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cashmere tailored selection / Diary625
16.11.2018

 

 

 

暖冬の予感を肌で感じていた9月下旬、セレクションの旅へ向かった福留から唐突かつエネルギーと説得力をもった言葉でこのような一報がありました。

 

 

 

 

【真冬を乗り越えられるテーラードをやろう、】

 

 

 

 

 

真冬を乗り越えられるテーラードを編集するというより、其の1着との出逢いこそ真冬を乗り越えられるテーラードの編集点を得るに至った純然たる良縁で御座いました。次いで、今シーズンは特別愉しませて頂き,堪能させて頂き,大変幸せな気持ちにさせてくれた cashmere / カシミア という特異点。その絶大な魅力と真に迫った暖かさは真冬を乗り越えられるテーラードという編集点を愉しんでいただく上では決して避けては通れぬ限定性であり、ビスポーク・フィッティングに当て嵌まらず成立するアウトラインや総合的なプロポーション、構築性とトロみの共存、いかに寒かろうとも悠然とテーラードを愉しんでいただきたい無垢な想いと完全一致した精選布陣、心から推奨をさせていただきたい cashmere tailored jacket で御座います。永い,永い御付き合いに成り得ますので。

 

 

 


New arrival early00s Burberrys cashmere tailored jacket

 

 

 


New arrival 80s Cerrutti “1881 couture” cashmere tailored jacket

 

 

 


New arrival 70s Yves Saint Laurent “rive gauche” double-breasted cashmere tailored jacket

 

 

 


New arrival 90s Hermes cashmere tailored jacket

 

 

 

 

 

明日17日(土)12:00より、御披露目とさせていただきます。

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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口に含まれた始まりを / Diary624
15.11.2018

 

ビールも大好きですしバーボンも大好きですしハイボールは呑みませんが最近遊んで頂ける方々から日本酒は学びますしこの頃は毎晩ひとり鍋奉行なもんですから晩酌にはお湯割り焼酎ですし塩鍋なんて極めつつあるわけで、もちろん11月15日本日0時に解禁となるブルゴーニュの新酒もまるで決まり事のように毎年頂いているわけです。15日に至る瞬間と思い,昨晩午前0時にスーパーへ足を運ぶケアレスミスを発揮した今年の味はどうかななんて水のように流し込むギリシャ人や何かと評価を与える自称ワイン中毒者でも御座いませんが、たぶん、丑の日の土曜日が年に1回の感覚なのでしょう。こういったら大変失礼ですから先に謝っておきますが、毎年そうやって頂いたとしてもなんて美味しいんだ今年は!なんて台詞を心の中で想った事も御座いませんし、どちらかというとドスンと力強い味が好みですので大晦日に食べる味はなんでもいい年越し蕎麦と表現するほうが正しいかもしれません。食べなければ年は越せない。のように。ブルゴーニュ産の新酒をいただいて冬を迎えることにハッとする。のような。中学生のときは某スーパーチェーンハンバーガー屋のグラタンコロッケバーガーが然うでした。
 

 

そうはいっても塩鍋にも合うと本気で憶っているわたくしの食べ合わせ感覚はトチ狂っていると自負ありますが、実際のところ迚も愉しみにしている其の新酒なわけです。このようになにかの時期に,なにかの節目に,なにかのきっかけによって、なにかに注視するようになると源流を突き詰めたくなるのもかわいい男心としておきたいところ、それこそギリシャ人の古き良き一般住宅の中や屋根の上には葡萄を潰すためだけの風呂桶のような構造が掘られていたり、ミニマムな自園の葡萄畑を持っているようだとなにかの本で読みましたが、ワイン発祥説のギリシャだろうがエーゲ海だろうがブルゴーニュだろうが製造の始まりや完成による始まりや人の口に含まれる始まりや、その道中において重要位置しているクラフトマンやディーラーやセールスマンやテイスターという存在もわたくしのしょうもない口に含まれる始まりを作り出す大切なポジションなんだと漠然とした敬意をもって已まず。その直後、口に含まれた始まりを塩鍋によって見事に終わらせるわけですが。

 

 

 

なにかの時期に,なにかの節目に,なにかのきっかけによって始めるなにかを大切にしたいのは、およそ5時間後に迫った新酒発売を良きタイミングと御披露目させていただく1900年初頭ワインディーラーが実際愛用していた 道具 との極めて稀有なご縁が然うで御座いまして、そうはいっても其の道具がどれほどの希少性や実際力を有するか否かも差し詰め重要ではなく、力強いブラックリネンで織られた生地やワインをボトルごと収納できる両サイドの専用ポケットなども詳細にすぎず、古き愛用品からキャッチする想像的な憶い、約100年以上前、という漠然な時代が確かに存在していた事柄に寄せる想像的な憶い、そのようなヴィンテージ/アンティークという世界に触れる際によく聞く月並みな文句を今一度申し上げたくなる純粋な衝動に駆られ、結局のところ、この11月の時期に,秋から冬に移行する節目に,ブルゴーニュ産の新酒を迎えるきっかけによって駆り立てられた注視対象が、1900年初頭ライト兄弟の人類初の動力飛行成功や,アインシュタインの相対性理論発表,トルコはオスマン帝国時代とその同時期、誰かの口に含まれる始まりを作り出していたディーラー故人の 道具 である歴史的フィジカルに圧倒され、それが極・限定的なフレンチワークウェアである事実も、衣服の汚れを防ぐために着用される Tablier / タブリエ である事実も、当時本品を愛用していたディーラー故人が気が遠くなるような21世紀に小さな島国で、まさか塩鍋と赤ワインを愉しむ男によって伝えられるとは、憶いもよらなかっただろうと。

 

 








New arrival early1900s France wine dealer’s tablier, black linen.

