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グリーンカラー、コットン素材のブルゾンという極めてプレーンな一着は、もともと英国のとあるコレクターのアーカイヴピースでした。
1924年設立の英国を代表するブランドの一つ, Belstaff。以前にご紹介した TRIALMASTER を筆頭に今なおヴィンテージピースとして、ファッションアイテムとして高い人気を誇る同ブランドにおいて、その TRIALMASTER が産まれる遥か以前に作られた 40 年代のピースとなると、長らく BIG メゾンと仕事をする生粋の英国人コレクターである彼にとっても極めて重要な存在だったために、当初は譲り受けることが叶いませんでした。しかし、それを目にして以降どうやっても記憶から消えてくれなかったために、私は老獪敏腕刑事よろしく緻密に時に狡猾にアプローチを半年にかけて続けまして、なんとか手にすることが叶いました。
ヴィンテージと向き合い、皆様にご提案するのが私にとって極めて重要な事柄でして、ヴィンテージはこれまでの歴史や文化という要素を多分に含んでおりますので、例えば Belstaff という英国ならではの文化を内包した存在の、これまで目にしたことのないタグデザインを目の前にしますと心底胸が高鳴ります。また、 40s という極めて古い時代の高品質な綿、さらに言えば元々浸透していたワックスが中和されてのテクスチャーとなりますと、無地・単色でありながらテキスタイルデザイン・マルチカラーと同等な奥行きと奥深さを感じずにはいられず、“ 皆様にご紹介したい ” という想いが止まらなかったのです。



しかし、本品は単純に ” 歴史的価値 ” や ” 年代特有の魅力 ” では留まりませんでした。
元々は自転車に乗る際に羽織るために生まれた一着でして、短い着丈やディティール、外側にカーブしたアームの縫い合わせなどにその意図が込められておりますが、軽やかな生地感と後のモデルにも共通する、本当に心から “ モダン ” に感じるパターンメイクによって、純粋に一着の洋服として、一つのスタイルとして強烈に心に訴えかけるのでした。





40s Belstaff , cycling jacket
洋服として、とにかくプレーンな一着です。が、だからこそ年代に伴うテクスチャーと柔和な落ち感、色調、ミニマムな構築、背中のフラットなモード感。全てが調和するスタイルは私にとって一つの完成型に思います。
SURR by LAILA 福留
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デッドストックという条件はもとより、そもそも物として初めて目にする本品は、極端なまでに長い着丈でありながらシャツとしてのディティールを踏襲した、極めてユニークで何よりコンセプティブな一着。




皆無なディティールとクラシカルなパーツを統括するは、オーバーサイズのシャツコートという当時で言えば近代的な、今で言えば現実的なスタイルで、そのアンバランスがトアールのような儚さを醸しながら一着の洋服として明確な意思を発揮してくれます。
空気を優しく包み込む張り感の強いコットンとオーバーサイズのパターンメイクが生み出す独自の立体は、バウハウスという唯一無二の芸術様式を生み出した国ならではの無意識的な洗練性でして、そもそもが軍の管理する医療機関にて着用されていた一着ということもあって、要素を極限まで削ぎ落とすミニマリズムが逆説的に濃厚なモードに変換された尊い成り立ちです。



70s German military’s hospital shirt coat , deadstock.
大変に特徴豊かな背景ですが、それを差し引いてまずモードな存在感が脳に響きました。
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それぞれが異なる個性を秘めていますが、時を経た現代においてはいずれも ” どう魅せるか ” は捉える側の自由裁量です。







70年代の生成りと40年代のグリーン。特性に満ち溢れた背景をアペリティフに、スタイルという名のメインディッシュをご賞味頂けたらこれ幸いな 2 つの新作でして、詳しくは後ほどじっくり書かせて頂きますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
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GRIND vol.63 に Karim Hadjab をご掲載頂きました。
1st collection の際にも大きく取り上げてくださったのですが、この度はそれを遥かに上回る大変に大変に光栄なスペースをご用意くださいまして、エディターさんがカリーム本人に行った取材を元にした言葉が 4 ページにわたって綴られております。
コンセプトは 『 ストーリーのある本物だけを 』 。その意図を示す “ 情報が溢れる世の中だからこそ… ” から始まる 6 行には僭越ながら心が打たれました。
沢山の御尽力と、何より Karim Hadjab を素敵な言葉で表現してくださった編集部 山城さまと御誌関係各所の皆様に心より御礼を申し上げます。この度は本当にありがとうございました。






