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11月6日(火)終日雨、 / Diary619
6.11.2018

 

 

 

 

 

Instagram投稿のみを考えておりました本作ですがどうしても一言申し上げたい欲に負けて本エントリーを迎えているわけです。夏頃には撤去するかもしれない、哀しい、とアナウンスさせて頂いた向かいのバージニアクリーパーもどういうわけか未だ存在している11月6日(火)終日雨でしたので最後の力を振り絞る如く秋黄が混じるグリーンがとても綺麗でした。脈絡もなく進みますが、やはりコットンへの愛情は止まらないわけで、わたくしの基準で良いコットンであると判断を下した織りにくるまれて最期を迎えたいと終活があるのならそうしようと憶っております。本作も袖を通そうものなら其の判断の早さたるや、無条件にわたくしの最期の一日に加えたい欲に負けてしまいそうになりながら結局はどうしようもなく秋黄が混じるグリーンを眺めて終えた本日でありました。例によって斜め方向の柔軟な平織りと、大地の色と、フランス軍チェストポケットの採択と、黄色やグリーンの綿糸で幾重にも修繕を続けて参りたい決意と、ガーゼのように優しく,しかしながら力強い弾力は、90s初頭Balenciagaの個体、あるいは40sフレンチコットンが最後の記憶でした。素晴らしきrive gauche。

 

 


late80s-early90s Yves Saint Laurent rive gauche military style cotton shirt

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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Antique woolと四川料理の箸休め / Diary618
5.11.2018

 

 

構築的なテーラード又はコートを注視するようになったここ数年、しっかりとした其れ等を着たい欲に駆られて今も生きておりますが構築的でしっかりとした其れ等をしっかりとしたフィッティングバランスで街中でしっかりと着る、がしばらくのテーマとなっているわけでありますので、成立しそうな個体を目にすると動物反射的に動いてしまうのは身体より心が先ず。メゾンの構成,英国軍の美しさ,サルトリアの色気、あるいは現代モードにも範囲網を敷きながらハウスならではのマテリアルは露出させたくはない天の邪鬼心と、カルチャーや文化や国柄が明瞭に視える内容も避けて参りたいのは粋なこだわりではなく捻くれたわたくしでして、そうは謂いながらも悩み悩んでいるわけではないが、実のところ時は同じく数年前よりひとつの回答が既に出ている、にもかかわらず範囲網をスクイードしている明快な理由が、コンスタントに出逢えない、に尽きる上、フィッティングが合わない、となると、いよいよあっというまの生涯の内どれほどの機会とどれほどの幸運とどれほどのチャンスに恵まれるものかと寝る前とか洗濯物取り込む時とかパスタを茹でてる時に憶うわけです。厳格な基準とわがままな欲求を満たしてくれる【Antique】という区分。

 

 

 

最近しっかりとしたコート着たいんだよね、とぼやく福留を横目に辛いものが食べれない彼を四川料理屋に連れて行くタクシーの中、確か1年と少し前、こうも伝心していると気持ちが悪いとは正直なところ、コートを着たくないと言っていた数年前を知っていたので、今ですか、と返し、なにか最近買い物したか→した、と他愛もない上司と部下の会話を運転手に披露したところで目的地に到着。彼は一口食し、静かに箸を置いておりました。

 

ある程度の男性的肉体が備わっている/備わっていないがAntiqueを愉しむにはマストファクターと思われるも実のところそんな事は重要ではないと申し上げたい明瞭点が 御仕立て である事に尽き、整合的で合理的な近年の生産システムとは真逆に在った1930年以前の其の世界は、ひとりの男性/自身のために仕立てる が紳士にとって正しい行いで、生地から織り上げる、1ではなく,0から100を生む、もブルジョワにとっての人生行為なわけでありまして(今も変わりはないと憶いますが)ミッドセンチュリーから近代にかけて発達した生産環境や新しい基準や規律やルールから生み出されたテーラードの骨組み、あるいはより良いとされる生地の提供、いずれも素晴らしい発展区分と理解に及びまして、しかしながら,だからこその相違点を述べれるのは 生地 と フィッティング/アプローチ で御座います。当時の織り機でしか生産できない生地はヴィンテージ/ツイードと同義、湿気を吸わせたウール地こそ目がぎゅっと詰まり,基本的に “とても強い” に限定できるほどヘヴィデューティに向き合える、雨にも打たせて頂ける、タフに付き合える、今現在では再現不可能と謂われる明確な魅力点と憶います。此の特異的な生地をそのままAntique woolと呼ばせて頂いてますが、それに加え、構築的で立体的なメイキングながらパッティングが仰々しくないナチュラルな見栄えと包み込まれる確かなショルダーフィッティングを基底に “肩に乗せて着る” が正解とされるアプローチ、以上をすごく美しいとして90年代、アンティーク・テーラードにペンキコーティングを施して発表したMaritin Margiela氏の提案も説得力のあるものでした。

 

上記マテリアルがくたくたの革靴にジーンズでも成立する証明点であると理解しながら、そのカジュアルエンドまで受け入れるかどうかが前提論として重要であり、仮にそうと分かればこの上なく至極と憶うのです。マイフィッティングのアンティークテーラード/コートを着れるなんて如何に贅沢な事か、今後の人生がどれほど豊かに憶えるか、数年前タクシーの中でひとつの回答が既に出ていたのはわたくしも福留も密心でおそらく、そんな大切な事を運転手に聞かせるわけには参りません。

 

 

 






 

 

Antique woolと謂えど千差万別存在するものと憶い、今までご提案させて頂いたAntiqueの其々も全くの同個体はなく、同類は有り、基本的に粗野で荒々しいテクスチャーを魅力としながら、スーパーグレードブルジョワ紳士が御仕立てされた事を前提としないとしてもあまりにも素晴らしいファブリック・タッチを実現している本作1900年代初頭の生地は繊維が細い原毛を綿密に織り上げたようなネップと力強さと良質が伺える同年代の中でも 上澄み とご認識頂いて差し支えない品質であり、集合的で整合的な4つ釦、チェストフラップ、小さく設計された襟型、アームフォルムの美しさ、カーマインレッドの裏地、懐中時計を収めるウエストポケットに常用品を差す事の重要性、コスチュームにならない全体のプロポーション、脇までしっかりとジャストフィッティングを成すコートがどれほど暖かなものかと,フィッティング伊44の者だけが着用を許されるコンパクトフィッティングとの出逢いがどれほど貴重な経験かと語気を強めてお仕舞いと致します。

 

 

 

 


early1900s British bespoke horse riding short coat

 

Antique woolの区分は現在本作に加え,1920sドイツ製テーラード、1900年初頭フランス製テーラードの布陣。
宜しければ。

 

 

 

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French maison collections / Diary617
2.11.2018

