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仮に自然体で伝統的で心地良い紳士性が溢るる一つのアイウェアがあったとして、それを仮に小林がかけた際、従来の彼らしさプラス上品な知性と従来以上の優しさと、何より一人の男性としての大いなる深みを私が感じたと致しましょう。そして彼に そのアイウェアはとても良く似合っているぞ と常用品として推奨した時、決断をくだすのは彼の意志と彼の考えです。そして仮に彼がそのアイウェアを選ばないという道を選んだ時、私は純粋に不思議に想います。こんなにも似合っているのに、選ばない道を選ぶとはこれいかに? しかしながら、私がこの生業において最も興味が注がれ、思慮深き面白みを感じている要素の一つはその点 “ 私の意志が及ばない、第二者の意思と考え ” にあります。

上記の仮定では小林からすると私が, 私からすると小林がそれぞれ第二者 ( =相手 ) となり、私が推奨するに至ったのは自身の人生と経験に準ずる結果であり、小林が選ばないに至ったのは彼自身の人生と経験に準ずる結果。私は根本的な美などの意識共有やいわゆる信頼関係を前提としたうえでの、第二者との考え方や判断の違いや差異が途方もなく愉しく感じられ、なんと申しあげたらよいか分かりませんが、とにかくその違いや差異が 心躍る のです。
調べてみましたところ、小林が初めて綴った Diary は 274 でした。平均して 5回に 1回ほどのペースで私が綴らせて頂いているとしたら約 230 の Diary を彼が手掛けたことになりますが、これまでにおいて私が “ このお品を皆様方に御提案するにあたって、こう綴るように ” “ カメラを用いてこう切り取るように ” と指示したことはただの一度もございません。と申しますかそもそも “ 教える ” ( 苦手な単語 ) という行為自体ほとんどなかったはずです。諸々の経緯を経て小林を SURR の店長 ( もちろん当初はその候補 ) とさせて頂いた次第ですが、当初より彼の表現において指示及び教えることをしなかったのは、私がそのような状況を経て今に至ったこともありますが、なにより私以外の第二者の脳に基づく考え方や判断が “ 観 ” たかったのです。一人の人間 ( 脳 ) が一貫し続けることには様々な論点において良いことがありますが、元来私はそれが全てだと想っておりません。そして一人の人間から別の人間に替わった際には、 ( 根本共有を前提に ) 必ずや新しくなるべきだと強く考えています。
彼が綴ってきた約 230 の Diary の内容において私が想うことがあったとしてもそれは重要ではなく、手掛ける人間自身の意思と考えを胸に判断しているかが重要なのです。どうしたら正解かという概念そのものが無粋の極みとしております。
このような第二者との愉しい関係性は、私にとってお客様方と相対させて頂く機会にもございまして、私の意思が及ばない第二者である御客様方がそれぞれの人生と経験を基に SURR の品をどのように御覧になられるか、時にどれを御選びくださるか。それを目前させて頂くという時間は私の生業, いわゆる販売員 ( これも苦手な単語 ) という役割においての至上。表現として正しいか分かりかねますが、心の底から “ 役得 ” に想います。今後ともどうぞ宜しくお願いできましたら幸いです。販売員人生万歳。

さて最後も仮になりますが、もし自分以外が SURR の品として何かを選んできたらどうなるだろう、と考えることがあります。前述の通り ( ただしこれに関しては最重要の価値観基準で ) 根底共有のうえ自身の意思と考えを胸に判断していたら問題はありませんが、どのような布陣にせよ私は純真無垢な性悪人間としての矜持に則り、一先ずは “ ほぅ、ふんっ ” と片口角を上げるのではないかと想像しております。しかしながらそれに “ が ” 現在進行形の SURR であると一部から Mr ポジティブ と呼ばれる私は考えます。そう、私は性善説主義者であり、そして SURR は全員に好かれることを目的としない主義の空間なのです。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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私ごときが云々申し上げる内容では当然御座いませんし其処に美学なる美しき哲学的分科など持ち合わせてもおりませんし、そもそもとして「美学はお有りですか」という設問に対する回答を終日床上から微動だにもせず考えに考えたアオき日も御座いまして、法学教室の前方に座る女子学生の後ろ姿を悶々と眺めることに忙しく(髪を結ぶとき必ず左手から繰り出す癖を見抜いた程)、時に「精神の墜落」というアホみたく長い学術書に取り憑かれていた当時の歪んだ私が捻り出した2つの回答、どこにでも居そうな私の出立ち/風姿/形姿、その大衆性とはまるで裏腹な天の邪鬼極まりない螺子曲がった内情、故に挙げられたそのひとつは「美学など爪の垢程も無い」で御座いまして、もうひとつが「この設問が嫌い」で御座いました。その哲学的分科=自身で知らず知らずの内に大切にしている個人的信念というのは何方様もお有りかと存じます。しかしながらその信念を美しいと自負し認識しアウトプットするほど私は出来ておりませんで、それを謙遜と呼ぶのならそうでしょうし、そんなことを床上で真剣に考えながら外界では女子学生の癖を見抜くような阿呆、というのなら阿呆なのでしょうが、仮にも美学なる個人的信念を説くならば、時の経過とともに深化し、洗練され、間違っていたことに気が付き、誕生と変遷を繰り返しながら辿り着ける領域であろうもの、漸く手に入れた美しき美しき美学というものは聞かれて易々答えるほど滑稽なものはないと、たとえ確固たる美学に辿り着いたとしても私は決して謂いはしない!だからこそ美学であるのだ!そのようにして床上から微動だにせず私自身の精神の墜落を垣間見せておりました。

