Category Archives: 未分類

軽い羽織① / Diary1394
7.4.2026

お客様より、「今後ひとつのブランドしか着られないとしたら、間違いなくプラダを選ぶ」とのお言葉をいただきました。確かにプラダは、実際に袖を通した際に自然と納得感を覚えることが多く、私自身も強く共感しております。 私にとって初めてのメゾンでの買い物もプラダであり、現在探し続けている特殊な素材のスラックスもまたプラダのものです。 メンズラインがスタートしたのは1995年。そして今回ご紹介させていただくのは、1999年のプロダクトです。

 

 

 伸縮性に優れ、柔らかな風合いが魅力のジャージー素材

 

裏地は吸湿性の高いレーヨン素材。

 

ただ綺麗なだけでは終わらない違和感。

 

 

サイズ表記は44で、170cm細身の私が着てジャストサイジングです。

これに関しては細身のパンツにドレスシューズの一択かなと思いました。

 

サイズ感が合いそうでご興味をお持ちいただけましたら、店頭にて是非に。 

 

 

SURR 古川

軽い羽織 / Diary1393
6.4.2026

New arrival 1999s PRADA Uomo jersey design dress Coat.

 

New arrival 70s Burberrys naby × blue bicolor “Burberry Cloth” trench Coat.

 

New arrival 90s Giorgio Armani waterproof oversized Coat.

 

New arrival 90s Giorgio Armani wool & mahair belted design Coat.

 

New arrival 90s Four Climes by Barracuta cotton rain Coat.

 

New arrival 80s Emporio Armani light cotton × polyester oversized design Coat.

 

 

“On Time”で羽織れる軽いコートです。

タイトからオーバーまで幅広くございます。

 

気になりましたら是非に。

 

 

SURR 古川

所有してから / Diary1391
2.4.2026

80〜90年代のValentinoで多用されていたペイズリー柄を再構築し、アートやサイケデリックの要素を感じさせるシャツと、80s Polo by Ralph Laurenのオーバーサイズのハンティングジャケット。 先日、こちらの2点をご試着されたお客様が「所有してからスタイリングを考えたくなるプロダクト」とおっしゃっており、まさにその通りだと感じました。 多くの場合、購入前にある程度のスタイリングをイメージするものですが、このシャツは圧倒的な存在感があり、ジャケットも明らかに大きめのシルエットですので、無理に着こなしを組み立てるよりも、実際に所有してから“しっくりくる瞬間”を見つけていく方が、より魅力を引き出せるのかもしれません。

 

 

 Valentinoは、「これこれ!」と直感的に気分が高まるようなプロダクトが多いと感じます。 中でも今回は、特に強く刺激されたものがありました。理由を言葉で説明するのは難しいのですが、純粋に惹かれる感覚が際立っていたように思います。

 

統一されているようでされていない。

 

表記はXLですが、その表記が当てにならないほどのオーバーサイズです。 170cm細身体型の私が着用すると袖はしっかりと隠れるほどの長さですが、生地は丈夫でありながら過度に硬さのあるものではなく、自然に体に沿って縦に落ちるため、着られている印象にはならず、このサイズ感をあえて楽しんでいるような、余裕のある佇まい。

 

サイズ感に伴い、ゲームポケットも非常に大容量で、PCや書籍、ドリンクまで一通り収納することができました。 ただし、入れすぎると重さで後方に引っ張られ、歩きづらさを感じるため、詰め込みすぎには注意です。 とはいえ、これだけの収納力があれば、バッグを持ち歩かなくても良いなと思いました。

 

何と合わせようって考える時間が楽しいと思います。

 

 

気になりましたら是非に。

 

 

SURR 古川

色々です / Diary1390
27.3.2026

ピュア“ロウシルク”ヘリンボーンのデザインテーラードジャケットという良い意味で突っ走りまくったChristian Dior Monsieur、さすがの素晴らしい迫力ですよ。都度“メンズのシルクアイテムある?”と問うことから極めて一部のコレクターにミスターシルクと呼ばれている私ですから純然たるメンズクリエイションでピュアシルクに出逢えると本当に嬉しいです、まぁ滅多にありませんけど。

 

 

