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大丈夫では無い / Diary809
17.12.2019

題材を決めて今日はこれについて追及しようと毎回綴らせて頂いている訳ですが、こんなにも書く事の無い一着があるとは。と楽をしたいのは事実としてもそう思われたら其れまでなので一言くらいは。

 

New arrival , 80s Hermes homme hunting – style corduroy jacket.

 

其々ものに対しての価値観であったり、定義付いたなにかを皆様御持ちで、これぞと向き合った際に起きる欲求以上の心に響く 至福 と申しますか、捉え方によってはもしかすると えぐみ だったり、感じ方も異なるのが他人という表現は適切では無いとしても人の個体性 = 個性の面白味なのではと感じます。写真が好きでもフィルター越しの私のなんかは嫌いで、お洒落は好きでも横に繋がろうとしない、活字が好きでもポエムは悪寒がする様な御考えもあるかと想いますが、ハンティングジャケットが好きならこれは異常な嫉妬と反比例する程の満足感、ハンティングジャケットを好む私は全然大丈夫では無い逸品。仮にこちらをそちらが作っていなくてもと考えてしまう程。

 

 
あ、サイズ46位です。余計に大丈夫では無い。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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Vintage Hermes homme という編集 / Diary808
13.12.2019

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

New arrival, Vintage Hermes homme.

 

Vintage Hermes bag でもなく Vintage Hermes jewerly でもなく Vintage Hermes homme という編集。
それぞれ製作背景や方向性が異なり等しく見事な熱量を誇りますが、弊店にとって衣服である homme の区分は良い意味で独立した特別な、それこそ熱量の異なる存在です。生活における有用性, 着用における心地良さ, 長年の友に申し分ない素材選択, 過去感覚と現代感覚が融合した表現。日々を豊かにしてくれるこれら要素が、貴方にとって特別な, 貴方だけの価値になることを願い御提案させて頂きます。

 

 

SURR by LAILA 福留

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貴方だけの価値 / Diary807
12.12.2019

本当に全然大丈夫ですので前回の続きなのですが、今年はそういえばとふと想い立って幾人かにとある設問を投げつけてみました。それは “ 催しごとに関わる会食があった際、それに準じた様式の店が良いか否か ” でして、端的に申しあげますと クリスマスディナーだったら和食や寿司など or イタリアンやフレンチなど という問いだったのですが、皆様が “ 連れて行ってくれるだけで嬉しいが、そういう日であったら ” と前置きしたうえで後者を希望されまして ( 唯一異なったのはフランスの御方で “ クリスマスは家族と過ごすから ” とのことで あぁなるほど と )、全然大丈夫ですが私は連れゆく機会がないものの現時点で想う My Best がスッポン料理屋でしたので、そんな機会はありませんが危ないところでした。まぁ全然大丈夫なのですが。

 

 

そのような大切な席で身につけたいと想える存在もまた良いものでして、もちろんタキシードでなくてはいけないということはございませんので、ハンティングジャケットでもサファリジャケットでもジョッパーズジャケットでもカシミアジャケットでもシルクカーディガンでも、自身にとって ( 会食に限らず ) “ 素敵な時間にこれを身につけて過ごしたい ” と想える存在には、それだけで時代も流行も社会的な立ち位置も超越した価値がありますし、裏を返せばその存在を身につけることでなんでもない時間や空間も特別なものに成るのではないでしょうか。私はそう想い装っております。

 

 

三十年以上同じ看板を背負い続ける親愛なるとあるデザイナーは、一貫して “ 着用者/選択者の個に寄り添い、陰ながらそっと押し上げるような存在を目指す ” という理念を掲げて今に至ります。彼女は自身の作品群と向き合ってくれる人々を社会にしっかりと向き合い, 日々を愉しみ装うことを愉しむ人々と捉えているのですが、その理念から成る品々はきっと数多くの男性が特別な存在として愛していることでしょう。

彼女への敬意と、貴方にとっての時代も流行も社会的な立ち位置も超越した価値を有する特別な一着に成ることへの願いを胸に、近日新作を御披露目させて頂きます。

 

 

 

 

 


Coming soon

 

 

