Category Archives: 未分類

Vintage amber jewelry collection / Diary685
8.3.2019

 


New arrival, 70s France amber ring “ Vermilion red ”
 

New arrival, 60s France amber ring “ Tiger pattern ”

 

天然樹木より分泌される樹脂が鉱物に匹敵する強度まで化石化した珍宝。その発露は広葉樹から針葉樹、時代遡及によっては絶滅樹種の分泌樹脂まで及び、あるいは素種にかかわらず形成環境も重要ファクターである熟成は、およそ200種以上の精彩を帯びる宝石で御座います。

 

 

 


New arrival, 60s France amber necklace “ Carrot Orange ”

 

 

 


 

 
ジュエリーが多岐に渡りデザイン性と民主的威力を持ち始めた1960年代ヨーロッパでは、無名作家による供給も盛んで御座いましたので多種多様な御姿を目に致します故、精査選別が最も困難なフィールドと存じますが、アノニマス・アーティストによる紳士向けのジュエリー製作個体の中でも古期よりエネルギー・ストーンの存在性を硬いものにしてきた【琥珀】を有する宝飾物は大変貴重で御座います。其の様にして明日より御披露目させていただく新作アンバー・ジュエリー成るカテゴライズでは、3点のフランス無名作家による宝飾物に加え、フランスにてアンティークジュエリーを中心に保有するコレクター様が自身のため1990年代にパーソナルオーダーしたアンバーリングを譲り受けまして、作家様と親密かつプライヴェイトな関係性のため作家名の獲得は断固叶いませんでしたが(現在は既に活動中止)アンティークシルバーの材質を表出したマテリアルはすべて95.00%の占有率をもつ純銀無垢を古きカトラリーに擬えた高水準の技術性、その確実な土台へ精巧に嵌め込まれた厚みと粒感のあるキャンディフォルムは物体色の色名としてJIS慣用色で公式規格されている「#AA7A40 / アンバー」を色軸とするベイジュからブロンズ、キャラメルまで生彩を有した琥珀、ワンオフメイドの作品群で御座います。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 


 

 

 

 


New arrival, 90s Personal order by collector, vintage amber & silver rings

 

3月9日(土)12:00〜
 
お指元を彩る装飾物として、こゝろより。
何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 

SURR by LAILA 小林

03-5468-5966
[email protected]

 

 

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New jewelry, coming soon / Diary684
7.3.2019

 
地球産物として数えられる、例えば天然鉱石を純金無垢物に装飾するファインジュエリーは、1800年前半から1901年以前を中心に捜索と追求を続けておりましたのは古きに渡りブルジョワ紳士の御手の周りや御首元に大いなる熱度を与える試みが常習的に成されていた精神性を学ぶ事に加え、純粋に上質な装飾物を切望しますと高水準な純金もしくは良質な鉱石類という充実したステータスに追随する完全個体性質、砕きまして “唯一物 / 一点物” の古き注文品という事実に検討留保は少しばかりも御座いませんで、末に往く付くハイクオリティジュエリーと今後の追求を止めるつもりも考えを変更するつもりも御座いませんが、此処までの資質を求めますと他に心よりご提案できる同等の資質や紳士精神性が強固なカテゴライズジュエリーがない、なくなる、というデッドエンド理論に到達しまして、精良かつ精美な材料をクラシカル・アプローチで料理されたアンティークファインジュエリーと等しい熱量でご紹介させて頂く機会は然う容易い事では御座いませんが、あるいは匹敵し得るは独自の文化を構築してきたデンマーク・ジュエリー其の濃厚区分と存じながら、ひとつのフィールドを只一向に追求させて頂く一貫性質も大切にさせて頂きながら、貴方様の深き厳しき精査基準を溢れんばかりに満たしていただく事に、選択肢がひとつのフィールドで腰を深く折らせて頂くには努力不十分と謂わざるを得ない現状に閉口しておりました矢先の事で御座います。

 

フランスにてお世話になっている一人のコレクター様がご自身用に誂えたとあるカテゴライズジュエリーの自然本質的な妖艶さと力強さに圧倒され、というより盲点を突かれた刹那にハッと致しました。その最古物はシベリアで発掘されたおよそ3億年前の形成物体によって証明され、発露は技術や文化にまったく触れられていない極自然環境地によって偶発的に具現化される地球産物で御座います英称Amber(アンバー)は、激しい嵐のあと海から打ち上げられた自然宝石としてアラビア語「アンバール=海に漂うもの」を語源とし、ギリシャ神話では人魚の涙とされておりますが、ヨーロッパの起源では古きデンマーク人が護符として大切に身に付けられていた逸話に深く納得致しますし、濃厚でコクのある色艶と陽光によって光彩を放つフレイバーは “異彩” とも謂え、それらが静謐な「海物」と信じられる歴史性に否定も御座いませんが、真実は地上に繁茂していた樹木の樹脂が土砂などに埋もれ、奇が狂いそうになるほど永い歳月をかけて形成化した珍宝が、鉱石や動物性に括られない唯一【植物】に属する形成実態、最も馴染みのある名称で申し上げますと皆様、【琥珀】で御座います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
捕獲致しました数点のヴィンテージ・アンバーに加え、御披露目とさせていただく詳細につき、明日詳述致します。
しばし御待ち頂きますようお願い申し上げます。

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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御色の熟成 / Diary683
6.3.2019

 

 

 

 

給仕人=ウェイターに愛されていた御勤め着はダブルブレスト,コットンテイラードを基本とする1950-60年代フランス / ミッドセンチュリーの傑作で御座いますが、ウェイタージャケットと呼ばせて頂いている御召物がどのような具合に有用的であるかは全ての衣服において謂える事柄と存じながらやはり “ 旅 ” へと足を御運びになられた際、あるいは国内外問わず旅からの帰路において精確に御感取頂けると信じておりますウェイタージャケット其の有用性が、チップや金銭の出し入れを容易にしたポケットの実践的構図と、テイラードの御姿と、コットン組成の成立ちと、一枚仕立ての軽やかさに終結し、旅から帰還後の回想最中にハッと気が付く高水準な適応力と存じまして、無駄がなく簡潔的な御仕立てながら裏を返せるほど無駄がない簡潔的な御仕立てで御座いますのはモダニズムへの萌芽と相成るミッドセンチュリー其の造形の美しさ、世界水準でも最高位を退かせないフレンチワーク本来的な色香が不規則にブレンドした逸物で或る事に疑いは御座いません。

 

 

 

 

 

ウェイターの中でも高いセクションで従事していたムッシュが着用を許された数在るひとつの推測説、稀有な御姿として、刻みのないショール・ラペル、留めるか留めないかの選択肢に息づく一つ釦の風姿が、油絵画のようなコクのある生彩と、ぶ厚い生命力によって呼吸した御姿であるのは、ミッドセンチュリー造形の美しさやフレンチワーク本来的な色香ではまるで説明がつかない禍々しい風格で御座います。

 

 

天然藍による染色後、マリ共和国で採取した天然泥で黒染めを実行、後に自然界へ1年間投下した複合的プロセスに関しては言わずもがなKARIM HADJAB氏の清浄な愛によるクリエイションで御座いますし、マリ共和国では浄化の精神性により大切に護られている栄養価の高い泥を、浄化の精神性で染め上げる転生と、自然の恩恵が溶解されたテキスタイルも、藍より分泌されたエメラルドとケミカルではない天然黒とのマリアージュがいかに美しいか、いかに美しいか、人工的には決して実現しない不規則な色のぶつかり合いと偶発的な色彩の融合は人為的には決して辿り着けない御色の熟成がいかに美しいか、昨日、唐突かつ不意にご来店下さいましたKARIM HADJAB氏が両の目を輝かせて説明でもレクチャーでも得意気でもなく、大きな御身体と長い手と大陸並みの手の平で我が子の話を始める姿を目に致しましたもので、染めと洗いと自然大気で暴力的に訓練された木綿組成がいかに情感的か、精神的浄化を成功させた衣服がいかに洗練的か、藍より分泌されたエメラルドブルーと濃厚なブラックトーンがクリーミーに溶け合う絵図がいかに美しいか、辿り着いた具像に敬意を評しながら、何方様のご迷惑に成りませんようひっそり伝えて参りたい所存であります。何卒、宜しくお願いを申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



KARIM HADJAB “Argile” “Overdye” “4Saison”
Body,1950s France cotton tailored jacket

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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Navy suits / Diary682
2.3.2019

 

