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吾輩は / Diary 765
12.9.2019

表面をつくる者を世人は偽善者という。
偽善者でも何でもよい。
表面をつくるという事は内部を改良する一種の方法である。

 

 
形から入る事の肯定なのか、自分に自信が無いから振舞う ( 着飾る ) ことで内面も装飾されるという錯覚から現実に帯びてくる整形なのか、自分を騙しより良く暮らせるのならそれも一つと其々の解釈によって答えが様々ある私の好きな言葉です。その上で自分のブランディング ( 装い ) は他者にどう思われたいのか、また自己解釈による怠慢と言う名の個性なのか。含めて私は装う事はとても愉しいですし、他者評価なんてどうでもいい。その中でも共感し合える環境・人と密に接する機会は幸せに感じます。
自分が美味しいものは美味しいですし、好きなことは好きで、嫌いな人は嫌いです。当たり前ですが、言わない限り人の気持ちなんて判らないのですから自分が好きで、それを表現できる一つが装う ( 表面 ) という手段であれば素直に提示したいものです。

 

Coming soon. 60s Burberrys bal collar coat

詳細は明日更新させて頂きます。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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癪 / Diary 763
6.9.2019

昨日、友人から遅めの誕生日プレゼントだと一冊の本を頂きました。

それは私のリクエストでも無ければ、彼の趣味でも無い、お互いに言葉の詰まる一冊。

 

内容は 80 年代初頭に出版された ” IVY ” に纏わる著書でして、それもアメリカンカルチャーど真ん中では無く ” British Ivy ” という私としては馴染みの無いカテゴリー、内容は英国の洋服と当時のカルチャーを絡めたライフスタイル誌と言えばわかりやすいでしょうか。

私にとって英国は 14 歳の頃通っていた学校のカリキュラムにより2か月程ホームステイの経験があり、マンチェスター近郊からスコットランドのダーラムまで授業内容によって転々としていました。当時の記憶を辿るとホストファミリーに「 私は疲れた。 」と帰宅する度にそれしか無く話していた事や、コミュニケーションツールはサッカーしかない、取敢えず「 中田 」か「 中村 」と言えば何とかなると、その時から捻くれいたのか、只の馬鹿なのか、今思い返すと寒気がする程とても恥ずかしく身に為ら無い時間を送っていました。

さて、なんとなしにそれを帰宅後読み始めてみまして、当時販売されたばかりであろう英国の洋服と注釈が半数で残りは一つの題目に丸々 1 ページ。バーバリーから自転車、犬、コナン・ドイルの話まで良い意味でなんでもそうと言わんばかりの内容に愉しみながら読み耽って、気付けば朝方と本日は眠気と戦いながらに彼はなぜこの一冊を選んだのか、彼はベンジャミンという名のフランスと日本のハーフだったよな、と只々疑問に考えながら綴らせて頂いております。

 

 

この英国に纏わる文脈からバーバリーのバルマカーンコートについての御説明は何故か 癪 ( しゃく ) なのでまた良きタイミングで御提案させて頂ければと。

 

詳細不明ですが 50 年代英国で恐らくある地域で生産を営んでいた仕事服メーカーの一着。

バスドライバー用に作られたジャケットとなりますが、テーラードであり、ユニフォームであり、ワークウェアである様々な要素が混在した一品で御座います。

コットンツイル生地を用いて仕立てられたとても雰囲気があるマテリアル、そのバス会社は皆上衿が緑色で統一されていたのかと想像が膨らみます。色味もまた巧い。色調もこれまたミリタリーのエッセンスを取り入れたような穏やかなグリーンとベージュの中間色とでも言えば伝わりますでしょうか?先日の Diary 同様、是非実際に目で確かめて頂きたく願います。

着丈の長さは運転時邪魔ならないように短めである配慮と、袖口も当時の持ち主の為に設計された実用的な長さとライトウェイト且つボックスシルエットですので、是非これを着てバスの運転手になんて口が裂けても言いませんが仮に運転の際は理に叶うかと。

 

50s British work bus driver cotton tailored

 

余談ですが、彼から頂いた ” British Ivy ” にはバスの運転手やワークウェアに関する記述は一切無いのです。

 

友人に感謝

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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強者 / Diary 764
11.9.2019

久しぶりにテレビを見てみると、とあるお笑い番組で漫画を題材とした内容の話が。
40年続いたその漫画の中を抜粋して見所を紹介していたのですが、一つ共感した御話がありました。

それは「描けない」と名のタイトル。

その話は物語が思い浮かばず描けなくなった作者に漫画の主人公が手助けする内容でして、誠に恥かしながらほんの少し羨ましさを感じてしまいました。

長年休まずに描き続けてきた方と私とは比較対象にならない事位判ります。
毎日期限の中取り組み、試行錯誤の上より良いものを作るには覚悟して取り掛かかるのがプロフェッショナルな訳で、私のような新参者が既に書けないなんて弱音を吐くのも烏滸がましく、福留にこれを見られたらどんな酷い仕打ちに合うかと。

洋服が一着助けてくれる訳でもなく、話し掛けてくれる訳でもなく。

元々、読書も定期的に愉しむ程で活字に触れ合う事と離れていた私ですが、毎日アンテナを貼り、物事にあーでもとこーでもと俯瞰で見る癖は昔から持合せていたものの、実際に執筆となるとどうも頭が硬くなり「今日は9時に起きてシャワーを浴びて、朝ごはんを食べて~」なんてつまらない、どうでも良い日記のような事が頭を過ぎり、これは書けないし、勿論書かないしと考え過ぎて論点の合わず結果、深く溜息をつくのです。訪れたバーに梨でもあっても私には書けないし、先日のように友人が本でも買って来れば話は別ですが。

