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相反する特質を極めて極端なカタチで持ち合わせる美しさは、AとZを簡単に引き合わせれば表出するものではなく、蛇口をひねってコップに注げるような種類のものでもないでしょう。それをヒトの頭脳の中に降臨させ、または実際的に目の前に出現させるには、永い永い時間を必要とするかもしれませんし、雨乞いの踊りさえ必要とするように精神的な我慢強さを通して誕生する種類のものかもしれません。あるいは、偶発的奇跡により3秒で成立するものかもしれません。
いずれにせよ、渾身的もしくは自然的エネルギーを必要とする作業であり、行程であり、何より慎重なものなのでしょう。
例えば、

肉厚で頑丈な「革」と、

無機質で感情のない「部品」
驚くべきことに、肉厚で頑丈な「革」と無機質で感情のない「部品」により構築された其れは、日常的な道具として見事にマリアージュされ、あまりにも自然に完結しており、習慣的なデバイスとしてきちんと機能しておりました。こうすればこうなります、と教科書には綴られていない、的外れな美しさを持って。
そして「驚くべきことに」とは単に文章の構成上、必要だからキーボートを押したのではなく、本当に驚いたから、と申し上げねばなりませんし、次に、無機質で感情のない部品の “ 正体 ” を明かさねばなりません。




50s ski boots buckle

50s overall buckle
相反する特質を極めて極端なカタチで持ち合わせる美しさを実現させるにあたり、もしくは実現させるベクトルは存在しないにせよ、結果として見事に表出させた基盤には、無目的に終わるはずのアンティークパーツを点検し、検証し、そして綿密に計算した後、有益物としてリコンストラクションする “ 再構築 ” という全的な要素が存在しており、それを成立させた彼の才質にとってさえすれば、AとZを引き合わせることを容易に行えたかもしれませんが、少なからず、蛇口をひねってコップに注げたわけでも、偶発的奇跡により3秒で成立したはずは決してなく、部品の位置は完璧なポジションを捉え、様々な種類のウエストにフィットが可能なのは緻密な計算式が存在していたはずであり、雨乞いの代わりにナイフで鉛筆を削ったかもしれませんし、その鉛筆で描かれた設計図は満杯のゴミ箱へ投げ込まれる末路を繰り返したかもしれません。
“ 再構築 ” という手法/手段を実践した内容は、作為的であるにもかかわらず、無国籍でどこにも属さない、純粋にも日常的かつ男性的な道具であり、何よりその “ 意外性 ” のみで他の其れらとの完璧な差別化を計るため存在している種類のものでもなく、質素だが肉厚で簡潔的である頑丈な革は、寿命という概念を現実的に当て嵌めることはできず、無機質で感情のない部品の正体は、物珍しさなどむしろ副次的で、あまりにも頑強で、あまりにも現実的な部品であり、それら要素を踏まえたうえで全体像を慎重に省察しましても、人を腰から支える純粋無垢な道具に尽きましょう。

New arrival late90s leather belt
50s ski boots buckle & 50s overall buckle
1/13(土)より。
どうぞ、御賢察のほどを。
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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余談と理想の話
私事にて恐縮ですが、感覚更新を繰り返した先に辿り着いた理想的なコットンシャツ、即ち、コットンというお素材は、幾重にも洗いと乾燥を繰り返されたアンティークコットン(少なくとも50年以上経過している綿をそう呼ばせて頂きます)で御座いまして、おそらくそれは水という酸素と水素により成り立つ液体と吹き抜ける天然乾燥、何より蓄積された目眩がするほどの膨大で莫大な “ 時間 ” これら3つの要素が条件として満たされることが必要であるように思えます。そうでなくてはならない、と思うに至ったきっかけは、先シーズンの2月頃に店内でひっそりお披露目となった1930年代前後のフレンチコットンシャツに触れてから。そうでなくてはならない、とはあくまで其のシャツとの出逢いによる後付けで御座いますが、そんなことはどちらでも構わないと、確実なる感覚更新を実現させた驚異的な対面で御座いました。(因みに其のシャツは現在1枚のみひっそりと置かせて頂いております。)
そうでなくてはならない、というロジックやら条件やらは、お洋服を愛してやまない皆様又は、この分かりにくいDiaryをいつもご一読下さっている皆様ならば、きっとマニアックでディープな内容をお心に持たれているだろうとお察し致します。そもそも俺はシルクシャツしか着ない、とか。1980年代米国の粗粗しい綿織りじゃないと肌が喜ばない、とか。アイラブフランネル、とか。私の場合は漠然とした理想条件をあくまで漠然と保有しておりましたので、そうでなくてはならない、を事前に明確に言葉で表出することが叶わず、「触れてはじめて」の感覚を何より大切にしてまいりました。きっと頼らざるを得なかったという表現が大方正しいのでしょう。導き出された例えばの回答が、“ 水 ” “ 乾燥 ” “ 時間 ” でしたが、その条件や触れた実際的な感覚は、今後何十年もの間私の中に漠然とそして確実に形成されていくある種の「体制」へと化けるものと、まるで決まりきった事柄のように。
“ こうでなくてはならない ” と。
しかしながら“ 水 ” “ 乾燥 ” “ 時間 ” という抽象的でありますが確かな条件を獲得した私は、いとも簡単にその方程式を崩される結末を迎えたのがその数ヶ月後。積み上げた法則やら摂理やらが、ワンクリックでオーバーライトセーブされる程の威力をもった其の1着。おそらくは手が触れるまで、3つの確かな条件を方程式として確保し続けたであろうと微かに思いながら、隅々まで検分する必要がまるでないように素直でイノセンスに溢れた1着との対面は、純粋にもタイミングと、そして私が知っていたはずの世界の狭さが露呈した瞬間で御座いました。
ハリはありません。艶もない。
しかしながら、驚くほど物柔らかで軽やか、マイルド、そして、柔軟。決して大袈裟に申し上げてるお話では御座いません。まるで天然のカシミア毛をフランネル地に織り上げたよう。それにもかかわらず、立派にスプレッドされたカラーはドレスシャツであることを全的にディスプレイされ、高度に、専門的に、驚くほど正確に仕立て上げられたこの1枚に、習慣的な強さを現実的に期待してしまうポテンシャルを、たった一度の対面と、触れるという行いのみで、肌から克明に感じ取れる種類のシャツで御座いました。 “ 水 ” “ 乾燥 ” “ 時間 ” という抽象的でありますが確かな条件は三位一体とまで満たされず、おそらく1980年代にたまごから割れて生まれた瞬間からずっとこの資質であるでしょうし、“ 水 ” と “ 乾燥 ” に関しては「高級素材と完璧な仕上がり、洗うたびにしなやかになる感触が特徴で」と何とも分かりやすくオフィシャルペイジにて綴られていたのできっとそうなのでしょう。いずれにしましても、今後何十年もの間私の中に漠然とそして確実に形成されていくある種の「体制」へと化けるはずの “ そうでなくてはならない ” は、粉々に吹き飛ばされたものではないにしろ、既存のプログラムは書き換えられ、「体制」へと構えるにはまだまだ先の話で、世界は狭く、知っている以上に広く、そしてここまで約1500文字程を綴らせたその1枚、少なくとも確実なる感覚更新を実現させた驚異的な対面で御座いました。
“ こうでなくてはならない ” と。