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偏り / Diary805
10.12.2019

洋服の好みもですが、映画に関しても趣味が偏っていまして、もっぱらホラーかサスペンスを題材としたものしか基本観ません。最近ホラー映画の新作が多く、休日は映画館に足を運ぶのですが想いの他、前回の内容をうっすらとしか覚えてなかったり、主人公の子供たちが大人になりどの役者が成長して誰がどいつなんだととリバイバルやパート 2 の作品には困惑しながら鑑賞、そもそも前作が私の生まれる前の作品ですからしょうがない。何だかんだ Stephen King 原作の映像は良作が多いと考えるのですが「 IT 2 」 も 「 Doctor sleep 」 も愉しく鑑賞出来たのですが、もう一歩感が否めないのが正直な話、ダラボン監督の作品に比べると何となく劣ってしまう気がして。私としては伏線回収もそうですが映画の終わり方が重要で救われないバッドエンドかもしくはどんでん返しにしか興味がそそられず鑑賞しながらより最悪な終わりを想像し、自分の考えより結末が弱い場合が最近多くなって様な気がしてあまり胸にグッとくる作品は少ないのです。個人的御勧めは「マジカル・ガール」「鑑定士と顔の無い代理人」「私が生きる肌」、どれも尾を引く内容ですので是非御覧頂けたら。あと、最近動画配信サイトで観た 「 ジェーン・ドゥの解剖 」は適度な B 級感に加えとても良い最悪な結末、あれで夢オチでしたら微妙になりそうでしたが、ひねりも無く緊張感が常に漂う内容、愉しく鑑賞。死体役の女優さんがスタイルが良く、可愛かったのも込みで御勧めです。といっても他のジャンルを全く観ない訳では無く、先日渋谷の小さな映画館で鑑賞した 「 Marriage Story 」 は最後ボロボロと泣きながらエンディングを向かえ狭い映画館の為、密集した席の中平然を装いヒューマン映画も久しぶりにいいなと取って付けた様な簡易的な椅子の硬さからくる尻の痛みに耐えつつ想いました。何の気なしに映画について綴らせて頂いていますが掘り下げて書くと恐らく書ききれないので割愛しますが、いつかはアニメでも。アニメも偏っていますが。調べればある程度の情報は得られ、家でも簡単に映画が観れる時代ですがやはり映画館でしたり、ギャラリーもそうですが足を運ぶ事によるプロセスやその環境に身を置く事で感じられる何かを少しでも吸収し、自分の身に為れば。ふと想いながら綴らせて頂いています。
 

 

90s Paul & Shark wool cardigan.

私より断然偏りのあるラインナップの弊店の中でより偏った ” Paul & Shark ” という存在。1975 年イタリアのニット工場を所有する家族により創業のメーカー。現在でも物づくりは続き、かつてはメゾンブランドのニット製品を請負うハイクオリティーな生産背景を持ち、ヨットやマリンスポーツなど海からのインスピレーションを素朴さと気の利いたデザインによる物つくり、我々はとても好みです。個人的に分布としては素材の開発やマリン要素も含め Massimo Osti を好まれる方にも是非にと想います。大柄な千鳥格子にオープンチェックパターン、毛糸は認識できる限りでは 10 色以上は使用している繊細な色彩にインナー又はアウターとして使用できる適度な厚み、やはりカーディガンは文句無く利便性に富んでいます。ハンドウォームポケットの付く優秀さと愛嬌のある胸元のレザーパッチロゴ、型押しの ” Yachting ” ( ヨットの操縦 ) がまた期待を裏切るような良い意味でのギャップを演出。そもそもPual & Shark って … と B 級映画の様なネーミングのセンス、それすらギャップを伺えるニッチさに加えハイネックカーディガンと言う個体としての偏りもまた良い際どさ 。素材に関しましてもアクリル × ラナウール × モヘア × コットン × ナイロン × レーヨンの混合、それ必要?という位に編み込んだ様々なテクスチャーもまた物つくりの面白味を感じる良作です。

 

 

久々に鮫の映画でも観ようかななんて無理矢理〆させて頂きます。

 

 

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大丈夫。全然大丈夫 / Diary806
11.12.2019

ベランダや道路に看板の類が出せない規約によりマンションのエントランス入って正面に在るポストの小さな表示と玄関前の小さな表示が目印となる弊店は、表参道からも青山通りからも数本内側に位置するという立地以上に辿り着きにくいだけでなく、いざ入ると 60 年代の隣に 2003SS の品が並んでいたり、メゾンのドレスシャツの隣に背景不明のアクティヴィティ・ジレが並んでいたりと “ わけのわからない ” 内容であるがゆえ、初めましての御客様方には率直に “ わけのわからない品々ばかりかもしれませんが、御興味頂ける御品ございましたら ” とお声掛けさせて頂くこともしばしばであるばかりか、その時代性や背景性ゆえに置いてある状態, ハンギングの状態と実際に袖を通したり身に着けたりとした際に良きにせよ悪きにせよ印象差異が生じることも多く、本当に本当に、冷静に考えずとも御客様方には御迷惑ばかりをお掛けしていることを折に触れては痛切するのですが、そのような不親切な状況にも関わらずわけのわからない内容にも関わらず、時に御自身への大切な一品として御認め頂けることは我々にとって何よりもの栄養素と成りますが、時に時節に限らず大切な贈り物として御選び頂けることは、“ 続けること ” かつ “ 社会の迷惑に成らないこと ” が信条の一つである弊店にとって数少ない素直に自身を誇れる大変に大変に光栄な機会です。

 

共にお出かけする出逢い方や事前に綿密に調査して秘密裏に捜索する出逢い方や独断にて判断する出逢い方、時にそれ以外の方法で熟考する出逢い方も在ることと想いますが、年齢や性別, 国や社会的立場を問わず贈り物という区分は皆様迷われることと想います。私は贈る相手を想い, 悩み, 決断するという一連の全思考と嗜好を真に美しく想いますので、結局のところ相手方は皆声を揃えて “ 貴方が選んでくれたものであれば ” と言うのでしょうが、いざ選ぶとなると簡単には決めかね、悩んで悩まずには居られない。贈り物に手練手管なんぞございませんので。
私はそんな贈り物という行為と文化が心から好ましく想いますので、そんな思考と嗜好の時間を陰ながら拝見させて頂く時間を何より幸せに想います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

