Category Archives: 未分類

とあるデザイナーさんと物の価値ついてお話する機会がありまして、彼は現代のものづくりに対し「間(あいだ)」がないものが増えていると。
本来はクリエイションの過程に意図・意思・経緯としての間があったにも関わらず、皆が声を揃え同じ方向を見るようになってしまったことで間が無くなり、結果酷似したものが流通するようになってしまうのかもしれないと、私は彼の言葉を聞いて思いました。
勿論、服や文化を愉しむ一個人として敬意のある方のクリエーションは無条件に好み、触れたいですし。それも捉え方によっては一つの「間(あいだ)」だと。
現代のものづくりに対して強い関心を暫く持合せて無いのと、物事を斜めから見てしまう私の物の見方としての一意見となりますが。
さて本題にはいりますが、 19 世紀から 20 世紀初頭のフランスの馬商、家畜の仲買人がきていた作業着の一種。
本来ハサミやブラシを収める大小異なる前後についた胸ポケットは装飾性の高く、先日の Diary にて綴ったように
私にとっては贅沢な逸品です。
ショルダーの仕様もスプリットスリーブ(前身頃がセットインスリーブ、後身頃がラグラン)とアクティブな可動域の広さ、
現行のものづくりにも通じるたっぷりとした身幅による包まれるようなフィッテング、
一見リップストックのようなコットンベースで化繊が織り交ざったしっとりとしつつもシャリ感を持合せた生地。
これら古くからその原型に変化の無い点からこの一着は、もはや更新する必要性の無い一つの典型であり、それこそ「間(あいだ)」そのものだと私は感じています。
うん、良いっす。
何と合わせても成立する許容の詰まった一着ですので、適当に扱って頂ければ幸いです。

50s French work coachman coat
SURR by LAILA 鈴木
03-5468-5966
[email protected]
△

装飾の好みとして「ポケット」の存在が大きく、それは言うまでもなく「実用性」であり、付随する機能美=デザインであると。
私はアウトポケット派(そんな派閥は勿論無いですが)でものを詰め込んだ際に起こるシルエットの変化が面白く、単純に両手に何も持たずに生活のできる一つストレスを省いた心身的な要因が大きいのです。

普段鞄を持たず、必要最低限な所持品のみを詰め込むガサツな私ですが、それを定位置にしまう安心感と実用的な立ち位置に生まれた美しさに心惹かれる要素がございます。
無いものをフォーマルなドレス要素、有るものをカジュアルな日常着という定義に対し様々な意見と賛否があると存知ますが、ある日に私は後者が男性の象徴であるという1900年代初頭のとある記者による論文を目にしました。
そこでポケットはジェンダー(性の区別)に属する存在であり、イコール男性の象徴であると論じていまして、理由は時代背景に伴う政治的な要素であったり当時の男性・女性に対する概念にまつわる内容でしたので割愛いたしますが、私は結果的にその主張から自由度の乏しさを感じ、考えさせられました。
その後、時代を経て政治面や男性・女性に対する概念に関わらず平等であり自由な存在となったポケットですが、現在においてとある女性議員は敢えてポケットのないパンツスタイル選ばれているそうです。
ポケット = 自由の象徴





話が脱線しましたが、秋冬の立ち上げも始まり弊店にも沢山の実用美が皆様をお待ちしております。
私が伝えたいのは困った時に煙草が一本、小銭が一枚出てくればと
只々願っております。
SURR by LAILA 鈴木
03-5468-5966
[email protected]
△
先日のDairyにて福留から紹介ありました鈴木 ( スズキ ) と申します。
既に御挨拶をさせて頂きました御客様方も多く、とても嬉しく想っております。
私事の話をさせて頂くと福留の関係性は5年程前、友人の紹介で SURR に初めて訪れてからでして、真面目な話から下世話なそれの話まで酒を交わしてきました。
今回 SURR に参加するにあたって、自分に務まるのだろうか、、、、
と不安要素もありつつ、好きなものと向き合える期待値で今までに感じた事の無い感情を抱いたのも事実であります。
私は福留に成ろうとは考えておりませんので、異なる目線、言葉で御提案させてくださいませ。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
SURR by LAILA 鈴木
03-5468-5966
[email protected]
△

数か月前、とある取り組みの一環で SURR by LAILA そのものに深く向き合う必要がありまして、私はかねてよりそのような際には手書きの文字にて羅列し頭の中を整理するようにしており、最終的に A4 用紙四枚分となった羅列において一番最初に書きなぐったのが “ ヴィンテージ, アンティークの存在価値を高めたい ” という言葉だったのですが、その頃より御提案させて頂くという行いそのものを改めて考え、時に恐怖心を抱くようになりました。
A という存在を誰かが認識する ( 知る ) 時、 “ いつ ” “ どのような ” かたちで “ 誰 / どこ ” から提案されるか ( 知るきっかけを得るか ) によって、A が最上の存在にも最低の存在にも最上でも最低でもない凡庸な存在にも成り得る, 場合によっては成って “ しまう ” ことに気付いたことで、改めて深く向き合った際一番最初に挙がった、そもそも弊店の最初期衝動であり軸で在り続けている “ ヴィンテージ, アンティークの存在価値を高めたい ” という独善的な共鳴欲求が発端となる御提案が A を真に最上な存在として御認識頂くに相応しいものなのであろうか と考えてしまうことは、常に変化し続ける心の在り方において恐怖心を抱く瞬間と胸が熱くなる瞬間を繰り返し続けある瞬間には考えるべきではなかったかとある種の後悔心を抱くことがありながらも、一度頭に挙がってしまったこの題目とは一生向き合い続けてゆくのであろうと予感しておりましたが、それ以降の日々やそれこそ先日の 2019AW 御披露目以降にお越しくださいました皆様方との心の底から有難い交流の時間や、なぜだかいつも以上に愉しかった昨晩の会社食事会での時間を経て、弊店がこれまでに行ってきた, 叶うのであればこれからも行ってゆきたい御提案は、A を最上の存在として御認識頂ける行いか否かは無責任にも永遠に解らないものの、 “ Aを最上の存在として御認識頂けるように向き合っているか? ” と問われた際には胸を張って顔を縦に振り続けてきたことを信じて引き続きヴィンテージ, アンティークと向き合おうと気持ち新たにネクタイを締め直すことができましたので、このような恥部的なそれこそ頭の中を僭越ながら綴らせて頂いた次第です。ありがとうございます。



