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クリーム / Diary1200
23.2.2024

Yves Saint Laurent Rive Gauche homme。

1965年にひっそりと始まっていつぐらいまで続いたんだろう、70年代が終わってクリエイションが細分化される頃に一旦無くなった(休止?)のではと思っています。そして今回御提案クリームプロダクトが1997年に再始動した頃の品なのでセカンドピリオド、こちらも変わらず弊店にとって最重要なモードクリエリションの一つです。

 

 

 

ムッシュ・サンローランが在籍し、しっかり師として君臨していた時代のエディ・スリマン(のはずですが、それよりも前の未記録クリエイションの可能性もあります)によるこちらは一見すると無垢で無機質で非デザインなようですが秘められる美意識とモードフィロソフィーは強烈で、久しぶりにこのチャンネルでドキドキできたなと嬉しく思いました。フレンチカルチャー特有のVゾーンのネックを少し拡大したりより構築的なスプリットラグランスリーヴを配置したり、なんでもないフラップポケットなようでしっかりと美的なカッティングを取り入れたりと、良い意味で着用時に大きく主張しないバランスながらしっかりとスタイル性に影響を及ぼすデザインの加減、これぞビッグメゾンに“在るべき“説得力であり存在感であり“デザイナーの仕事“、本当に感服しますし色々と考えさせられます。

 

 

 

New arrival,late90s Yves Saint Laurent Rive Gauche homme oversized design coat.

 

トドメは生地感。これまた写真に写らず実際に御着用頂かないとほとんど御伝えできない要素性なのですが、このようなオーヴァーサイズコートでは新鮮な裏地ゼロの設計によって異次元の軽やかさと揺れ感とシルエットバランスを生み出してくれるので前述の美意識とモードフィロソフィーと相まって一着の洋服としての存在感が計測不可能です。時代性とデザイナーの個性もあってかこの時代のRive Gauche hommeもまた後の00年代に繋がるミニマムなフィッティングが軸となっていましたから、このプロダクトもオーヴァーサイズコートでありながらそちらを向いていたのか、52サイズ表記にしてはだいぶと大きくない印象を抱くのもまた良い個性。46の御身体でも全然御提案叶うと言うか、ましてや逆に“ちょうど良い“感じになる可能性大です。

いやぁ、痺れる服って良いですね。

 

 

SURR 福留

緑 / Diary1199
22.2.2024

皆様緑色は好きですか、私は好きです。と言うか緑に限らず色ものが好きでして元々はSURRの空間がLAILA VINTAGEの名称であった時代は55%ほどがWOMENSクリエイションでモード史におけるそれらは特出して色彩が豊かなものですから、様々な美しい色と触れ合い続けることで色が好きになったことは必然であると思いますし、お陰様で自分が着る服も色合いの制限が無くなったことはとても楽しく思います。と言うか黒い服はほとんど持っていないな。

しかしながら気付いたら仕事用のペン、財布、直感的に気に入ってSURRに飾っている写真の一つが緑色だったので、そういえば植物も緑だし自然の景観を“豊かな緑“と表現したりとポジティヴな色だなと思っていつからか少しだけ特別な色になりました。皆様緑色は好きですか、私は好きです。

 

 

 

とか言っておきながらこちらの1998AWライトナイロンパデッドハーフコートと1995−1997sポコノパデッドコート、私のモニター環境ではほとんど緑に見えません。ちょっと不思議なグレートーンで贔屓目に捉えて前者がほんの少し緑がかって見えるかな程度、出ましたね写真に収められないシリーズ、改めて人の目ってすげーなシリーズ。皆様の環境だといかがでしょうか。

でも実物は緑です、特にハーフコートはしっかりと緑でもしかしたらコートはお人によってはほとんど緑を感じられないかもしれませんが私はしっかりと緑みを感じます。なんだ、緑みって。でもグレーかと言われたら違うんですよ、あるんです緑み。

 

 

 

New arrival,1998AW PRADA Uomo light nylon padded half coat and 1995-1997s PRADA Uomo pocono padded coat.

 

ライトナイロンでパデッドという絶妙な個性と1998YEAR特有の特に構築的なオーヴァーサイズのフィッティングでテーラードジャケットの襟バランスだけどテーラードジャケットじゃないハーフコートと、ポコノの屈強さ+パデッドという近年(特に2018年以降)特に定番的かつ象徴的にリリースされる構築の最初期オリジナルクリエイションでオーヴァーサイズながらやり過ぎていないあくまでクラッシックで自然体なスタイル性のコート。今回もいかにミウッチャさんが初期から完成されていたか、その才覚を存分にご体感頂けるそれぞれです。

 

 

明日はクリーム、当初は二着あったのですが既に一着旅立った(PARISで出逢った一着がPARISの方の下へ、有難い)ので一着です。

 

 

SURR 福留

赤(とマルチカラー、かつ紺)/ Diary1198
21.2.2024

昨日は終日窓全開で過ごせたのですが一転して天気予報通り小雨模様&冬の寒さ、三寒四温とはまさにことじゃんと言わんばかりな急上昇急降下で自律神経四苦八苦ですが、ことファッションにおいてももうちょっとWINTERプロダクト楽しめるじゃんな自分ともう春が良いなな自分が見事に同居しています。まぁ日々着る服に迷ったら“もしミウッチャさん(ここは不定)がフラリと遊びに来た時として、思い切り胸を張れる格好か?“と自問自答すれば大体解決するのですが。だいぶと昔に尊敬するファッションスタイリストさんとの会話を経て辿り着いた,と言うか導いてもらった複数の80点スタイルより一つの120点スタイルというマインド、私にとっては最良なんです。

なお余談ではありますが元々使っていたパソコンが気付いたら10年経っていて内臓電池を交換できないモデルということもあってMY仕事用ガジェットを完全に一新しまして、キーボード配列や本体スペックなどが更新されてからからこれが初めてのDiaryなのですが、ここ数年頭の中で喋っている言葉をダイレクトにタイピング出来ていたのですが環境変わるとこうもフィーリング変わるかねって感じでまだ舌が回っていません、慣れるまで時間かかりそうな予感。いずれにせよ技術力で様々が進化してゆき様々が洗練されるのは個人的に凄く有難いし好みです、持ち物の質量と重量が無理なく減っていくところが特に。今の私の仕事用ガジェットはコートのサイドポケットとか例えばカーゴパンツのポケットとかだったら無理なくスッキリと収納でき持ち運べます。MY FAVORITEなスモールレザーバッグの側面にピッタリと収まった時は痺れたな,ブラヴォー。

 

 

 

さて、今回のDiaryでは6点の新作の中から赤を抽出して御提案します。とは言え一方はマルチカラー(かつ紺)なのですがその中から赤を拾えるので、まぁヨシ。

 

 

 

New arrival,90s Loro Piana pure cashmere plain sweater.