 

御披露目となる17日(土)は、ボージョレーワインの新酒もご用意させて頂きます。(塩鍋のご用意はありません)
お誘い合わせのうえ、皆様のご来店を心より御待ち申し上げております。

 

 

 

 

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Short jacket という狭き門 / Diary623
13.11.2018

 

 

 

 

 

“ Short jacket / blouson ” という狭き門に見出せる可能性は幾つかあるとして,結局のところプラクティカル(実用性)の偉大さには勝てやしないと憶うわけです。58cm以下の着丈、62cm以上の袖丈、ジップアップ。コットンであれウールであれ春であれ冬であれセーターであれシャツであれジーンズであれトラウザーであれ関係ありゃしない無双区分を追い求めると有力点として浮上する(私の場合)ショートスタイル/スポーツジャケット、狭き門の流れを遡るといやでも行き着く 50-60s France というひとつの源流。

 

 

直下するアームフォルム、肉に追随するコンパクトフォルム、立ち姿の美しさを求めない【動き】の世界に存在するショート/スポーツジャケットは、ハンティングやワークウェアとは別枠に成功を収めた仏ミッドセンチュリーこそ至極に憶います。該当年代ではコットン又はウール,ギャバジン個体しか視た事がなく、いずれも共通点としてタフネスな実態であります故、身頃下部にダーツを設けて広がらないよう配慮に至る追随性も生地の懐に叶うディテイルなわけでして、大体を持ってジップアップ、力強く立ち上がる襟、袖丈と着丈の高低差のみに終結しない総合的なプロポーション、今でこそモダンであると評価される当時年代に着眼されたスポーツシステムに決然とした信頼を未だ失わないどころかコンテンポラリ・ツールのような香りも強力なもので、いずれも狭き門に振るい分けられる箇条点と憶います。

 

 

 

 

 

その源流にネイヴィウールの個体が在るとして、もしくは同年代/同類型ブラウンウールを自然に放ち,1年後回収した後に時間をかけて手直しされたKarim pieceが在るとして、並びに、其の源流を愛したひとりの男が発表するメゾンピースに据えられた骨組みが在ったとして、あるいは源流のみならずヴィンテージファクターを的に捉えた其々を目にしますと只只唯唯、嬉しくてたまらなくなるのは私がシュルレアリスムに則った提案を本職とさせて頂いているからではなく古きも新しきも愛してやまないシンプルな思想を持っているから、なのでしょうが、結局のところ狭き其々とはプラクティカル(実用性)の偉大さを犇犇と感じずにはいられない純然たるフレンチ・シックの顕しに過ぎず,若干の目的を成熟させるための手段に過ぎず,しかしながら将来の躍動のため選択するタフネスツールに過ぎないスポーツジャケットで御座いまして、そう何着もクローゼットへ収めても仕方が無いスポーツジャケットな故に、そう何着も収めたくなる求心力を秘めたショートジャケットであるが故に、シャツは仕舞えよと叱りを飛ばす年輩者の前で堂々と頂けるタックインの紳士性はシャツに留まらず、狭き狭き、そのうえ狭き門として存在する此の素晴らしきショートスタイル/スポーツジャケットを11月ボジョレヌーヴォ解禁直前でさえも熱度をもってご提案させて頂きたい極・男性的なアクティブジャケットであり、パワフルウェアであり、タウンユースギアとして御査収のほど頂けましたら、そんな嬉しい事も御座いませんし、私物で探し始める次の流れも何ら変わらず、わたくしは苦しみを受け入れるただのマゾヒストで御座います。

 

 

 


early00s Ballantyne turtle-neck wool knit jumper,
80s British royal navy wool dress trousers dead stock

 


early00s Ballantyne cashmere knit jumper,
80s British royal navy wool dress trousers dead stock

 


early90s Dries Van Noten hand-knit wool jumper,
80s British royal navy wool dress trousers dead stock

 


Karim Hadjab 4Saison & joint & hand finish, 50s French brown wool sport jacket
50s French navy wool sport jacket
2001s Jean Paul Gaultier double zip & 4pocket sport jacket

 

 

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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Newarrival, 英国のニットとLondon bespoke / Diary622
9.11.2018

 

 

弊店基準によると良縁あらば夏でも容赦なく買わせていただくBallantyne / knit wearですが、同国で紡がれ,編まれたそれぞれを体感するものなら【品質】部門において最高/最強の威力を持つというので上澄みに触れてしまった気持ちも否めずして至極幸福な気持ちになるのもBallantyne / knit wearだから。そのように憶います。これ以上何も申し上げる事は御座いませんし、申し上げるべき事も申し上げなければならない事も申し上げる必要がある事も、何も御座いません。只一向、Ballantyne / cashmere を贅沢に憶い,Ballantyne / cashmere のご提案を贅沢に憶い, 無垢な最高性質を Ballantyne / knit wear / cashmere という布陣でご用意叶いました事、わたくしも心の栄養にさせて頂いて、皆様のご縁と成り得ましたらこんな嬉しい事も御座いません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


New arrival, 70s – early00s Ballantyne vintage knit collections

 

 

 

 

 





 

永い事探し求めていた個体であり詳細であり、希求してやまず、渇欲もとまらず、恋焦がれるLondon bespokeの正体は英国ハイエンドの一線に君臨し続ける【John Lobb】で御座います。わたくしが知りうる限りの情報では世界最高峰と称するに満ち足りる狭き区分であり、探して出逢える種類の区分では当然なく、London bespokeではペンライティングもないもんですから御足にぴたりと合うシンデレラであらば心の底より推奨させて頂きたい Single Monk なわけで、神経質に油分を注いできた端正なケアリングから成り立つエイジングの見事な事、見事なエイジングから成り立つ深いワインボルドーの神妙な事、マイベストジーンズを既にお持ちであらば是非とも結び合わせ頂きたく存じますし、常用品として心の底の底より、推奨をさせて頂きたい想いであります。只只、一向な道具として。

 

 


New arrival 70s John Lobb bespoke in London, single monk shoes

 

 

いずれも明日より御披露目と致します。

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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70s Ballantyne, black cashmere

 


early00s Ballantyne, canary yellow cashmere

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Comming soon, 英国のニット / Diary621
8.11.2018

 

 

先日の 2018A/W Knit & Trousers collections に次いで御提案させて頂きます今期の新作ニットは、英国グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の一つであるスコットランドにて紡がれた心からの敬愛と親愛に値する無我夢中に頬擦り必死な唾涎品質であり、それによる紳士像は正統, またの表現を王道, コンサバティヴ, 普通。いずれの形容詞も最良と一種の最強を指し示すと私は想います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Comming soon 1

英国のニット

 

多種多様で千差万別で変幻自在な正統で王道でコンサバティヴで普通な英国ニットの布陣。やっとこれぞな一着に出逢えた特級ブラック・カシミアを含む品々と皆様方との御縁をじっくり結ばせて頂けましたら幸いです。

 

 

SURR by LAILA 福留

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メソッドよろしく / Diary620
7.11.2018

 

 

 

 

 