常用品の基準、など、私ごときが云々申し上げる内容では当然御座いませんし既述の通り其処にさえも美学がないようもんなら、さてさて一体こいつは何を話したいんだ、とは当然の成り行き。そうなのです、未だに美学なる美しき哲学は手に入れていない、とはいえ精神的墜落から幾分浮上は致しましたので攻撃的偏見も今では持ち合わせておりません。美しいと想える其の美学は、多ければ多い程、宜しいかと。
そのように本筋へと突入しますが、私が常用品として選定する上で発動される無意識意志と、選定した品々に対して希求している期待意志というのをそれぞれ暴きますと、前者は不合理にも無垢で裸の心に訴えかける圧倒的訴求力(に委ねる)、これを人は運命と呼びます。後者に関しては選定段階でさえも共通項として挙げられますが、顕要なディテイルとして「修繕の可否」を僭越ながら記させて頂きます。
それはおおかた衣服にも通じますので天然木綿には目がないわけでありますしモノを大事にする精神を讃えるならば「直して、使う」で御座いますし、壊れた、破けた、破損した、とよく耳にしますが、正しくは「壊した」「破いた」「破損させた」で御座いまして、モノを使う責任というものはいかなる成行きにせよ他者ではなく所有者にこそ在ると思いまして「壊して、直して、使う」事が、モノを大事にする極論であり暴論であり哲学であり美しいと自負はなくとも、強いて謂うところの個人的信念で御座います。
さて、選定段階と常用段階でさえも「修繕の可否」詰まるところ「壊して、直して、使えるか」というロジックを対象物にたっぷりと注いでおりまして、その我が侭極まりない私意を注がれる対象物というのは可哀想といえば可哀想。使って、壊して、永眠させてあげるのも付添い人の務めでしょうしモノの宿命で御座いましょうが、一度、本日の暴風雨のように激しく力強い「情」が発生致しますとこれはもう誰にも止められない「情愛」に変貌を遂げ、どこまでも深くカラフルな「信愛」へと進化を遂げるのです。いよいよモノの宿命論の回路がガチャリと変更され、永眠させるなど誰が決めたことかと修繕に情熱を注ぎ(壊すたび職人に怒られるのは仕方なく)、そのようにして 常用品 と化した品々は、全くといって良いほど周囲から誉れの対象にはならず、けれども職質されたことも御座いませんし甥っ子・姪っ子から散々な不評文句を浴びることもなかったのは極めて幸運な事。誰に注目される事もなく、迷惑をかけることもなく、連れ添いながら静かに生きて参りました。私だけが、私のみが、滾々と湧き出て尽きる事がない其の信愛なる情と、故の、絶大な魅力を知ることが出来、常用品と認めることが出来、安心と満足に憶いながら日々を送っている次第。
誠に、幸せ者で御座います。

写真は、法学教室の前方に座る女子学生の後ろ姿を悶々と眺めることに忙しかった時からお世話になっているヴィンテージアイウェア。癖を見抜いた其のアイウェアであり、本日も何かの神秘を見抜こうと必死な、其のアイウェアであります。これからもよろしく。
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自身の身の回りと成る愛用品の様々が周囲から誉れの対象となるか否かは人, 時, 場合それぞれなことと想いますが、いずれにせよそれは自身にとって可能な限り 100% の熱量となった最善であり、なにより自身の独善的かつ自己的な意思を主軸として選ばれた品であることを、私は心の底から願います。
この生業において、やはり欠かすことの出来ない一つが “ これはどうやって合わせれば ( =スタイリングすれば ) 良いか ” という話題です。色調, 質感, 装飾性, 造形比, 根本的な着用者自身の形状や骨格, そして時流など、多岐かつ複合的な論点にわたるそれは極めて繊細かつ難解で何より興味が尽きない、この生業においての醍醐味的要素の一つですが、私はそれに対して一つの自分勝手な基準がございます。それは申し上げることによって誤解を招く可能性を有しているようにも想われ、そもそも言葉にするべきではないとも想われることでもあり、きっと様々な角度で矛盾している一種の感情論ではありますが、既に幾度も SURR の空間にて御客様方に言葉で現わさせて頂いておりますこともあって僭越ながらこちらにも記させて頂きます。お時間ございましたら、宜しければご査収くださいませ。

私自身において “ これはどうやって合わせれば ( =スタイリングすれば ) 良いか ” と思案することはございません。私は私自身の洋服を選ぶ際に、スタイリングを考えることはなく、着たいものと着たいものをただ単に組み合わせます。( ゆえに職質されるような世界観になることも時たまに。そういう時は自己責任ですので素直に従うまで ) しかしながらそれには一つの極めて重要な要素がございまして、それは前述の自分の独善的で自己的で意思で、かつ可能な限り 100% に近い熱量で選んだ品である ということ。私にとって何かと何かを組み合わせる ( =スタイリング ) という事柄においての唯一かつ絶対的なのは 自分の意志と自分の考えで品を選ぶ という基準なのです。極論であり暴論であり、思慮の欠片もない考えかもしれませんが、その基準さえあれば、どれとどれをどのように組み合わせようとも結局は調和する のではないかと考えています。場合によっては他者や周囲からするとその組み合わせが職質対象になったり, 不均一であったり, 時に非美的に捉えられるかもしれませんが、私にとってはその基準によって構成される物事こそが、誰にも真似できず金銭では手に入れられず貴賤のない “ 真の 個 ” です。
さて、このように独善的自己的基準で物事を選んできたがために、私の愛用品は冒頭の話で申し上げますと全くといって良いほど周囲から誉れの対象となりません。先日も親族結婚式におきましても甥っ子・姪っ子から散々 ( 本当に散々 ) でした。( あんなに仮面ライダー変身ポーズを見てやったのに ) 。そんな私のそんな品でも、誉れの対象にしてくれる友人・知人が何人かいるんだよ。 2 人か 3 人はいるんだよ と言ってやりたかったですが、 10 歳と 5 歳にそんなこと言ってもなぁと自粛しました。そもそも既にそれぞれは人生ゲームとベイブレードに夢中だったので。
個人的な印象としましては、愛用品の中でも体積が小さければ小さいほど独善性と自己性が強まるように想います。小さければ小さいほど、逆に 個 を強く表現するからでしょうか。私は全てにおいて過去の良きもの・新しき良きものを分け隔てなく選ぶのですが、考え返してみると時計とアイウェアだけは過去の良きものしか選んできませんでした。こだわらず素直な気持ちで選んできたら結果的にそう成っています。