春だけどカシミアセーター?ノンノン春だからカシミアセーターで弊店はこれからもいかせて頂きますよ。ウェイトと仕上げをせんべつすれば逆にちょうど良いですから春カシミア、一枚ないし軽いアウターでサラリと着こなすとしたら明るいけど落ち着いてもいる絶妙な赤は最高だし、なんでもないようなプレーンVネックですが至宝(と言うかイッチャってて最高)なロロピアーナ社のカシミアエナジーはそれこそ誰と相対しても思い切り胸が張れちゃいます。時代とメーカーフィロソフィーを反映させたミニマムスタンダードなフィッティングは今回もまた“ちょうど良い“。

 

 

 

New arrival,1992s Hermes homme reversible bomber jacket.

今年も何着か御提案できるかな、可能な限り頑張りたいな。御愛顧くださる皆様方全員のクローゼットに一着づつ入れて頂きたいファッションプロダクト全体における最高傑作の一つがこの90s Hermes hommeにおけるリバーシブルボンバーであると真に思い目をギラつかせてしまうものだから御客様が引きがちな最近ですが、その思いはこれからも変わりません。スタイルとしてもライフスタイルとしても最高かつ優秀なボンバージャケットにおける最適解、こちらです。今回は1992年のリミテッドCARREデザインが用いられた一着でして、個人的にはシリーズの中でも着易いマルチカラー。私は今期仕事で外に出る時はマルチカラー私用で外に出る時は無地カラーという活用方法一択なので、あら今の私は華が欲しいのかしらなんてと客観的に思えるのがまた楽しい。

 

 

 

明日は緑の二着です。

 

 

SURR 福留

まだまだLeather / Diary1197
16.2.2024

先日御披露目して以降一着一着と御縁結ばせて頂いておりますレザーウェア、 中にはファーストピースとして頂ける方もいらして引き続き大変に喜ばしい限りなのですが、春気分とはいえやはり二月はなんだかんだ冷えるなぁなんて独り言ちていたら最高気温気温15℃オーヴァーになったと思ったら数日後にまた一桁台に逆戻りするとかしないとかな寒いけど暖かくて暖かいと思ったら寒くてな今の時期にもインナーとその他防寒具で調整できるしもっとサッパリしたい先々の季節にも無理なく羽織れてテクスチャーとしても旬であり続けてくれるレザーウェアってやっぱり優秀だし万能だし、なんと言っても引き続き最高に格好良いぜ!と言うことで、御陰様でコツコツと旅立ってくれたましたがまだまだ御提案したい個人的に最も気分なレザーウェア、改めて御披露目です。

 

 

愛すべきフレンチワークGovernment Workerシリーズ。一昨年から幸運にも御提案が叶っているプロダクトですが御客様と交流していて改めて思いました、このレザークオリティはもはや異次元で比較対象として存在してはいけないレベルだと。それほどまでに美しさと強さのゲージがパンパンな“本物のヴィンテージレザー“、今回はコルビュジエ先生の近似個体とファイヤーマンの一着を。

 

 

敬愛なるセラフィンより親切心満載のラベルが縫い付けられた一着。様々なハイクリエイションへの技術提供でも知られる同社ですので、アチラさんを思わせるレザーの迫力は相も変わらず見事です。ディーアスキンのカーコートスタイルのデザインレザーハーフコートって、堪らんよなぁ。

 

 

こちらもセラフィンより、デザイナー本人の頭文字が刻まれたよりクリエイティヴィティな一着で、呆気にとられてしまうほどに上質なラムレザーのダービージャケットってだいぶと刺さります。純フレンチ感性による西海岸不良STYLE、素敵過ぎますって。

 

 

男らしさとWEMENSモード概念、異なる二つの味わいが見事に調和したアルマーニ先生の80sクリエイション。クラシックだけどしっかりと造形的でモダンで普遍的であると同時にデザインSTYLEでもあるなんて、今回も見事過ぎます。これで良いと言うかこれが良いと言うか、デザイナーズヴィンテージにおける上質なレザーウェアのど真ん中な一着です。

 

 

かたやこちらはど真ん中から外れると言うか外れてしまうと言うか外れて然るべきと言うか。デビュー直後からイタリアンモードシーンで認められ当時“アルマーニの服は奥様に、ヴェルサーチェの服は愛人に是非”なんて売り言葉があったのも大いに納得なジャン兄による創造美に満ち溢れた最初期クリエイションであるこちらは、60年代後期にモードシーンでも定着したジャポニズムを取り入れたKIMONOな襟元に相も変わらず最高なボンバージャケットSTYLEをルッフォリサーチ社の技術提供によって具現化したど真ん中ではないもののモードの世界観においては最上位なデザインレザージャケットです。

 

 

New arrival,Vintage Leather Wear Selection

 

まだまだLeather。抜群にガンガンにLeather。

 

 

SURR 福留

桜 / Diary1196
9.2.2024

地産地消ってわけではないですが、買付の旅をしていて度々に噛みしめるのは“本国だからこそ出逢える”という現実でして、どれだけ慣れ親しんでいたとしても新たに驚かせてくれる存在がまだ在り続けてその都度楽しくて堪らないのは私のこの生業における大きな原動力の一つですし、仕事として向き合っていながらもそう思える瞬間があるのは本当に幸せなことだと切に思いますが、その逆で“本国じゃないからこそ出逢える”ってのは在りそうでなかなかどうして無くって、前者が高確率で興奮させてくれるのに対して後者はほとんどさほど興奮できないのですが、不定期ながらかなり興奮する縁を結んでくれるのが先日御提案したレザーウェアを所有していたフレンチカルチャーの専門家であり心の師でもあるコレクターさん。以前もリーバイスの2ndジャケットを譲ってくれたのですがそれこそ約10年前なので本当に不定期なんですよ。

 

 

“どうケンタ、パーフェクトだろ?”と着ているコートを自慢してきたと思ったら譲ってくれるコレクションピースで、いわく気に入ったので着ていたとのこと。本当に本当にパーフェクトなそれは70年代のクリエイションでコットン×ポリエステルのバーバリークロスの個体だったのですが、御散歩コートの名に相応しいBIGサイズかつ稀有なフレッシュコンディションというこの世界観における類まれなる存在価値でして、こんなの本国でも滅多に出逢えないよと独り言ちずにはいられない逸品中の逸品でした。これまでに数多く目にして手にしてきたプロダクトで改めて驚けて興奮できるって、本当に本当に幸せ。

 

 

しかもそれ表地が定番のベージュよりも薄いクリーミーなカラーリングなのですが、裏地がピンクがかっている影響でうっすらとピンク色なんです。例えるなら桜でしてあの花びらって一枚でじっくり見るとほぼ白じゃないですか、でも木としてみるとうっすらピンク色。そんな素敵過ぎる色なんです。余談ですがメインカメラのLEICAではどう頑張っても裏地のピンクが表現できませんでした。色調整しても良かったのですが試しにSIGMAで撮ってみたらバッチリ、良かった良かった。

