺める、ということは既に窓際から冷房が行き渡る室内中央へ避難しているという事ですが)
さて、昨日いらして下さったお客様との会話の中で、“柄物”の話と、該当するとある1着に袖を通されたその方を後方より拝見しますと、ある映画のシーンが浮かびましたので、本日はその話をさせて下さい。少しばかり長くなりそうですが、御付き合いの程を宜しくお願い申し上げます。

05s Mrs. Palfrey at the Claremont
2005年に公開された「クレアモントホテル(邦題)」は、ルパート・フレンド演じる長髪で優しい雰囲気の青年、ルードヴィク・メイヤーと、 ジョーン・プロウライト演じる老婦人、サラ・パルフリー、そしてゾーイタッパー演じる自然体で美しい女性、グウェンドリンとのロンドンはクレアモントホテルを中心に繰り広げられるヒューマンストーリー。サラが郵便局から宿泊中のホテルへ戻る道中、躓いて転んでしまいますが、半地下の自宅より偶然見ていたルードがすぐさま駆け寄り、傷を消毒するため彼女を自宅へと招きます。その駆け寄るシーン(彼女の横から回り込み、膝をつき、正面から彼女を助ける)をやや引き気味で一画に収めるワンカットが素晴らしく、彼の紳士な優しさと、ボロボロのブルーのシャツ、穴の空いたジーンズが美しく映える名シーン。スポーツスタイルのライトブルゾン、洗いざらしのコットンシャツ、ランダムなブルーストライプのストール、寒気にはショールカラーのセーター。彼は小説家を目指しているため金銭的に余裕がなく、いつも同じような服装を着用していると、各所シーンから読み取れますが、其れがまたパーソナリティを引き出し、やや大きいフィッティングが彼の優しい人柄を丁寧に表しています。


消毒する際、「脱脂綿はないけど、このシャツはコットン100%だ」と着ているブルーのシャツに消毒液を染み込ませ直接彼女の傷口を洗浄します。おそらく、ルードの優しくも色気のある雰囲気があってこそ成り立つと理解(実は何度か同様のアクションを試みましたが、成功した試しがありません)
ややシューリングに描いている内容も素晴らしいので、気になられた方は是非。
何より、ゾーイタッパーが可憐で魅力的なポテンシャルを発揮しておりますので、男性の皆様、大変お勧めで御座います。
さて、昨日とある1着に袖を通されたその方を後方より拝見しますと、ルードの姿と重なりましたが、おそらく、ルードが着用していたブルーのシャツと、いつも巻いているランダムストライプのストールがイメージの中でブレンドされたのかなと。ともあれ、洋服とパーソナリティの関係性においては些か魅力的な内容があると考えに及んでおります。“このブルーのシャツは彼がいつも着ていた” “その大きいセーターはきっと彼のだ” “あの柄を見ると友人を思い出す” 。“1着の服”から特定の人が浮かぶ現象は、その1着もその人の一部に成り得ていると理解しても過言ではなく、それこそパーソナリティとして成立しているのでは。顕著に表現できるのが、やはり“柄物”。特にヴィンテージというステージにおきましては、 千差万別の柄パターンが存在しているのは自明の事で、その中より、肌色、顔つき、雰囲気、背丈、体格、骨格、姿勢、髪型、立ち方、座り方、特定のワタシ、ジブンに合致する“柄”を見出すことは極めて贅沢な事ではなかろうかと思う次第です。

メゾンの中でも突出してカラーリング、柄のパターンが素晴らしいイタリの名手。クオリティは然ることながら、隣り合う対色同士が不思議と成立する様は、魔法そのもの。逸脱した幾何学性、カラーパターンのマリアージュ。何より“個”を重用視するようなプロダクト群。その素晴らしさは昨年の「Knit Museum」、「Chrome Yellow」を経て、確実な認識を得ましたが、昨日そのお客様にご紹介した“柄物”の2着は、偶然にもMissoniの作品で御座いました。

ランダムに敷かれたストライプパターンは、まるでキャンバスに油絵具で描いたよう。そしてブルー系統を主力としながらもイエローを混在させる圧倒的なセンス。このパターンを具現化させるための素材の選定が “ウール” というところに凄味を感じますが、極めてライトウェイトなテクスチャーはリネンと間違える程。