GRIND vol.63
是非、ご覧くださいませ。
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マスターピースと言っても過言ではない、多種多様な万能性や



30年代英国の、当時の文化あってこその特徴的な背景を秘めたデイリー・リネンや


着飾るファッションを目的とせず生まれたにも関わらず、深い股下に極端なテーパードと何より絶妙なグリーン・トーンのモードな構築など。色, フォルム, 文化, スタイルなどの様々な感覚器官を用いてセレクションしたトラウザーズが入荷致しました。
私はなぜだか昔からボトムスの類が好きでして、やたらとそれらに目が行ってしまうタイプゆえ自身で気付かぬうちに判断が厳密になっているのか、 SURR ではボトムスが基本少なめな傾向にありますので、ここまで揃っていると私自身も楽しいです。


Newarrival0511, trousers
機会御座いましたら。
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近年ヨーロッパのファッションシーンが、主に3名の日本人デザイナーに対して加速度的に注目を集めていることを身をもって体験すると、純粋に嬉しい心持ちになります。デビューが海外であったり、早い段階で Paris で認められていたことから、ヨーロッパにおいての解釈は極めて芳醇かつ尊敬に満ち溢れており、時には日本以上にフェアでフラットで、ある種正しく受け止めているように感じるほどです。
私は欧米至上主義ではございませんので、西洋にはそれぞれの文化があり、それに伴う “ 出来ること ” があり、それに伴う魅力があると同時に東洋にも同じことが言えると考えておりまして、こと洋服に関しましてもそれは顕著です。
だからこそ主に3名の日本人デザイナー、彼らや彼女の初期作品に対してトップメゾンのデザイナーたちが熱視線を送ってくれることは喜ばしくてなりません。日本の文化とそれに伴う世界観が認められ、愛され、敬れることは同じ国で育った者として誇らしく思います。
この度のエントリーではそのうちの1人が80年代に生み出した、出逢えたことを幸せに想える一着をご紹介させてください。



より合わせた布を縫い止めし幾重にも重ねたマテリアルは、生地開発から行う三宅氏ならではの独創性に満ち溢れており、一見すると道着に近しいテクスチャーながら、従来均一であるはずの生地から発される立体感と表情と、何より特有のフォルムの着地点にはただただ圧倒されてしまいます。
たっぷりと、本当にたっぷりと生地を用いて描かれるパターンは日本古来の和装に則った “ 直線の美学 ” 。直線をあえて身体の曲線に沿わせる手法はヨーロッパのモードシーンでも度々行われますが、その文化を根幹に秘めているからこそ一味も二味も異なる氏の感性を存分に反映した出で立ちは美しさの新しい形として認識できるほどです。この、極地的に追及された素材と文化に沿ったパターンが織り成す “ 歪み ”ではなく “ 収まり ” こそ、三宅氏のデザイン哲学そのものではないでしょうか。
一着のファッションピースとして見ればデザインベースはダッフルコート、そしてスタイルはオーバーサイズですが、決して注視して紐解かずとも、袖を通した瞬間、感覚的に心を震わせてくれる圧倒的な美学があり、ありふれた言葉では表現しきれない感情を抱かせてくれる一着ではないかと思います。数ある三宅 一生氏の初期作品の中でもミュージアムピースとしての存在価値を認められる一着ですが、 SURR は引き続き、あくまで日々に関わるリアルクローズとして御認識頂きたく思います、これが実生活と密接に結び付き、革新的な快適性をお楽しみ頂けましたら、何より何より嬉しく思います。