 

 

御身体の数百近くに及ぶ寸法値の採集はビスポーク・テイラードにおける厳格な規律あるいは冷酷なほど正確な仕上がりに臨める美しき世界ゆえ、弊店においても肩幅,身幅,袖丈,着丈,ウエストと淀みなく完璧なフィットをご所望になられる場合は迷う事無く本国でも御構えになられているビスポーク・ハウスへのご依頼を心から推奨させて頂いておりまして、あるいは各所フィットを拝見させて頂きお客様の御身体,御顔つき,姿勢,立ち姿,歩き方,癖、総じた個性に対して成立するテイラードであるか否かを判断させて頂き、誠に僭越ながらご提案申し上げる事も御座います。

 

そこに社会一般的,通例的,常識的に御恥ずかしくない御姿であるか否かも添わせては頂きますが、そもそも今この瞬間貴方様の御身体が貴方様自身において至極完璧の御身体とお認めになられる場合と反対に(大変失礼と存じながら)然うとは想われない場合、並びに必ずしも御身体と寸分狂わない選択が貴方様の総じた個性を完璧に助長するかの判断につきましては一概とは謂えず態々とビスポークを試みる必要性が在るか追考頂くことも自身を編集して往く上で重要な事と存じますのはアンチテーゼ紛いな声明などでは決して消して御座いませんであくまで一意見と一見解に過ぎない長い独り言で御座います。

 

そのような困難や迷いや何かの葛藤というものに苛まれる必要性を根本から打ち砕いて頂けるのはプレタポルテという美しき世界で御座いまして、メゾン・ハウスが愛と英知と美学をもって社会一般性においても社会例外性においても幸せを運んでくれる美しき世界と憶いまして、構築的な成り立ちが伺えるテイラード・スーツにおきましてはここまで約650文字の内容が当て嵌まるフィールドと存じますし国柄が強く表出するフィールドと憶いますし伝統性や文化や辿られてきた服飾史の影響性も間違いなく御座いまして、だからこそプレタポルテ=自由服の提案における其の自由度ないし其れを正解とする創り手=デザイナーの意図を視ますと只只嬉しく想い、例えばそう、構築的な御創りでありながら肩を嵌め込ませずストンと落とすアームフォームに段返りではない妙に大きな3つ釦、挑戦的なダーツ、フロントのカッティング、強度が伺える織り込み、90年代同氏が気に入っていた役目を果たさない極小サイドベンツ(もはやスリット)の御姿がウール×ナイロンを組成とするシーズンレス・ファブリックである事実を大きな魅力点としましても、同年代 / 同氏の提案では稀有な巨大でもなければオーバーフィットでもない徹底したスーツの御創りである意図と御身体に添わせましたら金魚すくいで金魚をすくうように肩にそっと、大切な行いのように肩にそっと乗せる緊張感と軽快さと筋力ではなく人体に添わせる理念はフランスにもイギリスにも日本にもないベルギー独特の香しさと存じます上、大変有用的なネイビー・スーツと清涼的なネイビー・セットアップ其の実相ということで困難や迷いや何かの葛藤を打ち砕くには十二分の威力と想いますのでデイリー・スーツをご所望のお客様、仕入れました新鮮なベルギー産、この機会に如何で御座いましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


New arrival,90s Dries Van Noten navy suits

 

 

SURR by LAILA 小林

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迫力 / Diary681
1.3.2019

 

荷物の運搬を目的とする道具はハンドル=取っての存在有無と箱型か袋型かで名称も大きく異なるようでハンドルが付いていない袋型は単に【袋=Hukuro】で御座いますしハンドルが付いていない箱型は【ケース=Case】で御座いますしハンドルが付いている袋型荷物運搬用の道具は【鞄=Bag】として認められハンドルが付いている箱型荷物運搬用の道具は主にフランス書記官(attaché)が愛用していたことから【アタッシュケース=Attaché case】と総称される公共公式の真実を前にハンドルの存在有無で荷物運搬用の道具であるか否か命運分かれることは理解に至りましたがハンドルが付いているにもかかわらず【ケース=Case】として括られる箱型荷物運搬用の道具はハンドルを持つ事で得られる空間移動能力より容器 / 筐体 / 入れ物の総称である【ケース=Case】に決着がつく名称には4つ等しい側と4つの直角または直角を形成している固形物の収納に素晴らしい能力を発揮する役割と固形物の収納に対する合理性と簡潔性を優先した潔いボックスフォームに、納得のいく物名で御座います。
アタッシュケース=Attaché case

 

 

すなわち箱型荷物運搬用の道具におけるハンドルを持つ事で得られる空間移動能力より容器 / 筐体 / 入れ物としての能力値算出に注視が必要ですが、それは大きさや収納敷地に起因する内容ではなく “ 週末のNBAチケットより最重要書類を角を曲げずに収めることが可能な ” 遂行力に起因するものだと憶うのが通俗としましても “ 週末のNBAチケットに加え最重要書類に加えちょっとしたプレゼントまで忍ばせることが可能な ” キャパシティと物理的容積を求めるのは至極当然と存じますし固形物の収納に対する合理性と簡潔性を優先したボックスフォームに例えば此の厚みのあるレザークラフトと鉱石のような硬さを魅せるパーツによって御手の収まりを完璧に掌握する構築術の結晶 “ ハンドル ” の存在有無を何処をどう考えてもないがしろには出来ず、何処をどう考え抜いても荷物の運搬を目的とする道具で御座いますし固形物の収納に対する合理性と簡潔性を優先したボックスフォーム、純真かつ純一な鞄と存じますし、本作が60sグッジオの歴作と捉えましても意見を手放すつもりは御座いません。

 

 

 


 

つまりは固形物の収納に対する合理性と簡潔性を優先したボックスフォームであり永久保存されたクラシカルフォルムと入れ物としての存在意義が確実なケースとしての御姿に加わえ、 “ より多くの常用品と重要品を収納し,持ち運ぶ事が可能な ” 完全遂行力を実現させる設計に寄せるささやかな私意見で御座います。1部屋の最大幅7.5cmのコンパートメントが計3つの収納部屋として備わる上パッチポケットとジップコンパートメントの計5つの仕切りに46cm×32cm×19cmのアタッシュケース全貌がプレタポルテ発足から間もない時代に伝統的皮革を用いた裁断術と赤みがかった綿糸でハードに縫い合わされた御創りと常用品を濡らさないため上部を折り畳むように,覆うように2カ所の金具でクローズする設計図はモダニズムに振れた提案ではない完全無欠なクラシカル・アプローチと確定付けられる要素として当時1960年代という時代と淑女への華やかで鮮やかな提案をずっしり支える紳士へ求められた正統的出立ちはプレタポルテ=自由服 / 既製服でさえも同様に位置付けられた紳士服飾史の歴線上と存じます故、弊店、いえ、弊社としても初の獲得と相成った1960s同社の紳士用鞄との対面がどれほど貴重でありえないほど稀代の御縁であるかは静かに主張をさせて頂きまして、男性の力強さを表現したディープ・ブラウンと鍛え抜かれた皮革、紳士用鞄=アタッシュケースなる絶世絶品を一語で謂えと問われましたら間違えようも無く【迫・力】そのように想います。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 


New arrival, 1960s Gucci uomo attaché case

 

 

 

 

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その先、視た事はお有りでしょうか / Diary680
28.2.2019

 


 

耐水性と物理的強度に著しく特化した組成創案および 生地 への熱視を送り続ける頑な姿勢は英国王室直属陸軍/空軍/海軍いずれにおいても分かりやすく表出されるマテリアルと存じますが分かりやすく表出されるマテリアルでありながらあまりにも美しい創出提供は他国には決して馴染めない英国王室直属軍=Royal army独特かつ極めて特質的な性質と存じまして、そのうえ生地創出に留まらず製造背景におきましてもテーラーハウスおよびスポーツメイカー並びに民間企業が請け負っていた事実過程も他国より傑出した性質ないし大いなる特有性と認めましたら “ 世界一美しい軍衣 ” と称される理由など御姿に一瞥を与えるだけで十分で御座います。

 

 

 