写真は 10 代の頃に手に入れた人生初のヴィンテージアイウェア。時を存分に経ても愛用できているというのは、本当に幸せなことです。
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公園だろうが三ツ星フレンチだろうが悪友と過ごす週末の寝不足ミッドナイトだろうが誰に対しても失礼のない装いであり、季節によって手に取る1着が変われば、寒暖かまわず1着しか手に取らない者もいて、喜ばしいときも哀しい折も背中から支える心強い相棒であることも、それは当然、すべての男性にとっても。そう、何方様にも失礼のないテーラードジャケットというのは、こと革靴にも当て嵌まるのでしょうが、そのように隣を歩く女性を支える役割を果たしてきた我々男性に対して、真面目にも不真面目にも暫定的にバカであると避け難いメカニズムが女性側に存在するのは、世界共通/衆知の一致するところであるように思います。何方様にも失礼のない衣服を身に付けているにもかかわらず。「男ってバカよね、」
あるいは男性にとって何方様にも失礼のないその衣服というのは、タフで非情でワイルドな世の中をジャケットなしで渡り歩くなどいくら身体を鍛えようと真っすぐ進めるわけがないと英国老紳士がぼやくように、米国老舗トラッドスタイルのジャケットをこよなく愛したマイルスデイヴィスがヒップとジャズを奏でたように、10代を過ぎた青年がパートナーの赤いワンピースをより美しく魅せるため70年代ムッシュのテーラードを選択するように、食事後の誘いに見事に失敗したひとりの男を慰めてはくれない只の上着であることも、素直に認めたうえで、





素直に認めたうえで、男性に許された特権であるのは白いシャツと至極同義、我々にとって切っても切れない文化的共通所産であるテーラードジャケットという衣類を、女性特有のメカニズムを回避しながら,さぁいったいどう向き合おうものか、そのような根本論を御披露するほどわたくしも歳を重ねておりませんし、ドラマティックな体験談など不成功例のほうが圧倒的数を揃えておりますもので、皆様、テーラードジャケットは本当に素晴らしいものです、と声を大にして御推奨させて頂く上では説得力のかけらも御座いませんが、素直に認めたうえで、タフで非情でワイルドな世の中を真っすぐ進むためのマストアイテムであると認めたうえで、皆様にとってマイベストジャケットと笑顔で御迎えを頂ける1着と成ります事、食事後の誘いを見事に成功させてくれる1着と成ります事、男ってバカよね、が発動されん事を、引き続き、切に願いまして。




New arrival 70s Lanvin tailored jacket
男性であれば何方様にもお有りかと存じます。わたくしの場合、チェストポケットにペンを差すことを、製作者と初代オーナー様、歴代の男性を支えてきた其の1着に対する深い礼とし、マイベストジャケットに迎え入れる儀式として心得ておりますが、仮に酒の席でそのような規則が女性の耳にでも入ろうもんでしたら、頬杖をつきながら不可避の武術のように発動される、男ってバカよね。それを覆す力は残っておらず、それが自分にとっていかに尊い行いであるかを振り絞る力説ほど滑稽な様子も御座いませんで、そのように避け難いメカニズムが形成されるのでしょう、それはそう、世界共通/衆知の一致するところ。何方様にも失礼のない衣服を身に付けているにもかかわらず。全くを以て、タフな世の中であります。
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ご紹介が大変遅くなりましたが、皆様、70年代はフレンチズム、LANVINのテーラードジャケット、本当に素晴らしいものです。声を大にして、御推奨を。
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と、各国のコレクターさんに尋ねるようになって何年かが経ちますが、ほとんど全ての答えが あるわけないじゃないか というニュアンスを含んだ No 。男性がまとうシルクという御提案の残酷な難しさを毎度実感せざる得ません。良くてワンシーズンに一着程度でしょうか。しかしながら前回の旅にて、かねてからお世話になっているその道何十年の PARIS 在住, 妻一筋, 中学 3 年生の息子が遊んでばかりで少々困っている親愛なるコレクター様を訪ねた際に、“ おぃ Mr シルク。見つけといてやったぜ ” という一言と共に、未着用という貨幣には代えられない付加価値を内包した 4 枚の白いシャツが現れました。そう、私は時たま Mr シルク。もしくは Mr ポジティブと呼ばれているのです。

“ 息子が遊びまわって全然帰ってこないんだよ ” と独り言ちるコレクター様 ( 私は “ 貴方の息子だから仕方ないんじゃない? ” と答える ) の愛によって実現した 4 枚は、全て 1930 年代に紡がれたシルクにおける生糸を示す Row silk という大変に求心力溢れる要素を備えた布陣。端的に申し上げますとロウシルクは 糸を磨く前 の状態でして、水分にも適応 ( =洗って頂ける ) する、着用を重ねることでの風合い変化をお愉しみ頂けるという従来のシルクとは一味異なる魅力を有する存在です。もちろん特有であり圧倒的な軽やかさと異常なまでの肌触りの良さ, 肌から発される体温を優しく包み込むかつ通気性も良いという従来の要素も兼ね備えておりますので、極暑においても極寒においても極上を御体感頂けます。1930s という時代ならではの丁寧かつ繊細な各所の手仕事による繊細かつささやかながら圧倒的な迫力は、是非実物にて御査収頂けたらと想います。



1930s France, row silk shirts collection
男性の白シャツ姿は本当に良い。常に心から切実に。私は日頃よりモードやファッションは基本的に女性のためのものと考えていますが、白シャツは極めて極めて数少ない男性だからこそ真に愉しめる特権的存在ではないかと考えます。それが、袖を通せばその存在価値が五感に響く, 蕩ける表情が男性的な色気を異常なまでに促進してくれる, 類まれなるシルクという御素材によるものとなったら。これはちょっとした事件です。
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貴方にも私にも 慣れ というものがあるにも関わらず何度じっくり眺めようとも衰えないばかりか新たな輝きに魅力に気付かせてくれる存在がいかに稀有か、そのような存在に出逢えたことがいかに幸運か、そのような感情を抱けることがいかに幸せかを貴方も私も知っている。 慣れ がなければ社会や生活は成り立たないにも拘わらず私は慣れることに未だ慣れておりませんでして、特に探求心や好奇心においては、出逢っては慣れ見つけては慣れを幾度となく繰り返しているにも関わらず、いつぞやは心震えていた事柄にいつの間にか慣れてしまっている自分にふと気が付くと、月並みではありますが物寂しい心持ちとなりますが、慣れがなければ成長もなく、かつそこから更に出逢える新しい輝きの求心力を知っているがゆえに、結局のところ無意識的に 慣れ に向かっているのだろう という究極的な矛盾を貴方も私も抱えているのでしょう。
どれほど探求しようと慣れない、いつまでも愉しいと思えるものごとが有難いことに幾つかありますが、その中の一つが “ 靴 ” という存在。否、造形芸術。そしてその中でも私にとって特出して慣れず愉しいと思わせ続けてくれる一つが Edward Green であり90年代の本品なのですが、貴方はいかがでしょうか?



