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【冬の革】Vo1. vintage boots / Diary465
14.11.2017

 
 
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イタリらしいエレガントな製法とクラックを恐れない柔軟でタフネスな革質。
見た事がないスナップ開閉式によるフィッティング。
そして濃厚なチョコレートブラウン。
 
米国の重厚さとは対極に位置する一足。
驚くほど軽くて、驚くほど軽快な跳ね返り。
 
美しいフォルムに、抜群のプロポーション。
おそらくは、ドレスシューズの延長戦上にポジションさせるべきでしょう。
 
 
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New arrival 70s Italy anonimous design boots chocolate brown
 
 
 
20170712_LAILA82430+
 
70s France horse ridding boots
 
 
まろやかなキャメル色にゴールドのバックル。
乗馬用の考案されたワインディング仕様のベルト。
石畳にも有効的に認められるフィジカル。
約5cmのヒール。
 
フレンチワークストラウザーやミリタリーピースとのチューニングが最も贅沢。
 
 
 
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New arrival 70s Sanders 10 eyelets lace-up boots
 
 
パンチングされたキャップトゥにバルモラル。
本来はこれのみで、絨毯向けの1足と理解に及びますが、視線をアッパーから上へ移動させると10アイレットには驚愕。
にもかかわらず高さのないミディアムブーツ。グッドイヤーの屈強なつくり。
面構えのとおり、ホールが秩序正しく密に整列した様は、当時イギリス本国に軍用として配給していた背景にも納得ができる内容。
ヘヴィデューティーな実効性と男性的エレガントなフォルムを、素晴らしい均衡で実現させる当メーカー。
当メーカーのみならず、この絶妙なバランスを有効的に披露している巧に、先シーズンより英国靴に魅了されている事由のひとつとして挙げられるかもしれません。
シューレースを足首に周回させながら、次はあのトラウザーに合わせようと、どうぞ作戦をお愉しみ下さい。
 
 
 
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エレガントな男性という像を根底に、まだ暑い初夏の頃合いに明確なイメージとして想像に想像を重ねてまいりましたが、その明確なイメージのひとつに「ショートブーツ」が御座いました。生活を乱さず、時間を搾取しない “ 履きやすさ ” と、限りなく広域な守備範囲。重さを排除した軽快な街歩き。一枚革のアッパーと伸縮性を有するゴムをマストパーツとするチェルシースタイル。ネイヴィに映え、ブラックを引き立て、ベイジュと馴染む万能なカラーパターンは、クリーミーなブラウン若しくは焦げたマロンなら謂う事は何もありません。
昨年より継続のそのスタイルは、本年度も欠かせない要素であると同時に、ヴィンテージジーンズでも / 質の良いスラックスでも叶うアダルトな内容であると、今シーズンも引き続きエントリーとさせて頂きます。
 
 
 
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New arrival 70s J.M weston chelsea short boots cocoa Brown
 
 
繫ぎ目のない一枚革にエッグトゥ。
ブーツという区分では、この1足で完結させてしまう威力があるとそのポテンシャルは十二分に。
フランスらしいミルキーなブラウン色。
昨年に引き続き、本年度も1足のみエントリー。
 
 
 
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セミスクエアのノーズバランスと、細やかで濃密な革質。
ミニマルでボリュームを極限まで抑えたヒール。
英国の象徴色であるネイヴィやレッドの絨毯にも映える焦げた赤褐色のマロン。
 
完璧な一足。
 
 
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New arrival 80s Edward Green chelsea short boots antique marron
 
 
 

 

 

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【冬の革】 / Diary464
13.11.2017

 
 
仕立ての良いトラウザーにブーツ
 
 
たとえばこの組み合わせは、エレガントな男性という像を根底に、まだ暑い初夏の頃合いに明確なイメージとして想像に想像を重ねてまいりましたが、仕立ての良いトラウザーは仮に叶ったとしましても、思えば「ブーツ」というステージは密にエントリーしたことがなかったなと。つくりの良いフランス靴。スタイリッシュな英国靴と、兼ねてより優先的な内容はやはりドレスシューズで御座いまして、その内容は今でも尚変わる事ない普遍的な要素として捉えてはおりますが、継続的である/ないは問わずも、男性的かつエレガントなファクターを孕んだ「上質なヴィンテージブーツ」を今シーズンは慎重にフューチャーしたいと、勝手ながらのエントリーとなります。仕立ての良いトラウザーにはブーツ。
 
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コートにはボストンバッグ
 
 
たとえばこの組み合わせは、エレガントな男性という像を根底に、まだ暑い初夏の頃合いに明確なイメージとして想像に想像を重ねてまいりましたが、仕立ての良いコート仮に叶ったとしましても、思えばフレンチクラシカルの区分にてあのメーカーの、このボストンバッグは、弊店発足以来、いえ、旧LAILA VINTAGEまで遡りましても、初のエントリーではなかろうかと。圧倒的な範囲に用いられているレザーという御素材、クラシカルかつシンボリックなテキスタイル。コートには上質なボストンバッグ。
 
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ヌバックのトレンチコート
 
 
たとえばこの組み合わせは、エレガントな男性という像を思い描く際、必ずと言っていいほど付き纏う具体的なイメージ像であると同時に、ある種の “ 憧れ ” に近い内容でありながら、いざ過去の作品を探したとて、そこには具体性を孕んだ男性的な衣類が存在しないのもまた事実。やはりファッションというステージでは女性が主役のムードが強い当時、(ファッションという区分に限らず、主役は常に女性でありましょう)男性にとっての仕立て、たとえばヌバックという御素材で、たとえばトレンチコートというシンボリズムで、たとえば毛皮を纏わせる内容ともあれば、それはもう別次元。にもかかわらず、出逢いが叶ったこの1着は、それら全ての要素を完璧なまでに捉えた濃密な逸品であると、お披露目が叶います事を素直に嬉しく思います。ヌバックのトレンチコート。
 
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以上、3つの内容に共通する要素を、【冬の革】と題し、明日よりお披露目を致します。
各品々は、順々にご紹介とさせて頂きますので、お時間御座いましたらよろしくお願い申し上げます。
 
寒くなってまいりましたので、皆様ご自愛くださいませ。
 
 

 

 

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Newarrival1110 / Diary463
10.11.2017

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New arrival 80s Christian Dior crazy pattern wool tailored jacket Olive green
 
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New arrival 90s Best Company quilting blouson classic Bordeaux
 
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New arrival 80s British royal air force MK3 cold weather blouson personal custom
 
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New arrival 70s Burberrys wool trousers Oxford Gray
 
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New arrival 20s French work corduroy trousers Burnt Umber
 
 
 
例えば上から2つ目、Best Companyは、1982年〜1992年の僅か10年間、色彩の魔術師Olmes Carretti氏をメインデザイナーに起用し、様々なシーンを想定し衣類の提供をしておりましたが、クリエイションされたその衣類は一貫してすべてイタリの地で生産。生地の選定から縫製までセンシティブに見届けられたそれらの内容は、素直にも素晴らしいもので御座いました。当時の時代背景や時代戦略は少なからずあったとて、イタリらしいテキスタイルとオルメス氏の得意とする豊潤な色使い、当時のMissoniを彷彿とさせる、提案と発信との絶妙なバランスは、極めて高いクオリティであり、 “ 上質なイタリヴィンテージ ” の区分にて先シーズンより皆様にご紹介をさせて頂いております。因に、該当する新作Best Companyの1着は、クラシカルなアウトドアスタイルを提案するひとつのクリエイション。「THE SPIRIT OF NATURE LIFE」とネームプレートに刺繍するあたりも含め、じっくりご賢察頂けましたら。
 