色も濃いし生地もしっかりなので愛用した後の姿が楽しみ過ぎなフレンチリーヴァイス。そして何より80年代に生まれたプロダクトモデルなのでBIGラベルは存在しないにも関わらずBIGラベル付けちゃっているこの“なんだかな笑”感、好き。

 

 

デザイナーズアロハ的総柄シャツですが言うまでもなく花柄ではないし、って言うか何柄なんでしょうかヴァレンティノさん?私は勝手ながら即プライマルスクリームのScreamadelicaを思い出しました。

 

 

チノパンやらデニムやらスニーカーによるカジュアルSTYLEが印象的だった2004SS PRADA Uomoでしたから、この特出した創作性が素敵なマリアージュでした。グラデーション染色だけでなく点の刺繍を全体に施した実はだいぶとキテる一着です。

 

 

タフなコットン、背抜き、ミッドナイトブルーカラー、ゴールドメタルボタン。これもまた完璧なサマーブレザーです from 2001SS

 

 

見落としがちですがトム・フォードさんが選ぶプレーンなコットンの上質さによる凄みって穿くとやっぱり隠せません。ちょっと濃い目のサンドベージュにGucci流501的シルエットによる良い意味での普通感、良い。

 

 

日本の誇り。

 

 

弊店が密かに強く御推奨している近代ヴィンテージミリタリー。“古くない”からこそ辿り着けた結果論的プロダクトデザインとしての完成度には受け継がれ続けた存在ならではの歴史と経験値の裏付けによる叡智の結晶的説得力が宿ります。こちらのフレンチアーミーなんかまさしくその通りで、利便性と有用性は文字では伝えきれないし対面でも相当の時間を有します。

 

 

こちらはしっかりと古いミリタリープロダクトの名作の一つで同じく文字では伝えきれないし対面でも相当の時間を有する利便性と有用性ですが、プロダクトデザインとしての豊かさは写真一枚でもある程度伝えられるのではと思っています。マルチポケット、LOVE。

 

 

 

 

New arrivals

 

 

SURR 福留

Pure extra fine wool / Diary1389
25.3.2026

 

私自身何度かご紹介してきたバランタイン。その時は確かピュアカシミヤメインだった気がしますが、今回は”Pure extra fine wool”です。

 

 

“Pure extra fine wool”

 軽く、非常に細く、肌触りの良い上質なウールです。

 

ダブルジップっていいですよね。すべての洋服に付いていたらいいのに、と思っていた時期もありました。それくらい、着こなしの幅をさりげなく広げてくれるディテールだと思います。

 

ほぼ同色であしらわれたエルボーパッチ。抜かりのなさと確かなこだわりを感じます。

 

本当に綺麗なアーガイル柄なんですよね。ダブルジッパーの魅力を存分に活かし、開閉のバランス次第で表情に変化をつけられる点も、大きな魅力だと感じます。

 

サイズ表記は54。細身の私にとってはオーバーサイズにあたりますが、この程よい緩さも良いなと感じました。

 

今回はTシャツでラフに合わせましたが、シャツにネクタイを合わせたスタイルも間違いなく好相性。カジュアルからドレス寄りまで、幅広いスタイリングに応えてくれる一着です。店頭・オンラインにて是非に。

 

 

SURR 古川

小と大 / Diary1388
20.3.2026

なんか最近ハンドルバッグないしトートバッグの御提案が続いています。まぁ単純に御縁が続いているのが実際なところであるだけなのですが数年前から自分用に手に入れたいというミッションをいまだにクリアできていないと言うのも事実ではありますので、引き寄せの法則というわけではありませんが無意識下で意識が強く向いてしまっているのかもしれません。事実そういうのって多いので経験則的に。

このプロダクトは以前にも御提案したことがありますが引き続き私的に惹かれます。いや、元来“一度良いと思ったものは何年経っても良い”派だけど何年か前に“一度良いと思ったら時を経ることで色褪せるどころかもっと良いと思える”という捉えようによってはロマンティックで幸せな,捉えようによっては残酷な事実に気が付いたのでもっと惹かれますし、なんだかんだでここ最近も御弁当持ってくる日が多いので小サイズなんかは特に特に。そういえばLAILA TOKIOにセールススタッフとして関わっていた頃に近所の御弁当屋“エンゼル”の唐明太弁当(御飯に明太子敷いて海苔+唐揚げ+きんぴらごぼう)を愛食していて、TOKIOからSURRに戻ってからも度々頂いていたのですが、先日ふと立ち寄ってみると閉店していたんですよ…泣いちゃうぜ。

