Author Archives: administrator

Fencing-style / Diary1409
29.5.2026

フレンチプレタポルテモードのパイオニアからイタリアンモードのパイオニアにバトンを繋げるのは弊店にとってごく自然なことですが、シンボリックなトレンチコートに続くとなると相当な重積であり容易にバトンを繋げるべきではありませんが、幸いそれが叶う一着がありました。まだまだ“男性のモード”という土壌が豊かになる以前の、端的に言えばまだ受け入れる人々が少なかった時代,80年代初頭の一着です。

 

 

モードカルチャーと異なる文化要素を取り入れることで新しいスタイルを生み出すロジックは前時代のオートクチュールから定石ですが、フェンシングSTYLEというのは近代に至るまで一貫して新鮮。分野で言うとスポーツカルチャーになるのでしょうか、剣闘という独自の観点からなる様式はこのように当てはめられると驚くほどモードデザインと親和性が高いことが解りますし、ファッションスタイルとしての豊かさを認識できます。

ヴァレンティノ・ガラヴァーニにおけるスポーツジャケットなんて炊き立て新米土鍋ご飯と辛子明太子のごとく絶対的な好相性ですがこちらはスポーティーでありながらドレステーラー的な強い構築でして、カジュアルにあえて振り切らない緊張感もまた特に古いメンズクリエイションならでは。身体に吸い付くようなフィッティングと滑らかなコットンの素材表情,カッティングエッジな機能性意匠,袖付けの大胆さ,ネイビーとブラウンのカラーコントラスト,丸さとコンパクトな収まりのバランス。オリジナリティーと創造性の度合いからフレンチモードと双璧を成すイタリアンモードの祖たるゆえんを改めて御認識頂けることと思います

 

 

 

 

 

New early80s Valentino Uomo fencing-style bicolor cotton jacket

 

イタリアの僻地のコレクターの元で出逢った時に“こりゃとんでもないぞ”と興奮しましたが改めて向き合うとそれどころではなかったです。服飾史と向き合うことを生業とする私としては歴史的観点を踏まえた求心力がありますし拙いながら構築を踏まえた特性の論点が挙げられるものの、着た時にまず服飾史うんぬんも構築特性うんぬんも関係無い,言い方悪いですがそんなんどうでもよくなるほどのシンプルかつ圧倒的な格好良さをストレートに味わえるというのが素晴らしい、先のムッシュのトレンチコートも全くもって同じくでした。

弊店にとってヴァレンティノのメンズクリエイションは主戦力の一つですが、ここまで古い個体はなかなか出逢えず創造性という点においてこれほどの濃度はほとんど皆無、ゆえにこちらも紛れもないCを代表するCです。

 

 

SURR 福留

Cを代表するC / Diary1408
22.5.2026

モードカルチャー過渡期の1969年にひっそりと産声を上げ10数年という短い期間で幕を閉じた“ムッシュ・サンローランによる”Yves Saint Laurent Rive Gauche homme、以前は本国の専門的なコレクターですら認識していないため当然ながらヨーロッパ各国において市民権を得まくっているVintage Yves Saint Laurentにも関わらずふとした相当に幸運な瞬間にしか出逢えない、それこそ2017年にサンローラン財団がミュゼを設立した時に1969年からと知ったほどにそもそもにおいて資料すらほとんど残っていない、仰々しい言い方になってしまいますが弊店にとっては幻の存在であり伝説的な存在価値であり、出逢えた際には特級に扱わざるを得ないのが“ムッシュ・サンローランによる”Yves Saint Laurent Rive Gauche homme。きっとその扱いはこれからも変わらないと思います、だって10数年前に存在を認識した頃から出逢いの確率が変わらないんですもん、10数年前に例えば年に1〜2着だったとしたら今も年に1〜2着。時が経っても“無さ”が全然変わらない、と言うかずっと無い、厳密に言うと年に1〜2着も無い。減り続けて然るべきなヴィンテージという世界にも関わらず無さがずっと一定というなんだか不思議な存在、まぁもちろん正確には減り続けていることは間違いありませんが。

 

 

ムッシュの偉業はそれこそミュゼを訪ねれば実物を拝見できるし氏の人生も幾つか映画にもなったくらいですし過去Diaryでも何度か触れてきたのでここに細かく記すことは控えますが端的に言うとムッシュのクリエイションで男性用のトレンチコートというのもまた大事件です。良い意味で時代を感じさせる大きな襟を筆頭に各所拡大された意匠,ハンティングやワークなどのタフカルチャーを想起させるパターンメイクにポケット設計,だけど当然のごとく圧倒的にエレガントなスタイル像,裏表が同素材=無双仕立手という贅沢。究極のクリエイションっていつもなんだかんだで自然体と言うかサッパリしていると言うか、爽やかなのよね。

 

 

 

 

 

 

New late70s Yves Saint Laurent Rive Gauche homme “MUSOU”cotton design trench coat

 