やはりこのような存在を御提案しないという選択肢は私にはございませんで、御提案できないとなったら私はどうなってしまうのか、既に崖っぷちに駄目な人間性がどうなってしまうのやらと想います。四年ほどの前に偶然出逢うことができ与えてくれた本当の意味でそれまでの常識を覆す衝撃によってその後の SURR の在り方, 邁進すべき方向に大きな影響を与えてくれた一着に極めて極めて近しい様式と年代ながら、それとも各所が微細に異なることで結果的に全く別の存在価値を有する本品はモードの歴史を文字通り牽引し続けてきたムッシュがその様式に対していかに強いこだわりを抱いていたか, いかにその様式を用いた表現に自信を抱いていたかがうかがい知れる弊店にとって極めて重要な存在の一つを、現在の社会に属し装いを心から愉しむ皆様方の豊かな日々の要因として強く強く御提案させてくださいませ。
弊店はヴィンテージ, アンティークを現在の装いとして愉しむにあたって、それが 100% の充足心から 120% の充足心に昇華するために針や糸や技術力を用いた若干の調整が必要であれば、むしろ御推奨させて頂く姿勢をかねてより貫いているのですが、本品は四年ほど前のそれと同じくもし御許し, 御認め頂けるのであれば現状のままでお願いできないかと、更なる独善に耳を傾けて頂きたい稀な存在でございます。御相談なのですが、この肩と装飾性とテーラーメイクに女性性の融合したことで産まれた可動域と着丈に素材表情に注がれた、プレタポルテ最高感性と水準ゆえの “ 強さ ” を。装いと自身に向き合うことで時代と文化を真に創った “ ムッシュの愛 ” を。是非現状のまま向かい入れては頂けませんでしょうか。


70s Yves Saint Laurent rive gauche homme, military-style linen jacket.
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
△
、どれからどのように と考え続けて一日が終わってしまうという幸福。











SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
先日弊店インスタグラムに記させて頂きましたが、5月より頂いておりました月曜定休を廃止し、この度定休日無しの “ 全日営業 ” に変更とさせて頂きましたこと改めて御報告させて頂きます。宜しくどうぞお願い申しあげます。
△
明日 8/23 ( 土 ) 12:00 より御披露目させて頂きます 2019AW は “ 雛型 ” という題目を定めさせて頂きましたが、時代によってか年齢によってか, 気温によってか空気によってか、なぜかだ自然とその文言 / 捉え方が頭に浮び題目に定めたくなったことで、どういうわけか私は大変に幸せな気持ちに成りました。おそらくはこれまで何度か, きっと何度も店頭で言葉として発してきているはずですが、それを意識的に浮かびあがらせ御提案と編集の軸とすることは ヴィンテージ / アンティークの根幹的な魅力を皆様方に御提案するというこの生業において、到達点の一つであるように勝手ながら感じるがゆえの高揚感と新たな出逢いと御縁が与えてくれるであろう無限の可能性が相まって、今期は今まで以上に “ 良い生業 ” ができそうで、もう本当にたまりません。
ただいまにて空間の一新が全て完了致しました。移ろいゆく時節に伴う定期的な行いではありますが、皆様方とお話しさせて頂く瞬間瞬間と同じように常に新鮮で心から愉しい気持ちが溢れ、この生業に就いて良かったと, 続けさせて頂けるのは本当に有難いと心から想います。我々は本当に幸せ者です。









SURR by LAILA 2019AW “ 雛型 ”
明日 8/23 ( 土 ) 12:00 より。我々は本当に幸せ者です。
SURR by LAILA 福留、鈴木
03-5468-5966
[email protected]
//
いつも御愛顧くださり、ありがとうございます。既に幾人様には店頭にて御挨拶させて頂いておりますが、今月より新たな人員が弊店に加わりましたこと、ここに御報告させて頂きます。申しあげるまでもなく私とは全てが異なる “ 人間 ” による, だからこそ同じ物事を視聴きしても捉え方が異なる, 一つの蒼を目の前にした時に綺麗と感じる感覚と格好良いと想う、感覚の差異によって、そして結果的に私自身も彼からおそらくは無意識的に受けるであろう影響によって、これまでと同じくである編集や御提案であるようで異なるそれらとこれまでとは全くもって異なる編集や御提案を重ねてゆき、それこそ “ 人間 ” ができあがってゆくように店という存在を続けさせて頂けたらと想いますので、引き続き僅かでも御興味頂けましたら是非にと想います。