狭き深き太き軸で御座いますRoyal armyも狭き狭き区分で御座いますゆえ極めて男性的で紳士服における,紳士服飾史における重要位置を占めることは謂うまでも御座いませんで、提供配布されていた其々がファッション・モード / クリエイターの巨大な資料として確定される事実跡をラン・ウェイで視認する点と点でありますが遡及すべき点と点は 生地組成 と 御仕立て を線で結べるマテリアルで御座いますゆえ耐水性と物理的強度に著しく特化した ラバーコーティング / コットン の旨味が存分に発揮されていた1940年代英国王室直属海軍=Royal nevyにおきましても決して見逃せず、あまりにも有用的で在ったため生地転用として英国国鉄員へ向けた提供まで波紋は及び、英国某社においてはフランスへ輸出されていた事実背景も御座います程、素晴らしき,美しきラバーコーティングと存じますが、著しく特化された耐水性および物理的強度ゆえの異常かつ桁違いな ハリ と コシ を感取する初期段階、硬さとキメ細やかさ、背筋が伸びるような直線的なフォルムを目に致しましたら偖、その先の御姿成り形とは一体如何なる様子で有り得ようかと軟弱な頭で簡易的な想像図を思い浮かべましたらたった一語 劣化 という終着駅はラバーコーティング製造手法に起因するかしないか初期段階が最も美しいと囁かれる生地物体であろう情報にとても大きく支配されていたわたくしですので先入観によって塗り固めた堤防が見事に、それはもう見事に決壊した瞬間と相成りました本作との直接対面。

 

 

皆様、ラバーコーティングその先、視た事はお有りでしょうか。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 


 
同個体も極めて稀有なマーケット位置を占める本作で御座いますがここまで生地昇華された触れ心地というのはディーラー様に二度三度しつこいくらい確認をさせて頂いた例のラバーコーティングで御座いまして他の追随を許さぬ異常かつ桁違いなハリとコシと硬さとキメ細やかさ、その先を体感致しました出来事はわたくしの貴重な財産と成り得た次第、あるいは生地組織の深いところまで皺を刻ませるには一体どれほどの愛が必要であり、どれほどの時間と忠信と覚悟が必要であるか軟弱な頭で簡易的な想像図を描きましてもまるで歯が立ちませんのはそれほどに、それほどに潜在的な強さを備える組成であり素性で御座いますラバーコートはそれほど極まるくらいヘヴィーデューティー・ファブリックで御座いますのでこの先20年ほぼ毎日常用したところで安全安心な本国ではまるで歯が立たない想像図は容易に描けるラバーコートで御座いますゆえ “ その先 ” 御姿成り形、表面には織りの様子がくっきりと浮かび上がり、つるりとしたテクスチャーは消滅、漆黒の出立ちからスモーキーに変異した見え隠れする美しきブルートーンを認識致しました感想談義をお客様と結べる時間というのもとても嬉しく有り難く想いまして、ラバー製法に対する頑丈な縫製が裏付けとなる恒久性がエイジング=成熟へと導かれる其の御姿成り形とは純然かつ歴然なバルマカーンでありレインコート=英国名マッキントッシュ・コート=市民馴染みのある呼び名マックコートの伝統性そのもので御座います御姿成り形、その先の成熟を目の当たりにした直後に全域を時間をかけて検分させて頂きまして思い描がけた在り在りとした回答は “ 未だ未だ途上 ” で御座いましたので皆様、安全安心な本国においてゆっくりと、じっくりと、完熟への道のりを御付き合い頂けましたら。

 

 

 

 


New arrival, 40s British royal navy aging mac coat

 

 

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襯衣から少しばかりの脱却を / Diary679
26.2.2019

 



 

 

スペクタクルな主張性も主役性もダイナミズムもまるで御座いませんことホワイトシャツ=白・シャツという無機質かつ甘い気色は法的拘束力のように逃れられない男性衣類として確然に認められてから永い歳月が経過致しておりますがそう、白・シャツという肌着であり行儀であり体幹部に着用する襯衣は、肌着であり行儀であり体幹部に着用する襯衣である事のほか白・シャツを決定付ける要素も御座いませんし主張性も主役性もダイナミズムも御座いませんし何より、ファッションを愉しむ御方皆様よりお声を頂く機会もそう御座いませんので、しかしながらそうでありながら男性衣類として確然と認められてから永い歳月が経過している事実は昨今におきまして何ら差し支えも少しばかりの不安定さも御座いませんこと、白・シャツという襯衣を、男性という御身体をひとつの素材とし、ただひとつの素材を極限まで活かす白・シャツという襯衣を、ヴィンテージもしくはアンティークという時代遡及によって御縁結ぶ事柄も然う容易くはないと申し上げられる判然点としまして、男性衣類として確然と永い歳月に及ぶ許容性も論より証拠という事あるいは御洋服より肌着に采配が上がる御付き合いのされ方も古きヨーロッパに学ぶ風儀で御座いますもので、つまりは “ 白・シャツ在りますか、 ” とコンスタントにお声は頂かないものの男性である御方すべての皆様へご提案差し上げたい時代遡及による白・シャツを、ご提案差し上げられる様態や有り様では無い御縁が多いという事は時代遡及がゆえの逃れられない粘着性で御座いますもので、が、ゆえに御縁結べたその際には我々も主張させようと、主役させよう等とは決して想わずただただ体幹部に着用する襯衣としまして静かに、熱い魂でご提案差し上げたい心の持ちは変わらず本日も迎えておりますが、大方カッティングと生地采配に超越点が伺えるフランス同社1950年代製作個体がオックスフォードとボタン・ダウン、米国の色が消滅したフレンチシズムとフラット・カッティングにサイドスリット、木綿繊維の細胞より抑えきれない甘美な香りが立っておりましたもので、ティピカルな男性襯衣から少しばかりの脱却を目指して皆様、50s Charvet / 白・シャツ、どうぞ心ゆくまま、御自由に、

 

 

 

 

 


New arrival, 50s Charvet oxford shirt

 

 

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移ろいに哀しむ勿れ / Diary678
22.2.2019

 

 

 

銀幕に包まれていたヴェールも日が昇れば見る影も無く、見る影も無いバージニアクリーパーと此れから葉を生い茂り鳥を住まわす季節に、見る影も無い美しき景観と容赦のない移ろいに哀しむ勿れ。黄色い塗料を剥がしながら破壊と再生に一躍を担う生き物をじっくり眺め、若い者に激昂を飛ばす親方のボリュームにドキりとし、一夜一夜で変貌を遂げて往くスピードは物思いに耽る時間も与えてはくれませんが、ときに壊れゆく光景や壊した面様にハッとさせられる瞬間も御座いまして、変遷や変貌、変質、変様、総じた【変化】に対する向き合い方には常に前を向いておりまして、常に、前を向くように致しております。工事に携わる皆様、本当にお疲れ様で御座います。

 


 

 

製品として仕上がった瑞々しい鮮度は時の経過と共に失われてゆく性質と受け止められる種類も当然御座いますし此処でいう【鮮度】というワードを放り込むなら大体をもって失われてゆく性質であろうと決して否定は致しませんで、街のブティックで購入した赤い靴も3年後には青い靴になるのがファッションの一環性という事で一旦落ち着かせると、時の経過と共に失われてゆく鮮度と引き換えにゆっくりと,恐ろしい程ゆっくりと獲得してゆく【熟度】の考えを手放さず御持ち頂きさえすれば赤い靴の3年様子を可愛らしいと気が付くに時間はかかりませんこと移ろいに哀しむ勿れ。

 

 

此処でいう【熟度】には限界も制限もまるで御座いませんし深いも浅いも広いも狭いも何方様が決め得るものでも御座いませんが只一人、只一人だけ裁量決定が与えられるとするならば所有者のみが有する全的判断権で御座いますもので、熟成をコントロールする時間や手法も所有者のみに託され、愛用者のみに燦然と顕われる個性という事で一旦落ち着かせると、一緒に寝るも然うで御座いますし、タンブラーに2hかけるも然うで御座いますし、1年間自然野外に置くも然うで御座いますが、どのような過程でどのような経過で、一体どのような移ろいで此処まで熟成したのか考えを巡らせる時間も然う悪くはないもので、ことVintage Wearにおきましては尚更 “ 然う ” で御座いますので、例えば左袖から滑らかに色移ろう美しき自然昇華とカラーグラデーションは組成要素の全域を占めるライトモールスキン=木綿の成せる技とJIS公式慣用色名の何処にも当て嵌まらない浮遊色がゆえの成功で御座います移ろいを決して哀しむ勿れ、本作はメゾンピースには表出されづらい完全個体を獲得した【熟度】に加え、ミリタリーが基底となる重心の低さ、隅々の隅々まで目を凝らして検分致しましても過大評価せざるを得ない完全無欠な御作りであろう初見イタリハウスの予想点を裏切らないGiorgio Armaniの快作で御座います。