“編み”の大胆さ、細やかさは然ることながら、多色を容易に手懐ける実力はこのワンカットからご理解頂けるのでは。

left 70s Missoni light wool striped shirt
right 80s Missoni cotton cardigan
「この柄はどう合わせたら良いか」「パンツは何を」関係御座いません。パーソナリティと見事に合致すれば何ら不自由なく毎日でもご着用頂けるはず。

何の狙いもなく偶然のきっかけでセレクトに至った今回エントリーの2着。この2着でさえ、躊躇いもなくブレンド頂けましょう。
パーソナリティと合致するか否か、ご不安であればどうぞお気軽にご相談下さい。最高の1着をご提案致します。
服が個の一部になる様を 「贅沢だ」 と、確かにご実感頂けるはず。
SURR by LAILA 小林
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設立当初より、変わらずラインナップの一角として存在し続けている “H” の冠。60年代〜90年代を中心にエントリーさせて頂いておりますが、“シャツ”というカテゴリーにおいて、気が付けば“Hのホワイトシャツ”はご提案したことがなかった、と。折角の機会、先週末のNewarrivalより、まろやかなストライプ調の1着と共にご紹介させて下さい。



極めて正統的な2着。自然光との相性が大変素晴らしい印象。そう畏まらず、日常的にお召し頂くのが宜しいかと。度々と過去の作品を目にしてまいりましたが、時には風に吹かせ、時にはお客様がお召しになられた後ろ姿を拝見し、時にはディテールを眺め、到達した幾分の見解としましては“最高の普段着”として差し支えないかと。恐縮ながら、引き続き継続して思う次第です。



上質なブロード地である事は自明の域ですが、“柔らかい”という印象はなく、適度なハリと確かなファブリックを感じて頂けるテクスチャー。この類のコットン地は水に晒した後、洗いざらしで袖を通されるほうが最もポテンシャルを発揮できるかと。それこそ1930,40年辺りのフランス地方で確認されるコットンシャツに非常に近しいファブリックでして、“ブロード地の理想型”とご理解頂いても。そして密に接近したトップの2釦と“タブカラー”というディテール。小振りなカラーと相俟って極めてミニマムな仕様。“H”らしいというより、フランスらしいバランス。



同じくコットンファブリックですが、ハリがなく、まろやかなテクスチャー。此方は洗いざらしも宜しいですが皺を伸ばしふんわりとお召し頂くほうが。極めてオーセンティックな各所ディテールですが、小振りながらややスプレットしたカラーと曖昧って非常に上品な印象。ストライプパターンも大変に素晴らしい1着。

with early50s Levis 503XX with leather patch
ジーンズとの相性こそ、贅沢。

with 1984s Belgium military camouflage trousers “light cotton”
ホワイトシャツには、ミニマムなタブカラーを活かすべくミリタリーピースと。

left 80s Hermes white cotton tab collar shirt
right 90s Hermes striped cotton shirt
本文構成も極めてオーセンティックなエントリーで御座いました。他にも多数ヴィンテージシャツを取り揃えて御座いますので(例えば、1930,40年辺りのフランス地方で確認されるコットンシャツ等も)、この機会に新調をご検討されては如何でしょうか。何なりとご相談下さい。
近日暑さが続いておりますので、皆様体調には呉々もお気をつけ下さい。
SURR by LAILA 小林
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ウールからコットン、ライトウェイトなファブリック、ショートスリーブ。日々、SURRという空間で過ごす中、向かい風、気温、花の色、香り、バージニアクリーパーの成長スピード以外にも、こうして季節を感じ取ることができるのは勝手ながら幸せなものです。鈍く輝く真鍮製の棒に音を鳴らしながら新鮮なる其の1着を掛ける瞬間は、生け花の水を換える幸福度に近しいものを感じますが、こう鮮度を保った作品群を前にすると毎度毎度相も変わらず、浮き足立つ始末。やっぱり。ヴィンテージというカテゴリーにおいては、“鮮度”という表現もいささかおかしなワードですが、その作品自体が鮮度を保持、というより、SURRという空間に入室した際は、今まで見てない,触れていない,着ていない、そういった意味でやはり “鮮度を保った” です。

来るや約20点もの作品群。弐桁でのエントリーはご無沙汰な気さえ致します。じっくりと参りたいので又もや皆様の貴重なお時間を拘束してしまうやもしれませんが、飽きずに、御付き合いの程をどうぞ宜しくお願い申し上げます。


90s Hermes white cotton tab collar shirt
90s Yves Saint Laurent white cotton dress shirt