そんな私は年末のあの時 ( そういえば今日から丁度二週間後ですね ) と春 ( 三月産まれなので ) に訪れる “ 贈られる側の機会 ” から縁遠く成ってだいぶ経ちますが、皆様方の御姿を陰ながら拝見させて頂いておりますので全然大丈夫です。
それに先日、覚えている限りおおよそ十五年ぶりとなる区分の服を買いまして、大変に嬉しかったです。もしかしたらここ数年で最も心躍る “ 明日着るんだい ” の夜を過ごしたかもしれず、出逢いの稀有さを, “ 買い物 ” という出来事の大切さを改めて認識致しました。もちろんそれは贈り物、私から私への贈り物です。全然全然大丈夫です。

 

 

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Vintage Hermes という編集 / Diary804
6.12.2019

New arrival ,

by John Lobb.

 

ジュエリーでもない。バッグでもない。

 

 

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ハーゲンダッツ / Diary803
5.12.2019

その年代の品とは想えない意外性 が全てではございませんが、こと相当に遡った時代の一品でありながらも出で立ち・装いに現代性を強く強く感じることのできる意外性や温度差に私は強く惹かれますし、ことジュエリーの区分におきましては時代を越えて受け継がれる要素性が多く良い意味で突発的な変化性が低い傾向もあってか、素直に驚かせてくれる品々との出逢いが度々ございます。

昨年に自覚した “ そういえば旅の過程で稀に出逢える人々が往々にして大胆なリングを付けていた ” から端を発したジュエリー目線の反動が私の心に在ったことを、この度の新作群にて物静かな面々が揃ったことで認識致しまして、こちらにて綴らせて頂きました通り私は物心ついた時分から手元を彩る装身具が好みでとりわけ繊細な装飾性を好んでいましたので、大胆なリングを付けたイカした人々との出逢い ( 逆に大胆なリングを付けていたからイカしていると感じたのか ) は極上の衝撃でしたし、ゆえに積極的に追求し数点の御提案に至り、引き続き自分用の一つを求めてイカした人々の仲間入りを画策しておりますが、やはりポテトチップスを食べたらハーゲンダッツが食べたくなってしまったようでして、この度の新作群は極めて私的感情溢るる物静かな装飾性になってしまいました。

 

この度も全て顔 ( 鈴木で言うところの面 ) による直感判断制度に加えハーゲンダッツ気分だったこともあってか、結果的にこれまでの中で最も年代分布が広がりまして初めて 1990 年代の品を選ぶに至りましたが、弊店にとっては 1890 年代であろうと 1990 年代であろうと惹かれる存在には惹かれますので引き続き忌憚なく, 等しく御推奨させてくださいませ。
そして現実的に 100 年の差異を眼の前にして改めて感じる、継がれる要素が多いからこその意外性の力。物静かな面積と主張に物静かに潜む丁寧で情熱的な彫りの装飾要素と、発展した現代のカット技術を仮に “ 良い ” とした時に “ 悪い ” となる 100 年以上前の職人技術によるダイヤモンドの輝き。私には技術力が現代よりも劣っているイコール良し悪しという等式の概念は無く、素朴だからこそ丁寧な職人技術から成る暖かみ溢るるカットの輝きには純然たる一つの価値が在ると想っております。

 

 

 

1894s 9K yellow gold, white gold & 11diamonds.

 

どのような区分や背景や年代にせよ製作において想いの重さと心意気が在れば輝かしく、更に上質な目線や要素があれば美しく感じますが、素直に惹かれたそれが 125 年前であったら流石に驚きますし、私であったらそれに惹かれた自分の感情そのものがなんとも面白く感じ、なんとなし心が暖まります。なにせ基本的に本当に面白みのない生き物でして、数日同じ食事でも取り立てて何も想いませんし靴下も下着も同じものをまとめて買ってしまいますし、諸々がなんだかんだ王道を選んだりしまして、もう少し意外性はないのかねと。ハーゲンダッツで一番好きなのはバニラですし。

 

 

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表記 / Diary802
4.12.2019

 

 

シューズのサイズ表記に関して正直なところ当てにならない点が多く、そもそもメーカーが違えば、製造が異なり特に国の違いが大きく、国際基準としてのサイズの展開 ( EU ・ UK ・ US ) がそもそも異ります。木型が違えば、等差 ( 例えば Vibram 社のあるソールでしたら 1 サイズ毎に 0 . 7 cm 刻みで大きくなり、メーカーによってその等差基準も異なります。 ) も違う訳でこの表記じゃ小さいかなと思われている方、特にヴィンテージシューズに関しましては、ソールの沈みやワイズの広がりが起きる為、更にサイズ表記が当てにならないと感じます。普段の御履きのサイズ表記に関わらず御足に合う可能性が御座いますので、是非足入れしてみては如何でしょうか。

 

 

60s J . M . Weston triple sole full brogue.