 

 

 

 

 

New arrival,70s Burberry one piece sleeve bal collar coat

 

“どうケンタ、パーフェクトだろ?” タバコを咥えながら口角を上げてニヤリとこちらを伺うあのドヤ顔は今でも目に焼き付いています。うん、本当パーフェクトだよ。

 

 

SURR 福留

ちょっと先、ちゃんと春 / Diary1195
8.2.2024

数年前からもうなんとなくいらないかな時代的に な気分になったのでそれまで定例であったシーズンの立ち上がりという概念と言うか感覚と言うかを無くし、より今着たいし着れるようなその時その時の旬を意識するようになっていますが2月ってだけであら不思議、一気に春な気分がムクムクと沸き上がってきてしまいまして、MYプライベートインスタアカウントの何着てたか投稿を遡ると去年の3月1日は薄くないけど暑くもないカシミアセーターにレザーシャツを被ってブルージーンズとけっこうしっかりと春な格好をしていたので(何着たか投稿、こうやってかなり重宝しています)、あと一か月もすればそんなテンションかぁということで雪も降ってやっぱりちゃんと寒くなりましたがやはりちょっと先、ちゃんと春な御提案をしたくなり今週の新作群に至ります。気分的にはSPRING SUMMERの1stセレクションです。

 

 

 

相変わらず秀逸な80年代ヴァレンティノのアウターシリーズ、こちらは名門Jeansレーベルによるバルカラーのデニムハーフコートwithワークディティールという秀逸な一着です。ヴィヴィットなグリーンのロゴ刺繍ハーフライニングって、粋過ぎー。

 

同じくヴァレンティノクリエイションでこちらは滅多に出逢えないRainレーベル、PUREコットンツイルのリバーシブルという素晴らしい一クリエイションです。ちなみに首後ろのブランドラベルが縫い付けてあるのですが、もちろん気にしない人はそのままどうぞ。

 

CHIRICOからもろに影響を受けてセレクションしたAdidasトレーニングパンツ、いざ向き合ってみるとジョガータイプじゃなくてクラッシックな70s個体って、地味に稀有な気がしました。

 

猛烈に久方ぶりなGucciのビットローファーはAdidasと同じコレクターさんの下で出逢えたのですが、目に入った瞬間にトレーニングパンツと合わせてほしいなと思ってしまいました。バンブー付きってまた洒落ていますねぇ。

 

これこそ真のスリーシーズンコートなフルセットトレンチコートもまた猛烈に久方ぶり。ほとんど着られていない真っ新なコンディションと様々な御提案が叶う理想形に近しいサイズ感ということもあって、真っすぐで圧倒的な説得力の衝撃破をしとどと浴びてしまいました。そうだよなぁこれが本物だよなぁ、ずっと店頭に並べておきたいなぁと心から思う弊店にとってのスペシャルです。

 

これも問答無用にスペシャルな真っ新に近いコンディションで理想的なオーヴァーサイズ、色も王道なようで絶妙に個性が宿っているんです。先のトレンチと異なるベクトルながら同じくの衝撃波を浴びせてくれた一着。

 

モードヒストリーには時代やデザインの転換期を創った特に最重要な人物が幾人かいますが、私はジョルジオ・アルマーニもその一人であると心から思っています。女性を解放しスタイルを飛躍的に進化させたシャネルに対して、それまでの文化に女性的な要素性を混在させることで男性を解放したアルマーニ、1976年に発表されたその独自服飾論によって男性の可能性が格段に広がったからこそ昨今の幅広いメンズモードが在ります。このコートはその初期衝動性を特に秘めた80年代初期のクリエイション、弊店はこれをトレンチコートと呼びません。トレンチコートを再構築(REBUILD)したデザインコートと呼びます。

 

 

 

 

 

New arrival,2024SS 1st Selection.

 

 

SURR 福留

新しい顔その2 / Diary1194
2.2.2024

リュネット・カルティエに続きましては不変で不朽で王道のフレンチフレーム、新作15点中13点です。高まり続ける市場価値や復刻によって既に市民権を得た感があるクラウンパントの存在価値などヴィンテージアイウェアの世界もここ数年でだいぶと変化してきましたが、例え姿かたちが近しい現代のそれらがあったとてヴィンテージカルチャー特有の職人技術力の尊さは変わらないし時間を吸収した素材感の説得力は圧倒的なので私はやっぱり眼鏡はヴィンテージ一択で在り続けてきましたしこれからもそうでしょう。初めて買ったのがフレンチフレームってのもあってこの世界観は馴染むと言うか落ち着くと言うかしっくりくると言うか。好きよ好き好き。

 

 

 

40年代から60年代まででメタルフレームが4本、プラスティックフレームが9本。今回は全て室内でもかけられる薄めなカラーレンズに統一したのですが私が初めて私用した薄めのカラーレンズが濃さ30%のブルーだったので今回のレンズセレクトは13点中4点がブルーになってしまったことを先にお詫び申しあげます。当時は周りに薄いカラーレンズかけている人がいなかったのですこぶる不評だったのですがなんだかんだで好きなんです。もちろん必要に応じてレンズ交換してくださいませね。

 

 

 

 

 

New arrival,40-60s French Frame Selection.

 

視力が良い人はフィッティングさえすればすぐにかけられるしより感覚的に選べるから羨ましいなぁと思いつつ、まぁ視力が悪いからこそ素直に眼鏡がかけられるし羨ましがっても仕方ないかと思いつつ、皆様の素敵な新しい顔を横目でチラリと覗かせて頂けましたら幸いです。ちなみに私は長年のアイウェア生活によってどんな眼鏡でも私は似合うと思い込むようになり、事実その気持ちで向き合うのでほとんどが似合います。もちろんレンズの中央に黒目の中心が位置した方が良いなど幾つかのガイドがありますが、それもあくまでガイドな印象でその他ファッションプロダクトと同じく“まずその物が好きに成れるか”が最初であり最大の必要条件ではないかと思う次第です。

やっぱり寒くなってくれましたね、御自愛くださいませ。

 

 

SURR 福留

新しい顔その1 / Diary1193
1.2.2024

弊社事ながら二月が切り替え月なので勝手に節目な気分になっていますが、年明けだねぇと年末年始休み感に後ろ髪を引かれていたら1か月経って、まぁ言ってもやっぱり寒くなるでしょなるでしょと思っていたら先日エントランスの管理人さんに“もう春感じているかい!”と粋でいなせな挨拶をされて、えっ極寒に腹くくってるのって私だけ?もう皆春気分?と思いながら週間天気予報を観ると一桁の都内最高気温がちょこちょこありつつもまたすぐに二桁に戻ったりして、そうなるとすぐに三月で極寒だとしても去年以上にギュッとした日数に成るのかしら なんて独り言ちてみたり。