名を 鈴木 孝宏 ( スズキ タカヒロ ) と申します。詳しい人となりは実物にて是非と想いますが、例えば突如自宅での七輪パーティー開催を想いつき、前夜に複数人に対して一斉にお誘いの御連絡をした際、急にも関わらずなんだかんだで時間通りにやってきてくれる唯一の人間 といったところでしょうか。まだまだ不慣れゆえ様々ご迷惑をお掛けすることと想いますが、以後の御見知りをお願いできましたら, 御愛顧頂けましたら, 今後は中肉中背の髭が濃い男と長身の髭が濃い男が皆様方をお出迎えさせて頂くことをお許し頂けましたら、幸いです。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
原点というのは厳密な断定がなかなかどうして叶いませんものの、勝手ながら 1920 年代の乗馬用テーラードジャケットをそうだとして 1 、それをお手本に製作された 60 年代の品を 2 、さらにそれをお手本にした 90 年代の品を 3 、と続いていき時代を更新するごとに数字が増しますが、テーラードジャケットに限らずほとんど全ての装う品々には 1 にあたる原点 = 雛型が存在すること、数字が増そうとも雛形の香りが装飾や素材や部位などのどこかしらから漂うこと、それらは視覚的な心地良さを味わわせてくれるだけでなく身体に沿わせた時に様々な要素や局面でぐうの音も出ないほど圧倒的に雛形の価値を納得させてくれること、そして何より興味深いのが 1, 2, 3 と続いてゆくうち時に 3 が新たな概念からなる雛形として 1 という存在と成ること。
来期という名の入れ物は例によって常に眼を見開いて旅をすることで徐々に形づくられていきますが、その道中で出逢えた品々そんな “ 雛型 ” の存在意義と愉しさを改めて考えさせてくれる存在たちでしたので、来期 2019AW は題目を定めさせて頂くことに致しましたことと、それに際しまして明日よりプレコレクションとして先行で 3 点を御披露目させて頂くことを御報告させてくださいませ。



これら雛形は弊店が設立以降心の中心に据えております “ 縦に強く繋がった紳士服の在り方 ” と通じるようでまた一味異なる概念であると私は考えておりまして、1, 2, 3 と続いた雛形としての愉しさもあり 1, 2, 3 と続いた後に 3 が 1 となった雛形としての愉しさもある、例えるならば枝葉が分れる巨木と申しますか、その巨木のどの部分に注視するかの愉しさと申しますか。いずれにせよ枝が分れる際の始点には枝が分かれてしかるべきな要素が存分にあるのと同じく、雛形となる存在ならびに雛形の香りを受け継いだ存在には純真無垢で強烈な愉しさが秘められているのです。



2019AW pre collection
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
私にとって “ 装う ” に関わる行動ならびに物質は、生業であると共に一個人として純粋に愉しむ存在ではありますが、かねてより続けさせて頂いております旅において出逢う御品たちは全て皆様方に御提案させて頂くための存在であるがゆえ私が愉しむことは一切ございませんでして、その道中は孤独と共にありますのでそれらを文字通りそのまま懐に納めることは正直に申しあげますと全くもって可能なのですが、私は自身の欲求を抑えることが極めて不得手で、一度でもそれを行ってしまうと “ この度の旅で出逢えた御品は、悲しいかな十点のみでした ” と偽りの御報告する日がやってくることは火を見るよりも明らかですので、もちろんそうしたくなる出逢いは挙げれば枚挙にいとまがありませんが一度でも行うと歯止めが効かなくなりますので、私にとって旅で出逢える御品たちは出逢えた瞬間に私のものに成らない運命にある, 恋に落ちた相手をどこかの誰かと結ぶために邁進する, 愛せば愛すほど抱き締めることが叶わない という、一体全体前世になにをしたらこう成るのだと自問自答せずにはいられない “ 業 ” と共にあるのが私の生業です。
もちろん弊社には社員購入制度も在るのですが、ヴィンテージやアンティークの一点ものに関しましては “ まず御客様に御覧頂いてから ” という基本規約があり、かつ愛すれば愛するほどその想いが伝わってしまうのか本当に本当に有難いことに旅立つその瞬間を傍らで見守らせて頂くことが常ですので、私はかねてよりこの生業において恋に落ちた際 “ それに近しい存在を探す ” という行動を繰り返しておりまして、高い再現感情を抱ける品と出逢えることもあれば思わず笑ってしまうほどに出逢えないこともあり、実質後者がほとんどなのですが、それとは別に “ 全く違う存在で落としどころを探す ” という行動もありまして、私にとって手首の装身具がそれに該当致しました。
ずっとずっと手首を彩る装身具, ブレスレットないしバングルが一つ欲しくて欲しくてたまりませんでしたが、旅で出逢う御品たちはどれも抱き締めることが叶わない。でも欲しい、叶わない、近しい存在には出逢えない を長年繰り返し、もういい加減に欲しいと想い続ける日々に疲れ果ててしまった私は銀座線の銀座駅, B7 出口のすぐに居を構えるかねてより敬愛する駆け込み寺の門をくぐったのが数年前のことで、現在においては設計から 81 年経ちますその寺にとって由緒正しき一本は御陰様で私の装いにおいて珍しいことにお声掛け頂く機会がある存在で、その頻度は年々上がっているようにも感じられますし、現実問題である重量の論点から身に着けなくなっていた一時期もありましたが、今や平日はもちろん意識的に腕時計を身に着けないことにしている休日においても時間を共に過ごす存在に成ってくれ、私にとって手首を彩る装身具の旅路は終わっているものの、これはお声掛けくださる御客様方にもお話しさせて頂くことがあるのですが私にとってのその装身具は 諦め から始まった旅の終着であり、もちろん物質として 120% 満足し心から愛しているものの、そうであると同時にこれは 妥協の存在 であると、心からの愛を胸に胸を張って言わせて頂いておりますのは、それら駆け込み寺, “ 餅は餅屋 ” 理論の数少ない例外 ( 他になにがあるでしょうか?機を視て考えてみます ) によるヴィンテージ ( 極々々稀に出逢えるアンティーク ) の存在と旅において時たま出逢う機会があるからであり、それを抱き締めることができないがゆえ寺へと駆け込み諦めと妥協を出発点としながらも紆余曲折を経て心から愛せる一本にて旅路を終わらせて今に至るっているからこそなおさら声を大にして心の中で叫びます。“ ヴィンテージの方が格好良い ” と。