最近また考えたんですよねファッションの価値や評価に関して。まぁ正直考えなくていい事柄と言うかそれに囚われるとアレだったりシンプルに楽しくなかったりもするのですが、そこを考えるのも仕事っちゃ仕事なので。【A:沢山存在していて価値(評価)が高い、B:沢山存在していて価値(評価)が低い、C:ほとんど存在していなくて価値(評価)が高い、D:ほとんど存在していなくて価値(評価)が低い】、ヴィンテージという有限資産の世界に居るとこのAからDが判断の軸の一種になることがあるのですが、もっとAとCの差異を意識して重要に捉えなきゃなって。価値が評価が高いから偉い・凄いではありませんが、服飾史に敬意を払うにあたっては価値や評価を無かったことにはできませんし私の中ではCは特に心動かされること多いので、今まで以上に意識して重要に捉えなきゃなって。このトレンチコートは至極当然C、Cを代表するCね。

 

 

SURR 福留

一世紀の説得力 / Diary1407
19.5.2026

“公文書用鞄”と名付けられたHermesバッグプロダクトSac a Depechesはジュエリーのように美しい錠前パーツを象徴として主に男性用バッグとして長らく愛され続け、生誕から一世紀を目前とした現在もハンドルタイプではなく身体に寄り添わせる“Messanger”の呼称のアップデートVer.が人々をキュンキュンさせていますが、遡ること40年ほど前にも同じ感覚チャンネルで製作された名作個体が一時代のみ存在していました。

 

 

錠を開くと展開するフラップの内側にはメインポケットの他に二箇所のスリップポケット、そして背面にも配置された一箇所のスリップポケット。オリジナルSac a Depechesを彷彿とさせる実用意識,特に露出した背面のスリットポケットがもたらしてくれる機能性という名の豊かさは想像し尽くすことが叶いませんが、人生の様々なフェイズで常に変化し続ける使いやすさと有用性ながらこれらはいつのフェイズにおいても常に有難い要素性で在り続けてくれることを私は確信しています。ある時は程良く有難い、またある時は猛烈に有難い。ちなみに鍵の開け閉めに加えてフラップの開放に一手間を要すると錠前ですが面倒であれば閉じなくてもしっかりと覆い被さってくれて本体とストラップの重心もずれないので日常的な範疇であれば無理なく活動可能、この点は実際に御体感ください。

 

 

ある程度収納力の上限が決まっているのでストラップの結合はこれで充分、ましてやこの点にも美意識を注いでくれる感性が嬉しくてなりません。W19cm×H28cmで特有の造詣システムゆえ身体にすっきりと収まり印象としても体感としてもコンパクトな鞄の範疇なのですが、マチの立体展開がとにかく秀逸なので見た目印象以上の収納力も魅力。ペットボトル一本はある程度膨らむものの無理なく入りました、二本は手持ちになかったので実験していませんがおそらくは収納可能だと思います。これも見事。

 

 

 

 

 

New 1992s Hermes Sac a Depeches “SACOCHE”

 

何よりもプロダクトデザインとして日常を彩る鞄という道具として格好良くて堪らない公用文書鞄のボディバッグVer.であるSACOCHEモデル。約一世紀製作され続ける名作の説得力とそれをアップデートした有り難さ,見事さ,堪らなさは筆舌に尽くし難いです。私は何よりもストラップを半分にしてハンドルにもできる機能性が素晴らし過ぎて仕方ないのでこれを発案したデザイナーに金一封と季節のフルーツおよび銘菓,河川蒸気を贈りたいところですが、まぁ彼ら/彼女ら、そしてHermes社としては“これくらいの気付き”は当たり前のレベルなのでしょう。

 

SURR 福留

不良なシャツ / Diary1406
15.5.2026

 

先々に春夏のトップスとして弊店なりの各種を準備中ですが一先ずはなんだかんだ夏になったら半袖でも暑いし、なんだったら徹底的な冷房環境だったり陽射し避けだったりで逆に着るのよね で御馴染みの長袖シャツセレクションを御披露目です。今期もヨーロッパ各所を巡って文字通り(本当に文字通り)コツコツ集めましたが結果的にはプレーンな装いが多めとなりました、これは偶然かな?必然かな?プレーンとは言えミニマムとは言えデザイナーズヴィンテージ・カルチャー、真面目なようで不真面目=不良なシャツばかりですからスーツのインナーで真面目に着たいという御要望には御応え致しかねる個体ばかりですが御了承くださいませ。まぁ正確に言うと着れないことはないけどやはり“ファッション“に成ってしまうという捉え方が正しいです、弊店としてはそれが最高なのですが。

個人的には今年も不良なデザイナーズヴィンテージのシャツを特に不真面目に、徹底的にラフに気楽に羽織って,そう文字通り羽織るくらいの感覚でボタンも適当に留めてな着こなしを御推奨したい心持ちですが言うまでもなくお任せします、徹底的に不真面目にも徹底的に真面目にもちょうどその中間くらいでも着られるのが良いシャツの証であり未来永劫格好良いシンプルなシャツスタイルの証ですもんね。