着用頻度を問わずテーラードジャケットという品の恒久的な価値と魅力を時節問わず感じ続けてだいぶ経っておりますものの、折に触れては私服ではないと第二者に思われたり休日に着ていることを不審がられたり甥っ子が怯えに怯えて号泣する姿を目の当たりにしますと、やはり自分はまだまだまだ板に付いていない半端者であることを改めて自覚致しますので、それを打破すべく心身, 特に心においての精進を胸に刻みながらまた新たな刺激を求めて感性が彷徨い歩くものの、なかなかどうしてその布陣は想うように揃ってくれないのは探しものに限って見つからないメソッドよろしく今世の常の一つだろうとは思いますが、実際的にテーラードジャケットを日常着としている私にとっては極めて切実な問題でして、テーラードジャケットもその他と同じく不変的なものから独善的なものまで幅広く、方向性と目的が寄り添えばそれぞれが魅力的なので選択肢は決して少なくないはずなのですが、なかなかどうして相棒が増えてゆかないのはきっと私に問題があると想いますので、この容れ物を替えることはできないメソッドよろしく向き合ってゆくしかないものの追及心は捨て去ることができませんので、結局のところ妥協せず, 困り果て, しかし諦めないことでその先に光が在ると信じて日夜テーラードジャケットを求め続ける私にとって、もし仮にシルク 100% かつダブルブレストという相棒が現れたら、それはそれは感嘆の雄叫びを挙げることと想いますが、なぜそのような在り得もしなさそうな仮を想いつくかと申しますと、事実は小説よりメソッドよろしくそれがここに在るからでして

 

 

 

シングルも愛しておりますしダブルブレストも愛しております。ノッチドラペルもピークドラペルもショールカラーも愛しておりますしヴァージンウールもウールもコットンもカシミアもシルクも心から愛しております。しかしながら私は街中などでダブルブレストでピークドラペルのシルク l00% テーラードジャケットを着ている御人をお見かけしたことがございませんで、しかしながらその要素調和は社交界において極めて品位が高く、逆に申し上げますと日常的には高過ぎるというのが慣習的な予定調和があろうことも一応認識しておりますものの、そもそもある側面においては、囚われ過ぎて判断に支障が挙がるような慣習なんざ犬の餌にもならないと強く強く想って生きてきた, 今でも思いながら生きている非社会的社会人ですので、ダブルブレストでピークドラペルのシルク l00% テーラードジャケットが日常的に高品位過ぎるというのが慣習的なのであれば、だからこそ日常の一着として羽織りたいと心から想いますし、それを心から御提案したいですし、そもそもにおいてこの一着が純粋に魅力的であるがゆえ、結局のところ本件における慣習は私にとって犬の餌にもなりゃあ致しません。

 

 

そしてこの看板を背負っていることで生まれる宿命的な化学反応の圧倒的迫力たるや。ムッシュが打ち立てた美学を余すことなく受け継いだどっしりとした着丈に紳士的な範囲内において発揮される女性的とも捉えられる線のモードな美しさと、時代に則する ■ rive gauche ■ オリジナリティのスリムシェイプ。この “ 美 ” は今後時世がどのような道筋を描いてゆこうとも弊店は変わらず声を大にして御提案し続けさせて頂きますので、宜しくどうぞお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

90s Yves Saint Laurent rive gauche, double breasted silk tailored jacket

存在感において力が在るか無いかの点においては申し上げるまでございませんし、強いか否かで言えば凄まじく強いと感じられるかもしれませんが、私はこれを心から御推奨したいという性からは逃れられませんし、そうすることが私にとっての Saga なのだと想うことに致します。

 

 

SURR by LAILA 福留

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11月6日(火)終日雨、 / Diary619
6.11.2018

 

 

 

 

 

Instagram投稿のみを考えておりました本作ですがどうしても一言申し上げたい欲に負けて本エントリーを迎えているわけです。夏頃には撤去するかもしれない、哀しい、とアナウンスさせて頂いた向かいのバージニアクリーパーもどういうわけか未だ存在している11月6日(火)終日雨でしたので最後の力を振り絞る如く秋黄が混じるグリーンがとても綺麗でした。脈絡もなく進みますが、やはりコットンへの愛情は止まらないわけで、わたくしの基準で良いコットンであると判断を下した織りにくるまれて最期を迎えたいと終活があるのならそうしようと憶っております。本作も袖を通そうものなら其の判断の早さたるや、無条件にわたくしの最期の一日に加えたい欲に負けてしまいそうになりながら結局はどうしようもなく秋黄が混じるグリーンを眺めて終えた本日でありました。例によって斜め方向の柔軟な平織りと、大地の色と、フランス軍チェストポケットの採択と、黄色やグリーンの綿糸で幾重にも修繕を続けて参りたい決意と、ガーゼのように優しく,しかしながら力強い弾力は、90s初頭Balenciagaの個体、あるいは40sフレンチコットンが最後の記憶でした。素晴らしきrive gauche。

 

 


late80s-early90s Yves Saint Laurent rive gauche military style cotton shirt

 

 

 

 

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Antique woolと四川料理の箸休め / Diary618
5.11.2018

 

 

構築的なテーラード又はコートを注視するようになったここ数年、しっかりとした其れ等を着たい欲に駆られて今も生きておりますが構築的でしっかりとした其れ等をしっかりとしたフィッティングバランスで街中でしっかりと着る、がしばらくのテーマとなっているわけでありますので、成立しそうな個体を目にすると動物反射的に動いてしまうのは身体より心が先ず。メゾンの構成,英国軍の美しさ,サルトリアの色気、あるいは現代モードにも範囲網を敷きながらハウスならではのマテリアルは露出させたくはない天の邪鬼心と、カルチャーや文化や国柄が明瞭に視える内容も避けて参りたいのは粋なこだわりではなく捻くれたわたくしでして、そうは謂いながらも悩み悩んでいるわけではないが、実のところ時は同じく数年前よりひとつの回答が既に出ている、にもかかわらず範囲網をスクイードしている明快な理由が、コンスタントに出逢えない、に尽きる上、フィッティングが合わない、となると、いよいよあっというまの生涯の内どれほどの機会とどれほどの幸運とどれほどのチャンスに恵まれるものかと寝る前とか洗濯物取り込む時とかパスタを茹でてる時に憶うわけです。厳格な基準とわがままな欲求を満たしてくれる【Antique】という区分。

 

 

 

最近しっかりとしたコート着たいんだよね、とぼやく福留を横目に辛いものが食べれない彼を四川料理屋に連れて行くタクシーの中、確か1年と少し前、こうも伝心していると気持ちが悪いとは正直なところ、コートを着たくないと言っていた数年前を知っていたので、今ですか、と返し、なにか最近買い物したか→した、と他愛もない上司と部下の会話を運転手に披露したところで目的地に到着。彼は一口食し、静かに箸を置いておりました。

 

