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スタンドカラーにフロント 4 ポケットのワックスコットン・ジャケット。この要素を満たす一着を以前ご紹介させて頂きましたが、この度は近しいようで異なり、かつ驚異的にイレギュラーな一品に関して書かせて頂きます。





英国の老舗ライダースジャケット専門ブランド, Belstaff。その代表モデルと言える ” TRIALMASTER ” はかねてより人気の高い、希少性の高いアイテムとして御認識の方も多いことと思います。ライダースジャケットという分野の確立最初期にあたる 50 年代に生まれた本品はリアル・ライダースが相棒として着用していたため GOOD コンディションが残りづらいという背景もございますが、何より希少性を高めた最たる要因は、スタイルの説得力ではないでしょうか。
素材やディティールから成る出で立ちは見事なまでに男性性が強く、また機動力を目的としたパターンメイクにより迫力をも獲得しておりますが、着用すると最終的に収まる着地点はあくまで ” スタイリッシュ ” 。それに論点を置くならばバブアーよりこちらに軍配が上がるかもしれません。
そう、悔しいほどに格好良いのです。
服を見て悔しいというのも可笑しな話ではありますが、とにかく私にとってトライアルマスターは “ 悔しいほどに格好良い一着 ” でした。そしてこれも可笑しな、可笑しいというより滑稽な話ですが、格好良すぎてセレクトを避けてやろうか。と思うほどでした。と申しましても実際は、単純に納得できる一着に出逢えなかっただけなのですが。
そんな思春期にも似た複雑な想いを胸に抱えて赴いた、とある英国紳士のアーカイヴルーム。
そうそうたるラインナップの中にトライアルマスターが居ることは職業柄わりあい早めに気付いておりましたが、そこで駆け寄っては彼奴の思う壺。それこそ悔しいったらありませんので、我関せず涼しい顔で、精一杯の反抗として一番遠い場所から見進めました。
しかしながら時は酷なもので、対決は避けられません。腕まくりで気合を入れ、上々たるコンディションを冷静に、いつも以上のポーカーフェイスで ( こういう時に眼鏡をかけていて良かったと思います ) 受け止めて第一試合はクリア。こちらの動揺は感づかれませんでしたのでドローです。続いていざ第二試合と心の褌をきつく締め直しバックスタイルに向き合ったその瞬間、それまでの頑張りや反抗は脆くも崩れ去り粉々に打ち砕かれ、私の思春期は終わりました。

『 なぜバックポケットが付いているんだ 』
相手が生粋の英国紳士であることも忘れ、そう日本語で叫んだように思います。いかんせんあまりにも驚きましたので、そこら辺の記憶がやや曖昧です。通常のトライアルマスターには付くはずのないバックポケット。最初は疲れで目がかすんだのかと思いましたが、確かにそこにある二つのバックポケット。
聞けば、モトクロスバイクなどに乗るプロライダーがベルスタッフに個人でオーダーしたであろうカスタム仕様らしく、長らくプロフェッショナルを相手にしてきたその紳士にとっても初見のディティールとのことでした。
誇らしげな紳士のしたり顔は、確か以前も目にしたような。今回も彼には完敗でした。
もう悔しいとかセレクトしないでやろうか、等と言っている場合ではありません。頑張りも抵抗も、いったい誰と戦っているんだという話です。思春期なんぞとうの昔に終わっているではないか。素直になれ、自分。


60 – 70s Belstaff , TRIALMASTER , pro – rider’s custom order
一度素直になってしまえばあとは簡単なもので光陰矢の如しと申しますか、今ではすっかりメンバーの一員です。自分の単純さには甚だ呆れかえりますが、これも一つの人生として向き合うしかございませんので引き続き精進致します。
それにしても本当に、素直になって良かった。
SURR by LAILA 福留
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季節とリンクするかのように変化し続ける空間を、常に心から楽しんでいます。今週もピーキーやスタンダード、ピーキーかつスタンダードなどの旅で出逢えた新作が多数入荷致しましたので、それらを今期のテーマに沿ってのべつ幕無し混沌に編集する時間は、私にとって未だに良い意味で未知な刺激体験。
本日はその中からクールなスタンダード・トラウザーズと、ピーキーでレイシーなスタンダード・トラウザーズを御紹介させて頂きます。