80s Issey Miyake , oversized parka
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メゾン、ファクトリー、アンティーク。フォーマル、カジュアル、リゾート。コットン、リネン、シルク。
1920年から1990年の期間にて様々な文化のもと、多種多様なコンセプト、スタイル、マテリアルでアプローチされたヴィンテージシャツの数々。なにをどのように解釈しスタイルとして表現するかは、シャツというオーセンティックなピースだからこそ柔軟性と自由度が極めて高く、是非実物を目の前にご判断頂ければと思いますが、何をどのように捉えようとも最終的にはどこかにエレガンスが漂ってくれることを願いセレクション致しました。





シャツの解釈と表現は本当に自由だと心から思います。そして何より “ 男性だからこそ叶う着こなし ” “ 男性こそするべき着こなし ” が最短距離で結実するからこそ、私にとっては欠かすことができず、何枚あっても多いことはなく、常に探し求めている存在であり、自分なりのスタイルを追求し続けている存在です。

Newarrival0504 , shirt
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これを人々にお伝えするということに使命感のようなものを感じることすら心地良い、狂おしいほどの衝撃。
和装の美学を世界に伝える三つ子の親の名は、三宅 一世。






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4月29日を持ちまして SURR 設立から満2年となりました。これもひとえに、かねてよりご愛顧くださっている皆様、新たに知ってくださった皆様、サイトや SNS をご覧くださっている皆様が居てくださるから他なりません。
ヴィンテージショップとして OPEN 以降、ラインナップに新たなメゾンや区分が加わったり、現代のアーティストピース, Karim Hadjab が加わったりと、空間と同じく穏やかながらも確実な変化を経てまいりました。また、弊社系列店や他ショップさまで知ってくださったり、人づてで知ってくださったり、 SNS で知ってくださったりと SURR になる以前では考えられないほど様々な、多彩なお客様方に足を運んで頂けるようになったことは私にとって何より光栄なことで、心から嬉しいと共に身が引き締まる想いと、何故だか分からないのですがほんのささやかな気恥ずかしさのようなものを感じつつ、日々幸せを噛みしめております。
私は “ ショップとは変化するもの ” と捉えておりまして、それには携わる人間が大きく関わりますので、そもそもの自分が刺激を求める性分であることを前向きに捉え、これからも引き続き常に新しい何かを求めて洋服と向き合うことで年を重ねるようにゆっくりと、時に劇的に変化してゆきたい所存です。

なお、満2年目の変化と致しまして、これまでお休みしておりました月曜も営業日とさせて頂きますので、引き続き機会御座いましたら、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
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4Saison での実験的な企みによって生まれたある種の偶発的な副産物でありながら、今の Karim Hadjab を表現するにおいて欠かすことの出来ないクリエイションラインである “ Hand finish ” は、チームに所属するたった一人の職人の手で一縫い一縫い、ミシンの一踏み一踏みが行われています。
彼女はいつなんどきアトリエに足を運んでも、常に黙々と洋服に向き合っておりまして。多ベクトルに渡る Karim Hadjab には、手仕事を加える必要のあるピースが数多く存在し、中には Hand finish がメインとなる、一着に対しての手仕事量が尋常ではないピースもございますので、彼女の集中力とマルチな状況に対応する技術力と独創性溢れる表現力と、何より純粋に手仕事を愛して楽しむ姿に、心から感動致します。
この度 2nd collection からご紹介するのは、彼女とカリームの感性と技術力無くして成立しない一着です。



4Saison の工程において、本体から別離させる必要があったライナー。それを “ 一着の洋服 ” として成立させるため、手仕事という彼女の長い旅が始まりました。
機能的、現実的に成立させるため、手縫い仕上げを各所で行い、必要に応じて別の生地を加えて完成された本品は言うなれば、彼女の人間力をそのまま表す洋服。身頃とアームが明確に異なる仕様も、特有のミニマムなスタイルもまさしくライナーならではの個性ですが、そこに完全手仕事の心意気と心配りが加わると、理屈ではない求心力を発揮してくれます。


