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秋➡冬 / Diary1352
13.11.2025

 

最近は気温も下がってきて、ニットを揃えられた方も多いのではないでしょうか? そろそろ次はコートを探したい、というお声も増えてきました。 そこで今回は、これからの季節におすすめ のウールやカシミヤ素材のコートをいくつかご紹介いたします。 軽くて柔らかな着心地のものから、しっかりとした暖かさを感じられるものまで、豊富に揃っております。 ぜひこの機会に、冬のお出かけがより楽しみになるコートを見つけてください。

 

 

 

 

裏地無しのダッフルコート。 ミッソーニらしいけどらしくないマルチカラーで、個人的に1番好きです。

シルエットは、体のラインは拾わず美しく見えるAラインの、王道でクラシックな1着。

今から70年前のbespokeのコート。 個性全開で好きです、実物はもっといいです。

スコットランド製の特級カシミヤ仕様。 エレガントで知的な雰囲気のあるチェスターフィールドコート。

裏返して着たくなるくらい主張の激しい裏地。 身幅たっぷりでオーバーサイズなんですが、縦にストンっと落ち感のあるコートです。

カシミヤにも匹敵するするほどの保温性と柔らかさのあるキャメルヘアーとピュアウールのコート。”高い防寒性・軽さ・信頼できるネーム”の嬉しい三拍子です。

 

 

全部いいです。是非、着比べてください。

 

 

 

SURR 古川

平置きで肩幅76cm身幅70cm / Diary1351
7.11.2025

となると相当なオーヴァーサイズに感じられるかと思いますし実物を見ても相当にオーヴァーサイズに感じられるのですが、その実サイズ表記46であるこのコートは誰でも着られそうな寸値であるにも関わらず例えば48や50の身体にはしっかりとしっくりこないという的確なサイジングが成立しているのです。肩幅76cmで身幅70cmですからもちろん着ることはできるのですが、ふとした挙動で背中が突っ張ったりINにさほど着込めずざっくりとした羽織りコートとして成立しなかったりと、一見すると戸惑ってしまうかもしれませんが背骨を認識すればしっかりと御理解御納得頂けるはず。天才ジャンニ・ヴァルサーチェのメンズクリエイション最初期である80年代初頭の一着ですから。

 

 

後々に世を席巻したヴェルサーチェ帝国が築かれるより以前の規模が小さくだからこそ濃密かつ徹底的なクオリティー管理によって良い意味で“いわゆる”なGianni Versaceではない印象の最初期Gianni Versaceのメンズクリエイション、天才の略歴の中でも弊店はこの最初期を特に特別に想い扱っています。

強いて称するとしたらPコートと言ったところでしょうか、このウール80%×モヘア20%の上品さと古典感に満ち溢れた獣毛プロダクトは。でも前立ても不可思議過ぎるアシンメトリーだしポケットの位置は造形的だしレザーのボタンホールパイピングは素敵過ぎだしレインヨークはもはやレインヨークではない、本当に“強いて”なだけで完全な別もの,別言語もの,別次元もの。これだから私は想い続けるのです、鳴々ジャン兄が長生きしてくれていたらファッションデザイナーの勢力図はきっと変わっていたのだろうな と、もしかしたら今よりももっと素敵な世界になっていたかもな と。まぁそんなこと言っても仕方ありませんね。

なのでプロダクトで心を満たしましょうぞ。最初期Gianni Versaceのメンズクリエイションでしか得られない栄養素は確かに存在しますから。このコートにおいて語られるオーヴァーサイズは近代のただ大きいだけのオーヴァーサイズとは根本的に異なります。紳士服の歴史にあった重ね着をするため内側に空間を大きく配置するというレイヤードを目的とし哲学と美意識が詰まったオーヴァーサイズの概念に異国の天才,三宅 一生大先生から学んだKIMONOの世界観を注入した服飾史と文化が混ざり合った純然たるモードのオーヴァーサイズなのです。

 

 

 

 

 

New early80s Gianni Versace wool & mohair oversized design coat

 

以上を踏まえたうえで唯一無二のオーヴァーサイズコートとして御提案致します。MYサイズじゃなくて本当に良かったー。

 

 

SURR 福留

ミウッチャの“好き” / Diary1350
31.10.2025

親愛なる敬愛なるミウッチャ・プラダ。一貫した哲学と美意識を貫き続けた彼女,ファッションデザイナーとして才覚を発揮するまでに紆余曲折あった彼女,特有の愛で服飾業界を包み続ける彼女にもまた他の天才や鬼才や奇才と同じく明らかなる“好き”が在りまして、いや彼女のそれは他よりも分かりやすいんじゃないかとすら思ったりすることもしばしばあったりするくらい彼女の“好き”ははっきりしているなぁと、皆様方にVintage PRADA Uomoを御提案するその日のために虎視眈々と文字通り彼女のクリエイションを見続けてきた私は幾度と無く思ったものです。

 

それは例えばイタリアンカルチャーらしくあるものの日本では馴染みの薄い,きっとまだまだ薄いですよね、な半袖セーターを一貫して製作し続ける姿勢に留まらずとあるランウェイのファーストルック採用したりとか、

 

 

これまでのクリエイションにおいて偶然では片付けられない頻度で登場し、今やブランドの象徴の一つと言っても過言ではないスタッズをとあるクリエイションにおいてはタキシードトラウザーの前面に文字通り星のように散りばめたり、

 

 

PRADA Uomo発足にあたり唯一外部職人に学んだ技術と哲学であるテーラーリング、“スーツが着にくいと思うなら我々の工房に来い。寝られるスーツを仕立ててやる”で御馴染みな世界最高峰の職人技術を吸収したうえで再構築されたミウッチャならではの明らかなる柔軟性のデザインテーラードジャケットであったり

 

と、彼女の“好き”は本当に心地良いほどに分かりやすく受け入れやすく、何よりも一貫したモード目線の美しさと格好良さと崇高なまでの上質な水準が秘められていて、いつ見ても着ても捉えても切り取っても成立するし圧倒的な唯一無二で在ってくれます。それらは言うまでもなく彼女が手綱をしっかりと握っていた時代,弊店というか私にとって2018AWまで、は濃い要素性として受け継がれ時にヘリテージ的な安心感と共にクリエイションを文字通り彩ってくれていましたが、それ以降はどうなのでしょうか。私はもう見ていないので分かりません。受け継がれていたらなんとなし嬉しい気持ちではあるのですが。

