Category Archives: 未分類

興味を抱くとは / Diary705
17.4.2019

に関して考えるというなんとも興味深い時間を昨夜過ごしまして、その先に在るはずの 好きになる という瞬間, 気付きをふと考えてみると、はたして自分はいったいどうなのだろう、最近だといつだったろうと向かいの壁にかかったどなたかの洋服や御品書きを視ることもなく視ながら考えてみましたところ、その瞬間や気付きという現状はそういえばとてつもなく “ 凄いこと ” であるな、と改めて想いまして、例えば 初めまして から さようなら までの限られた時間で誰かが誰かに興味を抱き、ともすれば好きにまで至るとしたら何が要素で何が要因になるのだろうか? その時は気分的に “ 相性 ” で着地させる気分ではなかったがために夢想を掘り下げたものの 7 杯目あたりで雲散霧消し、今日この瞬間に至るまで髭剃りや食事や掃除や撮影を行いながらぼんやりと考えていたものの着地せず、顔?服装?身体つき?声?手?匂い?あとなんだろうか? なにかの要素が時に混ざり合って興味を抱き好きに変化するのだと想いますし御人によって様々な条件が在るので考えること自体が野暮なのでしょうが、この夢想において私が最も面白みを感じた点は、 ( おそらくほとんどの御人において ) 興味を抱きなさいと命令されても叶わない時は叶わない という永遠に自由であろう判断の権利と、 “ 貴方に興味があります / 貴方が好きです ” と相手に伝えることの凄さ, 素晴らしさ, 尊さでした。私も複数で呑んでいる時にふとそのうちの一人がそのうちの一人に好意を伝えるという黄金の時間に同席し、にやつきたいと心から想います。決して自分がその対象に成りたいだなんて不毛な願望は抱きませんので、どうにか御願いしたいものです。

 

 

 

 

 

ここで小林が書いた私のボヤキは事実でして、その妄想願望は未だ継続しております。私がネイビーブレザーに興味を抱き好きになった “ なぜ ” の記憶はどこの引き出しに入れたか失念してしまいましたが、好きという認識が明確化した時期は覚えておりまして、旧 LAILA VINTAGE の女性要素と男性要素をそれぞれ独立させる構想が挙がった 2012 年頃に私は私自身と深く向き合うことに致しまして、好きな写真や映像, 言葉や単語を時間をかけて羅列し続けた一時期があったのですが、その中にとあるフランス人男性の写真があったことでその時に私は既に長く愛用していた, 既に不変的な存在であった, わざわざ好きと明言する必要がないほどに存在価値が確立されていたネイビーブレザーを “ 私はわざわざ好きと明言する存在だ ” と自分自身ではっきりと認識致しまして ( 更に申しますと白いシャツとブルーのジーンズという組み合わせでして ) その頃より上記のボヤキ, 恥ずかしながら申しあげますと 夢 を抱くようになりました。

この度の新作 Navy blazer & Blue jeans に御興味を御寄せくださった皆様方に心からの御礼を申しあげると共に、いつかは分りませんがまた必ず御提案させて頂くことをここに明言致します。上記のボヤキも当然ながら微塵も諦めておりません。と、ここでふと想い立って試しに直近 4 年間で何着のネイビーブレザーを御提案したか軽く調べてみたのですが、今回の新作を含めて 8 着でした。総御提案数から算出しますと 200 着につき 1 着という割合でございまして、私はこれまでの経験則から甘く見積もって 50 着 視て 1 着という出逢いの確率概算を定めておりますので、 “ 全てのラックをブレザーで埋め尽くしたい ” という夢を叶えるには過去の実績を単純推算する限り 35 年かけて 633,500 着を視て 13,670 着に出逢う計算と相成りました。
OK です。

 

 

 

 

 

70s Valentino uomo navy blazer,
50s Charvet oxford shirt
80s Levi’s 505

 

 

SURR by LAILA 福留

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Karma / Diary704
15.4.2019

憶い返すにしても憶い返さなくともテーラードとの付き合い方,テーラードへの向き合い方、其の献言というのは常習性に添うばかりで、それはもうなかなか落ちてくれない油汚れのようにしつこいオファー,御推奨とさせて頂いておりますので引き続き恐縮な想いばかりですが、ドレスアップでもインフォーマルでもやはりと申しますか、筋肉量を個性とせずとも骨格線が中性的でもやはりと申しますか、性別蔑視が遥か彼方の其の昔に消滅したように男性とテーラードの関係性における “ こうでなくてはならない ” 御姿も消え失せては喜ぶべき事項と存じますしベルギートップレヴェルの創り手がラペルを折り畳んで再構築したディナージャケットを提案される時代に、アームレングスを長く設計するデザイナーが一線で活躍される時流に、アカデミー賞受賞監督様が世界PRラインを腕と身幅がジャストフィットの(つまり釦を留めない)ジャケットで迎えるように、千差万別御身体御方の個の性にそっと寄り添うテーラードへ首を傾げる理由など果たして。

 

 

スーツとしての成り立ちではない限りは基本的に寛容で,そして第一義的にも広量で御座いますゆえ、最も日常に近いテーラード其の定義設定と相成る Blazer / ブレザー とは大体を持ってブレザーとの認識であり大体を持ちましてBlazerと理解を深めております片方で、金ボタンでなければならないカルチャー性もなければスクールルックもアイビールックも素の通りで御座いますので、其れがヴィンテージショップの精神かと御叱咤,御叱責の日々で御座いますが、ピークドラペル,コーデュロイもブレザーで御座いましたしグリーンプレイドテキスタイルもブレザーで御座いましたので広域的に視線を向けますと収集がつかなくなる生態区分に見立てておりますもので、おりますが、“常用するからブレザーで在る”とはややばかり表現語弊が混じり、日常的動作に支障を齎さない運動性、作動力が備わるかの一線こそ重要なマテリアルと誠に勝手ながらピントを合わせております終結点はパターンメイクなのか生地の分量なのかフィッティングによる空間コントロールが要素に成り得るか精査判断のうえ、何処様に向かおうにも何方様に会われようとも失礼のない Navy / ネイビー つまりは Navy blazer / ネイビーブレザー とはひょっとすると常習物カテゴリー内において無上ではあるまいかと、奥床しさも慎ましさもない言の葉で誠に恐れ入りますが最強、ではあるまいかと、ここまで来たら謂ってしまいますが天下無双ではあるまいかと憶わずにはいられない内心をそっと撫でておりましたら先日貴重な休日に足を御運び下さったお客様との会話も非常に有り難く勝手ながら嬉しい一時で御座いまして、ネイビーブレザー、ブルージーンズ、くたびれたダービーシューズとはなんとつまらない装いで、なんとエレガントな装いで、なぜ街で見かけないのだろうと第一義的に広量で向き合わずとも確と、其の様に想うわけであります。

 

 

 

 

 

 

 

憶い返すにしても憶い返さなくともValentino uomo並びにValentino Garavani氏の実績や功績や栄光やカラフルな事実はミラノコレクションに留まらず服飾史の彩りに欠かせない重要ピースとは疑いようもない真誠で御座いますしプレタポルテ発足から間もない時代時流において求められた紳士像を優雅に超えてゆくValentino Garavani氏の自由裁量と精神性の鋭さはフレンチ・モードに名を及ばせる切れ味が御座いましたが、自由裁量を引いてはデザインと表現致しましてもファッションを陽気に厳しく愉しむミラノ階級市民へ深く受け入れられたクリアな理由は謂わずもがな 素材 で御座いますし絶対的品質を護り抜くUOMOの冠に際しては取り分け絶の品と申し上げましても過の言では御座いません。その評価は10年前から変わりませんし昨年イタリアをフィールドとしたテーマを掲げさせて頂いていた頃合いに出逢えなかった不運もタイミングも神様の悪戯と惟うにしても今シーズン2個体目の獲得は極めて幸運な運びと存じますのは過去履歴を遡りましてもプレタポルテ発足から間もないValentino Garavani氏によるValentino uomoの御縁はまるで叶わず,其処をフィギュアに御査収頂きましても意義は大いに御座います。此処までの情熱を Navy blazer / ネイビーブレザー に注げる幸福度たるや、カッティングの美しさは譬喩拝借が通じぬところの美しさで御座いますし天から地まで打ち込まれたステッチの運びは裾の9.5cmで止まり、削ぎ落とされたアームホール及び華麗に落とされたストレートフォーム並びにショルダーの包まれ具合は1970年代後期より盛んに取り入れられたショルダーシーンを疑いたくなるほどモダンで御座いますし近代的で御座いますし、当時のミラノシーンに躍動したGianni Versace氏も好んで取り入れていたフレンチ・モードの咀嚼はシンメトリーへの美意識をもってアウトプットされ、大方ダブルブレスト,シングル釦の具像を目に致しますと90年代の製作でもなく当然クチュールでもない1970年代に研ぎ澄ませた業と業は第一義的に広量で向き合わずとも確、で御座いますし第一線から身を引き約15年ばかり経ちますが願わくば、今最もクリエイションとディレクションを拝見したい創造主のひとりであります。