同社において最高位区分であるトップドロワー用足型が描くトウから甲にかけての妖艶なカーブに、ウイングチップとストレートチップの中間に位置する極めて珍しい仕様。トップドロワーの定義において足りない点があるものの、その要素を多く見受けられるために そうである とも そうでない とも言い切れないのがもどかしいながら、誇張無しにとろけるような風合い, 革の質を鑑みるとやはりトップドロワーと同格と考えずにはいられない、同格としてしかるべきなヴィンテージ個体ならではの切なさと愛しさに満ち満ち未知溢れる本品。

90s Edward Green Semi brogue shoes.
これを切り取る今回の撮影は本当に本当に楽しかった。最期に皆様に強くお伝えしたいのは私にとってヴィンテージなどに携わるこの生業においての定石である “ いくら努力して美しく撮ろうとも、実物はその何倍も美しい ” の法則が本品にもきっちりぴったり当てはまるということ。御期待くださいませ。
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現代に比べ外界環境が整われていなかった1940年以前。塵埃,微塵,砂埃,砂塵,風塵 、外気に紛れるあらゆる種類の土埃からお洋服を護るため重宝された通称 “ Duster coat ” は、紳士の定石的外套として見事にポジションを果たした当時、例えば1920年代、例えばそう、英国において。



あらゆる衣服の上から着用することを目的に仕立てられていたDuster coat、其の外套というのは、基本的には軽やかでなければならないために当時採用されていた御素材の殆どが、リネン、で御座いまして、幸運な巡り合わせを叶える其の殆ども例によって、リネン、で御座いました。というので驚きを隠せない,本作に用いられている「天然木綿」のみの出立ちは、リネンではないから驚きを隠せないのではなく、採用された天然木綿による組成、純一なる此のコットン、それは永い歳月が凝縮された時間的経過による獲得事例、それのみでは説明がつかぬ程に、本来的に備わる潜在性こそおおよその理由であると省察しながらも、此の御素材について簡潔的かつ正直な感想を申し上げますと、あまりにも “良すぎる” のです。ふっくらとしている、柔靭である、人肌に沿う、常温である、月並みな表現で恐縮ながらすべて的を得ております。第二の感想を述べますと、Duster coatとしての当時の採用が、勿体がない、それほど潜在的に素晴らしい組成で御座います。


用心深い者が着ることを許されたような特異的な襟型とタフに付き合えるよう力強く袋縫いされた様子は、用心深いわたくしの心を掴んでは離さないので参ってしまいます。異様な大きさに形成された釦、歪な大きさとランダムな位置を占める4ポケット、それらもまた所有者の人格を表出させるに一躍を担っているのでしょうが、これらエキセントリックな要素を魅力的であると捉える方もまた、風変わりであると申し上げねばなりません。誠に失礼ながら。そうはいってもアームの歪みやフィッティング精査に神経質な(トレーニングが一向に実らない)わたくしも、変わらずビールを止められない福留も現実的に受け入れる懐の深さに関しては、極めて近代的であると記しておきます。温かいクリーム色の全貌も含めて。




New arrival 20s British cotton dustar coat
お洋服において久方振りエントリーが叶いました30s以前のアンティーク。
素晴らしい個体で御座いますので、是非とも御賢察を頂きたく存じます。
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漸く、整いました。
本日より御披露目と致します。
皆様のご来店を心より,御待ち申し上げております。



70s John Smedleys Sea Island cotton middle gauge cardigan


90s Yves Saint Laurent baseball cap tricolor color

90s DELVAUX silk scarf

30s France silk shirt collections “ short & long sleeves ”

early00s Carol Christian Poell leather belt

20s British cotton dustar coat



90s Edward Green, kilt&brogue loafers



70s Lanvin summer tailored jacket
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少しばかり余談を。
わたくしは音楽から遠いところを歩んで参りました。常日頃と聴かないのです。しかしながらファッションの畑では音楽と密接な側面も御座いますため、そしてそのような側面を愛する方達が大勢と居りますもので、幾分、マイノリティに位置するわたくしであると哀しき自負も御座いまして、とはいえわたくし自身、音楽を忌み嫌うというものでは決してなく、なければならない種類の必然事項でもなく、只只、聴かないのです。
そんなわたくしですが、時はたまに、本当に時はたまに、最寄りの蔦屋へ足を運び、アルバムを購入することが御座います。その足を向かわせる原動力は気まぐれとしか謂いようがないのでつまらない話なのですが、例によって音楽から遠いところを歩んできたわたくしがアルバムを購入するに至る理由すらも “ 気まぐれ ” というわけでは当然になく、容赦もなく素晴らしい “ 歌詞 ” こそ気まぐれを上回る明確な理由でして、綿密に構成された言葉のセレクションというのに心を惹かれるわけでして、普段このようにタイプする拙い言葉選びとも違い、あるいは純文学のように500pに渡って繰り広げる壮大な長編構成とも違い、僅か数分の中に想いやストーリーやドラマや人と柄がすっぽりと収まった編集に心を打たれるわけであります。そのようにして購入するわけですが、例によって音楽から遠いところを歩んできたわたくしですので自宅にCDデッキがなく、歌詞カードのみが古びていくのです。お恥ずかしい。
そして先日、購入した奇跡の一枚というのが、福留も申していたように、宇多田ヒカルの新譜で御座いました。音楽とは無縁の道なりでしたが、彼女の曲(歌詞)だけは義務教育中盤辺りより目を落とすようになりまして、情感が静かに生まれていく光景に心を何度も動かされ、その度に、14.5歳の小僧が悟り開いたように女性に近づき(結果は聞かずとも)音楽に慰められるわけでも元気を頂くわけでもなく、ひとり静かに潜考するもんですからこのように歪んだ人格を形成したわけであります。扨措き、この度の新譜も大変に素晴らしい綴りと思います。そして先刻、NHK某番組で作家又吉直樹との対談において彼女が語った今回新譜のタイトル名についての内容が心に残りまして、“落ち”のないこの余談を締めくくる意味でもご紹介したいと思います。一字一句差異はあると思いますがご容赦下さいませ。
Q「初恋」というタイトルについて
A【デビュー20年だし、面白いじゃんそうしよう、と思ったわけではない。
初恋とは、初めて人間として深く関係をもったときがそうであるように、わたしにとっては両親がそうであった。
必ずしも恋ではない。どんな形であれ、対象であれ、むしろ愛のほうでしょう。
それを紐解くため、20年間、テーマはずっと「初恋」かもしれません。】