 

 

 

 

 

New Vintage PRADA Uomo 1998AW fleece wool design tailored jacket,00s Virgin wool short sleeve sweater & 2009AW pure virgin wool studz tuxedo trouser

 

ということでミウッチャの“好き”新作でした。

 

 

SURR 福留

こんなのあったんだ / Diary1349
30.10.2025

 

ティンバーランドと聞くと、やっぱり一番に思い浮かぶのは定番のブーツですよね。 実際、僕も学生時代にアメリカのヴィンテージを扱うお店で働いていたので、ティンバーのブーツやウェアは日常的に目にしていて、当たり前の存在みたいに感じていました。 でも、このジャケットに出会ったときは正直びっくりしました。「え、こんなのあったんだ」っていう、思わず声が出るような新鮮さ。ずっと見慣れていたはずのブランドなのに、まだ知らない一面を見せられたようで、ちょっとワクワクするような感覚でした。 洋服に触れていると、知っているつもりのブランドから意外なアイテムが出てきて、「また新しい発見があったな」って思える瞬間があるんですけど、まさにそれ。ティンバーランドってブーツだけじゃなく、実は奥行きのあるブランドなんだなと改めて感じさせてくれる一着でした。

 

 

 

ワークの雰囲気を色濃く残しながらも、よく見るとフィッシャーマンジャケットをサンプリングしたようなディテールが随所に見られます。胸のポケットの配置やDリングはまさにその名残で、アウトドアの機能性とタフなキャンバス地が絶妙に調和しています。特に印象的なのが、前身頃にカーブを描くように配されたポケット。単なるデザインとしてではなく、閉じたままでも手を差し込めるナポレオンポケット的な発想が込められていて、実用性とデザイン性を巧みに両立させているなと。

 

 

背中に大きく仕込まれたポケットは、フィッシャーマンジャケットのDNAを強く感じさせる部分で、もともと釣りのシーンでは、濡れた道具や魚を一時的に入れるための仕様で、両手を空けたまま作業できるよう考えられており、だからこそ前面だけじゃなく背面にも収納を置く発想が自然に生まれたのだと思います。

裾に付いたアジャスターは、本来は動きやすさを高めたり、体に合わせて調整するためのものですが、現代的な感覚で着ると、細部のニュアンスとして軽く効いてくれる。

 

 

New 90s Timberland WEATHERGEAR multi pocket cotton jacket

 

サイズはMで、ほどよい余裕がありながら大きすぎずバランスよく着用できるシルエットで、キャンバス地も思ったより硬さがなく、羽織ったときに自然と体に馴染んでくれます。デニムでカジュアルに合わせてもハマるけど、あえて綺麗なスラックスに合わせると一気に雰囲気が変わって、ジャケットの魅力を違う角度から楽しめると思います。

 

 

SURR 古川

ジョッパーとオックスフォード / Diary1348
29.10.2025

街中にいたのかネットスナップで見つけたのかはたまた映画か、今となってはきっかけを忘れてしまいましたが数年前から乗馬ブーツをファッションとして履きたいと思うようになりまして、日本では全く見かけないもののフランスだとやはり御国柄か無いわけではないんですよ男性用の本物の乗馬ブーツって。もちろん沢山ではありませんよ、私の仕事環境では男性用の特に上質なファッションプロダクトを専門的に扱っているコレクターのもとならば数足出逢えるといったところでしょうか、まぁこれは御国柄と言うか文化柄でしょうね。この欲求においては乗馬ブーツ風ではなく本物の乗馬ブーツであることが直感的に肝要だったのですが、となると私の身体には合わないったら合わない。筒の部分が太過ぎたり長過ぎたりに加えてそもそもにおける足のサイズが大きく関わりますから自ら本物の乗馬ブーツに固執した結果、選べない要因となったのは本物の乗馬ブーツたるゆえんそのものという落語のようなオチだったものの、先日の旅順でたったの一足ではありますがようやっとファッションとして履ける乗馬ブーツに出逢うことができました。しかもParabootsの大元会社でありフランスにおいて無形遺産企業に登録されているRichard Pontvert社の一足という弊店においては奇跡とも言える個体であり、筒形状が独特ゆえこれまた面白いことに普段25.5cmの私の足でも26.5cmの古川の足でも心地良いというユニークなスペックに着地。もしかしたらこれが最初で最後のファッションとして御提案する本物の乗馬ブーツになるかもしれませんが、人生を彩る伝統的でありながら良い意味で馴染みのない鮮度に満ち溢れた靴として、是非にいかがかと存じます。

 

 

そのフランス文化に満ち満ち溢れた翌日に出逢えたのがこれまたフランス文化マキシマムな一足。革靴の会話において度々“最初の一足”的な話題になるのですが私は一貫して内羽根のキャップトゥを挙げてきました、まぁ本当の意味合いで強いて言えばではありますが。あくまで参考値でありそれに縛られる必要がないと言うか、それに固執することを私は良しとしませんし好みませんが知っておくことには意義があり縛られずに固執しないのはあくまで認識したうえでという気持ちな要素がTPOで、そのTPOを加味した時に当てはまりやすい・ある種有用性が高いのが内羽根のキャップトゥ、さらに言えば表革のブラックカラー。これが個人的に強いて言えば最初の一足に相応しいと思う理由です。それは個人の体感ではありますものの社会的に奇をてらった要素性が一欠片もないのでイコール誰にでも当てはまると思っておりまして、となると“世界中に需要なあるものには滅多に出逢えない、なぜなら一度手に入れたら手放す必要がないからだ”の弊店におけるヴィンテージあるあるが隅から隅まで当てはまりますから、本当に久しぶりです内羽根のキャップトゥ、さらに言えば表革のブラックカラー。しかもオリジナルシューキーパーとシューズバッグとBOXが付属した完全体状態、かつ一度数時間履いたのみ(ファーストオーナー証言)という条件を加味すると言うまでもなく初めての個体です。こんなことを言うと身も蓋もないのですが、このような条件をヴィンテージで探し求めるよりもとっととオフィシャルブティックに行って揃えた方が早いし確実ですが、十数年でもレザーポテンシャルは充分過ぎるほどに変化しますし、同じ意匠の内羽根キャップトゥ,オフィシャルの言い方だとキャップトゥのオックスフォードは存在しませんのでサイズ表記6Eの御足の方、今がチャンスです。そもそもにおいてとやかく言うまでもなくシンプルに滅茶苦茶格好良いですからキャップトゥのオックスフォードでブラックカーフ。

