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相反性論が在るとして / Diary639
11.12.2018

 

 

自身の体つきと相反するように求めているデューティー性は最近憶うに至ったわけではなく生まれてこのかた義務教育下の健康診断において標準値を手に入れた事が無いほど其の体つきですので、ファッションという発露を視、触れ、呑み込み始めた辺りから自然と希求するようになった運びと客観的自己分析の末【相反性】こそ鍵を握るのではないかと。自分に足りぬものを求める心のはたらき、自身が臨む姿の片鱗を持つ物体への所有欲、本質を他から護ろうとする防衛性。と考え始めたのは最近3冊の小説を同時進行で読むというくだらない挑戦(時期に1冊ずつ増やしていく)をしている先月分の内,1冊の作中命題が深層心理追求だったため其の悪影響という事です。

 

 

テーマに対して没入してしまう悪い癖を取払いもっとシンプルに進んでいくと大した答えは待っていないのが常ですが、つまりわたくしは敵を薙ぎ倒すパワーが欲しいのか問われるとNoですし、女性からタフネスポイントを稼ぎたいかと問われるとYesですし、結局のところ【溝=ギャップ】が欲しいのだろうと憶うわけです。あの人、意外ね、まで往かない、完璧に支配できるテリトリー内、がしかし、どこか隔たりを与える限界一線の際どいライン。そのリミットが広がり,深くなる瞬間というのはおそらく無く、皺の深みと、乾いた肌と、感動した数に比例するのではと先ず考え、とはいえ以上の理屈に共通する 時間経過 が一例大切であるとしても、それ以上に強力なパワーを秘めた性質、限界値を越えようが越えまいがリミットラインを知ってようが知ってまいが、何かによって何かが認められる必須の特性または特徴、本性、品性、人格、自身の【キャラクター】を深く知り、磨き、笑顔で居ることはどこかに辿り着く気も致します。

 

 

其のキャラクターを彩る要素として【ご職業】も然り、【趣味/嗜好】も然り、話し方、立ち姿、歩き方、髪型、表情、体格、骨格、健康診断において標準値を手に入れた事が無いほど其の体つき、常に女性からタフネスポイントを獲得する超人も然りと存じます。羨ましい。

 

 

 

ところで18a/wシーズン弊店空間に哀愁を漂わせながら佇む本品もまたデューティー要素全開ですので例によって心引き寄せられるわけです。日頃は白い大きな椅子にゆったり座りながらゆったり何かを考える場合が多いのですが、ふと何も考えず店内を見渡し、大体目に留まるのが本品で、その後もゆったり座りながらゆったり考えるひとつの事は、ここまでのヘヴィデューティー性と個体威力ながら,ですので、至極純粋なタウンギアとして常用化する御方がいらっしゃいましたら大変素敵な事と憶い、その御方は365日中360日を室内で過ごすご職業【In door master】様の貴重な5日のため躍動する其れだったり、巨大なチェストポケットから見た事がない量のコードが飛び出してるご職業【Game master】様の一張羅であったり、これでも真剣な妄想に明け暮れているのです、白い大きな椅子で、ゆったりと、

 

気が付いたら椅子から腰を上げ、本品 50s Swedish military leather jacket の袖を通しているわけですが、全体のプロポーションからコンパクトフィットでの着用を意図した御作りではないサイズ・バランスを横目に、袖が長いということはグローブが要らず、ウール地が張られた裏地構成と風を通さないレザー本来のはたらき故のあたたかさは真冬のタウンギアとしては素晴らしい能力を発揮する上、例によって文庫本が3冊も入るチェストポケットの有益性となると【In door master】でも【Game master】でも【Book reader】へも当然、30分前の妄想が強烈な実態感を持ち始めたわけです。

 


50s Swedish military leather jacket

 

 

さて、今から恐ろしい事を申し上げますが、ここからが本題で御座います。一番お話させて頂きたかったのは実は文頭【相反性】で御座いまして、つまりは巨大かつ著しい脱線でした。(直さず参ります)人 と 物 のみならず 物 と 物 に限らず 物 と 場 にさえ通用する性質、相反性論が仮に在るとして、互いに正反対に位置するそれぞれの性質を組み合わせる事で得られる事柄を大きな魅力として認めれることができるのはファッションというフィールド然りヒトの感覚体に訴えかける表現媒体に尽きると憶い、永くお洋服との関係性を継続されてきた方であればその根幹に自分に足りぬものを求める心のはたらき、自身が臨む姿の片鱗を持つ物体への純粋な欲望、本質を他から護ろうとする防衛性、いずれにも当て嵌まらなくとも至極シンプルに 他との差別化 や 好奇心 あるいは 自己表現のリリースと確保 その連続な気も致しまして、【人と物=店長小林とミリタリー】【物と物=シルクとジーンズ】何より【物と場=ヘヴィデューティー物とドレスフィールド】こそ、様々な考え方や動き方や捉え方や立ち位置や社会的ポジションや溝やギャップなど余計な事々を鑑みず、誠に勝手ながら注視を注いで参りたいチャーム・ポイントと想っております。例えばそう、コンバットブーツとドレスアップの相反性を笑顔で御過ごしになられるキャラクター性、既に何処かに辿り着いた様子を感取せずにいられず。そこに頭をあたため、雨風を凌ぎ、古きよき礼儀としてのヘッドギア、今現在あまり御愛用されている男性も街で見かけないハットなど在れば尚更と憶い、そんな男性を相反性論として自分に足りぬものを求める心のはたらきと深く理解し、2018,12,11,現時刻19:10、ゆったり座りながらゆったり考える永い妄想で御座いました。明日よりまた宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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老舗による変則的な製作背景のコート / Diary638
7.12.2018

 


 

 

 

 

この度の新作である “ フランスにて製作された、それぞれに一人の注文主が居たコート ” 其の完結となる三着目を御披露目させていただく数ヶ月前に弊社で行われた商品検討会において熱視を浴びる事となった其の一着の変則的製作背景に対して疑いを隠せずに居たわたくしですが、ハウスプレートに刻まれたParisの印字と注文コード、そして一人の注文主の軌跡として記されるオーダータイム(年月日)の確固たる証拠を目の当たりしても尚,素直に受け入れることが困難であった理由を敢えて述べますと、今現在最も獲得困難と囁かれる同社フレンチビスポーク・コートである事、そのうえ当時得意とされた提案要素の主軸であるコットンギャバジンの組成,頭脳ど真ん中に仕入れていた情報を根底から覆す本品の御素材事実に尽き。総じて全的な裁量権を握る注文主とハウス基底に沿って要望を具現化するアルチザン=職人との応酬の末 Tweed / ツイード の精選が成された1956年10月11日に想いを馳せずにはいられず。

 

 

 

 

 

 

アイリッシュ・ツイードと憶われる重厚な平織りを視認できますが、油分を含んだような瑞々しいテクスチャーと謂いますか柔らかでコシのある強さは永い歳月をかけて行渡らせた油と湿気,其の非計画的な連続と丹念に向き合い続けた 主 と 衣 の厳然たる関係性,ゆえのエイジングと謂いきるにはどこか不十分で、あるいは毛羽立ちを許さない織り込みの細密さは丁寧なブラッシングとケアリングを習慣化しただけでは裏付けることができない根幹的な組成起因と憶い,率直かつシンプルに申し上げまして恐ろしいほど見事なツイードで御座います。幾重に同種類の御素材を嗜好されてきた方ならばおそらく御感取頂けるのではないかとも、僭越ながら憶う次第です。