 

80s John Lobb ” Balmoral “.

 

80s Berluti one – piece shoes ” Alessandro “.

 

80s Edward Green wing tip loafer.

 

70s J . M . Weston 180 signature loafer lizard leather.

 

90s Church ‘ s ” Rider ” .

 

90s Tricker ‘ s suede loafer.

 

early 90s Edward Green wing tip suede shoes.

 

80s Alden straight tip shoes.

 

私的にレザーシューズによくあるサイズが小さい、痛みを伴うサイズの御推奨は致しません。馴染むまでの苦痛や足への負担が癖付いてしまう可能性があるからです。仮に 0 . 5 cm 大きいケースでしたらインソールでフィッティングを調整して頂ければ快適に履いて頂けます。逆に大きすぎるのも歩行時の疲労に繋がってしまう為、御勧め致しません。勿論、ジャストサイズに越したことはありませんが足の親指が屈伸出来るくらいの許容は残して頂ければベストサイズだと。経験則上小さいサイズを頑張って馴染ませ、両踵に今でも取れる事のない突起物が出来た私が言うのもなんですが、フィッテングに関しましてはお任せ下さいませ。
 

 

SURR by LAILA 鈴木

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面 ( つら ) / Diary800
29.11.2019

 

私も日頃から右手に 2 つ 、左手に 1 つ 最早していないと心が落ち着かない程指輪という装飾品を好み、身に着ける事により一つ自身と申しますか、アイデンティティ的側面と共に、少しは遊んでる人の様に見えないかなと、邪心もあったり心を豊かにする自分自身のパーツの様な、ある種矯正の様な。上記年代の推測にあたり自身の付けている指輪はいつのものかと調べてみると 76 年に英国で制作されたもので気持ちが昂り、じゃあ友人から譲り受けたお気に入りのブレスレットも調べてみようとした結果、イタリアにある既存の何とも言えないジュエリーメーカーで落胆したりと、調べなきゃ良かったななんてと思いつつ歴史のあるメーカーだしなと自分を無理やり納得させて綴らせて頂いています。前回の福留の綴りの通りジュエリーは ” 面 ( つら ) ” の重要性、年代・国に関わらず好きなデザインものを好きな時に装備する愉しさを贅沢に感じ、是非自分自身への年末の御褒美なんて如何でしょうか。割と人は手を見ているそうですし。

 

 

 

洋服にも精通しますがサイズが合うと厄介な品々、推しメンはこちらで御座います。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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袖口 / Diary801
2.12.2019

大振ヘリンボーン × オリーブボタン。同色の袖口から覗くオリーブニット、自己満足を愉しむ、馴染む地味な色合わせ。 

 
80s Ermenegildo Zegna double-breasted chesterfield coat & 80s Missoni wool sweater , paisley.

 

 

99 – 00 AW Driesのコレクションは袖の長いデザインが特徴的。ワークディテールの袖口からドレス要素たっぷりのカフスシャツ、カフスを敢えて閉じずに例に習って大胆なレイヤード。

99 – 00 AW Dries Van Noten velvet tailored jacket & 80s Valentino dress shirt.

 

 

ミリタリーならではの無骨な袖口、男気溢れるストラップ、対照的な繊細マルチカラーニッティグ。

40s French military motorcycle trooper coat & 80s Missoni Uomo wool cardigan.
 

 

贅沢なカシミアジャケット × カシミアニット。鮮やかなコントラストと織りを愉しむ、アメリカンニットポロにイタリアンテーラーを羽織る。本来交わらない可笑しなバランス。

80s Brioni cashmere tailored jacket & 90s POLO by Ralph Lawrence cashmere knit shirt.

 

 

個人オーダーならではのカフスの様なディテールにイタリア生まれのタフなニット。防寒性抜群、ツイードの色調から一色掬った色合わせ。

70s Burberry ‘ s “Harris Tweed ” bal-collar coat , personal order & 80s C . P . company geometry knit sweater.

 

 

ちらりと覗く袖口からのニットやシャツのバランス。色彩や素材のコントラスト、気温の低下から着込むことの多いこの時期にしか味わえない素材感と寒さを凌ぐ為に締め切ったフロントボタンによりインナーが隠れる為、袖口のレイヤードに目がいってしまう今日この頃です。

 

 

 

 

90s Loro piana chesterfield coat & 80s Missoni knit shirt ,
70s Hermes ” Buckle sellier ” silver bracelet ,
50s British 9K yellow gold 25 diamonds ring , 50s France 18K yellow gold & 4 diamonds ring.