 

 

 

 

 


 

 

 

 


New arrival,late80s-early90s Giorgio Armani military style cotton short coat “ Aging sleeve ”

 

 

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我流の域 / Diary677
21.2.2019

 

 

 

時流や形成循環の一環について回りくどく綴らせて頂きました先日のこと、それは Hunting wear に限定される事柄ではない見解も当然有しておりますが、過去から紡がれてきた優れた衣料もしくは現代では失われている過去の優れた衣料性質あるいは総じてそれらの情報が取っては過ぎ去られて行く風潮を目の当たりにする瞬間に、パッケージされた情報のみで左右前後に行き来するひとつの時流を大いなる危機感として感取するのはわたくしだけかもしませんが、しかしながらシンプルに捉えますと其れをインプットする “愉しむ者” によって鋭いほど鋭敏に、研ぎ澄まされた感覚体によって精査と取捨選択が繰り返される事は決して悪いことでは御座いませんで、むしろファッションを愉しむ見地に置かれては素晴らしい、何事にも代え難く素晴らしい在り方であるように憶います。

 

さりとて決してコントラディクションとは成らず、もっと全体の大きな事柄で漠然と、不鮮明に、しかしながら確然たる感覚でお話をさせて頂いているので恐縮の極みですが、そもそも Vintage に流行りの兆しが視えたところに在るのかもしれませんし、ここ数年に視られるメゾン/モードの古き良き揺り起こしが然うかもしれませんし、発露は多々あるのかもしれませんし本当は何も無いのかもしれませんが、過去の優れた衣料品が巨大な形成循環の渦に呑み込まれては消え往く,飽きられ,手放される衣料であるべきではない私意と同時に、其の形成循環の一環の必要性と歴史の積み重ねであるファッションモードの尊さに心底惚れている私意もあり、つまりは然うあるべき世界があって、斯うあるべき世界があると、揺るがない太い軸をもって紳士服を御伝えして参りたい所存であります。それは Hunting wear に限定される事柄ではなく、French work に限られた事でもなく、あるいは英国老舗 Barbour にしましても至極同様に。

 

 

敬愛して已まないBarbour社の製品ですがスタイル性がより表出化されている昨今ですので本来的能力への評価が後陣に配してはいないかと小さな懸念点を横目に、激しい使用に耐えること,耐久性がある様を臨めば叶う懐は浸潤したオイルと目の詰まった木綿による物理的圧倒性に起因する自明の理で御座います上、私物の4ポケットを完全にオイル抜きしたところ適度な重みは取れますが 物理的な / 強度 という性質は一切失われない事実確認の元そもそもの木綿構成に旗が上がるヘヴィデューティー衣料で御座います故レインウェアに落ち着かせるには勿体がないコットン・スポーツジャケットと熱度を抑えながら本作のご紹介に参ります。

 

同社の精細を御獲得されている皆様、乗馬用としてリリースされたBEDALEが4フラップポケットを有する旧設計面は扨措き、背面に追加設置されたフラップコンパートメントを視認頂けたことは御座いますでしょうか。恥ずかしながら精細を獲得していると自負を持ちながら当方設計は初見で御座いましたので驚きと歓喜に溺れましたのはポケットをこよなく愛するひとりの男として至極当然の運びでした。英国王室より称号が与えられるワラントをひとつ有する本作は1974年から82年の間に製作された推測点とワラント獲得後に試作として発表された “5flap pocket” とは考えにくい(可能性はあるが)ので十中八九,購入主のカスタムオーダーと腑に落ちる御姿で御座います。
“ TRIUMPH MOTORCYCLE = 勝ち越し ” を胸に抱えて。

 

 

 

次いで、なるべくは目立たせないように視えにくくなるように施される修繕技術の向上というのは比べようもなく今現在素晴らしい内容で御座いますのでわたくしも普段よりお世話になっておりますが、時代によっては「主流」とされた手法を用いた其々を目に致しますとアートピースのように悠然と落ち着く画角に都度驚かされまして、ミッドセンチュリー前後のカラーチューニングの美しさや縦横無尽に織り込まれた佇まいはまるで生き物のように宿りますし “織り” に対して “編み” を用いる技術的選択の他 “編み” に対して “織り” を用いる前衛的なアプローチなど感嘆に尽きない内容を手繰り寄せますと答えは大体をもって一致しまして、あるいは時代によらず「我流」の域に到達しますと上手とか下手とか技術的である/ないに関わらず左手と右手による手縫いの行程数が研ぎ澄ませた意識時間に比例するように明確に、ありありと、鮮やかに到達する “ ただただ、着, 続けるため ” という強い意志やその内容を大いに良しとする当時オーナー様の判断水準こそ説得力のある,強力な事実痕=事実意志であると同時に当時においては未来である我々に向けた衣服への向き合い方を問う反定立であり一向シンプルな修繕痕跡と並びに前オーナー様が注ぎ入れた愛と情感の気配で御座います故、本作に関して比べようものなら間違いようも抗いようも無く「我流の域」で御座いますのでどうぞお含み置きの程を。

 

 

 

 

 


 

 

 


Newarrival, mid70s Barbour cotton jacket personal order custom & repaired

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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心快晴 / Diary676
20.2.2019

前エントリーでも触れました記号という概念はモードの世界においてどのような意義を有するか考えてみるそもそもにおいて計りかねますし、生み出す側の人々がそれを目指しているのか求めているのか私は創り手ではないので想像すらできませんが、意識するにせよしないにせよ結果的にその作品や世界観や美意識が記号にまで昇華することはやはり凄いことであり当事者であったら暖かい感情が喚起するであろうと私は想いまして、こと自身の世界に置き換えますと我々が行っている文字や写真や空間などの表現の全てはふと考えてみると SURR という存在の記号化に辿り着くことを目指す行為であることに気付きました。そうするとやはり 続ける ことの重要性 = その難しさに立ち返り、私は元々在った LAILA VINTAGE としての空間から SURR へと変化させるに際して可能な限り自身の潜在意識の奥底まで潜って時間をかけて向き合った結果 SURR という入れ物の “ 仕組み ” を構築しようと胸に誓ったあの日を想い出しました。
ラベルがある, 看板がある = 良い品という図式は絶対ではありませんが、それこそ永きに渡って存在し続けるいわゆるビッグ・メゾンの中には時を経た今でもなお強い力で心を揺さぶり感性を再度磨きあげてくれる品が存在致しますので、その刺激を求め続けること, 御客様方に御提案し続けることは変わらず弊店にとって大切な要素の一つであり続けるからこそ、旅において幸運にも極めて粋な理念を有する, 視て触れると愉しいという感情に満ち溢れることができる, 何より純粋に良い服であるビッグ・メゾンの一着に出逢え、このように御提案の機会に至れるという過程はやはり何度経験しても飽和することのない豊かさを有します。

 

 

 



振り返ってみるとここまで記号性の高い衣類は今まで御提案したことがなかったように想いますし、衣としての構築特性も歴代において上位に位置致します。同メゾンにおける明らかな記号であり象徴であり、近年強く表現される機会が一層に増えたモノグラムという名のテキスタイルデザインの表情が豊か過ぎて逆に無機質な主張と、柔和な土台に乗せられた粋な色調と、同時代より少し遡った頃より発展の一歩を辿り結果的に高級感を獲得した化学繊維特有の小気味良い不自然さと、当時の技術力だからこその稚拙な, イコール素朴な暖かみに溢れるプリントの対比に、 “ それでは皆様、雨が降ったら羽織りましょう ” という理念だからこその限りなく簡略化された極めて極めて燻銀な構築が合わさった なんなんだこれは な存在感。出逢えた瞬間に驚くと共にとても愉しい感情が湧き上がって想わず私は笑ってしまいまして、誤解を恐れずに素直な感想を申しあげさせて頂くと “ なんだこの最高水準のふざけは。最高じゃないか ” で出逢えた縁を心から嬉しく想いました。

 

 

 

 

 

70s Gucci, monogram raincoat.