 

 

 

 

 


70s Valentino uomo navy blazer

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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Newarrival, Navy blazer & Blue jeans / Diary703
12.4.2019

“ 全てのラックをブレザーで埋め尽くしたい ” とわたくしがSURRへ就任する遥か以前の発言は福留の妄想祈願に近い三十路を前にしたボヤき、なのでしょうが厳しき世の中.厳しき世情に降っては湧いてくる種類のマテリアルでは御座いませんし常に時流のど真ん中,エネルギーを帯びて突き抜けている場面を目にした記憶が御座いませんし勿論、皆様も厳しい目で御覧下さり我々も失礼のないよう厳しき目で視ます事に一理があると存じながら月日と共にその濃度は深さを帯びて参りますので3,4年前のボヤきを成功に導くには努力や運に加えて神様の微笑みが重要と成りますこと我々の苦し紛れの注釈としまして、そんなこんなでわたくしが就任し月日が流れ、なんとなく一種の目標ではないですが漠然とした共有祈願のような心積のような 叶えば宜しい 萌芽を手放さず水を与えておりますがここらで早めに自白しますと大輪咲くこと叶わず本日を迎えておりまして、時の流れの速さとは何と無常な事であろう潤いのある侘しさを犇犇と有り難く感じながら、神様の微笑みはそう遠く在らず2019年4月、3属性に尽きましたがネイビーブレザーのご用意が叶いましたので先にお知らせをさせて頂きます。

 

 

 

時代年代の投影に留まりやすい世界と存じますのでそもそものブレザー解釈より糸口を手繰り寄せ,ひとつの答えに結びつきましたのは “最も日常に近いテーラード” となんとも気の抜けた呆気ない自明の論と、そうはいっても最も日常に近いテーラードが最も日常に近くなければ成りませんし最も日常に近い上着と成り得なければなりませんので時代年代の投影より自由裁量のスパイスと生地の復元力、フットワークの軽快さ、オーソドックス・チャンネルを崩さない重心の低さを立脚点としながら、兎に角永く、兎に角強く、兎に角温かく御愛用頂きたい想いはより一層と熱度を帯びますもので、ネイビーブレザーというポジションが御方の人生にどのような影響を齎すか計りかねますが、ブルジョワ・ムッシュに流通したブレザーにブルージーンズ、レザーシューズを質で選び抜く生活性がおとぎ話ではないと、大方ネイビーブレザーとブルージーンズを結び合わせ頂くこと大変素敵な様子に偽りはないと誠に勝手では御座いますが弊店設立当初よりご提案させて頂いている編集図の揺り起こしと致しまして、少量で恐縮ながら御披露目とさせて頂きます。
 
“ひとつひとつの敷石が意味を持った街路を歩いて往くようなもので、何度往復しても尽きることがないし飽きる事がない” と2年前拝読した作家様の比喩一文をメモに落として良かったと有り難く留めておりますし、時に敷石が欠けた街路を走らなくてはならないタイミングも,そっと引き返す決断も,隣の足下に気を配る幸運も人生にはお有りかと存じますが、厳しき,楽しき御方の人生に、ネイビーブレザーと畳まれたブルージーンズと神様の微笑みが在りますようひっそり願います事、三十路を前にした小さなボヤきで御座います。

 

 

 

 

 

 

 

 


New arrival, late60s Pierre Cardin navy blazer

 

 

 


New arrival, Levis blue jeans, French made & Regular fit

 

 

 

 


New arrival, 2001s Hermes leather belt

 

 


New arrival, 70s Valentino uomo navy blazer

 

 

 


New arrival, 90s Hermes navy blazer

 

 

 

皆様のご来店心より、御待ち申し上げております。
 

 

 

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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ファンクショナル MRI でボールドシグナルな私 / Diary702
10.4.2019

私は一個人的に正統的シャツの正統派生地順位を定めておりまして、それは上位から白 → 青 → 縞模様なのですが、第二位と第三位には数字以上に趣味嗜好とは異なる観点での大きな隔たりがありまして、だからこそ特に繊細な機微を抱き絶対的な色気の印象を考えるより先に感じているのですが、前回の旅でふとした瞬間にふとした考えの落としどころに辿り着いた際、心の中で力が心地良く弾けこの生業における様々な事柄の感覚的な霧が晴れまして、その時に幾つか心に刻んだ今後の行動意欲や表現意向やささやかな決心のうちの一つが縞模様正統派シャツの独立編集でございました。

 

 

その日の私は小粋な音楽が流れる ( こっそりと操作盤を覗いて歌手名をメモ ) タクシーでまだ世が明けるにはほど遠い時間帯に空港到着を果たし、手続きを済ませたものの館内喫茶店類はまだ空いていなかったために自動販売機で約 179 円 のカプチーノを飲んだり ( 時間を存分に持て余していたがため ) その時点での移動時間の概算をメモと共に計算してみたり ( 〃 ) もはや何度目か分からない政治経済小説を読んだり ( 〃 ) しながらぼんやりと過ごしていたのですが、 ( 〃 ) 行き交う人々の外的な魅力点を部分的に抜粋していた時、ふと一個人的な一つの, 私にとってとても意味のある解に辿り着きました。
それは “ 肌の色や髪の色、性別や年齢や国籍に問わず格好良い人は格好良い ” というものでして、皆様がどうかは分かりませんが私はこれまでに幾度か この色だったらこの色が合う や この体系だったらこの形が合う 等の指標的文言たちを視聴きしておりまして、その度にまるで霧がかかったような違和感を感じていたのですが、日本から遠く離れたまだ世が明けるにはほど遠い空港で、にも関わらず沢山の様々な国や年齢の人々が往来する中で周囲を見渡していた際に、例えば肌が綺麗に白く明るい青色のセーターを着ている A さんに惹かれないにも関わらずほど近い出で立ちの B さんに惹かれたり、明らかなる高級な仕立服を着ている C さんに魅力を感じないのに対して就学して間もない D 少年の出で立ちが奇妙に絶妙に感じたりという断続的な個人感情の沸き立ちに向き合い続けたとある瞬間に、ふと違和感の霧が完全に晴れ私にとってその指標的文言たちには一切の価値がなくなりました。
霧が晴れた瞬間、端的に申しあげますところの “ 格好良い人は格好良い ” という解に辿り着いた過程とその瞬間に巻き起こった心の中の心地良い感情は今でも忘れませんし、これからも忘れることはありません。もしその瞬間にファンクショナル MRI [ 注1 ] で私の脳内を視たら膨大で濃密なボールドシグナル [ 注1 ] が駆け巡っていたことと想います。色調相性も形状相性も、肌の色や髪の色も性別や年齢や国籍も関係なく格好良い人は格好良いし、格好良くない人は格好良くない。この単純明快で残酷な解は私にとって極めて痛快で前向きな “ 重い意義 ” を有すると同時にこれからの生業における重要な、それこそ “ 指標 ” となることは間違いありません。

 

 

この解は言葉や文字にすると至極当然のようにも感じますが、この一連は私にとって極めて 大きなこと であり、なんと申しますか頭の中で何かが開いた感覚で様々な考えや夢想が静かに多角的に繰り広げられられたがために、前述の通りその一つとして私にとって正統派でありながら一つの隔たりがあった, かつ独善的で独特で圧倒的な色気の印象を抱いていた縞模様の正統派シャツを独立で編集しようと思い立つことができた次第です。ちなみに繰り広げられたうちの一つには未成年の頃から “ ずっとやりたいと想っていたこと ” がありまして、かねてよりこれだけ時間が経ってもやりたいと想い続けているのであればやって良いのでは?と考えていたのですが、この解によって帰国後にすぐ実行するに至りました。それこそ自己満足の極みでございますが、それはもう大満足。