60s MILLET french sport coat

1992s Armani Exchange debut collection piece



Left 80s Thomas Pink dress shirt
Right 90s Hermes cotton check shirt

良い天気なので休憩



40s British royal army chino trousers


80s JOY DIVISION T-shirt
80s New Order by Peter Saville “Academy” T-shirt



90s GUCCI by TomFord cotton drivers knit


90s Lieve Van Gorp cotton pullover


left 90s Hermes cotton striped shirt
right 70s Missoni super light wool striped shirt


80s US silk blouson “Reversible”


40s British royal navy short sleeve pullover “over dye”



80s Armani jeans denim jacket





80-90s Best Company by Olmes Carretti 3pieces “Not Sweat Shirt”
5/20(土)12:00〜
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
SURR by LAILA 小林
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501のレッグラインを踏襲しながらも其の“ユースライン”として生を受けたミニマムなウエストゾーン。60年代へ突入した後に瞬く間に姿を消したこのナンバーは、「503」として刻印を捺された。どのようなベクトルを保ってパーソナリティーと合致する個体を探すかは、当然、其々の項目なる主張があるでしょう。

落し所はナンバーか、残色の濃淡か、将又未使用なる怪物か。レングスのフィッティングを敢えて“短く”理解するも良し、その逆も。其れこそ、アーキュレイトステッチを尻に敷くための糸の残存または残痕条件と細かいところまで。そう、福留の理論、いえ、持論、“アーキュレイトステッチを尻に敷く意義” というところを私なりに、“レザーパッチを腰に従える意義”と、改めて。




テーパード概念など皆無に等しい501XXのレッグラインを獲得した種でありながら、スリムフィットであるウエスト周囲のホールド。メゾンピースのような絶妙なるショートレングス。故に、成立する極めてモダンかつ大胆、そして迫力のムード。生い茂るグリーン色が入り交じり、ピーコックブルーのようになめらかで柔らかく、なによりクリーミー。日本特有の表現でいうところ、“蒼” が成り立つ佇まい。

early50s Levis 503XX with leather patch
そして時間と空気成分を吸収しながら成長を続けた縦5cm、横7cnのレザーの固形体は、仰々しくも他に深いプレッシャーを与え続ける攻撃性を放出。独特のアンバー色に輝く際物性は、主のみを許すような異様かつ奇怪なほどの実在感。柔らかい表情をお持ちの方にこそ。

SURR by LAILA 小林
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奥まった弊店に足を御運び頂くお客様は、真新しいドアを開け、一歩中へ踏み入れ、廊下の先にスーツ姿の男を視界に捉えた後、室内中央のジュエリーケースを旋回しながら店内をご覧下さいますが、そのスーツ姿の男がカウンター背後にて威風堂々と起立しているためか、シャツカウンター内の品々はじっくりとご覧下さらない印象をお見受け致します。威風堂々と起立してはおりますが、決して挑戦的ではなく皆様の味方で御座いますのでどうかご安心を。「アンティークならではのバッグを」「特に探しているものはないが、日常が愉しくなる品を」「この予算内でジュエリーを」「雰囲気の良いシャツを」「この辺りで美味しい和食屋さんはありますか」どうぞ気兼ねなく、何なりとお申し付け下さい。其れこそ「本日のお勧めはありますか」でも。



本日ですと日中寒暖差が御座いますので、ミドルゲージのニットなど如何でしょうか。ゲージもあまく、ボディはパイルのように優しくふんわりとしたテクスチャーは、コットンとシルクのみで丁寧に編まれております。肌寒い時には身体を外気から暖め、蒸れを逃がす働きは好適そのもの。カットソーやタンクトップの上からお召し頂けます。ボーダーパターンと各所の切り替え、ネックのネイビーとカラーリングも素晴らしく、フィッティングは身幅に余裕が御座いますのでストレスフリーでご着用頂けます。折角の機会、ご紹介をさせて下さい。




90s Dries Van Noten cotton & silk border knit
スタイリングは如何しましょう?カラーパターンが素敵な逸品ですので、本日お召しのダークカラーのスラックスでも素晴らしい相性かと思いますが、実はつい先日、極上のヴィンテージジーンズが入荷致しましたので、宜しければ。お気に召して頂けると思います。