この時代に数多存在するブラックデニムですが、それらは様々な意味で幾つかのヴァリエーションが存在し、異なるスタイルを演出出来るのが楽しさの一つです。今回の旅では諸々な意味合いの中でも “ テクスチャー ” において特出すべき、喜ばしい一本に出逢う事ができました。
粒のコントラストが明確に際立つブラックデニム。浅薄な私めながらここまでのものには初めてお目にかかります。ヴィンテージ・リーバイスにおいては近年に寄った一本ですが、前々時代を彷彿とさせる奥ゆかしいテクスチャーによって獲得した重厚感と存在感によって元がクールなブラックデニムを一層クールにお楽しみ頂けるのではないかと思い、メンバーに迎い入れた次第です。

90s Levi’s 501 , black
この時代ならではのシャープなテーパードに、乾杯。




一見猛々しい装い出で立ちながら、どうしても隠せないトム・フォード氏の美意識。その DNA を受け継いだ ( 受け継いでいながらも、良い意味で挑戦的なコメントも残しているという ) 新生 Gucci との寡黙な共通項を感じさせつつも、時間を吸収した要素が折り重なって最高にピーキーでレイシーで、ドラマティックなまでにエレガントなラムレザー・トラウザーズ。
ここまで類似品がないほどに突き抜けていると、問うも語るも愚かな唯我独尊性を感じずにはいられませんが、その実プレーンなディティールと純粋に美しいレッグラインに敬意を表し、これもスタンダードの一つとしてご提案させて頂きます。
なお、余談ではありますが、本品のフロントホックは同時代のイタリア・デザイナーズで稀に見ることが出来るパーツでして、私が所有しているトラウザーズでも幾つか確認できているのですが、そこに刻まれている文言に気付いた時、本当に本当に心が震えました。


90s Gucci by Tom Ford , lamb leather trousers
真に細部に宿る Elegant に、完敗。
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生粋のバッグコレクターのもとで出逢った瞬間に、こう表現したくて我慢なりませんでしたので、迷い無しの即断即決でした。
私のような若輩者でも一応様々なモノグラムを目にしてきたのですが、こちらは正真正銘のお初。見慣れなさ過ぎるこのデザインはフランスを代表するデザイナー, ピエール・バルマンによる P とB を現すモノグラムでして、プレタポルテやクチュールなどのピースで馴染みはあったものの、このようなアイテムの存在は全く認識しておらず、驚きました。
どうやら 60 ~ 70 年代にオーダーメイドのみでこれらモノグラム・バッグを展開していたらしく、職人技術と芸術性の探求心から成る、成る程な存在感で ” そりゃ惚れさせるわ ” とおおいに腑に落ちたものでした。

これらは当時、一人のパリジャンのオーダーによって生まれたペアバッグでして、一つは両面が開く独創的なスタイルでそれぞれ異なるフレキシブルな収納仕様。もう一つはフロントに特徴的なバンドが付随しており、新聞や書類, 傘や薄手のジャケット等々を挟んで持ち運ぶ事が出来る機能性ディティール仕様となります。
オーダーメイドならではのオリジナリティ溢れるカスタムスタイルのみならず、共に日常使いを念頭に置いたであろうサイズ感によって本体の軽量化にも成功した、悔しいほどに隙がない格好宜しさでございます。

70s Pierre Balmain , order made briefcase , pair.
ペアで生まれたお品ですが、もちろん単体でお選び頂けます。
一先ず私は、これによって芽吹いたブリーフバッグ欲求を満たすべく精進する所存です。さて、いったいいつ出逢えることやら。これまた長い旅路になりそうな予感を切実に感じつつ、一抹の不安とややこい情念を感じつつ、今回はこれにて失礼致します。
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昨シーズンに ” 際どさ ” というお題目で一着のメゾン・コートを御紹介させて頂きましたが、先日の旅でそのスプリング Ver ともいえる系譜を継いだ一着と幸運にも出逢うことができました。
これから長くお楽しみ頂きたいという想いからコンディションには特に厳正な基準を設けているのですが、時に ” 過去着用者の形跡 ” が魅力を絶大なほど強大に高めてくれることがあります。ゆえにその一着は諸々の判断基準がありながらも、とにかく ” 際どさ ” がとことん際立っており、その説得力は別格なのですが、いかんせん偶発的なものですので求めて出逢えるものではございませんでして。