 

 

 

 

New 2001s Hermes plain tote bag,small & 2002s Hermes plain tote bag,large

 

ということで90年代から2000年最初頭の名作、氷持ち運ぶ用バッグのHermes流解釈プロダクトの“傷付きやすい”という理由からかなり昔に廃盤になった“いや、傷が付くから格好良いんじゃん”で御馴染みのカーフレザーVer。私はここ最近パソコンの類は持ち運ばないので主に御弁当箱と水筒が入ればちょうど良いのでスモールサイズが、そんで御人によっては仕事の荷物を持ち運ぶのでラージサイズが、的に御選び頂けます。これもずっとSURRで御提案し続けたい存在ですねぇ。

 

 

SURR 福留

今も昔も飽きること無く / Diary1387
19.3.2026

 

小学生の頃から好んで着ていたラルフローレン。大人になった今でも飽きることなく、スタイルを変えながら楽しみ続けています。 魅力を挙げるとすれば、ワーク、スポーツ、スーツといった幅広いラインナップ。振り返ってみると、これまで自分がしてきたどんなスタイルにも、必ずしっくりくるプロダクトがラルフローレンにはありました。 今回は、その中でもワークの分野から、ハンティングジャケットをご紹介します。

 

 

冷たい風が吹き続ける今の時期にも、心強いチンストラップ付きです。

 

ショルダー部分にあしらわれたレザーは、リュックなどのストラップによる摩擦を防ぐためのディテールで、”Shoulder Patch”と呼ばれています。

 

普段バッグを持ち歩かないため、ポケットは多ければ多いほど重宝します。

 

アメリカで100年以上の歴史を持つ百貨店”Sears”が1900年代から1960年代にかけて「J.C. Higgins」という名前でアウトドア製品を展開しており、当時よく使われていた鴨が特徴的なタグをラルフローレンがサンプリングしています。 

 

全体で見ると尚更良いですよね。

 

インナーは、店頭にある70s Yves Saint Laurent Rive Gauche homme silk shirtで、パンツは気分のデニムで合わせました。

 

深い理由が無くても”なんか良い”って思わせてくれます、店頭で是非に。

 

 

SURR 古川

HGZ / Diary1386
13.3.2026

ヴィンテージ・セラファン、特にスタンダードプロダクトラインではなくこれらの創始者エンリ・ジョルジュ・ザックスによるモード目線のデザインクリエイションラインを目の前にすると毎度のこと強めの衝撃と共に思います、本当にすげー存在だなって。そういう機会って有難いことに幸せなことにそう沢山ではないものの今だに度々ございまして、往々にして語彙力がガクッと下がるのでそれもまた新鮮。と同時に私はこの生業においてヴィンテージやアンティークのファッションカルチャーを通じて強めの衝撃を受けること,びっくりすること,感動することが最大限の喜びであると、仰々しい言い方になってしまいますが生き甲斐であることを再確認することができるんです、鳴々生きてるなぁって。

で、プラスでレザーウェア大々々々々々々大好きですから、そういえば25AWも様々なレザーウェアの御提案に耳を傾けてくださりありがとうございます、26SSも何卒宜しくお願い致しますね。なもんですからヴィンテージ・セラファンのデザインクリエイションラインなんか堪らないんです、と言ってもなかなかどうして出逢えませんが。Hermesのレザーウェアを…うんぬんって本当に耳障りの良い背景だなって思いますし私も大好物です耳障りの良い背景、でも、いやだからこそ実物が本当に凄まじい。素人の私でもカメラの表現力の力を借りればちゃんと迫力を切り取れますし、例によって人の目で捉えた本質はもっともっととんでもなく凄まじいですから、その点だけでも一人でも多くの方々に御認識頂きたいと思わずにはいられません。

それに加えてザックスさんのモードデザインの感性がプラスですから付け入る隙がありません、付け入る必要ないけども。スタンダードなディティールにさりげない意匠性を付与し、どこか民族調なステッチワークを散りばめて、90sモードSTYLEの力強いシルエットバランスでドンドドンです。

やっぱり引き続き変態的なクリエイションと圧倒的な独創性の目線には素直に驚いて楽しみましょう、それが一番だわ。一番シンプルだもん、そんでなんだかんだ滅多にあることじゃないし月日が重なれば重なるほど頻度はどんどん減っていきますから。なんで頻度が減るか、お解りですかい?