今期はこれまでにポツポツと長袖シャツを御披露目してきましたがなんとなく例年以上に早い時期から涼しい着こなしを求める方が多いように感じられました、確か4月のふとしたタイミングでとっても暑い日があったんでしたっけ?ちょうど買い付けの旅順中だったので体感していなくて少し置いてけぼりな気分なんです。例によって早めに夏の装いしたら夏本番で飽きちゃうぜマインドなので着られる限りはジャケットも羽織りたいしセーターも着たいしなもので、昨晩と今朝が冷え込んだこともあって今日なんかはピュアカシミアフランネルシャツを楽しく羽織っています。慣れもあるでしょうが私は平気。なので今回のようなシャツセレクションを着るのもちょっと先の楽しみにしています。

 

 

 

 

 

New Designers Vintage Shirt Selection

 

SURR 福留

色々な新作 / Diary1405
8.5.2026

TEEシャツが下手っぴな弊店の今期初ヴィンテージTEEは70年代フランスの中小企業オリジナルプロダクトと相成りました。コンランドリーショップ(向かって左)とレジャー用品メーカー(右)の自社フットボールチーム用のオリジナルユニフォームで文字は全て手刺繍というグッとこずにはいられない個性、同雛型なのでJSCチームのコインランドリー店メンバー用とレジャー用品メーカーメンバー用でしょうか、もしくはJSCという大会用なのでしょうか。サイズ的にティーンというより大人向けなのでこれを着ていた人たちが当時20歳だとしたら今70歳くらい?マジで弊店にとって最高のヴィンテージTEEです。ちなみにシルエットもTHEセブンティーズなのでいわゆる今っぽいヴィンテージTEEのバランス感と全然違いまして、端的に言うと好みを滅茶苦茶に選びます。そこも最高。

 

 

これもTEEシャツに続いて弊店にとっては一足も二足も早いサマープロダクト、これ系のニットプロダクトは今年も可能な限りしっかりと御提案したい所存ですがまずはこれが第一歩です。90年代のValentinoによるコットン×ヴィスコース×シルクの蕩けるようなテクスチャーで過去に一着だけセレクションすることができた構築、当時も超欲しかったのでこれも超欲しいです、だって文句無し過ぎるのだもの。ガンガン汗かいてガンガン吸わせてガンガン洗濯機で洗ってゆるりと自然体なエレガンスでどうぞ、シルエットもやはり気が効いてるんだ。

 

 

これも一足も二足も早いサマープロダクトかつ弊店において特段に稀有な“普通のトラウザー”的バランスの一本、透けるほど軽いヴァージンウールでチャコールグレーでタック構築でCeline hommeで。大当たり。

 

 

上ほどではありませんが十分に軽やかなサマーウールトラウザー、チャコールグレーに対してこちらはランプブラックですから同じく特段に稀有な“普通のトラウザー”的一本。でもこちらはヴェルサーチェのクリエイションなのでエグ味出ちゃうかもですが、それでも弊店だと十分に普通,スタンダードです。

 

 

超色褪せ加工のブラックジーンズ、この個性もモードデザイナーによるジーンズの始祖であるヴァレンティノにおいて大変に貴重です。存在価値以上にメンズスタイルとして抜群に格好良いからねヴァレンティノのスタイルバランスにブラック(これはライトグレーだけど)ジーンズって。この格好良さが自分の普通に成る人生って強いと思います。

 

 

新潟県産コシヒカリの新米に福岡の辛子明太子に豚汁というわけではありませんが、見ていて心が落ち着く癒されるイタリアンクリエイションにおけるアヴィエイターSTYLE設計、なのでナインティーズのボンバーシルエット哲学にピュアシルクの迫力が加わるとまた良きです。帰り辛子明太子買って帰ろうっと、良い感じの売ってるといいなぁ。

 

 

個人的に源流であるニットプロダクトに次いでブランド哲学を的確に現していると思える、そしてきっと当人がフェチズム的に好きなんじゃないかしらと妄想しているブルネロ・クチネリのレザープロダクト。2000年代中期のこちらは良い意味で時代性を反映させた良い意味で今とは異なるスタイルバランスと“らしい”クラッシックで屈強なバイカーデザインが光ります。あと裏地がゼロ、この特に軽量な構築は嬉しいです。ちなみに正確に表現すると海松色(みるいろ)っていうグリーン系統の色名なんですけど写真では全く表現できていないので実物で宜しくお願いします。緑のレザーにキュン。

 

 

ピュアリネン、裏地ゼロ、ポケットいっぱい、WORKのバランス、綺麗なシルエット。2004 Hermes hommeの大々々傑作。

 

 

以上、色々な新作でした。

 

SURR 福留

二度目の1985s Hermes / Diary1404
1.5.2026

ちょっと久しぶりとなった大好き過ぎるHermesバッグモデル、毎回ではないものの積極的にDiaryでも取り上げているのですが御認め頂くタイミングが本当に有難いことにいつも早いので実物を手に取って頂けていない御方がまだまだいらっしゃってもどかしい限りです。とは言え鞄の必要性は人によって人生によって,人生のフェイズによって異なりますのでこのプロダクトを“全て”の御客様が要しているとは思いませんが、要されるのであればひと匙でも御興味頂けるのであればとっても強く背中を押したい気持ちはこれからも変わりません。はてさて今回はどんな御客様の元へと辿り着くのでしょうか。そういえば昨晩スタッフと御飯を食べている時に私はファッションプロダクトに対して“お迎え”という表現を用いるのがどうも苦手という話をしました、だって無機物だぜ?と。今考えるともっと実のある話をすれば良かったかなとも思うのですが仕事が終わって真面目な話をするのはあまり得意ではないタイプなのでしゃあなしですね。真面目な話は仕事中にしましょうぜ、と。

