男性服飾史における、とあるひとつの世界。
例えば “ テーラード ” という区分を軸に検討しましても根幹のひとつとして挙げられる英国とは一線横にあるレールでしょうし、それを “ ファッション ” とまで拡大検討しましても、少なからず独自の解釈論とある種のバイブルを添えて文化的発展を密に遂げてきた唯一無二の国でしょう。2期にわたり「原点回帰」を模索した道中、限りなく広いこの実世界において、少量ながら精査を続けた其のひとつの世界/内容は、1点、また1点と検分するたびに我々の心を掴み離さず、確実に日常を侵食していくある種の手応えに近い感動で御座いました。

意識を傾注させ続けた着地点として浮上した2つの【New Member】
2日間に渡りご紹介できればと思いますが、“ 新たな風 ” として我々の中に吹き続けている其の世界においては、方程式として成り立つ「印象」または想起させる「イメージ」が唯一ではない、という自由度の高さと、あるいは検分を続ける過程において明確に浮かび、魅力として枝分かれするいくつもの存在しうる実態。
その内のひとつ「開発力」が全的に表出した素晴らしき世界観。

生地開発ひとつにしましても、開発する目的として捉えられた圧倒的な “ 強さ ” と “ 習慣性 ”
それらは時にファッションとしての其れ等であり、男性としての其れ等でありますが、いずれにしても革新的技術と、技巧的で効果的な全貌は、強烈なリアリティが表出した素晴らしいお洋服で御座います。


身体にどこまでも追随し、形状を更新していく硬質なリネン。水に対する耐水性と純粋な強度を獲得させるため柔軟なコットンに施された技法/加工。しかしながら引き算の可能性を追求した控えめな選定や、質素で簡潔的な具合。約3万点ものバイブルから揺り起こされ、時にレースドライバーを虜にし、時にアーティストを魅了した其れ等の実態は、恐ろしく実用性に富み、限りなく機能的であり、何より強力な実行力を備えた都会的で現実的な衣類であり、同時に此れは紛れもなく “ 道具 ” であると錯覚する純粋無垢な資質。

時に瑞々しく、

恐ろしく恒久的。

“ 前身 ” として事実目の前に実在するプロトタイプ。

ヴェンタイルの塊。


New member for 2018S/S Pre collections 80s〜early00s C.P COMPANY
2018S/S Pre collections
2/10(土)12:00〜 お披露目
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
[email protected]
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原点回帰という題目で 2 期にわたって我々にとってのヴィンテージを表させて頂きましたが、例によって節目が近づいてまいりましたので題目を改めさせて頂こうと思います。その新たな風は数年前から吹いていたと共に遥か昔から私の中に在ったのですが、原点に立ち返った今だからこそしっかりと向き合えるように想い、発信を決断させて頂きました。
プレタポルテ以前から続く圧倒的な文化的発展とそれに伴う数多の選択肢を有する女性のためのファッションとは相反して限定された男性の世界は、限定されているからこそ濃密かつ研ぎ澄まされた洗練性と不変性が魅力に一つであり、それら縦に太く受け継がれてきた世界をヴィンテージで表現するのが SURR のそもそもの根幹ではありますが、各国を旅する道中で感じた一つの明瞭な可能性が、そういえばそもそも私の寵愛する世界であり私自身の個であったことがこの度の風の吹き始めでして、それをじっくりと精査したうえで来期を迎えられることを心から嬉しく思います。
一つの文化における時に純粋に上質で, 時に独自の発展性で, 時に圧倒的な開発力で, 時に絶対的な才能で、何より特出した色気を有する SURR にとってのこの度の新たな風は、身体を包むうえでの圧倒的な充足感と手元に置いて圧倒的にしかるべきな存在価値を発してくれることと信じております。


まずはプレコレクションにて独自の発展性を編集させて頂きます。近日お披露目。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
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日々を過ごす中で、自身にとって必要な品々がじっくりと集まってゆくことには言い知れぬ充足感があります。こと服においては、不変的なワードローブが増えるのはもちろんのこと、時にそれ以上の喜びの一つが “ 有りそうで無い良い服 ” との出逢い。なにをもって “ 有りそうで無い ” とするか、またなにをもって “ 良い服 ” とするかはお人によることと思いますが、この度御推奨する一着は私にとってまさしくその出逢いの一つ。

ラベルや背景のみで品々を判断することはありませんが、ある種の一定を越えるとラベルを背負っている=その看板に相応しい品という等式に当てはめることが出来るのではないでしょうか。 “ Belstaff ” という看板を目にするとまずモーターサイクルの分野を連想される方もいらっしゃることと思いますが、名だたる選手や冒険家, 飛行士を魅了し、時に英国そのものと密接に関わりながら開発と発展を繰り広げてきたゆえにその認識に至ってしかるべきなのも一つの事実であると同時に、ヴィンテージにおいて、特に濃密な英国文化のヴィンテージにおいては極めて稀に “ それ以外 ” のベルスタッフに出逢える可能性がゼロではないのも一つの事実。
しかしながらその機会は極めてを極めるほどに稀であるがゆえ、沢山の方々に広く御認識頂くことは、きっと今後も難しいのではないかと思います。
本品はモーターサイクルやパイロットなど、あえて分野を限定させず、幅広いアクティヴカルチャーへの適用を目的とした一着。言うなれば日常着に近しいそれを弊店では総合して “ スポーツジャケット ” と称しております。前述の通り明確な意図と重要性の高い目的をもって開発を続けてきたベルスタッフであり、その看板という名のラベルを首の後ろに背負っているからこそのスタイルへの, 生地への, 設計への探求心は、半世紀以上の長きを経ていたとて決して色褪せることなく、ましてや現代では一層顕著に “ 一着の服としての完成度 ” を御体感頂けることと信じております。

一見すると何の変哲もないカジュアル衣類に分類されるほどに少ない要素と装飾。まるで “ 塩少々のみな味付け ” のごときですが、要素が揃っていればそれが一番なことは皆様御認識の通り。一切の癖がない着用時の研ぎ澄まされた洗練性を備えながらも、その無垢なスタイルと相反する高い防寒性。そしてコートでもブルゾンでもテーラードジャケットでもない、一見何の変哲がないながら、どこかに属しそうで絶妙にどこにも属さない無機質性。これが私にとって “ 有りそうで無い服 ” 。

その無機質性の大きな一端を担う耐久性と万能性を兼ね備えたコットンクロス。そして無機質性を根本から支える英国ならではの男性的な強さとしなやかさを両立させるテーラーのパターンメイク。肩に心地良く乗るフィット感と可動域の広さ、360° で発揮するフォルムの洗練性など、目視できる仰々しいアイキャッチ/デザインではなく、実際に御着用頂く日常において、そして御愛用頂く時間においてで徐々に御体感頂ける密やかかつ確かにこれら設計の要素こそ、私にとって “ 良い服 ” の証です。

60s Belstaff, sports jacket
思い入れのある一着ですので、じっくりと御紹介でき嬉しいです。皆様方が皆様にとっての “ 有りそうで無い服 ” や皆様独自の “ 良い服 ” と今後も出逢えることを心からお祈り申し上げます。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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