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愛と敬意と興味 / Diary1427
7.8.2026

ARNYSはなー本当に色々と考えさせられる存在です良くも悪くも、それに関してここで書くことは控えますが店頭では度々それにまつわる会話になったりしますね。

とにかく愛と敬意と興味さえ胸にひっそりと秘めてさえいれば固定概念にもどこの誰かが定めたかも分からないルールにも縛られることなく自由に自分らしく捉えて楽しんで向き合ってほしいしその価値がある存在だしプロダクトだし例え色々と考えさせられたとてシンプルに強烈に直情的に“良い服”であることはこれまでもこれからも変わりませんから。まぁ色々と考えさせられるというのもあくまでファッションが生業である立場だからこそでありそれはARNYSに限ったことではありませんが、皆様方におきましてはそのように思考が混ざり合うことはきっとないでしょうしその必要性は微塵もありませんしなんだったら絶対にそう成らない方が良いと言えるくらいのいわゆるノイズですから、引き続きLevisとLeeを組み合わせたりAdidasとNikeを組み合わせたりARNYSと軍パンを組み合わせたりフレンチLevis組み合わせたりARNYS羽織ってディズニーランド行ったり砧公園行ったりSPIDERMAN BRAND NEW DAY見に行ったりしてくださいな。万が一それで誰かに怒られたり咎められたりしたらSURRまで御一報ください、メールinfo@surr.co.jpでも御電話03−5468−9566でもインスタ@surr_by_lailaへのDMでも構いません私も一緒に頭下げに行きますので。なんだったらどんな人がどんな風に怒るのか咎めるのか、楽しみなくらいですよ。

 

 

 

 

 

New 90s ARNYS Paris bicolor design linen jacket

 

ということでどれだけ時代を経ろうとも国境を越えようとも何がどうなろうとも誰にどう言われようとも単純に強烈に美しい美意識MAXで独自哲学MAXの最高に素敵なリネンサマーデザインジャケットがこちらです。

 

 

SURR 福留

12年前 / Diary1426
6.8.2026

皆さん、鞄持っていますか?私は最近御弁当持参率が高いので自ずと鞄必須な日が多く、そうなると水筒(スタンレーLOVE)もついでに持ち運べるので小まめな水分補給を要する今の季節にはとても有意義なのですが、引き続きバカの一つ覚えみたいに頭の片隅でどうしたら鞄を持たないで活動できるか,身軽になれるかを考えており週に一度くらいはなんだかんだで諸々構築して手ぶらDAYを設けて気分転換?していますが、去年くらいから鞄を持つことにもだいぶと慣れてきたので少しはマシになったかな少しは大人になったかなって。

 

 

 

ということで常にSURRに置いといて常に御提案したいで私の中では御馴染みのHermesバッグプロダクトにおける不朽の名作を5月に続いて是非に。長年の愛用を考えると故障のリスクを減らした構築が好ましいしそもそもにおいて容量が大きい=重いものも持ち運ぶとなるとハンドルに不具合が出やすい=であれば連結パーツなどは無しで本体に強固に縫い付けられているべき   であったり、ジッパーのエンド両サイドに付いている小さな羽は開閉の際に摘むことでスライダーの移動がしやすくなるための心遣い   であったり、本体が不定形であることで内容物の自由度が上がるし詰め込み過ぎない限り様々な持ち方において身体にフィットして心地良いけれど不定形ゆえ中身に負荷がかかるリスクも生じるが人生全てにおいてが上手くいくことってまぁ無いよね    であったりと鞄にとって大切な様々,そして鞄と共に人生を歩むうえで大切な様々を一つ一つ一歩一歩教えてくれた掛け替えのない存在、最高の使い勝手と強度を誇るクッタクタ型押し雌牛革Taurillon ClemenceかつシンボリックなHermes Redカラーの個体を御提案致します。

 

余談ですがこちらは2014年の個体で過去に御提案してきた同プロダクトより若いこともあって内ポケット付きにアップデートされていましてこれは相当に有利な条件で羨ましいが過ぎる、間違いなくこれからの人生で幾度となく助けられることでしょう。2014年を古いと思うか古くないと思うかは人それぞれですがこと人間で12歳はかなり話が通じますし12歳年輪を重ねるとなると趣味も思考もだいぶと変化することでしょう。2014年に妙齢の女性と美味しい御飯を食べたりお酒を酌み交わして飲食代を一切負担させなかったとしてもただの食事会や飲み会でしたが12年経った今では立派なパパ活という枠に収まってしまう可能性がありますし(どうなんすか?)、2014年は今より路上喫煙者が多く私も友人知人と道端で吸いながら話していましたし(当時は吸っていたので)今調べたら電子タバコが日本で普及し始めたのも2014年でしたし、iphoneの最新機種は6でしたし、そういえばSURRが始まったのも2014年でした。

 

 

 

 

 

New 2014s Hermes Taurillon Clemence boston bag

 

まぁ私はだいぶと前から年代制限の意識だいぶと下がっていてそれよりも惹かれること,面白いと思えることの方がよっぽど優先順位は高いし、そもそもにおいてこのプロダクトなんかは特に年代関係無く是非にと強く思うんですけどね。

ちなみにサイズは45なので前回に比べるとワンサイズ小さくだいぶとコンパクトな印象になりますね、マイナス五cmって大きいです。でももちろん十分大容量なボストンですので引き続き好き勝手やっちゃってください。

 

SURR 福留

良いノリ / Diary1425
31.7.2026

Planet Holltwood! Desneyland Paris!

 

 

Planet Holltwood! Desneyland Paris!

 

 

Planet Holltwood!! Desneyland Paris!!