とある仏アーティスト様が習慣的穿物として最も快適であると認めたコットン&リネンの簡潔的個体は、アーティスト様自身デイリーギアとして,会心の日常活動着として御愛用。

わたくし足を通して驚きました。ヒップ外郭と太腿付近、つまりは膝から上にかけての居心地というのが其れはもう見事なもので、座る,立つ,腰掛ける,歩く,止まる,走る,しゃがむ,四股を踏む、あらゆる運動を助長し、追随せず、習慣物として最も快適であると認めた仏アーティスト様の表現が、強烈な説得力とフィジカルな訴求力をもって、成る程、認識に至ったわけであります。巨大なウエストをドローコードで男性的に絞るフィッティング精査、骨格,体型問わず受け入れられる深い懐、その独特なフォルム、精妙なヒップバランスは、経験則上過去の作品どれにも当てはまらず、あるいはフレンチワークの世界でもミリタリーでも拡散期80年代メゾンの作品でも経験したことがない、あまりにも “心地よい歪み” 。

膝下より急激に絞られたレッグライン、濃厚かつ瞭然たるネイヴィ、驚異的な快適性と共存するこの素晴らしきモダニズム、50年代、ミッドセンチュリー。納豆をこよなく愛する仏アーティスト様は70s某スニーカーを丁寧に合わせておりましたが、このレッグラインを美しいとお認め頂けるならば、あるいは普段我々からあまり申し上げないので異例としてご提案させて頂けるならば、是非とも、お気に入りのレザーシューズを結び合せ頂きたく存じます。
余儀なく、素晴らしいトラウザーと,心より。

New arrival 50s French work cotton & linen comfortable trousers
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この度、勝手ながらご用意をさせて頂きました【Summer trousers】という編集点は、それぞれ異なる方向性に大きく舵が取られた先、完璧別様の成功が収められた個体と漸くをもって考察を終えました。異なる方向性というのは、目的性や作製者的意図による差異、加えて、そもそもステージが異なる上、そもそも作製年代も異なるもんですから、レッグラインのみで完璧別様の成功を語るには不足が過ぎるほど、実相個体そのものの「完璧別様の成功」なわけであります。そしてここでいう “それぞれ” とはおおかた “3種 ” のトラウザーが該当致しまして、希少性を推し量ることすら叶わない某メゾン/ランウェイピースは誠に、誠に、誠に、幸運な出逢いで御座いました。一方、とある仏アーティスト様が習慣的穿物として最も快適であると認めたコットン&リネンの簡潔的個体は、アーティスト様自身デイリーギアとして,会心の日常活動着として御愛用。あるいは米国某社がパリジャンのために提案した60年代,正統的気品、素晴らしき素晴らしきスポーツトラウザー。
いずれも皆様のレッグラインとお心にどっぷり栄養を注いで頂ける個体と、先ずはNewarrival , Summer trousers 、少しばかりでも御愉しみ頂けましたら幸いに想います。特に、とある仏アーティスト様が愛した個体というのは、この度、4本の出逢いが叶いまして、それぞれ同一製法ながら人体に沿わしますとシルエット,フォルム,空間コントロールが見事に異なる4本であるため、ご所望でありましたら、僭越ながら我々からお客様に最適な1本をご提案させて頂きます。

Summer trousers , 7/7(土)12:00〜 御披露目
皆様のご来店を心より、御待ち申し上げております。














SURR by LAILA 小林
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先日の小林店長の Diary を読み、自宅の縁側にて再び心から寂しい気分となりました。在りし日に友人の松澤 匠くん 【 後述1 】 が連れてきてくれた頃 ( 当時は LAILA VINTAGE ) から既に窓の外で生い茂っていたヴァージニアクリーパー。それから時を経て私が LAILA でお客様をお出迎えする立場になってから既に10年以上経ちますが、外を見れば常にそれが在りました。春が近づけば葉がつき始め, 気温の上昇と共に茂り, 夏の終わりから枯れ始め, 徐々に紅葉し行く末枯れ, そして再び緑が息吹く。移ろいゆく四季を明確に現わしてくれ、何より常に穏やかな気持ちにさせてくれた “ お向かいさん ” が無くなってしまうという事実は、宇多田ヒカルの新譜 【 後述2 】 との出逢いで幸せな気分であった私を一挙に悲しみの渕へと沈めてくれました。まずは LAILA VINTAGE の宮本店長が “ どうやら… ” と教えてくれ、その後に界隈の情報通のお方が教えてくれたことで疑惑は確信へ。お向かいさん、並びに向かってその隣がどうやら商業施設の類へと生まれ変わるそうです。
SURR はその立地ゆえいわゆる極めて入りづらい空間なのだと思います。しかしながら御入店頂くとお客様の中にはゆっくりお過ごしくださる方がいらっしゃるのですが、考えてみるとお向かいさんの景色, ヴァージニアクリーパーの色や空気がその大きな要因になっているのではないかと思います。そして何よりもお出迎えする我々にとってその景色は常に大きな心の支えでした。SURR においてまず大切にしていることはお客様方に可能な限り豊かなお心持ちでゆっくりとお過ごし頂く事でして、そのためにお出迎えする我々自身が豊かな心持ち, 立ち振る舞いを行うことを信条とさせて頂いているのですが、考えてみるとその信条を築くこととなった要因の一つはヴァージニアクリーパーの粛々とした生命力 だったのかもしれません。
私自身は基本的に楽天的であり悲しい気分も割合すぐ切り替えることが出来る, 意識的に切り替えるようにしているのですが、この度のさよならはあいにくながら不可でした。LAILA が設立して 16 年目。その期間だけでもこの界隈は様々な変化がございましたし、そもそも昨今は都心部各所で大きな変化が訪れておりますので、本件もその一つなのだと思いますが、まだ寂しい気持ちは消えそうにありません。しかしながら楽天的かつ前向きを個人信条としておりますので、限りあるお向かいさんの風景を楽しもうと思います。はてさて、極めて私的な綴りとなってしまいました。お目汚し失礼致しました。