ある程度の男性的肉体が備わっている/備わっていないがAntiqueを愉しむにはマストファクターと思われるも実のところそんな事は重要ではないと申し上げたい明瞭点が 御仕立て である事に尽き、整合的で合理的な近年の生産システムとは真逆に在った1930年以前の其の世界は、ひとりの男性/自身のために仕立てる が紳士にとって正しい行いで、生地から織り上げる、1ではなく,0から100を生む、もブルジョワにとっての人生行為なわけでありまして(今も変わりはないと憶いますが)ミッドセンチュリーから近代にかけて発達した生産環境や新しい基準や規律やルールから生み出されたテーラードの骨組み、あるいはより良いとされる生地の提供、いずれも素晴らしい発展区分と理解に及びまして、しかしながら,だからこその相違点を述べれるのは 生地 と フィッティング/アプローチ で御座います。当時の織り機でしか生産できない生地はヴィンテージ/ツイードと同義、湿気を吸わせたウール地こそ目がぎゅっと詰まり,基本的に “とても強い” に限定できるほどヘヴィデューティに向き合える、雨にも打たせて頂ける、タフに付き合える、今現在では再現不可能と謂われる明確な魅力点と憶います。此の特異的な生地をそのままAntique woolと呼ばせて頂いてますが、それに加え、構築的で立体的なメイキングながらパッティングが仰々しくないナチュラルな見栄えと包み込まれる確かなショルダーフィッティングを基底に “肩に乗せて着る” が正解とされるアプローチ、以上をすごく美しいとして90年代、アンティーク・テーラードにペンキコーティングを施して発表したMaritin Margiela氏の提案も説得力のあるものでした。

 

上記マテリアルがくたくたの革靴にジーンズでも成立する証明点であると理解しながら、そのカジュアルエンドまで受け入れるかどうかが前提論として重要であり、仮にそうと分かればこの上なく至極と憶うのです。マイフィッティングのアンティークテーラード/コートを着れるなんて如何に贅沢な事か、今後の人生がどれほど豊かに憶えるか、数年前タクシーの中でひとつの回答が既に出ていたのはわたくしも福留も密心でおそらく、そんな大切な事を運転手に聞かせるわけには参りません。

 

 

 






 

 

Antique woolと謂えど千差万別存在するものと憶い、今までご提案させて頂いたAntiqueの其々も全くの同個体はなく、同類は有り、基本的に粗野で荒々しいテクスチャーを魅力としながら、スーパーグレードブルジョワ紳士が御仕立てされた事を前提としないとしてもあまりにも素晴らしいファブリック・タッチを実現している本作1900年代初頭の生地は繊維が細い原毛を綿密に織り上げたようなネップと力強さと良質が伺える同年代の中でも 上澄み とご認識頂いて差し支えない品質であり、集合的で整合的な4つ釦、チェストフラップ、小さく設計された襟型、アームフォルムの美しさ、カーマインレッドの裏地、懐中時計を収めるウエストポケットに常用品を差す事の重要性、コスチュームにならない全体のプロポーション、脇までしっかりとジャストフィッティングを成すコートがどれほど暖かなものかと,フィッティング伊44の者だけが着用を許されるコンパクトフィッティングとの出逢いがどれほど貴重な経験かと語気を強めてお仕舞いと致します。

 

 

 

 


early1900s British bespoke horse riding short coat

 

Antique woolの区分は現在本作に加え,1920sドイツ製テーラード、1900年初頭フランス製テーラードの布陣。
宜しければ。

 

 

 

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French maison collections / Diary617
2.11.2018

 

 

 

 

French maison collections
1960s-late90s
high quality pieces
11/3(土)12:00〜

 

 

 

 

 






New arrival late90s Yves Saint Laurent rive gauche velvet set up suit

 

 

 


New arrival 70s Yves Saint Laurent rive gauche textile silk shirt, brown&mint

 


New arrival late80s-early90s Yves Saint Laurent rive gauche military style cotton shirt

 

 



New arrival late70s Yves Saint Laurent wool tailored jacket

 

 


New arrival early80s Guy Laroche only cashmere chesterfield coat, fabric by Ermenegildo Zegna

 

 

 


New arrival 60s Pierre Cardin tweed blouson

 

 




New arrival late60s Yves Saint Laurent rive gauche all wool Knitting, big stole

 

本作に関しましては弊店初となる同社60年代を更新することが叶った個体であり素晴らしきニッティング,カラーコントラスト,純然無垢な道具として真正面から御対峙頂ける超然的求心力と初見検分も不必要なほどの圧倒性とタイミング叶えば日を改めてシャッターを切らせて頂きたい心持ちと恐らく今後ご提案する事は限りなく不可能に近い個体である事、誠に僭越ながら、触れて頂く行為すらひとつの財産として御査収頂けるものと存じます。最後に、ギ・ラロッシュ氏,サンローラン氏,カルダン氏の軌跡とフレンチ/プレタポルテ初頭の衝動と表現と声明と訴えと情熱と願いを、衣服を通じて御伝え叶います事を、こゝろより光栄に憶います。

 

何卒、宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

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Comming soon French maison, ただ一向な感動と / Diary616
1.11.2018

 

 


 
maison という世界の Pret-a-porter という枠の Men’s clothing という区分において商業的参入及び“其の枠”の拡散に一躍を担ったのがピエール・カルダン氏によるPierre Cardinであると私は憶っておりまして、オートクチュールから始まったモードと先駆者達が切り開いたストリームの中心にどっしりとポジションしている事に疑いはまるで御座いません。1950年後期〜1960年代のプレタ参入初頭、自由表現であるはずの其の枠の,其の区分ではクチュールの名残が渦巻く提案は今や賛美に値する詳細と憶いますし、当時女性服が主役であり今現在でも常に主役である / 女性を美しく魅せるため / であるはずの自由表現は謂わずもがな、上述は極めて紳士的でありプレタ参入当初のMen’s clothingであるして有る服飾史の片鱗とも憶いますが、そうでありながら同年代、クチュールの名残や片鱗も魅せず,モダンアプローチと自由表現の取捨選択のみがマテリアル主要要素として注がれた構成事実、当時でこそ前衛的であった其の姿勢、常に未来を視ていたPierre Cardin総指揮ピエール・カルダン氏の証明を差し置いて語る歴史は御座いません。

 

私が弊社販売業に携わらせて頂いてから vintage という世界の maison vintage という枠の French maison という限定性の Men’s clothing を目にした瞬間から片時も離れずして記憶に中枢部位の深いところに刻み込まれたメモリアルページもまた1960年代ピエール・カルダン氏によるPierre Cardinから送り出された1着のブルゾンである事実も未だ失われていない私の大切な財産です。ただ一向な感動を憶えた御縁は、2年と25日前の事。最初で最後と憶い,目に焼き付けた詳細のひとつと、最初で最後であろう懸念を他所にも,目に焼き付いて離れてくれない其のひとつが、背/全面に施されたアクションプリーツに御座います。生地が潤沢に使用された詳細より先ずアームの可動域やスポーツシステムを心得た構成が純真なブルゾンとしての機能を果たしますが此の巨大なプリーチを設ける意義など美的見地と審美性、フレンチ/モードの最前線でエンジンをかけ続ける同社自由表現の結晶である事実の他に、一体なにがあろうものかと。