 

 

正統的ベクトルをたっぷり注がれた御姿は例によってチェスターフィールドコートとして迎えられるわけですが、通常設置されない前立て裏のシガレットポケット(大きさから推定)が追加オーダーのように想起させる特異点と偽りのない純度を披露する三つ釦,比翼,シングルベント、そして潤沢なツイードを精選しながら外套=古き良きオーバーコートとしての意図を全的に感取しきれない明確点として同社においては極めてマニアックレンジなショートスタイルである事、さらにフィッティング・プロポーションとして全体的にコンパクトに抑えられていながらレングスを13cm程出せる余裕を保った御仕立てである事、以上から御身体が完全に仕上がる30代より以前、20代の内に注文された背景を推測する其れはファッション・モードとは遠いところに或るパーソナル性と洗練性と仏青年性/想像性の凝縮容姿のように憶い,完璧なる個人物を個人様に御譲りしたい,伝えて参りたい想いも褪せる事無く,ゆえに引き続きご提案したくてたまらない Bespoke piece であり French bespoke coat で御座います。おっと謂い忘れました、

 

最後に変則的な製作背景のコートを仕立てた老舗店を記しておきます。
皆様どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Burberrys bespoke in Paris

 

 

 

 

 

 

 





1956.10.11 order, Burberrys french bespoke chesterfield coat

 

“ フランスにて製作された、それぞれに一人の注文主が居たコート ” より最後のエントリーと成ります本品 “ 老舗による変則的な製作背景のコート ” は明日 12/8 ( 土 ) 12:00 に御披露目させて頂きます。

 

 

 

 

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同区分において稀有な色気特徴を有するコート / Diary637
6.12.2018

 


 

 

この度の新作である “ フランスにて製作された、それぞれに一人の注文主が居たコート ” 其の二着目となる本品は、自身のために潤沢な資産を惜しげも無く投下する事を許された高貴者による粋な試み、(第一次/第二次)世界的争いの限られた狭間のなか自身の贅沢のため 外套を仕立てる 事を認められた裕福者の極自然的行為による唯一無二,其の具像で御座いまして、同年代同区分においては極めて稀有かつ同区分において稀有な色気特徴を有するコートを選択する注文主の存在事実と時代背景から色濃く分泌された本品 ドレス・チェスターフィールドコート を迎えられて至極光栄に憶います。

 

 

ドレス・チェスターフィールドコートとして細分化される襟部分の切り替え ヴェルヴェット の象徴性は視覚的美しさを求めたアンティーク・ビスポーク由来の色気特徴,其のサインで御座います。シンボリズムと身分提示の役割も担っていたマテリアルゆえに時代背景を鑑みると注文主の圧倒的立ち位置を想起せざるを得ず, 数色の羊毛で構成されたダークグレイ・トーンに重ねたブラックヴェルヴェットの調律具合は、永い時流を経て洗礼された慎ましい高尚さが伺えるダンディズム、あるいは公共の場でブラックトーンを愛するフランス同国ゆえの美しき審美眼と憶い、次いで我々の生業では一種の癖と謂いますか習慣と謂いますか、初見考察の際に襟を立たせる行いから始まる、そこから視えるハンドステッチが重厚に及んだ様というのは無条件にこゝろそそられるわけです。その細やかさと濃密さは “ 襟は立たせて良い ” シグナルと御査収頂きたいわけですが、本品においては「まるで視た事がないディテイルカテゴリ」にプールする事となった妖艶なステッチ・バランスで御座いました。

 



 



 
ドレス・チェスターフィールドコートとしては極めて希有な身頃4つ釦、斜め方向に織られた羊毛組成と特質的生地への評価、いずれもヘヴィデューティな関係へと導く相反性を認めることが適いますが、適いますので、この同区分,ドレスというノーブルフィールドへ向けて仕立てられたコートとの御縁が限りなく少ないと謂わざるを得ない実情は他所に、ご提案させていただきたいと素直に想う出立ちは本作が初で御座いました。謂わすもがな、稀有な色気特徴を有する本品ドレス・チェスターフィールドコートをドレス・チェスターフィールドコートらしくドレス・チェスターフィールドコートのようにドレス・チェスターフィールドコート其の関係性を築かずしてたっぷりとお召し頂けるドレス・チェスターフィールドコートとの初見対面を嬉しく憶い、其の様にご提案させていただきたく憶い、貴方様のワードローブに是非とも御収め頂きたい冬期のコートで御座います。

 

 

 


1930s French bespoke dress chesterfield coat for Noble’s
 

 

最期に二つの特異性である ノーベンツ=座らない と 裏地のポケット排除=所有物精査 は、注文主の嗜好に息づくオーダー内容である推測も御座いますが、ゆえのビスポーク本来的な比類なき個体偉力としてご対面いただきたく憶います。電車内でいかに席が空いてようと座らない哲学など合わせて。

 

“ フランスにて製作された、それぞれに一人の注文主が居たコート ” からの二着目となります本品 “ 同区分において稀有な色気特徴を有するコート ” は明日 12/7 ( 金 ) 12:00 に御披露目させて頂きます。

 

 

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社会貢献性の高い資格所有者が注文主のコート / Diary636
5.12.2018

 

この度の新作である “ フランスにて製作された、それぞれに一人の注文主が居たコート ” より明日御披露目させて頂きます一着目となる本品は 1963 年に御医者様の要望にて製作された逸品でして、注文仕立服という芳醇かつ特殊な背景に加えて Doctor という純真無垢な要素/要望が加わることで獲得した仕上がりは極地的なまでに我々にとってより強く御注目頂きたいとささやかに主張してしかるべき存在価値と相成ります。

 

 

 

 

御医者様 - 私は成ったことがありませんしきっと来世も成ることは無いであろう世界のお方ですが、光栄ながらこの生業において触れ合わせて頂く機会があるうえでの浅はかな印象と致しましては、極めて極めて大変なお仕事, もちろん職業に貴賤無しではありますが、御医者様方がいわゆる “ 触れ扱われる ” 事柄はとても推し量れるものではございませんので、私なんぞが大変なお仕事と申しあげるのも失礼に値するほどに想いますが、しかしながら間違いないのは社会にしっかりと貢献される, 尊敬されてしかるべき, “ 先生 ” という敬称に一寸の曇りも無く値する方々 に想います。本当にいつもお世話になっております。お酒飲み過ぎないように気を付けます、すみません。

その 私なんぞが推し量れない大変さ を想像させてくれる要素がこちらのビスポークコートにも潜んでおり、まず始めがベンツの深さでして、皆様方も御存知の通り古き乗馬用のコートなどは稼働目的として通常よりも深いセンターベンツが設計されるのですが、こちらもそれらと同じく深いそれが配置しており、きっと着用時にも即座に従事・対応を目的としたそれだったのではないかと想像します。更に特徴的なのは袖の取り付けでして、この点は私が服創りを学んでいないがゆえ抽象的な表現となってしまい恐縮なのですが、およそ 1930 年代頃以降の仕立服は基本的に “ 身頃から袖が生えている / 身頃から袖が延長している ” ように結合されているのに対して、それ以前, 主に 1900 年代初頭まで仕立ては “ 身頃に対して袖が独立している / 身頃 に対して少々袖が被さる形 ” の結合であるとかねてより想っておりまして、前者が身頃に対して袖が “ シュッ ” だとすると後者が “ ガシャコン ” と申しますか、この内容を可視化するのが初めてなので大変に歯がゆいのですがそのように感じておりまして、本品もその様式にて構築されているのですが、この論点は美意識よりも機能性であろうにも関わらず、私はこの構築形式の結果に極めて強い美しさ, 純粋な目的性ならではの輝きを感じ強烈に惹かれます。