 

 

 

 

 

New 70s Richard Pontvert leather jodhpurs boots & 00s J.M.Weston cap toe Oxford black calf shoes

 

ジョッパーとオックスフォード、全然違う見え方と在り方ですが共にフランス文化マキシマム。前回のグリーンコートもそうですが、先日の旅順は本当に革に恵まれました。

 

 

SURR 福留

真緑のレザー / Diary1347
28.10.2025

弊店が愛し敬愛するヴィンテージカルチャーの一つにEast Westがあります。ちょうど10年前にささやかながら弊社の真のアーカイヴを交えたエキシビションを催したりと弊店では勝手ながら馴染みの深い存在ながら深淵まで御紹介するとなるとちょっとした小説ぐらいの文字量になりかねませんので、元々楽器屋だった会社が興したレザーウェアブランドのため正式にはEast West Musical Instruments Companyという長名であること,サンフランシスコに居を構えていたこと,当時のミュージシャンや銀幕のスターたちがこぞって愛用していたこと,突如現れたレザーテーラーリングという新たなファッション哲学によってその業界が盛り上がり結果的にパイオニアであったEast Westが10年弱で姿を消したこと,そして生み出すデザイナーも受け取る顧客たちもドラッグ愛用者が多数であったこと,そして弊店の感覚ではありますが服飾史を彩ってきたモードデザイナー全員が影響を受けた存在であること。触れるのはこれくらいに留めておきます。

控えめに言って伝説的なブランドであったEast West。前述の通りレザーテーラーという新たな哲学と称されることが多いかと思いますが私はそれ以上にモードなレザーウェアの原点がそこにはあると思います、バイカーだったりアヴィエイターであったりといわゆる防護服・防寒服であったレザーの洋服にファッションの概念を,後のモードデザインの源流を見出したのがEast Westであると。そして様々なモデルが存在しそれぞれに名前が付いているという素敵さでも知られていますが、私はこれまでそれぞれのデザインに過去のファッションカルチャーの気配を感じることはありませんでした。あくまでEast WestのデザインはEast Westから、それ以前には無いと思い切っていたのです。そしてそれはドラッグカルチャーという時代と土地の縁があって育まれたものであると。

ゆえに個人的にこの一着との出逢いは衝撃的でした、アレ?日本だと人気ランキングTOP10には食い込むであろうモデル,Winchesterじゃんか、がその実クラシックでオリジンなフレンチワークプロダクトだったのですから。

 

 

でも実際問題としてはEast Westメンバーがこれらフレンチワークだったりのカルチャーを見ていたか・知っていたかで言うと、私は見ていないし知っていなかったのではと思います。いわゆる御手本としてリソースとしてヴィンテージカルチャーをヨーロピアンカルチャーを探求していたか,追求していたか,勉強していたか、うーんどうなんだろうなぁ正直全然想像つかないなぁ。とはいえデザインチームを組んでいたのでその中にいたのかしら?フレンチワーク好きのドラッグ愛用者、うーん正直に言って分かりません。でもこれもEast Westが唯一無二過ぎてこれまでに一度たりとも頭の中で繋がったことが無かったのですが、考えてみると観察してみるとEast Westにおけるデザインラペルのサイズ感だったりバランスにフランス服飾史特有の大きな襟の文化を感じることができます。

 

 

 

 

 

New 50s French Work Government Worker sheep leather green coat

 

それと同時に単純明快にアラヤダこのレザーコート、グリーンだなんて素敵過ぎるしコンディションも良過ぎるしシルエットバランスとスタイル性も申し分無さ過ぎて最高!と心の中でガッツポーズを取ったのも事実です。これまで様々御提案してきたフレンチワークのGovernment Workerプロダクトですが、真緑なんて存在したんですねぇ。いやーシンプルに滅茶苦茶格好良い。

ちなみに実物からはきっと御想像以上に真緑を感じて頂けると思いますし、きっとその点もより一層楽しく感じて頂けるのではと思います。真緑のレザーコート、良いなぁ。

 

 

SURR 福留

ジェットラグ / Diary1346
24.10.2025

規則正しく夜中2時に目が覚めるという著しく強烈なジェットラグに襲われている今回。皆様方とお会いすることで諸々を吹き飛ばしてなんとか日々が過ごせておりますが体感的には過去最も引きずっています、だってまだ治っていない気がするから。前回の旅順では帰国日に眠くても寝ないで強引に日本時間と合わせる大作戦によって初のゼロ・ジェットラグを実現したので今回も同作戦を敢行したのですが残念ながら功を奏さず、参ったねしかしって感じ。まぁ特段取り組んでいることも無くケセラセラにしてしまっていますが、シンプルに万全ではないですねぇ。あと今回は帰国してからお米と豚汁しかほぼ食べていません、なんだかどんだけ食べても美味しくて美味しくて。日本もしっかりと寒くなってくれたので豚汁作り置きが無理なくできて嬉しい限り、今年愛用のスープジャーが活躍してくれる楽しい季節がやっていました。スタンレーは本当に凄いよ。

そう、寒くなりましたので皆様御風邪などはひかれませんようにお気をつけくださいませね、この風邪はパリのかリヨンのか分からない福留との約束ですよ。危ないなと思ったら豚汁食べてください明太子おにぎりと共に。

 

 

 

ヴェロニク・ニシャニアンの大傑作であり弊店が誠に勝手ながら御愛顧くださる皆様方のクローゼットに一着づつと思い続けているプロダクト。48サイズ表記ブルーカラーと50サイズ表記クリームカラーのハントに成功しました。ヴェロニクさん、勇退ですね。是非ともより一層ごゆるりとお過ごし頂きたい!