 

 

 

 

French maison collections
1960s-late90s
high quality pieces
11/3(土)12:00〜

 

 

 

 

 






New arrival late90s Yves Saint Laurent rive gauche velvet set up suit

 

 

 


New arrival 70s Yves Saint Laurent rive gauche textile silk shirt, brown&mint

 


New arrival late80s-early90s Yves Saint Laurent rive gauche military style cotton shirt

 

 



New arrival late70s Yves Saint Laurent wool tailored jacket

 

 


New arrival early80s Guy Laroche only cashmere chesterfield coat, fabric by Ermenegildo Zegna

 

 

 


New arrival 60s Pierre Cardin tweed blouson

 

 




New arrival late60s Yves Saint Laurent rive gauche all wool Knitting, big stole

 

本作に関しましては弊店初となる同社60年代を更新することが叶った個体であり素晴らしきニッティング,カラーコントラスト,純然無垢な道具として真正面から御対峙頂ける超然的求心力と初見検分も不必要なほどの圧倒性とタイミング叶えば日を改めてシャッターを切らせて頂きたい心持ちと恐らく今後ご提案する事は限りなく不可能に近い個体である事、誠に僭越ながら、触れて頂く行為すらひとつの財産として御査収頂けるものと存じます。最後に、ギ・ラロッシュ氏,サンローラン氏,カルダン氏の軌跡とフレンチ/プレタポルテ初頭の衝動と表現と声明と訴えと情熱と願いを、衣服を通じて御伝え叶います事を、こゝろより光栄に憶います。

 

何卒、宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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Comming soon French maison, ただ一向な感動と / Diary616
1.11.2018

 

 


 
maison という世界の Pret-a-porter という枠の Men’s clothing という区分において商業的参入及び“其の枠”の拡散に一躍を担ったのがピエール・カルダン氏によるPierre Cardinであると私は憶っておりまして、オートクチュールから始まったモードと先駆者達が切り開いたストリームの中心にどっしりとポジションしている事に疑いはまるで御座いません。1950年後期〜1960年代のプレタ参入初頭、自由表現であるはずの其の枠の,其の区分ではクチュールの名残が渦巻く提案は今や賛美に値する詳細と憶いますし、当時女性服が主役であり今現在でも常に主役である / 女性を美しく魅せるため / であるはずの自由表現は謂わずもがな、上述は極めて紳士的でありプレタ参入当初のMen’s clothingであるして有る服飾史の片鱗とも憶いますが、そうでありながら同年代、クチュールの名残や片鱗も魅せず,モダンアプローチと自由表現の取捨選択のみがマテリアル主要要素として注がれた構成事実、当時でこそ前衛的であった其の姿勢、常に未来を視ていたPierre Cardin総指揮ピエール・カルダン氏の証明を差し置いて語る歴史は御座いません。

 

私が弊社販売業に携わらせて頂いてから vintage という世界の maison vintage という枠の French maison という限定性の Men’s clothing を目にした瞬間から片時も離れずして記憶に中枢部位の深いところに刻み込まれたメモリアルページもまた1960年代ピエール・カルダン氏によるPierre Cardinから送り出された1着のブルゾンである事実も未だ失われていない私の大切な財産です。ただ一向な感動を憶えた御縁は、2年と25日前の事。最初で最後と憶い,目に焼き付けた詳細のひとつと、最初で最後であろう懸念を他所にも,目に焼き付いて離れてくれない其のひとつが、背/全面に施されたアクションプリーツに御座います。生地が潤沢に使用された詳細より先ずアームの可動域やスポーツシステムを心得た構成が純真なブルゾンとしての機能を果たしますが此の巨大なプリーチを設ける意義など美的見地と審美性、フレンチ/モードの最前線でエンジンをかけ続ける同社自由表現の結晶である事実の他に、一体なにがあろうものかと。

 

 




 

 

Comming soon French maison

60s Pierre Cardin tweed blouson

 

同年代区分ピエール・カルダン氏によるPierre Cardinとの再会は、個体差異はあれどバックシルエットを視界に捉えてから僅か数秒,然りであろう在り在りとした手応えと、ただただ一向な感動を憶えたに尽きる邂逅で御座います。其の2年と25日前の感動と11月1日19:07ドイル・ブラムホールIIの新譜が流れる今この瞬間まで一切失われていない感動をじっくり綴れた事、vintage という世界の Pret-a-porter という区分の French maison という編集枠に此の1着が在ります事、ただ一向に、嬉しくてなりません。店頭販売至上主義者の私にとっても。御披露目は 11/3 ( 土 ) 12:00 。心より宜しくお願いを申し上げます。

 

 

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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& comming soon French mason , 60s rive gauche
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Comming soon French maison, ただ単純に良い服 / Diary615
31.10.2018

弊店では様々な区分の品を御提案致しておりますが、それらも各々の中で細分化が図れます。モードの世界に属しており、かつ歴史的に視て長い存在を Maison vintage と称しておりますが、その中には一般的な認識度の高い看板とそうでない看板がありまして、前者を Popular maison 、後者を Maniac maison と称した時、モードの歴史には数えきれないほどの Maniac maison が存在することを私は旅の時間で随時実感しておりまして、そもそもの文化性を鑑みるとそれは改めて言葉にするのが野暮なほど至極当然であり、沢山の本当に沢山の先人達が熱意と勇気と運と実行力を駆使して文化に属してきた証であるヴィンテージの歴史・モードの歴史の厚みと重み面白みは、元来無才能のちっぽけな私如きが全てを知ることなど到底叶わないことは分かっていながらも、この生業に就いてそれなりの時間を自分になりに真面目に向き合ってきた ( はず ) うえで今なお新しい出逢いや驚きを体感できるという現実と今後もそれが尽きないであろうという確信に近い想像が叶うというのは私にとって心から幸せなことだと想いつつ、ある日の何がしがきっかけとなり Maniac が Popular に替わるという時流の面白さとある種の危うさ・怖さを考えずにはいられません。

追って御披露目させて頂く編集, French maison におけるとある一着はどちらかと言えば前述で言うところの Maniac maison に属されるのだと想いますが、そもそもその認識基準自体が私の独善であり、そもそもそのメゾンは決してマニアックではないモードの文化と歴史に明確な功績を残してきた・残している存在であることをここに明言させてくださいませ。しかしながらモードの世界においてマニアックではない王道の存在看板でありながらも、私はその HOMME コレクションピースを目にしたことがありませんでした。

 

 

 