純粋に存在感があり、繊細なモード力があり、何より手仕事ならではの心地良い際どさがありますが、これを完成させるに注がれた長い時間と仕事量を想うと、一層に響きます。また、各所に施された表情と色調豊かなステッチワークは完成品を目の前にすれば成り立ちも大いに納得ですが、ゼロから構築する, 創造することを考えると途方に暮れてしまう心持ちでして、私は洋服をゼロから生み出す知識も経験も、構築する技術も持ち合わせておりませんので、それを自らの頭と手で行う方々は本当に心から尊敬致します。そのクリエイションにハートとポリシーがあれば、なおさら。

Karim Hadjab , 4saison / Hand finish , base : 60s European tailored’s lining
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ミリタリーの機能美、濃密なアンティーク、和装哲学、ソリッドスーツ、そして王道メゾンなど。この度の新入荷は万遍無い事この上なしですので、機会御座いましたら是非に。









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” 着飾るためのファッション ” ではなく、機能性や目的性を純粋に追及する世界観ゆえ。また、だからこそ着用者の 『 個 』 に寄り添ってくれるがゆえに、カリームのクリエイションで用いられるアイテムのほとんどがフレンチワークのヴィンテージ・ピースです。しかしながら極稀にフレンチワーク以外のアイテムを用いることがありまして、その不規則かつ不均一なイレギュラーが幾つか点在するからこそ、Karim Hadjab の全体像が一層魅力的で、良い意味で捉えきれない奥深さを獲得してくれます。
2nd collection におきましてもまたもや、困るほどに体温が上がるイレギュラーピースを仕上げてくれました。



” フランスを代表する老舗スポーツブランドの 90s 鹿の子ロングスリーブ・ポロシャツ ” という、ポピュラー過ぎるがゆえに逆説的な鋭さをひしひしと感じるアイテムという、にくいほどに絶妙に心地良いセレクト。それに 4Saison が合わさる事で、これまた類似のないアヴァンギャルドに仕上がってくれました。



これまたサイズ感がにくいほどに絶妙なsオーバーサイズでして、そのフォルムと約1年間という自然環境を経ることで獲得したテクスチャーと、何より鋭いコントラストが混じり合うことで、従来のイメージから遠くかけ離れたスタイルを発信してくれる一着。ポピュラーであるはずのロングスリーブ・ポロシャツが純粋に大胆で、そして大胆でありながらもエレガントというカリームのフィルターを通す事で生まれる変換が楽しくて仕方ありません。

Karim Hadjab , 4saison , base : 90s French sports shirt
これまた老若男女問わず十人十色なスタイルを表現してくれる、お薦めな一着でございます。
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日光や雨や風や雪、時に地上で時に地中で時に水中で、さらに動植物や微生物の力など、様々な自然環境に洋服を置くことで “ 自然 ” にしか表現できない変調を洋服に与える Karim Hadjab のメインクリエイション, 4Saison 。初代でありメインであり、ゆえに彼のライフワーク的な意味合いも含むクリエイションでして、基本スタンスは既に成熟していますが、 1st から 2nd に辿り着く過程で、その世界観は更なる発展を魅せてくれました。
自然界に投入する段階で、ある程度意思をもった “ 置き方 ” をすることもあるのですが、それはあくまできっかけでしかなく、その後は自然環境が全てを担いますので、最終的な仕上がりは一つ一つが異なる 1 点物になります。2nd では特徴的なコントラストの強弱や現れ方、全体的なバランスが一層力強く大胆で、 何よりドラマティックに仕上がっていたのです。
上段からカバーオール、コート、ジャケット。全てベースはフレンチワークのヴィンテージピースで、更に全てがコットンなのですが、同一の Black でもそれぞれに個性的なニュアンスが見え隠れ致します。



御人によっては刺激的な印象を抱かれるかもしれませんが、大胆ながらも仰仰しさはなく、また実際に身体を包むと不思議な馴染みを感じて頂けるのが特徴でして、やはり 4Saison で発生するいわゆる “ デザイン ” が、作為的でなく偶発的だからこその成り立ちなのだと強く感じます。
何より着用時の存在感は言葉で表現しきれず、偶発的だからこそ縦横無尽で、枠に捉える事のできないコントラスト・バランスは純粋に刺激的で、様々な角度から感性を揺さぶってくれるのです。