なにより強烈な印象を残すのは袖を通し身体に添わせた時の得も言われぬ心地良さ。問答無用に包み込まれると申しますかコートそのものに優しく抱き締められると申しますか、その絶頂感は言葉で表現しきることが叶いませんで、それはやはり注文服, ビスポークであるがゆえの職人技術によるものが大きいでしょう。私はビスポーク至上主義者ではなく既製服も同等に愛しておりますが、この直感的な問答無用感と絶頂感はビスポークならではの感情に想います。またこれも想像の域を出ませんが、このコートを抱き締め返すとこの美しく青みがかったヘリンボーンはウールだけではなくロウシルクを織り交ぜた組成なのではないかと想わずにはいられません。着用絶頂感と併せましてこの点も是非実物にて御体感頂きたいです。

 

 

 

 

 

1963s French bespoke chesterfield coat for doctor

最期の特異性であるポケットを排除された胸部ですが、この点は純粋に注文主の好みだったのではないかと想像致します。前述の要素とこの無機質さを踏まえまして御身体への寄り添いによって, 寄り添わないことでの唯一無二な結果によって, 嗅覚のみによって等で御判断頂き、御医者様という注文主と時代を経て現代のお姿にして頂けましたら幸いです。

“ フランスにて製作された、それぞれに一人の注文主が居たコート ” からの一着目となります本品 “ 社会貢献性の高い資格所有者が注文主のコート ” は明日 12/6 ( 木 ) 12:00 に御披露目させて頂きます。

 

SURR by LAILA 福留

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2部構成も考えましたがやめました / Diary634
3.12.2018

 

 

ボリューミーな本日のエントリー(になりそう)ですが何卒ご容赦下さいませ。

 

 

1980年代のミラノを代表するユースカルチャーに【Paninaro / パニナロ】が御座います。風と音楽に乗って受け入れられた米国文化のアウトプット、限定的に流行した其の世界主軸は “ 色 ” と “ 自由 ” によって構成され、暖かな日にはカラフルなスウェットシャツ、冬の日にはボリューミーなスポーツジャケットを一張羅とし、ブルージーンズとホワイトジーンズをこよなく愛する個人【Paninari / パニナリ】によって集積されていくわけです。然りとて第二の米国とならない基底には、イタリで育った彼らの、巧みなカラーチューニングセンスと、高い身長と、隣に歩く綺麗な女性が然うなのでしょうが(米国批判では決してない)、制限性がない色彩選択や瑞々しいカラーパレットはサンバビラ広場を鮮やかに彩り、その発露を大事に活かすように提供された衣類やテキスタイル、メーカー / イタリハウスの存在は、自然な時流の一貫であり、ミラノコレクションで躍動したメゾン/プレタポルテの体温には決して触れない、市民との密着性が極めて強い、素晴らしきマニアック・レンジで御座います。そして全盛期当時、Olmes Carretti氏がメインパーソンに衣類の提供が行われていたイタリメイド【Best Company】には引き続き心を奪われているわけです。

 

 

 

この度、獲得に成功した2個体のBest Company、パニナリにとっては一張羅,其のスポーツジャケットで御座いますので、カラフルまたはテキスタイルを持つニットウェアと、いくらパニナリでもクローゼットに1着は入っていてほしいブラックテーラードも等しくブルージーンズに結び合わせを頂きたい編集メッセジを勝手ながら。XXを選ぶイタリアの若者も無きにしも非ずという事で。

 

 

 

 

 

さて、中綿またはダウンをとじ込めた暖かなスポーツジャケットの構成要素、目に視える表面すべてが打ち込み素晴らしい天然木綿ということで、例によって恐ろしい程の求心力を発揮して御座います。コットン愛好家の性癖を持つ方ならばどれほど訴求力のある人肌優しいコットンであるか御判断頂くに10秒を要せず、心より触れて,掴んで,着て,脱いで,抱きしめて,投げていただきたい推奨点も変わりなく、そのうえ今現在世の中で提案される唯唯大きいボリューミー・ダウンの魅力を苦手とするわたくし個人的嗜好がマイノリティとなるならば、ここで綴らせて頂く事,皆様をがっかりさせてしまうやもしれません。
 
この個体性ながら遠慮がちな佇まいと謂いますか、全体としてコンパクトに制御されている同社の狙いならば本当に頭が上がりませんし、大袈裟に向き合う必要のないダウン,スポーツジャケットとの御縁は稀有であろう事、そもそも【ダウン】というギアを選択してこなかったわたくしですので爆発的な感覚更新が行われた対象其々がメインストリームに沿うかどうかで謂うと極まるくらい外れておりますし、そもそも恒久的に修繕可能なコットンのみで組成された真冬のウォーム・ギア / バイオレンス・ギア / ダウンジャケットなど他に存在するものかどうか疑わしく、ますます性癖を刺激してなりません。そして今まで検分して参りました【Best Company】のそれぞれと今回も引き続きの意見は、カジュアル・ギアとしての本粋をがっしり掴んでいる事、ネイチャーフィールドまで通用する能力をタウンユーザーへ提案する癖(プロダクトラインにより)、実際的な応力、製品としての個体力、ディテールへの認識と理解力、スポーツシステムの深み、従って成立する,Olmes Carretti氏の支配色とテキスタイル提案と憶い、要するにアライグマコレクション(過去認識個体により勝手に命名)のローズレッド×ターコイズブルーに引き寄せられてならず,白状しますとシルキーホワイト×スカイブルーのスキージャケットに呑み込まれ、つまりは孰れも木綿構成とならば真冬の一張羅としてお勧めしないわけには参りません。

 

 









late80s-early90s Best Company cotton sport jacket from Olmes Carretti

 

 

 










late80s-early90s Best Company cotton down jacket from Olmes Carretti

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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French bespoke coats / Diary635
4.12.2018

例えば一つの旅において 100 という品に出逢えたとして、弊店では一品一品異なる専門職人様方による施しを経て御披露目という手順を以前より選ばせて頂いておりますが、その配分は手前どもの人的力量であったり職人様方各々の施術量に則って変速しておりますので、折に触れて頂戴する “ 今後も何か新作はあるか ” という御質問に対しては常に ( 大前提として絶望的に濁りきっているうえでの ) 迷い無き澄んだ眼差しで “ はい ” と御答えさせて頂いているのですが、今期におきましては例年以上にコートの類が随時不十分な状態が続いておりまして心苦しく想っております。
また先に続いて、御興味頂いている品がある前提で “ では、それと見比べた方が良いか ” という御質問を頂戴する機会がございますが、弊店の品は弊店にとって全て異なる論点における魅力があると想える品, それぞれがそれぞれにおいて前向きな意味合いで異常なまでに独善的と感じられる品の御提案を努めておりますがゆえに、それに対してもやはり絶望的濁澄眼差しをもって “ 適宜御判断頂くべきです ” と御答えさせて頂いておりまして、その品の背景なのか組成なのか御身体への添い方なのかなど判断基準は常に流動的なことと想いますし、そもそも御気分や御心持ちこそ縦横無尽に流動的なことと想いますし、メメント・モリではありませんが先々 ( 誰にも解らない未来 ) に捉われ過ぎても健全ではないと想いますので、常に御自身における御自身だけのそれこそ独善的な直感諸々に則って御判断頂くべきと想います。さすればすべからく晴れ渡った御心にてこの過酷な世の中をお過ごし頂けるのではないかと。