しかし毎日何かを書く=考える習慣はとても理に叶い、一つの題材や洋服に対して向き合えるはとても有意義で、時間が気付けば夕日が沈むなんて日も度々御座います。年月を経て、思い返してこれを見た時どんな感情が沸き上がるのかを一つの愉しみに綴らせて頂く、今回は自慰行為のようなものなので御読みの方々には大変大変失礼致します。

 

と綴りながらも勝手に訴えかけてくる強者も弊店にはをおりまして、個人的な好みも御座いますが是非御紹介されて頂きます。

 

90s Gucci by Tom Ford peak lapel wool taylored

 

お国によってはタキシード、モーニング、将又ディーナーと名称の代わる格式高いジャケットの一種。一説によるとアメリカで最初のフィルター付き煙草を売り出した煙草会社の子孫が発明し、郊外のタキシード・パークという市域のクラブにてその井出達を広めたと由来もまあ素敵。GUCCIの礎を築いた彼の存在は恐らく、弊店のDiaryを読まれる方々でしたら御存知だと存じますが、言うまでもなく ” ダンディズムの象徴 ”
完成品の為、本当に言うことが無いのですが御素材はヴァージンウールとサイズもこれもまた言うこと無いゴールデンサイズ。
御素材が美しいあまり、異なるウールトラウザーズと合わせてもそれに優ってしまう強さが御座いますので、デニムやチノ素材との組み合わたカジュアルダウンを私的には御推奨致します。

 

これを身に纏い葛飾区亀有辺りをふらふらと愉しんで頂いくのも一つ選択肢に如何でしょうか。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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桜 / Diary761
3.9.2019

 

 

 

2003SS Gucci by Tom Ford shirt jacket.

 

雛型の中でも特に王道的な区分で、その区分の中でも特に王道的な様式を忠実に, 本当に忠実に再現すると同時に要される全ての職人技術を極限まで練り上げたうえで描かれた徐々に徐々に消えゆく桜。服飾史からお手本を見出しそれらに敬意を払いつつ、全く別の輝きと価値を獲得した、これこそモードという文言に値する存在。以前のそれとは異なる紋様の同じくな熱量の御提案が叶い、至極光栄です。

 

 

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BC / Diary762
4.9.2019

弊店を御愛顧頂いている御客様方なら一度は御覧頂いているとと存知ますが、今シーズンも Best Company の御提案がございます。

 

ものづくりにおいて一貫して Made in ITALY に拘る性質の利口さと反比例するよう “いなたい” 面持ち。

 

“外す” という言葉が御座いますが、恐らく “外す” 事すら拒絶してしまう唯一無二の力があり、写真では伝えられない程ある意味想像を気持ち良く裏切ってくれる色調ですので、店頭にて御確認頂けると幸いでございます。

不幸?幸い?にも「これ、めちゃくちゃカッコイイですね!」と仰っられた御客様を拝見した事は未だ無いし、今後も定かでは御座いませんが、袖を通して頂くと「何かいい。」とこの空気感を共感して頂ければと望んでいます。
 

 

 

90s Best Company work-style cotton jacket

 

一見すると既視感のあるオーセンティックな4ポケットのシャツジャケットの区分に価しますが、気持ち程度の小さな襟と台襟・比翼・ハンドウォーマーポケット裏に配色の切り替えが普通から “らしさ” へ昇華する Best Company らしいテクニックで仕立てている巧さが愉しませてくれる逸品。

ネーミングもクリエーションも意図してニッチな感覚なのか、または堂々たるそれなのかは我々も判り兼ねますが、個性を演出するには申し分の無い強さが其々ございます。

 

 

一周するという考えは持合せていないですが、された方へ二周目の御提案が叶えばと。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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梨 / Diary760
2.9.2019

先日の鈴木の綴りで言えば私もポケットがあった方が有難く想っておりますものの、装いとしてを論点としますと “ 在る ” “ 無い ” がどちらも成立する物質であれば無いことによる美しさにややばかり軍配を上げがちですが、とはいえ在った際には必要に応じて, それこそ鞄を排することが叶えばそれにこしたことはない派ですので、ポケットから “ おいおい、俺はここに居るけど何も入れない方が美しいんだぜ ? 仕付け糸あったろ ? そこまで入れるかね。あーあー ” というぼやきが聴こえてくるほど野暮に活用してしまうことも度々ですので、最も好ましいのはポケットが在ってこそ美しく、かつ活用すべき在り方という意図・意思・経緯で成立した衣類です。梨が入るほどの容量を、とまではもちろん言いませんが。

 

この度御提案させて頂きます一着は、それを成立させているのに加えそれ以上に極めて極めて厄介な求心力を私は一目見た瞬間に抱いてしまい大変に大変に困っておりまして、それは以前よりジレの類が好みで、その派生として “ 仕立て概念による袖が無いジャケット ” という服飾史においてどれほど創られてきたのかを想像すると極めて少ないのではないかというもはや偶像的雛型, 雛型として明らかなる稀有な存在価値を有しながらあまり引き継がれることのない存在を求めているという、それこそ厄介なほど強い強い願望を抱いているからでして、これまで出逢えたとて仕立て概念ではなかったり、仕事目的的な間 ( あいだ ) があまりにも強過ぎているがため私にとって美しさがもう一匙足りなかったりとで叶うことのなかった願望が、ある日のパリのある場所で実を結んでしまいました。しまった、生業において出逢ってしまった。君への溢れる恋心は実ることは、ない。と独り言ちたことはいうまでもありません。

 