60s Levis 501 Big E
他にも御探しのイメージが御座いましたら、何なりとお申し付け下さい。
SURR by LAILA 小林
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インディゴブルーとイエローステッチとレッドタブ / 在るべき部分に在る擦れ / 然るべき各所の修繕 / そして何より全体に降り注がれた濃と淡。
本来の存在理由に則って存分に穿きこまれ、それに伴う施しが注がれることにより、清々しいほどの風格を内包することとなった、 “ アーキュレイトステッチを尻に敷く意義 ” を切実かつ一直線に感じさせてくれる、ヴィンテージデニムという言葉の芯を捉えた一本。ここまでの王道を御紹介でき、藍らしい爽やかな愛らしい喜びを感じます。



どっしりとした落ち方が魅力の XX 時代を経て、よりテーパードという文言が相応しい洗練性を獲得し始めた頃のシャープでソリッドなレッグラインは、年々市民権を強める高めのウエストポイント、ないし ON ウエストが設計上相性が良く私個人としてもお薦めですが、投げ出す意味合いではなく素直な気持ちとして、どのように穿いて頂いても宜しいことと存じます。


60s Levis 501 Big E
それは、どのような一本を選ぶか否かという判断そのものが、もう既に一つの『 個 』 でありスタイルであると切に感じるからであり、そして King of Legline と言って差し支えないであろう 501 の “ リアルが潜むヴィンテージ ” は、どのような着こなし・穿きこなしも受け止めてくれる懐を持っているから他なりません。この考えは初めから変わっておらず、おそらくこれからも変わりません。
そして、このパーツがどう, 糸がどう, だからこう。という細部を論点の軸としてご提案するのではなく、それらを判断基準としながらもあくまで一本のデニムとして一つの服として “ 格好良いか否か ” に重きを置いたご提案を続けていきたいと想います。この考えも初めから変わっておらず、この点はおそらくではなく、これからも変わりません。
SURR by LAILA 福留
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弊店のセレクションにおきましては、精選する上で厳格なる基準を設けております。厳格なる基準を一文なり皆様にお伝えする事はいささか困難をきたす程デリケートな一線ですが、仮に厳格なる基準を細分化すると幾つかブロックに分けることが可能です。例えば「コンディション」。ヴィンテージやアンティークの作品ですと当然時間を吸収したポテンシャルが確認できますが、全てデッドストックの状態が好ましいか、というわけでは御座いませんで、時には当時の背景が昇華された生地、初代オーナー様による手解きやカスタム、確固たる意図を保ったリペア群。其れ等含めまして“最高のコンディション”として皆様にご提案させて頂く事もしばしば。其れはプロダクト自体をそのままお伝えする事ではなく、その1着が過ごした時間や空間までも切り取り皆様にお伝えしたい勝手ながらの想い。(勿論、熟練の職人によるクリンアップ、フィニッシングは致しております。)さらに細分化しますとネクストステージとして挙げられる「個体性」。厳格なる基準を通す際に最も重要視する内容であると認識しております。例えば、世界で最も履かれているであろうジーンズという衣類の内、最も多くのシェアを占めると推測する「Levis」というメーカー。生産国や生産時期、年代、タブに書かれたEの文字体のみではなく、“個”として確立されているかというフィルターは弊店におきまして絶対的なる眼目。

例えば其れが、Levis「606」というナンバーであれば。

1967年より僅かな期間のみ生産されていた名ナンバー。シームの独特な巻き縫い、縦長のヒップポケット、リベットではなく潔いバータック、膝下から急激に落ちるテーパード。歴代のナンバーの中でも特質的なステータスを保持。突出して挙げられる名目は謂わずもがな、フィッティングに尽きましょう。股上に余白を残しながらタイトフィッティングなレングスに取り付かれてしまえば他ナンバーを数えることは極めて困難。




そして絶対的眼目として構える“個体性”。606だからこそ叶うミッドナイトブルーとの濃淡や落差はヘビーデューティーというステータスを遥かに通り越し、ラグジュアリーな印象すら獲得。一見は百聞は一見に如かずという事で、確実なる自信の元、是非とも御試し頂きたい個体で御座います。