 

 

 

 

 

 

 

New 90s Seraphin by Henri-Georges Zaks deerskin car-coat

 

ちなみに今回も染色鹿の角ボタンが採用されているので絶対に紛失されませんよう御注意くださいませ、替えを手に入れるのはもしかしたら現代だと鹿をハントして自分で切って穴を開けて染めるしか方法ないかもですから。ちなみに鹿の角ボタンということは革は鹿ということになるのですが、表面にコーティングしてるのでしょうか?的なとんでもない光沢感のこの革、鹿なんでしょうか?もうよく分かんないですよ凄過ぎて。

 

 

SURR 福留

様々なシーンで / Diary1385
12.3.2026

 

お客様との会話の中で、「テーラードジャケットを着てみたいものの、肩の張りが気になり、毎度断念してしまう」というお声をいただきました。そこで今回は、肩の張りは控えめで、様々なシーンでファッションとして気軽に取り入れていただけるテーラードジャケットをご紹介致します。

個人的な感想にはなりますが、このタグはいつ見てもテンションが上がります。きっと同じように感じる方も多いのではないでしょうか。

 

一度も使用されていない新毛”Virgin Wool”柔らかく肌触り最高に良いです。

 

販売元は、PRADA・GUCCIなど多くのメゾンをセレクトするアメリカトップクラスの百貨店のニーマンマーカス。

 

勿論、実際着用しましたが、本当に着やすいです。 今の気分的には、Levi’sデニムパンツを履いてカジュアルに合わせたいです。 

 

 

インナーは先週の新作ジップフーディーとセーター。 なんだろう、自分が知ってるテーラードフーディースタイルはもっとカジュアルに見えるはずなのに、そう見えない、どのアイテムがそうさせているのか。 ドレススタイルを崩す時がここ最近一番楽しいです。

 

お気に入りのアウターをテーラードジャケットに変えるだけ。難しく考えず、そのぐらいが自分らしい着こなしになると思います。 

 

 

SURR 古川

嬉しいなぁ、スプリングニット / Diary1384
6.3.2026

二十四節気の雨水を越えて啓蟄の季節となり雪解けから鳥や虫たちが春のために動き始めたので日中だいぶと暖かくなってきてSURRでもやはり一年を通じて特に心地良いと思わずにはいられない窓大全開期がやってきましたが、となるとイコール花粉の季節。ということで今年も店頭でお辛かったりされましたらお気軽にお申しつけ下さいませね、即座に閉めますので窓。

ものぐさであり諸々を削る方が心身に合うので着る服も減らせるにこしたことはないタイプのためふと暖かったりすると嬉しくなってアウターを排除したくなるのですが、往々にして帰り道で凍えるはめになるのでまだまだ我慢。3月初旬の15℃前後は陽がないなどの条件と時間帯によってはシンプルな冬の体感でシンプルに風邪ひいちゃいますから、まぁ皆さまは大丈夫かと思いますが一応お気をつけくださいませね。でもやっぱりアウターを排除したくなるんだよなぁーって言うか大好きなセーターONLYのすっきりスタイルがしたいんだよなー早く。だから条件が整った日差しの心地良い日中のSURRとか本当に最高なのよ、窓大全開でも寒くなくてセーターONLYで超気持ち良くってさ。

嬉しいなぁ、スプリングニット。

 

 

 

好きだなぁ、レザーエルボーパッチ。

 

 

好きだなぁ、サドルスリーヴ。

 

 

特に古い個体だなぁ、ざっくりボンバーシルエット。

 

 

歴代一位だろうなぁ、このMissoni Sport。

 

 

マジ稀有過ぎるなぁ、ピュアカシミアジッパーフーディーって。

 

 

美しい時代だよなぁ、ほぼ見えないロゴ。

 

 

これぞだよなぁ、最初期クリエイション。

 

 