 

 




 

 

Comming soon French maison

60s Pierre Cardin tweed blouson

 

同年代区分ピエール・カルダン氏によるPierre Cardinとの再会は、個体差異はあれどバックシルエットを視界に捉えてから僅か数秒,然りであろう在り在りとした手応えと、ただただ一向な感動を憶えたに尽きる邂逅で御座います。其の2年と25日前の感動と11月1日19:07ドイル・ブラムホールIIの新譜が流れる今この瞬間まで一切失われていない感動をじっくり綴れた事、vintage という世界の Pret-a-porter という区分の French maison という編集枠に此の1着が在ります事、ただ一向に、嬉しくてなりません。店頭販売至上主義者の私にとっても。御披露目は 11/3 ( 土 ) 12:00 。心より宜しくお願いを申し上げます。

 

 

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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& comming soon French mason , 60s rive gauche
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Comming soon French maison, ただ単純に良い服 / Diary615
31.10.2018

弊店では様々な区分の品を御提案致しておりますが、それらも各々の中で細分化が図れます。モードの世界に属しており、かつ歴史的に視て長い存在を Maison vintage と称しておりますが、その中には一般的な認識度の高い看板とそうでない看板がありまして、前者を Popular maison 、後者を Maniac maison と称した時、モードの歴史には数えきれないほどの Maniac maison が存在することを私は旅の時間で随時実感しておりまして、そもそもの文化性を鑑みるとそれは改めて言葉にするのが野暮なほど至極当然であり、沢山の本当に沢山の先人達が熱意と勇気と運と実行力を駆使して文化に属してきた証であるヴィンテージの歴史・モードの歴史の厚みと重み面白みは、元来無才能のちっぽけな私如きが全てを知ることなど到底叶わないことは分かっていながらも、この生業に就いてそれなりの時間を自分になりに真面目に向き合ってきた ( はず ) うえで今なお新しい出逢いや驚きを体感できるという現実と今後もそれが尽きないであろうという確信に近い想像が叶うというのは私にとって心から幸せなことだと想いつつ、ある日の何がしがきっかけとなり Maniac が Popular に替わるという時流の面白さとある種の危うさ・怖さを考えずにはいられません。

追って御披露目させて頂く編集, French maison におけるとある一着はどちらかと言えば前述で言うところの Maniac maison に属されるのだと想いますが、そもそもその認識基準自体が私の独善であり、そもそもそのメゾンは決してマニアックではないモードの文化と歴史に明確な功績を残してきた・残している存在であることをここに明言させてくださいませ。しかしながらモードの世界においてマニアックではない王道の存在看板でありながらも、私はその HOMME コレクションピースを目にしたことがありませんでした。

 

 

 


オートクチュールの時代を経てプレタポルテが本格的に始まった頃を私は現代におけるモードが始動した頃と捉えているのですが、ギ・ラロッシュ氏による Guy Laroche が産声を上げたのもその頃でした。モードの創始者 ( と私は想っています ) クリストバル・バレンシアガ氏やクリスチャン・ディオール氏の作品、さらに当時の社会における女性の存在位置や国外での活動などの様々な刺激を経て氏が打ち出したのは、構築的であり活動的であり何より品位に溢れる女性像でした。余談ですが氏は独立前にディオールのアトリエに在籍しており、同期にサンローラン氏, カルダン氏が居たのですが、世間はその若手3人に当時から大きな期待を寄せていたそう。髙い水準で世界観を表現し続けながら、平行して紳士服の世界にも進出したのが 1966 年のことでしたが、残念ながら当時の作品実物には触れ合う機会が未だありませんでして、そんな中ついに出逢えた一着は氏本人が手掛けた時代であるという求心力以上に、背景を全て差し引いて捉えたとて圧倒的に惹かれる以外の選択肢が無い ただ単純に良い服 だったのです。

 


さりげなく豪奢なラペル、小さじ少々よりもささやかに主張するステッチワークなど基本構築の中で男性的な強さを軸しながらもモード特有の女性的な美しさ根底に匂わせる紳士像表現は、まさにモードの始動と発展を担ったフレンチメゾン特有の世界であり、“ シャンデリアの下で黒よりも美しい黒に見える ” として社交界で高貴な色とされるミッドナイトブルーの色合いと、それを文字通り輝かせる Ermenegildo Zegna によるカシミアの顔立ちが混ざり合って調和するセットインスリーヴとダブルブレストの不変的なチェスターフィールドコートとなれば、いったいどうすれば否定することが出来るのでしょう。私にはその手段、未だありません。

 

 

 

 

 

Comming soon French maison

early80s Guy Laroche cashmere 100% chesterfield coat, fabric by Ermenegildo Zegna

その分野において, 品において “ 終わりに出来る ” という存在にはなかなか出逢えませんし、店頭販売至上主義者の私にとってそれはある意味あってはならない類ではありますが、と同時に一人の漢としてそういった品との出逢い極めて大切に感じておりますので、僅かでも御興味頂けましたら是非にと想います。御披露目は 11/3 ( 土 ) 12:00 。心より宜しくお願いを申し上げます。

 

 

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Comming soon / Diary614
30.10.2018

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が当店に携わらせて頂いてから最初の編集点が Maison で御座いました。
時も経過し早2年、揺り起しとなる此のエディットも とある個体 と とある個体 との出逢い / 邂逅がきっかけである事、其の再会を果たした御縁は、まさに2年と23日前、御披露目とさせて頂いたファントムピースで御座いまして、厳密には同個体ではなく、しかしながら70年代以前の個体との御縁は 再会 と呼ばざるを得ない程,願望も実らない日々と,切望も泡と消える日々とで、それ故に、幸運 だとか 強運 だとか 日々の行いが宜しいので神からの粋な計らい だとかそういう種類の俄に信じ難い御縁か、もしくは実のところバタフライ効果なみの迂遠で壮大なプロジェクトが密かに実行された並々成らぬ自然連鎖の着地点か、あるいはライフポイントすれすれまで攻め続けた福留の所業か。なんだっていいのですが。次いで、弊店においては初の御披露目が叶う仏メゾンの表現者。同氏表現においては是程の純然たる紳士服が存在したのか、が、率直でシンプルな感想で御座いました。生産域も量も極,限定的と推測も容易ですので理解はしながらも同氏表現の其の姿を過去4年、いえ、旧LAILA VINTAGE時代から数えても約10年一度も獲得したことがなかったという事で、いよいよどのように御伝えしたら宜しいか頭悩ませながらも行き着くところは常に純粋な洋服である事実のみですので、信条は変えずに参りたいと憶います。順次情報公開とさせて頂きますので、引き続き,宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Comming soon 60-90s French maison