 

 

SURRにおいて文字でファッションに触れる時に避けてきたほどでは無いもののなんとなし意識して舵を切ってこなかったのが“ノリ”という表現というか言い方でして、店頭でお客様と相対する時には用いることもあったのですが今になって考えてみると何故だか活字にはしてきませんでした。と書きながら考えてみたのですがどことなしに“ノリ”を用いることが自分の中で逃げの表現だったのだろうか?とも思ったりしましたがどうなんでしょう、掘り下げれば何かしらの底に辿り着くかもしれませんがまぁやめときます。でも今後もあまり用いらない気がするな、“ノリ”っていう活字表現。

 

 

 

でもこれに関しては素直に心から強く思います、“良いノリだぁ”。その表現でテンションで温度で角度で強烈に心から一目惚れました。1991年に多くのハリウッドスターから出資を募って設立されたレストラン企業,Planet Hollywoodが初めて実店舗を出したのがフロリダのDesneyland、でもって1996年にフランスのDesneyland Parisにも出店されたことを祝して製作されたオリジナルプロダクトであるこのジャケット、お土産品なのにリアルレザーでナイロンキルティングとのリバーシブルで着脱式の襟による個性で、そしてPlanet Holltwood!!! Desneyland Paris!!!の刺繍!刺繍!刺繍!このノリに惚れないでどうするってのさ。

きっとこういうノリって服飾の世界においても様々存在してきたししているのだと思いますが、私はあまり触れてきていない(おそらく)方向性なので新鮮だし、きっともっと沢山触れてきたら良くも悪くも今の自分とは異なる方向性に帰着していたのだろうなと思うのですが、あまり触れてきていない今だからこその楽しみ方もあるし、改めて観察してみるとそもそもにおいてモッチリと肉厚でヴィンテージらしさもある充分過ぎるほど良いレザーテクスチャーで、そもそもにおいて服飾的に王道なアヴィエイター的でありヴァーシティー的なスタイルバランスだし、そもそもにおいて90年代ならではの豊かなボンバーシルエットという純粋に惹かれる要素が揃っているし。でも本当に思いますよ、こういうノリを沢山触れる世界線もきっと楽しかっただろうなって。テンション的と言うか方向性的には今の空気感も多くはらんでいるとも思いますしね、引き続き良いと思うんですよ、自然体に今っぽいって。

 

 

 

 

 

New 90s Planet Hollywood×Disneyland Paris leather & nylon reversible bomber jacket

 

シルエットは強いしシンプルにデカいし(表記XLです)ヴィンテージらしいブラックレザーの迫力もあるし、本当に良いノリだぁ。旅のハイライトになったテンションが上がった嬉しい出逢いの一着です。

 

 

SURR 福留

Lunette Cartier 2026 / Diary1424
24.7.2026

顧客要望によって発足したと思ったら即座に世界最高峰に登り詰めて当時のアイウェアデザイナーやメーカーのテンションをダダ下げしたことで御馴染みの、即座に登り詰めたおかげで要望に対して職人の手が足りなくなり世界中のアイウェアデザイナーやメーカーに必要素材を送り同封の手紙に“○○の手順で作ってみて送り返してください、宜しければ私たちと一緒に仕事をしましょう”と書き職人スカウトを試みたものの返送された品々を検品すると世界中の誰もが求める技術力に達していなかったで御馴染みのCartierにおける最初期アイウェア部門,Lunette Cartierより、一説によるとシンプルに需要が低かった(人気がなかった)ため製作数が少なく自ずとヴィンテージとして滅多に出逢えない“眼鏡っぽさが強いモデル”を今年もじっくりとセレクション、六本の御披露目と相成りました。

どうやら当時の主戦力がサングラス系統のフォルムであったりタンクやロゴといった意匠性が高いモデルだったらしくやはりそれらに比べると素直に思います、地味だなって。でも言うまでもなく間違いなくその地味さこそ,眼鏡としての不変性こそ,アイキャッチが低いからこそ際立つ当時のCartierの職人しか産み出せなかった美しさこそ惹かれ続ける要因です。余談ではありますが当時のCartierの職人技術は産業の発展に伴って今のCartier職人に引き継がれなかったことはモデルがフルチェンジした以上に真の意味で最初期のLunette Cartierと現代のLunette Cartierが異なる存在価値であることを示しています。まぁ例によってどっちが良い悪い・偉い偉くないではありませんが人の手仕事による職人技術とクラッシック文化におけるロストテクノロジーを敬愛せずにはいられない派  ということで。

 

 

 

 

 

New 80-90s Lunette Cartier Selection

 

六本のセレクションは私にとって充分に芳醇で嬉しい数量、上からスクエア,パント,パントのハーフリム,ラウンドのハーフリム,そしてデザインオーヴァルが二本となりますので、サイズ感やデザインの個性など諸々の御縁ございましたらこの機会に是非に。

私は視力が悪いので長年眼鏡ですがずっと同じ眼鏡をかけ続ける派でVintage Lunette Cartierには本当にお世話になっています。本当は服や靴と同じくで眼鏡のことを考えると同じものをかけ続けない方が良いのでしょうがいかんせん気に入ってしまうとダメですねぇ、少し前はブリティッシュフレームを一定期間かけ続けていたのですが気付いたらまたCartierに戻っていました。なかなかどうして替えと出逢えないのは重々承知しているのですが“もし突然ミウッチャが来たら胸を張れるのは?”と思うとお気に入りに手を伸ばしてしまうのですよ。そういうのってありません?

 

 

SURR 福留

道具→ファッション / Diary1423
23.7.2026

元々は視力矯正を目的とした道具だった眼鏡にファッションという要素性を付与し存在価値をアップデートしたアイウェアデザイナー,ヴィクトール・ヴィチャッチィ、今では当たり前になった御洒落としての眼鏡やサングラスも彼の哲学があって生まれました。余談ですが時を同じくして英国でも道具の眼鏡にファッション性を付与するアイウェアデザイナーがいたのですが、時にこのような文化の進化は偶然かな異なる場所で同時多発的に興るようですね。

Yves Saint LaurentやChanelやChristian Diorといった名だたるフレンチメゾンのアイウェアデザインを手掛けるのと並行して活動した自身のアイウェアブランドVITO Parisの存在は前述ゆえそのカルチャーにおいて極めて重要な存在にも関わらず日本国内ではほとんど見かけることがないのは私にとって密やかなささやかながら確かな喜びですので、クラッシックSTYLEであると同時に数々のメゾンデザイナーを満足させた独自の装飾理論が詰まった良い意味で癖の強いヴィンテージフレームを以前よりひっそりと御推奨しておりますが、この度も僅か五本ではありますがデッドストックで御提案致します。ちなみに明るいブラウンのラウンドフレームはVITO Parisではなくフレンチフレームではありますが、同国のカルチャーということで差し込みましたこと御了承をば。

 

 

 

 

 

New 50-60s VITO Paris deadstock frame Selection

 

 