オートクチュールの時代を経てプレタポルテが本格的に始まった頃を私は現代におけるモードが始動した頃と捉えているのですが、ギ・ラロッシュ氏による Guy Laroche が産声を上げたのもその頃でした。モードの創始者 ( と私は想っています ) クリストバル・バレンシアガ氏やクリスチャン・ディオール氏の作品、さらに当時の社会における女性の存在位置や国外での活動などの様々な刺激を経て氏が打ち出したのは、構築的であり活動的であり何より品位に溢れる女性像でした。余談ですが氏は独立前にディオールのアトリエに在籍しており、同期にサンローラン氏, カルダン氏が居たのですが、世間はその若手3人に当時から大きな期待を寄せていたそう。髙い水準で世界観を表現し続けながら、平行して紳士服の世界にも進出したのが 1966 年のことでしたが、残念ながら当時の作品実物には触れ合う機会が未だありませんでして、そんな中ついに出逢えた一着は氏本人が手掛けた時代であるという求心力以上に、背景を全て差し引いて捉えたとて圧倒的に惹かれる以外の選択肢が無い ただ単純に良い服 だったのです。

 


さりげなく豪奢なラペル、小さじ少々よりもささやかに主張するステッチワークなど基本構築の中で男性的な強さを軸しながらもモード特有の女性的な美しさ根底に匂わせる紳士像表現は、まさにモードの始動と発展を担ったフレンチメゾン特有の世界であり、“ シャンデリアの下で黒よりも美しい黒に見える ” として社交界で高貴な色とされるミッドナイトブルーの色合いと、それを文字通り輝かせる Ermenegildo Zegna によるカシミアの顔立ちが混ざり合って調和するセットインスリーヴとダブルブレストの不変的なチェスターフィールドコートとなれば、いったいどうすれば否定することが出来るのでしょう。私にはその手段、未だありません。

 

 

 

 

 

Comming soon French maison

early80s Guy Laroche cashmere 100% chesterfield coat, fabric by Ermenegildo Zegna

その分野において, 品において “ 終わりに出来る ” という存在にはなかなか出逢えませんし、店頭販売至上主義者の私にとってそれはある意味あってはならない類ではありますが、と同時に一人の漢としてそういった品との出逢い極めて大切に感じておりますので、僅かでも御興味頂けましたら是非にと想います。御披露目は 11/3 ( 土 ) 12:00 。心より宜しくお願いを申し上げます。

 

 

SURR by LAILA 福留

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Comming soon / Diary614
30.10.2018

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が当店に携わらせて頂いてから最初の編集点が Maison で御座いました。
時も経過し早2年、揺り起しとなる此のエディットも とある個体 と とある個体 との出逢い / 邂逅がきっかけである事、其の再会を果たした御縁は、まさに2年と23日前、御披露目とさせて頂いたファントムピースで御座いまして、厳密には同個体ではなく、しかしながら70年代以前の個体との御縁は 再会 と呼ばざるを得ない程,願望も実らない日々と,切望も泡と消える日々とで、それ故に、幸運 だとか 強運 だとか 日々の行いが宜しいので神からの粋な計らい だとかそういう種類の俄に信じ難い御縁か、もしくは実のところバタフライ効果なみの迂遠で壮大なプロジェクトが密かに実行された並々成らぬ自然連鎖の着地点か、あるいはライフポイントすれすれまで攻め続けた福留の所業か。なんだっていいのですが。次いで、弊店においては初の御披露目が叶う仏メゾンの表現者。同氏表現においては是程の純然たる紳士服が存在したのか、が、率直でシンプルな感想で御座いました。生産域も量も極,限定的と推測も容易ですので理解はしながらも同氏表現の其の姿を過去4年、いえ、旧LAILA VINTAGE時代から数えても約10年一度も獲得したことがなかったという事で、いよいよどのように御伝えしたら宜しいか頭悩ませながらも行き着くところは常に純粋な洋服である事実のみですので、信条は変えずに参りたいと憶います。順次情報公開とさせて頂きますので、引き続き,宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Comming soon 60-90s French maison

 

 

 

 

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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KARIM HADJAB, couture / Diary613
26.10.2018

 

 

カリーム・アジャブ氏が手掛けるKARIM HADJABについては小林,福留共に、それぞれ11回ずつDiaryにおいて綴らせて頂いておりました。ここで考え,文章に起す作業は、事務的というよりなにかの儀式のようなもので、もしくは言葉通りの対話であり、あるいは対象個体に隠された秘密を暴こうとする邪心や親密な関係を築こうとする好奇心に支配されているもので、いずれにせよ書き終わった際はより一層と愛情が増しているもので、ここで申し上げる事では当然御座いませんが、お客様へ金銭と引き換えにお渡しするだけの運びに留まらない「商品からの超越」を獲得するための一手段であります。ある意味においては。少なからず、わたくしにとっては。
 

 

そのように限定同区分に向けた綴りを11回行わせて頂きましたカリーム・アジャブ氏が手掛けるKARIM HADJABについて。視覚的魅力や明快な出立ちは扨措き、概念性や意味性のほうが専ら強烈なもので、強烈なまでに、強烈なほど、心の奥底に注がれるものですから、カリーム・アジャブ氏が手掛けるKARIM HADJABと向き合い続けた約3年の間に「対話」を成したそれぞれは、過ごした時間を得て感じた今現在は、ワークピースやヴィンテージやスタイルやクリエイションやその他色々をもって向き合う事を辞めたそれぞれと成り得まして、もっと深く、もっと密接で、もっと宿命的な、純然たる 衣 であり、同氏はそこに 命 があると堅固な信念を抱いております。其処に関しては未だ未だ,対話が足りず、おそらく3年という月日では到底辿り着けぬ領域のように憶っております。

 

KARIM HADJABを手掛けるカリーム・アジャブ氏に、「クリエイター」「アーティスト」「表現者」というより、ひとりの男性として,ひとりの人間としての魅力を憶えたのも半年前。衣服1着への汚れのない情熱や、濁りのない愛情が注がれている事実、熱意と強さが入り交じった 鋭気 すら感取する有り様は、【作り手の心の通っていない服作りはとても嫌なんだ。着て美しいだけの服には興味がない。いつも着る人に寄り添い、風に揺られて、鳥の声を聞いて、たまには雨にさらされて。そのようなあり方がとても大事なんだ】というインタビューでボソッと語られた日本語句96文字に凝縮していると、わたくしも大切にさせて頂いているセンテンスです。すべてに通ずるとも憶いますので。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

この度、ご用意させて頂いたカリーム・アジャブ氏が手掛けるKARIM HADJABの衣服は、2点のみの御披露目で御座いまして、2点のみしか向き合えなかったKARIM HADJABを手掛けるカリーム・アジャブ氏より大切に御譲り頂いた衣服でありますが、カリーム・アジャブ氏が手掛けるKARIM HADJABの中で特異的にポジションする実相と詳細で御座いますので、2点それぞれは簡潔的な詳細事実を記したいと思い、いづれも1からの御仕立てと、極稀少の生地をもって向き合ったKARIM HADJABを手掛けるカリーム・アジャブ氏の不可測かつ突然の予測できない衝動に駆られた 【Body Couture】と【Couture】の2着である事、先ずは前置きとしまして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10/27(土)12:00より、御披露目と致します。