80s Thomas Pink natural cotton dress shirt
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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皆様、明けましておめでとうございます。
お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。
私事にて恐縮ではございますが、北陸は能登半島へ、蟹と温泉を目当てに足を伸ばしておりました。
東京の寒さとは質の違う寒さに心を削られましたが、荒れ狂う日本海は思い描いていたイメージもそのまま。
人間が到底敵うはずがないであろう破壊的なその光景を窓から眺めながら、安全であたたかな宿に身を置き、ただ只管食べて飲んでの正月で御座いました。ともあれ、北陸の食べ物は本当に美味しい。
今年はさらに南へ、四国の方へも是非伺いたいと思いますので、美しい場所、美味しい食べ物、安全な宿、美人の女将をご存知の方がいらっしゃいましたら、どうか小林までこっそりとお教えください。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

さて、昨日より営業を致しておりますが、前回の告知通り、ひとつのステージについて編集をさせて頂いております。
昔のポートレートに写る男性が着用している衣類を隅から隅まで観察しますと、0.5割はワークウェア、0.5割はミリタリー、殆どを占める9割は “ スーツ ” で御座いました。(肉体を衣とする者達を除く)
そこに年齢や体格、骨格、場所やロケーション、髪の長さや色、隣が笑顔の有無は一切関係がないように、自然に写りこむ彼らの姿は自由そのものであり、なにを差し引いたとしても、なにとなにを比べたとしましても、恒久的で実に頼もしい男性像の実態であると感興を抱くと同時に、客観的位置からきっちりと精査を繰り返しましても、スタティックな男性的理想像のひとつが、暫定的にも “ スーツ ” であると。それはきっと概念的にもそうであり、実際的にもそうでありましょう。おそらくその内容は私のみならず、明白な事実みたいに世界の大部分の国の人間が同じように思うものでしょうか。猿はバナナが好きとか、砂漠に雨が降らないとか。
それらと同じように。
男性的なスタイルは、テーラードないし、何より、スーツであると。


0である無から、100の完全体を生み出す、例えばBespokeという世界。
身体のあらゆる部分に完璧に沿わせるには、はっきり申し上げましてもBespokeしか御座いません。その内容は明白そのもので、仮に世の中のメーカーが提案するテーラードやスーツ、既成の型に生地を当て込むパターンオーダーでさえも、100の完全体は実際的に困難な種類のものでしょう。それはあらゆる衣類にも言えることかもしれませんが、少なからずテーラード、突出してスーツの世界では当てはまる内容と認識に至ります。しかしながら、過去に生きた先人達が顕示するそれらの細部に目を落としますと、確実に前ボタンが留められないであろうフィッティングを堂々とお召しになられている紳士や、肩幅がやけに広い1着を海辺で悠然と披露する若者。100ルールをそのまま彼らに当て嵌めるならば、おそらくそのお召し物は60か70であるでしょうし、もしかすると1900年初頭でありましたらそのフィッティングですらビスポークやもしれません。後に太った、など。とはいえ、確実に前ボタンが留められないであろうその1着は、10cm近くある幅間のノッチドラペルの上、ダブルの3ピースであるが故に、仮にもボタンを留めずしてジャストフィットであったとしましても、恰幅の良い紳士に見事なまでに似合っており、おそらく一緒に肩を並べていた貴婦人も気にも留めてはいないでしょう。肩幅がやけに広い1着も、ミニマルなラペルが功を奏してか、端正な顔つきの青年にとてもよく似合っており、大抵相場は決まっているもので、その種類の男性の両脇には美しい女性が寄り添っております。
勿論、センシティブにフィッティングを精査頂くことは重要な項目でしょうし、我々も可能な限りフィッティングガイドをさせて頂きます。恰幅が良くダブルのテーラーの釦が留められない紳士や、端正な顔つきの青年が正解/不正解という話でも御座いません。例えば肩幅をあと1.5cmお詰め頂くのが現実的かつ一般的な精査でも、袖丈が絶妙な数字を獲得している条件を満たされていてかつ、その方の体型、体格、身長、顔立ち、歩き方、立ち姿、髪型、癖、様々のファクターを「個性」として当て込むならば、その1.5cmは残すという選択も大いに御座います。100に限りなく近づけるのも宜しいですが、実は80付近がその方の男性的魅力を最大限発揮させる数字かもしれないと、御含み置きの上、お楽しみを頂けましたら何より。



次に重要な要素は、云わずもがな、生地。
AUSTIN REEDは、1900年初頭、ロンドン市内に開業したイギリスのスーツメーカー。30後期〜40年代にはロイヤルミリタリーピースの仕立ても請け負うなど、実際的なテーラリングは目を見張るものが御座いますが、実例は上画像の60年代のAUSTIN REED。落ち着きのあるラペルに2釦、フラップポケット、英国らしい深めのサイドベンツ、正統的かつ現実的なネイヴィスーツ。永くに渡り積み重ねてきた歴史を硬質な気配として明瞭に感じて頂けるものと。そして約50年前に織られた生地。少なからず現在では生産されていない種類のそれらは、おそらくは再現できないであろう内容と、再現を許してくれる環境でさえ、ビスポークによる生地からのメイドトゥオーダーは控えめに申し上げましても非現実的。
故に、フィッティングが100か80かの前に、テキスタイル、カラーリング、テクスチャー、様々視点から賢察するは、先ずは「生地」
それは60s AUSTIN REEDの具体的に力強く、謙虚なネイヴィ地か、将又、とある人物を想起させるような優しくも適度に抑制されたグレイッシュスタイルか。