 

 

 

New Vintage Makers & Designers Spring Knit Selection

 

今年はトップクオリティメーカーだけでなく結果的にデザイナーズプロダクトもしっかりと揃えることができましたので個人的には良い意味で褒め言葉として変な個体が様々あって嬉しいです。スプリングカシミア,カシミアシルク,カシミアコットン,メリノウール,ピュアコットンなどなど、引き続き“え、春にセーター着るの?”や“春にウールとかカシミア?”という御方もおられることと思いますが、引き続き曇り無き目にて“ええ!是非に”とお答えさせてください。次のフェイズはサマーセーターですがそれはまだまだ先になりますので引き続きその時々の旬を楽しみましょうぞ。

 

 

SURR 福留

去年とは違うアプローチで / Diary1383
5.3.2026

 

トーマス・マイヤーによるBottega Venetaの説明は過去のDiaryで触れていますので、今回は割愛します。 最近は暖かい日が続いていますね、春は例年通りシャツを多用することになりそうだな、と感じています。 シャツは着たいけれど、去年とは少し違うアプローチが欲しいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで今回は、コットン×シルクのシャツジャケットをご紹介します。

 

New 2008SS Bottega Veneta by Tomas Maier Cotton-Silk shirt jacket

シルク100%ですと、どうしても少し気を遣ってしまう部分があるかと思いますが、コットンがブレンドされることで程よく耐久性が増し、よりデイリーに取り入れていただきやすいかと思います。 また、シャツジャケットという位置付けですので、シャツとしてはもちろん、ライトアウターとしてもお使いいただけますし、季節の変わり目にさっと羽織れる一枚として、重宝していただけると思います。 

 

 

サイズ表記は52で、細身の私からしたやや大きめですが、個人的には少しゆとりを持って着るくらいのバランスが好みです。もちろんジャストサイズで整えて着るのも素敵ですが、今の気分としては、このくらいの程よい緩さがちょうど良いように感じます。 夏場にはショーツと合わせて、袖を軽くまくってラフに着こなすスタイルもおすすめです。肩の力を抜いた着こなしが、このシャツジャケットの 魅力をより引き立ててくれると思います。

 

新しいアプローチをお探しの方は是非に 

 

 

SURR 古川

European Levis / Diary1382
27.2.2026

スーツスタイルでヴィンテージやアンティークを取り扱いというコンセプトを休止し勉強しようとカジュアルと向き合い、それまで私的に好きだったものの仕事では一切穿いていなかったジーンズを穿いてSURRに居るようになってから数年経ちますが、今私は自分でも信じられないほどにヨーロピアン・ヴィンテージリーヴァイスにどハマりしています、なんなんだ というくらい。トリガーは元々いつか欲しいなと長年薄ぼんやりと思っていたものの特段積極的に探すというわけではなく、でもふとした機会に出逢えたフレンチリーヴァイスのブラックジーンズ。よしよし目的達成、はてさてどれくらいのワードローヴになるかな?と気楽に向き合ってみたらまぁ大変、今では週のほとんど登場するメインメンバーになってしまいました。

私はかねてよりヴィンテージリーヴァイスのジーンズと例えばバブアーのINETRNATIONALとかフレンチワークジャケットとかヴィンテージレザージャケットとかを絶対に組み合わせなかったんです。理由は自分にとってそれらの属性が同じオリジンヴィンテージで、言ってしまえばリーヴァイスのデニムジャケット×リーヴァイスのジーンズや上下Hermes hommeみたいなもので世界観が同じもの同士のセットアップという組み合わせを自分自身では頑なにしたくなかったから、昔からずぅっと。でもフレンチリーヴァイスのブラックジーンズはバブアーともフレンチワークともレザージャケットとも無理なく組み合わせることができました、何故ならヴィンテージリーヴァイスであるもののどこかフレンチ特有のファッションの香り,自然体な御洒落感が漂ってくれるから。正直に言って何がどう違うのかを仔細知らないので滅茶苦茶に着まくった野生の勘みたいなものなのですが、しかしながらMADE IN FRANCEと刻まれているのは事実だし糸も染料もパターンも本国MADE IN USAのそれと同じかというと違うはず。その点がこれまでの私の見識を優しく力強く覆してくれ、ファッションの楽しさをアップデートしてくれたのです。