 


KARIM HADJAB
location : France / Atelier
creation : Couture / 4Saison
fabric : 1930s cotton herringbone dead stock
idea base : early1900s French work coverall jacket

 

1930年代コットンヘリンボーンのファブリックを用いて製作された個体。1900年代初頭のフレンチワークカバーオールを資料に構築され、立体的なパターンメイクとそれ以降は排除された脇下の可動域生地(2等辺三角形のもの。形状から同氏はこのパーツをナイフと呼んでる)が特徴。随所に手縫いを施し、また補強として裏側各所にアンティークインディゴリネンの生地も配置している。後、1年間自然界へ投下。生物との共存、天水や自然光の恩恵、あるいは自然の猛威という厳しい環境直下での洗礼を受け、1年後に収穫。全体としてマッシュルームトーンからコルク色を確認できるクリーミーな実相。整合的な4つ釦、手作業の行程が多い当時の時代背景を踏襲したショートスリーブレングス。

 

 

 

 

 


KARIM HADJAB
location : France / Atelier
creation : Body Couture / Overdye / 4Saison
fabric : 1930s cotton herringbone dead stock
idea base : 1910s French work double-breasted jacket

 

1930年代コットンヘリンボーンのファブリックを用いて製作された個体。1910年のフレンチワークダブルブレストジャケットを資料に構築され、カリーム・アジャブ氏の身体に併せて設計されたボディクチュールピース。釦ホールや生地端の折り返し部分をすべて手縫い仕上げ、脇下のプリーツも上記資料を精密に表現。染色後、1年間自然界へ投下。生物との共存、天水や自然光の恩恵、あるいは自然の猛威という厳しい環境直下での洗礼を受け、1年後に収穫。同氏表現唯一の深いボルドー色に昇華された本作は、フレンチ・シックとしてのシンボリズムを感取できる素晴らしき実相。絶品です。

 

 

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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年に数回か数年に1回訪れる小さな奇跡 / Diary612
25.10.2018

 


14ミクロン以上のカシミア原毛は当然、本作は間違いなくSS級グレードに分類される極上質の其れでしょうし謂わずもがな、それほど繊細で極稀少で柔らかな原毛がここまでの重量で、厚みで、重厚に編み上げられた事実と、その全体像と詳細が, リブ/ニッティング によって仕上げられた事実に度肝を抜かされた御縁で御座いました。

 

 

 

 

 






 

何より先ずニッターに感謝の意を伝えたいあたたかな気持ちにさせてくれたシンプルかつ圧倒的感動は、芳醇なキャメルカラーに魅了された20秒後、袖を通す30秒前、親指と人差し指で摘んでみた其の瞬間で御座いまして、ニッティングの精密さと力強さ、何より 迫力 というものを感取した事実も其の瞬間で御座いました。無彩色で撮影に試みましたらまるでフィクションのような機械的,工業性,無機質感すら漂わせるダイナミズム、しかしながら色を与えると生命感が蘇るので益々色彩の重要度を再認識するに至った、やはりこの、紳士性の強力なキャメルカラー。

 

 

 

整合的かつモダンにアプローチされたウッド釦、高く設定されたネックフォルム、リブの伸縮性を見据えてミニマムに編まれたショルダー/アームパターン、簡潔的なハンドウォームポケット内部はハイゲージで編み変えられ、ニットジャケットとしての威力を証明するに充足する成り立ちと構成なわけでありまして、初見検分の際は仏メゾン某社のニッティングクオリティをいとも容易く想起させるに充足する成り立ちと構成なわけでありまして、そのようにメゾン品質を裕に凌駕する実際的属性を、親指と人差し指で摘む行いのみで“然うである”と解る驚異性と、ニットの宿命論が暖の確保のみに終着するならそれ以上の働きをする極上繊維カシミアの力と、ニットの宿命論が優しさの表現に終着するならそれ以上の働きを魅せる実践的ダンディズムと、何度往復しても尽きる事がない種類のニット・ウェアである私的意見と、80s anonymousの実相を受け入れるしかご提案の道もないもんですから。このような機会は極めて特例的であり、例外的であり、年に数回か数年に1回訪れる小さな奇跡で御座います。本作のようにハイエンドな品質を具有したニットこそ、丁寧なブラッシングと管理アプローチを習慣化し、恒久的目線にて御付き合い頂けましたら。手入れ次第では【編み物】ほど寿命が永い区分は御座いませんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





New arrival 80s France cashmere rib Knitting jacket

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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素晴らしきGianni Versace、 / Diary611
23.10.2018

 


 
イタリ / クラシカルをどっしりと構える骨組みはそれだけで十分すぎる色気とダンディズムなわけで、たっぷりとそそぐは嬉しくなるカラートーン,テキスタイルアプローチ、見識はエロティシズムのみを追求した容態ではなく、紳士性を模索した2つ先を視れるプロポーションというのが強烈なリアリティを与え、ジョルジオが提案する官能性よりは一歩手前で、此のミドルレンジとワイドフォルムと約3cm未満の細く保たれたダブル仕上げとブレイクさせるえげつないほど魅力的な溜まりと、生地の分量を逃がすアウトタックは2本以上の精選規律と、それがブーツだろうがオックスフォードだろうがキャップトゥダービーだろうがメインストリームに乗ずるスニーカーだろうが深いところで受け入れる驚異的キャパと、そのうえヒップフォルムを限りなくコンパクトに制限する術というか技というか同氏の研ぎ澄まされた感覚というのが “ 探しても無い ” にフィニッシュする最高トラウザーと絶大な信頼を寄せるわけです、
mid80s Gianni Versace

 

 

 


 
なんといえば宜しいか。
 
ウゴキに追随する生地は決して軽くはなく、ヘヴィオンスだとここまでの色気とヤクザ的暴力性は確保できず、とはいうものの、バンコクはお土産屋さんで売っている象が無造作に描かれた快適パンツとは天と地程の差があり、石ころとダイヤモンド程の芳醇/差異があり、活動的なダイナミズムがあり、生活的なドライブがありまして、それは大方テキスタイル云々より先行するトラウザーとしての根幹的成り立ち、基底そのものの実際力に起因するのだろうと憶います。もし確保したmid80s Gianni Versaceのトラウザー個体がなにかのきっかけとタイミングと不運によって失われてしまったとしたらわたくしは一体この先どのように生きて参れば宜しいか、まで、追いつめられる恐ろしさと求心力を備える感覚点というのも、脚を通したまでは気持ちがよいに留まり、結び合わせるシューズを履き、たった一歩、足を前へアクションした刹那に憶うところ、あぁぁ、なんて良いトラウザーだろうか。という分かりやすい茶番を本気で申し上げたいのが困ったところ。なんといえば宜しいか。