それでは皆様、雨が降ったら羽織りましょう。さすれば心は快晴です。いずれ雨も止むでしょうか、脱がずにどうぞそのままで愉しい感情湧き上がるままに現代の装いとして。

 

 

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絶倫に秀逸 / Diary675
19.2.2019

 

弊店の規定する一つに Military という区分がございまして、それには世界の様々な国と時代が含まれますが、その中でも取り立ててアメリカ合衆国の品が少ない傾向にあるのは私の一個人的な感想と独善的な基準が関わります。それは国や時代に限らず現代の装いとして現代の品と並び比べても心から御推奨できるか, その区分から抜粋してしかるべき要素が在るか, 品として水準か高いか, 理念として尊敬できるか等の独善基準があり、一言で申し上げますと “ 純粋に一つの品として美しいと感じるか ” なのですが、不勉強ゆえ個人的な感覚のみの判断で恐縮ながらアメリカ合衆国のそれらでそのように感じられる品との出逢いは少ない経験則で今に至っております。しかしながら選択に至らないという判断に関しましてはことアメリカ合衆国の品に限り モードの要素として活用される機会が特に多かった がゆえ、その装飾などの要素が 認識として服飾史に浸透しきっている というように状況を捉えているがゆえも大きな理由でして、すなわちその他の Military は要素としてモードに反映された際に “ モードとしてのミリタリー ” と成るのに対し、アメリカ合衆国の品に至ってはもはや一つの “ 記号 ” と成っていると捉えていることを指し、よくよく考えずともそれは凡庸化ではなく明らかなる昇華ですのでとてつもなく凄いことであると純粋に感じております。そのような不勉強かつ独善的な基準に則ったうえで、私には更に一つ “ 40年代までのアメリカ合衆国軍には稀に絶倫に秀逸な品がある ” という感想がございまして、その秀逸さはとにもかくにも異常なまでに絶倫で、装いの洗練性, 品としての水準, 明確な設計理念はあらゆる軍の中でも群を抜き過ぎており、純粋に一つの品としての美しさもまた異常の極地でして、比べることは野暮であり好ましく考えておりませんが、その絶倫な秀逸さに限ってはミリタリー要素を抽出した現代の最高品質の品も到底敵わないと強く強く感じるほどの存在価値でして、この度のエントリーは弊店で 2 度目となる “ 40年代までのアメリカ合衆国軍における絶倫に秀逸な品 ” の御提案であり、SNSで申しあげるところの #specialmilitary に準ずる一着でございます。

 

 

 




“ 内部にストラップを配置する ” という概念は時に未着用時に背負うためであったり助けるために他者が掴むバンドであったり、1990 年代以降の表現としては前述でいうところの前者であると同時に純粋な装飾性と成り近年にもモードの世界で受け継がれていますが、遡れば辿り着くのは本品で 山での活動時において背面の空間に何がしを収納した際に重みでジャケットが後ろに流れ首元が締め付けられることを防ぐ という純粋かつ確固たる理念あっての設計でした。それに至るまで山々での活動という経験則が乏しかったからこそ結集された叡智に基づく、フロント要素における不変性と同化型背面鞄 & 内部ストラップという特異要素のマリアージュという絶倫な秀逸な仕上がりたるや、天上天下唯我独尊よろしく何も誰も到底到底敵いません。

 

 

 

 

 

1943s U.S.military mountain guard’s jacket

“ ストラップに腕を通したうえで羽織る ” という確固たる理念あっての設計に基づいて着て頂いたうえで作為的にストラップをややばかり締めて頂くことによって、形状に独特な歪みの美意識が生まれます。私にとって本品における最もな求心力を感じる論点はそこでして、やはり現代の装いとして, 純粋に一つの品として美しいと感じるか否かです。

 

 

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2019 S/S full collections / Diary673
15.2.2019

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2019 S/S full collections 【Heavy-Duty】
 
2/16(土)12:00 〜

 

明日より、S/Sコレクションを御披露目致します。
店内構成の一部を除き、全て新作としてご用意させて頂いております。
お誘い合わせの上、是非この機会に御立ちより下さいませ。
 
皆様のご来店を心より、御待ち申し上げております。

 

 

 

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時節の変わり目には必ず置かせて頂いている、 / Diary674
18.2.2019

 


 
毎年打っている花粉症用の御注射ですが今年ワンクール遅れましたら喉にガツンと悪影響及びまして、いやぁ、参りました。声が出ないもんですから。SS立ち上がり初日より異例のささやきスタイルで迎えました。そうはいっても熱が入りますと声のボリュームが上がるもんですからノイズ音を店内へ響かせてしまいまして、皆様、お聞き苦しく大変申し訳御座いませんでした。心よりお詫びを申し上げますと同時に、貴重なお休みの時間に弊店へ足を御運び下さった皆様、心より、御礼を申し上げます。

 

誠に勝手では御座いますが、本日から順を追って商品のご紹介をさせて頂きます。御暇つぶしにでも相成り得ましたら。お耳汚しの上お目汚しに至らぬよう精一杯努めさせて頂きますので、今シーズンもどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

ファーストコンタクトを交わしますのは時節の変わり目には必ず置かせて頂いている Utility Wear であり Practical Gear と捉えているまさにそう Hunting Jacket で御座います。意は尽くされたかのようにポジションを獲得している同区分を憶うとつくづく、東京という街はすごいなあと考えさせられるというか都心がファッション・フィギュアとしてマーケティングやブランディングの矢先に集中している点も勿論そうでありますし時流の早さと謂いますか時流形成の仕業と謂いますか情報浸透の軽やかさと謂いますか。ファッション・モードを前提とする/しないで見方はグルりと変わりますし前提としないを前提に致しますと女性史と比べ華やかでもなければ鮮やかでもなく総じて淡白な面持ちが歴史を紡いできた男性服飾史の味気なさといったら。さりとて、紡がれてきた其々から静かに分泌される男性特有の色気、というのはほぼ間違いがないもので、その力強さや精悍な顔つきは女性服飾を彩る其々には決して持ち合わせてはいない艶めかしさであり紳士服の紳士服がゆえの紳士服だからこその洗練性と想いますし横への広がりではなく深化を続けてきた紳士服飾史に隠れきれない濃厚な 旨味 で御座いますゆえ、紳士服専門店を掲げさせて頂いている弊店の軸をぶらさない、という意思表明のつまらないエゴではなく、純粋にその旨味をご堪能頂き、蜜のように甘いフレーバーを嗅いで頂き、そして男性である事への密かな喜びを集積頂けましたら幸いに憶います。

 

 

 


 

 

そもそも時流や形成循環に当て嵌まらない区分であるがゆえパッケージされた情報のように取っては過ぎ去られていくような懸念を拭いきれないと謂いますか、それは French Work も然りで御座いますし Blue moleskin も然りで御座いますし Hunting Jakcet も全くを以て然うと憶いますのは懸念という言葉では足りない寂しさやら哀しみやらのブルーな感情に乗っかる切迫として在り在りとした 危機感 で御座いますが、常に前へ進み続けるファッション・モードが懐古的アプローチや資料拝借をラン・ウェイに視たところで消えるわけでもなく、むしろ熱狂的な時流という名の渦に呑み込まれてしまう危惧はやはり在り在りと御座いますが、そうはいってもファッション・モードに否を述べるつもりは毛頭なく敬意の火を絶やさず今を生きておりますし形成循環という性質に収まるファッションと密接に生きておりますので、ただただ、取っては過ぎ去られていく(良い意味での)モード思想に組み込まれてはいけないとささやかな想いをささやかに運ばせたい小さなエゴという名の危機感で御座いますので、考えを手放すつもりも毛頭なく、そもそもこの狭き深き【狩猟】という嗜好区分に添うジャケットが時流という名の渦に、形成循環という名のファッションにどっぷり没入した様子を視た事が御座いませんので切迫も危機感も机上の感情ですが、情報のみで取捨選択を繰り広げられる視えない何かを恐れる気持ちと、他国に比べ深く浸透した狩猟嗜好が16世紀から文化として息づくフランスという国のヘヴィデューティーウェア本来的な御創りの素晴らしさを動機として評価を格別に上げて参りたい小さなエゴで御座いまして、変わらぬ位置で泰然と待ち続ける 野外活動着 を、時節の変わり目には必ず置かせて頂いている素晴らしき Hunting Jakcet を沸騰するような熱い想いで提案を続けて参りたい所存であります。

 

 

 


 

 

 

 

 

ホワイトトーンまで抜けたカラーテクスチャと洗い込まれたコットンキャンバスに加わる無数かつ乱雑で秩序性や美術性より確実性を優先した修繕痕はコントラストステッチと称するほど御洒落に息づくものではなく歴然としたフィールドジャケットの目的性にどこまでも従うマテリアルと同時に歴代オーナー様が注いだ愛の結晶で御座いますゆえ、継承理論が通用するならば2019年元号が変わろうとする時代へ向かう少年、青年、男性、今を生きる紳士の皆様、厳然たるタウンギアとして分泌される濃厚な旨味を少しばかりでもご堪能頂けましたら。