1900 年代初頭のフランスにて個人発注によって製作された一着は、その道三十年のスペシャリスト・コレクターにとっても初めての存在であり、文化面にまで縦横無尽に波及して服の魅力を伝え続けてきた彼でさえ明確な背景が掴み切れない本当に厄介な存在です。仕立て概念のみで構築されていながら推測する限り日常的な利便性ないし様々な活動目的を集約させた間 ( あいだ ) によって雄弁な機能と美が溢れるポケットが前面に配置されていることで梨は入りませんが多岐に渡っての解釈が叶うだけでなく、一種類の生地のみでぐるりと身体を包み込む構築によって便宜上ジレと記させて頂くものの、弊店にとって本品は意思に則って袖を無くし着丈と襟を削ぎ落した美しい美しいビスポークのアクティヴ・テーラードという解釈となります。

 

 

 

 

 

early1900s France bespoke gillet for gillet.

この一着は私の中で数年前に発表されたとあるコレクションの記憶と結びつきます。未だに私にとっての歴代最高であるそれは、男性が装うという行為を “ 虚しい ” ものとして捉え、空虚な心を埋めるべく美しく彩り、美しく彩られたことで一層空虚さが際立つの男性像, いや、それこそ紳士像を表現したものでした。当時の職人が真心を胸に設計し, 構築し、百年以上の時を吸収したこちらであれば、もしかしたら虚しさも僅かばかり和らぐかもしれません。心の隙間は様々な方法で埋めていきたいものです。酒であったり食であったり、友であったり恋人であったり、バーカウンターで並んだ見ず知らずの人と共に食べる梨であったり。
 

 

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間 / Diary759
1.9.2019

とあるデザイナーさんと物の価値ついてお話する機会がありまして、彼は現代のものづくりに対し「間(あいだ)」がないものが増えていると。

 

本来はクリエイションの過程に意図・意思・経緯としての間があったにも関わらず、皆が声を揃え同じ方向を見るようになってしまったことで間が無くなり、結果酷似したものが流通するようになってしまうのかもしれないと、私は彼の言葉を聞いて思いました。

 

勿論、服や文化を愉しむ一個人として敬意のある方のクリエーションは無条件に好み、触れたいですし。それも捉え方によっては一つの「間(あいだ)」だと。

現代のものづくりに対して強い関心を暫く持合せて無いのと、物事を斜めから見てしまう私の物の見方としての一意見となりますが。


 

さて本題にはいりますが、 19 世紀から 20 世紀初頭のフランスの馬商、家畜の仲買人がきていた作業着の一種。

 

本来ハサミやブラシを収める大小異なる前後についた胸ポケットは装飾性の高く、先日の Diary にて綴ったように
私にとっては贅沢な逸品です。

ショルダーの仕様もスプリットスリーブ(前身頃がセットインスリーブ、後身頃がラグラン)とアクティブな可動域の広さ、
現行のものづくりにも通じるたっぷりとした身幅による包まれるようなフィッテング、
一見リップストックのようなコットンベースで化繊が織り交ざったしっとりとしつつもシャリ感を持合せた生地。

 

これら古くからその原型に変化の無い点からこの一着は、もはや更新する必要性の無い一つの典型であり、それこそ「間(あいだ)」そのものだと私は感じています。

 

 

うん、良いっす。

何と合わせても成立する許容の詰まった一着ですので、適当に扱って頂ければ幸いです。

 

 

 

50s French work coachman coat

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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実用美 / Diary758
31.8.2019

 

装飾の好みとして「ポケット」の存在が大きく、それは言うまでもなく「実用性」であり、付随する機能美=デザインであると。

私はアウトポケット派(そんな派閥は勿論無いですが)でものを詰め込んだ際に起こるシルエットの変化が面白く、単純に両手に何も持たずに生活のできる一つストレスを省いた心身的な要因が大きいのです。

 

 

 

普段鞄を持たず、必要最低限な所持品のみを詰め込むガサツな私ですが、それを定位置にしまう安心感と実用的な立ち位置に生まれた美しさに心惹かれる要素がございます。

 

無いものをフォーマルなドレス要素、有るものをカジュアルな日常着という定義に対し様々な意見と賛否があると存知ますが、ある日に私は後者が男性の象徴であるという1900年代初頭のとある記者による論文を目にしました。

そこでポケットはジェンダー(性の区別)に属する存在であり、イコール男性の象徴であると論じていまして、理由は時代背景に伴う政治的な要素であったり当時の男性・女性に対する概念にまつわる内容でしたので割愛いたしますが、私は結果的にその主張から自由度の乏しさを感じ、考えさせられました。

その後、時代を経て政治面や男性・女性に対する概念に関わらず平等であり自由な存在となったポケットですが、現在においてとある女性議員は敢えてポケットのないパンツスタイル選ばれているそうです。

 

ポケット = 自由の象徴

 

 

 

 

話が脱線しましたが、秋冬の立ち上げも始まり弊店にも沢山の実用美が皆様をお待ちしております。

 

 

私が伝えたいのは困った時に煙草が一本、小銭が一枚出てくればと

只々願っております。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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御挨拶 / Diary757
29.8.2019

先日のDairyにて福留から紹介ありました鈴木 ( スズキ ) と申します。

既に御挨拶をさせて頂きました御客様方も多く、とても嬉しく想っております。

 

私事の話をさせて頂くと福留の関係性は5年程前、友人の紹介で SURR に初めて訪れてからでして、真面目な話から下世話なそれの話まで酒を交わしてきました。

今回 SURR に参加するにあたって、自分に務まるのだろうか、、、、
と不安要素もありつつ、好きなものと向き合える期待値で今までに感じた事の無い感情を抱いたのも事実であります。