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さて、2017S/Sシーズンにて初のお披露目が叶ったBest Companyに加え、2017A/W今シーズンよりイタリの要素としまして、新たなメンバーを加える運びとなりました。海中に住む獰猛な生物をシンボルに選択した攻撃的なアプローチは一部の内容に、引き続き素晴らしい内容と自信をもってご紹介をさせて頂きます。“ 上質なイタリヴィンテージ ” としまして御含み置きの程を頂けましたら、幸いに思います。
 
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New member / Paul&Shark
 
 
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New arrival 80s〜 90s Paul&Shark pieces
 
 
4着のみのエントリー。此方も他の商品と同様、明日より発売を致します。
 
 
 
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New arrival 40s French military rain coat by Macintosh fabric
 
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New arrival 50s France wool tailored short coat Ski style
 
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New arrival 60s Belstaff exclusive sport jacket with Boa inner
 
 
 
 
 
 
 
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New arrival 70s Missoni special piece
 
 
 
 
 
11/11(土)12:00〜
 
 
それでは、皆様のご来店を心より御待ち申し上げております。
 
 

 

 

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Not reproduction or / Diary462
8.11.2017

 
 
 
 
 
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early80s Missoni cotton short coat
 
 
 
 
近々来たる新作達を心待ちにしながらも、この1着だけはピクチャーとテキストとして先に残しておきたい作品であると、勝手ながら本日のエントリーを迎えております。
 
1953年にイタリの北の街、スミラーゴで誕生したMissoniというメーカーの創業者、オッタヴィオ・ミッソーニ氏は、元々オリンピックに出場する程の陸上競技選手。道理で、Missoni sportというクリエイションラインが世界的にも高い評価を獲得しているわけです。実際には、スポーツ競技用に仕立てられたわけではないにしろ、少なからず日常的に繰り出されるアクションや生活環境の中で、解放的で、開放的で、そして実効的な衣類が多く、さらに謂えば、そこには必ずといっていいほど “ 鮮やかな色 ” が導入され、イタリらしさと不幸が続きながらも同族経営にて進めてきたミッソーニの哲学が如実に反映されたスタイルがあるのでしょう。
 
 
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Missoniが提案する1970年代〜1980年代のカラーセンスとテキスタイルは、正直申し上げましてもズバを抜いておりまして、素直にも、本当に素晴らしいものです。さらにその内容は、一時的で限定的なものではなく、2017年の今現在でさえも見受けられるところが何よりも素晴らしく、そこに内在するのは「一貫性」という心棒のみ。ヨーロッパで活躍したメゾンの中でも、この特質的かつ当時からも在る意味で孤立した印象のクリエイションが、約50年後でさえも揺らぐ事なく継続されているのは、おそらくMissoniというメーカーのみが有する特別的な内容ではないだろうかと慎重に思案を巡らせます。
 
 
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弊店が昨年からより一層と「イタリメーカー」に拘り続ける明確な事由として挙げられるのは “ そのクオリティの高さ ” でしょう。クオリティの高さとは縫製どうこう、生地がどうこうという内容より、提案されたイタリらしいエレガントさと、メーカーの意図を確実に反映させ、かつ、忠実に再現されている点。それは例えば1980年代や90年代の時代背景を色濃く反映させるべく、いやむしろ結果的にそれらがその時代のムードとなったのでしょうが、いずれにしましても、量産に身を任せた良さ(ある種の)ではなく、確実にも “ 美意識 ” が存在する内容を、衣類の各セクションから瞭然にダイレクトに受け取ることができる“ そのクオリティの高さ ”。勿論、当時のイタリメーカーは全てそう、とは言い切れず、大変偉そうな言い回しになり恐縮ですが、我々も選定と厳格なる基準値をクリアしたメーカーのみセレクションを致しております。Missoniであれば「ニット」こそ、ここでいうクオリティの高さをありありと感じ取ることができる作品が多いので、必然と弊店でもエントリーの中心を担うわけです。全体として数は少ない内容にはなりますが、それぞれのスタイルと心棒が、それぞれの衣類の中に完結している様は、イタリらしいエレガントさに直結するものと、やはり慎重にも思案を巡らせてまいりました。
 
 
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それは各パーツなのか、良き音が鳴るファブリックなのか、サイコ的で抜群のカラーセンスなのか、1着それぞれ異なる様もまたヴィンテージならではの愉しさと奥床しさと、わたくしも1人の男性として愉しませて頂いております。例えばこの1着であるならば、そして例えば上の項目を引用するならば、「各パーツ」にしろ「良き音が鳴るファブリック」にしろ「サイコ的で抜群のカラーセンス」にしろ、それらが全包容された1着であるからこそ、この1着だけはピクチャーとテキストとして先に残しておきたい作品であると想いが強い1着であるのですが、良き音が鳴るコットンファブリックや、下部に設置されたディープなフラップポケットに、中央左右にセッティングされたジップポケット、さらに太い感覚で丁寧に縫われた縫製幅、それらはまるでリプロダクションされた1940,50年代頃のハンティングジャケットのようで、真実はそうではないにしろ、仮にそれを教科書にチョイスしたとしても、モダンに仕上げる要素として “ どこの採寸も身体に合わないフィッティング ” が、明確に、意図的に、コントロールされたラウンドパターン。ミニマルなジップパーツ、埋め込まれた真鍮製のオリジナルボタン。ホワイトにホワイトペインティングしたような綺麗なホワイトは、それすらも確かな “ 色 ” として成立しながら、裏地から除くサイコ的で抜群のカラーセンス。それは、1980年代初期にMissoniより提案されたハンティングモチーフのショートコートで御座いました。
 
 
 
 
現在まで続くその「心棒」は、事実として一貫性がある内容にしろ、驚くべきカラーセンスと当時ならではのテキスタイル、その言葉の通りヴィンテージという枠内であるからこそ叶う種類のもの。少なからずこの1着はそうであると、慎重に思案を巡らせた着地点。
 
そしてMissoniの魅力を少しばかり受け止めて頂けた後に、デイリーオプションの1着としてご選定頂くことが叶いましたら、素直にも、嬉しく思います。
 
 
 
 

 

 

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Newarrival1102 / Diary461
2.11.2017

 
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ネームプレートの大きさ,色,文字体によって該当年代やナンバー、さらに何れ程の貴重性を孕んでいるかまでを特定できる今現在では、個体や性質よりも最重要項目として存在している内容でしょう。とはいうものの、それは事実に基づく詳細であり、その個体を知る上では必要なファクターのひとつなのかもしれません。
 
 
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時はたまに、混乱させるディテールもございますが、ネームプレートはネームが刻まれたプレートにすぎず、見た事がないタグは見た事がないタグにすぎません。その個体を知る上では必要なファクターかもしれませんが。
 