さりとて最近も寒い夜は寒いですし、風邪系も流行っているとかいないとかなので気を付けなきゃだし、寒くなるにはなるはずなので引き続き覚悟です覚悟。皆様もお気を付けくださいませね。

 

さて、二月ですよ二月。前述の通り個人的に節目な気分と言うことで新しい顔を御提案させて頂こうと思います。なんだかんだ8か月ぶりになってしまいました、ヴィンテージアイウェアの新作御披露目。いつもは平均して18点ほど店頭に並べていますが、新作15点とお出ししていなかったメンバーも含めて倍の36点をズラリ並べておりますので眼が悪くティーンネイジャー時代からヴィンテージアイウェアの顔で人生を送ってきた私は楽しいです。余談ですが“眼が悪い”ないし“視力が悪い”って表現にかねてから違和感を感じています。悪いってなんか適切じゃなくない?と。視力が弱いもなんかしっくりこないしなぁ、なんか良い表現ないものだろうか。御客様との交流で“眼は悪いですか?”ってお伺いするの、ちょっと嫌なんですよねぇ。

 

 

 

 

 

 

敬愛なるカルティエ社において時計部門と同じく顧客の“作ってよ”の一言がきっかけとなり1983年に発足されたリュネット部門。それまで専門外だったにも関わらず既存の宝飾分野技術力によって一挙に世界最高峰の地位に躍り出て、あまりにも好評ゆえ生産が追い付かなくなってしまったので“良かったら一緒に仕事をしましょう”という手紙と共に部分パーツと製作指示書を世界各国の眼鏡職人に送り協力を仰いだものの、誰一人としてカルティエが求めた技術力に辿り着けなかったため結果的に自社職人のみで製作せざるを得なかったプロダクトであり、現代のカルティエ職人もその技術力を有さなくなってしまったがゆえ今となってはロステクノロジーとなってしまったプロダクト。大々好き。

今回はレンズをぐるりと囲むFULLリムの後継として90年代に製作されたHALFリムシリーズより、18Kイエローゴールドのヴェルメイユ個体と750カラットプラチナのヴェルメイユ個体をそれぞれ1点ずつのみではありますが御提案させて頂きます。これまた余談ですが買付の旅でヨーロッパを深堀りしていた時、フランスの端っこの田舎町の駅から遠い住宅街にポツンと眼鏡屋があってこれらのヴィンテージカルティエを大量に扱っていたのですが、全てPARISなどで出逢えた際と全く同じ価格帯で取引されていて、エリアによって水やビールの値段が大きく異なるのが通例だったこともあってとっても驚きました。こんな端っこの田舎の住宅街でも中心地と同じ存在価値ならサハラ砂漠のど真ん中でも堂々と鎮座してんじゃないの なんて今となってはちょっとよく分かんないことを思いながらその地のちょっと癖がある伝統料理を食べて教会だけ見学して帰ってきたのは良い想い出です。

 

 

 

 

 

New arrival,90s Lunettes Cartier gold vermeil and plutinum vermeil.

 

 

SURR 福留

痺れた / Diary1179
7.12.2023

とにかく痺れた。南イタリア僻地のコレクターの下で出逢った一着のレザージャケットは本格的なレーサー仕様なようでそうでない、ヴィンテージらしさ満載で在りながら絶妙にモダン、そしてカテゴライズが難しい,しいてするとしたらオンタイムのモードシーンに当てはまるような爆発力に満ち溢れた存在感と世界観を有していたのです。

 

 

 

“なんだこの赤と白の滅茶苦茶キテるレザージャケットは”。初見の衝撃は以前にロンドンで味わったBest Companyとの出逢いを彷彿とさせながらもそれとは一線を画すファッションの香りとモードの気配でして、アノニマスの濁流に埋もれそうなところをコレクターの“リー・トレヴォーって知らない?”という一言が見事に掬い上げてくれました。バイカーカルチャーがより旺盛を極めた70年代にフランスで産まれ盛り上がったからこそ短命に終わってしまったことで一部において伝説的な存在として知られるLee TREVOR、このエピソードもまた西海岸のアチラさんを連想せずにはいられません。モーターサイクルとリアルクローズ及びファッションが近づきやがてモードとリンクするきっかけを創ったそれらのカルチャーですが、その当時業界内で禁忌的な扱いであった他カルチャーのサンプリングを唯一行っていたのがLee TREVORでして、しかしながらある種反則とも言えるその行いは過去の作品群から着想を得ることで歴史を繋いできたモードの本国フランス出身であるトレヴォーさんにとってはことはごくごく自然だったのだろうと思います。

 

 

 

Stewart,スチュアート。レーサー本人の名前でしょうか、それともレースチーム前でしょうか。バイカーカルチャーに軸足を置きつつオリジナリティを探求したトレヴォーさんは当時においてアメリカンスタイルを踏襲することが多く、アイキャッチが多い過激なデザインが主流だったため、胸元にStewartのパッチワークと刺繍を施した“だけ”というのはその実珍しい=物静かな方というのもまた堪りません、この滅茶苦茶キテるレザージャケットはトレヴォーさんにとってシンプルプロダクトなのです。

ユニフォームもまたワークやミリタリーと同じくデザインの教科書の一つ、特に近年においてこのレーサージャケットの世界観に猛烈なモード性を感じるのは私だけではないはず。癖の強いスタイル性もそれを助長します。

 

 

 

 

 

 

New arrival,80s Lee TREVOR racer-style leather jacket.

 

もう一度言いますがスタイル性、癖が強いです。強い肩と強調されたゆったり感とスポーティーさは時代性と一言では片付けられないバランスで、バイカーカルチャーとアメリカンカルチャーをモードのDNAが根幹に流れるフレンチの哲学で仕上げるという立派な立派なデザインの成り立ちとなっておりますので私はこの癖が詰まりに詰まったスタイル性、猛烈に惹かれますしガタイが良い私が着ても逆にありだと思えるほどの“デザイン”シルエットです。稀にあるんですよ“こんな人に似合うだろうなぁ”という想像が全く浮かばない癖のベクトルって、で、これぞというパーソナリティとマッチした時に“なんでこれが頭に浮かばなかったんだろう”ってこれ以外の答えが存在しないと思えるレベルでしっくりくるんです。その時に出るドーパミン、一回味わうと虜になりますよ。きっとハンターも同じドーパミン出ているんじゃないかって私ずっと思っているんですよね。

 

 

SURR 福留

 

裏地表地 / Diary1192
26.1.2024

主にイタリアンカルチャーで時たま出逢えるカシミアを用いたライニング、いつも思います良い意味で狂ってんなぁと。そりゃ軽いだろうし暖かいだろうけど、表地においても特出した贅沢要素であるカシミアを見えない内側に配置するなんて、そのクリエイションへの心意気は狂っているほどに見事で私は大好きです。と言っても簡単に出逢える存在ではないのでいつも新鮮かつ喜ばしい気持ちになれるので今回もそうかな全くもうワクワク と思ったら一味違いました、これに関しては狂っているわけではなく極めて知的で実用的なライニングというか裏地いや表地、裏地表地の一着だったのです。