 

先日御披露目の新作編集に縞模様の正統派シャツも含めさせて頂いておりましてまだ若干の選択内容を御用意致しておりますので、これまで縞模様に心酔してこられた御方もそうでない御方も、御興味の芽が出始められた御方もその予感を感じられている御方も、御興味頂けましたら是非に。

 

 

 

 

 

80s Charvet striped dress shirt

 

 

SURR by LAILA 福留

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[ 注1 ]
現代は頭の中で何かが反応した際に視認できる方法や機械があるのだろうか?と考えている時に古くより御愛顧くださっております脳科学研究者さまがちょうど御来店くださり、教えて頂きました。正々堂々無学な私には到底辿り着けない二つの知専門的文言の御指南と御来店に心より御礼を申しあげます。
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アイコニック・シャツプレイヤーの功績というより / Diary701
9.4.2019

 

ミシェル・ゴンドリー監督の自伝的映画に登場する少年ダニエルは終盤、いきさつによりセルフで髪を刈上げ街のスーパーで売っていた紳士シャツ(巨大)を着用しフランス田舎町を歩行する前方からのロングカット、イタリアメゾン18fwのショーのラスト、照れ臭そうに登場したクリエイティブディレクターが釦2つ程外して着ていたブルーのビックシャツ、引き続き脳裏に焼きついて離れてくれないウィリーガーソンの強烈な色気、袖丈の長さ、スモーキーグラス。昨年の今頃に綴らせて頂いたアイコニック・シャツプレイヤー達は上書きすることなく今年を迎えておりますし追加でブレイキングバッド主演のブライアン・ランストンを加えようと思っておりますがそういえば、昨年の今頃お客様と彼女様と18fwのショー登場クリエイティブディレクター例のお話をさせて頂いた際に彼女様が「彼ってお腹出てるからじゃない」と類するご意見を頂いてからなるほど、3分の2占めるスキンヘッドとシャツの相乗性を越える何かは恰幅か、と妙に納得致しましたがとはいえ、肉感と髭で着ることだけがシャツの全体ではないとロラン・ブリュネのカメラワークに背中を押して頂けた気がしましたし、ブライアン・ランストン演じるウォルターホワイトの神経質で完全を求める性格ながら決まってドロップさせるショルダーとバリエイション・シャツとコットンパンツとデザートブーツが演出なのか嗜好なのか分かりませんが気持ちよく着ている規律も純度99,1%を誇る低所得者向け覚醒剤開発よりグスタボ・”ガス”・フリングの異様さより印象に残ったフィギュアでして、とにかく4月というのはシャツに没入する頃合いなのか着たい欲望が細胞から活性されるのはいずれのアイコニック・シャツプレイヤーの功績というよりそう、昨年の今頃 “最良の資質” と題して綴らせて頂いたシャツ屋のシャツがエメラルドグリーン/ストライプだった記憶を1950年代ピンクベイジュ/ストライプの御縁である今年に憶い出しながら世界最古のシャツ屋のシャツを愛用されている御方共通感取と存じますが愛でる日々を続けますと “ シャルベである事を忘れる ” 凄味と申しますか背負う重みの無さと申しますか、1838年より一貫された エグゼクティブのための良い趣味 という提案にハッと致しますが、つまりブレイキングバッドはシーズン2より極上で御座いますし春陽の候、フランス産,シャツ屋のシャツに取り付かれた永い独り言で御座います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


New arrival, 50s Charvet cotton striped shirt

 

 

SURR by LAILA 小林

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ささやかな儀 / Diary700
8.4.2019

この度ご用意させて頂きましたVintage shirtの主要成分がストライプであったりホワイト・ブロードであったり勝手ながら久しく愉しませて頂いている編集で御座いますが、一方で同時公開させて頂いたタイをどうぞ結び合わせ下さいという連動性を編集したい心持ちは0ではないにしろ白状しますと、首元の結びは男性特有の装備品と存じながら深く勇ましい精神性まで理解しているほど歳を重ねておらず未だ未だ先は永く未熟者で御座いますので、伊坂幸太郎氏で謂うところの社会という名の砂漠で雪を待ちながらお気に入りのタイを結ぶなど此れ見よがしに粋な様で御座いますがわたくしにとってタイとは常時ワークスタイルの装備品、謂うなればジュエリー同様の装飾品と認識は変わりませんので、あるいはたまにお客様より頂く “小林さんの私服は一体どのような様子なのですか” に対する回答は常に決まっていて、“わたくしほどつまらない私服は御座いません” と僭越ながら申し上げますが謙遜と憶いになられる方もいらっしゃいますので決して然うでは御座いませんと堂々巡りの時間もあったりなかったり、つまりはプライヴェイトなる装いにタイという選択は今のところ少なく、そして大変つまらない半身と半身と眼鏡と靴で御座います。結局のところ申し上げたいのは御人によっては必要ではないものでありますし御人によっては必要なものでありますし、詰まるところ結ぶためだけに在らずシャツ、という着用衣類を心ゆくまでたっぷりと御愉しみ頂きたい想いは昨年より何ら変わりは御座いません、という事でシャツのお話です。

 

 

この度ご用意させて頂きましたVintage shirtの主要成分がストライプであったりホワイト・ブロードであったりHermes社の製品であったり2019年半期と明治神宮に感謝の日々ですが、年に3回か数回か同社製品のシャッターを切る度憶わずにいられないHermes hommeの暴力的な訴求力や何時迄も離してはくれない強靭な拘束力が何時迄も衰えないという事実に添う理の源流へせっせと漕ぎましても辿り着けるのは半生過ぎてから漸くな気がするささやかな儀、で御座いまして、語弊が混じるのを承知で申し上げますとお洋服やファッションへ没入する発露を護られる男性も、発露を見出された瞬間に御手に触れられる青年も、ファッションフィールドで永く御活躍されている貴紳も、モードとヴィンテージを行き来する事に疲れたと嘆く欧州紳士も等しく、等しくHermes hommeの製品を非難する御方はいらっしゃらず、粗悪だと見解を述べる御方もいらっしゃらず、精査検討の末Hermes hommeの製品を買われて往く光景と幸福そうな御顔とその瞬間を共有させて頂いた約2年と8ヶ月というのはわたくしにとってかけがえのない財産で御座いますし、Hermes hommeが述べる誠実さや忠誠心が真実であるという代え難い学びで御座いました。然うは謂いましてもHermes hommeの製品衣服にテクニカルポイントや技巧的な面々が全域に露出しているわけではなく総じて尋常、な様子であり尋常、ならざるディテイルワークは大方細部に仕込まれているので気付かれず見過ごされてしまい、ときに着用を続けねば視えぬものかもしれませんが結果としてわたくしが未だ未だ未熟者であるが故にシャッターを切る時点では視えずHermes hommeの製品を御精選される御方には視えているヴィヴィットポイントがあるのかもしれませんし其れをときに顧客との秘密であるとデザイナーは明かしますがいずれにせよ、主にお洋服において一歩街へ出れば瞬時に溶け込む生態を慎ましさと申しますか主義主張性の無さと申しますか、Hermes hommeの製品を着ている具像が瞬時に消される信じ難いマジックながら世界にひとりだけ幸福な想いを齎す此れもまたHermes hommeの魔法とでも申しますか。

 

 

 

 

 

この度ご用意させて頂きましたHermes hommeの主要成分がホワイトブロードに加え、レッドストライプ,エメラルド&ネイビーストライプの清潔さは置いたとしましても何故こうもオーナーを清潔に魅せてくれるものか襟を正しながら思案巡らせますが結局のところゴールド&シルバーだとしてもMissoni並みのクレイジーカオスティックだとしましても清潔に魅せてくれるのだろうと憶いに寄りながらそもそもとしてHermes homme art directorを26年間務めるヴェロニク・ニシャニアン女史が思い描いた男性像と思い描いた男性像が着ているシャツがレッド,エメラルド&ネイビーに彩られたストライプである夢想を引いてはデザインと呼ぶのでしょうし詮ずるところ彼女の理想提案という事実のみで嬉しくなるのはわたくしが男性であるゆえ、お似合いですと女性販売員に謂われたらレジ処へ向かう街の一例の究極版ではあるまいかと憶いながら一方どうしてこうもLevis社の製品とHermes hommeのチューニングが留保もなく素晴らしいのか理の源流へせっせと漕ぎましても辿り着けるのは半生過ぎてから漸くな気が、これもまた巨大な砂漠でふと憶うささやかな儀で御座います。