 

 

 

 

 

New 1985s Hermes bicolor leather boston bag

 

二度目となる1985年個体、今回はサイズ50。改めて冷静に思うとちょっと感動するくらいしっかりと古い時代の嬉しい嬉しい大容量でヘヴィーユーズに相応しい型押し牛革ですから引き続き気を使わずガンガン御活用頂きたいと個人的には思いますがもちろん大切に向き合って頂いてもOKですよ、御自身の性格に則ってくださいまし。

 

 

SURR 福留

美の闘士 / Diary1403
28.4.2026

パターンをフランケンシュタインよろしく訝しく繋ぎ合わせたりシームを意図的に分断し裏地を覗かせるという大胆ながらシンプルゆえ仰々しいロゴのように目を引かないモードの概念、この高位な目線もまたティエリー・ミュグレーという服飾史における重要人物の一人からしたら当たり前のものなのでしょうが昨今の多角的なヴィンテージの流れや多角的なアーカイヴという単語表現になるより遥か以前からヴィンテージとして,そして真のアーカイヴとして世界中の愛好家に熱く支持されていたデザイナーの一人であり、例によってウィメンズのオートクチュールやプレタポルテはまだ流通しているもののメンズのプレタポルテがほぼ皆無がゆえに男性に向けられたベクトルのそれを画像で目にしたり実物を目の前にする機会は25年前も今もほとんどなく、時間が経てば経つほど出逢えなくなってしかるべきなヴィンテージの世界でありながら“今も昔も全然ないから逆に今も昔も出逢いの確率が変わらない”という言語化するとちょっと面白い感じになるのがこのような弊店にとっての特級な存在であり、色々と商談がまとまった頃にドヤ顔で裏から出してくる存在であり(こういうことする人、結構多いんですよ。で、それがまた格別に凄いから悔しい)、出逢った次のコレクターに見せたら奪われそうになった存在なんです。まぁ奪おうとする気持ちは分かるけれども。

 

 

ということで90s Thierry Mugler hommeのレザーバイカージャケット。ミュグレーを御提案する機会は弊店においてあまりありませんが店頭においては“服飾を専門的に学ばれている方はきっと御存知”と言った捉え方でお話することが多いデザイナーです、もしくは今日に至るまでどこかで知る機会があったファッションLOVERか。後者は個人的には珍しい事例だしさらにミュグレーが好きという男性が居られたらかなり稀有と言うか“めっちゃ変な人なんですね!”と素直に思いますし口にも出しちゃうかも、だって猛烈に素敵な変な人だから。ミュグレーの本質的な世界観は本当に奇特でありだからこそモードデザインをアップデートさせたし服飾史に名を残すし今なお人々を熱狂させていますから素直にファッションを楽しんでいる過程でミュグレーを知り好きになった男性がいたら私は本当に変で最高に素敵でどんな人生を送ったらそう成るのか気になって仕方がありません。恐らくはとてつもなく純粋で動物的な感性を有していて、それはデザイナーとしての素養に近いのだろうと思うから。なにせ私はそれらを有していない。ちなみに服飾を専門的に学ばれている方は別、その姿勢と環境でミュグレーを好きにならない・尊敬しないことはきっと不可能です。

 

歴史が積み重なれば自ずと多数派と少数派に分けられますから、後者であったミュグレーが1975年に初めて発表した昆虫や獣や合成生物がモティーフとなったコレクションはパリジェンヌやパリジャンにとってそれはそれは奇特に映ったそうですが、自身を“美の闘士”と称した彼はそのまま邁進するどころかドンドンと進化して人々を納得させ熱狂させます。

なのでこのフランケン的であり分断されたレザーバイカージャケットは物凄く優秀。大胆ではありますがシンプルなのでモードデザインとしての尊さと稀有さは充分ながら現代の洋服として捉えた時に“普通さ”も漂ってくれるバランス感なのでシンプルに着易くて着こなし易くてシンプルにとっても格好良い、もう一度言いますがミュグレーの本質的なプロダクトにおいてこのバランス感は物凄く優秀です。

私はこれが生業で服飾を野生で専門的に学んできたので諸々を加味した御提案しか残念ながらできませんが、これは年間において稀に出逢える“そういう背景関係なく滅茶苦茶かっけえじゃん”の拳一本でバッタバッタとなぎ倒せるデザイナーズヴィンテージプロダクト、私なんかは先頭付近で真っ先に吹き飛ばされるモブ、おそらくは1ページの1/10のコマ割り中の隅の1ミリ実寸で書かれたら良い方でしょう。

 

 

 

 

 

New 90s Thierry Mugler homme leather biker desgin jacket

 

こういう存在のデザイナーズヴィンテージの品々をもっと沢山御提案したいし、しなくてはいけないマジで。仕事頑張ります。

 

 