洋服において最もベーシックと言って過言でない Black 。だからこそ私にとっては刺激的な際立ちを感じました。もちろんこれに限らず様々な色調とスタイルと仕上がりがございますので、自分ならではの表現を探しにいらして頂けましたら幸いです。
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1st コレクションをお披露目して以降、沢山のお客様にお召し頂いて心から感じた “ 一つの洋服の見え方が着用者によって大きく異なる ” という印象は今回のお披露目会でも同じくでして、またしても驚かされ、楽しい時間を過ごさせて頂きました。ご来場くださった方々には、心より御礼を申し上げます。
穏やかなモード, 鋭いモード、クラシカル, アヴァンギャルド、エレガント, ヘヴィーデューティー、ナチュラル, アーティフィシャル。カリームの見え方は着用者によって本当に様々で、そのようなスタイルのコントラストが心底楽しいです。それぞれの特徴的なクリエイションが示す通り、カリーム自身が大変に印象的かつ芸術的な気質をそれはもう存分に備えておりまして、 2nd collection が良い意味で予想のしようがない多彩な方向に発展してくれたこともあって、Karim Hadjab の奥深さと奥行きを 120% 捉えることに一層の難解さ感じておりますが、そもそも Karim Hadjab はカリーム本人そのものですので、捉えきれないことが正解なように思います。
いずれにせよ、一つの洋服が多彩な印象を抱かせてくれる多面性は私にとって極めて大きな魅力で、そのようなブランドに出逢えたことと、それをご紹介できることを誇りに思います。
お披露目会は本日で終了とさせて頂きまして、明日からはまたじっくり Karim Hadjab をご紹介させて頂こうと思っているのですが、いかんせんとにかく多面的ですので、どれをどのようにご紹介すべきか。時間をかけて考えてみようと思います。再度となりますが、お披露目会にご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。
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今回のセレクションにあたって、彼は実際に 4Saison を行っている山から樹木を調達し、アトリエでクリエイションを再現するという大胆かつ心のこもったエキシビジョンを我々のために用意してくれました。



普段で既に充分過ぎるほど刺激的にも関わらず、それ以上に非日常的で幻想的に仕上がった空間を彩る新作の数々を目にした瞬間、長旅の疲れは跡形もなく消えてくれました。出逢ってから 1st コレクションをまとめあげる期間に驚異的な発展を我々に示してくれましたカリームですが、その速度は衰えるどころか加速の一途を辿っており、ゆえに 2nd コレクションはまるで空間を埋め尽くした樹木のように圧倒的な生命力を感じる驚異的なラインナップでした。
実験と追及と閃きと手仕事が関わるカリームの世界観。彼が 1st で打ち立てた 4Saison , Hand finish , Bacter , Metaphor , Medical film はその濃度とクオリティに更なる磨きがかかり、研ぎ澄まされました。
更に新たなクリエイションラインとして打ち立てられた North Africa , Argile mali , Joint ,2face 。文言のみではご想像頂くことは難しいかもしれませんので、是非とも実物をご覧頂けたらと思うのですが、とにかくカリームの哲学と確かな職人技術に、自然がもたらす偶発性が融合した類似のないモードとなっておりますので、ご期待頂けたら幸いに思います。