 

 

 

 

 

 

 

 

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KARIM HADJAB, couture / Diary613
26.10.2018

 

 

カリーム・アジャブ氏が手掛けるKARIM HADJABについては小林,福留共に、それぞれ11回ずつDiaryにおいて綴らせて頂いておりました。ここで考え,文章に起す作業は、事務的というよりなにかの儀式のようなもので、もしくは言葉通りの対話であり、あるいは対象個体に隠された秘密を暴こうとする邪心や親密な関係を築こうとする好奇心に支配されているもので、いずれにせよ書き終わった際はより一層と愛情が増しているもので、ここで申し上げる事では当然御座いませんが、お客様へ金銭と引き換えにお渡しするだけの運びに留まらない「商品からの超越」を獲得するための一手段であります。ある意味においては。少なからず、わたくしにとっては。
 

 

そのように限定同区分に向けた綴りを11回行わせて頂きましたカリーム・アジャブ氏が手掛けるKARIM HADJABについて。視覚的魅力や明快な出立ちは扨措き、概念性や意味性のほうが専ら強烈なもので、強烈なまでに、強烈なほど、心の奥底に注がれるものですから、カリーム・アジャブ氏が手掛けるKARIM HADJABと向き合い続けた約3年の間に「対話」を成したそれぞれは、過ごした時間を得て感じた今現在は、ワークピースやヴィンテージやスタイルやクリエイションやその他色々をもって向き合う事を辞めたそれぞれと成り得まして、もっと深く、もっと密接で、もっと宿命的な、純然たる 衣 であり、同氏はそこに 命 があると堅固な信念を抱いております。其処に関しては未だ未だ,対話が足りず、おそらく3年という月日では到底辿り着けぬ領域のように憶っております。

 

KARIM HADJABを手掛けるカリーム・アジャブ氏に、「クリエイター」「アーティスト」「表現者」というより、ひとりの男性として,ひとりの人間としての魅力を憶えたのも半年前。衣服1着への汚れのない情熱や、濁りのない愛情が注がれている事実、熱意と強さが入り交じった 鋭気 すら感取する有り様は、【作り手の心の通っていない服作りはとても嫌なんだ。着て美しいだけの服には興味がない。いつも着る人に寄り添い、風に揺られて、鳥の声を聞いて、たまには雨にさらされて。そのようなあり方がとても大事なんだ】というインタビューでボソッと語られた日本語句96文字に凝縮していると、わたくしも大切にさせて頂いているセンテンスです。すべてに通ずるとも憶いますので。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

この度、ご用意させて頂いたカリーム・アジャブ氏が手掛けるKARIM HADJABの衣服は、2点のみの御披露目で御座いまして、2点のみしか向き合えなかったKARIM HADJABを手掛けるカリーム・アジャブ氏より大切に御譲り頂いた衣服でありますが、カリーム・アジャブ氏が手掛けるKARIM HADJABの中で特異的にポジションする実相と詳細で御座いますので、2点それぞれは簡潔的な詳細事実を記したいと思い、いづれも1からの御仕立てと、極稀少の生地をもって向き合ったKARIM HADJABを手掛けるカリーム・アジャブ氏の不可測かつ突然の予測できない衝動に駆られた 【Body Couture】と【Couture】の2着である事、先ずは前置きとしまして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10/27(土)12:00より、御披露目と致します。

 


KARIM HADJAB
location : France / Atelier
creation : Couture / 4Saison
fabric : 1930s cotton herringbone dead stock
idea base : early1900s French work coverall jacket

 

1930年代コットンヘリンボーンのファブリックを用いて製作された個体。1900年代初頭のフレンチワークカバーオールを資料に構築され、立体的なパターンメイクとそれ以降は排除された脇下の可動域生地(2等辺三角形のもの。形状から同氏はこのパーツをナイフと呼んでる)が特徴。随所に手縫いを施し、また補強として裏側各所にアンティークインディゴリネンの生地も配置している。後、1年間自然界へ投下。生物との共存、天水や自然光の恩恵、あるいは自然の猛威という厳しい環境直下での洗礼を受け、1年後に収穫。全体としてマッシュルームトーンからコルク色を確認できるクリーミーな実相。整合的な4つ釦、手作業の行程が多い当時の時代背景を踏襲したショートスリーブレングス。

 

 

 

 

 


KARIM HADJAB
location : France / Atelier
creation : Body Couture / Overdye / 4Saison
fabric : 1930s cotton herringbone dead stock
idea base : 1910s French work double-breasted jacket

 

1930年代コットンヘリンボーンのファブリックを用いて製作された個体。1910年のフレンチワークダブルブレストジャケットを資料に構築され、カリーム・アジャブ氏の身体に併せて設計されたボディクチュールピース。釦ホールや生地端の折り返し部分をすべて手縫い仕上げ、脇下のプリーツも上記資料を精密に表現。染色後、1年間自然界へ投下。生物との共存、天水や自然光の恩恵、あるいは自然の猛威という厳しい環境直下での洗礼を受け、1年後に収穫。同氏表現唯一の深いボルドー色に昇華された本作は、フレンチ・シックとしてのシンボリズムを感取できる素晴らしき実相。絶品です。

 

 

 

 

 

 

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年に数回か数年に1回訪れる小さな奇跡 / Diary612
25.10.2018

 


14ミクロン以上のカシミア原毛は当然、本作は間違いなくSS級グレードに分類される極上質の其れでしょうし謂わずもがな、それほど繊細で極稀少で柔らかな原毛がここまでの重量で、厚みで、重厚に編み上げられた事実と、その全体像と詳細が, リブ/ニッティング によって仕上げられた事実に度肝を抜かされた御縁で御座いました。

 

 

 

 

 






 

何より先ずニッターに感謝の意を伝えたいあたたかな気持ちにさせてくれたシンプルかつ圧倒的感動は、芳醇なキャメルカラーに魅了された20秒後、袖を通す30秒前、親指と人差し指で摘んでみた其の瞬間で御座いまして、ニッティングの精密さと力強さ、何より 迫力 というものを感取した事実も其の瞬間で御座いました。無彩色で撮影に試みましたらまるでフィクションのような機械的,工業性,無機質感すら漂わせるダイナミズム、しかしながら色を与えると生命感が蘇るので益々色彩の重要度を再認識するに至った、やはりこの、紳士性の強力なキャメルカラー。