SURR 福留

哲学デザイン / Diary1402
24.4.2026

ポケットを衣類の部品と捉えるかデザインの要素と捉えるか。ARNYSは間違いなく後者であり、なおかつ強いこだわりと自信と確固たる哲学を抱いていたのではないかと度々思う。

そう考えるブランドやメーカーは他にも沢山存在すると思うけど、彼らのそれはやはり一味も二味も違うし歴史と経験とおそらくは生まれと育ちに伴う説得力があるからこそ格別。当然かな職人技術が要されるがそれ以上に感性が圧倒的に要されるのでどこにも真似できなくて、もしかしたらなぞれるかもしれないが所詮はなぞるだけの一過性なのでそれ以上には辿り着けない、これまで散々っぱらやられてきたことできっとこれからもやられるんだろうな。

 

 

そんなポケットという名の部品である以上の哲学デザインが注がれたこのハーフコートもまた本当に良いプロダクト、今週の新作群も個人的にかなり充実しているけど単体でのご提案を我慢できませんでした。フワッと包み込むことを目的とした設計で身体へのストレスも皆無、でもカジュアル一辺倒と思わせておいて背中にひと匙のドレス感も漂う美しさもある、まぁ全体に漂うオーラが特級に美しいけど。砂漠のリゾート地を思わせるシックなカラーリングにヌルリとザラリとしたリネンのテクスチャーで改めて思いますARNYSって本当に生地が良い、言い過ぎかもしれないけどファッションブランドとして世界で一番良いのではないだろうか。

あまりこういうことは言わない方がよいというか、もしかしたら服屋として言ってはならない部類の話かもしれませんがこのジャケットは年齢を重ねた人,言ってしまえばおじさんに着てほしいと正直に言って思う。きっとARNYSもそう思って縫っていたのではないだろうかって、安い服ではないとか敷居うんぬんはあるかもしれないけれど根本的な思いだったり意図があったんじゃないかなって。なんとなくしっくりくるといった程度ではあるけれどその“なんとなく”ってかなり重要なんじゃなかなって最近度々思うんですよね。

 

 

 

 

 

New 90s ARNYS Paris linen coverall jacket

 

色々と考える,考えさせられる,考えずにはいられない存在だけれどもやっぱり圧倒的に良いプロダクト、正直言って邪念的なのがよぎることもあるけれど良いものは良いという感情はいつまでも大切にしたいし、ヴィンテージARNYSを目の前にすると素直にその感情になれるからシンプルに有難い。

ARNYSによるド直球なフレンチワークカバーオール型、特級に最高で最強に決まってるさ。

 

 

SURR 福留

よそはよそ、うちはうち / Diary1401
17.4.2026

いつも御愛顧くださりありがとうございます、SURR福留です。この度も例によってヌルリと、行ってきます!も着きました!も告げずに買い付けの旅順に出ておりましてこれを書いているのは全工程を終了し帰国便を待つ16日朝8時のシャルルドゴール空港、BGMはマリリン・マンソンです。

収穫に関しましては言わずもがなですので早速18日土曜日のOPENよりしっかりと御披露目致しますが、それらヴィンテージやアンティークの物理的なハントに次いで私にとって重要なのが捉え方や考え方のアップデート。硬水シャワーを浴び続けていると徐々に髪質がカールしてくるのと並行して異国にいるからこそ無意識のうちに辿り着ける思考がありまして、今回は特にユースカルチャーとSURRの在り方に関して心地良い着地点を見つけました。

特に調べていないのであくまで体感ではあるのですが買い付けの旅順においてユースカルチャー,若者,子供から少し経った人々を目にする機会が統計的に多いように感じられて、どの国・どの地区においても自身の年齢層と環境と趣味嗜好に素直に則った自然体な彼らや彼女らの姿,これはもちろん外見のファッションスタイルの話になりますね仕事柄 を目にすると“あ、いいねぇ”ってフラットに心から思います。それは2000年代になってから顕著になり続けているモードとユースカルチャーの蜜月の関係性から影響を受けているのは間違いありません。

私のとって最も解りやすいそれらの姿と在り方はSUPREMEのデザインチーム、SUPREMEを着こなす人々ではなくSUPREMEを生み出す側の人々です。彼らはSUPREMEを着ているのだろうか?着ていないこともあるのではないか、でも彼ら彼女らは徹底的に究極的にSUPREME。それは間違いなく自身の年齢層と環境と趣味嗜好に則っているからであると肌身で感じます。だから格好良いと思っても絶対に真似できないし冷静に向き合うと真似するのが野暮に思えるほどに個々が圧倒的なのですが、だからこそ裏を返せば自分のこれまでの生き方で彼らや彼女らと姿や形は違うけど同じフェイズに辿り着けるのだと、薄ぼんやりとふと思えたのです。

買い付けの旅順だとユースカルチャーの人々を多く見かけるし“いいねぇ”と思えるのでふとスニーカーに手を伸ばしたりスポーツジャージーが気になったりして良くも悪くも旅順スイッチが入っているがゆえに普段とは異なる判断に辿り着ける,時に辿り着いてしまうこともあって、まぁそれが買い付けの旅順の本質的な醍醐味の一つなのですが今回は上記の思考に辿り着けたこともあって無為に迷うことは無かったし迷ったとしても楽しむことができました、答えがちゃんとあったから。幼少時に親が言っていた“よそはよそ、うちはうち”って正しかったんですね、未だに気付きがあります、凄いぜ健一さん美和子さん。