古い年代らしく、よりアノニマスにベクトルを向けたスタイル提案で、ボタンの刻印以外にそのメゾンと判別できる要素はございません。しかしながらテクスチャーからどうしても滲み出てしまう品位や風格は、やはりトップ・メゾンのそれでして。シルクを思わせるテクスチャーでありながら、その実、最上級な化繊で表現されたエレガンスは驚異的で、素材選びにも元々のバルカラーコートがもつ ” 雨具 ” という定義を表現しようとする実直なメゾンポリシーを感じさせてくれます。
なお、掲載画像で表現しておりますお色味は本体と異なります。ご覧頂くモニターによって差異はありますが、おそらくどのような環境下でも色味を表現しきれていないことでしょう。テクスチャーは基本的にマットでありながらも、光を受けると繊細な光沢感が出ますため、どのように撮っても本質を捉える事ができませんでした。シンプルに申し上げますとモスグリーンなのですが、その印象もお人によってや TPO によって微細に異なるかもしれません。その捉えきれない色調とテクスチャーが、とにかく驚異的な魅力です。
ドイツの写真家, アウグスト・ザンダーが作品において、社会から切り離された人々をラスト・ピープルと表現しているのですが、このコートを初めて目にした時、直観的にその表現を思い出しました。メゾン・ポリシーとそれを手掛けた職人の心意気、そして過去着用者の形跡によってラストピープルな際どさを要していますが、その真隣にはいつもエレガンスが居るかのような変則的すぎる存在感が楽しくて仕方ありませんでしたので、きっとこの一着と出逢った瞬間、私は異様なまでに破顔していたことでしょう。


late 70s Hermes , oversized spring coat
捉えきれない色味とフォルムは、たっぷりとしたオーバーサイズで存分にお楽しみ頂けたらと思います。
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今回のセレクションが加わることによって必然的にランダム性が高まり、一層カオティックになりました。個人的には空間のハーモニーが濃くなったように感じ、嬉しいです。




早々の旅立ちもございましたが、新作はまだまだ多数ご用意致しておりますので、空想の映画用 BGM というテーマで作曲された現代音楽のサクソフォンの音色と共に、皆様の御来店をお待ちしております。
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昨日、買付けの旅より帰国致しました。





この度は今期の自分なりのテーマに則って、ヴィンテージという存在に対して一層フラットな気持ちで向き合いました。
各地のコレクターに赴き出逢えた品々は、王道や邪道はもちろん、 “ こうくるか ” と驚かせてくれるものや “ まさかこんなものが ” と唖然させてくれるもの、かねてより探し求めていたものや半年かけて口説き落としたものまで。喜びを噛みしめ想い出を振り返らずにはいられません。
その感情と温度と空気を少しでも多く御体感頂くべく、本日より随時新作をお披露目してまいりますので、機会ございましたら、どうぞ宜しくお願い致します。

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と思う機会はたびたびありますが、買い物に関しては基本的に心晴れやかに独りごちるものです。私の場合は。
例えば筋肉を身に纏うのが好きな方は、身に付いた箇所を研ぎ澄ませてゆくのだと思いますが、自身で予期していなかった筋肉が付いた暁には、時に驚きつつも慈しみつつ研ぎ澄ませてゆくのでしょう。
ことファッションにおきましても、既に好んでいるアイテムやスタイルは自ずと (ある意味) 自動的に発展してゆくものだと思います。だからこそ、それが明確で確かなものであればあるほど新たな出逢いや発見や驚きは、何より尊いものではないでしょうか。もちろん服と向き合えば向き合うほど、経験を詰めば積むほど目が肥えてその機会は減ってゆきますが、この世とこれまでの歴史には ” 驚異的に格好良いもの ” ” 驚異的に面白いもの ” が数多存在致します。熟練に成れば成るほどに、おそらくその衝撃は大きいものとなるでしょう。
私はなぜファッションやライフスタイルを好ましく思うかと言うと、驚きや楽しみが在るからなのですが、それには発見や驚きが不可欠です。また、表現や編集の角度を変えることで、これまで白に見えていたものが黒に見えることもありまして、それを鑑みると可能性は無限大 と言っても決して過言ではないかと思いますので、最重要課題としてぞんぶんに楽しみつつ過ごしてゆくのだろうなとまたも、独りごちるのです。