 

 

この度準備が整いましたのは全て “ フランスにて製作された、それぞれに一人の注文主が居たコート ” という背景の品々となります。すなわちこれまた異常なまでに独善的であり我々にとってより強く御注目頂きたいとささやかに主張してしかるべき上質さの品々でして、社会貢献性の高い資格所有者が注文主であったり、その同区分において稀有な色気特徴を有する一着であったり、老舗による変則的な製作背景の一着であったりとそれぞれに 『 個 』 しかございませんが、愛しさと切なさと心強さと共に難易度が同居するビスポークコートという区分において弊店の独善的な選択基準を僭越ながら敷かせて頂いた末の内容となります。それらの 『 個 』 と独善的な魅力があるうえで我々にとっての現代性がある品々を、注文主と偶然かな一致する御身体への寄り添いを良縁と御判断頂いても良し, 寄り添わないことでの唯一無二な結果を御認め頂いても良し, もちろん嗅覚のみで御選択頂いても良し。いずれにせよ約 90 ~ 55 年ほど前に一人の注文主によって立案し、一人ないし複数の職人によって実体化したコートが時を経た現代においてどのような過程を経てどのような姿になるのか、私は心より愉しみに想っております。御興味頂けましたら御期待頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

1930s – 1963s French bespoke coat collection

順次こちらでの御紹介ならびに店頭での御披露目を行わせて頂きます。宜しくどうぞお願い申し上げます。

 

 

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御身体に触れる箇所すべて / Diary633
1.12.2018

 

 

フリーダムフィットを成功させた90年代から順々に構築的方向へと歩みを寄せてゆく其のストリームは、世の中が求める歩幅に合わせた意図性ではない決然としたアップデートのように憶う,今シーズン3度目のエントリーを迎えるDries Van Notenについて。それはニットのみに終結するお話では御座いません。Dries Van NotenをデザインするDries Van Noten氏が全体の構成要素の中心に重錘を置く Tailored / テーラード では其の再提案なる紳士性がより明確に伺えるほど優しく,力強い、2000年初頭の新しい風で御座いました。
 

 

同社【before 90s】【early00s】を編集する重要性は文頭の通りで御座います。分水嶺のようにくっきりと分かれるアプローチは、90年代に象徴される多釦/イージーフィットを御獲得頂いたお客様が2000年初頭のテーラードに袖を通すと驚かれる実例が分かりやすく、お身体の線に合わせて着ることを目的としながらフォーマル提案ではない絶妙な様子と絶妙なほど一歩を踏み間違えない緊張を残した構築的テーラード,として大成させた【early00s】から今現在まで温度を保って歩みを続けている軌跡を1着から感じることができること、勝手ながら贅沢に憶い、酒の席のように砕いて申し上げますと、ドリスってすげーな。

 

 


 

 

 

 
それは Tailored / Coat も同様で御座います。テイラ・リングが息づくショルダー設計、美しきアームパターン、輪郭線、ビックフォルムからの脱却を意図した素晴らしいほど紳士的な基底は厳然たるチェスターフィールドコートの実相で在りながらフォーマル提案に尽きない絶妙な様子を 生地 より大方感取できる分厚く優しいウール地で御座います故,とてもあたたかなウール地で御座います上,裏地も繊維がやわらかなウール構成ともあれば御身体に触れる箇所すべてを天然繊維であたため得る素晴らしきwarm coatとして是非とも御査収頂きたい想いであります。

 

 

 

 


early00s Dries Van Noten wool&wool chesterfield warm coat

 

 

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Newarrival1201 / Diary632
30.11.2018

 


 
無事に整いましたので明日より。
弊店初となるDown jacketの獲得、アントワープ某社の素晴らしきWarm coat、タイミング叶えば順次綴らせて頂きたいと憶います。宜しくお願い致します。

 

 

 



New arrival, 1930s France bespoke set up tailored jacket & gilet

 


New arrival, early00s Dries Van Noten antique approach wool tailored jacket

 



New arrival, early00s Dries Van Noten cotton moleskin tailored jacket

 


New arrival, 80s Burberrys wool sport jacket, deep navy

 

 


New arrival, late80s TOKIO KUMAGAI twelve bottom wool duffle coat

 



New arrival, late80s-early90s Best Company sport jacket from Olmes Carretti

 



New arrival, late80s-early90s Best Company down jacket from Olmes Carretti

 



New arrival, 90s John Lobb vamp loafers

 


New arrival, early00s Dries Van Noten wool&wool chesterfield warm coat

 

 

皆様のご来店を心より,御待ち申し上げております。

 

 

 

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Italy maison, 6つの項目 / Diary631
28.11.2018

 


 

 

1サルトリアの香り
2プレタポルテ的提案の有無
3生地への評価
4テキスタイルへの評価
6全体のプロポーション

 

 

80s Gianni Versaceのテーラードを精選するうえで欠かせない項目を挙げるとこの辺りが適当と憶います。氏に対して失礼ですが同社の提案がすべて素晴らしいと憶うわけではないのは仏H社も同様。今シーズン上記箇条要素を満たす個体との御縁は本作で2着目と幸運な心持ち、本作のおいては【3生地への評価】が過去検分最高位を更新した素晴らしい組成と皆様に是非御体感いただきたい wool & cashmere の織りで御座います。(cashmereとの出逢いは本当に恵まれました )

 

 


 

 

 

品質と同時に物理的(習慣的)強度を求める漢としてのわがままを基準値に設定する試みは 無謀 という二文字が追っては越えていきまして、御仕立て屋さんに注文する際よく店主の頭を悩ませてしまうわたくし個人の非抑制的わがままでありまして、テーラードという区分においては突出したグレードを求めてしまう非圧殺的な切望が御座いますが、本作の確かな厚みと柔らかな感触,暖かな触れ心地を成功させた細密な織り、掴む/握るを可能にする生地本来の復元力は80s Gianni Versaceが提案するテーラードで多く感取できる重要な意思表示でありテーラードと密接するひとつの国の文化や伝統性や発展性を凝縮した一例マテリアルのように憶い,スモーキーなグレイとネイヴィの構成色によってテキスタイル化されたwoolとcashmereの厳格な調和,約35年前後経過しようと失われない極上絨毯のようなテクスチャに驚かされながらテーラードで真冬を越したい欲望とも適合する兎にも角にも当方【生地】の素晴らしさ、非圧殺的な切望をものの数分で支配したカシミアブレンドの力と重なる御縁も有り難く憶い、身体で憶えたテクスチャと感覚を持って御仕立て屋さんの門を叩くわけです。またもや店主の頭を悩ませるために。

 

 

 

 

 

 

 


early80s Gianni Versace wool & cashmere tailored jacket

 