 

 

 

 

 

おそらくは、生粋のニット好きであらば素敵なニットを着用頂いた初対面時の感動と同義。その感動というのは編み地がこう、原毛がこうでゲージがこう、という具体論のみでは決して語れない純粋無垢かつ絶対的な経験から基づく “ 着用感取 ” に委ねた結論のように憶いますし、幸運にもその機会を弊店にて目撃させて頂いた際は、大体をもって共通する,あるいは月並みな文句として世に溢れている、言葉が要らない、其の場面で御座います。生粋のトラウザー好きという傾倒者などそう多くはいないと存じますが、しかしながら、そうはいっても、少なからず、素敵な穿物を経験値としてインプットされてきた男性であらば、必ず,御感取頂けるものと存じます。それほど、それゆえにこそ、そのようなわけで、穿き合わせ頂けるフィッティングと其の出逢いというのは至極幸運に憶いますし、初回感動とともに完全なカタチで持続する 幸福 というのを是非ともご査収頂きたい、いち、漢としての、意見で御座います。僭越ながら。

 

 

 

 

 

 

 

わたくしの勝手な感覚にて申し上げるのは大変恐縮に憶いますし恐れ多い事ですしお門違いもいいとこだと非難殺到も承知のうえで、小さな勇気を抽出して敢えて申し上げますと、お洋服がお好きな男性であらば、今探されているトラウザーの想像点を決して裏切らぬ個体群であろうかと、お洋服がお好きな紳士であらば、今後穿いていきたいと強く願うトラウザーの容態とはまさに此の区分であろうかと、お洋服を愛してやまない皆様であらば、ビスポークしかないのではと諦めかけていた暗闇に一筋の光を感取頂けるはmid80s Gianni Versaceではなかろうかと。という分かりやすい茶番を本気で申し上げたいのが困ったところ。なんといえば宜しいか、本当に素晴らしいので。

 


 

 

 

 

New arrival mid80s Gianni Versace wool trousers, Glen check

 

 

本作含め、同社トラウザーは計5点を御披露目させて頂いております。
いずれもフィッティング伊44〜46の皆様、是非この機会に。

 

 

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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2018A/W Knit & Trousers collections / Diary609
19.10.2018

 

 

 

2018A/W
Knit & Trousers collections
25 vintage pieses
10/20 12:00〜

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林 福留

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素晴らしきGianni、 / Diary610
22.10.2018

 

素晴らしいトラウザーをご紹介させて頂こうと少々張り切った結果、或いは早朝冷え込み秋深まる頃、いよいよ愉しくなって参りまして、皆様にもこの感動とシンプルな喜びを感取いただきたいという私のシンプルな憶いと、Gianniのトラウザーを穿ける幸福と、いずれも詳述は明日にしまして、本日は4枚のスタイルカットで週明けと致します。

 

 

 


New arrival mid80s Gianni Versace wool trousers, mushroom check
70s J.M weston chelsea boots

 

 

 


New arrival mid80s Gianni Versace moleskin trousers, olive
50s British military volume cap toe boots

 

 

 


New arrival mid80s Gianni Versace wool trousers, light gray
New arrival 80s Missoni sports wool knit pullover

 

 

 


New arrival mid80s Gianni Versace cotton corduroy trousers, pink
New arrival 80s Emporio Armani wool cardigan, forest green

 

 

 

 

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呑んで食べて遊んで,呑んで / Diary608
18.10.2018

 

先日2日連休をいただきまして、夏期休暇リベンジを果たそうと前姿勢で挑みましたが四国をゆっくりするにはスケジュールが足りず、また昨年末訪れた北陸での食も忘れられず、よりディープに巡るを裏テーマに、今回は福井を訪れました。
 
福井在住であり,6年付き合いのある友人に細やかにアテンドいただき、観光は一切せず、呑んで食べて遊んで,呑んでの2日間。初日夜は彼の友人(6年の彼との付き合いに危うく終止符を打ちそうになるほどの美女達)も加わり、日が昇るまで健全に愉しませていただきました。兎にも角にも食が素晴らしく、日本海の鮮魚に舌鼓を打ちつつ、二日酔いに覿面な辛口おろし蕎麦、初日遅い昼食にセレクト頂いたコーヒー喫茶のチキンカレーには完璧に胃袋を掴まれまして、翌日もお邪魔する始末。また参ろうと思います。

 

 


蕎麦屋【その字】

 




コーヒー喫茶【HALF】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今週末より【とある区分】と【とある区分】の編集構成をさせていただきます。
詳述は追って、
 

 

 

 

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在りし日の恋と遺伝子の核 / Diary607
17.10.2018

羊毛の表情や仕立ての激情を色濃く感じられる時期がやってまいりましたので皆様是非にどっしりと腰を据えて御挑みくださいませ。私は2017年度の非服飾買物部門で金賞に輝いた洋服ブラシの活躍に一人心躍らせております。
羊毛の表情はいつも心が掻き立ててくれる、在りし日の恋によって設定されたいくら年を重ねても変わることのない扇情のような魅力であり、仕立ての激情は衣を愛するうえで欠かすことの出来ない、そして男性の命において遺伝子の核に刻まれた忘れようにも無くそうにも忘れられずに無くせない感情です。その二つを丁寧に内包する本品は男性であれば心に残らないはずがない。と言って差し支えが無いほどの、ある意味八百長試合のような一着。

 

 

 


従来であれば実務的である縫いを適度に強調することで視認点としたステッチワークに他に類を見ないほど芳醇な水牛角のボタン、正統的豪奢さに新たな鮮度を与えるカーコートポケットの設計など、このように自由な感度が丁寧に的確に注がれる品に出逢えると心から幸せな心持ちになりますが、やはり根幹にムッシュが設計した紳士像, そのパターンメイクをしっかりと受け継いでいることが何より物質として後世に残り続ける, 記憶として後世に語り継がれる要因ではないでしょうか。氏がデザイナーとして世に出て以降どれだけ時代を経ようとも Yves と Saint-Laurent と rive と gauche の 4 つの文言からなる不変性は変わらないと私は信じております。

極地的な紳士力であり男性性として異常なまでの妖艶さを誇る一着ゆえ時に圧迫されるほどに圧倒的な存在感を感じるであろう第二者に反して、着用者自身は効能抜群な温泉に肩まで浸かっている如し寛ぎを御体感頂ける一着。至極正統で綿密な仕立てであり妖艶なパターンメイクによるフィッティングでありながらの寛ぎを実現する当温泉の主成分は WOOL 85% と CASHMERE 15% となっております。