ということで例によってヨーロッパ各地のコレクターに協力を仰ぎ例によってひっそりとヨーロピアン・ヴィンテージリーヴァイスをセレクションしましたので御興味頂けましたら宜しくお願い致します。

 

ちなみにヨーロピアン・ヴィンテージリーヴァイスと言っても本国MADE IN USA企画をヨーロッパ目線で踏襲したクリエイションと、それらを踏襲しないゼロベースからのクリエイションがあるのですが、後者は数えられるくらいながらこれまでに弊店でも御提案してきました。今回のセレクションにも幸運ながら二着のみあるのですが変で最高なんだ、これがまた。

 

 

 

競合他社のアチラ宜しくなワークカルチャー感満載のハーフコートカバーオール設計のこちらは明らかなるライトオンスの生地にヨーロピアンオリジナルの設計や意匠と本国のパーツが入り混じる良い意味でカオティックな世界観。これらは後のLevis RedやMADE&CRAFTEDの母体でして、その時代になるとパーツなども本国と区分けされるのでこの混沌感とユニーク感はマッチングはこのクリエイション背景,この時代ならでは、私はなぜだか愛らしさを色濃く感じてしまいます。このプロダクトデザインとして明らかなる本国との差異は多角的な近代リーヴァイスなら理解できますがこちらはしっかりとヴィンテージな1982SSクリエイション、楽しい。シルエットやスタイルも当然ながら既存のヴィンテージリーヴァイスと全然違くてファッションの風が吹きます。

 

 

はい出ました何これー。上のは創造的ながらデニム素材なので合点が行きますがこれはピケだしシャツにしてはジャケットとコートの中間みたいな不可思議なプロダクトバランスだし裾のロゴはLとVとUだけなんかデカいし1997AWコレクションって言われてもーって感じでもう“ゼロベースのヨーロピアンリーヴァイスです”とかうんぬん抜きにして単純に面白い、そしてただ癖と個性があるのではなくファッションの在り方としてしっかり成り立っている、だから単純に格好良い。こういう優れたヴィンテージプロダクトには本当に癒されます、あとシンプルにホワイトトーンのピケがめっちゃ好きなんです私は。あとXLサイズ表記ってのも幸運なんだろうなぁ、オーセンティックブランド特有の素直なサイズバランスなので単純に大きいんですよね、それが良き。

 

 

 

 

 

New 1982SS&1996AW Italy Creation Levis

 

引き続き面白いヴィンテージを通じて2026年のカジュアルを楽しみましょう。

 

 

SURR 福留

Denim On Denim / Diary1381
26.2.2026

 

70s Levis 66前期 505と90s Armani Jeans work-style shith。ほんの少しだけ近い。でも、基本的には遠い文脈にある。 私自身、所有しているデニムパンツはほとんどリーバイスなんですよね、デザイナーズとのミックスが丁度いいというか、心地いいというか。 なので、今回はこちらの2着を使った3スタイル。

 

 

 

 

この感じにレザーローファー、ハイテクスニーカーなんかもいいかもですね。

 

店頭にあるBottegaのジャケット。締まりがほしかったので、シャツのボタンは全締め、ネクタイ巻いてもいいし、大きめのバッグとか合いそうですね。

 

ポイントはポケットに付けたブローチ。ただ羽織ったって思われたくなく、少しのこだわりを残したくて。

 

最後は全身デニム。なんかいい古さだけ残って好きです。何履こうってワクワクさせてくれます。

 

 

デニム地の衣類は他にもご用意がございます、ご自身のお好みの色味、合うサイズを是非お探しに来てください。

 

 

SURR 古川

When your own initials are enough / Diary1380
20.2.2026

この設立直後に紙面を飾った広告の言葉に沿って徐々に認知を広げ1980年代には多数の顧客を抱えるようになったもののその後の販売戦略によってロゴを装飾として押し出してから低迷し経営難に陥った当時のBottega Venetaを救ったのはトーマス・マイヤーという一人のドイツ人ファッションデザイナーでした。