SURR 福留

今の風 / Diary1422
18.7.2026

XXLという表記以前にデカい。オーヴァーサイズとかビッグシルエットとかファッション目線的な言い換えはいくつかあるけれど、でもあえてデカいと称したく成るくらいにデカいのがこちらのヴェルサーチェによるレザーボンバージャケットです。

だから自ずと襟もフラップもデカくなるしステッチ幅も際立ってまるで中型巨人の服かのようにそのまま拡大されたバランス感はこれまで幾度かのモードアプローチで目にしてきましたが引き続きやはり新鮮な印象。御覧の通り老舗Levisの大傑作スタイル雛型にヨーロピアンモードカルチャーならではの積極的な立体形状と拡大解釈によって何周も巡って大雑把な良い意味でギリギリ感もある第一印象を抱かせてくれるのですが、その攻めの姿勢が何を示すかというと圧倒的な“今の風”、数年前から吹き続けて今年も間違いなく吹き荒れるであろう“今の風”のフーってやった口元がこれ  みたいなもん。

 

 

 

 

 

New 90s Versace JEANS COUTURE Levis-style leather bomber jacket

 

ほら、デカいでしょ?最高じゃない?

 

SURR 福留

怪物でした、どうもありがとうございます。/ Diary1421
17.7.2026

私はこの生業においていつからかパーツに注目しなくなった。もちろんどうでも良いわけではなく向き合って各所を認識する際に確認はするのですが、ジッパーがどうとかリベットがどうとか,いや特にジッパーですね、注目する人が一定数いたり中にはとてもこだわられる方がいたり時にとってもお好きそうに語る方がいたりして、そうすると私が楽しみたい角度のファッションではないなって着て格好良い楽しいモテたいのファッションではないなって思うようになってから過度にパーツに注目しなくなったしフォーカスを当てることもなくなりましたが、このパーツはジッパーは流石に猛烈に格好良い。

 

 

1940年代のバイカーレザージャケット。自分なりに精一杯ある程度の期間フレンチカルチャーと向き合ってきましたが、ここまで古いバイカージャケットとは出逢ったことがありません。もちろん服飾史的に考えても存在していて然るべきプロダクトなのですが、もうだいぶと前から60sですら物凄く珍しくなった状況において更に更に遡る40sプロダクトって本当に探せませんし変な言い方ですが探していません。厳密に言えば探せるのでしょうがそれに要する労力と入手できる成果を天秤にかけたらとてもじゃないけどビジネスができないし心が保たない、だから猛烈に求めていますが探していなくて本当の意味での出逢えたらとにかく幸運、ただそれだけ。そんな状況・心境になってもう何年も経ちますが都度ふと冷静に考えて独りごちます、60sプロダクトって言ったら大体60年前だぜ?人間だとしたら物凄くちゃんとした年齢だぜ?って。それでコンディションやらサイズ感やら現代目線で格好良いやらの条件を求めるって改めて考えてみるととんでもないこと言ってるなって、自分で自分を鼻で笑っちゃいます。

 

 

で40sプロダクトですから単純換算で80歳、よくぞまぁこんなにシャンとした骨格と肌で残っていてくれたものです。もちろんレザー特有の風合いは各所に生じていますが着用には支障ないし栄養を普通に与えただけで驚くほど上品に仕上がってくれましたので弊店感覚ではほど100点満点のGOODコンディション、嬉しいことに御洒落過ぎる千鳥格子のウールライニングだったり脇部分だったりもとってもとっても綺麗な状態なんです。でも何よりも大切なのはファッションとして格好良いか否か、80歳に対して何言ってるんだって話ですが。

 

 

 

 

 

New 40s French leather biker jacket

怪物でした、どうもありがとうございます。アメリカを正々堂々と模したアメリカンSTYLEながらややばかりコンパクトでさりげなくワイドな襟や違和感抱くくらい空間が広めでフラットな胸部や特にミニマムなポケットの意匠性や立体感の強いパターンメイクや広い肩部分によって自然と落ちるショルダーラインによってちゃんとバイカージャケットだけどどことなく柔らかなムードがどこまでも果てしなく徹底的に“フレンチ”。

こんなにも古くてモードカルチャーなどではない着飾るためのファッションではないバイク乗りのレザージャケットが近代に至るまでの様々なモードカルチャーとリンクする、これだからヴィンテージカルチャーは楽しいし嬉しいし、何より夢があります。

 

 

SURR 福留

今週の新作は色々です / Diary1420
16.7.2026

New

 

 

 

 

 

early80s Gianni Versace WAGARA textile design shirt

オリエンタリズムの中でも特に和服に,着物からインスピレーションを得た幾何学模様、最初期衝動らしさ満載の攻撃性です。

 

early00s malo linen cotton cardigan

この配合の真夏も羽織れる構築って全くもって出逢えなくて、カーディガン愛好家としては困っちゃいますよ本当に。

 

earrly90s Hermes homme pure linen tucked trouser

これも全然出逢えなくて困っちゃうんです、ヴェロニク・ニシャニアンによるタックトラウザー。もし自分がオリジナルでタックトラウザーつくるなら完全再現したいってくらい完成された名作にも関わらず90年代の極限られた一時代しか製作してなくて、しかも二型しか存在しなくて。2020年代以降はある程度出逢えるんですけどねぇ、気分的な問題だったのでしょうか。

 

80s Valentino Jeans military-motif light cotton trouser

過去に一度だけ出逢ったことがあるミリタリーサプライをテーマにしたヴァレンティノのパンツクリエイション、こちらは特に軽いコットンのタックトラウザー構築で夏も穿ける嬉しい個体です。

 

90s Versace JEANS COUTURE Levis-style leather bomber jacket

デザイナーの哲学が詰まりまくった最高のプロダクトバランス,スタイルと空気感,レザークオリティ,ファッションとしての味付け。私たちにとってはこれまでも最高に格好良かったけどこれからの時代はもっと格好良く最高なレザージャケットとして人々を惹きつけるんだろうなぁって印象です。

 

40s French leather biker jacket

怪物です。間違いなく年間の,そして歴代のトップピースになります。こちらは明日のDiaryで特集しますので機会ございましたらそちらも御査収頂けましたら。

 

 

SURR 福留

これ何? / Diary1419
10.7.2026

 