若しくは、驚くほど上質なフランネル地に描かれたようなトリプルストライプか。

濃密かつ圧倒的なフォーマルブラックか。


60s〜90s Vintage set up suits
猿はバナナが好きとか、砂漠に雨が降らないとか、男性的な衣類はスーツとか。
その既成事実的内容に当てはまろうともなかろうとも、恒久的で実に頼もしい男性像の実態のひとつとして挙げられるのは明白であり、やはりスタティックであり、暫定的であり、そして理想的着地点でありましょう。身に纏った際の驚異的なプロポーションやフォルムは、他の衣料にはない完全に独立したステージ。シンボリックに楽しむのも、ブーツとワッペンで独自のシステムを適用させるのも、どうぞお好きなように。
どうぞ、お好きな1着を。
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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昨日をもって2017年の営業が終了致しました。
本年度も沢山のお客様に御愛顧いただき、唯々、感謝の想いで一杯です。
例年に増して、分かりづらい/入りづらい弊店ながら、初めてお立ち寄り下さったお客様も多く見受けられ、月並みな表現にて恐縮では御座いますが、本当に嬉しく思います。
こうして481回目のDiaryを更新できますのも、日頃から足をお運びくださる皆様の御蔭と、この場を借りまして心よりの御礼を申し上げます。皆様、本当に有難う御座います。
皆様の生活が少しでも豊かになりますよう、精一杯の努めをさせて頂きますので、来年もどうか変わらぬ御指導、御鞭撻の程を賜れますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
2017年12月29日 小林
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この1年は、「原点回帰」というテーマに沿ったエントリーをさせて頂きました。それは、男性本来の魅力を追求することで視える “ 原点 ” と、弊店発足時の内容や、砕いて申し上げまして弊店らしさに立ち返るという意味の “ 回帰 ” で御座いまして(又はその逆)、テーラードやコート、男性的なニット、ジュエリー、ヘヴィデューティーな温度、繊細なディテール、ミリタリー、お素材、恒久性と刹那性、ライフスタイル、エキセントリックな要素。様々な角度から可能な限りの検証をし、根底にひとつのテーマを据えながらエントリーを続けてまいりましたが、例えば前者の内容を精査するには、1年という時間ではあまりにも短く、短いどころか、今後10年同じテーマにて男性本来の魅力を追求し続けたとて視える理想像はいつまでも遠く、手の届かないものなのかもしれません。故に、面白くて仕方がないのですが。ある者にとってはカラフルなイタリテキスタイルであり、ある者にとってはフレンチモダニズムであり、ある者にとっては正統的なジェームスポンドであり、マストアイコンは近所に住む叔父さんかもしれません。きっとそうなのだろうと、皆様とお話をさせて頂く中で感じた1年で御座いました。
次に後者の内容を精査した際、最初に浮かんだことがひとつ御座います。弊店が発足した2014年4月の初旬に秀和レジデンスの1室にひとりの男がお客様をお出迎えする中で、“ スーツを着用する ” ということを2017年12月29日まで一貫して続けてまいりました。それは今後ともに変わることのない事です。そこに「〜だから」という明瞭な事由は存在せず、「決まり事」のようにシステマティックな内容でもなく、純粋な想いで男性本来の魅力を追求し、皆様にご提案をさせていただく我々にとって欠かすことのできない要素であると同時に、なんとも無意識必然なスタイルやもしれません。しかしながら、 1年間「原点回帰」というテーマを設けさせて頂きながら、将又、弊店にとっての原点のひとつにスーツというスタイルがあったとて、常日頃、皆様にヴィンテージという区分にて、スーツをお披露目したことがないと記憶を遡り、 “ 原点 ” であれ、 “ 回帰 ” であれ、やらねばならない使命感とともに思いに至った次第です。

Vintage suits collections
イタリテキスタイルをこよなく愛する者でも、フレンチモダニズムの傾倒者でも、ジェームスポンドに憧れを抱く男性でも、近所に住む叔父さんをファッションアイコンに設定する青年でも。それを必然的なスタイルとまで昇華させずとも、少なからず最も男性的で、あるべき姿のひとつであると、2018年ファーストコンタクトと頂きたく存じます。
2018/ 1/4(木)12:00 〜
新年は1/4(木)12時より営業致します。
上記新作も店頭にてご覧頂けますが、1/5日(金)に詳細を本Diaryにてお披露目とさせて頂きます。
それでは皆様、素敵な年をお迎え下さいませ。
(食べ過ぎ、飲み過ぎは呉々も注意。)
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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80s Hermes pocket scarf “ Burgundy ”

80s Hermes pocket scarf “ Marine Blue ”

80s Hermes by MOTSCH alpaca hat

80s Hermes by MOTSCH wool cap

80s Pierre Balmain double-breasted mohair&wool Loden coat

80s Missoni cashmere & wool stole
それでは皆様、良いクリスマスをお迎え下さい。
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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御提案の機会を心待ちにしていた存在の一つであるものの、既得権益 といっては言い過ぎですが、そのほとんどが女性のためのものであることを認識しているがゆえに、それがどのような形になるのか, そもそも叶うのか懐疑的に過ごしてまいりましたが、ある日の英国での午前10時過ぎの出逢いでついに成就致しました。そのフォルムそのものが存在意義がございますので、それ以外のささやかな要素で判断するのみでして、本品に関しましてもチェーン一つ一つの形状やヘッドパーツなどの各所ミリ単位以下のバランスが変わっただけで、現代の男性に向けて御提案したいという想いを抱けなかったであろうことを鑑みると、ヴィンテージ / アンティークの全てに言えることですがやはり出逢いに謝意を抱かずにはいられませんが、そのそも身に着けている男性をお見かけする機会やイメージを喚起させる機会が切ないことに皆無と言えるほど少ないことと存じますので、今回の御提案に関しましては正直に申し上げますと受け入れて頂けないかもしれない、とある種の覚悟はしているのですが…
男性においての凛々しいパール。私は極地的な色香を感じるのですがいかがでしょう。

60s British, 9K pure gold pearl necklace.
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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「男性が持つべきブレスレットとはまさに此れである」
と、あるべき姿を具現化したようなチェーンスタイルは、18kという恐ろしいほど重厚な純度の上、完全なる独立設計にて形成されている金無垢の輪が、49という数字で連結しているだけのブレスレットで御座いますが、トレンディかと問われれば頭を悩まし、此れに対する美徳とは何かと正面から問われても知るよしも御座いません。男性が持つべきブレスレットの姿を説明しろと言われましても絵が下手なもので証明も難しいものです。しかしながら、手に小さな金の杖を持った妖精がサっとその杖を振ると、ディズニー映画みたいに魔法の粉が舞って突如となく出現する類の非現実感と概念性、メタフォリカルな要素。将又、SIGMA社30mmレンズに頼り限界距離まで近づいて視ると、地下数百mの洞窟より採取したばかりのゴロリとした天然岩石のようであり、今度は女性との上手なお付き合いのように程よい距離を保って眺めてみると、マスターヨーダの如く熟練の域を超えた手仕事を目にしているように、完璧に抑制され、完璧に統御され、綿密な計画の元、やはりそれは完璧に構成された金無垢の実態であり、その実態から素直に受ける印象は、まるで水滴が何万年という莫大な時間をかけて氷筍となった自然形成のように、金の因子が極限まで集積した芳醇かつ強力なパワーを秘めた超具現物。
相対するはずの2つの要素が混在している背景には、およそ100年程前の1900年初頭にフランスという地でビスポークされた事実と、時間を吸収し続けた実態を得られない未知体験、何より、信じがたいそれら要素が見事に内包された物体が、目の前に存在している客観的事実のみ。




結局のところ、男性が持つべき姿を具現化したようなブレスレットとは、手に小さな金の杖を持った妖精がサっとその杖を振ると、ディズニー映画みたいに魔法の粉が舞って突如となく出現する類のものでも、マスターヨーダの如く熟練の域を超えた手仕事は差し詰め重要ではなく、完璧に独立した輪の個体が連結したチェーンスタイルという構成は、厳しい世を生き、守るべきものを守る男性にとって “ 壊れない ” という最低限のベクトルに準ずる証であり、それをどこまでエレガントに、美しく、そして男性的魅力を引き出す強烈なフォルムを備わっているかが何より重要であり、男性がブレスレットを付ける美徳は何かと問われましたら、これから長い人生、片腕に相棒として備えた49個の金無垢の輪の連結に是非とも問いて頂きたい。
回答を得られるのは当分先の事と存じますが、それはその方でないと分かり得ない領域で御座いますので。