 
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スコールやスモックが日常的な英国の地で、1800年代後半より労働者や警察部隊を陰ながら支え続けたメイカー。語弊が混じりましたが、それは今現在においても尚。オイルドを浸透させたデューティーなコットン地は水に対する圧倒的な強さを備え、その分野においてはエポックメイキングな内容といえるでしょう。オリジナルジップからバージップに変更されたディテールや、NATO軍に配給していたミリタリーナンバー、競馬観戦用、乗馬用、狩猟用、対極寒用など時代によってその時代に適応した個体が存在。そしてその要素こそ、「Vintage oild jacket」を追求することに際し、強烈に感覚体を刺激される内容とわたくしはこの季節愉しませて頂いているのですが、そもそもとしまして、オイルドを浸透させたデューティーなコットン地というある種のファブリックは、特徴的な香りや通常のコットン地と比べるとまるで “ 革 ” のように重厚。身体を暖めるならばカシミアや上質なウールで良いでしょうし、水への強さを求めるなら高機能な現代ファブリックも存在する事でしょうし、わざわざとして其れらを選択する理由というのが見当たらないといえば見当たらない。にもかかわらず驚異的に惹き付けられる引力は、やはりオイルドを浸透させたデューティーなコットン地というある種のファブリックであり、もっと謂えば、時間を吸収したその生地は、浸透していたはずのオイルは程よく抜け、ささやかなテクスチャーと痕跡のみを残し、有効的なファブリックとして確実な働きをコンスタントに示してくれる。それはヴィンテージジーンズにどこか近しいムードと感じます。チューニングやリペアワークを施しながら大切に向き合い、気付けば現オーナーの身体に驚くほど馴染む過程こそまさに。時代相応の裏地のテキスタイル、丁寧に施されたチューニング細部、ヘヴィなパーツ、ユーティリティポケット。ネームプレートの色やジップに記載された文字体はあくまで必要なファクターのひとつ、素直にも1着のオールウェザージャケットとしまして、お認めを頂けましたら何よりに想います。それは引き続きのエントリー通り。
 
 
 
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Newarrival 50s Barbour personal custom vest jacket model “ INTERNATIONAL ”
 
 
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Newarrival 50s Barbour model “ INTERNATIONAL ”
 
 
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Newarrival 40s Barbour model “ SOLWAY ”
 
 
 
是非ともこの機会に。

 

 

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A J / Diary460
30.10.2017

 
良質なLANA WOOLを丁寧に織り上げたローゲージ組織は、1980年代、当時ARMANIの信頼を勝ち取っていたイタリの工場、又はニッターが仕上げたもの。すべてリブで織られており、懐かしさを吸収した具合は、ソフィスティケートさせていない点がそうであると思うのですが、肉厚なリブのゲージをより甘く編み上げることで、又はそれをフィニッシュとしている事。砕いて表現すると、「手編み」のイメージそのままを具現化したようで、とはいうものの、“ 丁寧に編まれた ” と表現することが適うように、やはり丁寧に編まれているのです。「手編み」のイメージそのままを具現化したように。
 
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それは、折り返しを設けず、頭形にそのままフィットさせる種類のもの。所謂、“ ビーニー ” にあたるのでしょうが、鮮やかなネイヴィ色にしっかりとした太さの羊毛は、カシミアのそれらとは対極に位置する強さを秘めたもので、雑に、無造作に、そして深く被った際に、どこかナーディーで、どこか無遠慮で、にもかかわらず男性的でセクシーな要素であるイタリの本質を、本国ニッターの手仕事を通じて知ることに。
 
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ともあれ、鮮やかなネイヴィ色に明瞭に浮かぶホワイトの羊毛。“ A ” と “ J ” と端正に編まれた二文字は、1981年に発足したGiorgio Armaniのデイリーラインに位置するArmani Jeansの頭文字を意味するのでしょう。
 
意味するのでしょうが、この “ A ” と “ J ” を視界に捉えた際は、Giorgio Armani氏には申し訳がないことに、1998年公開の「Armageddon」作中の主演ブルースウィルスが演ずるハリーの部下であり、グレースの恋人であるA.J.フロストが浮かんだ次第。一度イメージしてしまいますと、もう頭から離れません。
 
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80s Armani Jeans knit Beanie “ A J ”
 
 
 
作中の彼のアイコンがビーニーだったわけでもなく、むしろスタンパー・オイル社から世界を救いにいくジャンプスーツとヘルメット。それほど、ベンアフレックの演じるやんちゃながら才気溢れる青年、そして作中の愛称「AJ」という二文字の威力でしょう。いずれにしても、AWシーズンにて新作でありながらひっそりと置かせて頂いているAJビーニーを見て、「お、アルマゲドンのAJじゃん」とお声を頂くこともなく、何なら「Armani JeansのAJですか」とご着眼頂くこともなく、「Aと、、何ですか?」という具合。
いつも分かりづらいディスプレイで申し訳ありません。
 
 
どうぞアルマゲドンファンでも、ベンアフレックファンでも、イタリニット工場の名も知らぬニッターファンでも。

 

 

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500full
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90年代の傑作達 / Diary459
27.10.2017

 
東西ドイツが統一、イギリスではマーガレット・サッチャーによる政権が終わり、マイルス・デイヴィス、フレディ・マーキュリー、カート・コバーンは神に看取られ、WTOが発足、タイガーウッズはマスターズを制し、インターネット、携帯電話が爆発的に普及、わたくしが誕生した年に「羊たちの沈黙」でアンソニー・ホプキンスが偉大な功績を残した。
 
 
そんな1990年代に仕立てられた3着の衣類は、「傑作」という二文字で括るには安易やもしれないと臆する程に、素直にも素晴らしい内容で御座いました。延々と綴るわけにはまいりませんので、数枚のピクチャーとともにご賢察の上、あとは是非とも店頭にて。兎にも角にも触れて頂きたいという無垢な思いが強い3着ですので(内1着は特に)、お時間叶いましたら、どうぞ宜しくお願い致します。
 
1990年代のムードをストレートに感じて頂きたいのではなく、ファッションという見地では過去の歴史があるからこそ成立した良き時代であると同時に、またはそれを背景として忍ばせながら、引き続き、男性のための上質な衣類としてご潜考の程を頂けましたら、何よりに想います。
 
 
 
 
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90s Yves Saint Laurent wool & cashmere short coat
 
この1着に関しましては、申し上げることは何も御座いません。
 
 
 
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能力の許す限りに向き合ったのですが、どの視点から考察しようとも悠々と遥か上を往く。
そんな1着は、驚くべき事に90年代に製造されたロイヤルピース。アナーキーなこの1点をお認めになる方もまた、大変失礼ながらアナーキーな飛上り者であると。
 
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90s British royal army tanker crew piece utility vest jacket
 
まさに傑作。
 
 
 
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カシミア、カシミア、カシミアと、先日より口数も多くしつこいばかりにエントリーが御座いましたひとつの天然素材。
例えばその天然素材を用いた衣類、「コート」という区分になりますと、くっきりと鮮明に明瞭に “ その差 ” に気付いてしまうステージであると思いますゆえに、少なからず男性のための上質な衣類として皆様に、さらに絶対的な自信をもってご紹介するとなると、 “ その差 ” をある意味では感じて頂きたくない想いのみで精査してまいりましたが、幾分そこに厳格な基準値を設けてしますとそう易々と見つかるものでもなく、昨年漸くエントリーが叶いましたその1着はやはり其の1着で御座いました。
 
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手のひらを垂直に5cmほど滑らせるのみ。瞬時に算出するコンピューターのように、明示的かつ鮮明に、どれほどの内容かをご理解頂けるやもしれません。ましてや、少しばかり摘んでしまいでもしたら。
 