 

 

そう、リバーシブル。ラムレザーサイドとウールカシミアサイドによるリバーシブルなのです。いやー素晴らしい、見事過ぎます。これを設計したのは稀代の天才靴職人,サルヴァトーレ・フェラガモの次男であり現在は会長のレオナルド・フェラガモ氏。イタリアンカルチャーらしい豊かな人生を送ったからこそ気付けて思い浮かべて構築に至れる贅を尽くしたファッションを通じてのライフスタイルの在り方、私は本当に好きです。もしかしたらひょんなタイミングで大金持ちにはなれるのかもしれませんが血縁そのものの金銭環境とは一味違いますし、もちろんお金があるから豊かというわけではありませんが、“え、パンが無いならお菓子食べれば?”であったり“え、職が無いなら城買い取るからそこで働いてもらえば?”といったマインドに素で辿り着くには、それまでの生き方と環境が大きく関わるというもの。そのマインドが良い悪いは人それぞれの判断ですが、少なくとも普通ではない頭が思い描くファッションであったりライフスタイルはやはり面白いと思うのは間違いなく私が普通で凡人だから。

 

 

いやレザーとウールカシミアのリバーシブルって格好良いし着易いし、面白過ぎるし素敵過ぎるって。

 

 

 

 

 

New arrival,90s Salvatore Ferragamo lamb leather×wool&cashmere coat.

 

シルエットは少々細目のスタンダードフィット、単体で充分暖かいからそこまで着こむ必要ないんじゃない?というレオナルドさんの感覚が向こう側に透けて見えるようです。またこの一着は良い意味でデザイナーズの世界観には属さない究極的にプレーンな個性でして、だからこそ構築の面白さと素敵さが猛烈に際立ちます。いやいや、レザーとウールカシミアのリバーシブルって、本当に。楽しいの作ってくれちゃってさぁ、もう。

 

 

SURR 福留

“Leather is / Diary1191
25.1.2024

Finish”

 

“なぜならこんな上質かつ頑丈なレザーは現代ではもう作れないし、これ以降の時代になると質は下がっていき80年代以降の革なんて基本〇〇(伏せますね)だし、上質なレザーに触れたかったらハイファッションカルチャーを選ばなくてはいけなくてそうなると物凄く予算が必要だし、ハイファッションとは言えいつの時代もここまでの頑丈さは無い。”

“そしてもうヴィンテージの世界でこの時代の上質で頑丈なレザーは出てこない、今あるだけなんだ。だからもうレザーは終わった(Leather is Finish)んだよ。”

 

New arrival,50-60s French Goverment Worker Leather Selection

 

そんな恐ろしい言葉は、かねてから例えばとある一着のフレンチプロダクトがあって100人中100人がそれをAと言ったりネット情報でもAと言っていたとしても彼がBと言うならば私はそれをBと思うくらいに信頼するどころか心の中で勝手に師と仰ぎ、彼が大きな石の指輪を付けている(しかも結婚指輪らしい)おかげで私も大きな石の指輪が欲しくなっちゃう(デコラティヴな装身具 / Diary747)(ちなみにまだ出逢えていません)ような素敵な熟練中の熟練コレクターの口から、上記のレザーたちを目の前に発されました。

 

 

もちろんヴィンテージカルチャーに長年属する人物、言ってしまえばヴィンテージ贔屓にならざるを得ない人物の個人的な解釈でありそもそもにおいて上質と頑丈の概念も人それぞれですし、私はこれらフレンチガバメントワーカーのレザーの質と頑丈さのポテンシャルがあまりにも“高過ぎる”だけでそれ以降の様々なカルチャーにも良いレザーは沢山あると思うし、それこそ90年代くらいまでのハイファッションやモードのレザーは現代に通じる繊細なレザーの上質さの中にデイリーウェアとして充分な強さを兼ね備えていると思いますし、80年代の〇〇なレザーが逆に良い逆に格好良いという意見も正しいと思いますが、心の師である彼がいう意見は決して不公平でも言い過ぎでもないと素直に思いました。そうか、レザーは終わったのか。

この話(見識)も今のレザードハマり、いやドドドハマりのきっかけであることは言うまでもありませんし、以降店頭で御客様と交流する際にも高い確率でその見識をお話させて頂いています(〇〇を伏せず)

 

皆様はどう思われますか、レザーは終わったと思われますか。いずれにせよ私が皆様に対して強く思うのは今お手元にお気に入りのレザーウェアがあったら是非とも一層大切に向き合ってください ということ。それがヴィンテージプロダクトであったら特に特に。

私も手元にあるヴィンテージレザーウェアはフレンチプロダクトではありませんが上記たちと同じく60年代で同じくラムレザーでして長年相棒のような存在で向き合い続けたこともあってしっかりとした着用感なのですが、レザーの風合いというか育ち方が尋常じゃありません。本当に化け物のような格好良さに仕上がってくれているからこそ心の師が言う上質と頑丈さの両立がスッと胸に入ってきたのだと思います。

 

 

SURR 福留

Leather Wearにドハマり中 / Diary1190
24.1.2024

私は今レザーウェアにハマっています。いやドハマり、ドドドハマりしています。数年前から毎年定期的にLeahterって格好良いですよねぇ やらLeatherって良いですよねぇ と(もちろん本心で)独り言ちていますが、今のこれは最大級のウェーヴのようでとにかくレザーを着ている人が格好良くて堪らないレザーウェアに惹かれるったらない。

 

その理由は自分の中ではっきりしていて、ここ1年間特に素敵に感じられるレザーウェアとの出逢いが多かったこと、時に誠に素敵なレザーウェアSTYLEの御客様が来られたこと、そして御客様とヴィンテージレザーウェアに関して話し合う機会が多かったこと。この3点です。ジャン兄クリエイション,イタリーLevis,幻のフレンチレザーメーカー,コルビュジェ先生愛用個体とそのシリーズ達,Hermesを唸らせるクオリティの専門メーカーさん,まさかのマルクボアン・クリエイション。去来とはまさにこのことでここ1年間の出逢いでも様々な最高のソウルメイトたちが改めて頭に浮かんでは消えます。それらを御認めくださった皆様方の姿がまた痺れるほどに格好良くて、それを目の前にするのは本当に本当に刺激的な時間なのでなんであんなに様々な姿と形と空気感で御似合いになるんでしょうねぇと不思議に思いつつ、なんたら同士は引かれ合うとかなんとか言った人がいるとかいないとか、それはもう今の第九部で完全終了するとかしないとか言ったとか言ってないとかなことを思い出しつつ、スピリチュアルな何がしに興味がない私ですがこの生業において早めのタイミングで物と人の見えない繋がりや人の気持ちが物に移るのは否が応でも信じざる得なかったことは純然たる事実なことを改めて思い出せるからこそ、ファッションの楽しさを再確認できると同時にトレンドという要素性の立ち位置がすっかり変化し選択肢と可能性が格段に増え必然的に御洒落とは何かを自問する人が増え様々な自由度が高まり続ける“今の時代”だからこそヴィンテージレザーウェアの存在感と存在価値は、端的に言ってヤバいな と。

あと改めて切に感じてちょっと震えました、ヴィンテージレザーって本当に残酷だな と。

 

 

 

 

 

New arrival,Vintage Leather Wear Selection

 

上はセレクションのうちの一つ、1996AWのGiorgio Armani。ね?残酷でしょ?