 

 

キルティングヴェスト。Olems Carrettiさん感バッチリなので何気ないようで何気なくない感じが好き。

 

 

今回の旅順でもジッパーネックセーターにだいぶと救われました。年々手が伸びる率が高まっているような気がしないでもありません、いや間違いなく高まっているな。この世界観は良い意味でニット“メーカー”には出せないデザイナーの業有りなんだよなぁ。

 

 

ライム色のスポーツジャケット、洒落ています。未使用品というのも引き続き嬉しい限り。

 

 

弊店にとっては滅多に出逢えない良い意味で普通な感じのスーツ、なのですがV狭めで4ボタンでエロティックなシルエットとDolce & Gabbanaらしい強さで社会からしたらほぼ間違いなく普通ではないんだろうなぁ。こんなんだから親戚の集まりで悪目立ちするんですよね。

 

 

Levisらしいボアライナージャケットながらディティールが小さくない?な感じやなんかやたらとゆったりしてない?な感じにやはり本国ではないヨーロピアンクリエイションらしいファッション目線の美学を感じます。1984年の個体なのですがMADE IN FRANCEってそんな古くからあったのですねぇ、これ大好き。

 

 

 

 

 

New

 

以上、今週の新作群でした。もう一度言いますが風邪引かないでくださいね。豚汁ですよ、豚汁!

 

 

SURR 福留

そろそろコートを/ Diary1345
23.10.2025

 

急に寒さが増してきましたね。ここ数日は、朝外に出るとひんやりした空気に包まれて、思わず肩をすくめてしまうような気温になってきましたし、そろそろコートの出番かと。 コートはただの防寒具ではなく、冬のスタイリングを考える上で欠かせない存在。シルエットや素材感、カラーの選び方ひとつで、その日の印象がぐっと変わりますし、シンプルに羽織っても十分に決まり、逆にインナーや小物をどう組み合わせるかで全体のバランスや表情も大きく広がっていく。だからこそ、この季節は「どのコートを主役にするか」から考えるのが楽しいんです。 ということで本日は、そんなコートを主役に据えたスタイリングをこれからご提案していきます。自分らしい着こなしを意識してみましたので、是非イメージを膨らませながら見ていただけたらと思います。

 

 

 

 

インナーは、カシミヤのニットにカシミヤシルクのベストを重ねています。やわらかくて軽いカシミヤの心地よさに、シルク特有の光沢感が加わることで、ただ暖かいだけじゃなく、着る人の気分まで上げてくれるような組み合わせで、インナーだけでしっかり存在感がありつつ、あくまで自然に馴染むところが気に入っています。 パンツはヴァレンティノ。落ち着いた色味とほどよいゆとりのあるシルエットで、全体を下から支えてくれる存在で、ラフさもありつつ綺麗に見えるバランスが、このスタイリングの土台を整えてくれています。 そして羽織ったのはジョルジオアルマーニのトレンチコート。自分は重厚感のあるコートよりも、軽さのあるオーバーサイズ気味のものを好んで選ぶことが多く、インナーをしっかり重ね着することで、調整するスタイルが好きなんです。そうすることで肩肘張らずに着れますし、レイヤードそのものを楽しめるのもポイントかと。アルマーニらしい余白のあるシルエットが、そんな自分の好みともぴったり合っています。

 

 

 全体としては、インナーは、カシミヤを重ねて暖かさを作りながら、外側は軽やかに仕上げるスタイリングで、防寒だけじゃなく、着ていてストレスのない心地よさや、自分らしい空気感を大事にした冬の装いです。

 

 

 

SURR 古川

スカートスタイル / Diary1343
16.10.2025

 

最近、お客様から「メンズでもスカートに挑戦してみたい」というお話を耳にすることがあります。性別や固定観念にとらわれず、ファッションの幅を広げて楽しみたいという気持ちをとても素敵だと感じています。そこで今回は、そのテーマにフオーカスして店頭の商品を軸にスタイリングを組んでみました。実は自分自身も今年に入って既にスカートを3点購入しており、日常のスタイリングに取り入れる楽しさを体感しています。今回はそうした実体験も踏まえてご提案させていただきますので、ぜひ新しいバランス感を楽しんでいただけたらと思います。

 

 

今回のスタイリングは、スカートとトラウザーズをドッキングさせた特別なボトムを中心に組み立てています。シューズの甲が見えるか見えないかぐらいロングなスカート、そこにロングコートを重ねることで、縦のラインが一層際立ち、全体のシルエットがすっきりと洗練された印象に引き上げられますし、シンプルな配色ながらも、裾にかけて重なり合うレイヤードが、見る角度や動作によって異なる表情を見せてくれるのもポイントです。特に、横や正面から感じられる奥行きは、このドッキングデザインならではのユニークさと言えます。

 

 

 スカートとトラウザーズが融合したボトムス、挑戦的に見えながらも実際には自然に取り入れられるデザインですので、おすすめです。ボトムス・ジャケット・コートは、店頭にてご用意しておりますので、直接生地の落ち感やシルエットの揺れを体感していただければと思います。

 

 

 

SURR 古川

French Leather / Diary1342
10.10.2025

オリジンヴィンテージ,ワークだったりミリタリーだったりアメリカンプロダクトだったりと、ヴィンテージファッションがある程度根付いた頃から在る文化のヴィンテージを勝手ながら弊店ではこう呼んでいます。まぁクラッシックなヴィンテージですかね、もしくは平たく言うと“ベタ”ないし“王道”なヴィンテージでしょうか。の、レザープロダクトを前回セレクションしたのが丸々一年前くらいで、その頃は本当に幸運なことに直前の買い付け旅順でしっかりと出逢うことができたので弊店としては相当数のラインナップが叶いましたが今期は予想通りと言ってはなんですが、そうはいきません。でも一着でも二着でも出逢えただけ幸運に思えるのが正直なところ、負け惜しみでもざれごとやうわごとじゃなくてね。ヴィンテージカルチャーで上質な品々に出逢うのってかねてより本当に大変ですから、それは昨今特に感じるヴィンテージの流れ(ありますよね?)とは大筋関係はございません、元々上質な品々に,“ちゃんとした”品々に出逢うのって本当に大変なんです。

 

 

なのでこんな時代にも関わらず親愛なるコレクターのもとでフランス空軍のアヴィエイタージャケットと出逢えた時は本当に嬉しかった。しかも三着まとめて、しかも一着は着脱式襟完備で一着はこれまでに出逢ったことがない“とある個性”を秘めた非王道個体で。このフランス空軍のアヴィエイタージャケットを初めて目にした時の衝撃ったら今でも忘れていません、“何これクッソカッケーじゃん!” “しかも軍モノなの?超デザインカッケー!” “うわ着てもカッケー!”。今でも全く同じくに思います。こういった幾つかの服飾史に濃密な影響を与えたオリジンのおかげでヴィンテージがどんどんと好きになっていったんだよなぁ。