 

 

 

 

 


New arrival,90s Hermes homme cotton striped shirt “ Emerald & Navy ”

 

 


New arrival,90s Hermes homme cotton striped shirt “ Red ”

 

 


90s Hermes homme cotton gauze plaid shirt

 

 


80s Hermes homme cotton daily shirt

 

 

SURR by LAILA 小林

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2019ss Vintage shirt & tie collection / Diary699
5.4.2019

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
4/6 (土)12:00〜

 

1951,1961,1965,1966,1980,1985,1986s
Hermes, silk tie collection

 

1950 – 1990s Charvet,
1980 – 1990s Hermes homme,
1960s British royal navy,
before 1930s France antique, and more
Vintage shirt

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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御人によっては必要ではないもの / Diary698
4.4.2019

“ 若い頃の貴乃花に似ている ” と祖母に言われた幼少期、周囲の親戚達が そうだね やら そうかね やら言う中で心の中に芽吹いた素直で率直な感情は 知らねぇよ と 小遣いくれよ だったのですが、その頃はこんな私になるなんて祖母も親戚達も知る由がありませんで、私も当時は警察官になりたいと確か想っておりましたので、まさかこんな私になるなんて, 定期的な職務質問対象者になるなんて知る由もありませんでしたので、今心の中に芽吹いた素直な感情は なんかすいませんねぇ と 逢いてぇな なのですが、想い返してみますとその頃既に御人によっては必要ではないもの, こだわらないものに対して時に強い必要性を感じて強くこだわっておりまして、例えば当時の私にとって最も価値ある装いであったのがタンクトップと短パンだったのですが、なぜその二つなのか, その二つのどの点がそうさせたのかは覚えておりませんが、ただ一つ、当時の自分にとって最高に格好良いと想えていたことだけははっきりと覚えております。それはもう頑なに真冬でもタンクトップと短パンでした。

この生業において、御人によっては必要ではないものという存在があることに度々気付かされます。それはテーラードジャケットであったりレザーシューズであったりファインジュエリーであったり、またはシャツであったりと本当に様々で極論誰もが必ず必要なもの “ が無い ” と想うほどで、だからこそそれを御伝えしたい, その愉しさを共有したいという衝動が私の根本的な原動力と欲求であります。この度新作として御披露目させて頂きます直近の旅で幸運な数に出逢うことができました品は、御人によっては必要ではないものの如実な用例の一つなのかもしれませんが、いつもと同じく心より御推奨させてくださいませ。先日の月曜日に私は本社におりまして他の社員とともに一つの画面を注視するという珍しい時間を過ごしておりまして、終わった直後に小林に LINE を送りました。確か 11:30 をほんの少し過ぎた頃だったと想いますが、その頃彼はちょうど御人によっては必要ではないものの如実な用例の一つであるそれを、巻いていたようですね。

 

 

数多が各年代で製作し続けている品ですので同社でなければいけないということは一切ございませんで、弊社では品を定めるあたり可能な限り知識と固定概念を排除するよう努めておりますので、こと同品に関してはそれを容易に静かに遂行しているのですが、触覚と嗅覚 ( 特に触覚 ) に基づいた結果同社となることが多いため、それは単なる感覚的な好みであるのだろうと現段階では感じております。また、それこそ同社において現代に至るまで一度も途切れることなく製作され続けておりますので、ヴィンテージでなくてはいけないということは一切ございませんが、私にとってはヴィンテージのそれらと現代のそれらには、それこそ即座に知覚できるほどに触れた指先と香った鼻先の心地良い違和感が感じます。この度は幸運にも 35 年間に分布する品々の御用意が叶いましたので、御興味頂けましたら是非に御体感くださいませ。

 

 

 

 

 

Coming soon
1951 – 1986s Hermes, silk tie collection

巻く御人は巻きますが巻かない御人は巻かないことと想いますし、それこそ御人によっては煩わしい存在として御認識されている方もおられることと存じますが、私は巻きますしその行為と存在価値を純真無垢に愉しんでいるがゆえに弊店では御推奨させて頂きますので、引き続きの独善性を御容赦御了承頂けますと幸いです。また、もし僅かでもこの職人技術と愛と感性が集約された小さな小さな物質に御興味頂ける暁には、相も変わらず無粋にも全力でその彩りが首元に在る豊かさを御推奨させてください。

4/6 ( 土 ) 12:00 より御披露目させて頂きます。

 

 

SURR by LAILA 福留

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平成の終わりとMacaulay Culkinとミルクブルーと / Diary697
1.4.2019

 

平和に生まれ育ち歳を重ねてきた私にとっては 元号が変わる という事実に少々馴染めなさ、を感じずにはいられず今朝11:30頃の発表寸の前まで果たして本当に平成は終わるのだろうかと俄に信じ難い心持ちで迎えておりました。幼少期はイチローに似ている!と周りの大人がこぞって言うものですから野球というスポーツを観ることも携わったこともない私でもイチローという選手だけは心理形成が行われる前から心の深いところに根付き、素晴らしいプレーと成績を収める姿を伝える朝のニュースも、其処にリンゴが在るように、平成がいつまでも在るように、当たり前の感覚が存在し,過ごして参りましたもので、イチロー選手の引退も、元号改正も、自身の心の一部が剥がされるような妙な心持ちで御座いました。本日11:30といえば丁度弊店に到着しタイを結んでいる頃合いでして、そういえば五島列島の伯父が強烈な焼酎を流し込みながら次の元号おれ知ってるんだけど教えてやろか、断りましたが何度も猪口を置いたり上げたりしながら結局耳打ちされたのが「平和」だったと思い出して、いやしかし,あの叔父ならもしかしたら、という親族内のポジションと飲んだくれだが神秘的な信頼感を獲得している耳打ちは、実のところ確かな効力を持ちますもので漠然と期待を寄せていながら平成が終わる淋しさとまだしがみついていたいよく分からない想いでPCを開く直前に「新元号は令和だそうで」と福留からの一通により呆気なく真実を迎えました。飲んだくれの叔父、のレッテルを強く張り直すことになりそうですし、今では殴られたマコーレカルキン(ドラッグ期)だと酒の席で指されます。それではマコーレカルキンに失礼ではありませんか。

 

 

 


 

 

しかしながら日本国民が一体となる瞬間を共有できる(気がする)というは素直に嬉しいものですね。御恥ずかしい話、日本史の学がないものですから万葉集の採用区分におぉ!なるほど!!とは成らず、頷く事も叶いませんが、内容を一読し、なんと素敵な含みだろうと幸せな気持ちを迎えました。と青山一丁目の一室より感想文のような駄文で誠に恐れ入りますが、一番お話したかったことは今年マコーレカルキンが法的に正式改名し、マコーレマコーレカルキンカルキンに成っていたことであります。

 

 

 

正直に明かしますと本作スポーツジャケットは何方様の袖を通過させて頂いていない、気が致しております。だからこそ本日のメインゲストに迎えようと自己決議したわけでも元号改正ならぬ法的改名のお話をしたかったわけではありませんが、そもそもショートスタイルのスポーツジャケットという区分が時流で謂うところの 旬 ではないのでは、と憶わずにはいられないほど、探してました、とのお声から最も遠い存在区分と存じますし旬物を先頭にも後方にも取り揃えておりませんので申し訳ない想いで胸が詰まりますが、さて、皆様カジュアルジャケット御手にお有りでしょうか、と失礼を承知で申し上げたくなるほど本作をご紹介をさせて頂きたいのは、半身のみでしっかり着用を許したショートスタイルと釦の整列にコンパクトフィット,リアルフィットの実現ながら活動域を確保された脇下の空間、くたっとカーヴィングする襟の寝方と申しますか馴染み方と申しますか鎖骨の下に熟れた男性像を作り上げる一躍に大きく関係している様子とチェストポケットがジップだなんてミッドセンチュリー万歳で御座います。何より、今までしつこいようにご紹介させて頂いた木綿最強論に1ページにしっかりと刻ませて頂きたいほどフレンチモールスキンの極限まで洗い込まれた木綿の確実さ、同ファブリックをご想像どころのガザっではないヌメっとした、いえもう説得力に欠片も御座いませんが兎に角、コットンの温かみを御肌でフィジカルに添わせて頂ける上、例によってミルクブルーまで昇華されたエイジングの見事な事。周知どころのファブリックと存じながらウェストに配されたギャザー・ゴムの運動力、上述各所とギャバジンではなくモールスキンで此の容姿、というステータスにおぉ!なるほど!!と熱い興奮は引き続き、前シーズンに相も変わらずご紹介させて頂きたい所存であります。それらを総じてプロポーションという言葉で顕すなら、皆様、素晴らしいプロポーションで御座いますので気に入って頂けますと光栄です。