つきましては以上のラインナップを一堂に会し、 15日 ( 金 ) から 17日 ( 日 ) の3日間限定で顧客様先行のお披露目会を開催させて頂きます。

Karim Hadjab 2nd collection
2016. 4. 15 < Fri > – 17 < Sun >
at SURR by LAILA
通常通りその場でご決断頂けますが、後日にバイヤー様向けのセレクションを開催させて頂く都合により一部を除いてお渡しは 22日 ( 金 ) 以降となります。恐れ入りますが何卒ご了承くださいませ。
新作に触れてから、皆様にご覧頂くこの瞬間を心から楽しみにしておりました。既にご存知の方もそうでない方も、機会御座いましたらどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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2015年の10月20日に初めてお披露目する時は、なんとも不思議な緊張感を抱いていたことを覚えています。
普段ご提案させて頂いておりますヴィンテージ・ピースも同じくなのですが、 “ 絶対 ” や “ 確実 ” のない、自分自身のみで向き合うある意味孤独な判断を自分以外に委ねさせて頂くいうのは、いつも背筋が伸びる時間であり、いつも気付けば全ての力を注いでいる瞬間です。
彼の洋服 / 作品は、それはもうひとしおでした。現在も引き続き皆様がどう捉えてくださっているのか、どう御認識くださっているのかは突き詰めると判りかねますし、おそらく良しあしも含めて様々かと思いますが、私にとっては突き抜けるほどに類似がなく、ゆえに異常なまでの多彩な視え方で驚かせてくれる尊い存在です。
再度訪れた彼のアトリエで目にした品々は、その想いを力強過ぎるほどに後押ししてくれ、またもや上質な感情を与えてくれました。既に仕上がっていたクリエイションを追及し続けることで精度を上げ、新たに得た閃きをまた異なるクリエイションに。そして、異なる切り口による全く新しい実験的クリエイションまで。
“ 発展と進化 ” という表現が紛れも無く相応しい世界観を披露してくれました。








Karim Hadjab 2nd collection
近日お披露目。詳細は明日に。
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新入荷のとあるコットンテーラードは一見するとヴィンテージらしい旨味が溢れる佇まいですが、素朴を極めたかのようなその出で立ちには大変に興味深く趣き深く感慨深い背景が潜んでいました。

アメリカの歴史そのものとも密接にリンクする老舗中の老舗ブランド, Brooks Brothers 。時代や国を越え紳士服という区分において徹底的かつ多角的にアプローチし続けているからこそ、そのヴィンテージピースには多彩なバリエーションが存在し人々を楽しませていますが、この度、熟練のコレクターから譲り受けた一着はこれまで目に手にしてきた何処にも何にも属さず、ヴィンテージを越えてアンティークと言ってもおかしくない年代でありながら、独創性と何より確かな新鮮さに満ち溢れておりました。

用いる素材やターゲットやアイテムなどに応じて、それに適した生産背景を選択するのは現代でも同じくかと思いますが、1920年代のブルックスブラザーズにおいてそれに伴う英国のクリエイションラインが存在することを知った時は驚き、なにより品質を追求する姿勢を心から嬉しく思ったものです。
“ コットン素材のテーラードジャケット ” という条件に則れば、当時の仕立てはもちろんのことワークウェアにも数多く存在し、オーセンティックなピースゆえそれらとの共通項が数多く見受けられますが、ブルックスブラザーズの美意識を英国で表現した一着はやはり “ 別物 ” として捉えて頂けるように思えてなりません。





藍染めならではの素朴ながら奥深い色調とテクスチャーも大変に魅力的ですが、何よりはやはりパターンメイク。
背中に寄せられた肩線や前方に振られたアーム、美しい前立ての落ち加減など、仰仰しさの欠片もない、それこそオーセンティックなテーラーの要素が “ 英国ならでは ” の美学に沿って設計されているからこそのフィッティング。現代に比べるとゆったりとした身幅もある種この時代ならではの構築ですが、その余白は決して余計ではなく、逆にドレープが現代的な空気を演出してくれるのも “ 立体 ” に対して的確な配慮があってこそと言えます。
この過ぎるほどに繊細ながら、袖を通せば表現される美意識を細部に宿らせるためには、本国ではなく英国の伝統力を用いる必要があったのでしょう。それによって一見すると同じくなようで最終的にははっきりと異なる表現に辿り着いているからこそ、私はこの一着を真にミニマムだと思い、心打たれました。