 

 

この文化に置いて実は相当に細かく細分化されているので個体によって著しく諸々が異なるダブルブレスト構築の政府関連企業及び国営企業のためのフレンチワーク・レザーコート個体、これは本当に“当たり”です。テーラードジャケットを若干香らせるスタイリッシュでスッキリとした雰囲気ながらしっかりとガバッと羽織るコートで居てくれるシルエットバランス、オリジンヴィンテージらしくある程度着込まれていますがおかげで生じているこの時代の最上質なシープレザーならではの異常なまでに美しい迫力のテクスチャー。そういえば昨年オリジンヴィンテージのレザープロダクトをセレクションした際あまりにもコンディションが良過ぎてボタンが留められないなどの支障をきたしてコンディションが良いことが現代の着こなしに置いてマイナスになるという異常な逆転現象が巻き起こっていたなぁ。これはその逆、即心地良く身体を守れるヴィンテージコート。

 

 

90年代フランスのアノニマスデザインレザーコート、その旅順においてBEST3に位置したハイライトの出逢いでした。Anne Marie Berreta hommeかな?Claude Monatanaかな?Thierry Mugler hommeかな?それらいずれかではありませんが、それらいずれもを内包したモードデザインの歴史が産んだギミックギンギンの謎のクリエイションでヴィンテージハーフコートという楽しい個性、しかもしっかりと上質なバッファローレザーの大迫力でちゃんとヴィンテージの風合いが感じられる、かつちゃんと重過ぎない。良い意味でこれまでに弊店で御提案してきたヴィンテージプロダクトと異なるベクトルでそれが何より楽しい。そういえば何周もして逆に最近使ってないかも“モードな”って形容、これは素直に思える“モードな”ヴィンテージレザー。

 

 

 

 

 

New 50−90s French Vintage Leather Selection

 

 

SURR 福留

足元のバランス / Diary1341
9.10.2025

 

元バレンシアガアーティスティックディレクターデムナによるグッチのファーストコレクション。このコレクションで印象的だったのは、足元のバランスです。ルーズなロング丈のパンツを貯めて履く、挑発的な造形でありながら、全体に不思議な調和と落ち着きを感じさせるのは、やはりパンツと靴のバランスに秘密があるように思います。 今回は足元を自分なりに解釈し、店頭の商品でスタイリングを組んでみました。

 

 

 

足元に余白を持たせながらも、だらしなく見せないのは、この靴の持つフォルムとバランス感覚。パンツの裾がわずかに靴の甲に触れ、自然に生まれる“たるみ”がラフさを演出しつつも、ホースビットの存在感がラグジュアリーな雰囲気を保ってくれる。落ち着きと品の両立を叶える足元だなと思いました。

 

 

 

結局のところ、このスタイルで一番語っているのは、服そのものではなく「バランス」なのだと思います。そんなことを改めて感じさせてくれる装いでした。

 

 

 パンツは私物ですが、ジャケット・ローファーはご案内できますので、気になりましたら是非に。

 

 

 

SURR 古川

ざれごと、うわごと / Diary1340
3.10.2025

ニットだニットだ言うようになってから,都内随一のニット好きないしMr.カーディガンを自称するようになってから,全身カシミアまであと靴のみとざれごとを言うようになってから,毎年一枚は自分にとって最高なセーターをGETしてじっくりと時間をかけて七着くらいまで集めて季節が巡ったらそれらを外に干して風を当てカシミアの虹をかけてやってくださいなとうわごとを言うようになってから数年経ちますから、今年も現時点で既に数人の親愛なる皆様方に“そろそろですか?”と問うて頂いたので必要以上に口にはしないが問われたら真実を述べる派の私は正直に答えました、“はいそうです”と。

 

 

ちなみにこういった嗜好季節行事に触れる際にはいつからかを自分の中で振り返るのが地味に好きなので履歴を軽く探ってみたのですがイマイチ分からず。Vintage Knit Selectionという感覚はおそらく本当にずっと私の中に在り続けるのだと思います、事実ずっと着てるしね。

ということでVintage Knit Selection25-26AWです。24−25AWにおいては本当に本当に幸せなことに困るほどの良縁が重なり(本当に)過去最高着数の御提案が叶いましたので今年は昨期には届かないかもしれませんが当然過去の自分を超えることを目指してしっかりとたっぷりと御提案できるように精一杯努めますので、またざれごと言ってんのかSURRは、仕方ねぇな的な感じで少なくとも虹の一色を増やす御手伝いをさせて頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

New Vintage Knit Selection 25-26AW Pt.1

今期は必ずもう一回はセレクションしたいので今回はPt.1表記。

 

 

SURR 福留

秋冬の気分 / Diary1339
2.10.2025

 

皆さん、この秋冬の気分ってもうありますか? 毎年季節が変わると「今年はどんな色を着たいかな」「どんな組み合わせが気分かな」って考えるんですが、今季の私の気分は、ネイビーやグレーは例年通り多用しまくり、そこに、パキッとした色を合わせることなんです。 秋冬ってどうしても暗めのトーンや重ための素材に寄りがちで、それはそれで安心感もあるし綺麗にまとまるから大好きなんですけど、同時にちょっと物足りなさを感じることもあるんですよね。だからこそ、インナーや小物で鮮やかな色を加えると気分がガラッと変わるし、ジャケットの中にビビッドなニットを合わせたり、マフラーも主張のある色を取り入れるだけで、いつものスタイルが一気に新鮮に見えるんです。 特にネイビーやグレーは、グリーンやオレンジみたいな少し強めの色を合わせても不思議とケンカしないし、むしろ全体を引き締めてくれるんですよね。 あとは、クリーム色の物を合わせると、秋冬らしい重さの中に柔らかさが加わって、それもまた気分が変わって楽しい。

 

 

 

このちょっとした色の組み合わせの工夫が、気分を変えてくれるのがいいなと思っています。 ベーシックに差し色をひとつ足すだけで、「いつもの自分」が「ちょっと新しい自分」に更新される感覚があって、それが毎日のスタイルに小さな刺激や喜びを与えてくれるんです。去年は、グレーやブラックに頼り過ぎてしまったので、今年の秋冬は、そこに工夫を加えて、もっと楽しみたいと思っています。

 

 

 