 

尚、ハンティングジャケットを愛するひとりのお客様より、大体を持って設置されている背面の巨大なゲームポケットの活用法につき、 “ レコードを入れるのに便利なんだよね ” と御言葉を頂戴した際にはなんとも嬉しく憶いました。

 

 

 

 

 


New arrival 50s France cotton hunting jacket

 

 

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来期に関して / Diary672
14.2.2019

【駄文】の定義とは幾つか存在するのだろうと思いました。例えばそう「想い気ままに書く文章」とか「自由意思による筆の運び」とか、タッタっと調べてみましたら「くだらない文章」しか出てきませんで少し笑いました。くだらない文章を書こうと精神エネルギーを注入するものでは当然御座いませんが、弊店のDiary(世間一般的に謂うBLOG)というのは想い気ままに書かせて頂いているうえ専ら、自由意志による筆の運びで御座いますもので、と、なればわたくしが思っていたところの【駄文】という事で本日を迎えることが出来ましたら貰えもしないチョッコレイトこと世間一般的に謂うバレンタインデイを忘れる事が出来るかもしれませんし、そもそもくだらない文章の提供にならねば宜しいと心より,切に願いながらも結局のところ、わたくしが思わないところの【駄文】に成りかねませんので恐縮の至り。

 

 

これまた私的内容にて恐れ入りますが何事にも 完全な成熟 を好むわたくしは、ロールプレイングゲームは石の上でじっくり参りますし、ビール→ビール→ビール→ビール→ビール→焼酎お湯割り→焼酎お湯割りはティプシィコンディションという名の完全な成熟で御座いますし、あるいはだんだん足に筋肉がつき、健康的に焼け、精悍になるように、物理的幸福へ向かう成熟 とでも謂いましょうか 成熟への追求 とも捉えましょうか【熟して適当な時期に達する】事への欲を常温に保って参りまして、完全な成熟を手に入れるまでの運びは必ずしも快調である必要はなく、そして物理的にも精神的にも完全な成熟に達したと憶う “さらに先” が御座いますもので、つまりは 過程 を愛してやまず、ビール→ビール→ビール辺りで未だ熟していない幸福を感じ、主人公LV38くらいで喜びを感じ、完全な成熟へ直と向かう運びに、浅くも深くも哲の学がある気が致しております。

 

謂わずもがな成熟過程論を当て嵌めているマテリアルに【服飾】が御座いまして、衣食住の先頭に落ち着く衣に半ば強引 成長 を求め、完全な成熟へと太いベクトルを向けさせるわたくしもサディストであり耐え得る喜びとマゾヒストで御座いますが(松本人志の放送局で松本人志が唱えておりました、それぞれは裏表であると)ところでいつの日か道具のお話をさせて頂いた記憶も御座いまして「壊して、直して、使う」理論を大切にさせては頂いておりまして、通常道具の運命となれば「使って、壊す」が正論であり宿命ですし「壊す美学」に基づく其れで御座いますが、「直して、使う」貧乏性も道具の完全な成熟を手に入れるために必要な行いであり、人様の前に堂々と向けれる事柄では御座いませんがそう【完全な成熟】を手に入れるために必要な行いだとわたくしは憶いまして【完全な成熟】へ向かう大切な運びであるように強く想いまして、衣食住の先頭に落ち着く衣にさえ、道具の私的理論と在り方を期待するわたくしもサディストであり耐え得る喜びとマゾヒストで御座いますが、以上の熱い想いを受け止めてもらうには基本的設定が【タフ】でなければならず、生地であるか、組成であるか、縫い方であるか、フィッティングであるか、ときにウール×モヘヤで御座いますし、ときにシルクでありますし、ときに木綿で御座いますが、精力的であり強靭的であり総じて【タフ】である強さを有するは「壊せる、直せる、使える」ポテンシャルが備わるかどうかの唯唯一点。
 
約11年付き添わせている片割れも、壊して、直して、使っておりますが未だ未だ完全な成熟に辿り着く気配すら無く、これも私的感覚にて誠に恐れ入りますが本文において登場させている完全な成熟とは専ら「壊して、直らなかった」時に表出される美しさだろうと想えてならず、永い歳月をもって御付き合いをしてきた片割れが20年後に完全な成熟に近づいたところで “さらに先” が御座いますもので、壊して、直せなかった哀しみと哀しみから滲み出る美しさこそ完全な成熟ではあるまいかと物思いに耽る本日バレンタインデイ、20代後半、社会的経験値も一般的経験値も男性的経験値も何もかも足りぬ足りぬの只今ですので、じっくり、じっくり御付き合いをして参ろうと改めまして時節の題目、大辞林第三版「酷使に耐えるさま。耐久性のあること」を意味する言葉であり、弊店オープンより大切に使用させて頂いてきた事柄で御座います。解釈によってはファッション・モードから遠い性質でありますし、時流形成のシーズン・ファッションにそぐわない性質と解りながら、ミリタリー/ワークの凄味に立ち返り、メゾンのデューティー×エレガンスに舌鼓を打ち、紳士服の無垢な美しさを学び、ただただ純粋にお洋服を大切に御付き合い頂きたい想いを乗せまして、

 

 

 


 

 
2019 S/S 題目【Heavy-Duty】

 

整いますまで、しばし御待ち頂きますようお願い申し上げます。

 

 

 

 

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装いの四季 / Diary671
13.2.2019

時にゆっくりと時にめまぐるしく移ろいゆく諸々ですが、旅から戻ってきたら嗜好品が 460 円から 500 円に変化していたり、馴染みの歩道橋降り口が無くなっていたり、古き良き書店と近くの川が商業施設に変化していたりと特に世間と街の変化には驚かされるもので、老舗百貨店の改装や消え去る公園や新たな建造物などを目にしますと 10 年ほど前に通っていた呑み屋で常連さんが “ 先々渋谷駅一帯に巨大な地下空間ができて、地上を歩かなくなるらしい ” と予言していたことと “ まさか~ ” と反論した私の愚かな赤ら顔を想い出すものの、世間や街の変化に対して私は良い印象も悪い印象もございませんで、単純に “ おっ変わっていっているな~ ” や “ この重機格好良いな~ ” や “ 寒い中お疲れ様です ” と想うくらいで基本的には頭の中では柔和な時間が流れております。泰然自若。

皆様方には様々な区分や方向性で 好きな装い があることと想います。それを仮に移ろいゆく “ 装いの四季 ” と呼ぶとしたら私は A な気分 → B な気分 → C な気分 → C+A な気分 → B+C な気分 → D な気分 →→→ と春夏秋冬の四季よろしく心の期と機に応じて主軸が変遷を遂げて 1 年を過ごすことが続いているのですが、年々それら装いの四季におけるそれぞれの特色が色濃くなり、差異の濃淡が明確になっておりまして、その中でも特に存在感を強めているのが研ぎ澄ませた装い, 小林の言葉を借りるとヘヴィーデューティーな装いでして、私は好みになったらそれだけを着ることに一切抵抗がないうえに、例えば瞬間的に写真を撮りたくなったら道路の上でも厠の中でも寝っ転がってしまう非社会的社会人ですので、結果的に着倒すに相応しい研ぎ澄ませた装いの優位性が高くなる生活を今現在過ごしているのですが、それは弊店で申し上げるところのいわゆる Work や Military に限らずテーラードジャケットでも同じくですので、仮に呑み屋の厠でスーツを着た人が寝っ転がってカメラを構えていたら私, もしくは泥酔したカメラ好き, もしくは泥酔した私かと想いますのでどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

世間と街の変化を眺めながら時に呑み屋で酩酊しつつ泰然自若に過ごすうちにまたも時節の節目が近づいてまいりました。弊店は誰に言われたでもなく頼まれたでもなく、節目ごとに新たな題目を設けて象徴となる物質を御用意しており、それは直近でいうところの “ イタリアの風 ” であったり100年前の秤だったりしまして、新たな題目に想いを馳せることも象徴物との出逢いを模索することも自然におこなえるかつ愉しい時間なのですが、昨年頃その行為に “ こだわっている ” もしくは “ 捉われている自分 ” に対して違和感を覚えるようになりましたので、今後その行為を 必ず行うことにこだわる という考えに捉われることを止めさせて頂こうと想います。が、題目があれば設けますし象徴物に出逢えればそれを据えますので弊店としての在り方と空間は結果的に変わらないことになると想いますが、捉われることに捉われることを止めたという毒にも薬にもならない私の考えを綴らせて頂きました。毎度の駄文を心より御詫び申しあげます。