今年の三月に御披露目した一着にて認識した“しっかりと古い年代でハーフコートSTYLE”のフレンチハンティングプロダクトという存在。それまでは古いフレンチハンティングと言えば全てBOXYなシルエットでテーラードジャケットを軸としたカチッとしたジャケット型だったし時たまそうじゃなかったとしても近年に近い個体だったので、しっかりと古い時代でありバーバリーバルカラーコートのようなフワッとしたプロダクトバランスは初めてで、そもそもにおいて出逢ったことがないだけでなく想像すらしたことがなかった存在なのですが実物を目の前にするとどうして今まで想い描かなかったんだろうと不思議に思うくらい“あってしかるべき”な存在価値がしっかりと備わった一着でした。たまにあるんですよね、イマジネーションのスポットにすっぽりと収まってしまうような存在って。往々にして実物を目の前にすると混乱します。

でもこれはそもそもにおいて謎な存在、出逢ったのはパリで現地を拠点にする御馴染みのフレンチカルチャー・スペシャリストの親愛なる敬愛なるコレクターなのですが、まず彼が知らないプロダクトだと。生地は50−60年代のフランス軍のヘリンボーン織りのカモフラージュでジッパーもフランス軍で用いられるものだけどミリタリープロダクトではない、右肩のおかしな位置にオランダのリベットボタンが付いていてよく分からない、スタイル的には稀に存在するフレンチハンティングハーフコート型である、と。最終的には再構築かもとのことでした。

 

そのカルチャーにおける生粋のスペシャリストでその道を極めた熟練のプロファッショナルが初めて出逢う謎の一着ということはどういうことか?それは我々にとっては特に堪らない最高な存在でカテゴライズされていないので探せないから運良く巡り逢える機会を辛抱強く待ち続けるしかない、我々が思うヴィンテージカルチャーにおいてある意味最も出逢いにくい存在ということです。

 

 

 

 

 

New 60s French anonymous military camouflage hunting half coat

 

もちろん謎だったらなんでも良いというわけではなく当然惹かれる何かしらが濃く内包されていなればいけません、デザインなのかスタイルなのかパーツなのか素材なのかその他なのか。そういう意味ではこの一着はかなり色々な要素が揃っていますがまず思うのは一着の服としてシンプルに格好良いということ、次いで思うのはミリタリーの生地感はやはり“強い”なってこと。

 

 

SURR 福留

リネンの皺 / Diary1418
9.7.2026

 

ある時にSNSで“リネンを着ない”と言った意見を目にした。その時だったか別の投稿だったか定かではないが着ないどころか“人気がない”であったり“嫌い”と言ったニュアンスも含まれた意見もあって、リネンは服飾の歴史上常に人気があってヴィンテージカルチャーなんかは取り合いと言っても大袈裟ではないくらい需要があると思い続けてその旨を御客様方に主張し続けてきた私は心から驚いた、これは大袈裟ではあるが天地がひっくり返るくらい驚いた。

でもそれも正しい意見だなって、北青山の裏路地にあるマンションの一室でずっと“リネンは必須”と主張し続ける人がいるようにどこかにはずっと“リネンなんかいらない”と主張し続ける人がいるんだなって。幸いこの生業においてその意見を目の前にしたことはなかったが、もしかしたら覚えていないだけかもしれない。ほら、人間って都合良いじゃない?

 

そういえば先日某映画を観に行くことができた。それは長きにわたるシリーズ物の5作目で有名だし過去作品も人気なので公開したばかりは混み合うだろうから少し先かなくらいに思っていたのですがちょうどタイミングが合ったので公開数日後の平日に難なく席が予約できたのだ。しかしながら現代のアルゴリズム弊害あるあるか目に入れたいわけではないにも関わらず5の感想が事前にSNSで流れてきて、それが前作4と同じくネガティヴな意見だったので一抹の不安を胸に臨んだのだが幸い私は十分に楽しめた時に思った、きっと4の時にも十分楽しめた意見はあったのではないか  と。そして私は自分の意思で選んだそもそもにおいて好意を抱いている対象に対してはネガティヴに捉えることは滅多にないタイプなのだ  と。そしてSNSって色々と考えさせられるな改めて  と。

自分の感想を抱くことはもちろん大切だし好意を抱いていたらオールオーケーも逆にどうかと思うが、現実性と照らし合わせた矛盾点とかキャラクターに対する不平不満とかは不思議に思った、だって映画だぜ?娯楽だぜ?子供向け作品だぜ?私はネガティヴ意見をSNSに書くことで何かが満たされたり達成されたりするタイプでは無かったようだがそれは世代も環境も関係ないだろう。だから全世界の不特定多数に向けて声を大にできる人は凄いと思う、それが大多数であればあるほど。凄いと思うけど羨ましいとは思わない、これは北青山の裏路地にあるマンションの一室の一つの意見。

 

 

 

 

 

New early00s Loro Piana cotton linen safari shirt

 

話変わるけど着て皺が入ったリネンの風合いってやっぱり素敵だと思わない?一度身体に沿わせただけではっきりと刻まれるまるで生きてきた証の年輪かのようなリネンの皺に惹かれるので、例えどんな意見があったとしても私のリネンに対する愛はこれからも変わらないであろう。

あと白シャツも永遠にアイコンだしサファリ要素も特に惹かれるけど、きっと白シャツ嫌い派もサファリ好きじゃない派もどこかにはいるんだろうな。これからは反対意見にもしっかりと耳を傾けて都合良く忘れないようにしたいところであるが、はてさてどうなることやら。

 

 

SURR 福留

好きは強い / Diary1417
8.7.2026

 

(過ごしやすいという意味では)幸いにも涼しい6〜7月初旬でしたから装いもだいぶと余裕があるというか選択肢が多くて有り難い日々でしたね。ちなみに私は7月にピュアカシミアフランネルでカシミア着用新記録を打ち出そうとしましたが数歩外に出ただけで身の危険を感じたので帰宅して着替えました、流石に無理でしたね7月にがっつりカシミアは。でもそんな最近もただの単にボーナスタイムみたいなものですから暑くてあっつくて堪らなくて汗をかくけどなんだかんだ気持ち良いサマーデイズまで秒読み、ということで今年もアロハ,デザイナーズアロハの季節がやってきました。