 

 

 

 

 

 

 


50s France cotton sports jacket

 

 

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旅の鞄 / Diary696
29.3.2019

“ 鞄を雑に扱いボロボロにする ” というジェーン・バーキンの逸話を知った時に 粋だね と想われた方もおられることと想いますし私も御多聞に漏れずですが、だからとて雑に扱いボロボロにすることが全てではありませんで、もちろん Sac Birkin を手にしていれば万事解決というわけでもなく、結局は TOWER RECORDS 社の持ち帰り袋でも TSUTAYA 社の貸し出し袋でも Sac Birkin でも、それを選ぶ人を現わす記号性には変わりなく、いわゆるで言うところの格好良いには千差万別の論点がございますので、持ち帰り袋でも Sac Birkin でも格好良い人は格好良いものである と想いますが、そもそもとして実用性と結局のところ必要性を有する存在であり結果論としてそれを選ぶ人を現わす記号性を有するがゆえに鞄というものは愉しくもあり難しく煩わしい存在であると私はずっとずっと考えており、きっと幾人かの御客様にはそのようなお話しをさせて頂いてきたと想いますが誤解を恐れずに申し上げますと、鞄とやらは本当に厄介です。

なぜならば根本的に持ちたくないからです。私は日常であろうと旅先であろうと隙あらば手ぶらで出掛けます。が、社会に属しているとどうしても荷物が必要になる日がほとんどですのでやはり鞄は必要であり欲しいと想う存在なのですが、そうなってくると毎度お馴染みの男性ゆえの選択肢少ない問題に直面致しまして、かつ素直な気持ちとして、その額面だけを視ると衣類やその他装飾品よりも立派にならざるを得ない品であるがゆえおいそれととは決着させることのできない, させ辛い問題であり存在であり品と捉えているがゆえ、弊店で御提案させて頂く際には実用的であり品として純粋に魅力的であるか否かという根本と並行して “ これで終わらせて頂くことが叶うか否か ” という論点を大切に考えております。もちろん、 TPO に応じての使い分けが理想形ではありますが現段階の私がその境地に達していないがために前述をとても大切にしておりまして, せざるを得ませんでして、そうなると冒頭のジェーン・バーキンと同じく雑に扱いボロボロになっても構わないと想える品であること, そうなっても大丈夫な構築であることも判断基準に含まれて参ります。

この度も御縁あって実用的であり純粋に魅力的であり、雑に扱ってボロボロになっても構わないと想える存在であり構築であり、心から “ これで終わらせて頂ける ” と想える一つの鞄に出逢うことが叶いましたので御提案させて頂きます。

 

 


馬具製品を起点に鞄に派生し衣類に進出したように、時代の変化, 変遷に則した提案と表現を行い続ける Hermes 社は、近年でもその姿勢に則って時に秀逸な時に “ 面白い ” 作品を輩出し続けていますが、同区分においてこのような形状のシングルストラップ仕様は少ない印象でして、正統的か異端的かで申しあげますと私にとって本品は後者であり、もちろん社名を仰々しく記す箇所はございませんので御活用頂いた際に “ Hermes を持っている ” ことを第二者に解りやすく伝えるような存在ではきっとないと想いますが、正統的であらずとも社名は記されておらずとも、その表皮に, 糸に, 金具に, 実用性に, 存在感にわざわざ “ これ ” を選んで頂く意味と意義は充分過ぎるほど含まれています ( それは実物を御覧頂きさえすれば確実に御体感頂ける力 ) し、なによりいわゆる背嚢形状を選択し皮革の中でも特異な耐水性を誇る水牛の革を選択し圧倒的な容量と耐久性を実現している点、そしてモデル名が単刀直入に “ 旅の鞄 ” を指し示している点に Hermes 社および手掛けた職人からの どうぞ心ゆくまで雑に実用的に扱ってください という信号を感じずにはいられず、全ての要素が 『 人の個 』 を夢想する私にとってたまらなく、鞄という物質における一つの答えとして申し分のない逸品でございます。

 

 

 

 

 

Newarrival
1990s Hermes “ Sac de voyage marine ”

御自身を示す記号であり社会に属するうえでの純然たる実用品であり、雑に扱っても差し支えなくボロボロになってなお特異な求心力を御愉しみ頂ける鞄という名の配偶者として本品を御提案させて頂きます。

 

 

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理想陳述 / Diary694
27.3.2019

 

より優れたニットウェアの追求の旅を続けますと優れている、と判断の可否に向けて設けた幾つかの項目バロメーターに完璧無比なグラフを描ける個体など恐らく無い、に打ち当たってから項目毎に優れたニットウェアへと精査するよう切り替えを進めていながら極限値までの品質や曲芸なまでのニッティングや美しいテキスタイルやらがお互いを損なわせることなく完璧に成立した様というのを留めた記憶も肌に添わせた体験も御座いませんのでもしあれば、いつの日か手に入れてみたいと密かな願望を胸にそっと仕舞いながら仮に初対面が叶ったとして優れている、と判断の可否に向けて設けた幾つかの項目の内2つが最大値まで叶ったとして恐らく“その他”が高水準からグググと下がってしまう懸念も持ちつつ仮に初獲得が叶ったとして男性皆様から見ますと完璧と称したそのニットウェアはアジア区域のどこかの道端に落ちている襤褸かもしれませんし合同コンパ女性陣から不評たる票が満場一致の可能性もあるかもしれませんし結局のところ自己に納得を齎す追求に他成りませんし男性特有のこの厳しき追求精神に、ことニットウェアにおきまして、そこそこ煩悩を致しておりますが、仮設定した幾つかの項目の内決して譲れない一項目がトップ水準に達しているかが優れたニットウェアの本質を見極める何方様かの審美基準と成り得、ニットウェアを買い足して往くルールと成り得、時に近似のカラートーンが並び、気付けば同質成分を有するニットウェアが自宅の棚に積まれて行く図と、歳の重ねと共に自身に似合うカラーバランスを把握し、好みの成分を見極め、生活基準に添ったゲージを認識する厳選構図とそれぞれの主人公達はきっと 趣味が良い と最愛のパートナーに想われる理想のニット・クロゼットを描きながらシャツやテーラードやコートを抜いて最も個が顕われる性質衣類、かもしれないと憶い悩みながら、ある程度の精査の末ネイヴィのセーターを持たぬ方は此れから先も持たぬかもしれませんし英国産カシミアを精選されるかもしれませんしニット・シャツに愛を注がれるかもしれませんが、バロメーター項目ニッティングとカラーバランスが突出して優れた性質ながらテキスタイルの水量調節を一切行わない1953年から続く提案がゆえに同社ニットワークでも凝縮分泌された旨味の澄を掬い取るにはちょっとした集中力が必要となりますので必然的に少量の獲得にて勝手ながら高い満足度を得ております例えばMissoniのニッティングを、ご自身にスッとお似合いになられるプロポーションで1着ずつ確実に買い足される男性が居りましたら、歳の重ねと共に自身に似合うカラーバランスを把握し、好みの成分を見極め、生活基準に添ったゲージを認識する厳選構図がMissoniイタリア産のニット製品で構成されておりましたら、なんだか素敵ではありませんか。詰まるところ、合同コンパ女性陣からかわいいねと好の票を得られるものなら喜ばずにはいられないという事でパロメーター最大にして極大、最重要項目 “ モテるか否か ” さてニットウェアの追求の旅=煩悩を吹き飛ばすトリガーとしましてMissoni knit wearいよいよ十二分ではありませんかとわたくしの理想陳述にて本日の長い話を終わります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


80s Vintage missoni knit wear

 

 

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ミリタリーって今在るだけですか、 / Diary695
28.3.2019

 

 