サルトリアを基底としながら紳士性を損なわない制御的かつ構築的なショルダーフォルムから色々削ぎ落としたアームフォルム,アウトラインの風味は2018年現代のテーラード見地では決して提案されない80s Gianni Versaceその甘い汁で御座います。長めの着丈から先入する深いサイドベンツの想像図を打ち砕く極短ベンツ、ダーツを一切用いない生地分量、6釦ダブルブレストとピークドラペルの美しきカッティングが息づく色香/ダンディズムを純然たる男性的所有物として可能にする【6全体のプロポーション】は伊最小フィッティングで在る事実は無論関係がない縦横の黄金比、その設計的美しさに起因する項目評価もお含み置き頂き、マイ・ジャケットとして御査収頂けるものならこんな嬉しい事は御座いません。御仕立て屋さんの門を叩かずして。

 

 

 

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Italy maison, 退屈から遠い座標 / Diary630
26.11.2018


プレタポルテ要素, サルトリアル, 質。この 3 本柱がどのような太さと長さで構成されるかによってイタリーメゾンの出で立ちと居様が変化致しまして、プレタポルテに特化するもサルトリアルに特化するも正解で正統であり、どちらを良しとするもお気に召すままですが、私個人としてはただ型にはまってしまうだけの綺麗さや慣習に捉われ過ぎるきらいはなんと申しますか、まぁ非社会的社会人特有の癖として退屈に感じてしまいますので選びませんが、とは言え型にはまることや慣習に捉われ過ぎることを好ましく想わないのも結局のところ “ そのような型 ” と言われればそれまでではありますが、その矛盾を取り急ぎ良しとして前を向こうと少し前に十数メートルから飛び降りて想うようになりまして、余談ではありますが飛んでからというもの酩酊時に理性を飛ばす思い切りが極めて極めて良くなり記憶と財布の中身が著しく消失する夜を愉しく愉しく過ごさせて頂いております、それはもう。

ここ数回の新作御披露目におきまして御来店くださいました皆様に心からの御礼を申し上げると共に、手前どもが至らずじっくりと御提案が叶わなかった方々、多大にお待たせしてしまった方々に心からお詫びを申し上げます。それら新作群にはプレタポルテの要素がそれはそれは色濃い品やサルトリアルが存分に主張された品、その看板独自の旨味を十二分に封じ込めた品や質を極限まで研ぎ澄ませた品など様々ございましたが、本日はその中から 3 本柱の屹立が特出して美しい, その様が特出して心地良い一着を御提案させてください。

 

 

 

 

 

プレタポルテの柱が太かった前回と対比を成す本品におけるサルトリアルの匂いですが、そのうえでしっかりと注がれるイタリー・プレタポルテとしての威信はやはりものの見事に芳醇でして、肩から胸にかけての強調力から成る滑らかなサルトリアらしい形状成型と、長く主張する襟の豊かな存在感にフラップを排除する, イコール室内向け, イコール肩の力を抜く提案というさりげなくも強烈に粋な演出といった “ その看板 ” ならではのプレタポルテとしての主意の協調力。そして本国において正統に精製されたウールとカシミアが文字通り織り成す蕩けるような表情, 英国特有のツイードとは良い意味で一線を画す、イタリアならではの軽やかで明るく楽しいツイードの表情が相まったその出で立ちと居様は、型にはまり過ぎることも慣習に捉われ過ぎることもない、私にとって恒久的に御提案したいと想う退屈から遠い座標に在る紳士像です。

 

 

 

 

 

early80s Cerruti wool & cashmere tailored jacket

これは今期の一個人的な御提案ですが、是非とも 真冬を越えるテーラードジャケット として捉えて頂きたい一着でもございます。衣類諸々の性質を明確に組み合わせて寒を防ぐという、現代を闊歩する男性として真摯かつ正統な真冬の装い。テーラードジャケットによるそれも一つの粋なのではないでしょうか。なお、それには手袋やマフラーなどの要素がすべからく必要になることと想いますが、それら全てを弊店から御提案することはおそらく叶いませんので御興味頂ける暁にはそれらをどこかで御手配頂く必要がございますが、御容赦くださいませ。

 

 

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Italy maison, 大変素敵な Over coat / Diary629
23.11.2018

 

 

紳士服の世界で大衆的に周知されてはいない事実に深い哀しみを憶えると同時に、純然たる紳士服の御姿でファーストコンタクトを叶えられた実際に深い感動を憶えました。ミラノコレクションで栄光を過ごした1980年代から1990年代の僅かな時間 Maniac maison の紳士ポジションと、絶大な評価を獲得する事となった裁断の美しさ,カラートーンの操縦,線の美しさを演出する生地量,総じて同氏のつくる女性のためのコートは本当に本当に素晴らしく、此方で袖を通させて頂いた際、ノーパッティングにイージーフィットを得意とした同氏の女性服ですのでなんとか着れるのではないかとポジティブベクトルを注ぎましたがやはり無理。そういう事で限られた年代の生産事実が出逢いを極めて困難にする紳士用のコートに絶望していた心持ち、この度の御縁を素直に喜びたいと憶います。

 

 

Romeo Gigli / ロメオ・ジリ

 

 

 

 

1999年A/Wファーストコレクションで発表されたMartin Margiela氏のウール&アルパカを組成とした素晴らしきショートコートを弊店で綴らせて頂いた2016年1月22日と2017年9月29日。簡単に忘れぬよう,永い事決して忘れぬよう,0距離にて体感し、脳の奥深くまで浸透させていた上記個体が記憶ホルダーの中枢から突如として掬い上げられる事と成った本作との御縁。必然的に発生した其の記憶の揺り起し運動は、本作を着用した瞬間でも触れた瞬間でもなく、視た瞬間のオートモードで御座いました。素晴らしいコートを追い求めてフレキシブルに情報精査と情報更新を繰り返すのはわたくしだけではないはずですが、素材の組成が為すあたたかな触れ心地、身頃の裏地はコットンの総張り、袖はレーヨンの辷り、制御性のみが息づく至極シンプルな面持ち、匿名性、これは上澄みではあるまいかとインプットした2回の検分の末,Martin Margiela氏の比類なき其のショートコートに、それはもう、ほとんど完璧なほど、一線並列する事と成ったあまりにも素晴らしく、大変素敵な Over coat で御座います。

 

 


 

大衆のためであるのでしょうが誰のためでもなく特定者もおらず、故の自由提案が叶うプレタポルテの素晴らしき世界で放たれる自由表現は無制限の中にある規律があるからこそ美しいと憶いながら、そのフィジカルで厳格な規律と本作の力強い匿名性もまた99aw別作に近しい感動を受け取る形となりまして、袖を通しても不在であり、ましてや不存在に近い自然状態で個が尊重される大いなる 偉力 というのはそうそうあるものでは御座いませんで、それがコートとなれば尚更で御座います。しかしながら自由裁量の領地でこれほどの凝縮体がミラノコレクションを彩るとは憶えず、ただただ女性を華やかに魅せる紳士性と10名の様々な顔つきの男性が同じような様子で着ることを許された素晴らしき匿名性と所有者のみが知る圧倒的なる圧倒性を意図して注ぎ込んだRomeo Gigli氏の魔法を感じずにはいられず、ランダムに織り上げられた天然羊毛の厚み、テクスチャーの柔らかさと雄雄しさは 極上 と申し上げても差し支えなく、特質的なアプローチや個性感もなく、凄まじき制御性と統制力によってまとめあげられた最小限のカッティング,襟,スラッシュポケット,肩線から直線的に伸びるアームライン、身頃裏地のコットンのあたたかさと、テーラードの上からでも気持ちよく通せる袖裏地に配置されたレーヨン、至極純粋な実際力によって骨組みされた素晴らしき,素晴らしき Over coat の大いなる其の偉力は、ファッションの一線に佇ませるには勿体がないと感じさせる程の習慣性と完結力を憶える Over coat by Romeo Gigli この度の御縁を、わたくしは素直に喜びたいと憶います。