これからが夏本番かつ暑い時期がしっかりと続きますからねぇ、覚悟しながら可能な限り楽しみましょうということで“夏、楽しんでる野郎“なアロハSTYLEは必須ですがオリジンのヴィンテージアロハは往々にして実用面においてリアルではございませんので、じゃあどうしましょう? → モードの熱量を宿し良い意味で芸術傾向も含まれるデザイナーによるデザイナーズアロハのヴィンテージプロダクトに身を委ねましょう が弊店の素直かつ理想的な夏の過ごし方です。アロハじゃない無地の半袖シャツ系統もございますがそれらもまとめて夏の在り方という事で。

 

 

 

 

 

New Designers Aloha Selection 2026

モードデザイナーたちも私たちと同じく,いや時に私たち以上にサマーシーズンを愛して楽しんで休暇を大切にしていましたから、その世界観の根幹的なアロハのノリって彼ら/彼女らにとって特に好きなゾーン一つだったはずで、好きな世界観は気分が乗るのが人の性というかやっぱり好きなプロダクトだったんじゃないかなって、楽しい色調とテキスタイルデザインとスタイル性の数々を見ていると思えてより良く感じられます。やっぱり好きは強いなって。

暑いの嫌だなって人もおられるかもしれませんが、その期間中ずっと冷房が効いた家にこもっているわけにもいかずでなんだかんだで出かけたりもしなきゃいけないと思いますから産み出す側の好きが詰まった楽しいサマーウェアを着て少しでも楽しんでくださいな。弊店にとってその筆頭がまずでザイナーズアロハということで機会ございましたら。

 

 

SURR 福留

Antique Fine Jewelry 2026 / Diary1416
3.7.2026

 

自身の感性と判断だけで孤独に粛々と行われる買い付け旅順のセレクション内容がやっぱり毎回微妙に違うのでSURRの空間に並べる際にいつも“私は今こんな気分なのか”と自分で自分を振り返ることがしばしばでして、気分診断というわけではありませんがやっぱり物質を介すると露骨に気付けて個人的には面白い。ジュエリーもその通りで今回のセレクションに大きな石やボリューミーな造型が際立つと元来繊細なデザインが(何故だか)好きな私的にはとても新鮮、鳴々華やかさや強さを求める気分なんだなぁ と。

ということリングが十個とブレスレットが五本、ネックレスとピアスは出逢えず残念ですがブレスレットは常にもっと御提案したいなぁと思っているので五本も選べて嬉しかったです、個性も良い意味でだいぶとバラバラだしね。ファインジュエリーも様々なヴィンテージやアンティークと同じく出逢える時は出逢えないし出逢える時は出逢えるし、無理して選ぶことも意図的に諦めることも一切無く素直な気持ちで直感的に良いと思った品を全て選んでいるので毎年御提案する新作は常にその時の全力。なのでネックレスとピアスがゼロでも全然不思議じゃないですね私の勝手な趣味嗜好で勝手に判断しているだけですから、でもブレスレット五本は意外というか幸運だなって思います根本的にコレクターの元にも沢山あるプロダクトではないので一回の機会に五本も選べたのはラッキーだなって。ということでいつも本当にありがとうね、おばあちゃん。

 

 

 

 

 

New Antique Fine Jewelry 2026

引き続きふとした瞬間の“アラそれ素敵ね”のパーソナルな存在に成ることをひっそりと願いつつ今年も何かしらが琴線に触れましたら機会ございましたらどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

SURR 福留

三点と三着 / Diary1415
26.6.2026

New Vintage Hermes Wallet,Charvet shirt & Gucci shirt

 

形態柄、度々問うて頂くのが入荷のペースでして設立以降一貫して毎週何かしらの新作が、と答えてきました。新しいクリエイションを御提案する形態ならば作り手側からの提案が御披露目の機になることが多いと思いますが我々ヴィンテージを御提案する形態であればヨーロッパ各所に足を運ぶ買い付けの旅順と現地のコレクターとの密なやり取りによる空輸の二本槍によってフレキシブルなセレクションが叶うのでジャケット十着の時もあればセーター二十着の時もあればシューズ一足の時もあったりと、その不安定さが逆に面白みであるとヴィンテージショップの真髄の一つで思っているものの、財布三点とサマーシャツ三着というのは流石に不可思議な組み合わせというか癖な食い合わせだと思うのですがその機であり気分だったので致し方無し。

 

金運うんぬんやら気付いたら日本でも挙げられるような一粒何とやらにはほとんど興味がない人生を歩んできたものの、流石にフレッシュでないと選びにくいし背中も押しかねるということで様々なヴィンテージの区分においてもセレクション難易度が高い一つである財布とあって、弊店では四年ぶりとなります。財布に限らずヴィンテージじゃなきゃいけないというプロダクトではありませんが財布に限らずヴィンテージならではのデザイン個性と吸引力が一部においてあるのは確かで、“全人類の全要望に可能な限り応えたい”で御馴染み(そんなフィロソフィーはありません、私が勝手にそういう姿勢だと思い込んでいるだけです)とあってヴィンテージ年代においても2026年の実用性をしっかりと満たしてくれていて、かつプロダクトデザインとして長けている、この稀有な水準はHermesだけではと切に思う今日この頃です。凛々しい長財布(コインポケット付きでサイコー)と優しい折り畳み財布(これもコインポケット付きでマルチ収納でサイコー)とリンゴコインケース(ただただサイコー)の三種となりますので機会ございましたら宜しくお願い致します。

 

“我々がわざわざ御提案するのもおこがましいですが…”と前置きしたあの日からドンドンとセレクションが難しくなり店頭に無いことがほとんどになってだいぶと経ちまして、事実今期これが初めてとなりますヴィンテージCharvetの御提案ですが、そのうちの一つが特に稀有な半袖となってくれたことはシンプルに喜ぼうと思います。わざわざ御提案するのもおこがましいのと同じくわざわざ挙げるのも野暮ですが、世界最高峰のシャツとされる所以を実感させる丁寧で贅沢で一種のロストテクノロジーな各所はいつの時代も確かに輝きますね。もう一度言いますが半袖はただただ嬉しい。90年代トム・フォードによるGucciの半袖も同じく嬉しい、サマーSTYLEでリゾートLIKEでもあるけど凛としててファッションの味が濃くて格好良さのベクトルが濃いって夏場は本当に助かるし頼もしいですよね。気が向いたら裸にいかがですか?って特に言いたくなっちゃいます、トム・フォードによるちょっとドレスな半袖シャツって。

 

ということで三点と三着でした。

 

 