 

 

SURR 福留

様々(カオスめ) / Diary1189
19.1.2024

ツイードテーラードジャケットところによりトレンチコート。古き良き一族時代のクリエイションでありながら近年の同社をしとどに彷彿とさせる混合デザイン性、これだけで当時のGucciがいかに栄華を極めていたかが伺えます。フラップ付きのポケットもまたトレンチらしいタフさを醸し出していて、良いね。

 

 

80年代のValentino Jeans。本当にこの時代のクリエイション(特にアウター系統)はハイセンスかつハイクオリティかつ独善的で最高に痺れます。アメリカンカルチャー特有のタフギア設計の濃い部分を丁寧に再構築したモードらしいベクトルなうえで、44サイズ表記にも関わらずXLは余裕であるという特に大胆なオーヴァーサイズのデザインシルエットを取り入れた特に意欲的な個体。ダック生地の中でも軽めなアーミーダックの採用と襟だけピッグスキン、そして洒落たライニング。もう一度言いますが、最高に痺れます。

 

 

こちらも表面はさっぱりかつタフなコットンですがフェイクファーライニングによりしっかりと防寒性を獲得した猛烈MyブームのダッフルコートSTYLEな一着。ドルチェさんとガッバーナさんによる40sマフィアの世界観を軸としたよりクラッシックかつハイクオリティな90sクリエイションです。

 

 

弊店がこれまでにほとんど御提案してこなかったし私自身も経験値ゼロなフリース、まさか総柄でヴェロアドッキングでファイヤーマンフックに惚れるとは思いませんでした。80年代イタリアのアノニマスクリエイション、感性ビンビン尖り過ぎ鋭過ぎです。素晴らしい。

 

 

テーラードジャケットの設計と構築なのですが私はこれをニットプロダクトと捉えています。一応組成としてはツイードなのでしょうか、しかしながら流石の抜群に柔らかく軽い織りによって綺麗なドレープと落ち感が楽しめ、テーラードジャケット特有の(それが魅力でもあります)かっちりとしたドレス感は良い意味で皆無。ミッソーニ夫妻だからこそ産み出せる芸術的なカラーリングも相まって文句無しに粋な“ファッションジャケット”に仕上がっています。秀逸なバランスと成り立ち、本当に見事です。

 

 

ラベルに刻まれたSAHARA SUNSET、DURHAM(アメリカの地名)、PARIS 1900(パリで万国博覧会が開かれた年号)、CHICAGO 1893(シカゴで万国博覧会が開かれた年号)の文字たち。何、これ?南イタリアの僻地で出逢った大々々好きなLevis-styleかつレザージャケットという個人的なツボ(フェチズム)に刺さりまくる一着は、謎が謎を呼ぶアノニマスクリエイションでした。調べたらDURHAMにChesterfieldというラボがあるのですが、ここに記されたChesterfieldはイギリスではなくそこを指すのでしょうか。何、それ?胸元とヨークに正々堂々刺繍されたChesterfield Legendは通常であればブランドロゴドンなのですが謎が謎を呼び過ぎて逆にアイキャッチにならないのもまた良いし、イエローのスエードレザーなんて堪らないしレザーの質も良いしシルエットバランスも綺麗だし。滅茶苦茶良いですこれ。

 

 

 

 

New arrival,様々

 

 

個人的にカオスな様々新作になってくれて嬉しいです。

 

 

SURR 福留

ニットジャケット / Diary1188
12.1.2024

ウール×シルク×カシミア混紡のニットとヌバックレザーをドッキングというカーディガンという存在枠組みを軽々と越えたプロダクト。実用性と美意識を両立させモード概念と職人技術を融合させるHermes hommeですが、ここまで贅を尽くすとさらに“ロマン”が乗っかってくれますねぇ。設計的にもカラーレスのスクエアジャケット的に捉えることができるユニークな一着です。

 

 

 

皆様、ブルネロ・クチネリは御存知ですか御好きですか?私は大々々好きです。店に行ったら何故か帰り際にチョコくれるところとか〇〇万円のクッションを作るところとか、愛する妻(当時は彼女)の地元が好きになってそこを復興させるために古城を買い取って会社を作るところとか、さらに学校を作って地元の人々に通わせるばかりか給与を支払って学ばせて卒業後には自社に残っても良いし他社に就職しても良いところとか、災害などが起きたら自社にある製品を無償で贈るところとか、初期のクリエイションテーマが“貴族の私服”なところとか。

そんなクチネリさんによるヴィンテージクリエイションは畔編み特有の無機質さインダストリアル感と時代性を感じさせるスポーティーなバランスとクチネリさんらしいラグジュアリーが調和する特に現実的なウールボンバージャケット。様々な着こなしとシーンとスタイルを想像させる間違いない一着です。ポケット付きもうーれしー。

 

 

 

こちらは内モンゴル産のカシミア100%のニットジャケット、私にとってマジで至高で至福で至宝の一着です。時代が00年代初頭のためその時代性を反映させたミニマムでシャープなフィッティングがまた痺れるのですが、なんと言っても色味が独特でして、グレージュ系統の表に対して裏がグリーンという、どうなってんの?な構築ですので着用時もそこはかとなくグリーンを感じるグレージュ系統のカラーリングというなんだそりゃな色調もまた貴族の私服ゆえか。ちなみにこちらはポケット無し、前述のフィッティングコンセプトゆえ我慢してくださいまし。

 

 

 

以上、今週の新作でした。たった三着ですが私にとって三着もまとめて御提案できた至極のニットジャケットたちです。

 

 

SURR 福留

やっと / Diary1187
11.1.2024

真冬っぽく寒くなってくれましたね都内、とか言いながら明日の最高気温は14℃なのですが、なんとなく気分がとっぷりと冬に浸ることができたので、そりゃ寒いのは辛いっちゃ辛いですが獣毛のムードやらフランネルの空気感がより一層楽しく感じられてレイヤードの可能性も広がるのは楽しいですよねぇ、冬。

 

 

 

50s PARIS bespoke/ピュア“Crombie”カシミア

 

 

80s Missoni/ウール

 

 

共に80s Herno/ウール70%×カシミア30%

 

 

1958s PARIS bespoke/ウール

 

 

80s Trussardi Sartorial/ウール40×アルパカ30%×ナイロン15%×モヘア15%

 