 

私は福留に成ろうとは考えておりませんので、異なる目線、言葉で御提案させてくださいませ。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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御提案ならびに御相談 / Diary756
28.8.2019

数か月前、とある取り組みの一環で SURR by LAILA そのものに深く向き合う必要がありまして、私はかねてよりそのような際には手書きの文字にて羅列し頭の中を整理するようにしており、最終的に A4 用紙四枚分となった羅列において一番最初に書きなぐったのが “ ヴィンテージ, アンティークの存在価値を高めたい ” という言葉だったのですが、その頃より御提案させて頂くという行いそのものを改めて考え、時に恐怖心を抱くようになりました。
A という存在を誰かが認識する ( 知る ) 時、 “ いつ ” “ どのような ” かたちで “ 誰 / どこ ” から提案されるか ( 知るきっかけを得るか ) によって、A が最上の存在にも最低の存在にも最上でも最低でもない凡庸な存在にも成り得る, 場合によっては成って “ しまう ” ことに気付いたことで、改めて深く向き合った際一番最初に挙がった、そもそも弊店の最初期衝動であり軸で在り続けている “ ヴィンテージ, アンティークの存在価値を高めたい ” という独善的な共鳴欲求が発端となる御提案が A を真に最上な存在として御認識頂くに相応しいものなのであろうか と考えてしまうことは、常に変化し続ける心の在り方において恐怖心を抱く瞬間と胸が熱くなる瞬間を繰り返し続けある瞬間には考えるべきではなかったかとある種の後悔心を抱くことがありながらも、一度頭に挙がってしまったこの題目とは一生向き合い続けてゆくのであろうと予感しておりましたが、それ以降の日々やそれこそ先日の 2019AW 御披露目以降にお越しくださいました皆様方との心の底から有難い交流の時間や、なぜだかいつも以上に愉しかった昨晩の会社食事会での時間を経て、弊店がこれまでに行ってきた, 叶うのであればこれからも行ってゆきたい御提案は、A を最上の存在として御認識頂ける行いか否かは無責任にも永遠に解らないものの、 “ Aを最上の存在として御認識頂けるように向き合っているか? ” と問われた際には胸を張って顔を縦に振り続けてきたことを信じて引き続きヴィンテージ, アンティークと向き合おうと気持ち新たにネクタイを締め直すことができましたので、このような恥部的なそれこそ頭の中を僭越ながら綴らせて頂いた次第です。ありがとうございます。

 

 


やはりこのような存在を御提案しないという選択肢は私にはございませんで、御提案できないとなったら私はどうなってしまうのか、既に崖っぷちに駄目な人間性がどうなってしまうのやらと想います。四年ほどの前に偶然出逢うことができ与えてくれた本当の意味でそれまでの常識を覆す衝撃によってその後の SURR の在り方, 邁進すべき方向に大きな影響を与えてくれた一着に極めて極めて近しい様式と年代ながら、それとも各所が微細に異なることで結果的に全く別の存在価値を有する本品はモードの歴史を文字通り牽引し続けてきたムッシュがその様式に対していかに強いこだわりを抱いていたか, いかにその様式を用いた表現に自信を抱いていたかがうかがい知れる弊店にとって極めて重要な存在の一つを、現在の社会に属し装いを心から愉しむ皆様方の豊かな日々の要因として強く強く御提案させてくださいませ。

弊店はヴィンテージ, アンティークを現在の装いとして愉しむにあたって、それが 100% の充足心から 120% の充足心に昇華するために針や糸や技術力を用いた若干の調整が必要であれば、むしろ御推奨させて頂く姿勢をかねてより貫いているのですが、本品は四年ほど前のそれと同じくもし御許し, 御認め頂けるのであれば現状のままでお願いできないかと、更なる独善に耳を傾けて頂きたい稀な存在でございます。御相談なのですが、この肩と装飾性とテーラーメイクに女性性の融合したことで産まれた可動域と着丈に素材表情に注がれた、プレタポルテ最高感性と水準ゆえの “ 強さ ” を。装いと自身に向き合うことで時代と文化を真に創った “ ムッシュの愛 ” を。是非現状のまま向かい入れては頂けませんでしょうか。

 

 

 

 

 


70s Yves Saint Laurent rive gauche homme, military-style linen jacket.

 

 

SURR by LAILA 福留

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さて / Diary755
27.8.2019

、どれからどのように と考え続けて一日が終わってしまうという幸福。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SURR by LAILA 福留

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先日弊店インスタグラムに記させて頂きましたが、5月より頂いておりました月曜定休を廃止し、この度定休日無しの “ 全日営業 ” に変更とさせて頂きましたこと改めて御報告させて頂きます。宜しくどうぞお願い申しあげます。

2019AW “ 雛型 ” / Diary754
23.8.2019

明日 8/23 ( 土 ) 12:00 より御披露目させて頂きます 2019AW は “ 雛型 ” という題目を定めさせて頂きましたが、時代によってか年齢によってか, 気温によってか空気によってか、なぜかだ自然とその文言 / 捉え方が頭に浮び題目に定めたくなったことで、どういうわけか私は大変に幸せな気持ちに成りました。おそらくはこれまで何度か, きっと何度も店頭で言葉として発してきているはずですが、それを意識的に浮かびあがらせ御提案と編集の軸とすることは ヴィンテージ / アンティークの根幹的な魅力を皆様方に御提案するというこの生業において、到達点の一つであるように勝手ながら感じるがゆえの高揚感と新たな出逢いと御縁が与えてくれるであろう無限の可能性が相まって、今期は今まで以上に “ 良い生業 ” ができそうで、もう本当にたまりません。