Sonia RykielやHermesといった名だたる名門で経験を詰んだ彼がトム・フォードからの命を受けて就任したのは2001年のこと、元々は名が現す通りVeneta(イタリアのヴェネト州)のBottega(職人工房)という存在だった同ブランドを在るべき姿に戻すべく躍進し、装飾ロゴの廃止だけでなく設立直後の広告と創始者考案のイントレ・チャートを再象徴化やファインジュエリー,ファニチャー,テーブルウェア,フレングランスなどといった分野に進出しブランドの在り方を拡充、2006年には職人の養成学校を開校しイタリアの財産でありボッテガの基盤である職人技術の伝統を永遠に守る取り組みを行っています。

最上質な素材,卓越した職人技術,現代的な機能性,時代を越えるデザイン。以上の4つを哲学とした彼が2006SSから始動したのがBottega Venetaにおけるメンズのプレタポルテクリエイション。後年のダニエル・リーやマチュー・ブレイジーによって一層の人気を博すBottega Venetaのメンズクリエイションですが発起人はトーマス・マイヤーで彼は十七年間という長い時間をかけてイタリアの財産であるヴェネト州の職人工房という土壌を耕し続けたのです。

 

 

 

2007SS

 

 

2008SS

 

 

2008AW

 

 

2009SS

 

 

2010AW

 

 

これよりSURRでもトーマス・マイヤーによるBottega Venetaのメンズクリエイションを可能な限り遡ってひっそりと御提案致します。Sonia Rykielで培ったメンズの世界とHermesで培ったウィメンズの世界、それにマイヤーの独特なスタイル哲学と色彩哲学がマリアージュしたうえでBottega Venetaという職人至上原理に則って産み出されたファッションの世界観、現代の目線で捉えてもはっきり言ってかなりかなり独特で堪りません。良い意味で近代の同ブランドとも異なりますが皆様方でしたらそこに潜む源流性を感じ取って頂けることと存じますのでその他のモードカルチャーと同じく良い意味で直感的に向き合って頂けましたら幸いです。

 

 

 

New 2007-2010s Bottega Veneta by Tomas Maier Selection

 

“When your own initials are enough” 自分のイニシャルだけで充分。

 

 

SURR 福留

二着のオリジンヴィンテージ / Diary1378
13.2.2026

弊店が御提案するヴィンテージ区分のうちオリジンヴィンテージとデザイナーズヴィンテージ、前者にはフレンチワークもアメリカンジーンズもミリタリーも含まれて、いわゆる70年代から日本にも存在したヴィンテージ(古着と言った方が正しいですかね)カルチャーを指しまして服飾史やモードカルチャーにおいての原点的要素性が色濃いことから勝手ながらオリジンという冠にて区別しています。後者はそのままですね、デザイナーによるクリエイション。前者は以前はヨーロピアンカルチャーはほとんど皆無だったとはいえかねてより日本にもありましたし欧米諸国ではより一層確固たる地位を築いていたのは御周知の通り、かつ文化の振り幅も広いし歴史も長くて流石に滅多に出逢えなくなったものの100年前なんてザラに存在しますから。対して後者はメンズクリエイションとなると最古でも60年代となりますのでオリジンに比べるとどうしても若いです、がもちろん60年代以降に一挙に発展した世界観と勢いと天才・鬼才・奇人それぞれの目線による創造性は圧倒的な求心力ですから、幾つかのヴィンテージ区分がある弊店の主軸は何かと問われたらやはりデザイナーズヴィンテージです。

でも私はオリジンもデザイナーズと同等に好きよ、とは言えそこまで深掘りも深追いもするきっかけが無かったし教えてくれる人も居なかったし憧れる人もいなかったですが自分なりに楽しんできました、オリジンヴィンテージ。で、思うのですがオリジンの存在価値がとっても“難しく”なっているなぁ…と、まぁ単純に古い個体だとほぼ絶滅危惧種なので言うまでもなく貴重なのですが、それを踏まえたとしても“難しく”なっているなぁ…と思うのですよ。でも普通に現代の目線で楽しむファッションとして抜群に格好良いプロダクトは格好良いので正面から素直にフラットに向き合って楽しみたいのですが、それがなかなかどうして叶わないヴィンテージカルチャーの時代になってしまったなぁ、と。