 

 

 




 


90s Romeo Gigli wool coat

 

 

 

 

 

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Italy maison collections / Diary628
22.11.2018

 

 

 

 

2018年メインテーマの凝縮構成であり先日French maisonの御披露目に次ぐ新たな編集構成【Italy maison】の布陣が整いました事、ご報告とさせて頂きます。

 

 

 

 

 

Italy maison collections
cashmere,virgin wool,amazing cloth,baby calf
tailored jacket,tailored coat,over coat,leather jacket
high quality pieces
11/23(金)12:00〜

 



New arrival, ealry80s Gianni Versace only cashmere double-breasted coat

 



New arrival, late80-early90s Giorgio Armani jeans label virgin wool easy fit tailored jacket

 


New arrival, late80-early90s Armani Exchange brown wool easy fit tailored jacket

 







New arrival, 80s Missoni Uomo knitting tweed tailored jacket

 



New arrival, early80s Gianni Versace wool & cashmere tailored jacket

 



New arrival, early80s Cerruti wool & cashmere tailored jacket

 


 
ニューメンバーとして迎え入れたいとても強い気持ちを抱きながらファーストコンタクトで終結してしまう懸念も大きな Maniac maison であると同時にこんな素晴らしい出逢いはこの先何回祈れば叶うだろうかと恐れに近い感情をも抱く、大変素敵な Over coat で御座います。後日じっくり。

 




New arrival, 90s Romeo Gigli wool coat

 




New arrival, early80s Gianni Versace baby calf leather jacket

 

 

引き続き、皆様のご来店を心より御待ち申し上げております。

 

 

 

 

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Comming soon / Diary627
20.11.2018

 

 

 

2018s/sシーズンより始動したイタリアというひとつのテーマ、この度、其の集大成とさせて頂きたい此の編集構成も、憶えば初の試みで御座いました。整いますまで、しばし御待ち頂きますようお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Comming soon, vintage Italy maison

 

 

 

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1881 couture / Diary626
19.11.2018

 

 

栄光を手に入れた1980年代同社の衣服を検分した結果は決まって同じで、そうはいっても同年代同社の其々との出逢いというのはそう容易いものでもなく、ましてやプレタポルテ最高品質レーヴェルに位置する “1881 couture” の冠を有した個体と成りますと今までの検分結果が自動オーバーライトセーヴされるほど,其の上の上の上をゆく実際力と圧倒性を放つファクターとして申し上げねばならないやはり 素材 について。

 

 

 


 

late1800sから続く家族経営の姿勢と良質なファブリックを提供し続ける成り立ちから発展したメゾンネーム、そう多くはないと憶いますし、指を折って言ってみろといわれると必ず最初に申し上げたい Cerruti社 が表現する最盛期80年代の衣服を検分した結果は決まって【素材の良さの際立ち】で御座いますが、それがプレタポルテ最高品質レーヴェルに位置する冠を有した個体との出逢いがどれほど嬉しい経験とさせて頂いたかは素材への純粋無垢な納得に次いで、御仕立てを拝見したこと以上に、軽くてとても暖かい/羽織りというのが冬を越すうえでは至極最強だという言明を前に、例えばそれが総裏仕立てのテーラードであるとして、芯や硬さを完全に撤廃したテーラードジャケットであるとして、とろけるような羊毛を用いて着心地を実現した Cerruti 1881 couture である事実と、どれほど素晴らしい cashmere / カシミア かなんて筆舌には尽くし難く、猛烈に感動を致しました。

 

 

 





 

謂わずもがなビスポークとは真逆に位置するほどフィッティングアプローチも逆行しているもので、イージーフィットを見事に実現させた独特のテーラード基底には既成ルールが無い自由意志と、テーラードの上にテーラードを着ることも正解とされるフリーダムフィットなわけで、だからこそ立体的な構造性で勝負しない成り立ちがプロポーションを極めて難しくし、均衡が崩れるとルーズになり、だらしなくなり、テーラードであるして無いに帰結してしまう最もディープな構成と憶いますので弊店としてもシビアで厳格な検分規律と精査基準を設けさせて頂いている中で、その均衡を紳士提案として素晴らしいほど成功させた90s Dries Van Notenはご提案続けてきたイージーフィット / テーラードの唯一区分で御座いますが、それ以前に、90年代以前に、ましてやイタリア構築的アプローチが盛んな1980年代,同社が最高品質を謳うカテゴリで御披露目された本作の存在事実は嬉しくてたまらず、綿密かつ正確に運ばれた針、直角的なカッティング、2釦の本切羽、パッティングや立体的な部位は全て排除、スリットほど短いサイドベンツ、生地の分量を操るダーツ,整合的な釦数,骨組みとディテイルが息づく完璧なプロポーションで成功している本作のイージーフィット / テーラードを、冬を迎える此の頃に、街に溶け込む愛すべきミルクグリーンの特異点で常用できるチャンスを与えてくれた同社の伝統性と発展性に深く感謝を申し上げたいと同時に、完全無欠な milk green / ミルクグリーン を絶対的カシミアの力で常用できるチャンスは本作以外考えられやしないとエネルギーをもってご提案させて頂きたい所存です。永い,永い、御付き合いに成り得ますので。

 

 

 



80s Cerrutti “1881 couture” cashmere tailored jacket

 

 

 

 

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cashmere tailored selection / Diary625
16.11.2018

 

 

 

暖冬の予感を肌で感じていた9月下旬、セレクションの旅へ向かった福留から唐突かつエネルギーと説得力をもった言葉でこのような一報がありました。

 

 

 

 

【真冬を乗り越えられるテーラードをやろう、】

 

 

 

 

 

真冬を乗り越えられるテーラードを編集するというより、其の1着との出逢いこそ真冬を乗り越えられるテーラードの編集点を得るに至った純然たる良縁で御座いました。次いで、今シーズンは特別愉しませて頂き,堪能させて頂き,大変幸せな気持ちにさせてくれた cashmere / カシミア という特異点。その絶大な魅力と真に迫った暖かさは真冬を乗り越えられるテーラードという編集点を愉しんでいただく上では決して避けては通れぬ限定性であり、ビスポーク・フィッティングに当て嵌まらず成立するアウトラインや総合的なプロポーション、構築性とトロみの共存、いかに寒かろうとも悠然とテーラードを愉しんでいただきたい無垢な想いと完全一致した精選布陣、心から推奨をさせていただきたい cashmere tailored jacket で御座います。永い,永い御付き合いに成り得ますので。

 

 

 


New arrival early00s Burberrys cashmere tailored jacket

 

 

 


New arrival 80s Cerrutti “1881 couture” cashmere tailored jacket

 

 

 


New arrival 70s Yves Saint Laurent “rive gauche” double-breasted cashmere tailored jacket

 

 

 


New arrival 90s Hermes cashmere tailored jacket

 

 

 

 

 

明日17日(土)12:00より、御披露目とさせていただきます。

 

 

 

 