ただいまにて空間の一新が全て完了致しました。移ろいゆく時節に伴う定期的な行いではありますが、皆様方とお話しさせて頂く瞬間瞬間と同じように常に新鮮で心から愉しい気持ちが溢れ、この生業に就いて良かったと, 続けさせて頂けるのは本当に有難いと心から想います。我々は本当に幸せ者です。






 

 

 

 

 



SURR by LAILA 2019AW “ 雛型 ”

明日 8/23 ( 土 ) 12:00 より。我々は本当に幸せ者です。

 

 

SURR by LAILA 福留、鈴木

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御紹介 / Diary753
21.8.2019

いつも御愛顧くださり、ありがとうございます。既に幾人様には店頭にて御挨拶させて頂いておりますが、今月より新たな人員が弊店に加わりましたこと、ここに御報告させて頂きます。申しあげるまでもなく私とは全てが異なる “ 人間 ” による, だからこそ同じ物事を視聴きしても捉え方が異なる, 一つの蒼を目の前にした時に綺麗と感じる感覚と格好良いと想う、感覚の差異によって、そして結果的に私自身も彼からおそらくは無意識的に受けるであろう影響によって、これまでと同じくである編集や御提案であるようで異なるそれらとこれまでとは全くもって異なる編集や御提案を重ねてゆき、それこそ “ 人間 ” ができあがってゆくように店という存在を続けさせて頂けたらと想いますので、引き続き僅かでも御興味頂けましたら是非にと想います。

 

 

 

名を 鈴木 孝宏 ( スズキ タカヒロ ) と申します。詳しい人となりは実物にて是非と想いますが、例えば突如自宅での七輪パーティー開催を想いつき、前夜に複数人に対して一斉にお誘いの御連絡をした際、急にも関わらずなんだかんだで時間通りにやってきてくれる唯一の人間 といったところでしょうか。まだまだ不慣れゆえ様々ご迷惑をお掛けすることと想いますが、以後の御見知りをお願いできましたら, 御愛顧頂けましたら, 今後は中肉中背の髭が濃い男と長身の髭が濃い男が皆様方をお出迎えさせて頂くことをお許し頂けましたら、幸いです。

 

 

SURR by LAILA 福留

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2019AW pre collection / Diary752
16.8.2019

原点というのは厳密な断定がなかなかどうして叶いませんものの、勝手ながら 1920 年代の乗馬用テーラードジャケットをそうだとして 1 、それをお手本に製作された 60 年代の品を 2 、さらにそれをお手本にした 90 年代の品を 3 、と続いていき時代を更新するごとに数字が増しますが、テーラードジャケットに限らずほとんど全ての装う品々には 1 にあたる原点 = 雛型が存在すること、数字が増そうとも雛形の香りが装飾や素材や部位などのどこかしらから漂うこと、それらは視覚的な心地良さを味わわせてくれるだけでなく身体に沿わせた時に様々な要素や局面でぐうの音も出ないほど圧倒的に雛形の価値を納得させてくれること、そして何より興味深いのが 1, 2, 3 と続いてゆくうち時に 3 が新たな概念からなる雛形として 1 という存在と成ること。
来期という名の入れ物は例によって常に眼を見開いて旅をすることで徐々に形づくられていきますが、その道中で出逢えた品々そんな “ 雛型 ” の存在意義と愉しさを改めて考えさせてくれる存在たちでしたので、来期 2019AW は題目を定めさせて頂くことに致しましたことと、それに際しまして明日よりプレコレクションとして先行で 3 点を御披露目させて頂くことを御報告させてくださいませ。

 

 

 



これら雛形は弊店が設立以降心の中心に据えております “ 縦に強く繋がった紳士服の在り方 ” と通じるようでまた一味異なる概念であると私は考えておりまして、1, 2, 3 と続いた雛形としての愉しさもあり 1, 2, 3 と続いた後に 3 が 1 となった雛形としての愉しさもある、例えるならば枝葉が分れる巨木と申しますか、その巨木のどの部分に注視するかの愉しさと申しますか。いずれにせよ枝が分れる際の始点には枝が分かれてしかるべきな要素が存分にあるのと同じく、雛形となる存在ならびに雛形の香りを受け継いだ存在には純真無垢で強烈な愉しさが秘められているのです。

 

 

 

 

 



2019AW pre collection

 

 

SURR by LAILA 福留

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旅の終着 / Diary751
14.8.2019

私にとって “ 装う ” に関わる行動ならびに物質は、生業であると共に一個人として純粋に愉しむ存在ではありますが、かねてより続けさせて頂いております旅において出逢う御品たちは全て皆様方に御提案させて頂くための存在であるがゆえ私が愉しむことは一切ございませんでして、その道中は孤独と共にありますのでそれらを文字通りそのまま懐に納めることは正直に申しあげますと全くもって可能なのですが、私は自身の欲求を抑えることが極めて不得手で、一度でもそれを行ってしまうと “ この度の旅で出逢えた御品は、悲しいかな十点のみでした ” と偽りの御報告する日がやってくることは火を見るよりも明らかですので、もちろんそうしたくなる出逢いは挙げれば枚挙にいとまがありませんが一度でも行うと歯止めが効かなくなりますので、私にとって旅で出逢える御品たちは出逢えた瞬間に私のものに成らない運命にある, 恋に落ちた相手をどこかの誰かと結ぶために邁進する, 愛せば愛すほど抱き締めることが叶わない という、一体全体前世になにをしたらこう成るのだと自問自答せずにはいられない “ 業 ” と共にあるのが私の生業です。