70s Hermes
私は本品を 81 年前に設計されたそれに次いでその寺における由緒正しき手首の装身具様式であると捉えておりますが、そもそも “ 男性 ” の “ 手首 ” を “ 彩る ” という条件下において特に不変的な印象を与えてくれ、どれだけ時が経とうと, 時代を経ようと, 時流が変わろうと男性の手首を彩った時に “ 格好良い ” という感情が一定の強さで永久に沸き立つであろうチェーンブレスレットという装飾存在においても特に王道的かつ匿名的なチェーンの形状であり、かつ根幹に駆け込み寺の原点性が濃密に潜んでおり、おおよそ半世紀という空気を吸い込み時間を経験した銀の素材表情がある一本ですので、手首を彩る装身具の旅路を終わらせたい迷えし御方はもちろん、手首の伴侶を更にもう一人とお探しな一夫多妻制の御方まで選択肢の一つとして御興味頂けましたら、是非に。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//

70s Hermes chain bracelet.


暴力的な石, そして才能, そしてこちらの ” 餅は餅屋 ” 理論の例外による機能面や利便性を論点としない純真無垢な装飾の在り方。三度続けて綴りましたデコラティヴな装身具の新作群を明日 12 時より一挙に御披露目させて頂きます。御興味頂けましたら幸いです。
なお、通常は月曜日に御休みを頂いておりますが、8/12 は山の日の振り替え休日のため店舗を運営致します。替わりに翌 8/13 ( 火 ) が代休となりますので、御理解御了承のほどお願い申しあげます。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
機能面や利便性に論点を置かないどころかそれらを一切考慮せず極めて極めて物質本位な判断だからこそ得られる美的な信号力を、どこまで高めることができるか否か。そもそも機能面や利便性など微塵も考えることなく自分本位な好き好みで品々を判断することができるか。その両者をごく自然に実行できる人々を私は純粋に格好良いと想い続けて今に至っており、きっとそのような人々はこのように頭で考えることなく “ そう ” 成っているのだろうな、とこれも厄介なことに頭で考えてしまうがゆえ、強い憧れと嫉妬心が入り混じった複雑な感情を抱いていたこともありましたが、自分もジョンのような, カートのような, ピートのような求心力豊かな人にいずれ成るであろうという荒唐無稽な夢からは遥か昔に覚めましたので、今は自分の立ち位置からはみ出ることなくやるべきことをやり、適材適所に収まるべく収まってだいぶ経ちますが、この生業で触れ合わせて頂く方々の中において稀に居られます, 人とは異なる判断や行動を平然とやってのけ自分らしく過ごしているだけで周囲を率いることになるような御人にふとお逢いしますと、時に在りし日の私の中に在った憧れと嫉妬心による燃焼機関の残滓のようななにかが私の中でうごめくかの錯覚と覚えるのですが、デコラティヴな装身具かつ暴力的な石を目の前にしますと、同じくな錯覚を覚えます。




宝石そのものを生業としていた人物が自らの手で製作した一つと、ヨーロッパ諸国における伝統的な様式美の一つですが、特に前者の翡翠を目の前にしますと途方もないほどに湧き上がる憧れと嫉妬心を誤魔化すことは到底不可能でして、生活において支障がないわけがないほどの大きさであり重くないわけがない質量のそれは、だからこそ議論の余地すら与えないほどの, 暴力的なまでに美しい信号が発され、まるで翡翠ならびに台座から “ 私を選ぶに至らないということは、まだその程度ということだ ” という挑発的な幻聴が頭に鳴り響いてきそうなほどの、これもまたデコラティヴの一つの完成形と言える “ 本物だからこそ ” の訴求力ですが、このような存在はジュエリーの世界全体を見渡しても前述の幻聴があながち間違っていないのではないかと想えるほどに限られており、皆様も御存知の通り “ かつ紳士的 ” となりますと一層に困難を極めますものの、そもそもにおいて皆様方に向き合って頂けるか否か解りませんが、私はこのような暴力的な石を身に着けている紳士諸君の存在を知ってしまったがために, それら人々の圧倒的な格好良さを忘れられず、そう成りたいと想わずにはいられませんために、この暴力的なまでに美しい石の信号と呼応する貴方との出逢いを陰ながら信じ願いまして御提案させて頂きます。

Coming soon.
60s French jeweler jade ring & 50s European citrin ring.
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]

//
まず 2015 年頃に女性向けの区分にて新たな時流が産まれ, 固定され、その後それらが男性向けの区分にも派生したことで装身具の世界が一層の盛世を迎えていますが、その根底にあるのは 60 年代頃に産声を上げた “ Art jewelry ” という世界観であると、新たな時流のそれらとその派生を眼にしていると私は強く感じておりまして、その土台を構築したのが北欧芸術におけるデンマークの幾カ所の工房でして、彼ら / 彼女らは土地の特徴である広大な自然界, 木々の騒めきや大木の流線や流れる水や降り注ぐ太陽など、の有機物から着想を得ることで独創的でありながら自然体であり圧倒的な美しさを有する形状概念を生み出し、さらに驚くほどの創意性による肌への馴染ませ方によって装身具の世界において一つの独立した立ち位置を獲得し、後に Art jewelry という世界観と成って今に至っているのですが、そのうちの一人でありながら、どのように捉えてもどのように切り取ってもどれだけどれだけ思考を凝らしても、どうしようもないほど別ものな異形の才能に五年ほど前に出逢ったのもまた、私にとってデコラティヴな装身具という世界に入門することと成った要因です。