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どの角度から眺めようとも強力な吸引力によって惹き付けられ、あまりにも強烈で、あまりにも勁烈なその1着は、これからしばらくは脳内イメージを支配されそうです。内側に端正に縫い付けられたファブリックネームを垣間みますと、点と点が結びつくより前に、そりゃそうだろうと、納得のゲージが溜まると同時に妙な安心感に襲われ、にもかかわらず脳内イメージは支配されたまま。
 
 
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シンボリズムとは真逆に位置する素晴らしき衣類。
90年代の傑作としまして、ご賢察の程を宜しくお願い申し上げます。
 
 
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90s Balenciaga pure cashmere oversized coat fabric from “ Loro Piana ”

 

 

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インディビジュアルな世界 / Diary458
20.10.2017

 
 
 
ドキュメンタリー映画きっての雄、フラハティの「Man of Aran」
 
島唯一の蒸溜所から丁寧に送り出されるスコッチ「Arran Malt」
 
 
 
アラン諸島と直接的に繋がる情報をイメージしたとて、上記2つが限界。
とはいうものの、フラハティを知らなければ18ヶ月に渡って記録した過酷な生活状況を知る術もないでしょうし、シングルモルトが好きでなければBarすら入らず、マスターから蒸留所の話も聞けないでしょう。
 
 
 
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アイルランドの西岸、ゴールウェイ湾に浮かぶアラン諸島をダイレクトに思い浮かべるには「Alan sweater」がなにより。石灰質の岩盤のみで形成された島々で暮らすアイルランド人の主要産業は、農業、そして漁業でありますが、常に強風が吹き荒れる海上において男達の無事を祈り、将又、海の神に看取られた際に身元を特定するべく、女性達の手によって立体的かつ縄上に編み込まれた白いセーター。これが「Alan sweater」またの名を「Fisherman sweater」
 
 
6世紀も昔、あるいは1900年初頭と、その起源は諸説ございますが、少なからず、2017年10月20日今現在においてしましても、その島ではそのセーターが編み続けられていることも御含み置き頂きたい。
 
 
 
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どのようにして生まれ、どのようにして広まり、どのようにしてファッションとして根付いたのか。
 
その究明にあたり努力を続行してきた世界各国のファッションジャーナリストや研究者には頭が上がりませんが、今でも尚、“ 諸説ある ” と定言化が困難である区分でしょう。それほど、ある限定された土地の限定された歴史を読み解くというのはとてもセンシティブで、スタティックな内容であると感じます。シンボリックな存在としてのみ我々の脳裏に焼き付いているのは、やはりそういうことだと思うのです。
 
 
スコットランド人が愛用していたガンジーセーターを元手に編みの独創化が進んだ、や、
母親が息子のために教会の堅信礼にあたり、普段のネイヴィやオートミールではなく、晴れ晴れしい真っ白なセーターを編んだ、や、
とあるユダヤ人は、この見事なまでの装飾的な編みは聖人の賜物であると、独自の解釈論を講じて英国に広めた、など。
 
「善か悪か」の物差で突き詰めると、どの説も素直に「善」ですので、それはそれで良いのでしょう。
何を信じて、何を論ずるかは。
 
 
少なからず、ファッションの視点でいち早く着眼したのが、クリスチャン・ディオール氏であったことは、これも一説として記しておきます。
 
 
 
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その永くにわたり伝わってきた歴史の中で、文頭の説や、“ その編みは家紋を意味する ” などもございますが、たとえば母から娘、祖母から孫へ、仮に家紋としましても、その家紋の設計図は1枚たりとも存在せず、家庭料理や伝統料理のそれと同ベクトルで存在する内容であること。
 
縄の種類、織り幅や立体の高さ、厚み、長さ、それらイメージの具現化は、完璧に独立したインディビジュアルな世界。
 
家紋にせよ、男達の無事を祈った具現像にせよ、着るものを有効的に独立させるベクトルのみは共通で、それは恰もファッションの視点でさえも適う、純粋かつ洗練された個々の美しさに繫がりましょう。
その島の歴史と伝統を孕んだステージであると同時に、それらを渾然一体に身に纏うことで、その物語の一員になれる感覚は、仮にファッションにおいてでも、将又、ファッションとして括らずとも、有効的に認められる内容であるとわたくしは思います。
 
 
 
少なからず、そのストーリーとベクトルを全享受したか否かは、細かな説明やロジックやギミックなど決して必要ではなく、1着の編みと色、そして身体に沿わせたときに感じる匿名性のみで、事が足りましょう。
 
たとえそれが、1999年に発表された1着だとしましても。
 
 
 
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1999a/w Maison Martin Margiela tutle-neck Alan sweater
 
 
 
 
“ どのようにしてファッションとして根付いたのか ” この3番目のステージにおいて、立役者のひとりとなったことは、彼のクリエイションや他の作品に目を通す度に、やはりそうなのだろうと思います。
 
 
 
そしてここまでを頭の片隅におきながら、端正に編み込まれたアランセーターを身の纏い、どうぞオーセンティックバーへ。おそらくアランモルトを注文せずとも、とある島の蒸留所の話を聞かせてもらえるでしょう。
 
 
少なからず、この1着は。
 
 

 

 

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5/100ないし1/100 / Diary457
18.10.2017

仮に 100 人と相対したとして、そのうちの 50 人が褒めてくれる服と 5 人が褒めてくれる服があるとした時に、私は後者を好ましく思う傾向があります。厳密には傾向と言うよりも紆余曲折を経て後者のタイプを選ぶようになったのですが、元来周りから着ている服などを褒めて頂く機会がほぼ皆無なのでそもそもの論点として当てはまっておらず、極々稀に褒めて頂く機会があったとて “ えぇ、はぁ ” と誰も幸せにしない薄ら笑いを張り付けた全くもって気が利かない、褒めてくださった方に申し訳が立たない愚鈍な受け答えしかできない有り様ですが、しかしながら惚れ込んだ一着 ( 一点 ) があまり褒められない、もっと言ってしまえば “ それはちょっと ” とまで言われたとしたら私は逆に嬉しくも思います。なぜなら他者に認められない自分の感覚は ( 場合によっては最も ) 大切にしたいと思うからです。

そもそもの人間的素養が主たる理由ですが、私は “ 総柄もの ” を着ると評判が悪い傾向にありまして、しかしながら総柄は大好きな一つですので、やれ職務質問だ、やれセカンドバッグが合いそうだ、やれ電車で隣に座りたくないだ言われたとて決して心は折れず、5/100 ないし 1/100 のお褒めをささやかな心の励みにしながら、今後もカジュアルであったニットをラグジュアリーな存在に昇華させたミッソーニは私にとって重要なワードローブの一つであり続けることと、わざわざ我々が御紹介するまでもなく現代においても認められた存在ではありますが、ヴィンテージにおける良い意味でミッソーニ “ らしくない ” 存在価値と、上質で情熱的なアート・ニッティングワークの求心力を引き続き SURR にて御提案し続けますことを、僭越ながらここに誓います。

 

 

 

 

 

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80s Missoni

ちなみにこちらは素肌での御着用を心から御推奨。

 

 

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カシミアという繊維のニット / Diary456
17.10.2017

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約12cmほどの長毛の下に密生した白や灰色の柔毛(産毛)。凍てつく風が吹き荒れる極寒の地で、生態系を存続させるべく進化の末に獲得されたカシミアヤギの特性。
 