ほんの少しの新しさを加えて、自分らしい引き出しを増やしていきたいです。

 

 

 

SURR 古川

修繕が施されたプロダクト / Diary1338
26.9.2025

ヨーロピアンカルチャー,フランスなんて特に特に特に昔から圧倒的な服飾史的存在価値と市民権を有している“修繕が施されたプロダクト”。それらは自ずとファッションデザイナーの品ではなく労働のためや生活のための品々で修繕にはそれらを予想・妄想・想像させる気配が漂い、イコール歴史そのものだからこそ前述の存在価値として尊敬され続けてきました。それらを集めた博物館展示も珍しくなくナポレオン・ボナパルトの豪華絢爛な実物衣装の並びに修繕がびっしりと施された市民の衣類が飾られていたりと非常に興味深い構成だったりします。

 

 

ゆえにかねてより存在する修繕が施されたプロダクト専門のコレクターたち。彼らや彼女らにとって仕事相手は往々にしてファッションデザインの御手本を探すデザイナーや会社であったり貯蔵品を探す博物館関係者であったり熱心な個人収集家であったりと、ファッションコレクターの中でも敷居が高い存在だったりしまして、自ずと埃っぽいことも現代的なシルエットではないことも極端な話ですがもはや服としての体裁を保っていなくても問題無し、“なぜなら生地そのものが修繕そのものが歴史だから”言わんばかりの威風堂々たる佇まい方やコレクターの表情もまた非常に興味深く、なによりも独特。

 

 

実はこれまで弊店では彼らや彼女らとのコミュニケーションはほとんど交わされなかったんです、弊店にとってしっかりと現代のファッションとして向き合えるプロダクトであることは必須条件なので埃っぽいものもシルエットが好みでないものも服として成立していないものを選ぶことができませんから。見る分には触れる分には特段に楽しく刺激的なんですけどね。とあるコレクターが修繕された生地の一部分や古い生地の一部分を大量に集めた分厚いファイルを所有していたのですが物凄く素敵で猛烈に欲しかったです、価格を聞いて無言で戻しましたけど。きっとあれはどこかのメゾンやデザイナーが獲得したんだろうなぁ、まさに服飾史そのものでした。

 

 

ということで素敵な素敵な修繕が施されたプロダクト。弊店が旧LAILA VINTAGE体制からSURRになるにあたって、それらに敬意を払うべくアートリペアという勝手ながらな冠にて稀に御提案してきましたが、もうここ数年その文言を使っていませんでした。まぁ元々御提案したいと思えるそれらなんて滅多にありませんでしたが、だって奇跡のバランスみたいなもんですもん。本当に久しぶりな御提案となります、アートリペア・プロダクト。

 

 

特徴であり象徴である背面の大型ポケットそのものすら撤去されている50年代のハンティングジャケット。その全体に施された修繕は筆舌に尽くし難いです。一体何人の手仕事が関わっているのだろうか、一体どれくらいの時代を跨いでこの姿に辿り着いたのだろうか。予想・妄想・想像はとどまることを知りませんが決してその域を超えません。当然ながらしっかりと着るための服として成立していますしこれからも成立し続けるでしょう、生地の表面におそらくは防水を目的としたコーティングが施されていたようで現状“コーティングが施されていたんだろうな”と思わせる程度でほとんど消えているのですが、ここまで修繕されながらも生地強度が残ってくれているのはその消え失せたコーティングが大きな要因だったと思われます。

 

 

なお両胸のポケットボタンが欠損していたので私物コレクションの90s Hermesゴールドボタンを縫い付けました。敬愛なる服飾史、親愛なるアートリペアということで。

 

 

 

 

 

New 50s French art-repair cotton hunting jacket

 

 

SURR 福留

感動した素材 / Diary1337
25.9.2025

 

これは本当に”感動した素材”なんです。様々なカシミヤに触れてきましたけど、バランタインのスコットランド製特級カシミヤに出会った時の衝撃は、今でも忘れられません。最初に手に取ったときは「軽いな」という印象。でも、実際に袖を通した瞬間、ただ軽いだけじゃなくて、肌にしっとり吸い付くような柔らかさと、肌触りに正直”何これ”と驚きました。これが特級ランククオリティのカシミヤかと圧倒されました。デザイン等で驚くことはあるのですが、素材一つでここまで印象に残ったのは初めてでした。

 

 

 

こちらのニットがまさに、その”感動した 素材”であるバランタインのスコットランド製特級カシミヤです。シンプルな無地も勿論好きなんですが、この幾何学的な切り替え模様を取り入れていて、深い胸元にしっかりとしたリブ、見た目にも相当なこだわりを感じる一着です。これに慣れてしまうと、”特級カシミヤ以外を着れない”なんて贅沢な事を思うようになりました。

 

 

 

以上、”感動した素材”についてお話しさせていただいたのですが、これからも、この場では私自身が心から良いと思ったものや、実際に感動したことを、素直に言葉にしてお伝えしていきたいと思っています。

 

 

 

SURR 古川

色々です / Diary1336
19.9.2025

秋冬の一番最初に着られるカシミアって超軽量かシルクとの混紡なんじゃないかなって思う。で、こちらは超軽量でカシミアシルクの混紡セーターという弊店にとっては特に希少種の一つ。ナチュラルフィット設計でモックネックで冷たいホワイトカラーっていうのも嬉し過ぎやしませんか?

/ 90s malo light cashmere silk sweater

 

 

巨匠全盛期のカジュアル提案でワークSTYLEの味付けとデニムテクスチャーのスパイスで自然体ながら確かに響くデザインシルエット。今までも大切な存在でしたが今まで以上に大切に感じざるを得ない。私は簡単にRest In Pieceなんて公の向けて言わないで心の中でもっと大切に想う。

/ 90s Armani Jeans work-style denim shirt

 

 

オリジンカルチャーだったら重さや硬さすら内包した“原始の革の上質さ”とかデザイナーズカルチャーだったら唯一無二の“デザイン性”とか“スタイルバランス”とか“クレイジーな個性”とか、レザーウェアの判断基準って幾つかあると思うんです。で、個人的に思う重要な判断基準がやはり“品質”なのですが、となるといかんせん候補がギュッと少なくならざるを得ない茨の道なので親愛なるブルネロ・クチネリさんがレザーウェアを贔屓目なくらいに愛してくれるのは本当に助かると言うか嬉しい、だって彼ほど間違いない人物ってそうそういないんだもの。彼ならではのクラッシックカルチャー目線の“レザーウェアとしての普通さ”にさりげないデザイン感性が注がれたとんでもなく軽やかで柔らかな最上品質のレザーウェア。これってきっとコンサバティヴだと思う、そしてコンサバティヴって最強だと思う。