もちろん弊社には社員購入制度も在るのですが、ヴィンテージやアンティークの一点ものに関しましては “ まず御客様に御覧頂いてから ” という基本規約があり、かつ愛すれば愛するほどその想いが伝わってしまうのか本当に本当に有難いことに旅立つその瞬間を傍らで見守らせて頂くことが常ですので、私はかねてよりこの生業において恋に落ちた際 “ それに近しい存在を探す ” という行動を繰り返しておりまして、高い再現感情を抱ける品と出逢えることもあれば思わず笑ってしまうほどに出逢えないこともあり、実質後者がほとんどなのですが、それとは別に “ 全く違う存在で落としどころを探す ” という行動もありまして、私にとって手首の装身具がそれに該当致しました。

ずっとずっと手首を彩る装身具, ブレスレットないしバングルが一つ欲しくて欲しくてたまりませんでしたが、旅で出逢う御品たちはどれも抱き締めることが叶わない。でも欲しい、叶わない、近しい存在には出逢えない を長年繰り返し、もういい加減に欲しいと想い続ける日々に疲れ果ててしまった私は銀座線の銀座駅, B7 出口のすぐに居を構えるかねてより敬愛する駆け込み寺の門をくぐったのが数年前のことで、現在においては設計から 81 年経ちますその寺にとって由緒正しき一本は御陰様で私の装いにおいて珍しいことにお声掛け頂く機会がある存在で、その頻度は年々上がっているようにも感じられますし、現実問題である重量の論点から身に着けなくなっていた一時期もありましたが、今や平日はもちろん意識的に腕時計を身に着けないことにしている休日においても時間を共に過ごす存在に成ってくれ、私にとって手首を彩る装身具の旅路は終わっているものの、これはお声掛けくださる御客様方にもお話しさせて頂くことがあるのですが私にとってのその装身具は 諦め から始まった旅の終着であり、もちろん物質として 120% 満足し心から愛しているものの、そうであると同時にこれは 妥協の存在 であると、心からの愛を胸に胸を張って言わせて頂いておりますのは、それら駆け込み寺, “ 餅は餅屋 ” 理論の数少ない例外 ( 他になにがあるでしょうか?機を視て考えてみます ) によるヴィンテージ ( 極々々稀に出逢えるアンティーク ) の存在と旅において時たま出逢う機会があるからであり、それを抱き締めることができないがゆえ寺へと駆け込み諦めと妥協を出発点としながらも紆余曲折を経て心から愛せる一本にて旅路を終わらせて今に至るっているからこそなおさら声を大にして心の中で叫びます。“ ヴィンテージの方が格好良い ”  と。

 

 

 

 

 

70s Hermes

私は本品を 81 年前に設計されたそれに次いでその寺における由緒正しき手首の装身具様式であると捉えておりますが、そもそも “ 男性 ” の “ 手首 ” を “ 彩る ” という条件下において特に不変的な印象を与えてくれ、どれだけ時が経とうと, 時代を経ようと, 時流が変わろうと男性の手首を彩った時に “ 格好良い ” という感情が一定の強さで永久に沸き立つであろうチェーンブレスレットという装飾存在においても特に王道的かつ匿名的なチェーンの形状であり、かつ根幹に駆け込み寺の原点性が濃密に潜んでおり、おおよそ半世紀という空気を吸い込み時間を経験した銀の素材表情がある一本ですので、手首を彩る装身具の旅路を終わらせたい迷えし御方はもちろん、手首の伴侶を更にもう一人とお探しな一夫多妻制の御方まで選択肢の一つとして御興味頂けましたら、是非に。

 

 

SURR by LAILA 福留

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Decorative jewelry collection / Diary750
9.8.2019

 

70s Hermes chain bracelet.

 

 

 

 

 

暴力的な石, そして才能, そしてこちらの ” 餅は餅屋 ” 理論の例外による機能面や利便性を論点としない純真無垢な装飾の在り方。三度続けて綴りましたデコラティヴな装身具の新作群を明日 12 時より一挙に御披露目させて頂きます。御興味頂けましたら幸いです。

なお、通常は月曜日に御休みを頂いておりますが、8/12 は山の日の振り替え休日のため店舗を運営致します。替わりに翌 8/13 ( 火 ) が代休となりますので、御理解御了承のほどお願い申しあげます。

 

 

SURR by LAILA 福留

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暴力的な石 / Diary748
7.8.2019

機能面や利便性に論点を置かないどころかそれらを一切考慮せず極めて極めて物質本位な判断だからこそ得られる美的な信号力を、どこまで高めることができるか否か。そもそも機能面や利便性など微塵も考えることなく自分本位な好き好みで品々を判断することができるか。その両者をごく自然に実行できる人々を私は純粋に格好良いと想い続けて今に至っており、きっとそのような人々はこのように頭で考えることなく “ そう ” 成っているのだろうな、とこれも厄介なことに頭で考えてしまうがゆえ、強い憧れと嫉妬心が入り混じった複雑な感情を抱いていたこともありましたが、自分もジョンのような, カートのような, ピートのような求心力豊かな人にいずれ成るであろうという荒唐無稽な夢からは遥か昔に覚めましたので、今は自分の立ち位置からはみ出ることなくやるべきことをやり、適材適所に収まるべく収まってだいぶ経ちますが、この生業で触れ合わせて頂く方々の中において稀に居られます, 人とは異なる判断や行動を平然とやってのけ自分らしく過ごしているだけで周囲を率いることになるような御人にふとお逢いしますと、時に在りし日の私の中に在った憧れと嫉妬心による燃焼機関の残滓のようななにかが私の中でうごめくかの錯覚と覚えるのですが、デコラティヴな装身具かつ暴力的な石を目の前にしますと、同じくな錯覚を覚えます。