柔毛は細く、密度が濃く、がしかし軽く。なにより暖かく。
 
丁寧なケアリングにより豊潤な艶が出現する、その「繊維の宝石」は、毛の生え変わる限定的なシーズンのみ採取が可能で、1頭から収穫できる量はおよそ200g程度。収穫された柔毛は、繊維の細さや長さ、他毛の混入率などによりランク分けされ、厳しくもここで振るいに掛けられる。
 
「14ミクロン前後の細さ、35mm前後の長さ、0,1%以下の混入率」
 
これは、全5ランクある内、最上級と謂われる1級クラスの数値。
 
 
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例えばバランタイン社は、1級またはその上、特級クラスの柔毛しか使用しないことはご周知の通りですが、それほど上級にランク付けされる柔毛は、数値のとおり “ 細くて、短い ” が基本ですのでまぁ扱いづらいものでしょう。
 
詰まるところ、製品に仕上げるためには、呼応する確実な技術が必要なわけです。
 
 
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どうりで、バランタイン社の扱うニットは素晴らしいわけだ。それは横入りする隙間のないほど事実そのものであり、偽りもなく歴史が証明してきた内容でしょう。歴史など知らずとも目の前にある1着に触れればわかります。はっきり謂いまして、その光沢と柔らかさは本当に別次元。
 
 
一方で、イギリスの地で出逢いが叶ったとあるカーディガンは、摘みのよいボタンに穏やかなキャメル色。“ 細く、短い ” それらは、毛玉になりづらいという性質も持ち合わせているうえ、ブラシを滑らせるほど柔らかく、そして豊潤な艶、とろみが出現する特性。上級または1級クラスを扱うメーカーであることは容易に推測が叶うこれは、驚くべき事にアノニマスな内容でございました。
メーカーなど存在しない領域。存在してもしなくとも、どちらでも宜しいことですが、例えば10名のニットマニアが居たとして、内、9名は素晴らしい毛質だとお答え頂けると思います。これらの善し悪しの判別も、以前お話したソファーの一例に通ずるところで、質の良いソファーは質の良いソファーを知っているものしか分からない。
質の良いソファーに、質の良いコーヒー、美味しいフレンチトースト、カッティングで決まるサンドウィッチ。
加え、質の良いカシミアをインプット頂くのも、永い人生にとって決して無駄ではないはず。
 
ちなみに、10名中、1名は「わたしはカーディガンを着ないので」
 
 
 
 
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60s British cashmere knit cardigan
 
 
カーディガンを着ない、というルールを敷かれている方に強引に推奨は致しません。御素材どうこう、繊維がこう、という以前の内容でしょう。それはその特別ルールを遵守されるのが宜しいと、わたくしもやはりそう思います。
 
とはいえ、バランタイン社が提案するカシミアの其れと、極めて近しいクオリティランクを有する本作は、通常の収穫段階から柔毛の内容まで綴りたくなる純粋にも素晴らしい内容でございました。ブラッシングを丁寧にかけ、たまに暖かな自然光に晒しながら、大切にお召し頂きたい一品でございます。
そうか、これが上級のカシミアか、と、肌にインプット頂きましたら人生経験として何より。「カーディガンを着ない」とルールを遵守されている、その1名であったとしましても。
 
 
 

 

 

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「2017 A/W vintage knit wear for men」 / Diary455
13.10.2017

 
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【 “ ニット製品に仕上がった状態 ” における、ヨーロッパと国内のとある違いについて】
 
 
たとえば、ヨーロッパにおいて、製品として仕上がった状態のニット、及び、その繊維、さらに毛の光沢(主にキューティクル)が、充分ではない状態にあえて留めていることが多いです。つまり、素朴で質朴な天然繊維、その本来の状態のまま製品として成立させております。
一方で、日本国内では製品として仕上がった段階で光沢を出す、傾向にあるようです。どうりで日本製のニット類は、着用せずとも着心地が素晴らしいわけです。
 
 
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どちらが善し悪しという話をしたいのではなく、なぜヨーロッパはそうなのか、について究明したいのですが、早くもその理由は明確で、「素朴で質朴な天然繊維こそ肌に優しいから」ということでは当然になく、「所有者がその1着を愛用し、ブラッシングなどの適切な施しを、自然なサイクルとして取り入れることを前提としているから」少なくとも理由のひとつとして挙げられるでしょう。
かたや、生産上の理由や、単にめんどくさいから、予測は付きものですが、もちろん一概に謂えるわけではありません。しかしいずれにしてもそれは、「ブラッシング」というひとつの行いに対する向き合い方、その習慣性、それらを日本と比較した際には、より明確に、より明白に、より明快に浮かび上がるのもまた、黙殺できない内容と思います。
なぜなら、ブラッシングなどせずとも、既に柔らかいので。
 
 
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わたくしの場合、ニットはブラッシングと風通しだけで、クリーニングはほとんど行いません。
着用を重ね、丁寧にブラッシングを施すことで生まれる、特に天然カシミア毛の輝きには本当に感動させられます。
ブラッシングを定期的に行い、風通しの良い場所にかけておくだけで、天然毛のニット製品はクリーニングが不要になります。
 
毛玉が苦手という方がいらっしゃいますが(得意とする方はいないでしょう)、それは普段ブラッシングを行わないから。でも靴は磨き、歯も磨く。
でもニットにブラッシングは行わない。
 
毛玉をほぐすという役割のみならず、豊潤な艶と輝きを与えてくれるただひとつの行いは、弊店の総意として皆様に是非ともご提案したい心持ちです。
2名しか居りませんが。
 
 
 
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さて、前置きが長くなりましたが、2017年A/Wというシーズンにおいて重要な要素のひとつである「上質なニットウェア」
特級カシミア毛のみを用いた某メーカー、スコットランド産のカシミアと天然ウール、70年代のメゾンメーカー、99A/Wのリブ編みは弊店発足以来初のエントリー。千差万別と約20点程、お披露目とさせて頂きます。
 
 
「2017 A/W Vintage Knit Wear for men」
10/14(土)12:00〜 on sale

 
 
現状、神経質なまでにブラッシングを施した最高の状態にてご紹介をさせて頂きますが、もし1着との出逢いが叶いましたら、どうぞご自宅でもブラッシングを施してあげて下さい。1週間に1度でも、ワンシーズンに1度でも構いません。我々としましても、永くお召し頂きたい想いのみでございますので。店頭でもレクチャーさせて頂きます。お気軽にご相談下さいませ。
 
それでは、皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
寒くなってまいりましたので、どうぞご自愛下さい。
 
 
 
 
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(特級クラスのカシミア毛は、ジーンズとどうぞ)
 
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既に向う処 敵無し / Diary453
6.10.2017

 
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英国では、生粋の鉄道好きや固執して何かに打ち込む者達への表現のひとつに「anorak」というスラングワードがありますが、その影響か、将又、波風が広く及んだかは知る由もなく、ある種のナーディースタイルとしての地位も築き上げている、やはり「anorak」
 
そもそもとして、主に山岳登山などのネイチャーフィールドにおいて活躍を期待された「anorak」ですので、ナーディースタイルやスラングワードが誕生する隙間はないにしろ、それもひとつのカルチャーと大きく受け入れれば済む話。雨が多く降るイギリスという国で、美しく走る鉄道を一枚でも多く撮りたいひとりの男性が、傘もささずに「anorak」の機能をフル起動させていたことを想うと、きっと両手が空くリュックサックでしょうし、きっと動きやすいコットンパンツでしょうし、おそらく自宅では鉄道関係の書物に目を通さねばなりませんので眼鏡という道具はマストオプションでしょう。女性を知るより鉄道を愛する性分は、オシャレというベクトルは存在せず、髪の毛はあらゆる方角を向き、髭はもう遺伝子と自然の成り行きに。グランストンベリーまで行くため、中心部の駅でうろうろしているところ、ハイウェイマンのレザーを着た若者や、UKロックの熱者達が口を揃えて
 