物事の判断や解釈において、例えばそれが装う品であった時 誰が / どこが手掛けたか, その人 / その会社がどういう略歴か などといった社会的な側面を踏まえることは当然であり、社会に属す我々にとってその要素が重要な材料となり基準となりますが、私はこの生業において人々が “ どこの誰か ” も “ どんな会社か ” も解らぬままその物質に秘められた暴力的な才能によって惹きられていくという、おそらくこの世の中において最も尊く美しいであろう瞬間を幾度か目の当たりにしておりまして、氏の作品もまたそのような存在です。
“ デンマーク ” を拠点とした “ ジュエリーアーティスト ” でありながら “ デンマーク・ジュエリー ” の区分ではなく、そもそも “ ジュエリー ” としてではなく “ 芸術品 ” の立場で世界に認められて現在に至るそれら作品群は、Art jewelry ではなく純粋な Art と捉えるべき, 捉えられてしかるべきでありながら、私はどうしてもショーケース越しに眺める存在としてではなく触れて肌に載せる装身具として御提案したい気持ちを止めることができません。言葉でも背景でもなく素材や要素でもなく惹きつける暴力的な才能はきっと、我々の遺伝子の奥底に秘められた原始的な何かと呼応致します。




Coming soon.
60s Jacob Hull jewelry’s
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]

//

私は装うに対しての物心が付いた時, 想い返してみると父から使わなくなった腕時計を譲り受けた頃、から手元を彩る装身具が好みだったのですが、なぜが一貫して繊細な存在, 細やかな質量の存在を好む傾向にございまして、ふとそれに気付いた時に考えてみたところ私の指が太く短く, 掌が厚く大きな手だからこそ、繊細への憧れとしてそのような装身具を選ぶ という解が最も腑に落ちましたので以降もその傾向が続いておりましたが ( これまで 747 まで続いております当 Diary において最も本筋から離れた余談ですが、ただいま Google にて何の気なしに “ ごつい手 ” で調べましたところ 性交渉の強さも浮気グセもわかる!?簡単・手のひら診断 たるページに辿り着きました。このページによりますと私の手は傷つきやすい心の持ち主で、細かい作業を任せたらピカイチで、スタミナがあってエネルギッシュでデリカシーに欠け、体力があって性交渉が強いそう。世界には様々な考え方が在って、本当に面白いですねぇ ) 、その傾向におきまして変化の兆しが表れたのは SURR を設立した五年前で、旅を重ねるごとにはっきりとした姿形を現わし始めたがゆえ一昨年にアンバーリングの編集にて、先々月に一部のアンティーク・ファインジュエリーにて表現させて頂きましたが、この度御披露目させて頂きます無作為の新作群にてそれら世界観の ( 私にとって ) 適切な具現化が叶う運びと相成りました。
改めてはっきりと申しあげさせて頂きますが、私はある意味において影響を極めて極めて受けやすい性分です。素敵なジーンズをお召しの御客様と触れ合ったらすぐさま帰宅してジーンズに穿き替えたい衝動に駆られ、呑みの席で友人が素敵なサックスブルーシャツを着ていたら翌日サックスブルーシャツを着てしまう類の人間で、基本的には偏屈であり皆様方ときっと同じくに朗らかな頑固者であり非画一を心から愛しておりますが、直感で良いと想ったり素敵だと想ってしまった暁には地面に水が染み渡る速度よりも猿が木から落ちる速度よりも早くそれを自覚する性分でございまして、先に綴りました繊細な装身具の傾向を変化させてくれた要因はそれらと同じくである周囲の人々, 正式には旅で視た人々で、面と向き合い触れ合う関係性の人々はもちろんレストランの二席隣の老夫婦や, ややばかり危険な地区を横切る際に道端ですれ違った男性や, 縁在ってデザイナーなど様々でして、それら人々と過ごした時間は時に累計何時間であったり時に数分であったりあるいは一瞬 ( おそらくはこれが最も多いです ) なのですが共通している点が二つありまして、一つが世に言うところの若者ではないしっかりと人生経験を積み重ねているであろう風体であること、そしてもう一つが繊細ではない装身具, 繊細の真逆に位置する装飾的や質量的に美的であることを強く主張するデコラティヴな装身具を身に着けていたこと なのです。
上記の人々はイコール私にとって人柄も背景も国籍も年代も関係なく, 利害関係もなく純粋に格好良いと想える人々です。私は “ 街角に一日腰を据えて人々を見渡した時、自分にとって格好良いと想える人物に出逢える可能性は 5/100 もしくはそれ以下の割合であり、かつ東京でも北海道でも沖縄でも, パリでもロンドンでもイタリアでもモロッコでもその割合は一定である ” という持論を抱いているのですが、なぜ旅で視た貴重な存在である格好良い人々が共通してデコラティヴな装身具を身に着けていたのかは解りませんし、格好良いと想った人々がデコラティヴな装身具を身に着けていたのか or デコラティヴな装身具を身に着けていたから格好良く感じたのかというのは鶏が先か卵が先か, 行動しようと想い立つのが先か信号が先か と同じく解りませんが、とにもかくにも共通しておりましたのでそこからは極めて極めて影響を受けやすい私の内燃機関が全力で稼働致しまして、どうしようもない人生において一貫していた繊細な装身具の傾向と真逆であるそれらを、心から求め自分なりの表現に足掻いて本日に至りました。