Late60s Levis 606 BigE
弊店におきましては、度々とご紹介をさせて頂いておりましたが、常日頃とお問い合わせを頂いているのが当ナンバー。皆様の思い立ったその時にご提案できれば最良なのですが、我々の力不足が申し訳ないところ。とはいえ、今回含め、最高のポテンシャルにて皆様にご提案致しますので、ご容赦頂けますと幸いでございます。
さて、大変に御待たせを致しております。
明日、5/13(土)12:00より店頭にて販売を致します。
多数お問い合わせを頂いている事から、今回に限りお電話でのお取り置きは控えさせて頂きます。其れは606BigEだからという事では御座いません。1本のジーンズの個体としまして実際お手に取り、脚を通し、十二分にご満足頂いた上で、お選び頂きたいという勝手ながらの弊店の想い。ご理解を頂けますと幸いです。また、今回エントリー品のみならず、店頭では最高の“別個体”をご用意させて頂いております。其れはまた後日のご紹介。
それでは、皆様のご来店を心より御待ち申し上げております。
SURR by LAILA 小林
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メンズコレクションに着手した後、約13年の月日を経て到達したオートクチュールコレクションは1997年の事。マルジェラ氏が敬意を表する師の顕示。過激さの中に美を見出す危険な発案群は、ファッション学を他に学ばず独自で解釈し続けた彼の軌跡と“感覚体”のみで世界を認めさせてきた驚くべき才能があってこそ。そう私が思い至ったトリガーは、1着のコートをラッキングした際。それはオートクチュールコレクションに着手する3年前のプロダクト。有り得ない程に極上の生地で仕立てられた其のコートは、ロングテーラーと解釈するべく立体的であり細部まで精密に、神経質に見届けられた1着。万人を受け入れるショルダーのホールド感。最高品質という語が適切な裏生地のとろみ。サイドにウエスト付近まで伸びたスリットとタイロッケン仕様のディテール。言葉で表現し足りない衝撃と同時に沸き上がった感情は、1997年への渇望。彼のオートクチュールのベクトルにて発進したプロダクトに対し、“見たい”という単純明快な欲求で御座います。



オートクチュールコレクションが開始されたファーストシーズン。彼の頭脳の中に思い描かれたファブリックと物体。“Leather”と“Bag”を線で結んだ際に彼の前頭葉に堕とされたイメージは、「ライダースを解体、再構築」というアプローチ。勝手ながら欲求が叶った刹那、それまでの渇望が衝撃に再変換された瞬間で御座いました。




極めてシンプルな構造のメールバッグをベースに、左方天井に伸びるライダースアーム部分。袖先のジップは其のまま。見事な前振りが残された内部には袖先から約15cm程で仕切られており、袖のジップを開閉すると小ポケットとして自立。アーム横にはペンポケット。メインコンパートメントへの侵入は中央の約40cmなる大開閉部分のみ。

1997s Jean Paul Gaultier leather shoulder bag “reconstruction of riders jacket”
1997年製、やはり万感胸にせまる思い。
宜しければ。
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80s Etro cotton & linen marine striped tailored jacket
60s Italy cotton & diolen marine striped tailored jacket
90s Yves Saint Laurent cotton marine striped tailored jacket

40s British cotton tailored jacket with special patch




40s British railways double breasted cotton tailored jacket
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2月18日より事有る毎に復誦しております勝手ながらのひとつのテーマ。我々の尺度と解釈にて“男性らしさ”に行き着くのはいつぞやのエントリー通り。テーラードというステージは弊店としてもひとりの男性としましても欠かせない絶対的領域と意見。定石に従い身体で着用するも良し、パーソナリティを尊重しワンサイズ上げるも良し。ワードローブの数在る中でも突出して男性のシンボルマークと成り得ますので、熟考を重ね納得の境地にて選定した1着との出逢いを、少しばかりでも御愉しみ頂きたい次第です。

あらゆるマテリアルを横線に挙げた際、コットン程素晴らしい素材はない、と、私の中でちょっとした贔屓が存在します。触った際のテクスチャー、肌触り、凡庸製。特記しまして其れが“テーラード”であれば尚更。男性が着用する上でテーラードは上質なウールやシルクが最もパターンを美しく魅せ、即ち、着用者をよりエレガントに魅せる、とはご認識の通り。そのステージに“コットンテーラード”が存在することは男性を美しく魅せるためのベクトル以外にも少なからずの事由があるだろうと、「通年着用できる」「洗える」「タンブラーという選択」「水への享受、天候の支配」「酒の席でも大船」さらにコットン素材を使用しているテーラードを吟味した際、その魅力の正体は“アンコン仕様”と気が付くまで時間もかからず。裏地、芯地、肩パットの排除という試みは、特にヴィンテージ、ミリタリーというステージに多く見受けられます。例えば其処にメゾンの美意識が加わったらどう化けるか。先人達の試みと、過去のヒストリーピース、時間を吸収した最高のポテンシャルを発揮する1着。“コットンテーラー”という括りを弊店のフィルターを通した際に着地したひとつの企画“サマーテーラー”。マテリアルはコットンを中心に、極上のリネン、ライトウール、上質のシルク。夏でも十二分にテーラードを御愉しみ頂けるように。