 

ということでそんな気分でハントした品々を早速お披露目、ドレスってなに?カジュアルってなに?スポーツってなに?なんならヴィンテージってなに?みたいな感じで可能な限り一旦忘れて(取り払って)みようたいです。書き始めてちょうど30分、あと10分で搭乗開始なのでここらでやめときますね。

 

 

 

ここからは古川が明日お披露目する商品をご紹介致します。 

 

 

 

明日お披露目です 

機会ございましたら、是非宜しくお願い致します。 

SURR 福留

驚くほど軽い / Diary1400
15.4.2026

体のラインに沿って美しく落ちるシルエットと、軽やかな着心地が魅力で、温度差の激しいこの時期にも快適に着用いただけるコートをご紹介致します。

 

 

 襟を自然と立たせたくなるようなデザイン性。

 

コットン×ポリエステルの非常に軽い生地感です。

 

裏地無しです。

 

 

170cm細身の私が着て大分ゆとりのあるサイジングです。

身体に沿ってくれるので非常に着やすい1着です。

 

店頭にあるコートの中で1番軽いです。気になりましたら是非に。

 

 

SURR 古川

一生物 / Diary1399
14.4.2026

その時々の気分に合わせて洋服を選び、気分の変化とともに袖を通さなくなったり、時には手放したりすることもあるかと思います。 けれど一方で、年月を重ねてもなおクローゼットに残り、変わらず手に取り続ける一着もあるのではないでしょうか。 今回は、流行に左右されることなく、長く愛用できると感じたエルメスのコートをご紹介いたします。

 

 

 このジッパーこそがまさに”機能美の延長”。

 

ナイロン×ポリエステルの軽やかな生地感です。軽量で扱いやすく、日常使いからアクティブなシーンまで。

 

表と裏に同じ生地を用いた無双仕立て。

 

 

サイズ表記は48で、170cm細身の私が着て若干ゆとりのあるサイジングです。

デニムパンツで合わせましたが、何に合わせてもハマると思いますのでご自身のお好みでお楽しみ下さい

 

必ず満足していただける1着ですので、気になりましたら是非に。 

 

 

SURR 古川

推し / Diary1392
3.4.2026

人には心の拠り所が必要である と私はかねてから強く思う。最近も推し活をされている方々と割合ゆっくり話す機会があったがその時も本当に良いなって思った。男性アイドルを推されていたんだけどキラキラ笑って楽しそうだし活力的だしで思わず“推しが居るって良いですね!”と素直に言ったら素直に“そうなんです!”って返してくれたりして、そんな時は男性アイドルにも女性アイドルにも推し活をしたことがない私は至極羨ましいと思わずにはいられず、心の拠り所がある彼女や彼らが輝いて視えて仕方がない。それは動物でも良いし身近な知人友人でも良いのだろう、心の拠り所って本当に必要。

って考えるとしいて言えば私はファッションデザイナーたちが推しの対象であったかもしれない、しいて言えばな範疇だけども。特に彼らの私服は昔から意識してきたし御客様との交流で何度もランウェイは一番最後にデザイナーが出てくるところが一番好き、もしくはパーソナルなインタビューの服装がとっても気になると口にしてきた。

色々なファッションデザイナーの私服を推してきたけれども一番長く心の先頭にいるのはニコラ・ジェスキエールかもしれない。現ルイ・ヴィトンのレディース・アーティスティックディレクターでその前にはバレンシアガのクリエイティブ・ディレクターとして長きにわたり活躍し、その一番最初のデザイン構想を新宿のホテルで仕上げたこともあって日本を愛する彼の私服は素晴らしく一貫しているのだ。

 

 

まず取り上げるべきはレザージャケットである。しかも短い丈でクラッシックでスタンダードなバランスが特に。“仕事しやすい→格好良い→好き”なのか“格好良い→仕事しやすい→好き”なのか、私は彼の姿を眼にすると前者のロジック流れを想像してしまうが真相は分からないし仮に合っていたとしても矢印は極めて点に近いだろう、と言うかそもそもそんな思考は必要ないかもしれない。私が年々腰くらいの丈の羽織を愛するようになったのはニコラがきっかけであることは言うまでもない。

 

 

そしてレザージャケット以上に欠かせないのがブラックのプレーンなパンツ、特にスラックス系統ではなくファイヴポケット系統の特にコットンパンツだ。太くもないし細くもない、ジーンズかもしれないしチノパンかもしれない、リーヴァイスかもしれないし自分のクリエイションかもしれない、古いかもしれないし新しいかもしれない。でもどれでも関係無いくらいプレーンを極めていて逆になんでも良い気がする、まぁもちろん何かは気になるけれど。でもなんか絶妙に徹底的に綺麗というか品があって、夜にふと“そういえばあのパンツスタイル格好良かったな”って思い出す感じの存在感で、でもこれに関しては間違いなく人柄に準拠しているけどちょっとくらいはプロダクトの力を借りても良いじゃあないかとこのヴィンテージ・フレンチリーヴァイスのブラック501を見ていると思える。これも心の拠り所だね。

 

 

 

 

New arrival early00s Armani Jeans leather jacket & 1993s French Levis black 501.