【 後述1 】
『 ドメ、LAILA って店があるらしいぞ 』 そう言って私をヴィンテージの世界に誘ってくれた人物、松澤 匠くん。それまで古着という文化しか認識していなかった私は、ヴィンテージという文化に衝撃を受けそれを志し現在に至ったのに対して、彼は役者の世界を志し現在に至っております。悪い意味ではなく用事が出来ないと連絡を取らないのでそういえば全然会っていませんが、私は定期的に彼の姿をテレビなどで拝見しており おっ匠ちゃんじゃん などと独り言ち、彼が Aスタジオ に出た際、鶴瓶さんにどんな話をしようかとイメージトレーニングしているのです。
霧ヶ峰50周年ムービー「僕の人生に吹く風」【三菱電機公式】
なお、先々公開の映画 『 SUNNY 強い気持ち・強い愛 』 に御出演だそうです。皆様ご興味くださいませ。
【 後述2 】
私はタワーレコード渋谷店が大好きでして、定期的に素敵な出逢いを求めては訪れ、いわゆるジャケ買いをしております。その日 6/27 は敬愛する 現代音楽家 Nico Muhly の新譜がございましたので意気揚々とレジに向かいましたところ、カウンターの上に 宇多田ヒカル の新譜が鎮座しておりました。その時は時差ボケ【 後述3 】でややばかり朦朧としていたこともあり、気付かぬうちにジャケットを眺めていたようでして、おもむろにカウンター内の店員さんが 『 そちら、本日発売です 』 とおっしゃられたのですが、その後に続いた一言に私の心は射抜かれました。 『 宇多田ヒカルはデビューアルバムが 「 First Love 」だったのですが、20年目に発表したこちらが「 初恋 」 というタイトルなんです 』 短くなく長くない、単純かつ明快で、純然たる真実に基づくご説明。 “ これこそまさにお客様に御提案するという意味での接客だ ” と私は本当に感動致しまして、購入させて頂きました。
これまで彼女の曲をしっかり聴いたことが無かったのですが、素晴らしい才能をお持ちの方だということを今更ながら知ることが出来ました。沢山聴いております。個人的には 「 嫉妬されるべき人生 」 が好みです。曲自体もちろん魅力的ですが、 嫉妬されるべき人生 という言葉の響きに大変な渋みと凄みを感じずにはいられません。
【 後述3 】
先日、新たな出逢いを求める旅より帰国致しました。今回もヨーロッパにおける観光的な意味合いでの御報告はございませんが、SURR においての御提案という意味合いでの御報告は喜ばしいことに沢山沢山ございます。トップメゾンにおける当時の挑戦的創造や、お披露目のため創られた純粋な1点もの【 後述4 】、意欲的なメゾンの姿勢から生まれる秀逸作、一つの区分においてそこに属していながらもくくり切ることのできない歴史が生んだ不確定的要素【 同後述4 】、個を明確に感じるアンティークピース / ヴィンテージピース、製作者不明な圧倒的才覚の品々など。 “ 誰にも気付かれることはないんだ。自分のものにしてしまえ ” という孤独な悪魔のささやきに幾度も打ち勝ち、無事日本に連れて帰ってまいりました。従来通り、 SURR の空間にてお客様に御披露目するに相応しい最終段階の様々を経まして順次御提案させて頂きますので、御期待頂けましたら幸いです。
【 後述4 】
つきましては近々、先日の旅で出逢えた第一陣のお披露目が叶いそうです。今回は自然な出で立ち,居様とご認識される品々かもしれませんが、その実それぞれにモードの本国, フランスならではの要素と魅力とそれぞれ異なる骨太な求心力を備え、現代に生きる皆様のレッグラインを秀逸に彩りお愉しみ頂けると信じて止まない布陣になることと思います。追ってご報告させて頂きますので宜しくお願い申し上げます。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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New arrival, early00s Dries Van Noten red selvedge indigo jeans, limited piece
ニューノーマルという言葉が飛び交っている今日ですが、ワードを拾い上げるとどうも恥ずかしくなるのはわたくしの悪い性格。当然、ノーマルに愛せよとも申し上げませんし少しばかりエゴを置かせて頂けるならば、某米国王者の正統的レッグラインを知る者にこそ、アントワープ鬼才の此の仕事というのを慎重に御潜考頂きたく存じます。昨年末のエントリーより心を奪われている同社製ジーンズ、今シーズンも引き続き。

New arrival, early00s Dries Van Noten double-breasted cotton trench coat
天然木綿による組成、美しき塩色。
論を待たず、素晴らしい外套で御座います。

90s J.M WESTON full-brogue shoes
メゾンが美しさの先を見出そうとする世界と同義、こと、レザーシューズではブローグによる意思表示。なにを以て履物を選択するかは自由で御座いますが、ハウスの美的結晶,ブローグの敷居の上では、ラストのフィッティングやらナンバリングやらトゥのフォルムやら巷に充満している各情報より先行する視覚的、圧倒的な “ 美しさ ” 。何故、このブローグが美しいかを外枠から中核まで深く理解し、とにかく履く。その習慣的痕跡を、“ 履き皺 ” として保存させていくプロセス。粋ではありませんか。

New arrival, 90s-early00s Dries Van Noten pure cotton shirts
釦の大きさ、カラーのフォルム、裁断、運針間隔、整えられたフィッティングバランス、ダーツの位置。
おそらくは、ちょっとしたことなのでしょう。良きシャツで御座います。