私にとって熱い喜びを感じるのは言うなれば、黒を着ない方に黒をお認め頂く瞬間。シャツをお買い上げくださった方に “ いやー今日はパンツを買いに来たはずだったのですが ” と言って頂く瞬間。
なぜなら、そのような瞬間を経験することが楽しく尊くてたまらないのです。私の場合は。
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これはあくまで個人的な、中でも特に個人的な考え方なのですが、私は自分が着る洋服を選ぶ際に一つの判断基準を設けております。
それは試着時、 “ これは自分は着れる ” で思いが止まるのではなく “ この一着は自分こそが着るべきだ ” というある種の自己完結的な思い込みを抱けるか否かでして、そう思い切れるものは全て長く愛用しておりますが、とは言えそこまでの出逢いは滅多にございませんので私にとっても稀ではありますが、だからこそ、そう思えた時は何より幸せで、常に自分にとって新しいと思えるピースを常に探し続けながらファッションを楽しんでいる次第です。
ゆえに私のセレクトにはその考えが影響しておりまして、自分が選んだ一着がどなた様かにとって “ これこそ自分が着るべきだ ” と思って頂けたとしたらそれ程までに嬉しいことはなく、その感覚を共有できる事は何より尊く思います。
この度御紹介させて頂く一着は見方によっては大変にピーキーですので、もしかしましたら決して簡単な服ではないかもしれません。が、だからこそどなた様かにとって “ 着るべき一着 ” に成ってほしいと祈るように思った一品でございます。




時に仕事であったり時に娯楽であったりと、ヨーロッパやアメリカに深く根付いているハンティング, 狩猟の世界。一つの文化と言っても差し支えございませんのでこれまでに専用の衣類やアイテムが歴史上数多く創られており、ヴィンテージでも目にする事が出来るのですが、浅学な私めながらもここまで古いハンティングジャケットは初見でございます。これはこれはどうも、初めまして。
歴史を遡ることで得られるのは、時代性ゆえの特異的スペシャリティ。稀に出逢えるハンティングジャケットは大よそ 30 – 50 年代の品でして、捕獲した獲物を収納するための大きな背面ポケットが特徴なのですが、本品にはそれがございません。また、テーラーのようなセット in スリーブが多い中で、こちらは曲線が優雅なラグランスリーブ。そう、スマートな背面でしたり曲線美でしたり、とにかく優雅な印象を強く抱く一着なのです。

それもそのはずで、こちらはなんと老舗百貨店のオ・プランタン・パリで扱われていたハンティングジャケットなのです。これには本当に、驚かされました。
私にとってヘヴィーデューティーな印象の強いハンティングジャケットと格式溢れるプランタンは決して等号で結びつくものではなかったのですが、よくよく考えるとハンティングは貴族の嗜み的な要素もございますので、当然と言えば当然であり、必然だったのでしょう。
コットンリネンの素材感やピッチ細やかなステッチワーク、手縫いのボタンホールなど、この時代ならではの上質さは申し分ございません。しかしながら何より、優雅過ぎると言って良いほどのパターンメイクが大変刺激的な一着でして。その彫刻のような曲線美こそ前述の通り見方によってはピーキーで、何より際どさとして感じられるかもしれませんが、だからこそボディラインやスタイルや趣味嗜好、何より着る者 / 選ぶ者の 『 個 』 と調和した時の心地良さは尋常ならざるものではないかと思います。
そして何より驚異的なサイドポケット。背面ポケット無しの容量をカバーするかの如く大きく設計されたその袋部分には、片方につき 10 個のバレットポケットが配置されておりまして、その機能性のみを求めたディティールデザインのピュアなアイキャッチといったらもう。感嘆せずには居られぬ所存です。

late 1800s French , hunting jacket for Au Printemps Paris
左右で 20 のバレットポケットとフロントポケットを併せますと、合計で 24 箇所の収納をご利用頂けます。是非ともどうぞ存分にご活用くださいませ。
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そう称して微塵も差し支えないほどに象徴的な存在ですので、何度かの改良・改善を経て現代まで引き継がれておりまして、一見共通していながらも時代によって繊細に異なる諸々には目を見張るばかりです。今期では新生ミケーレ氏による伝統性と大胆さを両立させたデザインが大変に印象的ですが、ここで書かせて頂くのはより深い層の根幹的なお話。