early1900s France 18K pure gold chain bracelet
18kという恐ろしいほど重厚な純度の上、完全なる独立設計にて形成されている金無垢の輪が、49という数字で連結しているだけのブレスレットで御座いますが、生涯の習慣物として酷使に耐え抜ける具体的素質は、“ 完璧なる金 ” であるが故。
それは、ごく控えめに申し上げましても。
どうぞお含み置きのうえ「男性が持つべきブレスレットとはまさに此れであるか」と隈なく検証を頂き、お眼鏡に叶いましたら出現させるはフェミニンな妖精でも振りかざすファンタジックな杖でもなく、ポケットから現実的なウォレットを。
皆さまにとって良きクリスマスとなりますことを、心よりお祈り申し上げます。
SURR by LAILA 小林
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表参道のムードはそれこそクリスマス1色。自然と気分も高揚致します。
そう、毎年この時期になりますと気分は高揚致しますが、振り返れば苦い記憶しかないクリスマスというイベント。
あまのじゃくな私は、当日になると煌びやかなイルミネーションに背を向け、居酒屋でやきとりを頬張ると、なんともクルシミマスな毎年の心持ち。
さて、寒さに拍車をかけてしまいましたが、弊店ではこの時期になりますと、毎年のようにXmasの内容に沿ったエントリーというのをさせて頂いております。
愛する奥様へ、彼女様へ、将又その逆、何よりご自身へのプレゼントにと、毎年エディットを組ませて頂いておりますが、本年度は「1st part」「2nd part」と前編 / 後編スタイルを勝手ながら取らせて頂きました。
という命題ながら、1st partの前編裏テーマは「vintage jewelry for men」の延長戦。8月に開催したファインジュエリーでは、“ リング ” に焦点をあてたエントリーで御座いましたが、この度、ご用意をさせて頂きました紳士のための上質なジュエリーとしまして、以下の2種にスポット。
Bracelet
Neck jewelry
リングにしましても、ブレスレットにしましても、ネックジュエリーにしましても、男性がジュエリーを自由に楽しむことが寛大にも許される、素晴らしき今の時代。少なからず、ファッションというベクトルでも、そうではないにせよ、特別なこの時期に、特別な一品をお選び頂き、何ならその一品が何方かの欠かせないマスターピースと成り得ましたら、僭越ながらそこに立ち会えた身としまして、今年のクリスマスはより一層、美味しく焼き鳥を頂けそうです。
それでは、ご潜考の程を宜しくお願い申し上げます。

Special

early1900s France 18K pure gold chain bracelet


Late1800s victorian 9K gold, carnelian , blood stone & agate

and more

60s Hermes chain blacelet
12/15(金)12:00 〜
SURR by LAILA 小林
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チョコレートブラウンというお色を検証する際、女性に愛され女性が愛しそうなカラースタイルであると何とも甘い香りが漂います。しかしながら、例えばその甘いお色を乗せた1着が、身体に密に沿うフィッティングを獲得した “ ジャケット ” という男性的なスタイルであるならば、こうもオス特有のビターなムードが充満するものかと。
ましてや、それが “ スウェード ” であれば尚更。

ジーンズを得意とし、元はワーカーのための衣類の提供が基盤であることは自明でしょう。現在だからこそヴィンテージを好む傾倒者の追求によりおおよそ明らかになりつつある、例えば与えられたナンバーや、製造年代、伴う物体的価値。それらは1着を目の前にしたとき、付加価値として付随させるも良し、世の中の不必要な情報と同じようにゴミ箱へカーソルを合わせるも良しな内容であると私は思いますが、とはいうものの、” 501 ” というナンバーが与えられた1本のジーンズを目の当たりにした際、50年代と60年代と90年代ではレッグラインに差が生じることを具体的要素とともにお伝えできるのは傾倒者のおかげ。少なからずはそうであると思いますが、それすらも、必要か不必要かは各々の判断に委ねる事。弊店では、このメーカーのヴィンテージピースをご紹介する際は、どこどこのなになにがすべてと、居丈高な姿勢では決してお伝えせず参りました。

それは決め事ではなく、なんとなくの心持ちですので誠に恐縮な次第。どちらが悪かという話でもありませんし、ここで綴る内容でもないとやはり恐縮な心持ちですが、1960年代に世に送り出された例えば其のジャケットは、ディテールを介するとBIGEというタブを付随していたはずの1着であり、製造元がサンフランシスコではなく、オーストラリアであることや、最も現実的なプロポーションを獲得した3rdタイプのフォルムである事。それら情報と真摯に向き合ったところで、いつからいつまでオーストラリア生産だとか、メーカーの巧妙に仕掛けた思惑をオシャレにブランディングと呼ぶのなら、生産基盤を世界へ拡散し,確立させた年代であるとしまして、それがビックメゾンであれば80年代からの動きをこうも早く脳裏に浮かばせ、実行していたとしましても、仮に存在していたそのブランディングは、現在18:58目の前の1着のポテンシャルを昇華させるに直結する内容ではなく、BIGEというタブはあろうがなかろうが、製造地はガラガラヘビに怯えるエアーズロックの隣だろうが、その1着に事実内在する情報として有意義であるか否かはあくまで各々の判断。いずれにしましても、この1着につき申し上げねばならない大事な要素は、通常あるはずのカフスがないという点、そして背面最下部に絞りを実現させるアジャスターが存在しない点。このふたつの事実は、クリーンでミニマルな要素の証明であり、腕まくりをするならシャツを着ろという戒めであり、身体に沿わせる上では太れというフィッティング44の私への戒め。

60s Levis suede jacket
希少情報より大事なことは、其のミニマルな1着が、スウェードであり、オス特有のビターなムードを充満させるチョコレートブラウンであり、あとはクリスマス当日、「実はこれ約50年前にガラガラヘビに怯えながらエアーズロックの隣で作られたものらしいぜ」とつまらない話を優しく聞いてくれる甘い香りの女性が隣に居させすれば。
その時こそ、追求に時間を捧げた傾倒者達と、ショートケーキの発明者に心から感謝。
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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幾つかの要素を混ぜ合わせることはモードの歴史において創成期から行われていたことですが、近年においても, それこそスタイル提案やコンセプトが引き続き一層と群雄割拠する今期においてもまた顕著でして、私個人の嗜好と致しましてはいかに二者一択を巧みに行うかという点に新旧問わず強く惹かれます。持論ですが、モードにおいてデザインにおいて “ 産む ” という行為で最も美しい論点はそこなのではないか と思うほどに。
“ 英国性 ” それこそ今期におきましても印象的に匂ったと感じる要素です。歴史と地を踏まえているからこそ成り立ったスタイル, 機能美, 装飾性, そしてスタイル性には充分過ぎるほどの存在意義があり、だからこそ僅かな塩梅を見誤ると伝えたいことが伝えられなくなってしまう簡単では無さがあり、ゆえにいつまでも絶大に魅力的。
そして “ 洗練性 ” 老若男女問わず求められる機会がある要素かもしれません。コンテンポラリーとはまた異なる極論所作に現れるそれもまた塩梅が重要であり、何より感性が求められる要素ではないでしょうか。
この度御提案させて頂きますは約40年前の一着でありながら、私の信条である “ 現代の目線で視て現代的か否か ” の論点において上記が見事に二者一択された、その調和が 気持ち良い とまで想い至った一品でございます。