 

 




宝石そのものを生業としていた人物が自らの手で製作した一つと、ヨーロッパ諸国における伝統的な様式美の一つですが、特に前者の翡翠を目の前にしますと途方もないほどに湧き上がる憧れと嫉妬心を誤魔化すことは到底不可能でして、生活において支障がないわけがないほどの大きさであり重くないわけがない質量のそれは、だからこそ議論の余地すら与えないほどの, 暴力的なまでに美しい信号が発され、まるで翡翠ならびに台座から “ 私を選ぶに至らないということは、まだその程度ということだ ” という挑発的な幻聴が頭に鳴り響いてきそうなほどの、これもまたデコラティヴの一つの完成形と言える “ 本物だからこそ ” の訴求力ですが、このような存在はジュエリーの世界全体を見渡しても前述の幻聴があながち間違っていないのではないかと想えるほどに限られており、皆様も御存知の通り “ かつ紳士的 ” となりますと一層に困難を極めますものの、そもそもにおいて皆様方に向き合って頂けるか否か解りませんが、私はこのような暴力的な石を身に着けている紳士諸君の存在を知ってしまったがために, それら人々の圧倒的な格好良さを忘れられず、そう成りたいと想わずにはいられませんために、この暴力的なまでに美しい石の信号と呼応する貴方との出逢いを陰ながら信じ願いまして御提案させて頂きます。

 

 

 

 

 

Coming soon.
60s French jeweler jade ring & 50s European citrin ring.

 

 

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暴力的な才能 / Diary749
8.8.2019

まず 2015 年頃に女性向けの区分にて新たな時流が産まれ, 固定され、その後それらが男性向けの区分にも派生したことで装身具の世界が一層の盛世を迎えていますが、その根底にあるのは 60 年代頃に産声を上げた “ Art jewelry ” という世界観であると、新たな時流のそれらとその派生を眼にしていると私は強く感じておりまして、その土台を構築したのが北欧芸術におけるデンマークの幾カ所の工房でして、彼ら / 彼女らは土地の特徴である広大な自然界, 木々の騒めきや大木の流線や流れる水や降り注ぐ太陽など、の有機物から着想を得ることで独創的でありながら自然体であり圧倒的な美しさを有する形状概念を生み出し、さらに驚くほどの創意性による肌への馴染ませ方によって装身具の世界において一つの独立した立ち位置を獲得し、後に Art jewelry という世界観と成って今に至っているのですが、そのうちの一人でありながら、どのように捉えてもどのように切り取ってもどれだけどれだけ思考を凝らしても、どうしようもないほど別ものな異形の才能に五年ほど前に出逢ったのもまた、私にとってデコラティヴな装身具という世界に入門することと成った要因です。

 

 




物事の判断や解釈において、例えばそれが装う品であった時 誰が / どこが手掛けたか, その人 / その会社がどういう略歴か などといった社会的な側面を踏まえることは当然であり、社会に属す我々にとってその要素が重要な材料となり基準となりますが、私はこの生業において人々が “ どこの誰か ” も “ どんな会社か ” も解らぬままその物質に秘められた暴力的な才能によって惹きられていくという、おそらくこの世の中において最も尊く美しいであろう瞬間を幾度か目の当たりにしておりまして、氏の作品もまたそのような存在です。

“ デンマーク ” を拠点とした “ ジュエリーアーティスト ” でありながら “ デンマーク・ジュエリー ” の区分ではなく、そもそも “ ジュエリー ” としてではなく “ 芸術品 ” の立場で世界に認められて現在に至るそれら作品群は、Art jewelry ではなく純粋な Art と捉えるべき, 捉えられてしかるべきでありながら、私はどうしてもショーケース越しに眺める存在としてではなく触れて肌に載せる装身具として御提案したい気持ちを止めることができません。言葉でも背景でもなく素材や要素でもなく惹きつける暴力的な才能はきっと、我々の遺伝子の奥底に秘められた原始的な何かと呼応致します。

 

 

 

 

 




Coming soon.
60s Jacob Hull jewelry’s

 

 

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デコラティヴな装身具 / Diary747
6.8.2019

私は装うに対しての物心が付いた時, 想い返してみると父から使わなくなった腕時計を譲り受けた頃、から手元を彩る装身具が好みだったのですが、なぜが一貫して繊細な存在, 細やかな質量の存在を好む傾向にございまして、ふとそれに気付いた時に考えてみたところ私の指が太く短く, 掌が厚く大きな手だからこそ、繊細への憧れとしてそのような装身具を選ぶ という解が最も腑に落ちましたので以降もその傾向が続いておりましたが ( これまで 747 まで続いております当 Diary において最も本筋から離れた余談ですが、ただいま Google にて何の気なしに “ ごつい手 ” で調べましたところ 性交渉の強さも浮気グセもわかる!?簡単・手のひら診断 たるページに辿り着きました。このページによりますと私の手は傷つきやすい心の持ち主で、細かい作業を任せたらピカイチで、スタミナがあってエネルギッシュでデリカシーに欠け、体力があって性交渉が強いそう。世界には様々な考え方が在って、本当に面白いですねぇ ) 、その傾向におきまして変化の兆しが表れたのは SURR を設立した五年前で、旅を重ねるごとにはっきりとした姿形を現わし始めたがゆえ一昨年にアンバーリングの編集にて、先々月に一部のアンティーク・ファインジュエリーにて表現させて頂きましたが、この度御披露目させて頂きます無作為の新作群にてそれら世界観の ( 私にとって ) 適切な具現化が叶う運びと相成りました。