旧 LAILA VINTAGE の設立から常にメゾン・ヴィンテージに対して正面から向き合ってまいりましたので、このアイコンバッグは様々なバリエーション、スタイル、デザインを目にしてまいりましたが、ここまで古い年代を手にした経験は数えるほどです。GGモノグラム&レザーという要素はお馴染みながら、最初期の時代のみ採用されていたコットンジャガードのキャンバスが圧倒的な存在感を主張してくれ、その威風堂々な佇まいにはなんだか、素直に拍手をしたくなるエネルギーがございます。


また、各所レザーにおきましても構築の丁寧さと上質からなる重厚感が尋常ではありません。様々目にしてきた,手にしてきた数々と同じ構成や色調ながら、それらと同じに語る事の出来ない佇まいはやはり、細部に宿る職人の魂あってのもの。
時代を越えて愛され、受け継がれている ( これからも受け継がれてゆく ) パーマネント・ピースこそ、歴史を遡るほどに魅力が高まる傾向が当てはまると、私は思います。



この魅力に関しましては、 “ ヴィンテージが好き / 古いものが好き ” という趣味嗜好は関わらないのではないでしょうか。物質としての純粋な持ち味、説得力、そして求心力は、決してヴィンテージに馴染みが無いお方でも、どこかしらの器官で感じて頂けるのではないかと。


60s Gucci , monogram trunk
創造力を掻き立てられずにはいられないトラベルトランク。
なかなか出逢えないピンクベージュ・カラーかつ貴重な MENS サイズが、喜ばしい限りのコンディションにて御紹介出来ること、ミケーレによって生まれ変わる事でヴィンテージの世界観がよりキーとなる Gucci にとってのリソース的な逸品を御紹介出来ること、恐悦至極にございます。
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無くとも過ごせますし、場合によっては無いと気楽であんじょうよろしい状況もございます。しかしながらどちらかと言えば必要で身に付ける機会の方が多い事と思うのですが、にも関わらずなかなか良いと思える逸品に出逢えない、私にとって鬼門の一つ、ベルト。
私は今回の逸品を以前より認識しておりまして、羨望であり渇望でございましたので、御縁在ってセレクトに成功したその時はあんじょうよろしいどころではなく嬉しかったものです。
クリエイション全体の指標となるテーマを年毎に掲げる HERMES が1997年に選んだのは “ l’Afrique ”、アフリカでした。そのクリエイションの中でも特にアイコニックで象徴的なデザインの一つが、この度御紹介する “ トゥアレグ ” となります。
見て分かる、触れて分かるレザークオリティ。誇張ではなく真に一縫い一縫いに宿る職人魂がベストofベストなアイキャッチとなるステッチワーク。そしてそれと調和する、トゥアレグ族が仕上げたリアル・アフリカン・トラディショナル・デザインのシルバーバックル。
私にとってこの佇まいそのものが、時代を越えてトレンドを越えて、スタイルを越えて性別を越えて認識し合える共通言語です。






97年以降もコンスタントにリリースされ、現 Hermes にとってのパーマネントデザインとも言えるトゥアレグ装飾は様々なバリエーションが存在致しますが、1st コレクションには本物のトゥアレグ職人を外部から招き入れ、彼らがハンドメイドの手彫りで製作した一つ一つデザインの異なる1点物が存在しまして、本品はそれにあたります。
裏面に刻まれたひし形の紋様がこれを手掛けたトゥアレグ族のアーティスト・サインであり、世界に一つのギャランティーです。

97s Hermes , real tuareg artist handmade buckle belt
こちらはベルト両面がご利用頂けますので、ブラックとヌメの2フェイスでございます。鬼門のベルトは感覚器官が反応する機会に是非。
余談ですが私もレザー部分が同じ HERMES ベルトを愛用しておりまして、佇まいの進化を日に日に楽しんでおります。それこそ、最高にあんじょうよろしい心持ちです。
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私はかねてより大変に好ましく思っております。時に羽織りとして、時にインナーとしての柔軟性と軽やかなマッチング。その悠然とした出で立ちに色気を感じずにはいられません。
今期はそのコンセプトで御推奨したいピースが幾つか揃いました。その中からこの度御紹介させて頂くは、英国王室直属の陸軍, ロイヤルアーミーの一着でございます。