 

 

 

 

 

90s Yves Saint Laurent, double-breasted half coat

 

 

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どうしようも無いほどに個性的で強過ぎるほどに強い / Diary606
16.10.2018

私がこの一着の素材が異なる同雛形に目にしたのは遥か遥か遥か以前でして、この一着そのものを初めて認識したのはだいぶ以前のとある資料でした。現在広く認知されるその設計が産まれるより先に “ 国 ” そのものが精魂込めて手掛けた一着は、同種の品と捉えようとも捉えられない異常なまでの個性が結果的に注がれることとなり、着飾ることよりも機能面を論点としていることから極めて極めて強く、そして誤解を恐れずに申し上げますと難しい形状に仕上がっているのですが、しかしながら全てを鑑みたうえでそれが発する熱量はどうしようもないほどに圧倒的であり、抱く感情は一瞬で沸点に辿り着く興奮でした。それは遥か遥か以前に素材が異なる同雛形を目にしてだいぶ以前にそのものを資料で認識したという経歴を差し引いたとて同じくであろうと確信できるほど。品そのものの魅力 ( 力 ) を根本的に信じており、それをお伝えすることを信念の一つとしている私にとってついにこの一着と出逢えたことと、それが様々な意味合いにおいて圧倒的である独善的事実に辿り着けたことを心から幸せに想います。

 

 

 

“ ダブル ” という言葉でまとめるには余りにも特徴的過ぎる大きな面積を活かした前立て, そこに威風堂々と据えられた地図を収納する大きなポケット, 手袋着用時にも扱いやすい大きなボタンにループ, 風の侵入を防ぐ数多の複雑な装飾。1950年頃のスウェーデンにおいて設計された 2 輪車用衣類は現代のいわゆるライダースジャケットとは全く異なる仕上がりでした。
防寒面と機動力から肩幅・身幅・着丈・袖の分量など現代の洋服そのものとも全く異なる着地点に至っており、そのシルエットは街中で見かけられるどれとも異なりますので端的かつ誤解を恐れずに申し上げますと一見極めて極めていわゆる難しいシルエットと捉えられてしかるべきであり、かつ機能面を最大の論点として練りに練り上げられた装飾性とスタイルも街中で見かけた際は異常な個性となりますので、おそらくこれまでに弊店が御提案してまいりました品々の中でも特級の部類に属する “ 強い一着 ” ではないかと想います。

ですので、極上に御推奨したい一着です。

 

 

 

 

 

50s Swedish military motorcycle leather jacket

想像の域を出ませんが、もしかしたら御覧頂いた瞬間に答えを産んで頂ける 0 か 100 の一着かもしれません。しかしながらどうしようも無いほどに個性的で強過ぎるほどに強いこちらに御共鳴して頂ける方がおられることを, 袖を通して街を闊歩して頂ける方がおられることを、それこそどうしようもないほど独善的に確信しております。

 

 

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黒より優しく、紺より暖かく、 / Diary605
15.10.2018

 


 
青年性と紳士性の共存をテーマに考えてみますと、清潔さや誠実さや実直さがキャラクターとして成立していなければならないと憶いますが、それらの性質や共存構成を、例えば 色 によってフォーメーションし得る内容の中で Gray が最も適合であり,重要であり,至極無敵であろうと冬を愛せないわたくしの中で最も愛している冬色のひとつで御座います。そもそも青年性と紳士性の共存を目的に精選するわけでは御座いませんが、男性的シンボリズムとダンディズムをわかりやすく,しかも同時に露出し得る優秀色なうえ、挨拶も交わしたことがないコーヒーショップのあの子に,この人きっと良い人だろうを与えることができ得る最高色なわけで、いよいよ選択しないわけにはいかないカラートーンと心得ている次第です。

 

 

 

 

 

 

 

 

グレイトーンを精選するうえで最も大切な要素は謂わずもがな 素材 で御座います。それは無彩色である事実に起因する事柄のように憶いますし、テクスチャーに誤摩化しがきかない唯一色であり、上品な香りを表出させるグレイトーンはとても優れた本質が備わっていなければならないという基底も、謂わば当然だろうと憶うわけです。そこを損なってしまうと、この人きっと良い人だろうを振り撒きたい不誠実な狡猾者としての正体を明かすことになる危険色となり、つまりは、最も精選が難しい困難色であろうと私物精選の際は細心の注意を払うよう致しております。中でも、極めて黒色に近いグレイトーン Charcoal は最難関であると同時に、上等なカシミアや,最上質の羊毛、本質的に優れた其れらを淀みなく投下した構造であるならば、コートであれセーターであれソックスであれハットであれ、男性的シンボリズムとダンディズム、青年性、紳士性を完璧に包み込む,文句の付けようもなく,何度往復しても尽きることがない 極上色 であろうと重きを置かせて頂いております。

 

 

オックスフォードグレイ、ミドルグレイ、ダークグレイ、チャコール、いずれも共通項として芳醇さや瑞々しさには欠けますが、黒より優しく、紺より暖かく、動物色としての豊かさと情感、意は尽くされている魅力点、その男性基本色を司るカラーテクスチャを慎重にかつ、偏狭的に、御賢察頂きたく存じます。最良の資質をもって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孰れも素晴らしい属性と、こゝろより。

early00s Dries Van Noten only cashmere knit pullover vest

 

 


90s Gucci by Tomford wool flannel trousers

 

 


late90s Yves Saint Laurent rive gauche, wool & cashmere double breasted short coat

 

 


Newarrival 90s Italy chesterfield coat fabric from Loro Piana

 

 

 

 

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Smoke blue / Diary604
13.10.2018

 

 

 

秋の気温に落ち着きました週末に、しつこく私からご紹介とさせて頂くわけですが、H同社の逸品を精選させて頂いた蹶起点 “スモーキートーン” が心から離れず、誠に勝手ながら没入感を憶えるここ最近で御座います。

 




 
時間と水分と太陽を吸収した “経過” によりスモーキートーンへと昇華された実相と、例によって天然木綿ならであの質素で柔靭なテクスチャーを確認できれば謂う事無しなわけですが、そのように好みを縛り上げず見渡してみますと、織りや染色、素材/組織の差異、あるいは無作為に “経過” した其れ等を感取した後、深く受け入れますと、いよいよを以てスモーキートーンの魅力へと没入していくわけで、さらにそれが美しいブルートーンを帯びた個体であらば、【スモークブルー】と命名したいほど、強烈な求心力によって引き寄せられるわけです。JISで規格されている正式色名を模索しますとプルシャンブルーとか、アイアンブルーとか、洒落た色名として存在していた此のスモークブルーは、総称的な認識でいざ参ろうと勝手な理屈でご容赦ください。
 