80s Hermes linen & light wool tailored jacket “navy blue”



60-90s tailored jacket “marine striped”




40s British railways cotton tailored jacket







early80s Ginanni Versace cotton tailored jacket over style “dead stock”



90s Dries Van Noten cotton tailored jacket

80s Issey Miyake patch work tailored jacket



40s British cotton tailored jacket “special detail”
一部のみのエントリーですが、悪しからず。
全て4/28(土)12:00〜 よりお披露目と致します。
皆様のご来店をお待ち申し上げております。

SURR by LAILA 小林
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小林店長の一言をきっかけに前回の旅で追い求め、幸運にも出逢いが叶った一つの編集は、原点に立ち返ることを目的とした今シーズンにおいて、私にとってのハイライトと言えるセレクションに相成ってくれました。
文言として定期的に用いていながらも、想い返してみると行っていなかった編集方法。設立から 3 年経った今でもなお、声を大にして御推奨したい世界です。






職人による最終的な手ほどきを経て、ようやく準備が整いました。近日のお披露目にご期待頂けましたら幸いです。
SURR by LAILA 福留
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連日ご紹介しております「Vintage leather shoes」ですが、予告もなく唐突に開始致しまして、Vo.3にて漸く終局致しました。仏が誇る2大双璧共に、充実したラインナップとなっておりますのでフィッティングは密にご相談頂きながら、長い付き合いとなる1足をじっくりとお選び下さい。其々エントリーにつきまして特別センテンスを設けず挑みましたが、各メーカー、モデル共にその背景やディテールなど店頭にて此方も密にご説明させて頂きます。
さて、今週は間髪入れずに。

“異素材”をテーマとした内容。
特質的なテクスチャーを獲得する上で重要視されるは謂わずもがな、マテリアルの選考。加工というプロセスが存在するか否かは扨措き、上記選考に際して厳格なる基準を設ける事で成し得たであろう“特質的なテクスチャー”は、触れる、着る、脱ぐ、という行為を経て、我々が確実に感じることのできる領域。コットン、ウール、リネン、レザー各種、シルク、さらに細分化しようものなら当然に両手の指では挙げきれず、それでいて極上か否かの判断基準は極めて難しい一線でありますが、其の1着に対する最終的な判断を下すは作り手ではなく、瞭然なまでに着用者。「此れは素晴らしい素材だ」と、判断に至ったその刹那にクリエイションの過程で設けた“厳格なる基準”の理解に到達すると同時に、感覚的という不確かな領域にて、クリエイターとシンクロする瞬間であるはず。今回は「コットン」「シルク」「レザー」から取って置きの3着を。




80s Hermes silk Button-down shirt “Side vents”



90s Dries Van Noten light cotton daily coat



90s Lieve Van Gorp Leather T-shirt with viscose full lining “ZIP detail”
それでは皆様、よい週末を。
SURR by LAILA 小林
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Vintage leather shoes Vo.3 “GUCCI special pieces”





90s GUCCI single monk strap brogue shoes “blue leather & aging suede”






90s GUCCI 4eyelet grain leather shoes
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Vintage leather shoes Vo.2 “J.M WESTON collections”













70s J.M WESTON 598 split toe darby

70-80s J.M WESTON 180 signature loafers “Brown”

70-80s J.M WESTON 180 signature loafers “Black”

90s J.M WESTON 590 full brogue

70s J.M WESTON full brogue “triple sole”

80s J.M WESTON 690 yacht darby
SURR by LAILA 小林
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Vintage leather shoes Vo.1 “Paraboot 3pieces”

80s Paraboot short boots

80s Paraboot plain tow design leather shoes

70-80s Paraboot super aging leather “avignon”
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国、時代、文化、美学、背景、様式、環境、「Military piece」を様々角度で検証する際、あらゆるエレメントの複合的結晶ではなかろうかと思案に暮れますが、例えば1着のミリタリーピースを横線基準とする際、生産国によって色は変わり、時代によってパターンや素材が改良され、国によっては美意識が盛り込まれ、国勢、当時背景は生産数に波を生じ、セクション及び階級が変われば使用様式も変化し、生産環境はたった1着の服に影響を与えましょう。大袈裟ながら偏に否定しきれないのは数々の名品と詠われたミリタリーピースが実在してこそ。