 

2001AW Hermes homme/ピュアウール×ポイントラムレザー

 

 

late90s(もっと古いかも) Hermes homme/ウール74%×アルパカ10%×モヘア10%×ナイロン6%

 

 

気候以上に気分的にやっと本格的な旬が来たなって感じですね。私は172cmで普段48サイズ着用ですが、これらは全てもっと細身の方でも良体格の方でも様々な角度と見え方で素敵に映ることと思います。きっと高確率でモダンな印象になるんじゃないかな、私はTHEクラッシックにしか見せられない身体なので。昔はそれが微妙に思う時もありましたがだいぶ前にもう良いかなってなりました、嫌がっててもどうしようも無いし幅広い服が着られない身体つきってことはハマル時はハマルってことだし~ と思うようになったので。

 

 

SURR 福留

Roman Style / Diary1186
10.1.2024

先にインスタグラムで御挨拶させて頂きましたが既に10日となってしまいましたが、こちらでも謹んで新年の御挨拶を申しあげます。今年も皆様の日々が少しでも豊かで穏やかになりますように、そしてその過程においてファッションやカルチャーと触れ合う際に、そして時にショッピングで心身の栄養補給をする際に弊店が僅かでも御役に立てますよう精進致しますので2024年も機会ございましたら宜しくお願い致します。

 

さて今年はどんな刺激に出逢えるのやらどんな初めましてが待ち受けているのやら、かねてから心に留めていたアレやコレとの念願の出逢いはあるでしょうか一度も思ったことはないにも関わらず圧倒的に惹かれる何かはあるのでしょうか。服飾史には世界中の様々な文化にはまだまだ魅力的な何かが沢山ありますし世界には初めましてだらけで、探しているものに限って見つからないメソッドがありますが引き続き頑張りたいし衝撃的に惹かれる出逢いは時に困っちゃけどやっぱり喜ばしいもの。いずれにおいても引き続き皆様には家族や生活や仕事が第一なことは前提なうえで服飾史及び世界中の様々な文化から魅力と刺激を得て頂きたい所存です。なお私の今年の目標は減酒、休肝日ルーティーンの確定がファーストフェイズです。

 

私はこの生業において定期的に新たな刺激や出逢いを味わうことができるのは役得というか本当に贅沢であり有難いことであると思っていると同時に、それらが必ずや自分の物にはならないというのは因果応報というか宿命であることを胸に刻みながら仕事をしています。しかしながらその喜びと宿命を胸に刻んでいながらも“プロダクトとしての出逢えなさ度”と“自身の身体にフィットする度”が高ければ高いほど宿命に抗いたくなる=自身の物にしたくなる欲求が心を沸騰させます、それが私の愛するクラッシックカルチャーであればあるほどに。

 

 

 

1945年より外から見えるロゴを必要とせず、例えば買って着た数ヶ月後に“ここがこうなっているから美しく心地良いんだ”などと着用者本人だけに服そのものが語り掛けるようなプロダクトを製作し続け、自らを流行ではなくファッション及びスタイルそのものと定義し、ラグジュアリーなビスポークテーラリングに特化し続けてきたBrioniが“ローマ(設立地)人のスタイル”、そして“メンズハイファッション”とイタリア語で正々堂々と刻んだラベルが縫い付けられたこのジャケットの存在感と価値は、私にとって目が眩むほどに高いです。

 

しかもなんとモーニングジャケット、モーニングジャケットです。旧体制では何度か、SURRになってからはアンティークカルチャーから一着御提案させて頂いたくらいのプロダクトでして、近年でも存在するとは言え正装(礼服)以外で御目にかかる機会は私の環境下では皆無な、1850年頃よりテーラードジャケットに至る進化を遂げたほぼロストプロダクト。それがBrioniのハンドメイドによって現代のファッションシーンに投入されていただなんて熱過ぎるったらありません。

純礼服として機能させないことで現代のスタイルとして、それこそBrioniが想うRoman Styleとして楽しんで欲しかったのでしょうか、チャコールグレーの繊細な密度なフランネルもモーニングジャケットとしては新鮮ですし、ちょっと大きく感じる襟も低めに感じるボタン位置も良い意味でアンティークカルチャーには属しません。なんと言ってもシルエットが美し過ぎて震えます。

モーニングジャケットをファッションに落とし込んでいる実例に出逢う機会は前述の通り皆無なので、きっと日常でこのプロダクトに出逢っていたらラグジュアリーなメンズスタイルがやはり心地良く適正に感じていたのだと思いますが、日本から遠く離れた建物に一歩足を踏み入れるだけでWifiの電波がゼロになるような僻地にて買付旅順Ver.のカジュアルスタイルの上から羽織ってみたらそれはもう素敵に感じられまして、なんならオリジンヴィンテージ的なミリタリーパンツやらジーンズなんか合わせたい気分にすらなってしまって、まだ自律神経の乱れが整っていない心がとにかくとにかく掻き乱されまくりまくったことは今となっては良い想い出。

 

 

 

 

 

New arrival,90s Brioni hand made morning jacket.

いやぁまさかモダンかつ着崩したいと素直に思えるモーニングジャケットに出逢えとはなぁ、驚いた驚いた。本当、世界にはまだまだ素敵な物があるなぁ。

 

 

SURR 福留

ベストバイ / Diary1185
29.12.2023

いつもSURR、DE CHIRICO及びLAILA CO.,LTD.各店を御愛顧くださり誠にありがとうございます。2023年の営業は 12/28(木)19:30をもちまして終了致しました。2024年は 1/5(金)12:00 より、以降通常営業再開となりますのでどうぞ宜しくお願い致します。なお、お休みの期間中に頂いた御問い合わせに関しましては営業再開の1/5から順次御対応進行させて頂きますこと、御了承くださいませ。

 

 

 

今年も例によって大掃除など諸々が完了したSURRにてこれを書いています。去年はバッテリー不調で思うように動かなかったポリッシャーでしたが今年は新バッテリーによって大活躍、今までで一番ピカピカの店内になってくれたと同時に今までで一番膝が痛いです。来年は膝当ても必要かしら、ずっとテディベアみたいなポーズで床磨かなきゃでしたから。あと今年はMYワードローヴに以前入手したロイヤルエアフォースのメカニックワーカーオールインワンがあったことを想い出せたのもピカピカの要因でしょう、これほど大掃除にうってつけのプロダクトはないですね、恒例化確定。

 

今年の新作御披露目はのべ523点で撮った写真は計2563枚でした。来年はもっと沢山御披露目したいですがなんかいつからか決め打ちみたいな感じで撮るのが好きになってしまって、構図は練るけど撮るのは一枚みたいな、なのでシャッターを切る回数は減らしたい。地味な目標。

 