さて、そのように具体性もなくスモークブルーに取り憑かれているわけですが、まさか木綿以外で、まさかヌバックという特異点で、そのうえ、履き物との御縁というのはいささか信じ難い初見考察で御座いまして、グレイフランネルや暖かいマロントーンとの結び合わせを想起するだけで至極幸福なわけであります。

 

 

 

 

 

 


 

余分な装飾や自由表現を排除、極端にプレーンで清潔な面構え、端正な顔立ち。なまくら者を意味する Loafer=Loafers の基底と Vamp shoes を存分にご堪能頂ける要領を得た構造性、簡潔性。同社伝統的なクラフトマンシップ漂う誠実な御作りはご賢察の通りと憶います。地表との距離が近いシングルソールとフラットな底辺、全体として丸みを帯びたラウンドフォルム。粗野で前向きなヌバックと、壊れるまで履き続ける支配者の強い意志を注ぐことで成立する習慣的履物としての想像性は、ひとつひとつの敷石の上をコツコツと歩いて往く実直な其れであり、事実どこか懐かしいフレンチシューズを振るい起こさせる佇まいで御座いまして、しかしながらいずれの表現も、スモークブルーである魅力点には適わず。謂わずもがな、素晴らしいフランス靴で御座います。フィッティングJPN25.5が適正の方、是非、御賢察の程を。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

90s Hermes nubuck vamp loafers “ smoke blue ”

 

 

 

 

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Newarrival1012 / Diary603
12.10.2018

 

 

 

ここ半年程、写真多めの構成と我慢できない性分のうえ、センテンスも加わるもんですからボリュームがとんでもないことになっている事に対しては見て見ぬ振り。本日もまた例によって。我慢できなければ。とはいえ暖冬の今年はゆっくりと参ります。明日よりまた宜しくお願い致します。

Newarrival 80s Yves Saint Laurent tweed tailored jacket

 



Newarrival 50s French work herringbone smock coat for “ Butcher’s ”

 




Newarrival 80s Paolo Gucci silk hood jacket “ Ruby red ”

 





Newarrival 90s Italy chesterfield coat fabric from Loro Piana

 


数ヶ月前に極少数ひっそり御披露目させて頂いたファインジュエリー初区分 “Platinum” 。ホワイトトーン=銀色を具有する金属故に “白金” と呼ばれる天然無垢の其れで御座います。今シーズンはもう出逢いが御座いませんで、本作のみの完結的なエントリーとさせて頂きます故、純然たる白金とビスポークアプローチ、抑制的なカッティング、ブラックダイヤの求心力、其の見事な紳士性を少しばかりでも御感取頂けましたら。(福留が尋常ならぬ驚異的熱量を注いでいる個体ですので、いずれ彼からDiaryのエントリーがあるかもしれませんし、ないかもしれません。)

 


Newarrival 1950s British platinum & black,White diamond bespoke ring

 



Newarrival 90s Hermes nubuck vamp loafers “ smoke blue ”

 


antique / bespoke(=tailored)の世界で、ましてやコートという区分で、コスチュームにならず純然たる外套として向き合える,見事なフィッティングプロポーションを備える個体との出逢い、そのうえお身体に合おうものなら、ひとりの漢の人生においてはこの上ない喜びであり、豊かな出来事であり、至極幸福な事柄で御座います。さらに謂うと、この区分では、その感動というのはこの先2度訪れるものでは御座いませんで、奇しくも苦しくも本作がわたくしにとっての其れで御座いました。裏地を視まして卒倒するのを踏みとどまり、袖を通せばこのまま帰ってやろうかと魔が差しそうになり、豊かな出来事どころか汚い心で胸が充足する始末。集合的な4つ釦、神経質な胸フラップ、コンパクトな襟型、そのうえ過去エントリーの数着中でも触れた事がないエレガントな織り,生地の話を始めると下のエントリーまで夜が明けてしまいますので、この辺りで。

 


Newarrival early1900s British bespoke horse riding tailored coat

 




Newarrival 40s US private horse hide leather jacket

 




手作業の工程数、素材、アプローチング、総合的に精察し、疑いの余地はなく、随一でしょう。
議論、討議、検討の末、弊店空間において御披露目へと至った本作は、詳細を突き詰めると終結しない,筆舌尽くし難い個体である事、昨年辺りエントリーした90s Jean Paul Gaultierと並び、ウェストコートにおいては間違いなく傑作であり極品で御座います。あまりにも上質な木綿のみの組成というので、季節外に置かせて頂いているそれらを愛するわたくしとしては決して見逃せない心持ちと、大切に着用をさせて頂き、大切にシャッターを切らせて頂きました。いつも通り冴えないカットですが、気持ちが違います。

 


Newarrival 90s Dries Van Noten cotton waistcoat

 

 

何卒、御賢察の程を。

 

 

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Special tweed coat , late70s / Diary602
5.10.2018

 

 

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本作に関しては綴らねばならない要点があまりのも多いので店頭にてじっくりとご説明させて頂きたい心持ちと、結局のところ話は長くなるので自己抑制に精を出すとして取り急ぎ申し上げたいのは、いよいよをもって70年代含めそれ以前の同社紳士服というのは壊滅的に, 崩壊的に, 絶望的に御縁叶わず、出逢いに希望を持てず、このような実情は例によってLevis社60年以前の個体出土状況と同じ様でありながら弊社体感としては確実に、それ以上 の極希少区分と認識致しております。その実情は数年前とは訳が違う、という事ですが、生産域が拡大していない70年代以前、当時のメゾンカテゴリー/紳士服を資料とする現・世界的な動き、モードクリエイションにおいて基底となる教科書の重要要素として確固たるポジションに置かれるようになったここ数年のリアルストリームは、風潮というより、時代のナチュラルな流れのように感取しますし、そのように該当年代のメゾン紳士服に触手を伸ばしている前線の動きや、息を吐くように使うことでその1着の実際的価値を急落させることもあり得る,危険因子であろう “ Archive ” というワードが世界的にスクイードしている実情に伴い、メゾンピース/稀少年代へのフィジカルな認識も当然。迂回的な御伝えで恐縮ながら。

 

 

とはいえ、それ以前の問題なのです。同社同年代の紳士服が見当たらない事由というのは。そもそも紳士服の生産数が極めて少ない、に大きく起因しますし、それはクチュール / プレタポルテ問わず、お洋服ならびにファッションというのは女性のための世界であり、それを明確に意図してクリエイションを続けたモードの帝王も同様で御座いまして、60,70年代も当然、カラフルなテキスタイル、カラートーン、ミリタリールック、上質なシルクファブリック、女性の柔らかさを引き出す繊細なタッチ、テクスチャー。そして、身に纏い、よりスペクタクルにも女性の美しさを際立たせるため、あるいは意味性の分野においても女性よりは目立たせない制御性、謙虚性を確かなものに、つまりは、その実相を衣服をもって表現したフレンチ・シック / クラシカル・エンジン が明瞭に確認できる70年代以前の同社の提案が、極めて実践的で、限りなく紳士的な其れであり、本日ご紹介させて頂く個体も、飾られるものではく,着るためのベクトルを存分に注いで頂けるLate70sムッシュ統制時代の極品で御座います。