New arrival, early00s Dries Van Noten military basis, superior cotton shirt jacket
ミリタリーへの深い愛執というのを感取できる作品は、90年代から現在まで一貫された同氏の中軸的表現スタイルであるように思います。プレタの世界で其の深い愛執というのを注ぐに注いだ痕跡を垣間みれる瞬間たるや、あるいはより厳しい視線をより細かいところまで落とす試みも、必然に。ファッションを愛する慎重な男たちを虜にし続けるその振り幅の自由度と厳格な制限性との均衡。本作もまた。
SURR by LAILA 小林
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美しい四季があるこの島国において、季節を感取するタイミング/モノ/コトというのは皆様其々と存じます。弊店においては、それはおおかた植物で御座いまして、4面の窓から覗くバージニアクリーパーの移り変わりこそ、四季を感取するタイミングと、常日頃,通年を通して愉しませて頂いておりました。それは私どものみならず、道往く人々も同様に、時折写真に収めていく方も多く見受けられます。2階の窓からそんな姿を目撃しますと美しさの共有とまで大袈裟に申し上げませんが、少しばかり嬉しく思うのも正直なところ。春には花を,ときに果実を実らせ、小鳥やイタチの親子(おそらく)が様子を伺いに集まる。梅雨の雨と夏の日差しを浴びて緑力しく生い茂り、秋には焦げた褐色を帯びる。厳しい冬の寒さでは生命まで凍らせないように力強くツルが絡み合う。それらは「情景」として見事に成立する四季の凝縮で御座いました。


バージニアクリーパーが永くに渡り保存されてきた向かいの建造物を含む、一定域の区間が撮り壊され、新たな商業施設(聞くところによると)が建築されるようであります。7月初旬よりその工事作業が開始されるようでありまして、まもなく、着工されるとの事。わざわざここで綴らせて頂く内容では御座いませんが、4面窓からの景色というのが大きく変化することは、それらを心から愉しみ、あるいは心の栄養を頂いていた私からしますとワールドカップで開催国ロシアがスペインに勝利した歴史的トピックスよりも大きく、米朝国際進捗より気にかかる内容で御座いました。誠に勝手ながら。
正直申し上げまして、哀しいの一言に尽きます。それは隠す感情でもありませんし、カレー屋で愛すべきパートナーに突如別れを告げられるように隠せる種類の悲しみでもない、率直な感情で御座います。しかしながら、難しいことはなにも分かりませんが、街の移り変わり、発展、あるいは其々における「成長」という概念性においては、北青山3丁目にとって必要な成り行きやもしれませんし、より良く、成る、ことを切に祈ろうと、夕暮れ時、初夏の此の頃にまた眺めているわけであります。
上述の通り、わざわざここで綴らせて頂く内容では御座いませんが、弊店にとって此のバージニアクリーパーは視覚的魅力、それ以上に、なにかもっと深く、熱く、おおきな存在で御座いました。我々が、1点物という特性が強いヴィンテージピース、メゾンの大作、100年前のリアルクロース、名も無き傑作達を、想いを込めてシャッターを切るのと同じように、そして文章と写真各カットを保存していく作業と同じように、誠に僭越ながら本文を迎えております。そうはいってもアンチテーゼのように何かを申し上げたいのでは当然なく、わたくしと同じようにこの窓から覗く景色を気に入って下さるお客様へ勝手ながらご報告とさせて頂いております。何が建つのでしょうね、と期待を寄せながら。また弊店では椅子もご用意致しておりますので、緑ある内、ときに避暑地代わりに、ゆっくりと御過ごしを頂けましたら。引き続き、皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。










2018/7/2 17:40
SURR by LAILA 小林
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我々が “ アントワープ・シックス ” に成ったのは、皆が共通して衣類の歴史や伝統を重んじると共に独自の野心と創造力を持っていたから この言葉をまさに現わすピースが、この度お披露目した Dries Van Noten の新作群には幾つもございます。
これまで Dries Van Noten は 90 年代のみを御提案してまいりましたが、 ( 人知れず告知無く ) SURR にとっての焦点年代を改訂させて頂きました今期より 00 年代の初期も我々の区分とさせて頂きましたことで一層に色濃く映ることとなってくれた、氏なりの衣類の歴史や伝統を重んじる姿勢と独自の野心と創造力によるコントラスト。


海上という時に過酷な環境で従事する人々のための強固なダブルブレストとラペルサイズという着飾ることを目的としなかった設計に、鮮やかながら品位に溢れるイエローを朴訥とした上質な綿で構築する選択感性と、レイヤードを模した目が覚めるようなホワイトカフスの独創性。 French military pea coat ≠ Dries Van Noten


過酷な環境において身体を包む, 守るという純真無垢な目的によっての設計を限りなく忠実に受け継ぎ、その時代だからこその素材選別によって実現した似て非なる男性像。何より何よりその素材に対する探求心あってこその何にも代え難い和名:茄子紺, 英名:Eggplant という名の極上繊細色の静かに強大な存在感。 French military M64 coat ≠ Dries Van Noten

想像と創造が叶う環境で育ち豊かな環境に身を置いていたからこそ、何より外的要因と内的要因に豊かな心を育てたからこそ成しえる着地点。今なお美しい氏の表現が、なぜ今なお美しいかを証明する品々です。
SURR by LAILA 福留
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Newarrival
early90s 〜 early00s
Dries Van Noten
6/29(金)12:00〜 御披露目
SURR by LAILA 小林
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ムッシュが表現するプレタの世界でさぞ当然かのように選択されてきたテーラード。左岸に馴染むよう設計された構築性、力強い男性美より流れるような美しいフォルムを愛してきたパリジャンの心を掴んでは離さないアームの輪郭線、すとんと落とすような外枠、心地よくなびく着丈。セーヌ川を歩く後ろ姿を捉えるだけで認識できるほど公衆的に認められたそのテーラードというのは、今現在でさえ美しい造形のひとつであると喝采を浴びるムッシュのテーラードであり、呼吸をするように袖を通す彼らの男性像を護る、実践的な上着で御座います。
同様に、ムッシュ統制下におけるプレタの世界でさぞ当然かのように選択されてきた極上のウール、とろけるようなシルク、何より、精選された御素材の中で稀有ランクなるものがあるならば疑いもなくトップクラスに入るであろう “天然木綿” による構成。ロバートレッドフォードがウエストエッグで優雅に着ていそうな具体性と「オールドスポート」と聞こえてきそうな20世紀傑作の想起点は、まさに純然たるホワイトテーラーであり、純然たるシアサッカの精選でありますが、それでも尚、時代性や象徴性やらが無関係に、あるいは左岸に馴染むよう設計された構築性,2つ釦,ノーベンツ,計画的なダーツ,力強い男性美より流れるような美しいフォルムを愛してきたパリジャンの心を掴んでは離さないアームの輪郭線、すとんと落とすような外枠,心地よくなびく着丈。禁酒法時代のビールではなくブルゴーニュ産がよく馴染む実相こそ、いくつかの仏的セオリーを通過した(あるいは同氏が形成した)見事な表現であると。




