ピスタチオ / Diary1228
29.5.2024

サマートラウザーたっぷりとお披露目致しました。いかんせん消耗品として向き合わざるを得ないプロダクトですのでいつの時代もいかなる季節も必須ですが、どうしても生地が軽くならざるを得ない=どうしても耐久性が下がってしまうサマートラウザーはことさら貴重な存在であるとかねてより捉えているのは私だけじゃないはず、どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

さて本日その中から抜粋しますは親愛なる敬愛なるミウッチャさんの大々々好きな最々初期クリエイション、確かウィレム・デフォーがキャンペーンモデルを務めたあの最高に格好良いビジュアルの頃じゃなかったかな。

かねてより切に思います、一見なんでもないプロダクトにこそミウッチャさんの哲学が色濃く反映されるけど本当に一見なんでもないから解りにくい、そしてその解りにくさがまた好き と。彼女のクリエイションの軸の一つはやはりシルエットの美しさ,スタイル性の美しさ,そして男性像の完成度でして、私も一番最初に彼女のクリエイションを好きになった要因は着た時に“自分のシルエットやスタイル性が綺麗に見えるから“という至極単純である種最も重要なファッションの要素でした。自分の身体に合わせて設計したビスポークのシルエットよりも彼女が提案する男性像のシルエットの方がよっぽど格好良い。これもまた私がかねてより切に思うことです。

 

 

 

でも今回はピスタチオカラーという最高にセクシーな個性がまず先立ってくれるので解りにくいながら目を引いてはくれるかなとは思います。最初期に特に積極的に採用していた印象の強いジャージーナイロンの実用性とテクスチャー感に精査の限りを尽したミウッチャ・プラダというファッションデザイナーが生み出すシルエットバランス,スタイル性,そして男性像のマリアージュ。これも歴史上幾人かいる天才による所業の一つですから、甘んじて楽しみましょうぞ。

裾のマジックテープもまた良いよね、おそらくですが解放し穿くことはないかと思いますが(設計的に)現テック全盛の黎明期と言っても差し支えない彼女におけるキャリアハイ(勝手にそうしています)である2018クリエイションを思わせる要素性という感じで。

 

 

 

 

 

New arrival 1995−1997s PRADA Uomo jersey nylon plain trouser

 

ピスタチオカラーで強烈に美しいシルエットで独特なテクスチャーのプレーントラウザー穿いてるヤツなんていないもんなぁ、ワクワクしてきたな。

 

 

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