 

 

 

 

 

 

 

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そのうえ、初見要素として全的に広がる見事なツイードは、生産域も拡大し,より幅広いデザインと自由表現を注げた80年代以降確認できるフレンチメゾンが提案するエレガントな織り、とは実のところ対極で、しつこいようで恐縮ですが、70年代の極稀少区部において、ここまで質素で力強いツイードの精選に感興を抱かずにはいられず、生のツイード とも謂いましょうか、加工や施しは一切せず、時間,人体と過ごさせることにより素材元来の機能性を高めていく付き合い方が40年代以前の歴史性と合致するように、あるいはヨーロッパ(主に英国地方)においてはカシミアや羊毛、製品として仕上がったニットの状態が硬く、これを我々は 生の状態 と呼ばせて頂いてますが、そこから摩擦、水分,油分,湿気との共存、生活を共にすることにより繊維が花を開き、ありえないほど柔らかく,肌馴染みが素晴らしい肌着へと昇華される歴史性も同義。そのようにして謂いたいのは、本作もまた 生のツイード というべき元来の性質が保たれた印象で(おそらくドネガル地方のツイード地を触れたことがある方はイメージしやすいかと存じます)、たっぷり水分と湿気を吸わせ、身体の油分を馴染ませ、永い時間をかけて御付き合い頂くことで至極完璧な其れへと昇華させる付き合い方も、まさにフレンチ・シックで御座いましょう。

 

 

 

 

 

 

Vゾーンをエレガントに魅せるためのフレンチズム、ミニマムなショルダーバランス、アームの曲線、そして整合的に揃えられた大きさの釦、全体の僅かの歪みや詳細も許さない絶対・左右対称美学はまさに左岸的スタイルの其れであり、同年代同社のエントリーで一貫されたような同氏の精密な表現で御座います。唯一施されたプレタアプローチが、ポケットを囲む外打ちのステッチである事も同じく。
 
プロポーションは完璧の域で御座います。
骨で着用する均衡/パターンは、大体をもってクラシカルタッチでありオーバーフィットに収まらない大きさを具有したものと感取しますが、懐古的な外套のみに留まらない至極見事な着用感取。総合的に、おそらくここまでの個体をご紹介させて頂くことは極めて困難であり、裏を返して、ここでご紹介叶いました事、心より光栄に憶います。

 

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2着のSpecial tweed、少しばかりでも御愉しみを頂けましたら。
本作は明日10/6(土)12:00より御披露目とさせて頂きます。
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New arrival late70s Yves Saint Laurent natural tweed, balmacaan coat

 

 

 

 

 

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Special tweed coat , 1951s / Diary601
4.10.2018

 

 

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ツイードというのは基本的に粗野で乱暴でなければならないと憶う理由として湿気の吸収性やら物理的強度やら可視化し得る紳士性と数滴のナーディズム、その他に、修繕が大いに可能である “道具(=外套)” としての付き合いがより明確性を持つためと耽りながら、粗野で乱暴なそれらは結局のところ、粗野で乱暴でしかなく、粗野で乱暴な道具でしかなく、粗野で乱暴な道具でしかないお洋服を皆様へご提案させて頂こうなどとは到底憶えず、綿密な精査と探求と運と時間が必要でした。
 
もしこいつがいなければこの先の冬をどうやって越せば良いだろうかと、突如として特定女性を失った哀しみやら絶望感を感取する一例と同様、凄まじい求心力を備えるかの一線。その求心力の正体は、今現在、意識のほとんどを其処に向けているフィッティング・プロポーション、身体との均衡、着用感取は主にオーバーコートとしての機能がどこまで正確か。そもそも着て / 過ごす / 人に会う のであれば最も重要な要素と注視しております。そして上記いずれをも基底とする粗野で乱暴なスペシャル・ツイードであらば完璧無比ということで、例えば1951年製のBespokeで御座います。

 

 

 

 

 

 

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当時の “御仕立て” においてはグレードランクのウール、カシミア、いずれもデューティー性ではなく重きを置くはラグジュアリー、高級感、より良い質を求める動きと見識は当然の行いでしょうし、パーソナルピースとして存在するそれらの出土は限りなく少数と自明の事ながらも御縁叶うは、其の当然の行いから仕立てられた個体。いや、素晴らしいのですが。ビスポーク・ツイードという選択は粗野で乱暴な酒飲みの粋な思いつきではなく(そうかもしれませんが)戦後、雨と湿気とダストから身を護るリアリストの精選と腑に落ちやすい推考点。イエロートーンにまとめられた情感ある暖色糸、立ち姿が抑えられた襟の形状、制御的な前振り、ターンバックルカフ、特注製のリアルホーン。純然無垢なチェスターフィールドコートとして依頼を遂行した英国テイラーネーム。

 

 

 

 

 

 

 

何卒、御賢察の程を。
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Newarrival 1951s British bespoke tweed over coat

 

10/5(金)12:00より、

 

 

 

 

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Special tweed coat / Diary600
3.10.2018

一昨年辺りから弊店A/Wプログラム(構成思案段階)に名を連ねていた Tweed ですが、精選はそう簡単なお話でもなく、昨年においては中心ポジションに置かせて頂いた此方をはじめ、メゾンより提案があった70-80sの2作品。おっと忘れちゃいけない、2時間半の特急から3時間の特急に乗り継ぎという道中を経た甲斐があったらしい英国某社のツイードシステム。数えると計4作。謂わずもがな、区分が コート となりますと、ある/ないの状況以前に、心よりご提案をさせて頂きたい個体との出逢いが誠をもって皆無、でありまして、福留に熱烈要望を投げかけ、福留は各国コレクター様に熱烈要望を打ち、セレクションの旅へ出れば足を酷使し、わたくしは足の血が固まらぬよう座り方と姿勢に気をつけながら、時は経てど髭は生えず、いつの間にやら純文学に傾倒し、引き続きしいたけは食べれず、ネクタイは少し増え、眼鏡は変わらず。
そのようにして迎える2018年秋の香りも漂うこの辺り、誠に勝手ながら「Special tweed coat」と題して2作品、御披露目とさせて頂きます。発売は順次ということで、1作ずつ、5日と6日それぞれ12:00より店頭発売とさせて頂きます。明日より詳細告知と致しますので、しばしお待ちを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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coming soon 1951s & late70s special tweed coat

 

 

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