そのうえ、ここまで純然たるサマーテーラードというのは。

mid70s Yves Saint Laurent , cotton summer tailored jacket
ミアファローが居らずとも、一夏の物語に。
SURR by LAILA 小林
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素晴らしき御縁。
ご年齢,職種,一切問わず、全ての紳士に。

Newarrival
1996s HERMES
Sac à Dépêches
SURR by LAILA 小林
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本作は、6月23日 ( 土 ) 12:00より御披露目と致します。
弊店の取り扱いは全て1点ものとなり、これまでの御提案で光栄にも幾度かお問い合わせが重複した経緯から、当日のお問い合わせに関しましては、順にご回答とさせて頂きます事、御了承の程をお願い申し上げます。
皆様の御来店を心よりお待ち申し上げております。
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独自に根付いた歴史を辿りましても,辿らずとも、我々の箇条書きにした計画リストの最上列トップに存在し続ける其の貫禄というのは、「イタリアの風」というテーマを決定させた瞬間から必然的に存在している貫禄ですし、北青山の小さなヴィンテージショップの勝手なテーマが閣議決定されるずいぶん前から王者として君臨し続けている、其の、貫禄で御座います。しかしながら素晴らしき70年代の紳士服など仮にリストアップをこなしたところで邂逅など容易く叶うはずもなく、朗報を座して待ち続ける日々から約4ヶ月ばかり。TomFord氏の情のかけらもないほど容赦のない美しい造形というのは自明の事ですが、上質な色気を支配し、最上の品質を保ち、正統性すら包容するグッジオの真髄というのを直接的に,明確に,そして濃厚に感取するに好適であろう70年代。某ミリタリーフライトピースを資料に設計された各所、余分な肉を削ぎ落とした造形は現代のオーバーイズムには馴染まず、匿名性によって抱擁された見事なコントロール。1921年フィレンツェのブティックからすべてが始まった「最上の伝統を最上の品質で」という熱いプラカードは本作でも証明されたように、紡ぎだされたふっくらとした綿、強固で滑らかなパーツ、純真無垢なリバーシブルという2面性、イタリアを象徴するスポーツシステムの採用(主にポケット)そして資料に敬意を払うように精選された美しい “ 色 ” と “ 色 ” については、ここでは控えておきます。
片面が、情熱色という事実も。
其の貫禄、70年代後期、グッジオ・グッチ。
18ssシーズンテーマ「イタリアの風」に乗せて。


New arrival late70s GUCCI reversible sport jacket
SURR by LAILA 小林
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紳士服飾史を辿れど、ここまで優雅で端麗でエレガントで鮮烈な世界を閉じ込めた衣服というのは存在しないだろうと慎重に省察を進めます。そこに語弊が混じるとするならば、ミラノコレクション史を見事に彩らせるMissoniという強力な存在ですが、あの絶望的に美しいテキスタイルの編集性というのは比較してどうこうというレヴェルではない確立的存在であろうとこちらも慎重に省察を続けます。
当時の活動期間は82年〜92年の僅か10年間。ステッチの糸1本における配色から全体のカラーバランス、トーンバランス、テキスタイルキープまで、実際的なその全てを統制,管理,統括指揮していた鬼才、Olmes Carretti氏をメインパーソンに配した同社クリエイションというのはぐうの音も出ぬほど素晴らしく、洋服を着るという単純な物理的行為を超えた何かもっと深く重たいものを1枚のtee shirtにすら感じる具体性、洋服でありながら美術的作品性という因子を実態として感取する,感取せざるを得ない強力な訴求力を備える、しかしながらMissoniと同位置でイタリを色彩の国へ押し上げた立役者というわけでもなく、ミラノコレクションを彩らせたミッドフィルダーというわけでもなく、確実に斜め上をゆく孤高世界、「Best Conpany」から送り出されたお洋服というのは時代性やらカルチャーやらが果てしなく遠いところに感じるほど美しく偏執的なテキスタイル、色彩、刺繍技術、上述のそれら以上に確認できる圧倒的 “ 質の高さ ” こそ、皆様に是非とも、御賢察をいただきたい引き続きの熟視点で御座います。

80-90s Best Conpany tee shirts , design from “ Olmes Carretti ”
おそらく人類が、季節問わず最も多く着用する衣服であろうtee shirtという区分。
しっとりと油分を含んだようなコットン、頑丈なリブの厚み、カラーコントロール、一貫されたイタリ本国生産と綿密な計画、1着に命を吹き込むようにフィニッシュされたネックの手縫いステッチは各作品ともに選定される糸色は異なり。
5枚の出逢い。この機会に宜しければ。





SURR by LAILA 小林
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久しく、久しく、Newarrival(お洋服)で御座います。
わたくしが愛してやまない某デューティーギアの中で最も情熱を傾ける80年代2ワラントに加え、3種の美しきテーラー、素晴らしい,素晴らしい,素晴らしい配色とテキスタイル群、ミリタリーの省察、某社カスタムピース、76年“H”の傑作。

90s Best Company short sleeve shirt , amazing textiles

early90s Edward Green , semi brogue shoes

50s French military paratrooper trousers

and more


90s Best Company tee shirts , amazing textiles

意は尽くされたかのように溶き解され、母国PRリズムにより一層と既視感の強い本作と思いますが、どこをどう解釈しようと実践レヴェルでは最強であり最高であると此方も改めて。田舎くさいパブで「Oh! Nice jacket!」と酒浸りの老人にアプローチされ兼ねないとはいえ、都会の小世界でもやはりNice jacketなわけであります。私物の1着は約10年情熱の火を絶やさず本日を迎えているので、おそらく今後ともMy Nice jacketとしてポジションする事でしょう。そのように思います。

80s Barbour two warrant oild jacket model “ Beaufort ”

60s British linen three button tailored jacket

mid70s Yves Saint Laurent , cotton summer tailored jacket


early70s Burberry cotton short coat , personal custom piece

1976s Hermes leather belt


late70s Yves Saint Laurent , wool tailored jacket
いずれも、明日6/16(土)12:00よりお披露目と致します。
皆様のご来店心より御待ち申し上げております。
SURR by LAILA 小林
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