「Hey! anorak!」と。
 
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そもそもとして、「anorak」とはフードが付いてる付いていないでは、“ 付いている ” ものをそう呼び、付いていないものは「プルオーヴァージャンパー」とでもなりましょうか。どちらでも構わないのですが、たとえそのフードという画期的機能が付いていないプルオーヴァージャンパーであったとしても、「anorak」について少なからずひとつのカルチャーが存在するとするならば、それはそのまま「anorak」として受け入れたくなります。それに類似するストラクチャーが十二分に備わっていさえすれば。
 
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そもそもとして、「anorak」とは必ずしもプルオーヴァーでなくてはならない規約や法律や国際法はどこにもありませんが、にもかかわらず、世に多く存在しているそれらの「anorak」とはプルオーヴァーなる構造を有しており、単純な思考で臨むなら、プルオーヴァーよりジップ開閉という機能を有しているほうがはるかに便利ではと思う気持ちを片隅に、それにはそれなりの理由というものがきっと存在するので、現在の仕様にて、現在の構造にて、ひとつのカルチャーとして自立するプルオーヴァーであるべきして在ると。
 
雨が多く降るイギリスという国で、美しく走る鉄道を一枚でも多く撮りたいひとりの男性が、室内でも外出時でも着ているシャギードックセーターの頭上から一苦労に袖を通そうとする姿が容易に目に浮かびますので、ひとまずは、それでいいのでしょう。
 
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90s GUCCI by TomFord anorak pullover
 
 
面白さをも排除した1着の「anorak」は、ミニマリズムの極点ではなかろうかと疑うほど、削ぐべくものを削いだ果ての姿。奇しくも同じ90年代、某イタリメゾンネームが頭中に浮かびますが、どちらがどう、という論争には興味が湧かず、ナイロンにコットンを混ぜるべくして、ネイチャー以外のフィールドにも対応させたその「anorak」は、結局のところ「anorak」としてのストラクチャーが十二分に備わっているプルオーヴァージャンパーですが、経営的にも低迷していたGUCCIを盛り上げなければならないムードの中で、トムフォード氏が慎重に世に送り出したのがこの「anorak」だったとしても、純粋にもGUCCIというビックメゾンメーカーのクオリティに恥じない渾身の「anorak」だったとしても、そんな真実は解明せずとも背面に打たれたネームに任せておけば良いことで、これから進もうとする冬の寒さの中、身体を護るべきしてかぶるその「anorak」は、あたたかいセーターの上から一苦労に袖を通し、ハーフジップを気持ちよく上げ、リュックサックを背負い、鉄道の代わりに美味しいグラタンを頬張るべく、玄関のドアを開けるのみ。
 
 
恰好付ける輩には「Hey! anorak!」と叫ばせて、グラタンに合うワインを考える。
 
 
そう、既に向う処 敵無し。
 
 

 

 

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強欲に求めて / Diary454
7.10.2017

 
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スウェード、または、ヌバック。
粗粗しさのない上質なタッチ。
身体にしっかりと沿う男性的なフィッティング。
マシューマコノヒーか、アーミーハマーが上手に着ている。
そしてブルゾンという日常着である事。
 
 
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そのようなクリアしなければならない条件を設けたとして、そもそも上2段のみに絞ったとしましても出逢いに報われないもので、僭越ながらわたくし個人の捜索 / 探求の要素が大きい内容ですが、やはり出逢いが難しい区分だと座して待つこの頃。
 
 
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所謂、90年代のストリートムードや80年代のナーディーな線上には決して居ないであろうその条件達は、欲するところ、素直に仕立ての良さを感じたい内容であると同時に、できれば “ H ” のアレであってほしくない捻くれに捻くれた願いと、なんなら強欲に求めて、ディープネイヴィに恐ろしいほど合うイエローベージュかモカブラウンだったら付け加えるリクエストは何もないでしょう。
 
 
 
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欲したところと、“ できれば ” な願いと、なんなら強欲に求めてさえしても、積み重なった欲求を見事に満たしてくれたその1着は、1890年から続くミラノの老舗シャツメーカー、TRUZZIのためにスコットランドで丁寧に仕立てられた洋服であること、それは納得するに用意された完璧な回答であると同時に、“ できれば ” な願いを汲んで、“ ようやく出逢えた ” と今後の悩みを完膚無き迄に打ち消してくれるイメージの具現物。
 
それはもう、超現実的に。
 
 
 
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50s British suede blouson for TRUZZI
 

 

 

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土台の話 / Diary452
5.10.2017

少々肌寒いですが気持ち良い季節がやってまいりましたので、このエントリーは SURR のベランダで書いています。このように気まぐれでベランダで過ごすことがありますので、お見かけの暁にはお気軽にお声がけくださいまし。

 

さて、” アートリペア ” という区分にてコツコツと御提案してまいりました中でも、愛着心という名の手ほどきが最も施されているのではないかと思われるのが今回の一品ですが、当エントリーにおきましてはあえてそれ以外に触れさせて頂こうと思います。

フランスにおいてのみならず、全てのワークウェアにおいて最も代表的なスタイルと言えるカバーオール。その名に相応しく、就労時等に身体を包む目的を秘めた一着は、言うまでもなく着飾るための ” ファッションアイテム ” ではなく、更に言えばそれと対極に位置する目的に則って生まれました。時代を経て産業が発展すると共にその容貌は微細ながら確実に変化を遂げ、現代においても同じ区分であるワーク・カバーオールという存在は受け継がれていると共に、モードやハイファッションの世界においても、そのDNAを如実にを受け継いだピースを目にする機会は枚挙にいとまがありません。

想い返してみたらフレンチワークという区分を弊社で扱うようになって10年以上経ちますが、カバーオールはいつも共にございまして、常に純粋に ” 格好良い ” と思える存在でありスタイルでした。特に産業的な技術が現代とは大きく異なる, 現代と比べると稚拙であり、何より素朴で丁寧であった古き時代のカバーオールは格別でして、着飾るためのファッションアイテムとは対極に位置している存在にも関わらずそれら通じる構築の美学、イコール着飾るためでは無いものにも当たり前のように “ 美しいと思う要素を丁寧に時間をかけて注ぎ込む心 ” があった時代のそれはとにかく格別でして、“ 絶対 ” という言葉を重んじているため滅多に使わないよう心掛けている私ですが、この想いに関してはのべつ幕無し使わせて頂きたく。

このような美しさは絶対にこれからも輝き続けます。

 

 

 

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テーラーの世界においての美意識とされる “ 前から見えないと美しい ” という考えに則り、後ろに逃がされた肩線。フランスの上質な紳士服の傾向である、一番上まで留めてもタイの結び目が丁度良く覗く V 字のネックカーブ設計。そして仕立て屋の技術力と配慮を隅から隅にまで感じられる、贅沢なほどに曲線なパターンメイク。

余談と申しますか私の一個人的な願いですが、是非上から2番目のボタンのみを留めるフロント X を基本スタイルにして頂きたく思います。その願いに至ったきっかけはとある2人の存在ですが、その話は御興味ございましたら店頭にてお声がけくださいまし。