 

新作にあったこの二つを見ていたら彼の笑顔が浮かび上がってきた。個人インスタもやっているしヨーロッパではシンプルなスーパースターで画像もいっぱい出てくるからnicolasghesquiereで私の推しを是非沢山見てほしい。

 

そういえば推し活って昔からあった言葉?私は最近知ったけど。

 

 

SURR 福留

幅広く / Diary1397
10.4.2026

コットン×ナイロンでフード付き。 

 

英国のトラッドスタイルを取り入れ1970年代にイタリアで誕生。 

 

無双仕立。 

 

背面にあるスリッドには驚きました。 

 

デザイン監修はイッセイミヤケ。 

 

100%リネン。 

 

 

主人公ばかりです。

 

気になりましたら是非に。

 

 

SURR 古川

軽い羽織③ / Diary1396
9.4.2026

軽い羽織③では、昨日に引き続き、Giorgio Armaniのプロダクトです。 軽やかさは前回に引き続きしっかりと備えつつ、サイズ感や素材には大きな違いがあり、まったく異なる魅力がございますのでご紹介致します。

 

 

 気候に応じた着こなしを可能にする機能性を兼ね備えております。

 

レジンコーティングによる”Waterproof”完全防水です。

 

軽さの秘訣は、ハーフライニング仕様。

 

 

サイズ表記は48のオーバーサイズ設計で、170cm細身の私が着てゆとりのあるサイジングです。

ブラックデニムにローファーのテンションで合わせたいと思いました。

 

気になりましたら是非に。 

 

 

SURR 古川

軽い羽織② / Diary1395
8.4.2026

私にとって初めて購入したデザイナーズヴィンテージがジョルジオアルマーニであったこともあり、このタグを見るたびに思い出とともに心が高揚いたします。 アルマーニのプロダクトには、どこか自然と引き込まれる魅力があり、同じように感じられる方も多いのではないでしょうか。今回は軽い羽織②ということで、”On Time”で使っていただけるコートをご紹介します。

 

 

 気温は徐々に上がってきましたが、まだ冷たい風を感じる日も多いかと思います。そんな時は襟を立てちゃってください。

 

べっ甲調のアンバーブラウンのボタンを採用することで、全体の印象が重くなり過ぎず、程よい軽さに。

 

ウール×モヘア。ウールにモヘアをブレンドすることで軽さと通気性を確保。

 

 

サイズ表記は48で、170cm細身の私が着てややゆったりなサイジングです。

Levisデニムにスニーカーくらいのテンションで合わせたいと思いました。

 

気になりましたら是非に。 

 

 

SURR 古川

軽い羽織① / Diary1394
7.4.2026

お客様より、「今後ひとつのブランドしか着られないとしたら、間違いなくプラダを選ぶ」とのお言葉をいただきました。確かにプラダは、実際に袖を通した際に自然と納得感を覚えることが多く、私自身も強く共感しております。 私にとって初めてのメゾンでの買い物もプラダであり、現在探し続けている特殊な素材のスラックスもまたプラダのものです。 メンズラインがスタートしたのは1995年。そして今回ご紹介させていただくのは、1999年のプロダクトです。

 

 

 伸縮性に優れ、柔らかな風合いが魅力のジャージー素材

 

裏地は吸湿性の高いレーヨン素材。

 

ただ綺麗なだけでは終わらない違和感。

 

 

サイズ表記は44で、170cm細身の私が着てジャストサイジングです。

これに関しては細身のパンツにドレスシューズの一択かなと思いました。

 

サイズ感が合いそうでご興味をお持ちいただけましたら、店頭にて是非に。 

 

 

SURR 古川

軽い羽織 / Diary1393
6.4.2026

New arrival 1999s PRADA Uomo jersey design dress Coat.

 

New arrival 70s Burberrys naby × blue bicolor “Burberry Cloth” trench Coat.

 

New arrival 90s Giorgio Armani waterproof oversized Coat.

 

New arrival 90s Giorgio Armani wool & mahair belted design Coat.

 

New arrival 90s Four Climes by Barracuta cotton rain Coat.

 

New arrival 80s Emporio Armani light cotton × polyester oversized design Coat.