 

 

 

整合的かつモダンにアプローチされたウッド釦、高く設定されたネックフォルム、リブの伸縮性を見据えてミニマムに編まれたショルダー/アームパターン、簡潔的なハンドウォームポケット内部はハイゲージで編み変えられ、ニットジャケットとしての威力を証明するに充足する成り立ちと構成なわけでありまして、初見検分の際は仏メゾン某社のニッティングクオリティをいとも容易く想起させるに充足する成り立ちと構成なわけでありまして、そのようにメゾン品質を裕に凌駕する実際的属性を、親指と人差し指で摘む行いのみで“然うである”と解る驚異性と、ニットの宿命論が暖の確保のみに終着するならそれ以上の働きをする極上繊維カシミアの力と、ニットの宿命論が優しさの表現に終着するならそれ以上の働きを魅せる実践的ダンディズムと、何度往復しても尽きる事がない種類のニット・ウェアである私的意見と、80s anonymousの実相を受け入れるしかご提案の道もないもんですから。このような機会は極めて特例的であり、例外的であり、年に数回か数年に1回訪れる小さな奇跡で御座います。本作のようにハイエンドな品質を具有したニットこそ、丁寧なブラッシングと管理アプローチを習慣化し、恒久的目線にて御付き合い頂けましたら。手入れ次第では【編み物】ほど寿命が永い区分は御座いませんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





New arrival 80s France cashmere rib Knitting jacket

 

 

 

 

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素晴らしきGianni Versace、 / Diary611
23.10.2018

 


 
イタリ / クラシカルをどっしりと構える骨組みはそれだけで十分すぎる色気とダンディズムなわけで、たっぷりとそそぐは嬉しくなるカラートーン,テキスタイルアプローチ、見識はエロティシズムのみを追求した容態ではなく、紳士性を模索した2つ先を視れるプロポーションというのが強烈なリアリティを与え、ジョルジオが提案する官能性よりは一歩手前で、此のミドルレンジとワイドフォルムと約3cm未満の細く保たれたダブル仕上げとブレイクさせるえげつないほど魅力的な溜まりと、生地の分量を逃がすアウトタックは2本以上の精選規律と、それがブーツだろうがオックスフォードだろうがキャップトゥダービーだろうがメインストリームに乗ずるスニーカーだろうが深いところで受け入れる驚異的キャパと、そのうえヒップフォルムを限りなくコンパクトに制限する術というか技というか同氏の研ぎ澄まされた感覚というのが “ 探しても無い ” にフィニッシュする最高トラウザーと絶大な信頼を寄せるわけです、
mid80s Gianni Versace

 

 

 


 
なんといえば宜しいか。
 
ウゴキに追随する生地は決して軽くはなく、ヘヴィオンスだとここまでの色気とヤクザ的暴力性は確保できず、とはいうものの、バンコクはお土産屋さんで売っている象が無造作に描かれた快適パンツとは天と地程の差があり、石ころとダイヤモンド程の芳醇/差異があり、活動的なダイナミズムがあり、生活的なドライブがありまして、それは大方テキスタイル云々より先行するトラウザーとしての根幹的成り立ち、基底そのものの実際力に起因するのだろうと憶います。もし確保したmid80s Gianni Versaceのトラウザー個体がなにかのきっかけとタイミングと不運によって失われてしまったとしたらわたくしは一体この先どのように生きて参れば宜しいか、まで、追いつめられる恐ろしさと求心力を備える感覚点というのも、脚を通したまでは気持ちがよいに留まり、結び合わせるシューズを履き、たった一歩、足を前へアクションした刹那に憶うところ、あぁぁ、なんて良いトラウザーだろうか。という分かりやすい茶番を本気で申し上げたいのが困ったところ。なんといえば宜しいか。

 

 

 

 

 

おそらくは、生粋のニット好きであらば素敵なニットを着用頂いた初対面時の感動と同義。その感動というのは編み地がこう、原毛がこうでゲージがこう、という具体論のみでは決して語れない純粋無垢かつ絶対的な経験から基づく “ 着用感取 ” に委ねた結論のように憶いますし、幸運にもその機会を弊店にて目撃させて頂いた際は、大体をもって共通する,あるいは月並みな文句として世に溢れている、言葉が要らない、其の場面で御座います。生粋のトラウザー好きという傾倒者などそう多くはいないと存じますが、しかしながら、そうはいっても、少なからず、素敵な穿物を経験値としてインプットされてきた男性であらば、必ず,御感取頂けるものと存じます。それほど、それゆえにこそ、そのようなわけで、穿き合わせ頂けるフィッティングと其の出逢いというのは至極幸運に憶いますし、初回感動とともに完全なカタチで持続する 幸福 というのを是非ともご査収頂きたい、いち、漢としての、意見で御座います。僭越ながら。

 

 

 

 

 

 

 

わたくしの勝手な感覚にて申し上げるのは大変恐縮に憶いますし恐れ多い事ですしお門違いもいいとこだと非難殺到も承知のうえで、小さな勇気を抽出して敢えて申し上げますと、お洋服がお好きな男性であらば、今探されているトラウザーの想像点を決して裏切らぬ個体群であろうかと、お洋服がお好きな紳士であらば、今後穿いていきたいと強く願うトラウザーの容態とはまさに此の区分であろうかと、お洋服を愛してやまない皆様であらば、ビスポークしかないのではと諦めかけていた暗闇に一筋の光を感取頂けるはmid80s Gianni Versaceではなかろうかと。という分かりやすい茶番を本気で申し上げたいのが困ったところ。なんといえば宜しいか、本当に素晴らしいので。

 


 

 

 

 

New arrival mid80s Gianni Versace wool trousers, Glen check

 

 

本作含め、同社トラウザーは計5点を御披露目させて頂いております。
いずれもフィッティング伊44〜46の皆様、是非この機会に。

 

 

 

 

 

 

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2018A/W Knit & Trousers collections / Diary609
19.10.2018

 

 

 

2018A/W
Knit & Trousers collections
25 vintage pieses
10/20 12:00〜

 

 

 

 

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素晴らしきGianni、 / Diary610
22.10.2018

 

素晴らしいトラウザーをご紹介させて頂こうと少々張り切った結果、或いは早朝冷え込み秋深まる頃、いよいよ愉しくなって参りまして、皆様にもこの感動とシンプルな喜びを感取いただきたいという私のシンプルな憶いと、Gianniのトラウザーを穿ける幸福と、いずれも詳述は明日にしまして、本日は4枚のスタイルカットで週明けと致します。

 

 