 

 

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2019ss Pre Collection 【Vintage Hermes】 / Diary670
8.2.2019

 

 

 

同じようにAFP BB NEWSの取材で「男性のワードローブで欠かせないアイテムを2つ選ぶなら」という質問に対してヴェロニク女史はこう答えました。 “ 美しいネイビーのフランネルのジャケットとレザーのものなら何でも ” 

 

 

 

 

 

メゾンフィールド各社において丁寧に選ばれる 材料 を根拠に出典先を割り出す御家芸はそう容易いものでは御座いませんし雅やかな佇まいやハウスイメージに見合う数字を決して裏切らない 材質 というのは最前線で保たれなければならない基本的設定と憶いますが、仮にメゾンフィールド各社において丁寧に選ばれる 材料 を根拠に出典先を割り出す御家芸が成功される唯一例を挙げるならばFrance Hermes社で精選されるまさに 皮革 ではありませんか。弊店における同社最古のご提案であった1930年代のカーフを拡大鏡を駆使し検分を行わせて頂いた際に 時代 という要素を敢えて大袈裟にポジションさせたところで其の他一切の引けを取らない勇ましさや艶かしさを事実確認した瞬間から馬具と皮革製品から息づく同社への理解と今まで漠然と抱いてきた “Hermes社の皮革製品は良い” が決定的なものへ相成りましたが通常、道具として認められる鞄や財布やベルト等の使用頻度ないし使用時間によるポテンシャルの低下との付き合いは不可避で御座いますし例えば其れ等の道具が謂わずもがな 皮革 であるならば材質を最高維持し続ける御付き合いの仕方など保存環境が優れたところで休ませる事と使用頻度を抑える試みに落ち着くのが世間一般的な其れでありますが約90年近く経過している材料ないし材質つまりは 革質 のポテンシャルが最高維持されている明確点にケアリングという5文字では決して説明がつかない根拠点として “明らかに使われていた” 面構えが純然たる道具として能力を維持し続ける上、材質までも潤いを保ち続けるFrance Hermes社で精選された 皮革 に何かの本質を視ました。わたくしの中でもとても大きな信頼がより硬さを帯び、より強固な信用を得ることができた次第です。

 

 

 

 

 

“小脇に抱える” 後継型として製作発表された本作Quirusは “小脇にも抱えられる” 小型設計にて永い歳月愛されている傑作中の傑作で御座いますが1950年代、ミッドセンチュリー製作の事実個体との御縁を結べるとはわたくしも人生捨てたもんじゃないと想いに運べました。かたや、当時の材料ないし材質つまり革質は “当時” が最も素晴らしいと世界中の知識者達が口を揃える発信に共鳴はしないものの(過去も現在も素晴らしいと想いますので)明らかにカーフの属性が異なる材質感取および皮下深くまで潤う瑞々しさ並びに驚異的なキメの細やかさは疑いの仕様もなく、あるいは手入れが行き届いた推測点のみでは解決に至らない強烈な肉感がこのように70年経過してもなお証明されるHermes社の皮革製品は “物持ちが良い” と囁かれる世間一般論も同様に、同社,伝家の宝刀を芯の芯まで太刀浴びた感動という名の傷はあまりにも,あまりにも深いものでした。どうぞ御手に取って掴んで御手荷物を入れてみて下さい。この純然無垢な道具を【Hermes】と謂わずして何と呼びましょう。

 

 

 

 

 


late50s Hermes leather bag model “Quirus”

 

 

 

 

2019ss Pre collection
【Vintage Hermes】
2/9 (土)12:00〜

明日より一挙御披露目とさせて頂きます。
大寒波にて雪の恐れも御座いますので、皆様呉々も御気をつけ下さい。
ご来店を心より御待ち申し上げております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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蜜月を重ねて / Diary669
7.2.2019

 

“ 男女に限らず、自分の服装にスタイルをもっている人間が好きだった。「なぜその服と靴と鞄を選んだのか」という理由を持たない人間とは気が合わなかった。しかしかつてはスタイルをもっていた人たちも、徐々に自分を律する力が弱くなり、体型を崩し、一貫性を放棄していく。私の好みは明確だった。男だってスタイルは重要だ。
香水にも違いが出る。フローラル、シトラス、スモーキー、パウダリー。彼らの香りはきちんと性格に合っていた。このような話をすると「いい歳して外見しか見てないの?」と見当外れなことを言う女がいる。バカだと思う。三十代、四十代になってもきちんと自分が身につける服装に気をつけている人間は、ほとんど例外なく賢くて、ストイックだ。知的で心の強い男を探すのであれば、まずその服装を見るのが一番分かりやすい。”

 

 

 

 

柴崎竜人氏が作中で謂う「知的で心の強い男」が女性から求められる絶大な魅力点だとするならば、自身を律する力を維持し、体型を崩さず、一貫性を保つ内的な強さが、良い男の条件を満たすマテリアルになるということですが、確かにそのような男性は自身にフィットする図を想像しうる力があり、選ぶ事が出来、着ることが出来、例外なくストイックだろうと思いますし、自身の選択をきちんと説明できる理解と知性も持ち合わせているのでしょう。ところで、

 

 

 

Hermesでお買い物をする男性とHermes hommeを悠然と所有する男性とHermes hommeを泰然とお召しになられる男性に対し(年齢に関わらず) “知的で心の強い男性像” を接続してしまうのはわたくしだけかもしれませんが、服飾に興味関心を抱いた思春期より漠然と憧れていた紳士像をわかりやすく言語化下さった柴崎氏のセンテンスとHermes hommeの逸物と厳然とした関係を続ける男性との接合性が硬いものに成りましたので引用をさせて頂きまして、あるいはハックルベリーフィンとトムソーヤのような親密で揺るがない相互性は、金銭の有無では決して到達できない精神の豊かさに通ずるように、結局のところそのような在り方がとても大切なのだろうと近々迎える2019s/s Pre collectionを目前に色々考えを煮詰めております。

 

 

 


 

“男性のコート”を確実なものにするバルマカーンは知的で心の強い男を助長する上では限りなく有能で、どこまでも有益であります。微調整の連続によってリリースされる逸物は、綿密な設計力と歴作のデータによる総合性に加えヴェロニク女史の数滴の調味料によって磨き上げられた完成度の高さ,原石を丁寧に磨き上げながらも燦然と輝かせない “ 慎ましさに内包されたエレガンス ” は魔術的であると同時に疑いようもなく伝統的で、Hermes hommeが有する波のように穏やかな求心力で御座います故、手に入れた途端イニシアチブを握った感覚に陥るのは決して錯覚でも勘違いでも、ましてや夢なんかでは御座いません。禁欲的なネイヴィ色、指の平で感じる水牛釦の厚み、決然としたスプリングコートの出立ち。蜜月を重ねた所有者のみが得られる感動は、Hermes hommeの銘物をご提案のみさせて頂く我々が何度往復しようと決して到達できるものではない、デザイナーと顧客だけの『秘密』であると、2014年AFP BB NEWSの取材に回答したヴェロニク女史の笑顔に敬意を表し、弊店3着目の邂逅である本作をそっと見守りたいと想います。

 

 

 

 

 


Coming soon
90s Hermes homme balmaccan coat

 

 

 

 

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無口でありながら雄弁 / Diary668
6.2.2019


Hermes Homme における彼女の創作指針として、時代を超えることのできる品であると共に選ぶ人, そして身に着ける人の元々持つ魅力に “ 寄り添い、かつさりげなく押し上げる ” という考えがございまして、不変性であったり時代に呼応した個性であったり圧倒的な品質で表現されるのですが、いずれも触れ合ってみると感覚的にも体感的にも味わうことのできる物静かでありながら明確な意思を感じさせてくれる指針の実体化でして、時に普通のニット帽子, 起毛のカシミアテーラード, 総羊革のシャツで現わされるそれらにおいて、一見不変的なようで裏を返せば大胆不適な姿かたち、かつ綿密で創造的な構築が付与されている一着が視るものに与えてくれる、頭が混乱するような摩訶不思議で革新的な矛盾という喜びたるや。