Coming soon.
New propose, Decorative jewelry collection.
衣類や靴や眼鏡や時計や鞄や髪形, 時に車や傘や家具など身の回りに在る全てが皆様方の個を現わす存在ですが、装身具はより如実に個を現わす存在であり、それらは身体全体の質量を 100% としたら 1%未満であるにも関わらず “ 私は〇〇と申します ” と差し出す名刺以上に自身の個を現わす名刺的要素になると弊店は考えております。
その可能性の一つであるデコラティヴな装身具を新たな世界観として御提案させてくださいませ。これ以降三度の Diary を綴りました後の 8/10 ( 金 ) 12:00 に一挙御披露目致しますので僅かでも御興味頂けましたら幸いです。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]

//

これもまた French shoes を編集するうえで欠かせない存在なのですが、その根幹には先に綴りました三国全ての要素が備わっているという特異な特性を備えるメイカーでして、一聴すると複雑に成りそうな三国同居でありながら、実物を眼に, 手にすると心に心地良く寄り添ってくれるのもまた、“ 靴 ” を “ 創る ” という事柄に対して 1935 年の設立以降真摯に向き合い真心を注ぎ込み続けていた賜物である と感じずにはいられないのですが、80 年代に製作された本品に限りましては更に一国が繋がるために四国同居と言えるのかもしれない一層に複雑な一聴ではありますが、やはり申し分なく心に寄り添ってくれる純粋な美しさと芸術的な存在感を秘めております。



近年では同社におけるビスポーク・クリエイションにて稀に姿を眼にすることができる様式ゆえに、“ らしく ” 在りながら “ らしさ ” とは異なる繊細な要素を備えておりまして、三国のうちの一つであるフランスの文化と密接なローファーという存在を雛形に、三国のうちの一つであるイタリアの明るく愉しい創造性の香りを纏わせ、三国のうちの一つであるイギリスで培った技術力にて仕上げるという順序を経ての品質と品位表現が在るうえで、更に注がれる装飾性が何故だか何故だか追加で加わることとなりました一国であるアメリカを, そしてポップアートを代表する巨匠がとあるシューズメイカーに依頼して製作されたそれと大変に近しいという摩訶不思議な一足でして、そのメイカーと同社にどのような関係性が在ったのか、どのような経緯を経たのかは不勉強ながら存じあげませんし、そもそも, これは重要な論点ではありませんが、この装飾性をどちらが先に産み出したのか も解明には至っておりませんが、紛れもないのはこの一足から芸術性と明るく愉しい華やかさからなる “ 苦み ” と言えるほどの求心力を感じ、職人技術から成る軽やかさと重厚さの同居する履き心地を体感でき、角の鋭い大きなスクエア・タンと低空飛行のように伸びる妖艶なトウに白髪に眼鏡のあの人の面影が垣間見える ということでございます。


Newarrival. 80s Aubercy bespoke model loafers
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
前回の土曜日, 日曜日と急遽の御休みを頂いてしまい、大変に失礼致しました。扉の前までお越しくださった幾人の御客様方には特に心よりお詫び申しあげます。直近では同じような臨時休業は頂きませんで、平常通り月曜日定休がひとまず続く見込みとなりますので、引き続きヴィンテージ・アンティークの品々を御提案させてくださいませ。

人間が何かを行動する時、頭の中では千分の一秒だか万分の一秒だかの速度で信号が流れるものの、行動しようと想い立つのが先か信号が先かは未だに解明されていないそうですが、美しさや格好良さなどの刺激を受けた際に発される信号は既にボールドシグナルとして視認できる世の中のようでして、研究や追及によって解明されること / されないことが ( きっと ) 星の数ほど在り続けるこの世界において何も考えずビールや中トロの握りをただ旨いとだけ感じて摂取し続ける阿呆かつ思慮深さが一かけらもない私ながら、美しいと想う感情や格好良いと想う感情はございまして、その原点を知ろうと想ったら何世代もかけてそれこそ研究しなくてはならないのだと想いますが、阿呆かつ思慮深くない私は研究することなく, 研究に挑戦することなくただただ想うのです。 この美しいと想う感情そのものがまず摩訶不思議である と。
それには好き好みの取捨選択が大きく大きく関わるのでしょうが、この世界には大多数の本能に訴えかける種類の, 例えば生後一カ月の赤子ですらそう想えるような、美しさが在るのではないかと想っておりまして、例えば朝日の輝きであったり流れる水であったり、草花であったり空であったりする中に、私は Berluti の Alessandro が含まれるのではないかと本気で考えております。
それが私の贔屓眼による想い違いである可能性を一旦退けて話を進めさせて頂きますが、それは設立者から現責任者に受け継がれた美意識であったり感覚器官と、継承され続けてきた職人技術の高さであったり真心が主たる理由かと想いまして、イタリアで産まれフランスで居を構えた経緯であったり、それこそ最大の要素であり有無を言わせぬ求心力である踵の美しい一線のみで紡ぎあげられた一枚の革による, 圧倒的な感性と想像の枠を越えた技術力による最上級のエレガンス仕様であるにも関わらず摩訶不思議な出で立ち過ぎてエレガンスを一旦忘れてしまうかのような、迫力であったり、軽やかな芸術性を追求した各所の判断であったり、特殊な製法による同社のみが活用することを許された至極の素材表情であったり、そして何よりも何よりも尊い職人の真心, 真摯さ, 良い一足を生み出そうという真面目な姿勢が背景に在るからこそ、私はこの一足が朝日や水や草木や空のような大多数の本能に訴えかける美しさを有していると信じております。