 

 

 

 

 

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30s French work art repair coverall

歴代最高の手仕事量であるだろう点も、希少性の高いブラックモールスキンである点も、出逢いの確立も差し置いて綴らせて頂きました土台の話でした。今回もお付き合いくださった皆様に心からの謝意を。

 

 

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Newarrival1003 / Diary451
3.10.2017

 
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インスタとブログ使用
 
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Newarrival many vintage pieces
 
 
 
 
勝手ながら、本日より並べさせて頂いております。
ご紹介は、追々各々じっくりと。
 
風邪が流行っているようですので、皆様どうぞご自愛くださいませ。
 

 
 

 

 

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ひとつの完成形 / Diary450
29.9.2017

 
私事にて恐縮ですが、先日、友人からお声掛けを頂き、 久方ぶりに芝の上でサッカーというスポーツを愉しみました。元々サッカーは、12.3年間程やっておりましたので、経験者といえばそうなるのでしょうが、俗にいう “ ブランク ” なる期間が5.6年存在しておりますゆえに、開始5分で息があがる始末。後頭部に水をかけるという行為も何十年振りでしょう.. 最後まで愉しませて頂きました。
 
サッカーをやりました。というお話をしたいのではございませんが、20代後半となりますと「スポーツをする」という機会がめっきり減る気がしまして、めっきり機会が減りながらも、生活または健康にスポーツという行いがどれほど有効的か、しみじみと痛感致しました。強烈な筋肉痛とともに。
 
まず、質のよい睡眠を獲得できます。これは習慣的な前日との質に比べますともう歴然なほど。
そして食欲が増します。何故、という問いに対して、医学的に無知ですので偉そうに綴るわけにはまいりませんが、
“ 食事 ” と “ 睡眠 ” このふたつの質が格段に上がるというのは実体験をもって感じた事でして、中心的にワークスタイルな日常サイクルであったとしても、本気で行ったスポーツは疲れが翌日に残らないという七不思議は、スポーツをする機会がめっきり減ったであろう方々に、是非ともお勧めしたい内容です。サッカーであろうとなかろうと。あとは此れを習慣的に取り入れるスケジューリングが大事だと今後とも意識的に行ってまいりたいと思います。
 
 
失礼を致しました。
 
 
 
さて、目の前にした1着のコートについて。
 
 
 
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ウール、そしてアルパカという御素材によりまるで上質なカシミアのように柔らかい表情が獲得されながら、粗めの毛羽立ちにグレイ色の毛糸が不規則にコンヒュージョン。
 
たとえば、天候をまるで気にしない日常性
 
それが否が応でも叶う、事実上の強さと、“寒いから着る” “着たらあたたかい” という当たり前のベクトルとリザルトこそ何より大切で、その期待をほんのすこしも裏切らず、完璧に、なおかつ実践的に、認められましょう。
 
ウィンターコートとしまして最も完成形に近いタッチではないだろうかと、昨年目にした際から、その意見は引き続きでございます。
 
 
 
 
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1999年というメンズコレクションがスタートした伝説的年代と、偉大なるプレート、歴史の遍歴については、Diary226にてご説明の通りですので、わたくしから改めて追加する項目は御座いませんが、やはりこの年代の、たとえばこの1着に関して謂うならば、 “彼の偉業だからこそ” 、という文句も、 “彼の偉業だと証明できずとも”、 という文句も、両成立する純粋に素晴らしいウィンターコートであると、ひしひしと想いを馳せる1着。
 
 
 
 
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二足のわらじの素晴らしき両刀の時代、HERMESの一貫された、上の上の上質なる御素材を彷彿とさせるタッチ。ミニマルの最果てとも謂うべき一切のディテールを完膚なきまで排除されたフォルム。ランニングは袋縫いされ、やわらかくもふっくらとしたコットン。ハーフランニングにはゴワりとしたシャギーセーターも着れるようにレーヨンの気配り。袖はお好きな位置で上げれるようにと切羽はなく、習慣性のみを具えたハーフスタイルの着丈。ポケットは両の手が自然と吸い込まれる巧妙に仕掛けられた配置。質の良いボタン。直線に伸びるシーム。セットインスリーブながら通常のフィッティング概念から逸れた位置でエントリーされる美しきオーバーサイジング。
 
そして、育ちの良い愛用者を連想させるアノニマスな匂い。
其処こそ、彼が求めた領域なのではと、やはり想いを馳せずにはいられない1着。
 
 
 
 
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1999s Maison Martin Margiela , wool & alpaca coat
 
 
 
 
いいように申し上げるつもりは御座いませんが、毎年、必ず到来する冬という不可避な季節に着用するコートが、“ このたった1着 ” によって呆気なく完結してしまう、それほど、非常に強力な存在であることは先に記しておきます。
 
あえてマイナス的要素を拾い上げるならば、“ おもしろくない ” でしょうか。様々なバージョンにて不可避なる季節を愉しまれる方には、素直に他のプロダクトをお勧めさせて頂きます。それほど、“これしかない” と思わせる完結力と、コレクションラインとは思えない無機質さ、サマセットモームなら「現実的」と表現しそうな1着。
 
そして、これをひとつの完成形とお認め頂けるならば、
不可避なる季節 / わたし との間に存在する哲学とともに、じっくりとご賢察を頂き、なにより注意深く、ご潜考の程を頂けましたら、わたくしからは何も申し上げることは御座いません。
 
 

 

 

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イタリテーラーの真価 / Diary449
27.9.2017

 
 
どうもおかしい。こんなにもセクシーで、こんなにも男性的なテーラーなのに。副次的な印象のみがひっそりと漂う「イタリテーラー」という区分。そもそもとして、テーラードジャケットを日常で着るか着ないかで謂いますと、圧倒的に後者の選択肢が優先されるのだろうと哀しい妄想が広がりますが、仮にもその選択肢じゃないにしろ、ボックススタイルのフレンチモダニズムや、オーセンティックブレザー、3つ釦でノッチド・ラペルの正統的スタイルが浸透している今現在では、着丈や袖丈が妙に長い、ラペルも主張性はない、ながらもやはり妙に長い。そして釦の位置が下部すぎる。そんなイタリテーラーを街中で渾然一体となりながら愉しまれているコントローラーはいるか否か。答えは否でしょう。まず見かけません。
 
だからこそ、愚直にもご提案をしたいのです。
 
こんなにもセクシーで、こんなにも男性的なテーラーなのに。
 
 
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ご身長のある方、あるいは、男性的肉体を獲得している方。
 
正直申し上げましても、このステータスを保持している男性は、圧倒的にイタリテーラーが似合います。
該当しない方は、男性的肉体を獲得するよう努力あるのみ。テーラードとはそういうものです。とはいえ、ロベルトベニーニのようにどちらにも該当しない男性(彼に失礼ですね)でも似合うのは、特質的な魅力ですので、上記が必ずしも、という事由にはなりません。しかしいずれにしてもそれは、限定性が認められた唯一の区分とさえ思いますが、なんなら似合うのに着ないなんてそんな勿体ない、と、よく謂われそうな文句をストレートにそのまま申し上げたい心持ちを抑えましても、男性をより美しく、よりエレガントに、より魅力的に、そう魅せるための確実なロジックに基づいた仕立てでありましょう。
 