機能に通じる特出して美しく練られた装飾美、着心地に通じるパターンメイク。紳士的でありながら英国老舗においてここまで気持ち良い洗練性の着地点に出逢える機会は極めて少ないです。最大の魅力は柔軟性に富みながら従来の魅力を備えたツイードと、英国特有の強さを称えながら洗練された柔らかさを備える仕立てと、なんといっても色。これら全てはきっと 70 年代という時代性と老舗だからこその奥行きがもたらした結果でしょうが、それにしても秀逸過ぎるその様はまるで ( 当時においての) 未来人が関わったのではないかと思えるほど。良い意味で御想像を超えて頂ける一着ではないかと存じます。

70s Aquascutum , tweed coat
2時間半の特急から3時間の特急に乗り継ぎという道中を経た甲斐がありました。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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ツイードという毛織物を探究しますと、スコットランド産の羊毛という条件が必要な歴史もございましたが、現代では限定性は皆無。広域な基準でツイードという織物が存在しましょう。小さな区域にて発祥したその毛織物の魅力が、世界へ向けてディフュージョンしたからこそ広域な基準が存在してるのだと思いますが、いずれにしましてもスコットランド産の羊毛が使われている/いないは差し詰め重要ではなく、羊毛本来の力強さをそのまま体現できる平織りまたは綾織りされた内容こそ、ツイードであることの証明であり、詳述する必要のない自明の魅力でしょう。
縦にも横にも強く、頑丈に織られた天然繊維、たとえばこれがテーラードジャケットという衣類に用いられた場合、男性的魅力を最大値まで高めることはご想像の通り。とはいうものの、折角の肉厚でたくましいツイードを、汚れやほつれに対しセンシティブになり、天候を恐れ、テーラード特有のルールを適用させることは、ツイード本来の魅力を消滅させることになるという、古くから存在する定説。数年、雨にさらし放置する自然環境がツイードの本質を最高レヴェルまで引き出すとはよく云われること。実際に、そのようなロジックが存在するとしましても、縦方向、横方向へ完璧に織られたその生地が、どのように昇華されるものか、将又、マイナス的要素を孕むのか、定説通り素晴らしいポテンシャルを獲得するかは、いってしまえば各々の判断基準。
少なからず、1年間自然界へ野ざらしにし、究極的な環境下で実際に耐え抜かれた、とある2着を目の前にしたわたくしは、たった5分程のフィッティングにも関わらず、確実に既製品にはない鍛え抜かれたテクスチャーと、人の動きにどこまでも追随する織りの柔軟さが、脳裏と身体とで完璧に記憶してしまい、それからというもの、1910年代〜1980年代、近年まで広域に探すもまぁ御座いませんで、仮にも上記ロジックが存在したとて、実践的にトライした倒錯者などいなかったのではと思わざるを得ない始末。そりゃそうだ。
詰まるところ、ツイード本来のポテンシャルが最大値まで昇華されるには、クリーニングを習慣化するより、元は羊毛、野に放ち、雨に打たせよと。
そして、論より証拠と謂わんばかりに実行された、その2着。



約1年間、数秒先も予測できない自然領域に放ち、人間を侵入させないルールを徹底。その後収穫し、超然的な自然環境下で蓄積された瑕疵や変調をたったひとりの女性が6ヶ月という時間をかけて丁寧に縫合し、修繕。自然界直下では、当然あらゆる天候を経験。たとえば不規則に降る雨に対し、水の多くあたる部分、又はあたらない箇所。故に獲得される特質的な縮率とフィッティング。それは某メゾンのテーラードのように神経質なフィッティング概念がまったく通用しないカテゴリーであり、完璧に独立する無類の1着。だからこそ、どこまでも自由なその洋服は、繊細な舌を武器とするフレンチシェフでも、指と耳の絶対感覚をもつヴァイオリニストでも、人生を編みに捧げたニッターでも、フィッティングではなく個性とさえ合致すれば文句の付けようもなく成立する代替性のない内容。唯一無二に昇華されたステータスと、たくましくも柔軟なツイード地だからこそ男性的魅力を引き上げるものと、久々に心を揺さぶられたテーラードジャケットで御座いました。


手際よく袋縫いされたその2着、元は1940年代に仕立てられたフレンチテーラードですが、それらに完璧無垢の “ 個性 ” を与えるべく母国Parisで探究/精査/実行をするKarim Hadjab氏のクリエイションは、世界的にみてもポツンと孤立したように特異的であり、革新的であり、衣類の根幹を見据えた単純明瞭な哲学。彼がクリエイションを試みた衣類にはネームプレートや表示タグはなく、純粋な1着として向き合って頂きたい彼の思惑、そして焦点を当てられたこの2着は、ツイードのポテンシャルが最大値まで昇華されたとある40年代のフレンチテーラードとお認めを頂けましたら、我々としましても何より。


Karim Hadjab , 4Saison & 6Months & Hand finish , base : 40s French tweed tailored jacket
長い年月をかけて訓練されたようた柔靭で力強いツイードは、毎日にでもお召し頂き、本来の魅力をご体感頂くのと同時に、どこかに生じた変調や瑕疵はその都度手直しを続け、永いこと愛して頂きたいお洋服で御座います。出逢いよりややばかり時間が経過しましたが、こうしてご紹介が叶いましたことを素直に嬉しく思います。言葉そのまま、同じフィッティング、カラーリング、ポテンシャルは二度とエントリーが叶わない区分となりますので、この機会にどうぞ、ご潜考のほどを。
SURR by LAILA 小林
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長たる歴史や遍歴,軌跡を永遠とご紹介するつもりは御座いませんが、プレタポルテという概念が拡散したその根源に値するParisにおいて、幅も広くその才気を発揮してきたジャンポールゴルチエというひとりの男の功績は、キーボートにたった16文字の英字を打ち込むだけで彼の人生が出現する今の世の中。
少なからず、規則的に書き並べられた在籍環境や携わってきた人、それをひとつ境遇と呼ぶのなら “ どうでもいい ” わけなど決してなく、ましてや84年からオートクチュールコレクションが開始されるまでのメンズコレクション、その後のエルメス就任、どの年数を,どのシーズンを,どの作品を断片的に視ましても、常に、彼の才能がオーバーラップしている様が明確にも浮かび上がる具合。あらゆる尺度を用意して立ち迎うその瞬間、ファッションという世界に僭越ながら携わらせて頂いている身において、これほど幸せなことはないと想う次第です。本当によかった。

どの年数を,どのシーズンを,どの作品を断片的に視ましても、兎にも角にも、濃い。頭がおかしいです、本当に。情報がなにもない真空の状態で眺めるのが本来は何よりと思いますが、たとえば時系列を排除したうえで作品と向き合い、純粋性のみで勝負(賢察)しましても、怖ろしいほどにディープで、アナトミカル。無国籍で無人種。それは彼が専門的にファッションを学んでいないからなのか、常軌を逸していると初見の意が浮かびましても、シンボリズムやモニュメント性が少しも感じられないのは、少なからず、“ 人が着る ” ということが出発点であり終着点であること。端的に申し上げても、本当によくできた洋服です。さらに謂えば、あらゆる資料を捲っても元の着想点がまるで思い浮かばない。そもそもとして、今日着るか、明日も着るか、そうだ来週も着ようと素直なベクトルこそ全てなので、そこを追求する意味はまるでないのですが。わたくしもまた病気でしょう。悪い意味でも。