1920s Brooks Brothers UK creation line, indigo cotton tailored
古い年代ゆえに様々な捉え方が出来る一着ではありますが、 SURR としてはあくまでリアルクローズとして。どう着て頂いても、是非に。
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1947年に誕生したラングラーのデニムパンツ, 11MWZ はウエスタンムーヴィーの衣装デザイナーが手掛けたゆえに “ 世界初のデザイナーズデニム ” と称されているのですが、それ以上に私にとっては人生初のヴィンテージデニムというある種特別な思い入れがある一本です。
出逢いは以前にご紹介した Levis 606 より遥か昔で、昔過ぎるために何故それに手を伸ばしたのか、決断したのか全く記憶にないのですが、四季折々の表情豊かな日本で育ったとは思えないほど情緒に欠ける私めのことですから、ただなんとなし気に入ったのでしょう。
ただなんとなしと言えどもなんだかんだで愛用致しまして。と申しますか未だ現役真っ只中なのですが、いかんせん長らく穿きに穿いておりますものですから、各所の修繕が捗りに捗っておりまして、数年前から2代目を探しているのですが、どうにもこうにも出逢えませんでほとほと困り果てました。
現在愛用しております言わば初代が60年代のものですから、2代目は例え値が張ろうともそれより古いものをと思ったのですが、足を使っても伝手を辿っても出逢えません。サイズが、色合いが、価格帯が等々ではなく単純明快に選択肢として存在しないという現実に向き合わざる得ませんでして、極々々稀に出逢えたとしても初期に存在するライトオンスだったりしたものですから、決断には至らぬ月日を過ごしていた最中、まさかのセレクション ( 仕事 ) で一本手にすることが出来るという現実。これを自分のものにすることが出来ない現実こそ私の職業的宿命ということで、いざ尋常に潔く御紹介をば。




これ以降とは明確に異なるヒップの W ステッチ。ブランドを象徴するアイキャッチでありながら見方によっては味わい深いとも下手巧とも解釈できる、この時代ならではの存在感に私はどうしても惹かれてしまいます。また、元々がスリムに寄せられた美しいレッグラインの流石初代デザイナーズデニムと言える佇まいですので、それに古い年代ならではのデニムの, インディゴの要素が合わさりますと鬼に金棒、虎に翼。

しかしながらこの濃さには本当に参りました。一度抜けてしまった藍は ( 染めなおさない限り ) 二度と戻ってこず、何にも替えがたいからこそデニムの重要な判断基準とされる “ 濃さ ” という要素におきまして、ほんの数回水が通っただけであろう限りなく未使用に近いインディゴブルーという条件には、これからの素晴らしき進化と自分だからこその進化と、それに伴う “ 幾ら積まれても譲れない仕上がり ” を是非ともおおいに御期待くださいませ。

50s Wrangler 11MWZ
私と致しましては同量の魅力を感じておりますので比較するつもりはありませんが、現存数に伴う流通数からかヴィンテージ・リーバイスより有利なプライスゾーンを保持しているのがヴィンテージ・ラングラーの特徴でして、仮に同年代の同濃さがリーバイスで見つかった場合、相当に気軽な買い物ではなくなります。
と言ってもリーバイスより圧倒的に出逢えず、感覚的に美しいと思えるスタイルを表現できますので、極めて高い存在意義を私自身は捉えておりまして、人生初のデニムという個人的な感情を差し引いても、着用者の 『 個 』 を現すある種のマスターピースとして、心よりお薦めさせて頂きたい次第でございます。
SURR by LAILA 福留
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私は基本、ヴィンテージはスタイルに捕われること無く縛られること無く自由な感覚で着て頂くべきと思っておりますもので、こと生活用品やファニチャーに関しても同じくでして、 SURR に鎮座しておりますショーケースは元々50年代にフランスの仕立て屋で使用されていたシャツ専用の陳列棚なのですが、シャツを収納する機会の方が少なく、その混沌具合がなんとも楽しい限りです。
この度はシューズが入荷致しましたので、ここぞとばかり埋め尽くしました。これに限らずヴィンテージを自由に楽しむ姿を過去の創り手や担い手が見たらどう思うのだろうか。と、ふと独りごちることもありますが、まぁなんだかんだで親指を立ててくれるのではないかと勝手に想っております。自由さを受け入れてくれる、何より優しく受け止めてくれる長い年月を過ごしたヴィンテージならではの懐深さが、ことのほか大好きでして。



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