ジャングルシャツという名称から既に明確なユーティリティ性を感じさせてくれる一品でして、タフでこなれたコットン、屈強な縫製に “ 身体を守る ” という意思の強さを感じさせます。
相も変わらず見事なディティールは凡庸性を高めるダブルボタン仕様や各所の補強布、背面のアジャストバンドなど、他のミリタリーとは一線を画す探求心。またボタンは活動時に外れないようゴム製のものが採用されており、ベーシックなコットン素材とのコントラストは圧倒的です。
こちらは1945年に仕立てられた一着ですので、上質で素朴な生地の風合いや色調は申し分なく上品な重厚感を備えておりまして、また各所の綿糸が抜けた様すらも一つのデザインに捉えて頂ける着地点に到達しております。
ヴィンテージピースとして、ミリタリーピースとして充分過ぎるほどの希少性を有するからこそ、いつものように気軽に袖を通して頂きたく思います。そのさりげなさこそ、本品の持つ尊いエレガンスを最大限に引き出せる要素だと私は想いますので。

45s British royal army , jungle shirt jacket
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それには、一人のスタイリストさんが関係致します。
SURR 設立よりも遥か以前の旧 LAILA VINTAGE 時代からお世話になっている方でして、お創りになるスタイルや世界観が、また御本人のスタイルが、何よりそのお人柄が大変素敵な方で、お仕事として関わらせて頂くうえでの尊敬心はもちろんの事、単純に一個人としていわゆるファンでございました。
ある時その方とゆっくりお話する機会があったのです。若かりし頃のお話や、スタイリストとして現在のようなスタンスを貫くきっかけとなった経緯、ファッションに関わる者として, スタイルを提案する立場に居る者としてのお考えなど、これまでの様々知る言葉に出来ないほどに有意義な時間でした。その内容は特にパーソナルでして、更にその方は世間様への露出を意図的に行っていらっしゃいませんので、ここに記す事を控えさせて頂けたらと思います。もしご興味頂ける方がいらっしゃいましたら、店頭にて直接お問い合わせくださいませ。口頭にて御紹介させて頂きますね。
その方が昔からお好きで、コンスタントにスタイリングに取り入れていた ( それは今も変わりません ) のが、今回御紹介するデニムだったのです。
そもそも、ヴィンテージの世界において言わずもがな有名なモデルでして、現存数とニーズがリンクしない ( それは今も変わりません ) 希少種な事は周知でしたが、そのお話をきっかけに一個人的ファンから一個人的熱狂的ファンとなった私にとって、そのデニムは一層好きな存在となりました。いえ、好きというより羨望に近い、一種の “ シンボル ” となったのです。




Big E が数年間しか存在しないという事実と、その時代ゆえに同スペックでも XX を見紛うテクスチャーから 66 後期に近しいテクスチャーまで存在する個体差分布の現実を踏まえた上で、本品は申し分ございません。
しかしながら個体差があるものの、一つ間違いない真実は、その著しいテーパードが人々を熱狂させる相応しいという事。

60s Levi’s 606 Big E
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オーセンティックもアヴァンギャルドも、フォーマルもカジュアルも、エレガントもヘヴィーデューティーも、
レギュラーもイレギュラーもご用意致しております。混沌と。

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明日、2月11日 ( 木 ) より、 SURR の 2016S/S フルコレクションをお披露目致します。
かねてよりモードの世界においてヴィンテージは、デザインソース, インスピレーションソースといった一種の教科書として存在し続けていますが、昨今、特に3シーズンほど前からでしょうか、その存在価値や意義が一層高まってゆくモードの流れの一つを感じていました。
デザインの分野で言えば、局部的に取り入れオリジナルの要素をほとんど感じさせない手法や、大々的にサンプリングしオリジナルの要素を活かす手法など様々ですが、近年後者がより顕著になっているように思います。何より、コレクションの全体像に “ ヴィンテージの空気感 ” を色濃く色濃く感じ、変化し続けるヴィンテージの捉えられ方がモードの世界において、より直線的な見え方と感覚に成っているように思いました。
ヴィンテージを尊敬する私にとってそれは、単純に嬉しく、純粋に楽しいことです。
ヴィンテージという世界観, 空気感は時に華やかで時に素朴で時に大胆ですが、基本的には様々な時代性や文化力と相まって “ 重厚感 ” があるものだと思います。そして、お客様方と接していると、その重厚感を現代のスタイルとして “ 軽やかに変換する ” という感覚的な行為が、今最もヴィンテージが求められている理由ではないかと感じています。
これまで SURR では、星の数ほど存在するヴィンテージを多面的に切り取り “ 編集 ” することに重きを置いて展開してまいりました。それを重要に想う気持ちはこれからも変わる事はありませんが、モードを感じていたら、 “ 素直なヴィンテージらしさを表現したい ” と強く想うようになったのです。