失礼を百も承知で申し上げましても、よくエルメスをやれたな、と。 “ 一寸の狂いもない変則性 ” に沿った素晴らしいデザイン群と、対極に位置するキングオブメゾンの揺るぎのないブランディング。かたや、彼が就任する2004年までレディースのクリエイションを一任されていた人物の師であった事実から、何かと筋が通る遍歴は、よくエルメスをやれたな、という一意見など素人の戯言と一蹴される素晴らしいクリエイションが、2004年から2011年の約7年もの間、披露され続けたこともまた事実。
特殊な好奇心を抱いた人々がひっそりと愉しむ種類のものでは決してなく、彼の長たる歴史や遍歴,軌跡と積み重ねた功績、偶発的に叶えられた境遇と、意図して叶えられた境遇。そんな彼を崇めた偉大なデザイナーと、それらすべてを含んだ上で、精査頂きたい内容であるのと同時に、キーボートにたった16文字の英字を打ち込むだけで彼の人生が出現する今の世の中、“ 一寸の狂いもない変則性 ” に沿った渾身の1着を目の前にしてしまえば、あらゆる文字列やロジックなど机上の空論。たとえ1000pに渡る文献があったとて敵うものではないと、お含み置きの程を頂けましたら、何より。




彼が祖母から洋裁を学んでから、P.Cardin氏の目に留まり、自身の冠のもとで精査を続け、エルメスのフィルターで自己表現を続けながら威風堂々と君臨し続けた才質と痕跡、彼のクリエイションが最も如実に表現された手仕事を知る、ということは、ファッションを愛してやまない我々にとっては確実にアドバンテージ(誰に/何に対してかは置いておいて)。特に、1994年に発表されたこの1着は、クレイジーに編み上げられた設計美、羊毛の上質さ、いたずらのように縫い付けられた無数の釦、両袖裏側に潜む特注の闘牛。 “ enfant terrible(恐るべき子供)” と評価された内容を濃厚に感じ取ることができましょう。ゲーテの「世界の万物はメタファー理論」に、唯一該当しない独立性と、他に表現の仕様がないこのニットジャンパーは、隈なく検証すればする程に取り込まれて往く危険信号。
今後しばらくは、出逢ってしまった強烈な印象と、完璧に包囲された感覚は消えることがなさそうです。

1994s Jean Paul Gaultier oversized knit pullover jumper with buttons
ゴルチエ氏を師として崇め、敬い、尊敬し、時にエルメスの冠を引き継いだとあるデザイナーのメンズファーストシーズン。紙一重に揺れるシンボリズムとアノニマスな匂い。
共に12/2より。

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ダブルブレストという区分をより自由な尺度で認めようとする際、最も、その振り幅が広いとストレートに感じる内容は、謂わずもがな、コートでしょう。袖を通した後、どう着こなすもんかと視えないコントローラーを握ったときは、○○×△と秘伝のコマンドを入力をせずとも、その衣類にいとも簡単に認められる具体性として、良質な生地の分量、つまりは、オーバーフィッティング(このバランスが常に絶妙だと感じるのは80年代ISSEY MIYAKEの作品)
定石なるロジックは不必要。だからこそ叶う変則的かつ超然とした出立ち、決して飛翔ではない包み込まれるムードは、“ ファッショナブル ” という視点でも、“ クラシカルに基づく男性特有ルール ” という視点でも成立する、
いわゆる “ ずるいやつ ” 。

あらゆる時代の服を着て、あらゆる国の仕立てを視て、あらゆるデザイナーの思惑を吸収してきた強者も、その重ねられた絶対感覚の末、仮に、飽和点に達した場合に往く付く先として「目の前のその服はあたたかいのか否か」。
あらゆる時代も、国の仕立ても、デザイナーの思惑も気にしない自称ゲーマーでさえも、一歩外界へ出るとき選ぶ1着はおそらく「あたたかい1着」でしょうから、立ち戻るはそういうことなのでしょう。オシャレは我慢、という文句こそ遠い国まで飛翔してしまえとわたくしは思いますが、風邪を引いたら元も子もありません。どうぞ身体は大切に。



所謂90年代らしい “ おおきさ ” ではないモダンに振れたその “ おおきさ ” は、謂うなれば絶妙であり、謂うなれば2000年初期のジョージクルーニーでありますが、いずれにせよ “ ファッショナブル ” という視点でも、“ クラシカルに基づく男性特有ルール ” という視点でも成立する、いわゆる、ずるいやつ、でして、44のわたくしでも、48(又は50)のディレクター福留でも成立する実際的なフォルムは、その時代最高峰の仕立てだからか、その国トップレヴェルの生地なのか、そのデザイナーが巧妙に仕掛けた思惑によるものかは知る由も御座いませんが、ダブルブレストという区分をより自由な尺度で認めようとする際、最も、その振り幅が広いとストレートに感じる内容こそ、謂わずもがな、コートで御座いまして、詰まるところ、今回ご紹介にあたる2着で御座います。


New arrival 60s British only cashmere double-breasted chesterfield coat


New arrival Late90s Yves Saint Laurent cashmere & wool double-breasted chesterfield coat
重ねられた絶対感覚の末が、実際に、飽和点に達した達人にも認めて頂けるであろうこの2着の “ あたたかさ ” は、1年に数回しか外出しない自称ゲーマーにもきっと。
ジャンクションを切り替えて、どうぞ心が往くままに。
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規則的に位置付けられている縞模様は、5色の羊毛で構成された単位模様が計画的に並べられたテキスタイル。ベースカラーは現実性を帯びたオックスフォードグレイ。そこに映える無数に伸びた黄褐色のラインは、人類が最も古くから用いている天然顔料の1種であるシェンナ色を想起させます。さらに注意深くみてみるとボルドー色も見え隠れする抜群な均衡は、謙虚で大胆、左岸的な主張でしょう。
ムッシュのDNAを受け継いだ美しき好手。

休むついでに長考しましても、明快に感じ取れる余裕を保ったダンディズムの仕組みは実のところ単純明快で、答え合わせは6つ釦のダブルブレスト、そのうえ、掛け釦はひとつ。この場合、釦を3カ所しっかり留める仕様では畏まってしまう場面も、6釦で1掛けの仕様はアウトサイダー。自由な提案とスタイルこそ叶う懐の深さを、具体的に示すポイントは先ずはここでしょう。セクションによっては不向きな仕立てで御座いますので、お仕事使いにご検討の方は別の1着をご紹介させて下さい。
左岸的な主張をクラシカルに表現したパリジャンの標本のようなダンディズムは、袖を通した段階で気持ちがよい音とともに身体が吸い込まれ、仮にもそこでロマンティシズムの本質を問いたら、一寸の狂いも躊躇いも異状もなく、従順なまでにその回答をレスポンスしてくれましょう。
それは、青年でも、紳士でも、勉強ではなく背伸びを本業とするティーンエイジャーでさえも。