 

 

更に袖口の愉しみ方、冬の装いこそジュエリーを引き立てると。ニットのリブから覗くブレスレットなんて最高に男性的且つエレガンス。ヘビーウエイトな素材のコートにも指先に光る繊細さが映える季節だと感じます。昨日、国立新美術館でのジュエリーメーカーの展示を観覧しましたが、それにより特定のものが無いもののジュエリーへの欲求が抑えきれずにいる為、非常に頭を悩ませています。

 

 

ニットもコートも欲しい。
プレゼントも考えなければ。
愉しくも嫌な季節。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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New arrival, 物静かな Gift / Diary799
28.11.2019

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御自身で御自身に向けて品を御認め頂くのは言うまでもなく弊店の日々において最上の栄養素ですが、千が一つに万が一つに “ どなた様か ” に向けて御認め頂けるとしたらまた異なる風味にて心から光栄に想いますし、何度も使える魔法の呪文 “ これで今年も買い納めだから ” を唱えつつ御自身に向けての一つに出逢って頂けましたら、言うまでもなく恐悦至極に想います。

 

例年と同じくささやかに密やかに御提案させて頂く Gift の編集、本年は Antique fine jewerly の区分に集約と相成りました。これまでも不定期に御提案させて頂いておりますそれらは世界中に屈強なコレクターと愛好家が数多く存在致しまして、そこでは仮に言葉が通じずとも素材特徴や盛り込まれる要素が共通言語となり、一切と添えて差支えが無いほどに揺るがぬ価値として人々を魅了し続けておりますが、2016SS 期に初めて御提案させて頂いてから一貫して弊店はヴィクトリア期であろうと 60 年代であろうと, 9 カラットゴールドであろうと 18 カラットゴールドであろうと良いと想った品であれば等しい熱量で “ ほぅ ” と呟く直感判断制度を勝手ながら用いらせて頂いておりまして、金無垢やダイヤモンドやサファイアといった素材と価値と存在意義を踏まえたうえで、それら共通言語を排して向き合ったうえでそれぞれの “ 顔 ” から得られる感情にて選ばせて頂いているのですが、どのような顔を好ましく想うかは旅によって異なる傾向が年々に強まりまして、今期は質量が少ないようで在りながらも石の要素性や装飾性が盛り込まれた有り体に言えば一見すると物静かな面々が揃いました。傾向は向き合う瞬間には一切意識致しませんのでこのような編集にて初めて一つの形と成ったことで “ あぁこういうことか ” と想った次第でございます。

 

 

 

 

 


New arrival, 物静かな Gift

決して露出が少なめに成ろうとも、衣類などなどが重々しく成ることで産まれる素材表情との繊細なコントラストから私は冬の時間の方がジュエリーを身に着けるのが愉しい性質です。

 

 

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我がまま設計 / Diary798
27.11.2019

Designers にせよ Maker にせよ Military にせよ Work にせよそれぞれ製作に伴う意図が在り方向が在り、設計者や職人による好き好みや場合によっての癖 ( へき ) が在りまして、弊店はそれらにしっかりとした想いの重さと心意気ないし配慮が在れば輝かしく感じ、更に上質な目線や要素があれば美しく感じると改めて想った今期でして、まるで身体に乗っていないかのような軽さ・軽やかさの要素, どっしりと身体を覆うことでの存在感の要素, 身体の曲線を美しく演出する設計要素, 身体に寄り添わない独善的な設計要素など、それぞれに輝きと美しさがあり、どれも正解であることを再確認致しましたが、意図にせよ方向にせよ好き好みにせよ癖にせよそれらの熱量と要素性が高まれば高まるほどに特異性が増しますので、その際に私は “ 厄介な存在だなぁ ” と素直に想うのですが、それと同時にこの我がまま設計がどなた様かの御身体や御心に寄り添う瞬間を夢想せずにはいられませんので結局のところ独りで極めて極めて心躍りまして、様々がある弊店の中でその要素が最も強い傾向に在るのはやはり Antique の区分であり、その中でも特出するのはジャケットでございますが、この度の新作に在ります一着もまた本当に本当に我がまま設計でして、ほとほと口角を上げながら困り果てております。

 

 

製作の意図や方向, 設計者や職人の諸々は本当に多岐に渡りますので、その前身であるチェスターフィールド・コートを香らせるような丈感や装いの着地点が在ったり、逆に機動力を追及したかのような, そうとした想えないような要素が積み重なっていたり、社交性の中でもより限られた品格の場を想定していたり, その逆であったりと、テーラードジャケットという文言一つで取り急ぎまとめたとてその細分化は現在においても様々で面白いのですが、そのアンティークとなりますとそれこそ社会も製作設備も判断基準も現在と大きな差異が在りますので、細分化と一着一着の仕上がりという名の解は複雑怪奇の極みで面白いをとうに通り越し面白過ぎますが、皆様御存知の通りアンティークの世界はそれはもう巨大ですので一回の旅でも相当の数に触れられるものの、現実的な着用が叶う現状か否か, 装い性か否かの判断基準を勝手ながら設けさせて頂きますと、終えてみたら出逢いが極めて少ない不思議な世界です。

 

しかしながら稀にこのようなコートを思わせる凛とした背中と丈感と, 崇高な社交界を連想させる襟と, しっかりと社会に向き合った就労意欲を感じさせる生地の選択と, 当然のように注がれる贅沢な職人技術とそれに伴う男性性としての美しさが同居する百年を優に超える時代の一着に出逢えまして、それが一体どんな身体に寄り添うのだろうと想像し辛い厄介な設計となっているにも関わらず袖を通すと “ これはアンティークのジャケットである ” という感情ではなく、もちろん独自性は極めて高いものの “ 現在の装いである ” という感情を喚起させてくれる不思議な, かつ蠱惑的な一着に出逢えますので 本当に厄介だなぁ困っちゃうなぁ と、にやり。



 

 

 

 

 



1910s France,bespoke tailored jacket.