赤子による実体験はございませんが、先日に晴れて齢五十八となった酸いも甘いもおそらくはそれぞれ限界値近くまで経験してきたであろう、赤坂見附に行きつけのスナックが在り専ら酒とカラオケを愉しむ私の友人は、この一足を見て背景も特徴も知らぬまま美しいと強い感情で評価してくれました。それだけでこの一足と出逢え、皆様方に御提案できたことを嬉しく想います。

Newarrival. 80s Berluti, Alessanndro.
この美しさに狂って頂けましたら、幸いです。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
弊店は男性に向けてのヴィンテージ専門店の形式にて運営致しておりまして、僭越ながら “ ヴィンテージやアンティークの存在価値を高めたい ” という至極独善的な想いを陰ながら胸に秘めさせて頂いており、それらを御提案する過程におきましてはこれまでも歴史や史実に則った内容に加えて時に想像や妄想や主観を織り交ぜさせて頂いておりますが、これより綴ります // から // の内容は一貫して主観となりますので、それこそ歴史や史実などの “ 実際 ” と交わらない可能性、そもそも全く誤った捉え方である可能性がございますことを御留意頂けましたら幸いに想いますし、そもそもにおいて当 Diary はこれまでも, これからも “ また SURR が独りで何か言っているなぁ ” といった具合に移動や待ちや一服などの時間つぶしとして、またはスクロールによるささやかな指の運動として御利用頂けましたらなにより我々の存在らしく相応しく想います。
//
装いの方向性における幾つかの国々がある中で、概ね諸々の意味合いにおいて大きな存在として捉えられることの多いイギリスとフランスとイタリアというそれぞれの国を弊店は同等に好み純粋に愉しませて頂いておりますが、こと職人技術が関わる区分におきまして私は、時に交差する要素が在りながらも基本的にはそれぞれに個や傾向が存在するように感じておりまして、三国とも同等に特級の職人技術と品格, 表現力や実行力などの土台が在るうえで、イギリスからは “ 実直で重厚な美しさ ” を、フランスからは “ 芸術的で軽やかな美しさ ” を、イタリアからは “ 明るく愉しい美しさ ” を直感的, 六感的な印象として、勝手ながらかねてより抱いておりました。
//
弊店には未だ叶っておりません幾つかの夢と申しますか野望と申しますか、が陰ながら在りその内の一つが六感的な印象である芸術的で軽やかな美しさを現わすフランス靴の御提案でして、その実現には幾つかの鍵となるメイカーの存在致しますものの想像の通りそれらヴィンテージ・ピースとの出逢いは想ったり願ったり, それこそ頑張ったりすれば叶うものではございませんでしたが、ヨーロッパ各地を点と点で結び続け, 各地のコレクター様方と交流し, 社内行事である新年参拝を二度ほど経ました前回の旅にて、ようやく夢と申しますか野望と申しますか、が叶う運びと相成りました。






職人技術の神髄を御体感頂ける一足であったり, ポップアートのあの人を思い浮かべて頂ける一足であったり, フランス社会そのものを現わす一足であったりと、職人の想いと手仕事量, 品格と品質に対する追及心, 表現力と実行力を土台とした、我々の想うフランスならでは芸術的で軽やかな美しさをこの度の新作にて編集させて頂きました。


Newarrival. Vintage French shoes collection.
これにより弊店における新たな区分として Vintage Berluti ならびに Vintage Aubercy が加わりましたことを併せて御報告させて頂きます。いずれもおそらくは極めて極めて不定期な御提案になるであろうことが予想されますが、引き続き二本の手足と一つの頭と御愛顧くださるコレクター様方の御尽力と都合の良い神頼みを駆使し精進致します。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//


90s Hermes.


80s Missoni.


80s French Burberrys.


70s John Smedley.


80s Valentino.




80s Valentino.
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
弊店における幾人のデザイナーと同じく、その時代における性質ゆえ我々が ( 勝手に ) 想う理想的な品やそれに伴う世界観の御提案が悔しいほどになかなかどうして叶わない存在であり、出逢えた暁には幾人と同じくどうしようもないほどに惹かれ心の奥底から湧き上がる敬意を抑えることのできない一人のイタリアンモード・デザイナーは、二万冊の古書を商う旧家に産まれ建築を学んだ後に非西洋圏を長らく旅した後に服飾と向き合う という豊か極まりない経緯を経ておりまして、彼はインドや中国、アフリカなど非西洋圏での放浪において自身がそれまでに生きて感じていた世界とは全くもって異なる人々や空気, 常識や視点と触れ合うことで多角性の重要さを学んだことで、例えば一つのコレクションを完成させるにおいて、まずルックそれぞれの全体像を想い浮かべた後に各部に注視して製作を進め、全ルックの全ピースが揃ったうえで改めて最初の全体像をゼロにして改めて各組み合わせを考えるといった自発的な解体・再構築を盛んに行うことで結果的に “ デコラティブとミニマムの組み合わせ ” ができあがるなどの革新的な表現力を発揮するだけでなく、1988 年に設立した初の独立店においても他デザイナーによる品を併せて取り扱うといった当時において異例な決断も下しておりまして、それらは全て多角重要性から学んだ、表現する側もそれを選ぶ側も “ 自由 ” であり、人にはそれぞれ自身の好き嫌いがあり、それに伴って組み合わせたり判断したり時に更なる自由を求めるべきだという考えに基づく判断であり、かねてより備わっていた人とは異なる存在で在りたい, 成りたいという非画一主義に基づく姿勢でした。私はその判断も姿勢も心から尊敬し、共感致しております。
そんな彼の作品群も、また他の親愛なる偉大なる先人達, 奇才者や鬼才者と同じく伝統的な服飾史に則っておりますが、弊店ではその中でも 1990 年代初頭までの傾向である無機質でミニマリズムな世界観に強く強く惹かれております。例えば本品のような純真無垢なそれこそ西洋美意識である仕立ての構築であり, それに “ 食事の前にくつろぐ一室で着用するための一着 ” という古き美しき背景性を注ぎ込み, 更にその土台に現在のテーラードジャケットの原点である “ サックコート ” を採用し構築したうえで, まさに東洋的といえる完成後の染色を施した一着が繊細な調和で拡大解釈させたビッグシルエットである。といったような。