“ ヴィンテージらしさ ” というのは人それぞれですので、あくまで私というフィルターを通す形となってしまいますが、これまで念頭に置いていた編集性を一旦引き出しに納め、より素直で感覚的なヴィンテージの世界をご提案したいと思います。
しかしながら美的なものや創り手の心がこもっているものを好ましく想う気持ち、何より都会的であろうと想う気持ちは私の根幹ですので、それは欠かしません。
という事で2016 S/S コレクションスタートのテーマは “ らしさ ” です。今回も店内のほとんどが新作となりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

SURR 2016 S/S collection , Feb 11. on sale
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立春を越えましたので、2016 S/S の新作を一部先行でお披露目させて頂きます。









これまで、ヴィンテージにおいての “ 編集性 ” に重きを置いて様々御紹介して参りましたが、来期は実験的な姿勢を強めて臨もうと考えております。近々詳細を書かせて頂きますので、宜しければお付き合いくださいませ。
先行のお披露目はいわゆるプレという取り組みでして、SURR はもちろん私がこれまでに携わってきた店舗展開において初めての試みなのですが、これも実験的な姿勢の一つと思い実現させて頂きました。定番化するか今回で終わりかは気分と感覚次第ですが、いずれにせよ僅かでもお楽しみ頂けましたら嬉しく思います。

SURR , Pre spring
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この度の新入荷は、主に過去着用者による愛着の形跡とその後の時の吸収によって、それはそれは相当に際どい個性を獲得した一着。生粋のメゾンピースでありながら、そこはかとなく Last people な出で立ちには、明治文豪の若き日の姿のような荒々しさと意欲と品位が同居しています。






ブラウンに潜むネップの極彩色によって味わい深い奥行きを獲得したテクスチャー。カジュアル・アプローチな素材感でありながら適切な判断によってエレガントに舳先が向けられた巧みな舵取りには、またも自然と背筋を伸ばして敬礼です。朴訥としながら精緻で技巧的なディティールデザインに、ストイックなほどにオーバーサイズなパターンメイク。

そう、本品は今期も心躍ってならない、そして来冬も恐らく、場合によってはそれ以上に心躍るであろうオーバーサイズにてご提案させて頂く一着でして、寡黙に鎮座する全ての要素は紳士的でありながら天真爛漫で、何より滔々とした際どさを主張する “ 個 ” の集合体。

late 70s Yves Saint Laurent , oversized wool coat
スタイリングによってモードにもトラッドにも振る事が出来ますが、いずれにせよ際どさのスパイスは効き続けてくれますので、飄々と颯爽に傾きつつも凛々しく、何より美的にご愛用頂けましたら幸いです。
SURR by LAILA 福留
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今回の御紹介は、同じく 99s Mens 1st コレクションより。男性が楽しむスタイルとして前回とは比較にならないほどのオーセンティックを秘めた一着です。

ペンキコーティング、タトゥーコレクション、シガレットショルダー、フーシア、ドールコレクション、仮縫い、トアール、フラットガーメンツなど、古き良きを解釈したうえでの独創的で革新的なデザイン, スタイル, アプローチを経て世に放たれた MENS コレクションが、従来とは驚くほど異なる究極的なスタンダードナンバーであったこと。そして同時期に、歴史が裏付けるトップメゾン, Hermes のクリエイションを担っていたこと。この二つに相互性があるかはどうか定かではありませんが、マルジェラが歩んできた道のりは私にとって超自然的に感じ、非常に心地良く合点します。
独創的な WOMENS を仕掛けていたからこそ MENS 1stがオーセンティックに成ったのか、ゆくゆくオーセンティックを表現する事を心に決めて取り組んでいたのかは推測の域を出ませんが、私が想うにマルジェラにとって男性の答えの一つがオーセンティックであることは、最初から決まっていたのではないかと思います。
前述の独創的なデザインの数々も紐解くとスタンダードに帰還し、ファッションの歴史にリンクします。それを自分なりのフィルターを通して表現した結果、大胆なスタイルになったとしても、氏にとってはあくまでオーセンティックだったでしょう。だからこそ異なるように見える MENS のオーセンティックも、結果的に Maison Martin Margiela として認知され、人々を熱狂させてきたのです。