 


New arrival mid80s Gianni Versace wool trousers, mushroom check
70s J.M weston chelsea boots

 

 

 


New arrival mid80s Gianni Versace moleskin trousers, olive
50s British military volume cap toe boots

 

 

 


New arrival mid80s Gianni Versace wool trousers, light gray
New arrival 80s Missoni sports wool knit pullover

 

 

 


New arrival mid80s Gianni Versace cotton corduroy trousers, pink
New arrival 80s Emporio Armani wool cardigan, forest green

 

 

 

 

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呑んで食べて遊んで,呑んで / Diary608
18.10.2018

 

先日2日連休をいただきまして、夏期休暇リベンジを果たそうと前姿勢で挑みましたが四国をゆっくりするにはスケジュールが足りず、また昨年末訪れた北陸での食も忘れられず、よりディープに巡るを裏テーマに、今回は福井を訪れました。
 
福井在住であり,6年付き合いのある友人に細やかにアテンドいただき、観光は一切せず、呑んで食べて遊んで,呑んでの2日間。初日夜は彼の友人(6年の彼との付き合いに危うく終止符を打ちそうになるほどの美女達)も加わり、日が昇るまで健全に愉しませていただきました。兎にも角にも食が素晴らしく、日本海の鮮魚に舌鼓を打ちつつ、二日酔いに覿面な辛口おろし蕎麦、初日遅い昼食にセレクト頂いたコーヒー喫茶のチキンカレーには完璧に胃袋を掴まれまして、翌日もお邪魔する始末。また参ろうと思います。

 

 


蕎麦屋【その字】

 




コーヒー喫茶【HALF】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今週末より【とある区分】と【とある区分】の編集構成をさせていただきます。
詳述は追って、
 

 

 

 

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在りし日の恋と遺伝子の核 / Diary607
17.10.2018

羊毛の表情や仕立ての激情を色濃く感じられる時期がやってまいりましたので皆様是非にどっしりと腰を据えて御挑みくださいませ。私は2017年度の非服飾買物部門で金賞に輝いた洋服ブラシの活躍に一人心躍らせております。
羊毛の表情はいつも心が掻き立ててくれる、在りし日の恋によって設定されたいくら年を重ねても変わることのない扇情のような魅力であり、仕立ての激情は衣を愛するうえで欠かすことの出来ない、そして男性の命において遺伝子の核に刻まれた忘れようにも無くそうにも忘れられずに無くせない感情です。その二つを丁寧に内包する本品は男性であれば心に残らないはずがない。と言って差し支えが無いほどの、ある意味八百長試合のような一着。

 

 

 


従来であれば実務的である縫いを適度に強調することで視認点としたステッチワークに他に類を見ないほど芳醇な水牛角のボタン、正統的豪奢さに新たな鮮度を与えるカーコートポケットの設計など、このように自由な感度が丁寧に的確に注がれる品に出逢えると心から幸せな心持ちになりますが、やはり根幹にムッシュが設計した紳士像, そのパターンメイクをしっかりと受け継いでいることが何より物質として後世に残り続ける, 記憶として後世に語り継がれる要因ではないでしょうか。氏がデザイナーとして世に出て以降どれだけ時代を経ようとも Yves と Saint-Laurent と rive と gauche の 4 つの文言からなる不変性は変わらないと私は信じております。

極地的な紳士力であり男性性として異常なまでの妖艶さを誇る一着ゆえ時に圧迫されるほどに圧倒的な存在感を感じるであろう第二者に反して、着用者自身は効能抜群な温泉に肩まで浸かっている如し寛ぎを御体感頂ける一着。至極正統で綿密な仕立てであり妖艶なパターンメイクによるフィッティングでありながらの寛ぎを実現する当温泉の主成分は WOOL 85% と CASHMERE 15% となっております。

 

 

 

 

 

90s Yves Saint Laurent, double-breasted half coat

 

 

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どうしようも無いほどに個性的で強過ぎるほどに強い / Diary606
16.10.2018

私がこの一着の素材が異なる同雛形に目にしたのは遥か遥か遥か以前でして、この一着そのものを初めて認識したのはだいぶ以前のとある資料でした。現在広く認知されるその設計が産まれるより先に “ 国 ” そのものが精魂込めて手掛けた一着は、同種の品と捉えようとも捉えられない異常なまでの個性が結果的に注がれることとなり、着飾ることよりも機能面を論点としていることから極めて極めて強く、そして誤解を恐れずに申し上げますと難しい形状に仕上がっているのですが、しかしながら全てを鑑みたうえでそれが発する熱量はどうしようもないほどに圧倒的であり、抱く感情は一瞬で沸点に辿り着く興奮でした。それは遥か遥か以前に素材が異なる同雛形を目にしてだいぶ以前にそのものを資料で認識したという経歴を差し引いたとて同じくであろうと確信できるほど。品そのものの魅力 ( 力 ) を根本的に信じており、それをお伝えすることを信念の一つとしている私にとってついにこの一着と出逢えたことと、それが様々な意味合いにおいて圧倒的である独善的事実に辿り着けたことを心から幸せに想います。

 

 

 

“ ダブル ” という言葉でまとめるには余りにも特徴的過ぎる大きな面積を活かした前立て, そこに威風堂々と据えられた地図を収納する大きなポケット, 手袋着用時にも扱いやすい大きなボタンにループ, 風の侵入を防ぐ数多の複雑な装飾。1950年頃のスウェーデンにおいて設計された 2 輪車用衣類は現代のいわゆるライダースジャケットとは全く異なる仕上がりでした。
防寒面と機動力から肩幅・身幅・着丈・袖の分量など現代の洋服そのものとも全く異なる着地点に至っており、そのシルエットは街中で見かけられるどれとも異なりますので端的かつ誤解を恐れずに申し上げますと一見極めて極めていわゆる難しいシルエットと捉えられてしかるべきであり、かつ機能面を最大の論点として練りに練り上げられた装飾性とスタイルも街中で見かけた際は異常な個性となりますので、おそらくこれまでに弊店が御提案してまいりました品々の中でも特級の部類に属する “ 強い一着 ” ではないかと想います。

ですので、極上に御推奨したい一着です。

 

 

 

 

 

50s Swedish military motorcycle leather jacket

想像の域を出ませんが、もしかしたら御覧頂いた瞬間に答えを産んで頂ける 0 か 100 の一着かもしれません。しかしながらどうしようも無いほどに個性的で強過ぎるほどに強いこちらに御共鳴して頂ける方がおられることを, 袖を通して街を闊歩して頂ける方がおられることを、それこそどうしようもないほど独善的に確信しております。

 

 

SURR by LAILA 福留

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