SURR 福留

夏の,真夏の羽織り / Diary1414
19.6.2026

最低限の芯による軽量化とコットン98%×ライクラ2%による特出した柔軟性によるテーラードジャケットの体ながらカーディガンと同義な快適さ、だけど様式はテーラードジャケットだからしっかりとファッションの香りがするし綺麗な印象だし時と場合によってはきっちりと魅せられるのは、うん嬉しかったり助かるよね。

 

 

これはピュアサマーウールのセミシアーな清涼感で裏地構築は完全にゼロだからよりカーディガンに近しいプロダクトバランスだけどちゃんとジャケット、ちゃんとテーラードジャケットとして通用する絶妙な着地点かつ首元までボタンがあるからカバーオール,それこそお国柄なフレンチワーク風に着こなせる振り幅が楽しいったら有難いったらない名作。

お陰様でサマージャケットをお召しになられる方が徐々に増えられている印象を抱きますがまだまだ、まだまだ足りませぬ。もっと楽しみましょうぞ夏の,真夏の羽織り  と言っておきながらも諸々の兼ね合いによるヴィンテージとしての生存確率の低さゆえに御提案の個体数が限られ、それは往々にして出逢いの運というよりも単純明快な総数なので“あの年は多かった・この年は少なかった”的なヴィンテージあるあるが通じず、結局のところずっとあんまり出逢えない=御提案が限られているというのが実情ゆえにもどかしい限り悔しい限り。夏を感じさせる季節体感が長くなっている昨今は特に重要な存在なのに夏の,真夏の羽織り、先のカーディガンと同じく。

 

 

 

 

 

2000s&2001s Hermes homme Summer Jacket

 

より研ぎ澄まされたシャープでミニマムなスタイル性に移行する直前のクラッシックな紳士服世界観を軸とした一層に不変的な設計によるHermes hommeのニットLIKEなサマージャケットには25年と26年を経てもなお隅から隅まで男性のための軽快で清涼な幸せが詰まっています。2000年最初頭にはまだスマートフォンが存在しておらず日本国内でようやく携帯電話でテレビが見られるようになった頃で生活様式は今とだいぶ異なりますが夏を快適に楽しく過ごすために必要な羽織としての要素性はほとんど変わりないように思います。

そして服を見に行く・選ぶという感覚もことSURRの店頭においては2000年初頭とほとんど変わりませんので、引き続きじっくりとゆっくりと向き合って選ぶ選ばないは別として楽しんで頂きたいし私も楽しみたい  よね。

 

 

SURR 福留

春の夏のニットの羽織り / Diary1413
17.6.2026

どうもこんにちは、ミスターカーディガンです。先日大好きなお墓参りに行ったのですがちょうど晴れていなくて暑くなくてでのんびり過ごすにはうってつけの好天に恵まれたこともあってついでに海に立ち寄ったのですが、可能な限り手ぶらで荷物を持つとしても最低限で可能な限り身軽が信条なのでインナーの替えを持たずにコットンニットジッパージャケットを羽織って行ったところ案の定それなりに濡れて乾かなかったのでインナーゼロ+コットンニットジッパージャケットのみで帰路に着きました。そう、ミスターの称号を有する私くらいになるとニットジャケットも時にトップスに成ります。

それこそジッパーだったらスライダーの位置次第で自由自在、ボタンのニットシャツがトップスならばジッパーだってトップスじゃあないかってなもんでいつからかそう思うようになり、いわゆるなカーディガンも羽織りというプロダクトであると同時にトップスという意識が加わりまして、まぁ流石に首元が大きく開き過ぎているのでインナーをゼロにはしませんが肌着だったりライトなトップスをインすることでカーディガンを脱がない前提のスタイルが完成するといったところで二度美味しいったら有益ったらありません。

 

楽しまれていますか?春の夏のニットの羽織り。素材感や清涼感ゆえに秋や冬向けの個体に比べるとどうしてもフラジャイルになりがちで目指せヴィンテージニット専門店の弊店的ですがなかなかどうして御提案の機を掴めないのが悔しい限り。でもやっぱり美味しいし有益だし楽しいですよ、プロダクトとしての特性を理解すれば夏も無理なく着られますから。やはりこの時期になると御客様方から“逆に夏の格好って難易度高い”的なお話をよく聞きますし私もそれは感じます色々な意味合いで難易度高いなって、だから無理なく着られる羽織りって嬉しいよ。

 

 

 

 

 

Summer Knit Jacket

 

良い意味でファッション的な癖ゼロなロロピアーナのコットンシルク、大人のジャージと言わんばかりなmaloのピュアカシミア、そして既にONLINE掲載済みのGucci by Tom Fordピュアロウシルク。弊店感覚的にはかなり稀有な面々です。

 

 

SURR 福留

Body bag from Hermes / Diary1412
12.6.2026

ということでPRADAに続きましてHermesです。前者がモードカルチャー目線で意図的で作為的な身体に寄り添うボディバッグを設計・提案していたのに対してこちらは様々なバッグプロダクトがモード目線とは異なる(それらが無かったわけではないとは思いますが、あくまで主軸は異なる)角度で設計されていた中から身体に寄り添うボディバッグを切り取った,更に言えばそれらは当時ボディバッグという提案であった可能性が極めて低い時代に製作された品々のため我々が今の目線で身体に寄り添うボディバッグとして“勝手に”再解釈している が正しいところ。そもそもにおいてボディバッグ=コンパクトなサイズ感が主軸でしょうか?私もそう思いますが一方はかなりちゃんとした容量ですしね。

でも勝手に再解釈しているからこそ何でもかんでもということには自分なりにしていないつもり、結局のところ幾つかの持ち方ができることが多い中でも身体に寄り添わせて持つのが一番しっくりくるバランス感だったりクロスボディしてぐるりと前方に持ってきた時に色々と出し入れしやすい設計だったり、一応ではありますが自分なりにボディバッグとしたい感覚の基準は設けているつもりではあるのですが、となるとなかなかどうしてそれに当てはまるヴィンテージHermesバッグは少ないです。この感じで持てるバランスは前回のDiaryの通り個人感情的に優先順位高いので意識的に探し求めていますから、ずーーーーーっと。

 

 

 

 

 

New Body bag from Hermes

 