その第一歩の一つとなったコートは、表立った “ ブランドの主張 ” は一切ございません。前回と同じく極めてマニアックな箇所で発揮されてはいますが、まず認識されないでしょう。セットインスリーブのエレガントでフォーマルで静かな MENS スタイルですが、本当にさりげない塩梅のオーバーサイズ・パターンやアームの長さ、少々違和感を覚えるほど確信犯的な着丈の短さなど、オリジナリティ溢れるスタイル提案が満載です。それを上質なウール&アルパカの起毛テクスチャーで輝きを纏わせることで、最終的には無機質なほどのオーセンティックでありながら、その実どこまでもマルジェラらしい表現が成り立っています。
なお、余談ではありますが、肩線とアームの縫い合わせが一直線に繋がるディティールデザイン。着用時に違和感的なアイキャッチとなるこれはドールコレクションで行われたアプローチと同一。それまで歩んできた道筋を刻むさりげなさには、相も変わらず舌を巻いてしまいました。



99s Maison Martin Margiela , wool & alpaca coat
御存知の方も多い事と思いますが、マルジェラの初期作品は既にアーカイヴとしての地位を獲得しておりますので、その意味合いでも判断材料としては充分ですが、やはり私としては、最善のリアルクロースとしてお認め頂くのが一番光栄に思います。既に現段階で既にコートそのものが人と同じパーソナリティを獲得しているとすら感じさせてくれますので、袖を通す事で貴方のパーソナリティと混ぜ合わせ、そう遠くない未来に自分自身として頂けましたら、至極御同慶の至り。
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自らに芽吹きモードシーンで発展を遂げた革新な発想力を糧に、教科書であるヴィンテージへの敬意や誠意を色濃く反映させたマルタン・マルジェラ MENS 初期の世界観。個人的な主観ですが、大体2003年までがより顕著に思います。まるで氏のクローゼットにひっそりと佇むヴィンテージ・ピースを忠実に再現したかのような極地的にオーセンティックの数々は、それまでに行っていたコレクションとある意味真逆なベクトルでしたが、だからこそ、熱量の大きさを感じさせてくれます。
先日の新入荷から御紹介させて頂くのはその中でも特に振り切った、良い意味で異端的な一着です。



リアル・シープスキンのムートンという驚異的なスペックを秘めたベスト。素材特有の獰猛なエレガンスを収める器は U.S. ヴィンテージそのものと見紛うほどのタフさを備えた質実剛健なスタイル。しかしながらライダース・アプローチの前立てや色調のコントラスト、スリムに調整された身幅やダブルジップ・ディティールなど、マルジェラならではのマニアックかつ繊細なモードエッセンスが存分に注ぎ込まれた意欲的かつ挑戦的な逸品です。
初期はいわゆる四つ留めステッチが表に出ていないモデルが数多く存在し本品もそれに該当致しますので、一見マルジェラと気付かせてくれる要素は皆無。マルジェラが求め続けた無記名性がより濃く反映されているのも特徴であり大きな魅力ではないかと思います。なお、唯一マルジェラらしさを感じる要素がございまして、それはセブンティーズライクなラペルのサイズ感なのですが、初期作品を相当数目にしていないと気付けない事と思いますので、御自身だけの愉しみとして御認識頂けたらと思います。

99s Maison Martin Margiela , mouton vest
コート、デニムジャケット、ライダースetc。様々なアウターを更に包む込むアウトフィットとしてお楽しみ頂ける逸品です。そのレイヤードはきっと気取らず自然体なリアルパーソナリティ。



“ こんなに寒かったら、羽織らずにはいられないさ ”
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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