 

改めてはっきりと申しあげさせて頂きますが、私はある意味において影響を極めて極めて受けやすい性分です。素敵なジーンズをお召しの御客様と触れ合ったらすぐさま帰宅してジーンズに穿き替えたい衝動に駆られ、呑みの席で友人が素敵なサックスブルーシャツを着ていたら翌日サックスブルーシャツを着てしまう類の人間で、基本的には偏屈であり皆様方ときっと同じくに朗らかな頑固者であり非画一を心から愛しておりますが、直感で良いと想ったり素敵だと想ってしまった暁には地面に水が染み渡る速度よりも猿が木から落ちる速度よりも早くそれを自覚する性分でございまして、先に綴りました繊細な装身具の傾向を変化させてくれた要因はそれらと同じくである周囲の人々, 正式には旅で視た人々で、面と向き合い触れ合う関係性の人々はもちろんレストランの二席隣の老夫婦や, ややばかり危険な地区を横切る際に道端ですれ違った男性や, 縁在ってデザイナーなど様々でして、それら人々と過ごした時間は時に累計何時間であったり時に数分であったりあるいは一瞬 ( おそらくはこれが最も多いです ) なのですが共通している点が二つありまして、一つが世に言うところの若者ではないしっかりと人生経験を積み重ねているであろう風体であること、そしてもう一つが繊細ではない装身具, 繊細の真逆に位置する装飾的や質量的に美的であることを強く主張するデコラティヴな装身具を身に着けていたこと なのです。

上記の人々はイコール私にとって人柄も背景も国籍も年代も関係なく, 利害関係もなく純粋に格好良いと想える人々です。私は “ 街角に一日腰を据えて人々を見渡した時、自分にとって格好良いと想える人物に出逢える可能性は 5/100 もしくはそれ以下の割合であり、かつ東京でも北海道でも沖縄でも, パリでもロンドンでもイタリアでもモロッコでもその割合は一定である ” という持論を抱いているのですが、なぜ旅で視た貴重な存在である格好良い人々が共通してデコラティヴな装身具を身に着けていたのかは解りませんし、格好良いと想った人々がデコラティヴな装身具を身に着けていたのか or デコラティヴな装身具を身に着けていたから格好良く感じたのかというのは鶏が先か卵が先か, 行動しようと想い立つのが先か信号が先か と同じく解りませんが、とにもかくにも共通しておりましたのでそこからは極めて極めて影響を受けやすい私の内燃機関が全力で稼働致しまして、どうしようもない人生において一貫していた繊細な装身具の傾向と真逆であるそれらを、心から求め自分なりの表現に足掻いて本日に至りました。

 

 

 

 

 

Coming soon.
New propose, Decorative jewelry collection.

衣類や靴や眼鏡や時計や鞄や髪形, 時に車や傘や家具など身の回りに在る全てが皆様方の個を現わす存在ですが、装身具はより如実に個を現わす存在であり、それらは身体全体の質量を 100% としたら 1%未満であるにも関わらず “ 私は〇〇と申します ” と差し出す名刺以上に自身の個を現わす名刺的要素になると弊店は考えております。

その可能性の一つであるデコラティヴな装身具を新たな世界観として御提案させてくださいませ。これ以降三度の Diary を綴りました後の 8/10 ( 金 ) 12:00 に一挙御披露目致しますので僅かでも御興味頂けましたら幸いです。

 

 

SURR by LAILA 福留

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四国同居 / Diary746
2.8.2019

これもまた French shoes を編集するうえで欠かせない存在なのですが、その根幹には先に綴りました三国全ての要素が備わっているという特異な特性を備えるメイカーでして、一聴すると複雑に成りそうな三国同居でありながら、実物を眼に, 手にすると心に心地良く寄り添ってくれるのもまた、“ 靴 ” を “ 創る ” という事柄に対して 1935 年の設立以降真摯に向き合い真心を注ぎ込み続けていた賜物である と感じずにはいられないのですが、80 年代に製作された本品に限りましては更に一国が繋がるために四国同居と言えるのかもしれない一層に複雑な一聴ではありますが、やはり申し分なく心に寄り添ってくれる純粋な美しさと芸術的な存在感を秘めております。

 

 

 



近年では同社におけるビスポーク・クリエイションにて稀に姿を眼にすることができる様式ゆえに、“ らしく ” 在りながら “ らしさ ” とは異なる繊細な要素を備えておりまして、三国のうちの一つであるフランスの文化と密接なローファーという存在を雛形に、三国のうちの一つであるイタリアの明るく愉しい創造性の香りを纏わせ、三国のうちの一つであるイギリスで培った技術力にて仕上げるという順序を経ての品質と品位表現が在るうえで、更に注がれる装飾性が何故だか何故だか追加で加わることとなりました一国であるアメリカを, そしてポップアートを代表する巨匠がとあるシューズメイカーに依頼して製作されたそれと大変に近しいという摩訶不思議な一足でして、そのメイカーと同社にどのような関係性が在ったのか、どのような経緯を経たのかは不勉強ながら存じあげませんし、そもそも, これは重要な論点ではありませんが、この装飾性をどちらが先に産み出したのか も解明には至っておりませんが、紛れもないのはこの一足から芸術性と明るく愉しい華やかさからなる “ 苦み ” と言えるほどの求心力を感じ、職人技術から成る軽やかさと重厚さの同居する履き心地を体感でき、角の鋭い大きなスクエア・タンと低空飛行のように伸びる妖艶なトウに白髪に眼鏡のあの人の面影が垣間見える ということでございます。

 

 

 

 

 


Newarrival. 80s Aubercy bespoke model loafers

 

 

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