 

 

“On Time”で羽織れる軽いコートです。

タイトからオーバーまで幅広くございます。

 

気になりましたら是非に。

 

 

SURR 古川

所有してから / Diary1391
2.4.2026

80〜90年代のValentinoで多用されていたペイズリー柄を再構築し、アートやサイケデリックの要素を感じさせるシャツと、80s Polo by Ralph Laurenのオーバーサイズのハンティングジャケット。 先日、こちらの2点をご試着されたお客様が「所有してからスタイリングを考えたくなるプロダクト」とおっしゃっており、まさにその通りだと感じました。 多くの場合、購入前にある程度のスタイリングをイメージするものですが、このシャツは圧倒的な存在感があり、ジャケットも明らかに大きめのシルエットですので、無理に着こなしを組み立てるよりも、実際に所有してから“しっくりくる瞬間”を見つけていく方が、より魅力を引き出せるのかもしれません。

 

 

 Valentinoは、「これこれ!」と直感的に気分が高まるようなプロダクトが多いと感じます。 中でも今回は、特に強く刺激されたものがありました。理由を言葉で説明するのは難しいのですが、純粋に惹かれる感覚が際立っていたように思います。

 

統一されているようでされていない。

 

表記はXLですが、その表記が当てにならないほどのオーバーサイズです。 170cm細身体型の私が着用すると袖はしっかりと隠れるほどの長さですが、生地は丈夫でありながら過度に硬さのあるものではなく、自然に体に沿って縦に落ちるため、着られている印象にはならず、このサイズ感をあえて楽しんでいるような、余裕のある佇まい。

 

サイズ感に伴い、ゲームポケットも非常に大容量で、PCや書籍、ドリンクまで一通り収納することができました。 ただし、入れすぎると重さで後方に引っ張られ、歩きづらさを感じるため、詰め込みすぎには注意です。 とはいえ、これだけの収納力があれば、バッグを持ち歩かなくても良いなと思いました。

 

何と合わせようって考える時間が楽しいと思います。

 

 

気になりましたら是非に。

 

 

SURR 古川

色々です / Diary1390
27.3.2026

ピュア“ロウシルク”ヘリンボーンのデザインテーラードジャケットという良い意味で突っ走りまくったChristian Dior Monsieur、さすがの素晴らしい迫力ですよ。都度“メンズのシルクアイテムある?”と問うことから極めて一部のコレクターにミスターシルクと呼ばれている私ですから純然たるメンズクリエイションでピュアシルクに出逢えると本当に嬉しいです、まぁ滅多にありませんけど。

 

 

色も濃いし生地もしっかりなので愛用した後の姿が楽しみ過ぎなフレンチリーヴァイス。そして何より80年代に生まれたプロダクトモデルなのでBIGラベルは存在しないにも関わらずBIGラベル付けちゃっているこの“なんだかな笑”感、好き。

 

 

デザイナーズアロハ的総柄シャツですが言うまでもなく花柄ではないし、って言うか何柄なんでしょうかヴァレンティノさん?私は勝手ながら即プライマルスクリームのScreamadelicaを思い出しました。

 

 

チノパンやらデニムやらスニーカーによるカジュアルSTYLEが印象的だった2004SS PRADA Uomoでしたから、この特出した創作性が素敵なマリアージュでした。グラデーション染色だけでなく点の刺繍を全体に施した実はだいぶとキテる一着です。

 

 

タフなコットン、背抜き、ミッドナイトブルーカラー、ゴールドメタルボタン。これもまた完璧なサマーブレザーです from 2001SS

 

 

見落としがちですがトム・フォードさんが選ぶプレーンなコットンの上質さによる凄みって穿くとやっぱり隠せません。ちょっと濃い目のサンドベージュにGucci流501的シルエットによる良い意味での普通感、良い。

 

 

日本の誇り。

 

 

弊店が密かに強く御推奨している近代ヴィンテージミリタリー。“古くない”からこそ辿り着けた結果論的プロダクトデザインとしての完成度には受け継がれ続けた存在ならではの歴史と経験値の裏付けによる叡智の結晶的説得力が宿ります。こちらのフレンチアーミーなんかまさしくその通りで、利便性と有用性は文字では伝えきれないし対面でも相当の時間を有します。

 

 

こちらはしっかりと古いミリタリープロダクトの名作の一つで同じく文字では伝えきれないし対面でも相当の時間を有する利便性と有用性ですが、プロダクトデザインとしての豊かさは写真一枚でもある程度伝えられるのではと思っています。マルチポケット、LOVE。

 

 

 

 

New arrivals

 

 

SURR 福留

Pure extra fine wool / Diary1389
25.3.2026

 

私自身何度かご紹介してきたバランタイン。その時は確かピュアカシミヤメインだった気がしますが、今回は”Pure extra fine wool”です。

 

 

“Pure extra fine wool”

 軽く、非常に細く、肌触りの良い上質なウールです。

 

ダブルジップっていいですよね。すべての洋服に付いていたらいいのに、と思っていた時期もありました。それくらい、着こなしの幅をさりげなく広げてくれるディテールだと思います。

 

ほぼ同色であしらわれたエルボーパッチ。抜かりのなさと確かなこだわりを感じます。

 

本当に綺麗なアーガイル柄なんですよね。ダブルジッパーの魅力を存分に活かし、開閉のバランス次第で表情に変化をつけられる点も、大きな魅力だと感じます。

 

サイズ表記は54。細身の私にとってはオーバーサイズにあたりますが、この程よい緩さも良いなと感じました。

 

今回はTシャツでラフに合わせましたが、シャツにネクタイを合わせたスタイルも間違いなく好相性。カジュアルからドレス寄りまで、幅広いスタイリングに応えてくれる一着です。店頭・オンラインにて是非に。

 

 

SURR 古川