ミリタリーって今在るだけですか、と店頭でお声を頂く機会が多く御座います2019ssシーズンは例年に増してミリタリーウェアという狭き区分へ注視頂いている御様子を拝見致しますので勝手ながら誠に以て嬉しい限りで御座いましてシーズン初め遠回しに綴らせて頂いたように情報のみでパッケージされていないと再確認させて頂きながら取っては過ぎ去られていないと一安心しながらお客様がガバッと羽織られる御様子を嬉しく有り難く拝見させて頂いておりますがそもそも狭き区分と謂いましても、国や時代や歴痕によって存在していた(している)衣服も多種多様千差万別ということで基本的には広域区分と存じながら既存のフォーマットやら時の経過と共に厳しくなる一方のマーケットに踏ん張って居座りさせて頂きながら引いて眺めましても世間一般的で謂うところの 稀少 である個体達が 貴重 であるように高額高値で取引されてる様子にとんと 服 の領域を越えたディープ・マーケットのような印象を拭えないのはアンティークもメゾンも然りで御座いますがやはり ミリタリー という特質区分が故に突出して然う視えるだけで御座いますが、だからこそと申しますか、フィルターの枚数を増やす必要も一枚を分厚く設ける必要性も大切にさせて頂いておりますもので基本的に広域区分と存じながら狭き狭き区分へと自らの首を締め上げて苦しんでおりますところでご質問に対する回答ですが誠に申し訳ありません、ミリタリーは今在るだけで御座います。

 

 

けれども昨年9月のように6個体前後じっくり御考察頂く機会をコンスタントに設けさせて頂きたい心持ちは何もミリタリーに限ったお話では御座いませんがミリタリーの美味たる濃厚性質や芳醇な風情、雄々しく迸るエナジーは専ら衣類製作にあたって限定された目的性と快適性と合理性に叶う特有性と存じますしメゾンや近代美学にはない服飾性質で御座いますしワークウェアに内包されるかワークウェアが内容されるかは追究の必要も御座いますがともあれ、広域な性質としましてはこれ以上ないヘヴィデューティー・ギアと或いは勝手ながら2019ssメインテーマに掲げさせて頂いている手前、ミリタリーって今在るだけですか、のご質問にもう心の底の底の底より腰を折らせて頂く以上現状の我々に出来得る行いは御座いませんが、そこまで苦しみ抜く具体的項目のひとつに引き続きしつこいようで誠に恐れ入りますが コスチュームに成ってはならない があまりにも明確でありますしマーケットで謂うところの稀少個体ゆえの貴重個体が基本的にモダンプロポーションを備えているかは極一部を除き追究の必要は御座いませんしつまりは、2019年を生きる少年.青年.男性すべての紳士様へ、美味たる濃厚性質や芳醇な風情、雄々しく迸るエナジーを現代の目的性に沿って袖を通して頂けるかにおきまして専ら、現代に沿って総合的な均衡が成り立つ御姿、御作りであること以上の厚いフィルターなど用意も準備も御座いません。

 

 

 

御縁叶った個体がマニアックレンジであるならば翻訳どころか重訳も必要になりますが基本的には、製作数や採用年代に起因する稀少性質がゆえの貴重性など吸引力が決して衰えないメカニック掃除機の説明書くらいそっと御査収頂ければと憶いながら例えば翻訳するところの1940年代バイク巡回隊員に向けて製作された本作でありますし重訳するところの、コンパクトな肩廻りとエポレット下部7cm正確に打ち込まれたダーツ,ステッチによって制御された前振りのないフリーダムスリーブに起因する魔術的なアームフォームの実演を最大の注目点とする他、ステッチを打ち込まず見事に立ち上がる襟は360°首回りを覆うように起立するネックウォームの役割とフィジカルな木綿材質、操縦中ベルトが巻き込まれないよう背面一カ所に縫い込まれたディテイルワーク並びに全体のボリュームを調整頂ける3カ所のベルトワーク総じてミリタリー部門ではなかなかお目にかかれない産地特有の 設計 その無垢なフレンチシズムと美しさに類い稀なるエネルギーを感じずにはいられない美味、いえ紛れもなく珍味で御座いまして皆様、ミリタリー今在るのみで御座います。

 

 

 


 

 

 

 


1940s France military motorcycle trooper coat

 

 

 

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Patina / Diary693
26.3.2019

既に本人が去ってだいぶ経つ現在とそれ以前、更に本人が在籍していた時代も設立年の 1960 年から 2008 年の勇退に至るまで Valentino の在り方は常に変化してきましたが、ただ一つ言えるのは Valentino Garavani 氏はイタリアに留まらず服飾史そのものにおいて欠かせない存在であり、私が一つ強く強く想うのは氏における紳士服を遡った時に感じる本当に本当に心地良い品質への追及心と創作に対する探求心と、彩りや華やぎという感性の豊かさでして、それを論点と致しますと現代の Valentino とは印象が大きく異なりますが私にとっての真実は遡った時に得られるそれらであり、嗜好としてそれ以上も以下も不要でして、氏は “ 不完全であることが完全である ” という信念の一つを心に秘めていたのですが、私が想う限りではその信念の根本にある “ 考え方 ” は私の極めて “ 私的な考え方 ” に非常に馴染み深く感じられるがゆえに心が暖かくなると同時に、それを踏まえたうえで氏における紳士服を遡ると私的な考え方の一つの枝分かれとこれまた私が想う限りでこれまた極めて近い親和性を感じざるにはいられません。

それは老いたものや枯れたものと美麗なものや華やかなものが共存し、互いに影響を与えて成り立つといういわゆるで言うところの “ 侘寂 ” なのですが、氏の初期時代の紳士服からは溢れんばかりのそれらを感じることができまして、いわゆるで言うところの侘寂という概念を感じたがゆえに Valentino Garavani を愛したのか Valentino Garavani を愛したのちに侘寂を感じたのかは今や卵が先か鶏が先かですが、いずれにせよ上記の全てを差し置いてもやはり氏の初期時代の紳士服には強い求心力があるという解にしか辿り着きませんが、ただ一つ寂しく想わずにはいられないのが、なかなか出逢えないという明確かつ残酷な現実です。

1850 年頃に “ 負傷者が着辛い ” という理由から前面正中線を切り、ボタンを取り付けたことで産声を挙げたカーディガン 7 世発案の衣類、カーディガン。その純真無垢な起点ゆえの機能と美を至極丁寧に両立させたそれはヴィンテージの世界に数多在るにも関わらず弊店では御提案の機会が少なく、一個人的な感想と致しましては現代の品において丁度良い着地点の一着に出逢える機会が少ないがため双方において心寂しく欲求が満たされることのない鬼門の一つでございます。カーディガンはどのような存在立ち位置なのか、ふと考えることがございまして、私は不変的なものや機能と美を至極丁寧に両立させているものが好きなので存在としても実用品としても心から愛しているのですが、もしギャルに おじいちゃんじゃね? と言われたら素直に そうだねぇ と心からの微笑めるでしょう。カーディガン、不思議な存在です。しかしながらきっとギャルも現在人気の俳優さまなどが着ていたら かっこよくね? と言うのでしょう。今は誰が人気なのですか?ちなみに私が一番好きな俳優は萩原 健一です。

 

 

 

 

 

70s Valentino uomo, wool cardigan

“ 編み ”という行為, 工業性において極めて素朴で実直かつ品質に対する高い意識があってこそ実体化した氏の芳醇過ぎる, 良い意味で異端的とも言えるほどの創造性。いつまでも刺激的であり前衛的ですらある彩りや華やぎという豊かな感性を収めた入れ物は本品においてカーディガンという不変的 = クラシックな衣類でございました。私にとってこれは、それこそ不変的である時代や国や文化を越えて心に響かせることのできる概念の侘寂でございます。

 

 

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世にも不思議な物語 / Diary692
25.3.2019

先日の一着と同じく既に存在しているがゆえに “ 当たり前 ” と想って仕方なしなのですが、としてもこの設計にはいつも圧倒的な感動ならびに感心せずを抱かずにはいられませんで、その理念と経緯にはその国が持つ特徴と個性があり, 設計者の知的な理想形があり, 機能的であるか否かという絶対的な感覚がありまして、そのように高純度な要素が混ざり合った結果として産まれる一品の有機的な解は前述のような圧倒性を有するのだと様々なヴィンテージ / アンティークと触れ合う過程で気付くと、そして稀に現代の品において稀に出逢うと頭ではなく心で感じて極めて極めて豊かな心持ちになりまして、それに気付けた, 出逢えた喜びと豊かな心持ちを親族以外にも伝えたい、僭越ながら伝えて共感したいという単純明快な起点から始めって現在に至るのが私の生業なのでございます。