愉しいという表現は不謹慎と頭を過りながらも、ファッションというフィルターを通した際、やはり“愉しい”と感じるのは名品と詠われた数々のミリタリーピースはあくまで現代の認識の上に成り立っているカテゴリーであり、生産当時は紛れもなくリアルクローズとしての存在意義と理解しているからでは。メゾンにおけるデザイングピースとは違い、各所ディテールに必ず意味内容が存在することは自明の事ですが、其れを具体的に究明していく面白さないし判明した際のトキメキと、将又、判明しない段階でさえも現在のファッションフィルターを通した際にどこかモダンだと解釈する愉快さもまた。其の様な解釈にてミリタリーピースを日常に昇華する喜び、あらゆるモーションに耐えながら日々を過ごす中で「なんて、タフネス。」と驚きながら時間と身体の形状を覚えさせていくプロセスにもまた喜びを覚える方も少なくないのでは。醍醐味でしょう。

と、ミリタリーというステージをご紹介する際には、前述のようにエントリー致しておりますが、本日ご紹介しますはミリタリーにカテゴライズされながらも、あくまで、いえ、敢えて1着のプロダクトとして検討のベクトルを向けて頂きたいと、強く、想う、次第です。


グレージュの絶妙なカラーパターンは日々のモーションによって動きの在る立体感を獲得。とろみがあり、しっとりとした顔立ちに反してライトウールのような起毛のないテクスチャーは、通年着て頂ける抜群のポテンシャル。


パターンはフライトピースのショートブルゾンですが、国の美意識から生まれた特性か、身幅、アームと適度に絞られモダンなフィッティング。前見頃、後ろ身頃には左右に施された天地に伸びるアクションプリーツ(厳密には左右に開かないのでアプリーツとしてのディテールのみ)。比翼の前立てとモダンなフィッティングに反しての大胆なディテールは、デザイングされたような佇まい。前見頃はプリーツに隠されたようにスラッシュポケットを完備。


early90s French military flight piece design blouson “dead stock”
冒頭の通り、ミリタリーというステージにおいては“紛れもなくリアルクローズとしての存在意義”ですので、ファッションとしての“デザイン”は存在していない、とは断言できませんが、素直に肯定もできないのが事実でしょう。と、論争に立ち向かえる程のモチベーションを与えてくれるは、この1着の確かな存在こそ。本日のエントリーはミリタリーにカテゴライズされながらも、あくまで、いえ、敢えて1着のプロダクトとして検討のベクトルを向けて頂きたい、と、勝手ながら熱い想いが御座いますので、定石の如く申しておりますように“フラットな目線”を保って頂き、1着のプロダクトとして向き合って頂ければ。様々角度で検証した際、あらゆるエレメントの複合的結晶であるミリタリーピースと確かなる1着なのですが、あらゆるエレメントを円グラフに置き換えますと「美」が突出する程に、モダンゲージは最高レベル。頭では理解していても尚、この1着はミリタリーピースか、或いは。

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12月のエントリーから早いもので約3ヶ月が程経過しましたが、ジェンツとジュエリーの関係性は密接である事を今一度の提唱としまして、今回は改めてシルバージュエリーの魅力を。無論のこと全て一点物で御座います。厳正かつ慎重な選定の上、一期一会に相応しいプロダクト群。手の平に無造作に置かれた際、物体そのものの魅力が静寂の中にも確実に放たれる重みを感じて頂けましたら。
初見にて水晶体に飛び込んできた其のひとつのプロダクトを先ずはお手に。次にミラーの前へ。後にご説明と致します。物に選ばれる感覚に心を委ね、じっくり考察とまいりましょう。謂うまでもなく、永い付き合いとなりますので。

1940s〜early2000s Silver jewelry
次いで今回は表題の通り。
極上のファインジュエリーを3点のみ。
本日は意地の悪い店長の思惑にて文章のみエントリー。明日、Instagramにて各カットをUP致しますのでどうぞ御愉しみに。とはいえ、4/8(土)明日よりシルバージュエリーと合わせて店頭にてご覧頂けます。

皆様のご来店をお待ち申し上げております。
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