私自身にとって、私が袖を通して難なくアンティークらしく成らない純正のアンティークジャケットは稀有な存在ですので、この一着が身体に寄り添わず安心致しました。御縁を結べるまでにどれほどの時間がかかるかは解りかねますが、必ずどこかに御身体ないし御心に寄り添われる御方がいらっしゃることを信じております。もしかしたら貴方が注文主の生まれ変わりかもしれませんね。なんつってみたり。

 

 

SURR by LAILA 福留

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本質 / Diary797
25.11.2019

説明不要な程、多くの著名人・エグゼクティブの為の衣類を手掛ける一貫した家族経営が繰り出すブランディングにより1910年から生地メーカーとしての立ち位置から Hermes や Tom Ford 、多くのハイメゾンへ生地を供給するなど、オーストラリアや各地域から厳選された超高品質な原毛をイタリーの自社工場にて「一貫紡」と全ての工程を自ら行う方針を取り、高いクオリティーコントロールを誇る一流メーカー。今回の一着には贅沢にも Cashmere を 100% 使用した、なだらかに身体へ馴染み季節を愉しんで頂ける紳士的な Chesterfield coat 。ダブルブレストは元を辿れば 17 世紀頃から言葉が誕生されているようで、原型は袷にループがついた外套から派生し、ディテールが更新されて現代の型へと変貌を遂げます。ミリタリーウエアに採用される風向によって袷を変えることの出来る防寒着としての機能的且つ私としてはとても美的なディテールの一つだと捉えます。黄金に輝く様な色調から、この上無くダンディズムを象徴するような絞りの無いボディラインが美しいドレーピングを生み出すモダンな色気を演出。

 

New arrival , 70s Ermenegild Zegna double – breasted chesterfield coat ” Cashmere ”

 

 

 

話は変わりますが、先日友人といつも通りの場所で冷えた空気の中いつも通りの酒を交わし、なんてことの無いいつも通りの会話の中、話題の一つはとても興味深い内容。何が興味深いかと言いますと内容も然りですが、全くの価値観の違い。私の解釈からは何事に措いても考えが連鎖していて、 ” 人と物 ” への愛で方は同じだと。半笑いで聞いていましたが、私には全くない思考回路の為その場では適当に頷くだけでしたが、後々考えると真正面からぶつかる様な純粋な考え方だと思いつつ、恐らく不器用な昔気質な性格だろうと改めて思ったりと長い付き合いの中での新しい発見や魅力とは時間の経過も大切な一部と感じたと同時に今でも理解に苦しむ歯痒さも感じていますが。

 

手にしたものの永遠に愛すると私には経験則上未だ無い考えですが、そこに本質があれば長く付き合えるのでは無いでしょうか。上記のコートの様に。

 

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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異様 / Diary796
22.11.2019

New arrival , 80s Swedish navy trousers

 

New arrival , 1880s France bespoke tailored jacket

 

 

 

 

 

New arrival , 90s Dries Van Noten velvet tailored jacket

 

New arrival , 40s French bespoke dress trousers

 

New arrival , 1910s France bespoke tailored jacket

 

New arrival , 80s British royal airforce MK3 ventile trousers

 

明日から上記御披露目させて頂きますが、どれ一つ取ってもまさに ” 異様 ” 。特徴的な細部の手仕事に依る当時の作り込み、独特な形状。又は意図としての華美なミリタリーエッセンスを御堪能頂ければと。是非店頭にて見て・触れて頂ければ幸いで御座います。

 

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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混乱の向こう側 / Diary794
19.11.2019

防寒においても機能においても有用性が高く、“ 今年は ” という文言が良い意味で付随しない不変的なコートの類の中でも、外套における変化の過程の中でも特に眉目秀麗さを目的としたことで産まれたチェスターフィールド・コートは、これぞな一着に出逢うことで “ 私の人生におけるこの種別は、もうこの一着で上がりだ ” と長く永く愛したい存在, 愛してしかるべきでありながらも、装いや存在感の細分化が豊富であるがゆえ、これもあれもと惹かれずには居られない蠱惑的な存在でして、こと私も五年以上これぞな一着を探し求めながら出逢い叶わず拗らせ三昧なのですが、この度の新作群のような品々を眼にし, ことこのような一着を眼にしてしまうことで私のチェスターフィールド・コートを求める旅は今まで以上の一層暗礁に乗り上げ、混乱の向こう側に辿り着くことは明白です。

 

 

 

 

セットインスリーヴの確かな男性的妖艶さと豪奢なピークドラペルに、むせ返るような紳士香を漂わせる肩。現代において繊細かつ確かな核としての効能を発揮するそれら時代性は全てサルトリアルの確かな職人技術とバランス感覚によって成り立っており、真に重厚な男性性を発揮しつつもそこはかとなく華やかな、それこそ男性の装いにおける美しさを追及して産まれたチェスターフィールド・コート元来の眉目秀麗さを感じます。