Newarrival. late80s Romeo Gigli uomo oversized cotton tailored.
多角的であること, 自由であること, そして美しく非画一的であることを追い求めたロメオ・ジリ。前期はコート一着のみでしたが、今期もなんとか叶いまして幸せに想います。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
綿が好き と時節柄ほとんど毎日想っておりますが、これは時が過ぎれば羊毛に成ったり革に成ったりとする要素ですので例年の通りではあるものの、例年の通りこの時期に心からそして年を重ねるごとに強く想うのです 綿は良い。やっぱり綿が好き と。





先日も蠱惑的なタオルと出逢うことができ独り顔を拭いては幸せに浸っておりますので、引き続き “ 現代だから / 過去だから ” には囚われず不気味な笑みを浮かべておりますが、身体に寄り添う綿に関しましては時間という要素を吸収したそれらの時に乾いた, 時に爽やかな, 時に艶やかな, そして共通して潜む奥行きと深みに惹かれまして、一枚で羽織る瞬間しかり何かと重ね合わせる対比しかりそれぞれに異なる、やはり蠱惑的な素材表情を心から愉しみ親しみ皆様方との共鳴欲求を感じ続けておりますので、この度の新作群にて改めて御提案させてくださいませ。

Newarrival. Vintage cotton.
特性通り様々な要素を集約させることとなりましたが取り急ぎの御報告でございました。御興味頂けましたら是非にと想います。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]

//
前回も記させて頂きました通り魅力や求心力において “ 新しい品である / 過去の品である ” は決して論点には成りませんが、職人技術が関われば関わるほど過去の品に惹かれる傾向が私にはございまして、また、一つの品に惹かれた際に 70 年代と判明したら選ばない / 30年代と判明したら選ぶといった “ 時代を遡れば遡るほど良い ” という判断基準はないものの、仮に70年代であることと30年代であることを天秤にかけるとしたら一部の区分においては後者であることの方が喜ばしく感じまして、それはそれらが時代を遡れば遡るほど ( 主に工業に関わる ) 技術面が素朴になり、おのずと完成までに時間がかかるため職人技術・熱量・愛情がより多く注がれる傾向にある と考えている点と、70 年代の品と言われた方が納得できるような出で立ちが 30 年代の品であったなんて という幸せな矛盾が生じるからなのですが、この度の新作アイウェアにおいて、見事にそう感じさせてくれた二点がございました。
弊店にとっても大切な存在であり情けないことにここ数年新作の御提案が叶っていない Oliver Peoples は、近年一層に躍進を果たしている印象を抱いております。同社は 1987 年に設立されたメーカーで、とある倉庫に保管されていた何十年も前の眼鏡部品・機材・名簿との出逢いがきっかけであったがため、初期の作品群にはそれら 1900 年代初頭から 1930 年代にかけての “ アンティーク・アイウェア特有 ” の要素が存分に反映されておりまして、その独自性と高い品質が同社を一挙に同区分における特別な立ち位置まで昇華させ現在に繋がっており、同社が打ち立てた “ アンティークの世界観を現代の感覚で真っ向から取り入れる ” 手法を私は新しい現代性として捉えているのですが、前回の旅で出逢えた一つは、さも Oliver Peoples と見紛うような構築でありながら対話してみるとその先に潜むアンティークと呼べる年代ならではの特異性と強さと、存在価値において重要な苦みに気付かせてくれる一品であり、ここまで Oliver Peoples の要素を直線的に感じさせてくれる, イコール同社の教科書である “ 本物 ” のアンティークに出逢った経験と、彼らが打ち立てた新しい現代性でありながらそれらと一線を画すという幸せな矛盾に出逢った経験はありませんでした。


金属装飾 × 樹脂素材という、今や同社における代名詞的な要素にて構築された同社にとっての教科書そのものと言って差し支えない本品は 1930年代にフランスで産まれました。特有の素材表情は申しあげるまでもなく隅から隅に至るまで存分にございますが、最たる脅威なは各所の曲線美でして、同社代表作である雅や MP シリーズと共通する現代的であり知的で不変的なボストンフレームに秘められたアンティーク年代ならではの職人技術, 角の滑らかさや強さや曲線のなだらかさや急激さといった繊細極まりない緩急と極めて少々広めなブリッジとの調和、による均整のとれた “ 美しい ” と共に強烈な “ 苦み ” が感じられる、どうしようもないほどの中毒性と存在としての独善性がこの一点には在るのです。

1930s French eyewear, pale pink and gold.
続く。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