皆様、無事年内買い納めは済まされましたか、もしくは来年の買い始めに移行でしょうか。いずれにせよ引き続き心と身体と日常を豊かにする何かしらに出逢って頂きたく思うと同時に、その中に一つでも弊店の何かが入れるよう願わせてください。私も今月の頭に“これで買い納めかな”という嬉しい出逢いがありましたが実際にそうでした、しかしながら今年のベストバイはファッションアイテムではなく椅子、折り畳み椅子だったのです。

かねてから欲しいなぁと頭の片隅にあったイタリアンプロダクトながらなかなかどうして長らく決心が付かずに宙ぶらりんになっている状況で前回の旅順にてパリのポンピドゥーセンターで写真の歴史展的なエキシビションが開催されており、ちょうど半日時間があったのでこれは行かなきゃと数年ぶりに訪れて、大いなる刺激と図録を持ち帰って大満足していたら飾ってあったのです、その折り畳み椅子。そしたらもう駄目ですよね帰国して即取り扱い店のMOMAに電話して希望のカラーを取り寄せてもらって、ちょうど大きな事務業務が終わったタイミングで入荷の連絡あり、勝手ながら自己御苦労様品として購入したのですが、いざSURRの空間に置いてみるとまぁ使いやすい使いやすい。プロダクトとしての好みと歴史が裏付けた座り心地の良さは言うまでもありませんが、もしかしたら店頭オぺーレーションでも有利なんじゃないか折り畳み椅子と予想していたものの、ここまで便利だとは思いませんでした。SURRにとって最適な椅子は折り畳み椅子だったのです。ようやっと気付けましたよ、ありがとうジャンカルロ・ピレッティさん。

 

 

 

 

 

未曾有のヴィンテージ人気でありどんどん“良いもの”を見かけられない触れない昨今ですが、弊店にとってはまだまだ心躍る品が世界には沢山ありますしもっと心が躍れるよう様々更新したい所存ですので2024年も新たに出逢えるよう発見できるよう、仮に“全世界素敵顧客様選手権”があったとしたら相当上位に食い込めると常々妄想するほどに弊店はかねてから御客様に支えられて成立してきた店ですので、そんな皆様に少しでも御納得頂けるよう及第点を頂けるよう精進致します。2023年も本当に本当に御世話になりました、2024年も機会ございましたらどうぞ宜しくお願い致します。

 

2024年最初の御披露目はこれらとなります。元日明けからインスタグラムにて告知致しますので今年もほろ酔いもしくは泥酔状態にて御査収頂けましたら幸いです。それでは皆様、そして皆様の周りの方々、良き御年をお迎えくださいませ。

 

 

SURR 福留

2023年最後の新作 / Diary1184
22.12.2023

のべ523点の新作を御披露目した2023年、締めはこちらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

New arrival,Vintage Hermes products.

 

明日23日(土)12:00より、年内営業も残すところ土曜から木曜の6日間となりました。皆様引き続き御自愛くださいませ。

 

 

SURR 福留

 

当たり前ではない / Diary1183
21.12.2023

弊店にとってこのラベルの存在意義は大変に大きく、それがBurberrysと並ぶとなるとそれはもう稀有と言うかちょっとした事件と言うか、尋常ならざる意味合いを有します。世界に数台しかなAi織り機にて生産効率を度外視してまで高品質な生地を製作し続け、Hermes社すらも虜にした今は無き英国田舎町の生地メーカー,Moorbrook。そのウールカシミアフランネルを用いた80年代Burberryのバルカラーコートでミッドナイトブルーカラーなんて素敵でないはずがありません。しかもこちら、これまた絶妙な個性を有するのです。

 

それはサイズ。表記UK46となるとXXL,いやXXXLほどでしょうか。この系統において特出したBIGサイズな御陰様で相当の生地量を有していまして、御散歩をテーマに設計されたがゆえフンワリが特徴でありゆったりと着て然るべきバルカラーコートではありますが、ここまでドラマティックなドレープを楽しめる個体には出逢えません。言うなればシルクやナイロンと言った軽量素材を連想させるほどの滑らかさですが、実際問題カシミアを10%含んださりげない光沢のウールフランネルですから話が違うというもの、良い意味で眼がバグるテクスチャーなんです。そして素晴らしいのはここまでの生地量でありながら重くないという点、ここにもやはりロストテクノロジー的なMoorbrookフィロソフィーが潜みますね、虜になるわそりゃ。ヴィンテージの世界で時に出逢える“当たり前ではない一品”、こちらは特に です。

 

 

 

 

 

 

New arrival,80s Burbbery wool cashmere bal collar coat by Moorbrook.

 

身長172cmの私が着ると足首近くまで丈がきますがイッセイ先生のコートみたいで逆に格好良い。ヨーロピアンクラシックの王道設計かつ文句の付けようがない上質なテクスチャー(でもわざとらしくない自然な感じなんだ、これぞ本物)で先生のモード感を味わえるなんてお得過ぎるっしょ って感じです。それこそつい先日身長160cm代の女性がお試しくださいましたが超格好良かった…もちろんマキシ丈でしたがとっても素敵でした。

 

 

SURR 福留

 

a la carte / Diary1182
20.12.2023

なんとなく心が落ち着かない日々が続いており独り勝手にバタバタしてどうしたんだろうと訝しく思っていましたが、答えは簡単勝手に師走気分が過多になっているだけでした、いかんいかん。皆様も年の瀬一層お忙しいことと存じますが、引き続き風邪などひかれませんように御仕事根詰め過ぎませんように、美味しい食事やお酒やお菓子などなどで御自愛くださいませ。私は先日フグ鍋を食べましたよ、気付いたら滅茶苦茶久しぶりでしたがうんまいですねぇ、アレ。テンション上がって翌日も鍋でした、アンコウとタラの白子。あれらもうんまいですねぇ。

 

鍋も旨いしちゃんと寒くなってくれて嬉しいので早速今週の新作を御披露目させて頂きました。

 

 

 

この二つのラベルが並ぶこと弊店にとって大変に稀有です。

 

 

ラムレザーでパデッドでチェスターフィールドコート、相変わらずジャン兄さんは凄まじい色気です。

 

 

大好物のタックトラウザー、今回も良い個性なのでワードローヴの重要な一員として是非に。

 

 

躊躇せず正座出来るで御馴染みのコーデュロイのタックトラウザーですが、なんだこのマーブル紋様。こんなの私は見たことありません、どうなっているの?イタリアン・アノニマスですがこれは素晴らしい。

 

 

私ロロ・ピアーナ大好きなんですよねぇ…なぜならラグジュアリーがぶっ飛んでいるから。定期的にONLINEサイトのソートを高い順にして眺めているんですが、逆にテンション上がるというか元気が出ます上質さがぶっ飛んでて。本当に一つのカルチャーにおける世界最高峰だなぁと思います。プロダクトも然り、プレーンなカシミアセーターとスリーヴレスジャケット。

 

 

 

 

 

New arrival,a la carte.

 

年の瀬も機会ございましたら。

 

 

SURR 福留