向かって右はしっかりとした容量で私だったら二泊三日は絶対余裕で場合によってはもっといけますから、日常的に荷物がちゃんと有られる方でも滞りない方が多いかと思います。向かって左は概ねではありますが500mlやら600mlのいわゆるなペットボトルが二本+アルファの余裕はあるかと。試したいのですがいかんせん私はペットボトルドリンクを飲まないのでテストできません、流石にこのためだけに二本買う気にはならない。ずっとスタンレー派なものでして、プロダクトとして大好きなんですよスタンレー。単純明快にずっと冷たい/ずっと暖かいのを飲めるの有難いですしね。数年前から国内でも一層人気になったのですが、そのトリガーとなった海外の事件ご存知?確か車が燃えた事故があって鎮火後に中から黒焦げのスタンレータンブラーが発見されたけど中の氷は溶けてなかったとかで改めて評価が高まったとか高まってないとか。でも全然あり得ますよスタンレーなら、そういえば今年の母の日にはラベンダーのやつ贈ったな。ということで向かって左はスタンレー16オンスのタンブラーだったら三本は入るか,入るけどジッパーは閉まりきらないくらいかと思いますのでちょこっと荷物とだいぶプラスアルファいけるので、個人的にはこちらもかなりしっかりした容量のボディバッグです。

 

 

SURR 福留

Body bag from PRADA / Diary1411
11.6.2026

人生で初めてちゃんと選んだちゃんとした鞄がメッセンジャーSTYLEであったこともあって、どうやら私は往々にして両手が空くことに優位性を感じる傾向にあるようで、もちろん手ぶらに越したことはないものの仕事道具を省いたとしても何かしらの荷物は日々持ち運ばなくてはならず、もちろん常にポケットいっぱいの装いではないし何故だか年々パンツポケットにスマホやカードケースを入れることすら,その膨らみや重みですら煩わしく感じるようになってしまったので鞄を持たないという判断に無理が生じることが増えてきました。ちなみにここ最近の私の持ち運ばなくてはならない品々は1:カードケースと鍵とスマホ(←これは絶対)、2:イヤホンと水筒と御弁当(←無い時も)、3:ガムやリップクリームやエコバッグ(←これも無くても)で1から3全て揃えても小さいペットボトル二本ちょっとくらいの体積なのでまぁマルチポケットジャケットとかだったらいけるっちゃいけるかな?だいぶとズッシリだけれども。

そう、両手を空けたいがためにジャケットに無理くり入れてズッシリするってのも一体全体どうなのよと自分でも思います、見た目や心地以上にマインド的に。どこかまではいけるんでしょうけど、どこかからは粋じゃない。かと言ってイージーなエコバッグをメインバッグにする気分にはならないし、昔のように“オレの鞄?これ”とタワーレコードのビニールバッグを差し出すわけにはいきませんしね。あの頃は二万円分ポイント貯まるくらい好き好んで足を運んでいたし渋谷109の地下の男子トイレの鏡を使ってファーストピアスを一度に三個まとめて開けることもできたけど、もうタワレコ行ってないしピアスの穴も開いてるしね。

 

という話とは関係無く一年の間で定期的に,パリやイタリアやイギリスを歩いている時なんかに強く欲しいなと思う機会がありながらも、欲しいと思って各所を訪ねて出逢えるというわけでもないので結果的に出逢えず今に至っている未だクリア出来ていないバッグプロダクト課題の一つがボディバッグなんです。まぁ私の場合は結局のところ他のファッションプロダクトと同じく“まぁこれで良いか”マインドに着地できないのがスタートでありエンドの問題点なのですが、しかしながらそれをやってしまったら全てオシマイみたいな性格なので変える気は無いし変える気があっても変えられないのですが。特に昨今においては適当に石を投げても何かしらにボディバッグにヒットするような世の中かもしれませんがなんでも良いってわけではないですもんね。皆さんはお持ちですか?ボディバッグ。便利でしょうね、便利なんでしょうねぇ。

 

 

 

 

 

New Body bag from PRADA

 

でも便利なだけじゃダメでやっぱり諸々において素敵じゃないとなってなるとミウッチャ・プラダさんがパイオニア、PRADA Uomoよりも遡れる世界観で事実ヴィンテージ年代に限らず近年においてもだいぶと気が利きまくった何より諸々において素敵なボディバッグが揃っていますもんね。もしかしたら彼女が参画してからコンスタントに提案され続けてブランドの顔で在り続けている一つがボディバッグなんじゃないでしょうか。学生時代に街中で政治活動とかする時とかもボディバッグ使ったりしてたのかしら、彼女。そう想像させてくれるくらいパーソナルなLOVEを想像させてくれるプロダクトです。

 

ちなみに上のとは別でかなりの珍品が一つ。

手首に巻くのもボディバッグって捉え方で合ってる?

 

 

SURR 福留

夏,封切り / Diary1410
5.6.2026

今年はいつもよりも夏を先行して先攻される方が多い印象だったところで先日の台風でまた涼しくなりましたがサマーニットをたっぷりと御披露目、ONシーズン/ONタイムを基本とする弊店的にはこれで夏,封切り。少し前からスイカも並んでるし今日出勤前に紀伊國屋寄ったらとうもろこしフェアやってたから、もういいよね。無理なくアウター着れる個人的には楽しい涼しい気候で数字的には先々数日もまだまだ涼しそうだけど今日出勤して秀和レジデンスの階段上がって廊下曲がったすぐにピエロの人形が置いてあって、これまでなぜだか分からないけどビックリした時のリアクションが著しく鈍い私ですが思わず“ヒィ”って口に出すほど肝冷やしちゃったから、いいよね。マジでビビったんですけどピエロの人形、ダメじゃない置いといちゃ?同フロアに住んでる画家のおじいちゃんビックリして転んだらどうするのさ。2時前に見たらもう無かったけど、それはそれで怖いんだから。

それが仕事とはいえ今年もせっせと集め廻り巡りましたサマーニット、コットン,リネン,ロウシルク,コットンシルク,コットンカシミア,リネンシルクなど、合計19点は弊店にとってかなりのボリュームです。カシミアをウインターニットと全くもって同じくの熱量で最高に楽しいサマーニット、だって単純明快に心地良いし格好良いんだもの。きっと以前の私はそこの貴方と同じく夏が苦手だったかもしれないし夏を煩わしく思っていたかもしれないけれど、今の私は結構好き。まぁこれに至る要因の一つに“嫌っててもしょうがないし”的なマインドがあったのは事実ですが、それ以上に“これが楽しく着られるから・身に着けられる”という存在のおかげというのが最たる要因で、その大きな一端を担っているのが紛れもなくサマーニットです。結局ニット年中ニット、宜しくどうぞ。