 

なんと申しますか力業一本の無双感と申しますか、無意識に “ 鳴々格好良い ” と口にしてしまいそうな問答無用感と申しますか、強く在り美しくも在る男性的な刺激性に心血全てを注いだかのような存在感の最終的な決め手と成ったのはここでもやはり生地でして、漆黒と灰に朱赤を文字通り散りばめたヘリンボーン・ツイルの無口な紋様を決して詰め過ぎることもなく緩くもない織りで仕上げることによっての滑らかさとしなやかさと重厚さの調和, 羊毛の視覚的な親和性, そして素材表情は、その分野における専門家であり老舗である当看板ならではで、サルトリアルの職人技術と相まることでの怪物のような格好良さは、チェスターフィールド・コートならではの存在価値と不変的な男性像の存在価値と時代を越える上質さの存在価値の三要素を簡潔に現わしています。


 

 

 

 

 


80s Ermenegildo Zegna double-bleasted chesterfield wool coat

 

 

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純 / Diary795
20.11.2019

こう在らなくてはチェスターフィールド・コートではない

 

 

なんて言うつもりは毛頭ございませんが幾つかの要素が重なることでより雛形性が強まる側面が在るのも一つの事実でして、そのようなヴィンテージ / アンティークに出逢い, 更に選びたいと想える確率は個人な印象ながら極めて極めて低いものですから、より礼節性と華やかさを演出してくれるヴェルヴェットの上衿や、着丈が短くなってゆきテーラードジャケットが産まれたことを如実に感じさせてくれる曲線的な仕立てや装飾性や、行儀の良さと正統性の証と成る膝丈の調和などが相まる一着に出逢えると、そしてそれが反論の余地も否定の余地も許さないほどに威風堂々とした美しさを有しているとなると、さらにそれは純正のイタリー・クリエイションという同社において極めて異質な製作背景が実現したものという事実が在ると、品としての存在価値ならびに装いとしての存在価値に心から敬意を称し、先日鈴木が綴っていたとて御提案せずには居られません。

 

 

 




 

 

 

 

 

70s Itary Burberrys chesterfield coat for DAVIDE CENCI.

純チェスターフィールド・コート。

 

 

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正統と装飾 / Diary 793
18.11.2019

70 s Burberry ‘ s chesterfield coat for DAVIDE CENCI.

模範の様な正統派チェスターフィールドコート。Roma ・ NY ・Milan に店舗を構えるおよそ 90 年続く老舗のブティック ” DAVIDE CENCI “ による Made in Italy の物つくりの背景に、しっとりと滑らかな Lana Wool の表地に。本来強調されるはずのショルダーラインもとても穏やか。英国的なクラシカルな厚みのある生地、ショルダーラインも勿論好みの上、紳士的な要素を多く感じられますが、生産背景が異なる今回のコートはまるでイタリアンテーラーの様な身体に馴染む、色気を持ち合わせた美しいリラックスムード。上襟がベルベットのデザイン性の意味は当時弔いを表していたそうです。近年の Burberry ‘ s のコレクションを伺ってもダブルが主流、前合わせがシングルのチェスターコートは見当たらないのは個人的に少し寂しく感じました。インラインにはあるんですかね ? 伝統的ノバチェックでは無いシンボルマークが散りばめられたのビスコースの裏地もまた乙です。

98 – 99 A / W Dries Van Noten chesterfield down coat.

個人的解釈ですが、当時のコレクションの映像を目にしても相当資金を掛けて取り組んでいるシーズンだと感じ、現代のコレクションで発表しても引きを取らない程圧巻な内容。レイヤードのバランスが素晴らしく色彩も含めとても好みなシーズン、この 2 シーズン前のモデル達が全員ニット帽を被っている秋冬コレクションも好みですが。先程、御紹介した Burberry ‘ s の正統派チェスターフィールドコートとは異なりこのシーズンは遊び心のあるデコラティブな要素を取り入れ始た Dries 氏、前立て裏に仕掛けられたファーと裏地には保温性に特化したキルティングライナーのコントラスト、表地にはコットン & 化繊の混合だと思われますが、光の加減により色味の見え方が変化するシャンブレー織りの様な生地。太陽光の下では下糸のオレンジとカーキの中間色の様な黄味の強さ、室内ではネイビー、チャコールグレーの中間色の様な御色味。素材で 2 way 気分が味わえるなんて何とも贅沢だと。装飾的に見た目とは裏腹に軽量且つ保温性にも優れている逸品、個人的に襟を立て、前ボタンの一番上まで留めて頂くと良いバランスを愉しんで頂けると感じます。

 

上記 2点 共サイズ 46 – 48 相当のグッドサイズ、是非店頭にて御待ちしております。

 

 

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冬の紳士的なコート / Diary 792
15.11.2019

70s Itary Burberry ‘ s chesterfield coat

 

 

80s Ermenegildo Zegna double-bleasted chesterfield wool coat

 

 

 

 

 

 

 

 

50s Austin Reed bal collar tweed coat

 

 

 

 

 

 