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口に含まれた始まりを / Diary624
15.11.2018

 

ビールも大好きですしバーボンも大好きですしハイボールは呑みませんが最近遊んで頂ける方々から日本酒は学びますしこの頃は毎晩ひとり鍋奉行なもんですから晩酌にはお湯割り焼酎ですし塩鍋なんて極めつつあるわけで、もちろん11月15日本日0時に解禁となるブルゴーニュの新酒もまるで決まり事のように毎年頂いているわけです。15日に至る瞬間と思い,昨晩午前0時にスーパーへ足を運ぶケアレスミスを発揮した今年の味はどうかななんて水のように流し込むギリシャ人や何かと評価を与える自称ワイン中毒者でも御座いませんが、たぶん、丑の日の土曜日が年に1回の感覚なのでしょう。こういったら大変失礼ですから先に謝っておきますが、毎年そうやって頂いたとしてもなんて美味しいんだ今年は!なんて台詞を心の中で想った事も御座いませんし、どちらかというとドスンと力強い味が好みですので大晦日に食べる味はなんでもいい年越し蕎麦と表現するほうが正しいかもしれません。食べなければ年は越せない。のように。ブルゴーニュ産の新酒をいただいて冬を迎えることにハッとする。のような。中学生のときは某スーパーチェーンハンバーガー屋のグラタンコロッケバーガーが然うでした。
 

 

そうはいっても塩鍋にも合うと本気で憶っているわたくしの食べ合わせ感覚はトチ狂っていると自負ありますが、実際のところ迚も愉しみにしている其の新酒なわけです。このようになにかの時期に,なにかの節目に,なにかのきっかけによって、なにかに注視するようになると源流を突き詰めたくなるのもかわいい男心としておきたいところ、それこそギリシャ人の古き良き一般住宅の中や屋根の上には葡萄を潰すためだけの風呂桶のような構造が掘られていたり、ミニマムな自園の葡萄畑を持っているようだとなにかの本で読みましたが、ワイン発祥説のギリシャだろうがエーゲ海だろうがブルゴーニュだろうが製造の始まりや完成による始まりや人の口に含まれる始まりや、その道中において重要位置しているクラフトマンやディーラーやセールスマンやテイスターという存在もわたくしのしょうもない口に含まれる始まりを作り出す大切なポジションなんだと漠然とした敬意をもって已まず。その直後、口に含まれた始まりを塩鍋によって見事に終わらせるわけですが。

 

 

 

なにかの時期に,なにかの節目に,なにかのきっかけによって始めるなにかを大切にしたいのは、およそ5時間後に迫った新酒発売を良きタイミングと御披露目させていただく1900年初頭ワインディーラーが実際愛用していた 道具 との極めて稀有なご縁が然うで御座いまして、そうはいっても其の道具がどれほどの希少性や実際力を有するか否かも差し詰め重要ではなく、力強いブラックリネンで織られた生地やワインをボトルごと収納できる両サイドの専用ポケットなども詳細にすぎず、古き愛用品からキャッチする想像的な憶い、約100年以上前、という漠然な時代が確かに存在していた事柄に寄せる想像的な憶い、そのようなヴィンテージ/アンティークという世界に触れる際によく聞く月並みな文句を今一度申し上げたくなる純粋な衝動に駆られ、結局のところ、この11月の時期に,秋から冬に移行する節目に,ブルゴーニュ産の新酒を迎えるきっかけによって駆り立てられた注視対象が、1900年初頭ライト兄弟の人類初の動力飛行成功や,アインシュタインの相対性理論発表,トルコはオスマン帝国時代とその同時期、誰かの口に含まれる始まりを作り出していたディーラー故人の 道具 である歴史的フィジカルに圧倒され、それが極・限定的なフレンチワークウェアである事実も、衣服の汚れを防ぐために着用される Tablier / タブリエ である事実も、当時本品を愛用していたディーラー故人が気が遠くなるような21世紀に小さな島国で、まさか塩鍋と赤ワインを愉しむ男によって伝えられるとは、憶いもよらなかっただろうと。

 

 








New arrival early1900s France wine dealer’s tablier, black linen.

 

御披露目となる17日(土)は、ボージョレーワインの新酒もご用意させて頂きます。(塩鍋のご用意はありません)
お誘い合わせのうえ、皆様のご来店を心より御待ち申し上げております。

 

 

 

 

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Short jacket という狭き門 / Diary623
13.11.2018

 

 

 

 

 

“ Short jacket / blouson ” という狭き門に見出せる可能性は幾つかあるとして,結局のところプラクティカル(実用性)の偉大さには勝てやしないと憶うわけです。58cm以下の着丈、62cm以上の袖丈、ジップアップ。コットンであれウールであれ春であれ冬であれセーターであれシャツであれジーンズであれトラウザーであれ関係ありゃしない無双区分を追い求めると有力点として浮上する(私の場合)ショートスタイル/スポーツジャケット、狭き門の流れを遡るといやでも行き着く 50-60s France というひとつの源流。

 

 

直下するアームフォルム、肉に追随するコンパクトフォルム、立ち姿の美しさを求めない【動き】の世界に存在するショート/スポーツジャケットは、ハンティングやワークウェアとは別枠に成功を収めた仏ミッドセンチュリーこそ至極に憶います。該当年代ではコットン又はウール,ギャバジン個体しか視た事がなく、いずれも共通点としてタフネスな実態であります故、身頃下部にダーツを設けて広がらないよう配慮に至る追随性も生地の懐に叶うディテイルなわけでして、大体を持ってジップアップ、力強く立ち上がる襟、袖丈と着丈の高低差のみに終結しない総合的なプロポーション、今でこそモダンであると評価される当時年代に着眼されたスポーツシステムに決然とした信頼を未だ失わないどころかコンテンポラリ・ツールのような香りも強力なもので、いずれも狭き門に振るい分けられる箇条点と憶います。

 

 

 

 

 

その源流にネイヴィウールの個体が在るとして、もしくは同年代/同類型ブラウンウールを自然に放ち,1年後回収した後に時間をかけて手直しされたKarim pieceが在るとして、並びに、其の源流を愛したひとりの男が発表するメゾンピースに据えられた骨組みが在ったとして、あるいは源流のみならずヴィンテージファクターを的に捉えた其々を目にしますと只只唯唯、嬉しくてたまらなくなるのは私がシュルレアリスムに則った提案を本職とさせて頂いているからではなく古きも新しきも愛してやまないシンプルな思想を持っているから、なのでしょうが、結局のところ狭き其々とはプラクティカル(実用性)の偉大さを犇犇と感じずにはいられない純然たるフレンチ・シックの顕しに過ぎず,若干の目的を成熟させるための手段に過ぎず,しかしながら将来の躍動のため選択するタフネスツールに過ぎないスポーツジャケットで御座いまして、そう何着もクローゼットへ収めても仕方が無いスポーツジャケットな故に、そう何着も収めたくなる求心力を秘めたショートジャケットであるが故に、シャツは仕舞えよと叱りを飛ばす年輩者の前で堂々と頂けるタックインの紳士性はシャツに留まらず、狭き狭き、そのうえ狭き門として存在する此の素晴らしきショートスタイル/スポーツジャケットを11月ボジョレヌーヴォ解禁直前でさえも熱度をもってご提案させて頂きたい極・男性的なアクティブジャケットであり、パワフルウェアであり、タウンユースギアとして御査収のほど頂けましたら、そんな嬉しい事も御座いませんし、私物で探し始める次の流れも何ら変わらず、わたくしは苦しみを受け入れるただのマゾヒストで御座います。