/ 00s Brunello Cucinelli biker-style design leather jacket

 

 

一つのミスが即座に命の危険に関わるってミリタリーおける様々な環境の中でも稀なので、空挺部隊,パラトルーパーのために設計されたプロダクトの数々は自ずと特に特別なものとなり特徴的なものとなり、結果的に必然的により濃くモードカルチャーと繋がることとなりましたのでどの国でも空挺部隊のプロダクトって特出して格好良いんです。ベルギー軍のこれもまさにそう、パズルを組み合わせたかのような象徴的な迷彩紋様に空挺部隊特有の個性的な意匠の数々。

/ 1963s Belgian Airborne Forces jigsaw camouflage paratrooper jacket

 

 

Uomoの最初期頃のヴァレンティノ=男性に向けてのイタリーモードの基準。造形的な肩を筆頭としたデザイン概念にピュアウールギャバジンのテクスチャーに落ち着いたカラーリングに明らかなる軽量感といった良い意味で最老舗のアチラやアチラのトレンチコートとは異なる要素性が“コート屋のコート”と“デザイナーによるコート”のそれぞれがこの世に存在して然るべきな意義を示しています。

/ early80s Valentino Uomo wool gabardine trench coat

 

 

超厚切りの食パンを小脇に掲げるくらいのサイズ感。何言ってんだこいつと思われるかもしれませんが僭越ながら個人的には適切な比喩ではないかと思っています。そして超厚切り食パンくらいのサイズ感なので財布系も小物系もスマホ系もスッポリ入るのでものすんごく使いやすい はず。

/ New 1985s Hermes cross body small leather bag

 

 

 

 

 

New

 

あとBest Companyのスウェットジャケットがありますが前回古川が書いたので割愛します。色々な新作、機会ございましたら。

 

 

SURR 福留

1995-early00s PRADA Uomo / Diary1334
12.9.2025

個人インスタで自分なりに一応は積極的に私的な内容を書いているつもりなのですが、これはどうにもこうにもそこに書く気分になれない話。ずばり皆様は好きなブランドはありますか?

厳密に言うと好きな今のブランド,今のメーカー,今のクリエイション。ランウェイなのかプレゼンテーションなのかルックブックなのかで新作が発表されたらワクワクして、今期は何買おうかなアレ買おうかなと背中を追いかけられるような今のものってなにかありますでしょうか?そういう存在があるってなんというか心が励まされるというか暖められるというか、良いと思うんですよねシンプルにワクワクできますし。自分の軸として頼りになるし、極論ではありますがそれだけ買っていれば自分の中でちゃんと着地できるというある種の最後の手段が在るっていうのも有意義だと思う。だからとっても良いと思うんです、今の好きなブランドがあるって。解釈を広げるとしたら“この人が着ている服が欲しい”と思わせてくれるような好きな人だったり“この店で買いたい”と思わせてくれるような好きな店も含まれますね。

私は長らく背中を追い続けてきたファッションブランドがありましたが2021年に目の前から煙のように消えてしまい、ふと現れたと思ったら名前が同じ違うブランドになっていました。それ以来ランウェイを楽しみにしたり今期は何買おうかなアレ買おうかなと思えるような好きな今のブランドは私にはありません、まぁ元々ヴィンテージ贔屓だったので今のブランドに本腰を入れるタイプでは無かったのですが。でも楽しかった、今のブティックで今の洋服を買うという行為は。もしかしたらヴィンテージ贔屓だからこそ良い濃くて恋コントラストだったのかもしれません。でも今は無い、そのブティックはSURRから歩いて10分の距離に二箇所あるけど私にとっては違う。私はPRADA Uomoが好きのではなくミウッチャ・プラダのPRADA Uomoが好きなのだ。

 

 

ということで今期も粛々とミウッチャ・プラダによるVintage PRADA Uomoを御提案致です。区切りがはっきりしているし今のブランドとして数年前から特に勢いがあるmui muiやデザイン目線でキャッチーなPRADA Sportは今年もセレクションしていません、弊店は2025AWも見た目の要素性が少ない傾向(平たく言えば地味)ながらミウッチャ・プラダの震えるようなモード哲学のエナジーとシナジーの力強さが色濃く注がれたVintage PRADA Uomoの“ファーストライン”のみとなりますが御了承ください。

 

 

 

 

 

New 1995-early00s PRADA Uomo Selection

 

これは純粋な幸運なのですが1995年から1997年の最初期クリエイションが今回は多めと相成りました。成熟した完結された世界観だからこそ“いつのクリエイションか”よりもプロダクトとしての求心力と着る人の相性が重要ですが、御提案する弊店にとってはランウェイショーも行わずプレゼンテーションのみで発表され展開も世界3店舗という限られた規模であり、最初の数回のコレクションで後々のほとんど全ての雛形が存在したと言っても過言ではない最初期クリエイションはやはり特別。今回も凄いですよ、同ピリオドにも関わらず良い意味で方向性バラバラですもん。天才ミウッチャの感性はヴィンテージという存在でこれからも圧倒的に輝き続けます。

 

 

SURR 福留

パ二ナロ / Diary1335
18.9.2025

 

1980年代にイタリア(ミラノ)で生まれた、若者を象徴するカルチャー”パニナロ”。 始まりは、当時の裕福な家庭の子ども達が留学先としてアメリカに行き、そこで目にしたファッション・ファストフードをイタリアに持ち帰り、それがパニナロのスタイルに直結したのである。 今回はファストフードではなく、ファッションスタイルについて触れていきます。彼らの定番は、鮮やかなジャケットにリーバイスを穿き、ティンバーランドのブーツ。自分自身の最初の印象としては、ダサいなと思いましたが、深く知っていき、当時の写真を見ていくうちに、ダサさはあるけど、かっこいいなと思うようになりました。このバランスを表現するのって難しいと思いますし、私は、このパニナロのスタイルからは、たくさんのインスピレーションを受けたと思います。 彼らは、モンクレール・ストーンアイランドなど、複数のブランドを好んでいましたが、その中から今回ご紹介するのは、”Best Company”です。