 

 

 

 

 

New Summer Knit Selection

 

まだまだ羽織れる限り羽織りたいけどね?それと同じくらい心地良く汗かいて気兼ねなく洗ってカラリと乾かして自分と他人の肌と心を溶かすほどに心地良いサマーニットを楽しみたいし、御耳拝借できるなら御提案したい。福留 健太でした。

 

 

SURR 福留

Fencing-style / Diary1409
29.5.2026

フレンチプレタポルテモードのパイオニアからイタリアンモードのパイオニアにバトンを繋げるのは弊店にとってごく自然なことですが、シンボリックなトレンチコートに続くとなると相当な重積であり容易にバトンを繋げるべきではありませんが、幸いそれが叶う一着がありました。まだまだ“男性のモード”という土壌が豊かになる以前の、端的に言えばまだ受け入れる人々が少なかった時代,80年代初頭の一着です。

 

 

モードカルチャーと異なる文化要素を取り入れることで新しいスタイルを生み出すロジックは前時代のオートクチュールから定石ですが、フェンシングSTYLEというのは近代に至るまで一貫して新鮮。分野で言うとスポーツカルチャーになるのでしょうか、剣闘という独自の観点からなる様式はこのように当てはめられると驚くほどモードデザインと親和性が高いことが解りますし、ファッションスタイルとしての豊かさを認識できます。

ヴァレンティノ・ガラヴァーニにおけるスポーツジャケットなんて炊き立て新米土鍋ご飯と辛子明太子のごとく絶対的な好相性ですがこちらはスポーティーでありながらドレステーラー的な強い構築でして、カジュアルにあえて振り切らない緊張感もまた特に古いメンズクリエイションならでは。身体に吸い付くようなフィッティングと滑らかなコットンの素材表情,カッティングエッジな機能性意匠,袖付けの大胆さ,ネイビーとブラウンのカラーコントラスト,丸さとコンパクトな収まりのバランス。オリジナリティーと創造性の度合いからフレンチモードと双璧を成すイタリアンモードの祖たるゆえんを改めて御認識頂けることと思います

 

 

 

 

 

New early80s Valentino Uomo fencing-style bicolor cotton jacket

 

イタリアの僻地のコレクターの元で出逢った時に“こりゃとんでもないぞ”と興奮しましたが改めて向き合うとそれどころではなかったです。服飾史と向き合うことを生業とする私としては歴史的観点を踏まえた求心力がありますし拙いながら構築を踏まえた特性の論点が挙げられるものの、着た時にまず服飾史うんぬんも構築特性うんぬんも関係無い,言い方悪いですがそんなんどうでもよくなるほどのシンプルかつ圧倒的な格好良さをストレートに味わえるというのが素晴らしい、先のムッシュのトレンチコートも全くもって同じくでした。

弊店にとってヴァレンティノのメンズクリエイションは主戦力の一つですが、ここまで古い個体はなかなか出逢えず創造性という点においてこれほどの濃度はほとんど皆無、ゆえにこちらも紛れもないCを代表するCです。

 

 

SURR 福留

Cを代表するC / Diary1408
22.5.2026

モードカルチャー過渡期の1969年にひっそりと産声を上げ10数年という短い期間で幕を閉じた“ムッシュ・サンローランによる”Yves Saint Laurent Rive Gauche homme、以前は本国の専門的なコレクターですら認識していないため当然ながらヨーロッパ各国において市民権を得まくっているVintage Yves Saint Laurentにも関わらずふとした相当に幸運な瞬間にしか出逢えない、それこそ2017年にサンローラン財団がミュゼを設立した時に1969年からと知ったほどにそもそもにおいて資料すらほとんど残っていない、仰々しい言い方になってしまいますが弊店にとっては幻の存在であり伝説的な存在価値であり、出逢えた際には特級に扱わざるを得ないのが“ムッシュ・サンローランによる”Yves Saint Laurent Rive Gauche homme。きっとその扱いはこれからも変わらないと思います、だって10数年前に存在を認識した頃から出逢いの確率が変わらないんですもん、10数年前に例えば年に1〜2着だったとしたら今も年に1〜2着。時が経っても“無さ”が全然変わらない、と言うかずっと無い、厳密に言うと年に1〜2着も無い。減り続けて然るべきなヴィンテージという世界にも関わらず無さがずっと一定というなんだか不思議な存在、まぁもちろん正確には減り続けていることは間違いありませんが。

 

 

ムッシュの偉業はそれこそミュゼを訪ねれば実物を拝見できるし氏の人生も幾つか映画にもなったくらいですし過去Diaryでも何度か触れてきたのでここに細かく記すことは控えますが端的に言うとムッシュのクリエイションで男性用のトレンチコートというのもまた大事件です。良い意味で時代を感じさせる大きな襟を筆頭に各所拡大された意匠,ハンティングやワークなどのタフカルチャーを想起させるパターンメイクにポケット設計,だけど当然のごとく圧倒的にエレガントなスタイル像,裏表が同素材=無双仕立手という贅沢。究極のクリエイションっていつもなんだかんだで自然体と言うかサッパリしていると言うか、爽やかなのよね。

 

 

 

 

 

 

New late70s Yves Saint Laurent Rive Gauche homme “MUSOU”cotton design trench coat

 

最近また考えたんですよねファッションの価値や評価に関して。まぁ正直考えなくていい事柄と言うかそれに囚われるとアレだったりシンプルに楽しくなかったりもするのですが、そこを考えるのも仕事っちゃ仕事なので。【A:沢山存在していて価値(評価)が高い、B:沢山存在していて価値(評価)が低い、C:ほとんど存在していなくて価値(評価)が高い、D:ほとんど存在していなくて価値(評価)が低い】、ヴィンテージという有限資産の世界に居るとこのAからDが判断の軸の一種になることがあるのですが、もっとAとCの差異を意識して重要に捉えなきゃなって。価値が評価が高いから偉い・凄いではありませんが、服飾史に敬意を払うにあたっては価値や評価を無かったことにはできませんし私の中ではCは特に心動かされること多いので、今まで以上に意識して重要に捉えなきゃなって。このトレンチコートは至極当然C、Cを代表するCね。

 

 

SURR 福留