 

 

 


early00s Ballantyne turtle-neck wool knit jumper,
80s British royal navy wool dress trousers dead stock

 


early00s Ballantyne cashmere knit jumper,
80s British royal navy wool dress trousers dead stock

 


early90s Dries Van Noten hand-knit wool jumper,
80s British royal navy wool dress trousers dead stock

 


Karim Hadjab 4Saison & joint & hand finish, 50s French brown wool sport jacket
50s French navy wool sport jacket
2001s Jean Paul Gaultier double zip & 4pocket sport jacket

 

 

 

 

 

 

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Newarrival, 英国のニットとLondon bespoke / Diary622
9.11.2018

 

 

弊店基準によると良縁あらば夏でも容赦なく買わせていただくBallantyne / knit wearですが、同国で紡がれ,編まれたそれぞれを体感するものなら【品質】部門において最高/最強の威力を持つというので上澄みに触れてしまった気持ちも否めずして至極幸福な気持ちになるのもBallantyne / knit wearだから。そのように憶います。これ以上何も申し上げる事は御座いませんし、申し上げるべき事も申し上げなければならない事も申し上げる必要がある事も、何も御座いません。只一向、Ballantyne / cashmere を贅沢に憶い,Ballantyne / cashmere のご提案を贅沢に憶い, 無垢な最高性質を Ballantyne / knit wear / cashmere という布陣でご用意叶いました事、わたくしも心の栄養にさせて頂いて、皆様のご縁と成り得ましたらこんな嬉しい事も御座いません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


New arrival, 70s – early00s Ballantyne vintage knit collections

 

 

 

 

 





 

永い事探し求めていた個体であり詳細であり、希求してやまず、渇欲もとまらず、恋焦がれるLondon bespokeの正体は英国ハイエンドの一線に君臨し続ける【John Lobb】で御座います。わたくしが知りうる限りの情報では世界最高峰と称するに満ち足りる狭き区分であり、探して出逢える種類の区分では当然なく、London bespokeではペンライティングもないもんですから御足にぴたりと合うシンデレラであらば心の底より推奨させて頂きたい Single Monk なわけで、神経質に油分を注いできた端正なケアリングから成り立つエイジングの見事な事、見事なエイジングから成り立つ深いワインボルドーの神妙な事、マイベストジーンズを既にお持ちであらば是非とも結び合わせ頂きたく存じますし、常用品として心の底の底より、推奨をさせて頂きたい想いであります。只只、一向な道具として。

 

 


New arrival 70s John Lobb bespoke in London, single monk shoes

 

 

いずれも明日より御披露目と致します。

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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70s Ballantyne, black cashmere

 


early00s Ballantyne, canary yellow cashmere

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Comming soon, 英国のニット / Diary621
8.11.2018

 

 

先日の 2018A/W Knit & Trousers collections に次いで御提案させて頂きます今期の新作ニットは、英国グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の一つであるスコットランドにて紡がれた心からの敬愛と親愛に値する無我夢中に頬擦り必死な唾涎品質であり、それによる紳士像は正統, またの表現を王道, コンサバティヴ, 普通。いずれの形容詞も最良と一種の最強を指し示すと私は想います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Comming soon 1

英国のニット

 

多種多様で千差万別で変幻自在な正統で王道でコンサバティヴで普通な英国ニットの布陣。やっとこれぞな一着に出逢えた特級ブラック・カシミアを含む品々と皆様方との御縁をじっくり結ばせて頂けましたら幸いです。

 

 

SURR by LAILA 福留

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メソッドよろしく / Diary620
7.11.2018

 

 

 

 

 

着用頻度を問わずテーラードジャケットという品の恒久的な価値と魅力を時節問わず感じ続けてだいぶ経っておりますものの、折に触れては私服ではないと第二者に思われたり休日に着ていることを不審がられたり甥っ子が怯えに怯えて号泣する姿を目の当たりにしますと、やはり自分はまだまだまだ板に付いていない半端者であることを改めて自覚致しますので、それを打破すべく心身, 特に心においての精進を胸に刻みながらまた新たな刺激を求めて感性が彷徨い歩くものの、なかなかどうしてその布陣は想うように揃ってくれないのは探しものに限って見つからないメソッドよろしく今世の常の一つだろうとは思いますが、実際的にテーラードジャケットを日常着としている私にとっては極めて切実な問題でして、テーラードジャケットもその他と同じく不変的なものから独善的なものまで幅広く、方向性と目的が寄り添えばそれぞれが魅力的なので選択肢は決して少なくないはずなのですが、なかなかどうして相棒が増えてゆかないのはきっと私に問題があると想いますので、この容れ物を替えることはできないメソッドよろしく向き合ってゆくしかないものの追及心は捨て去ることができませんので、結局のところ妥協せず, 困り果て, しかし諦めないことでその先に光が在ると信じて日夜テーラードジャケットを求め続ける私にとって、もし仮にシルク 100% かつダブルブレストという相棒が現れたら、それはそれは感嘆の雄叫びを挙げることと想いますが、なぜそのような在り得もしなさそうな仮を想いつくかと申しますと、事実は小説よりメソッドよろしくそれがここに在るからでして

 

 

 

シングルも愛しておりますしダブルブレストも愛しております。ノッチドラペルもピークドラペルもショールカラーも愛しておりますしヴァージンウールもウールもコットンもカシミアもシルクも心から愛しております。しかしながら私は街中などでダブルブレストでピークドラペルのシルク l00% テーラードジャケットを着ている御人をお見かけしたことがございませんで、しかしながらその要素調和は社交界において極めて品位が高く、逆に申し上げますと日常的には高過ぎるというのが慣習的な予定調和があろうことも一応認識しておりますものの、そもそもある側面においては、囚われ過ぎて判断に支障が挙がるような慣習なんざ犬の餌にもならないと強く強く想って生きてきた, 今でも思いながら生きている非社会的社会人ですので、ダブルブレストでピークドラペルのシルク l00% テーラードジャケットが日常的に高品位過ぎるというのが慣習的なのであれば、だからこそ日常の一着として羽織りたいと心から想いますし、それを心から御提案したいですし、そもそもにおいてこの一着が純粋に魅力的であるがゆえ、結局のところ本件における慣習は私にとって犬の餌にもなりゃあ致しません。

 

 

そしてこの看板を背負っていることで生まれる宿命的な化学反応の圧倒的迫力たるや。ムッシュが打ち立てた美学を余すことなく受け継いだどっしりとした着丈に紳士的な範囲内において発揮される女性的とも捉えられる線のモードな美しさと、時代に則する ■ rive gauche ■ オリジナリティのスリムシェイプ。この “ 美 ” は今後時世がどのような道筋を描いてゆこうとも弊店は変わらず声を大にして御提案し続けさせて頂きますので、宜しくどうぞお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

90s Yves Saint Laurent rive gauche, double breasted silk tailored jacket

存在感において力が在るか無いかの点においては申し上げるまでございませんし、強いか否かで言えば凄まじく強いと感じられるかもしれませんが、私はこれを心から御推奨したいという性からは逃れられませんし、そうすることが私にとっての Saga なのだと想うことに致します。

 

 

SURR by LAILA 福留

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