 

 

 

 

 

 

1990年代に生まれた本品は、編みの表面にその輪を露出させることによって表地が裏地のようでありながら、その実両面に同等の施しがなされた穏やかにこだわりぬかれた生地と、古き良き米国文化をそのまま踏襲した装飾を身体に寄り添わせた時にゆっくりとだが確実にモード本場の匂いが嗅覚器の感覚細胞を刺激してくれる粋な構築と、柔和な白の不変的な肌着類の姿かたちでありながら、たっぷりと織り込まれた綿による見た目からは想像しづらいもったりとした重量感によって、無口でありながら雄弁という論理的には矛盾している, しかし存在としては矛盾していない、それこそ不変的でありながら圧倒的な品質による一種の “ 普通 ” によって身に着ける人に寄り添い本当に本当にさりげなく底上げしてくれる一着に仕上がっているのです。私は本品を肌着類のスウェットに留まらずニットとも形容しがたい極めて不思議でそれこそ革新的に矛盾しているシャツの一つと捉えております。

 

 

 

 

 

Coming soon
90s Hermes pile shirts

生地、構築、重量感からなる波状表現を締めくくるのは大胆不敵で美しいヒッポカムポスの刺繍。ギリシャ神話におけるポセイドーンの相棒を、一見すると不変で “ 普通 ” でありつつも穏やかにこだわりぬかれた無口でありながら雄弁な姿かたちの背中に置くという、これまた単純明快に無垢に愉しい こうでなくては な一着です。

 

 

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自由な精神 / Diary667
5.2.2019

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が僭越ながら勝手に尊敬する人物の一人が自身の属する世界に対して, その分野を愉しむ人々に対して, そして自身の創作に関して以下のように語っています。

 

すごくマッチョな社会

厳格さとでも言うべき部分

自由な精神を持った男性が格好良い

1シーズンで消費される服を創っていない

 

1837 年に設立してから品を創ることに対して向き合い続けることで世界観を構築した そこ はモードの世界に属していながらもそれと一線を画す価値を有し、ある種一人の人間がどうするか否かが論点とならないほどの大きな一つの仕組みとなった存在でして、彼女がその一種の “ 入れ物 ” における紳士服部門の責任者に任命されるのは 1988 年、入れ物ができて約 150 年後のことなのですが、彼女は一貫して変わらぬ姿勢で現在に至るまで 30 年以上創作活動を続けています。
入れ物と比べるまでもなく無に近い経験値しか有さない不肖な私ですら “ 続ける ” の大切さと難しさは頭から離れることはありませんが、なにかを継ぐことはまったく体感しておりませんで、しかしながら永く続いた入れ物を継ぐという決断と進行に対する一種の恐怖心は想像できますが、彼女は永く続いているからこその技術力, 豊富な選択肢, そして在り方を受け止め自身で表現するという生業と行為を愉しんでいるように感じられます。

紳士服には不変性が大きく関わるからこそ芳醇で、ゆえに男性は年齢や国や時代に捉われない独自かつ自由な精神を手に入れることができている。ファッションにおける革新に出逢うことでその精神に新たな一面を見出すことができる。人の精神性の推移に興味があるからこそいつ振り替えっても恥ずかしくない, 1シーズンで消費されることのない, 時代を越えることができる品を創る。彼女を掘り下げることで私はそのように考えていることを知って心の底から感動し、尊敬する の引き出しに彼女をしまいました。私が尊敬する人物の一人は Hermes Homme デザイナー Veronique Nichanian です。

自身の冠で世にでること  それはとても意義あることであると共に勇気を有することであり時に素晴らしいことですが、それを踏まえたうえで私はそれが全てとは想いませんので、彼女が 30 年以上 Hermes という入れ物で Homme に携わり続け、自分にとって最善の場所であると明言することは心の奥底から最上の熱量で素晴らしいと感じます。社会に属し始めて間もない頃、私は “ 年に一度 HEMRES で買い物をする ” という至極好都合な褒美の仕組みを敷いて何年もそれを愉しみに生きておりまして、初めての品がニット帽子だったのですが当時は友人知人に そんな普通なニット帽なのに と酒の席で失笑されておりました。が私は今でも大切にそれを愛用しておりますし、友人知人の中には近年になって Hermes を手にする人も現れておりますので、私は彼女の考える 時代を越えることができる品 を信じておりますものですから、かねてから弊店では Hermes Homme を他と同じく特別な存在として御提案致しております。

 

 

 

 

 



Coming soon
late 90s Hermes, tuareg artist’s handmade buckle belt

ようやく近日の御披露目まで辿り着きました Hermes Homme の品々。上記は厳密に申し上げますと彼女とは異なる部門の一品ですが、入れ物として同じくであり分野として同目線ゆえに弊店ではその世界の一つとして僭越ながら御提案させて頂きます。

 

 

SURR by LAILA 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 
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ORIGAMI / Diary666
3.2.2019

 

 

 

熱度をもって商品のご説明をさせていただく度、対象個体に対する蒸気がぐんぐんと上昇して往く不思議は、ヴィンテージに限らず販売員すべての方に共通する事柄ではありませんか。どうでしょう。ことKarim Hadjabが表現するKARIM HADJABという作品群にとって謂えば “好き” が明確化して往くどころか “愛” が深まる一方、 “情” に近しい感覚を抱いてしまうもので、あるいは1年間の自然淘汰を経て生を受けた “個” それぞれに対する純粋な “関心” が強まります。ラックに掛かっているそちらがグリーンで、君がピンクで、なぜあなたがブルーなの。それが個性というものですか。

 

その関心事ないし興味心、総じて疑問、というのはKARIM HADJABの作品群を街でお召し頂く際、周囲から寄せられる種類のそれらと等しいように憶います。この人のジャケットはなぜ不思議な色をしているの、どうして煙みたいなデザインなの、自分で直したのかしら、美味しそうなワイン色だわ。然りです、それが個性というものでしょう。

 

ん、どうして煙みたいなデザインをしているか質問に答えようか、それはね、折り紙のようにこの服を折り畳んで1年の間自然に置くんだ。自然というのは草や木や森や土や水やそういった意味の自然だよ。そのまま触れないで待つんだ。インスタントラーメンの3分が少し長いようなものさ。そして1年後に収穫したらこんな模様になった。素敵だろう。

 

 

とフレーズを謂えたら素敵なあの子も納得してくれる、事を祈るしかないKarim Hadjabが表現するKARIM HADJABで御座いますが、勿論わたくしも混じりけの無い敬意をもって氏にもクリエイションにも向き合わせて頂いている中で、衣服本質的な内容にピントを合わせ続けているのはクリエイションを経験する前の段階においてもクリエイションを経験した後においては尚更、それぞれがあまりにもプラクティカルであるから好きと愛と情が上昇して往くのですが、そちらがグリーンで、君がピンクで、なぜあなたがブルーで在るかなんて創作過程を理解できれば理解できるのは当然ですし純粋な着眼点として目に映る例えばグリーンとピンクとブルーが自然記憶色だとして、美しいと憶うこれも純粋な美覚による関心事ないし興味心、総じて生まれた強い疑問も、なぜこの画が美しいか入り込み,沈んでいく姿とおそらく等しく、決してアートではありませんし疑いようも無く無垢な “ 服 ” でありますし裸の衣で御座いますし、それは永久に変わる事はない平行線の真実で御座いますが、自然創造物という観点からこれも紛れもなく “ 創作品 ” である事実と平行して、それぞれは詰まるところ “ 人である ” とカリーム氏が表現している事実(は置いておいて) “ 創作品を着ているわたし ” と “ プラクティカルな服を着ているわたし ” の双方を、相合わない内容かもしれないと常に後者を優先して参りましたが、折り紙のようにこの服を折り畳んで1年の間自然に身を置かせた新法は、容赦のない黒々しさと陰影を配したモノトーンによる異世界。ウェイタージャケットの肉感を、風の運びに任せる煙のようなマテリアルを、螺旋のようなテキスタイルを、緊張感のある線の拘束を、創作品として深いところまで見蕩れてしまい、わたくしが大事にしているプラクティカル最強論を空まで突き破り、粘着性をもって心に張り付いてくれました、ORIGAMI 4Saison。
いやそれにしても、折り跡を美しいと想えるとは、

 

 

 

 

 

 

 


Origami & 4Saison, black cotton waiter jackets

 

 

 

 

SURR by LAILA 小林

03-5468-5966
[email protected]

 

 


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