 

 

 

1982年にオルメス・カレッティによって設立され、1992年までの短期間で終了してしまいます。アメリカのワーク・カレッジ・スポーツスタイルをベースにポップなカラーリングや大胆なグラフィック・刺繍が特徴的なイタリアのブランドです。 この羽織は、アメリカのベールボールシャツをサンプルにしており、生地には柔らかなスウェット素材を採用し、配色にはグレー×イエローの鮮やかなコントラストを効かせることで、イタリアブランドらしい遊び心と洗練を加えています。アメリカンスポーツ をイタリア流に再解釈するという姿勢は、Best Companyならではの持ち味だと思います。

 

 

バックプリントには、Newport Beach Californiaの文字、これは、アメリカ西海岸の高級リゾート地で、当時の若者にとってアメリカは一種の憧れで、自由でリッチなライフスタイルを具現化したものだと思います。

 

 

サイズはLサイズのゆったりとしたシルエットで、肩の力を抜いて着こなせる一方、裾や袖口のリブが全体を程よく引き締めてくれます。今回は、パ二ナロスタイルでデニムを合わせましたが、綺麗なスラックスを履いて、少しドレスに振ってもカッコイイですし、気温に合わせてインナーをフーディーやシャツに変えるだけで印象が大きく変わるんだろうなと思いました。各スタイルの中で、様々な合わせで楽しんでいただきたいです。

 

 

SURR 古川

気分 / Diary1333
11.9.2025

 

この90年代アルマーニジーンズのレザーハーフコートは、厚みのあるブラウンレザーを贅沢に使用し、当時らしいオーバーサイズシルエットに仕立てられていて、しっとりとした艶感と部位ごとに異なるシボの表情が、レザー特有の奥行きを生み出しており、着込むほど、経年変化を存分に楽しめる素材感です。 ボタンを上まで留めれば前合わせが高めに立ち上がり、スタンドカラーのような表情を演出できる2WAY 仕様で、クラシカルなコートスタイルから、よりモダンな着こなしまで幅広く対応してくれます。

 

 

 

 

 

ロゴや装飾に頼らず、素材とパターンの力だけで魅せる点に、アルマーニらしいと思いました。 サイズ表記は50なんですが、オーバーサイズ設計ですので、丈の収まりが良く、全体のバランスが良いので、”着られている”ではなくて”着こなしてる”という印象を与えてくれます。 腰位置にはフラップ付きのポケットを備え、実用性とともにクラシックなワークテイストを感じさせるアクセントになり、ヴィンテージとしての雰囲気を纏いつつ、日常的に取り入れやすい万能性も兼ね備えた、時代を超えて現在でも通用する一着です。個人的に、今年はハーフ丈が気分なので、率直に欲しいって思いました。

 

 

流行ではなく普遍的な1着を是非に。

 

 

 

SURR 古川

CCP / Diary1332
5.9.2025

新作として御披露目するのがだいぶと久しぶりと言うのと、その圧倒的な存在価値から新たな出逢いはないと思っていたこともあって、私は彼のこと,彼というファッションデザイナーが産み出した存在を目の前にすると何と言ったら良いものだろうか何と捉えたら良いものだろうかと呆然に漠然に思案と夢想をせずにはいられません。オーストリアのリンツに産まれblah-blah-blah、仕立てを専門的に学びblah-blah-blah、そのあたりはもうよろしいでしょうかね。とにかく強烈に独立した思想と思考で自身が設立したCCPでは生と死,始まりと終わり,恍惚と悲しみ,自由と監禁といった大胆な対比によるメッセージクリエイションや、時に動物の剥製をそのままの形状で鞄にしたり革の裏地に動物の血を塗りつけたりネズミの皮を剥いで帽子をつくったりと数少ない過去のアンケートでキャロル本人が“常に人々を驚かせたい、それがデザイナーというものだ”と答えている通り人々を驚かせ惹きつけ続けてきました。キャロルがCCPを去ってから10数年経った今なおその存在価値は色褪せるどころか、トレンドやインフルエンサーやSNSに左右される機会が増えた昨今は一層輝きを増しているのは間違いないでしょう。

服飾史を彩り積み重ねて今にバトンを渡してくれたファッションデザイナーやアーティストは数えきれないほどいて全員がかけがえの無い存在ですが、やはりその中でも結果的にせよ必然的にせよ抜きん出た人物が幾人かいると思いますし、その中でも伝説としてこれからも語り継がれる人物が僅かながらいると思いますが、僭越ながら弊店にとってキャロル・クリスチャン・ポエルというファッションデザイナーは伝説枠です。

 

 

 

ドレスメイキングの学校で仕立てを学んだにも関わらず,いやだからこそでしょうか、CCPの作品を身につけるという行為にあえて苦痛を織り交ぜ徐々に快適になっていくことを調和ではなく“戦い”と捉え、多くの場合快適であったり実用的である衣服という存在価値から意図的に逸脱させることでCCPの作品は着用者に役立つ物体ではなく自立した存在であることを主張したキャロルにおいて、ミニマムでハードでフェティッシュなレザージャケットは代表的なプロダクトとなったことは必然であり、知る人にとってはきっと知っているにも関わらずいつ見ても圧倒的な佇まいであり知らない人にとってもきっとモノ言わぬ衣服であるにも関わらず何かを感じずにはいられない存在感を有するのもまた必然。時代がうんぬん関係ありませんが前述の通りのような昨今だからこそ異質さは際立つのではないでしょうか。

もう一度言いますが、もうヴィンテージCCPを御提案できる機会は無いに近しいと思っていたので、まさかここまで立派な作品を改めて御提案できるとは。しかしながらこれまた前述の通り私は彼の作品を目の前にすると思案せずにはいられないのできっと御客様との交流に際しては単純に格好良いの一点張りになるかもしれません。今思いましたが思案してしまうのはキャロル・クリスチャン・ポエルによるCCPほどメタファーでもシニカルでもなくアーカイヴとして,ARCHIVEという真に正しい言葉の意味で扱われ保管され継承され続けたファッションプロダクトなかなかどうして存在しないと私が思っているというのも大きいと思いました。

 

 

 

 

 

New 2000AW Carol Christian Poell hiding pocket leather jacket

 

要は畏怖ですね。

 

 

SURR 福留