そう確信してます。
 
 
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長くとられた着丈と袖丈。なぜ男性的にセクシーかと問われるもんなら、どうぞ360度ぐるりと回って視てみて下さい、最高にセクシーでしょう。そう答えるほかない特徴性でしょうが、これを実践的にかつ有効的にその上、象徴的に実行したのは、トムフォード氏ではなかろうかと。彼のテーラー哲学は、おそらくイタリに起因するのではと過去のアーカイブピースを賢察する度に思います。
 
とは謂うものの、その証明がある/ないは特に重要な問題ではないです。モダンかどうかも知りません。敢えていうならばクラシカルでしょう。ライアン・ゴズリングのようにダンスやピアノが上手くなくてもよいですし、ラウル・ボヴァのごとく端から端まで女性を抱く必要もありません。羨ましいですが。
ただ、シャツを着る感触と同じようにさらりと羽織り、レストランに入る前には腕にかけ、格好良くウェイターに渡せば良いのです。
 
ひとりの男性としまして、永い人生のプログラムに是非とも加えていただきたい。
 
 
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そして、一切触れず触らずにここまで進行を続けました本作。「世界の万物はメタファーである」一例を借りますと、「頭がおかしいパープル」「シンボリックなジャケット」どちらも正解でしょう。このテーラードの真実はあとで明かすとしましても、手によく馴染み、肉厚ながら吸い付くような肌目、圧倒的に柔軟なウール地、ジャージ素材のような強度、恐ろしくなめらかなフォルム、
 
 
そして、濃厚なパンジーパープル。
 
 
 
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early80s Gianni Versace Italy tailored
 
 
 
赤みを帯びていないブルーよりの美しいパープル。日本色名では「菫色」と表しますが、スミレの花言葉は「謙虚」。このジャケットの真実は、
 
最も謙虚な色を纏ったイタリメイドのクラシカルテーラー
 
 
 
“ 頭がおかしいパープル ”
 
“ シンボリックなジャケット ”
 
 
仮にどちらも正解と旗を揚げましても、着用する際はどうぞ、控えめなお心で。
 
 

 

 

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朱殷の正体 / Diary448
22.9.2017

 
 
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バーガンディでも、バーミリオンでも、チョコレートブラウンでもない。その絶妙な中間地点にて「朱殷」というカラースタイルを獲得した1着。
 
日光というコントロールが利かないフィルターを通したとき、包み込まれる特別的なあたたかさ。スタティックでなければむしろダイナミック。肉厚でありながら軽やか。濃密でありながら現実的。上等な毛布のようなフィジカル。偽りのない具体性をもった強力なエネルギー。
 
 
触れようとも、たとえ、触れずとも。
 
 
 
 
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フードという機能と、フードの淵を絞ったり緩めたりできる機能と、ウエストを絞ったり緩めたりできる機能。
 
そんなことは横に置きましても、“ 驚くほど軽くて、驚くほどあたたかい ” アントワープの地で巧妙に仕掛けられたHooded Coatというその1着は、敢えてそうジャンルを設けずとも完璧に身体を包み込むオーバースタイルの1着として強い完結力をもったコートでしょう。
 
事務的に眺めましても、やはりそう思います。
 
 
 
 
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90s Dries Van Noten oversized hooded long coat
 
 
 
朱殷の正体をこの辺りで。
 
弊店にとって大事な要素のひとつであるドリス氏のプロダクトですが、コートという区分におきまして、目にしてきたその全てがハーフ丈のスタイル。
 
意外にもロングスタイルのコートは、初のお披露目でございました。
 
 
素直に、素晴らしい洋服でございます。どうぞ、ご賢察のほどを。
 
 
 
 

 

 

SURR by LAILA 小林

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久しく想う / Diary447
19.9.2017

 
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シャツにタイ、ウールトラウザー、内羽のストレートチップ。日が沈むまでのフォーマルな外着であるフロックコートは、着丈が長くダブルブレスト。目立たせず、そして女性を際立たせる黒のみ。髭を立派に蓄えたジェンツに愛され、少年ではない成長を顕示する。
 
そのような1着にブラッシングをかけた後、気軽に袖を通したときの感情は、“ 久しぶり ” という不可思議なもので、当然ワードローブには常にフロックコートという粋な男ではないので(いつかは必ず)、以前着ていたから “ 久しぶり ” というわけではないことを申し上げておきますが、これがフロックコートであれ、モーニングコートであれ、背面裏地に施されたシガレットポケットがどうであれ、なにに置いても “ おおきい ” がマストポイントな今、コートを身体に沿わせてしっかり着用する感覚は、海底に沈下されてる泥を掘り起こされたように、確実な感覚として紛れもない “ 久しぶり ” でございました。
 
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ジェンツの仕草や作法はその国や土地や習慣によっても異なってまいりますが、これもひとつの流派とするならば、やはり英国や美的感覚を優先する仏という国には学ぶべきことが多いと思いまして、手はポケットに入れないのもそう。そこでようやく、グローブの存在に気が付きましょう。
 
男性たるもの、ジェントルマンの心得はいくつメモに記してもマイナスにはならないと、私もみえないところで箇条書きにしていますが、先日ディレクターから教わった事柄もひとつ。タクシードライバーに代金を支払う際におつりは貰わない。早速実行しておりますが、これもつい先日、2メーターの距離を走行してもらい、千円札を出す「おつりは結構です」と一言。そこで五千円札だと気が付いたときには後ろには引けず。降りたあと両の手で頭を抱える私も、未だ未だという事でしょう。そう思うことにしてます。
 
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20-30s France antique wool frock coat
 
 
シャツにタイ、ウールトラウザー、内羽のストレートチップ。そして身体に沿わせてしっかり着用する男性的シンボライズ。勿論、ハンドウォームポケットは排除。内ポケットにはマネークリップに挟んだお札を。ここは静かに、千円札のみで参りましょう。

 

 

SURR by LAILA 小林

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男性性とモード / Diary446
17.9.2017

こう言ってはなんですが、ネイビーのトレンチコートなんてずるいですよ。格好良いに決まっているじゃないですか。

その反則的なほどの凛々しき紳士性を Hermes が表現すると最早完膚なきまでに叩きのめされるようなもので、さりげなくバランスを精査されたディティールデザインや、シルクのようでその実ウールギャバジンのマテリアルチョイスなど、言葉でなく感覚で認識できる暴力的なほどに美しい一着のコートと相成ります。

これは、前回のエントリーで小林が御紹介した一着にも通じるのですが、ファッションの世界にプレタポルテが生まれ、より男性性とモードが密になった創成期から全盛期にかけてのスタイル提案は、やはり良い意味で現代と比べて “ クラシック ” という要素が色濃く反映されるため、おのずとその出で立ちや居様には男性としての 強さ が圧倒的なまでに際立ちます。それを現代のスタイルにそぐわないとするか、その強さを自身の個として用いるかは、お人によってスタイルによってお好みによってそれぞれですが、SURR はこれまでもこれからも後者を圧倒的に御推奨し続けます。私は男性であれば楽しまずに過ごすのは勿体無いと心から想う要素が様々ありまして、男性的強さもその一つ。ゆえに SURR があります。

 

 

SDIM1655

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こちらはプレタポルテ全盛期であり、Hermesに純粋なメンズ部門が設立された最初期の一着。その濃ゆい鼻血が噴き出んほどの強さを御賞味あれ。

 

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70s Hermes trenchcoat

 

 

SURR by LAILA 福留

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