 

 

70s Ermenegildo Zegna double-bleasted chesterfield cashmere coat

 

 

 

 


New arrival, 冬の紳士的なコート

明日 11 / 15 ( 金 ) より。御興味頂けましたら、幸いです。

 

 

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混乱 / Diary791
14.11.2019

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感覚器官が混乱する面々。明日改めて御報告させてくださいませ。

 

 

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地獄循環 / Diary790
13.11.2019

“ そうだね、いずれ飽きることへの恐怖心が強いかな ”
 
旧友に新恋人生活を問うた時に出た答えは私にとって少々以外であったがために一つの疑問点と申しますか、想いが芽生えました。例えば新たな洋服を手に入れたとして、その瞬間はきっと多くの人々が喜ばしいと感じ、明日着ようか, なにと着ようか, あれと組み合せようかなどの愉しい妄想が湧き上がることと想いますが ( 少なくとも私は猛烈にそうです ) 、時間が経ちそれこそ妄想を現実として体験などすることによって一番最初に感じた高揚感は失われ別の感情に変化することでしょう。それはある種自然なこととして受け入れると同時に私は、その高揚感が失われることで芽生える新たな感情, 当初のそれが無い替わりに、その一着が自分の人生に欠かすことのできない存在であるという感情 = 自分にとっての新たな存在価値 に大いなる意義を感じるがために前述の旧友の恐怖心は疑問と申しますか、初期衝動が失われることで新たな捉え方や価値を有する存在に変化 ( 私は昇華と想う ) することを愉しむ方が、なんと申しますか生きていて色々と、なんというか愉しいのではないかと想った次第です。

 

 

このように私は、一度御縁あった品々は長く愉しみたい性質なのですがそれら個々に対する感情はその年々で異なり、そのきっかけとなるのははっきりと申しあげますと御客様方でして、例えば今期の My Best テーラードジャケットは唯一有するカシミアの一着で、それはもちろんこと先日に御披露目させて頂きました Sartorial の品々を皆様方に御覧頂き, 幾人かに袖を通して頂いた御姿を拝見した以外にきっかけはございません。それはイコール私のどうにも抑えられない, 情けないほどに抑えられない, あれ年々抑えられなくなっていない?な欲求である “ 今欲しいもの ” に繋がりまして、ことカシミア・テーラードジャケット部門におきますと既に有する一着が明るめな色調の総柄になりますので、二着目は濃い色調だな, 無地でも良いな, Brioni のダークブラウンなんてもう … と独り言ちているのですが、元々探しものに限って見つからないの法則が在るうえで、更に存在確立の低いカシミア・テーラードジャケットですので出逢える確率は極めて低いと私のフォースが囁きます。

 

このように御客様方から刺激を頂いて、それを投影できる品を既に有していれば相当にマシな方でして、今期は更に同じくの理由でハーフジップのセーターが欲しいのですが、それはまだ手持ちにございませんでほとほと困り果てている次第です。素朴かつ仰々しくないながら確かに上質で, 構築にクラシック性があり古典的なようでどこか現代的な装いで, シャツに重ねても良いし素肌にそのままでも良いような一着を探し亡霊のように彷徨い歩いているのですが、なかなかどうして叶いません。このようにイメージが先行してしまうことは私にとって地獄以外の何ものでもないのですが、方々を旅して恋に落ちた品々を皆様方に御提案させて頂く私の生業においてこの地獄の循環は避けられませんでして、今日も今日とて御客様方から陰ながら独り勝手に刺激を頂いて、その陰に潜む新たな地獄循環に独り怯えつつ時間の経過が不明瞭な空間で独り過ごしておりますが、自分にとってこれぞな品々との出逢いは人生において極めて大切な要素で、いずれ初期衝動のような高揚感は消え失せようとも、それらが人生に欠かせない存在と成り身体に沿わせた時に確かな喜びを感じられ、もしこれが無くなったら生きていけないと想えるほどに愛する存在に昇華することに、そしてそのような品々・存在が徐々に揃っていくことに喜びを感じますので、引き続き物欲は衰えることはございません。

 

 

 

 

 

地獄循環となるイメージ先行型物欲におきまして、もうどれくらいになるでしょうか, 五年くらいでしょうか、出逢いが叶っていない存在として冬の紳士的なコートがございます。これに関しましては正直もうほとんど諦めておりまして、所有する唯一のコートに毎年袖を通してお茶を濁しております。と申しましてもおそらくは十五年ほど愛用しておりますので、これが無くては生きていけない大切な一着なのですが、元来人間は愚かであり、それに加えて私は欲求に対してほぼ全敗なので他にも欲しくなってしまうのです。

 

今年は例年よりも冬将軍が遅れ気味にも関わらずなぜか例年よりも早く着たくなってしまいまして、本日も愉しんでおります。以下写真がそれでして、このように撮ったのが初めてなので改めて気が付きましたが、なかなかどうして着古された顔立ち。数年前の会社忘年会で二軒目に向かう途中道路に引きずったままなのを気付かずに歩いた挙句半分ほど失われてしまったウエストベルトを今年こそはなんとかしなくては。

 

 

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