本日は SURR において幾度か御提案させて頂いた同区分でありながらまた異なる御品で、過去には純粋品であったり警察のための変則品であったり、国際連合軍のための変則品であったり名も無き個人が手を加えた変体品であったりと、以前より御愛顧くださっている中には御存知な御方もいらっしゃるかもしれませんが、私的に愛しているという不肖な個人感情がゆえの広義に捉えて同区分で 5 着目の、正確には同区分の変則品である初めての一着を御提案させて頂きたく存じます。

 

 

 

機能美的なポケット達と正中線に施されたジップとスナップという複合的な提案、その土台となる防水性を備えた綿という英国の文化が集約した本品は同区分において元々はバイク乗りのために設計され数多の愛用者を生み出し続けています。前述の構築はもはや本品同区分という入れ物からもミリタリーという入れ物からも飛び出し、おそらくは完全なる市民権を得たであろう衣類としての見た目であり設計における仕様ですが、 “ バイクに乗る時に着用するのだ ” という純真無垢な目的性と、英国という土地と個性を踏まえたうえで機能衣類を産みだし続けてきた Barbour 社の理想形に則ったこれは、市民権に則ったそれらと似て非なる仕上がりであり実用性であり存在感であることを僭越ながらここに明言させて頂きたく存じます。全ての要素ならびに魅力は静止画でも文字でも表現しきることが叶いませんので、実物を御覧頂かない限り, 逆を申しあげますと御覧頂ければすぐに御認識頂けるのではないかと想える情熱的な力を有しておりますが、実用性に関しましては実際に生活を共にして頂く必要性が私一個人の想いとしてはぬぐえません。ふと PASMO やなにかしらのガジェットをポケットに入れて頂く際や取り出して頂く際、ふと寒さや厚さを感じて開け閉めして頂いた際などに、手の入れ易さやそもそものポケット位置の秀逸さ、着用感覚の万能性にきっと心地良い驚きと愉しさを感じて頂けるのではないかと、僭越ながら私的感情も併せましてそれはそれは強く想わせて頂いております。

ここまでが同区分そのものの御紹介で、ここからが本品における同区分の変則性に関して。本品 INTERNATIONAL SUITS は前述の通り警察であったり国際連合軍のために特別製作された経歴がございますが、こちらは以前に御提案させて頂きました国際連合軍のための品でありながら、以前とは異なる色調にて仕上げられた一着でございまして、それに伴う特異性には静かながら確かな求心力と存在価値がございます。以前の一着はいうなれば純粋品である INTERNATIONAL SUITS の色調をそのままに要素を調整させたのに対し、時代的にはその後に製作された本品は色味を暗い緑みの黄色 = 同社における象徴色へと昇華させました。ゆえに同社の代表作であり象徴色にも関わらず同社らしくない非象徴性を感じるという、世にも不思議な物語。

 

 

 

 

 

late80s Barbour, INTERNATIONAL SUITS for NATO

 

 

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Newarrival0322 / Diary691
22.3.2019

 

 

そもそも編みの品質とテキスタイルの旨味を求めた先が羊毛の構成と相成りましたのは、古期に渡り愛されてきた羊毛組成の編み物と、古期に渡り季節を問わない肌着として愛されてきた羊毛組成の編み物の、有用性を御査収頂きたい想いに並列した着地で御座いまして、謂ってしまいますと通年を通してお召し頂きたい編み物で御座いまして、気温25℃を越えぬ限りは御肌へダイレクトに添わせ、汗を吸わせ、時に洗い、御付き合い頂きたく想いまして、引いては一・男性のクローゼットを構成する太軸と、クローゼット=内に秘めたる性的指向の具現と、つまりは一・男性のテイラード、コート、ニットウェア、スポーツジャケット、トラウザー、レザーシューズを空を見上げて想像させて頂きました。明日よりどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 


80s France textile knit jumper

 



70s Valentino UOMO knit cardigan “ baby blue & milk ”

 


50s France military custom trousers

 



70s Missoni knit jumper

 


80s Missoni knit pullover shirt

 


40s France military chino trousers

 


50s France cotton sports jacket

 


80s Best Company chino trousers, idea from Olmes Carrretti

 


40s France military motorcycle trooper hulf coat

 



late80s Barbour International jacket for NATO, “ Rare color ”

 


20s France bespoke wool trousers

 


80s Hermes cotton corduroy & french chic color tailored jacket

 


70s John Lobb bespoke in London brogues darby shoes

 




Special Burberrys, blue plaid mac coat

 

 

 

 

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Coming soon / Diary690
21.3.2019

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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3月21日 12:00 / Diary689
20.3.2019

肩に載せ袖を通すことで逆に芳醇な可動域を体感できる着用感。身体に載せることで実際的な質量がより軽やかに感じられる心地良さ。ポケットに手を入れた時の丁度良い位置感に深さ, それに準ずる収納力の秀逸さ。正中線から外すことで自然と生まれる服そのものの表情, その野性的な迫力。どうしようもないほどに留めやすいボタン位置。それらを全てを留めることで発生する快適性と出で立ち, 実務的な機能性, そして全てを留めないことでのそれ。いずれの状況においても着こなしにおいても縦横無尽に揺れ動き全ての瞬間で美を生み出し続ける生地, その色。

実物を目の前にして体感できるそれらの感想や感情を抱けることは、それがすでに物質として存在しているがゆえに “ 当たり前 ” であると錯覚してしまうこともありますが、このような品が今ここにある, 今手にできていることは決して当たり前などではなくむしろ逆。そして良い品をこのように存在させていることも同じくで、それには何千回何万回の苦悩と精査と検討と、その後訪れる喜びと幸せな体感を経て辿り着けるのであって、その末に一つの “ 看板の価値 ” が定まるのではないでしょうか。

『 Yves saint Laurent rive gauche 』  その看板に対して私が抱く敬意の心は決して現在の服飾史において確固たる地位を築いているからではなく、純度の高い品の美しさや前述のような一着としての無垢な素晴らしさから生まれます。その美しさや素晴らしさ, 純度の高さや無垢さが産まれ育まれる一因となったマジョレル庭園を訪ね、その庭園を産んだ国の空気を吸い人々と触れ合ったことで気付いたのは Yves saint Laurent rive gauche に属する美しさや素晴らしさや純度の高さや無垢さや、それを内包する物質がこの世に存在するのは当たり前ではないこと。その看板がこの世に産まれ育まれた “ 現在 ” があることがいかに凄いか ということでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

90s Yves saint Laurent rive gauche, trench coat

未来永劫変わらぬ最大級の愛と敬意を込めて明日 3/21 ( 木 ) 12:00 に御披露目です。皆様の御期待を心よりお待ち申しあげます。

 

 

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少年 / Diary688
19.3.2019

6 歳の頃に自身の愛するテディベアに向けての初めて衣裳を製作した数年後、学校でのスケッチの時間に煌びやかな衣装に身を包む “ 女性 ” の姿を描いた “ 少年 ” は、そのような絵を描いたことを教師に咎められ、それを背中に貼って教室を練り歩くという罰を受けるのですが、その結果周囲の学友たちから向けられたのは憐憫ではなく羨望の眼差しでした。 “ 私も / 僕もそんな絵を描きたい ” そう話す学友たちによって, そもそもその前の教師の発言によってどのような感情が喚起されたのか私には知りきることは叶いませんし、当時の, その国の, その街の教育と少年の心にどのような差異があったか推測することすら叶いませんが、その元少年であり現在では立派な紳士であり天才の一人である彼は最後に “ ファッションは美しい。素晴らしい。愉しい。 ” と声高々と語りました。2018年初冬にパリの劇場で目にした音楽劇での一幕です。

その音楽劇は私のささやかな人生を確実に豊かなものにしてくれた存在であり、既にあった彼への心からの尊敬心をより確かなものにしてくれましたが、私の生業においては彼の世界観におけるより研ぎ澄まされた実物に出逢う機会が少ないと同時に私自身に充分な理解力が備わっていないがため、出逢えた瞬間は喜びよりも物質的な強さに対する驚きが勝ってしまうことが多いのですが、そのような品は向き合う時間が長ければ長いほどに特出した本質的魅力に気付けることが多いです。