男性でありさえすれば。

80s Yves Saint Laurent double-breasted tailored wool jacket
昨日、福留も申しておりましたが、ダブルブレストというステージでは、自由な解釈/再解釈のみで構成頂きたいものと、我々も再認識のうえ、再提案したいと、今回2017A/Wの中心的なエディットのひとつに挙げさせて頂きました。
たとえシングルのテーラードのうえに重ねようとも、ミリタリーピースにチューニングしようとも、我々はきっと首を縦に振るでしょう。
ましてや、女性とデートの際でも、表参道の中心でファッショナブルに活躍させるでも、Xmasに両手が空きそうな男達による作戦会議でも。
今からでも遅くはないと、先ずはダブルブレストを。
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今期の中でも思い入れの強い編集ですのでどのように綴ろうかと思案しておりましたが、考えるのは止めにします。ファッションピースとしてスタイルとして、ダブルブレストのテーラードジャケットもまた、着る人は着る, 着ない人は着ない存在でしょうか。それはそもそもの好き好みなのか、出逢うきっかけ有る無しなのか、またはイメージが論点になるのか定かではありませんが、私一個人の感情としましては一層に沢山の方々にお楽しみ頂きたい存在と、お楽しみ頂くべき存在と以前から強く想っておりましたので、じっくりと世界中からダブルブレストを収集してまいりました。



時間をかけたからこそ叶った、様々な方向に向いた個性の良い意味での衝突を改めて SURR の空間で眺めると、考えることが合わない考えに至りました。ダブルブレストは男性性を強く主張する要素として主に認識されていると私は想うのですが、“ その枠に入っていることそのもの ” が私には調和致しません。もちろん、その認識で構築されたダブルブレストは数多く存在するでしょうが、そもそもヴィンテージという要素を選ぶに際しては、創る側の意思より着る側の意思が優先されると常々私は考えます( もちろん創り手への敬意を抱いている前提です )。ネットを彷徨ってもSNSを彷徨っても本当の意味での着こなし例が存在しない、自由度のみで構成される、裏を返せば自由な感性が求められる。酸いであり甘いでもあるからこそ、ヴィンテージはいつまでも魅力的な存在です。
弊店を御愛顧くださる皆様方は本当にヴィンテージを、そしてご自身の個を存分にお楽しみになられているようにお見受けでき、いつも素直な気持ちで学ばせて頂いております。だからこそ心から御提案したい一つがダブルブレストのテーラードジャケット。クラシックに着るもコンテンポラリーに着るも、フェティッシュに着るもコケティッシュに着るも、全て心から御推奨したく想うのが今回の編集, Vintage double-breasted collections でございます。



本日より御披露目致しておりますので、機会ございましたら。
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既に幾つかの媒体様で御紹介頂いております通り、明日 23 日 ( 木 ) より、弊社系列の LAILA VINTAGE にて “ YVES SAINT-LAURENT ARCHIVE ” と題したエキシビジョンを開催させて頂きます。詳しく記すことはここでは控えさせて頂きますが、私にとってこれまでの十何年間において、 “ 一番好きなデザイナーは ” という問いの答えであり続けてきたムッシュの YVES SAINT-LAURENT をこのように表現することが出来、服飾従事者として心震える想いです。
今夜はスタッフ一同力を合わせての空間づくり。長らくの構想が実を結ぶと想うと楽しみで仕方ありません。こちらに関しましては恐れ入りますが是非とも機会をつくって頂き、御来場くださいますよう心からお願い申し上げます。
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先程のお話の中でも触れさせて頂きましたが、プレタポルテ/既成服という内容が封切りとなった60年代以降。より美しく魅せるためのファッションにおける意義は、専ら女性のために存在していると、それは歴史こそ根拠であり、今でもなお変わる事のない内容と思っております。砕いて申し上げましても、そりゃ女性に美しさで敵うはずないでしょう。そして今でもなお変わる事のない/女性のために存在しているファッション又はデザイン或いはそれらを根底に敷いたエレガントな要素、それを如実に、そしてシンボリックに存在し続けたディテールのひとつに “ fur ” があることは、自明の事のように思います。何故ならそれを具した衣類を、ヴィンテージという区分において、メゾンというテリトリー内で、そして男性用の仕立てでは見た事がないから。反対解釈では明確なもの。難しく捉えなくとも、やはり同様に思います。
そう、今でこそ、例えばドリス氏のクリエイションにも積極的に取り入れられ、より広域な意味で認知されている内容だと思いますが、まさかプレタポルテが拡散し始める少し前の時代に、紳士用衣類において、“ fur ” を具した内容が存在しようとは。当時その瞬間では、おそらく男女の線引きなど存在せず、男性を具体的な目線でエレガントに魅せるため、少なからずそのようなベクトルが全体網。その “ エレガント ” とは、美しさなのか、将又、強さなのか。いずれにしても女性に敵うはずがないのに。

そして意図的にチューニングされたこのディテール、取り外しができることは横に置きましても、上質な “ ヌバック ” のみを贅沢に使用、ガンフラップやエポレットなどミリタリー要素を限りなく排除、 “ トレンチコート ” として仕立てられた完璧無垢な1着。
言葉のとおり、完膚なきまでに打ちのめされました。
ヌバック或いはスウェードという御素材で、ミニマリズムを表現させたような仕立ての良いコート。左岸を颯爽と歩く男性が着こなしていた其れは、記憶を遡ると5年前程に仏発行のとある広告を目にしたときで御座いました。それからというもの、心にずっしりと降ろされてしまったアンカー。そこから解放されるためアンテナを3本ほど張り、なにかと足も動かしましたが、見つけたのはHのあれと、「シングルマン」発表以降、7年振りの新作が世に賑わいを齎しているTの1着。生産事情があるのか、純粋にブランディングの精査によってなのかは知る由も御座いませんが、時代問わずも世に出現しない区分であると、感情を無にリセットしましてもそのように思います。
5年が経過し、アンテナを3本ほど張り、しきりに足を動かしたのは弊店バイヤーの福留。わたくしは足を動かさず座して待ち続け、マンションの1室にて対面が叶ったこの1着は、当時、欲望のまま条件を箇条書きにしたくしゃくしゃのメモに頼らずとも、一目瞭然。
言葉のとおり、完膚なきまでに打ちのめされました。


上質なヌバックとは、なんでも質が良いと謂えば済む話と厳しいご叱咤を頂きながらも、やはりこれも言葉そのままなのです。声を大にしましても、“ 上質なヌバック ” 。日差しが入る気持ちがよい時間に撮影が叶いまして、故の各カットより、その上質なヌバックなるテクスチャーを具体的なイメージとしてご想像頂けましたら幸いに思います。モールスキン地の表面0.03mm、又はフランス製のピーチスキン。手によく馴染み、くったりとした革質を衣類として自立させるべく立体的に起こされたパターン。
例えばショルダー。パッティングが施されていないにも拘らず、アームの付け方がまぁ素晴らしいもので、故に、肩幅によるフィッティングをセンシティブに捉えずとも成立する着図。普段44又は46の小林でも、48又は50(怒られそうです)の福留でも成立致します。裏地、パーツ、プレートの入り方、バックスタイルには大胆に施されたアクションプリーツ。確かこのディテールはミリタリーが起源と記憶に御座いますが、メゾンのプレタポルテで最初に取り入れたのはPierre Cardin。各所、過敏に攻究しましても実証できるこの隙のない仕立ては、2017A/Wプレのタイミングでエントリーした1着でも確認できましたが、同年代の作品とは素直にも納得致します。プレタポルテが拡散し始める少し前、密に、濃く、大胆に表現されたメゾンメーカーの極地は、やはりイタリア。



女性には様々な区分にて敵うはずがない世の中ですが、いつどきも威風堂々と参りたいものです。
とはいえ、あくまで心持ちの話。
威風堂々と身体に纏わせながら、謙虚な心を常とし、女性を立てるアダルトな男性にこそ。


「ヌバックのトレンチコート」
たとえばこの組み合わせは、エレガントな男性という像を思い描く際、必ずと言っていいほど付き纏う具体的なイメージ像であると同時に、ある種の “ 憧れ ” に近い内容でありながら、いざ過去の作品を探したとて、そこには具体性を孕んだ男性的な衣類が存在しないのもまた事実。やはりファッションというステージでは女性が主役のムードが強い当時、(ファッションという区分に限らず、主役は常に女性でありましょう)男性にとっての仕立て、たとえばヌバックという御素材で、たとえばトレンチコートというシンボリズムで、たとえば毛皮を纏わせる内容ともあれば、それはもう別次元。にもかかわらず、出逢いが叶ったこの1着は、それら全ての要素を完璧なまでに捉えた濃密な逸品であると、お披露目が叶います事を素直に嬉しく思います。ヌバックのトレンチコート。

70s GUCCI nuback trench coat with remoravle fur collar
「冬の革」どうぞじっくりとご賢察下さい。
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本日より、URBAN RESEARCH 表参道店 様にて、弊店のポップアップストアを開催させて頂いております。

御協力下さったディレクター様方、店頭スタッフ様方、有り難い限りの空間をご用意くださったアーバンリサーチ様のお心遣いに、今一度御礼を申し上げます。

2017 autumn/winter 今回ポップアップに関しまして、「構築美 / 非構築美」とテーマを設けさせて頂きました。
プレタポルテ、既製服という内容が封を切られてから、デザイナーの思惑が明確に落とし込まれ、又はブランドの色が如実に反映され、或いは時代が衣類という媒体を通して顕示され、それらは4文字に置換しますと “ デザイン ” であり、いかなるベクトルが存在しようと着用者をより美しく魅せるための存在だろうと、そして少なからず、女性のための内容だろうと、今でも尚そう想います。
しかしながら、プレタポルテ、既製服という内容が封を切られた後、そのデザインの多くは女性のための存在であったとしましても、「男性のために絞り出されたデザイン」事実存在致しまして、だからこそ面白いのだろうと弊店では重要なファクターのひとつとしてエントリーを続けて参りました。クリエイター自身の頭脳にて生成されたイメージか、将又、仕様用途を追求し求められた過去の衣類を昇華させたか。扨措きでも、それは男性らしい美しさに含む、たとえば “ 機能美 ” であり、故に “ 構築的美しさ ” であると、今回のテーマのひとつに挙げさせて頂いた次第です。
「構築美」それはミリタリーピースを限り往くまで研究対象としたか、デューティーの要素の象徴であるワークウェアを教科書としたか、それらの研究対象やテキストブックがなくとも同等のベクトルにて生成された具体性か。いずれにしましても、ファブリックの開発からディテールの盛り込み、特徴的なパターンメイキング、0の状態から100まで積み上げていくアディションかつ建築的な美学は、長い紳士服の歴史をみましても重要な要素でしょう。ましてや、2017年、現在でも尚。
「非構築美」それはサブトラクション的美学。必要性のみを残し、有効性を限りなく排除したそれらの内容は、非構築的美学として確かに成立しましょう。これは構築的美学における可変であり流動的な内容に対して、“ 普遍的 ” かつ “ 不動性 ” を内在とした美学。圧倒的な天然素材、余計な打ち込みがない縫製、普遍的でありながら確実に自立する内容は、行き届いた “ 仕立ての良さ ” だからこそ。同様に、それら非構築的美学は、長い紳士服の歴史をみましても重要な要素といえるでしょう。ましてや、2017年、現在でも尚。
そして其れ等は、時間を吸収したヴィンテージという区分だからこそより明確に、クリアにお伝えすることが叶うやもしれません。
少しばかりでも、お愉しみを頂けましたら。


尚、11/18(土)、11/19(日)の2日間は、わたくし小林も僭越ながら立たせて頂きます。SURRの空間とはまた違ったムードでお愉しみ頂けると思いますので、お時間叶いましたら是非お越し下さい。
URBAN RESEARCH 表参道店
【開催期間】11月17日(金)〜11月30日(木)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ 本館B3F
TEL:03-6721-1683
営業時間:月〜土 11:00〜21:00 / 日11:00〜20:00
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不詳私めは世界中から探してきた品々を皆様にお届けすることを生業にしておりまして、それらは1点ものであるがゆえ言うなれば 惚れた女性とは決して結ばれない という文字にすると切なさ満載な定めなのですが、既に人生の常になっておりますので構いませんものの、幾つか決定的に困った状況に陥っているのも事実でして、その最たる例、現状において最も現実的に直面しているのが “ 120% 気に入ったバッグを一つも持っていない ” でございます。
この時のあの子, あの時のこの子など、これまでに弊店で御提案してまいりました中で胸に去来するバッグは幾つかあるものの、全員出逢った瞬間に別れが決まっていた、惚れた女性とは決して結ばれないばかりか、どなた様かと御縁を結ぶお手伝いをする という文字にするとオイディプス王も真っ青の悲壮感を何度か経て “ もう120% 気に入ったバッグを手に入れることはないのではないか ” という言い知れぬ境地に辿り着きながらも、希望は最期まで捨てない熱意と共に、逆転の発想的に可能な限り荷物を持たない、そんな日々を過ごしております。
あくまで私個人の価値観において判断するあたって厳しい基準を設け、当然ながら常に感覚の更新を心掛けておりますが、やはり重要な要素として “ 質 ” そして “ 利便性 ” と “ スタイル性 ” がございまして、ことバッグにおきましてもそれは共通しているのですが、この度 【 冬の革 】 としてお披露目させて頂きます Goyard の一品は、これまで御提案してまいりましたあの子やこの子と等しく、特出した存在です。



水夫の着ている衣類から着想を得、自然素材の混紡による自然な撥水性を実現した Goyard 最初期のゴブラン・マテリアル。その代名詞的テキスタイルデザインと心地良く調和するミッドナイトブルーのレザーコントラスト。 “ ボストン ” というスタイル特有の非装飾性もまた、120% の満足感に繋がる要素ではないでしょうか。
サイジングに関しましても、仕事時にある程度の荷物を持ち運ぶ私にとって理想的でして、PC, 仕事小物, 弁当箱を入れてもプラスアルファが叶うしっかりとした容量であり、かつ日常的に活用しやすいサイズとなっておりますので、きっと社会に生きる男性であれば御満足頂けると信じております。

50s Goyard, boston bag
“ これを見た息子がさ、これちょうだいよダディって言ってきたんだけど、お前には早いよ馬鹿って言ってやったよ ” と、これを譲ってくれた、結婚20年以上経ってなお奥様にぞっこんなフレンチダンディが言っていたのですが、その息子さん ( 中学3年生とのこと ) が将来オイディプス王も真っ青な言い知れぬ境地に辿り着かぬよう、私は祈らずにはいられません。
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