 

 

 



“ 蕩ける ” という表現では足りないほどに蕩け、全体的な透け感のみならず各所に糸がかりの透かし紋様が配置された本品は、 1989 年発表時の表現においてはなんと申しますか、野性的と申しますか人類の原始的と申しますか、例えば身体に穴を開けるピアスという存在が装飾目的ではなく魔除けや通過儀礼と捉えていた文化であり時代の世界と申しますか、とにかく大胆な印象を抱きまして、本品におきましても透けと透かし紋様をそのまま素肌に馴染ませ、かつ合わせも原始的な世界観でしたのでやはり奇才であり天才だからこその表現であり世界観であると心からの拍手を送るのですが、いざ自分の世界で向き合いますと蕩ける生地感を何かと重ねた時の表情変化や身幅と着丈の面白みと美しさに溢れる調和や、紋様から醸し出される朴訥とした郷愁などを見出すことができ、発表時の表現はあくまで一例で、その自分が想う新たな世界をもう一例として許容してくれる懐深さに気付き心が暖かくなりました。

 

 

 

 

 

1989s Jean Paul Gaultier embroidery & lace joining detail light weight jacket

ゴルチェ少年が6歳の頃に愛するテディベアに向け製作した人生初のファッションピースは後に人々に衝撃を与えたビスチェと瓜二つであり、教師が咎めると同時に学友たちが羨望の眼差しを向けたスケッチの世界観は服飾史に燦然と輝く彼の表現そのものでした。だからこそきっと先々に彼の世界観におけるより研ぎ澄まされた実物に出逢えたとしたら、きっと同じく最初に驚くのだと想いますが、それが私にとって貴重な純度の高い幸せの一つです。

 

 

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1910s France / Diary687
18.3.2019

 


 

先日16日より御披露目させて頂いております弊社表現 “ 旋律 -Mutual Resonance and Interrelation- ” というのは音を横に結びつけて形成する線的繫がりと共鳴し合う意味性において、音に合わせて躍動するダンサーを捉える表現描写、空間、服、ヒトが共鳴し、線的な繫がりを持つ事でひとつの作品に創造される様子を総じて、ささやかながら命題にセッティングさせて頂いております。弊店としましてはお洋服またはヴィンテージ並びにアンティークの古き衣類を販売とすることを業とする手前、皆様の御心が少しばかりでも豊かに成る事を信じております心構えは、根も底も核も心にも変わらず、古き衣類を “今” を生きる皆様へお渡しする小さな橋渡しによって細くも強い “線” と成るならば、皆様と其の衣が線的繫がりで共鳴されるならば、勝手と承知しながらも心より,心より光栄に想いますし、その共鳴性が果たして皆様の心に豊さを齎すかは不明と分かりながら、お洋服の力を硬く信じて、社会全般へ失礼のないよう、ご迷惑を御掛けしないよう、引き続きの精進をして参りたい所存であります。

 

当日から御立ちより頂いた皆様、こゝろより、御礼申し上げます。

 

 

 

 

 

2019年SS期を封切りさせて頂いてからわたくしの中で “ 1着の洋服を永く愛する ” さぞ月並みでその辺りに落ちていそうな言の葉を今まで以上に強く想うお洋服屋らしからぬ(多義において)心情にて桜の満開を待っておりますが、お洋服屋が口にする「永く着れますよ」ほど信用ならない文言はない、というのは女性からすると「愛している」を事有る毎に口にする男性諸君に閉口する例と良く似ている気はしなくも在りませんが、そのように疑い深い人生を送って参りましたのでわたくしも安易に口にはしない方向で努力致しておりまして、そもそも何において永く着れますと判断に至るのかは全く以て一概に謂えず、物理的な生命力があるのか、世間一般的な年齢相応理論に適するのか。さぞ月並みでその辺りに落ちていそうな “ 1着の洋服を永く愛する ” 心情に照らし合わせながら寝る前とかシャワー浴びながら考えを巡らせておりまして結局は “ 自身のユニフォームと出逢い、それが、 ” という少し考えれば出現しそうな自明論に行き着き、少し考えれば出現しそうな此の自明論を、大事にしながら、お客様の御手に触れた1着が、貴方様のユニフォームに相成るのだろうと拝見させて頂きましたら、迷わず、口にするよう努めさせて頂いております。「永く着れますよ。」

 

 

結局のところ然うだと思うのです。だって然うではありませんか、自身のユニフォームと認めた衣類を永く愛する深情は、完全的な個性に成り、完全的な個性となった衣類を、着続けた誰かが誰かによって紹介される何処かのマガジンペイジを魅力的に憶うのはきっと完全的な個性となった衣類が誰かのユニフォームとして永く愛されていると視えるから、そういった衣類がシルクだろうがレーヨンだろうがソルト&ペッパーだろうが直さない選択肢はおそらく誰か、にとっては御座いませんでしょう。最も強いヘヴィデューティー・ギアとは精神性を外して決して謳えない性質のように憶うのです。さて、どうでしょう。やはり1着の洋服を永く愛する方向性は捨てず護り続けたいものです。

 

 

 


 

さて、有り難い事に今シーズンは古き衣類に恵まれましたのでルックブック掲載品に加え2点のアンティーク・コートを御披露目させて頂きました中で最も簡素で最も、簡潔的な御姿を魅せる本作の登場は心震わせられる機会で御座いましたし、何と謂いますか、近年では決して見る事が叶わない表衣ゆえのエネルギーを感じずにはいられず、それはもうたっぷりと充電させて頂きました。
 
古きフランス・ムッシュの街着であり仕事着であり習慣着であった其れは外套というより快適着で御座いましたのでショートスタイルにシングルブレスト、手作業が多いワーカーのためにアームレングスが僅かに短い簡素な御作りが多くの芸術家・作家に愛された痕跡でAtelier coat=アトリエ・コートと称される表衣と存じますが、現在では再現困難と謂われる生地組成やテクスチャーは置きましても極限までコンパクトに設計されたカラーフォルム及び全体的なミニマリズム、手処理の多さに加えソルト&ペッパー全域まで伸びのある組織並びに専ら時代遡及としまして同区分初の時代獲得となる御姿が1910年代一切無駄のない設計痕という事で、花を添えて迎えたいと想います。

 

 

 


New arrival, 1910s French work atelier coat

 

 

SURR by LAILA 小林

03-5468-5966
[email protected]

 

 

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2019SS 期の弊社ならびに弊店表現 / Diary686
15.3.2019

新たな弊社表現の機がやってまいりました。以前綴らせて頂きました通りこの度も ( おそらくは ) 古き方法であり弊社にとって最も良き方法にて仕上げさせて頂きましたが、前期は “ 御人によっては ” ポスト投函が叶わなかったのに対して今期は皆様等しくポスト投函が叶わない品と相成りましたので、引き続き皆様方には御査収までに御手数をお掛け致しますが、全ては実現および実体化に御協力ならびに御尽力くださいました皆様方に対して弊社ができる全てを不十分ながら注ぎ切ったゆえとなりますので、御容赦と御了承を頂戴できますと幸いです。

御協力ならびに御尽力くださいました皆様方。挙げればきりがありませんが、特に文字でも言葉では現わすことのできない感性と方法にて 2019SS 期の弊社表現を実現くださいました写真家: Ronald Stoops さま、ヘアメイクアップアーティスト:加茂 克也さま、ダンサー:石井 美帆さま。その “ 場 ” を快く御提供くださいました和尚様ならびに皆様。実現に向けて最良を示してくださった印刷会社のクロスメディア部ならびに製版部の皆様方には心より御礼を申し上げます。
撮影において三者三様の表現者が投げかけ合い混ざり合って一つになったあの瞬間は、私の人生にとって掛け替えのない出来事です。

明日 3/16 ( 土 ) 12:00 より2019SS 期の弊社表現 “ 旋律 -Mutual Resonance and Interrelation- ” をふまえました弊店表現を御披露目させて頂きます。掲載品含めました新作を御用意させて頂きますので御都合叶われる暁には御立ちよりくださいませ。どうぞ引き続きの御愛顧を御願い申しあげます。

 

 

 

 

 

 

LAILA CO.,LTD 2019SS 旋律 -Mutual Resonance and Interrelation-
start tomorrow

 

 

SURR by LAILA 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 

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