だから探していないと言ったら変な言い方になってしまうのですが、そうなんです。だからこそ出逢える時は出逢えるので、この50年代フランスのダブルブレストのバイカージャケットは驚きました。文化としても世界規模で芽吹いたばかりの時代におけるバイカープロダクトで良い意味で普遍的なスタイルながらしっかりと濃密にFrench、こんな個体見たことがありませんし50s USや50s UKは想像したことも遭遇したこともありますが50s Frenchの存在は想像も遭遇も皆無でした。しっかりとバイカーですべからく男らしいのですがポケットの意匠性やシルエットバランスがやはり“さすがモードの本国”な洗練性で、ウエストベルトも切れていないしリアルファーの着脱式付け襟もリアルムートンの着脱式ライニングベストも完備と、もう最高過ぎる。コンディションはヴィンテージの風格ながら十分に綺麗で、やはり革質には圧倒されます。正面から素直にフラットに向き合って楽しみたいオリジンヴィンテージの真髄が詰まりまくりです。

 

 

 

そんで私ごとなのですが、もういつ買ったか忘れてしまったMYバディことBarbourのINTERNATIONAL SUITS、もう15年?とか毎年着ているのですが去年末から今年にかけてなんだかやたらめったら着たくなってしまって、こんな熱量になったのはここ15年とかでも初めてだったのでちょっと不思議なくらいなのですが、眠くないなら眠くなるまで寝ない派なので気が向くままに着たろうじゃないか と思ったら最近はほぼ毎日に近しく週四やら週五やらで公私問わず羽織っています、今も羽織りながら書いているし先日の法要にも着て行きたくなりましたが施主なので流石に我慢しました。だって格好良いんだもの、そしてとにかくとにかく機能性が抜群なんだもの。超格好良いと思えて機能性が自分と超マッチしているって否定材料無さすぎじゃない?はてさてこの気分はいつまで続くことやら、まぁこれは間違いなく時代の気分というやつなので存分に享受しますよ。

ということでINTERNATIONAL SUITSのアレンジ個体であり短い期間で廃盤となってしまったモデル,BEACON JACKETへの愛もひとしお。INTERNATIONALとの大きな違いは同時代だと胸元に付くパッチが存在しない点、襟裏がコーデュロイからレザーに変更されている点、そして最大要因はライトウェイトの生地に変更されている点です。土台となるスタイルはほとんどそのままINTERNATIONALなのですがこの三つの変更要素性はデカくて、ミニマム感もレザーアクセントも軽い生地感の柔らかなファッション性も格好良過ぎる。バブアーは元々港町の小さなメーカーだったので初期時代は灯台を表すBEACONの文字と灯台のイラストが記されていたのでそれを想起させるモデル,BEACON JACKETに存在価値を深読みせずにはいられないのですがなぜ短期間で廃盤になってしまったのだろうか、2000年初頭のクリエイションリニューアルを機に整理されてしまったのだろうか、そして改めてINTERNATIONALを台頭させたかったのだろうか。いずれにせよBEACON JACKETが早々と廃盤になったことで自ずと希少性が高まり御提案の機会が極端に少なくなってしまったことは残念な限り。

 

 

 

 

 

New 50s French double breasted leather biker jacket & 1998s Barbour “BEACON JACKET”

 

超絶怒涛の余談ですが今しがたふと思い立ってGoogleでBarbourと検索したらサジェストに“流行りすぎ”と出ました。流行り過ぎているらしいです!バブアー!

以上、新作群から抜粋の二着のオリジンヴィンテージでした。

 

SURR 福留

迷ったらこれ / Diary1377
11.2.2026

 

2026年も気づけば1ヶ月半が経ち、年明けから山に登ったり、朝まで飲み明かしたり、長く聴いてきたアーティストのライブに足を運んだりと、振り返るととても充実した良いスタートを切れたと感じています。一方で、洋服はなかなか買えていないのですが、「こんなものが欲しい」というイメージはいくつかあり、あとはタイミング次第かなと思っています。 その中のひとつがニットポロです。ほどよく厚みがあり、さりげない個性はありつつも、あくまでシンプルなものに惹かれています。そんな中、まさに「これだ」と思える一着が弊店にあり、それをきっかけに改めてポロシャツの魅力を感じました。今回は、そちらをご紹介いたします。

 

 

 

 

Brunello Cucinelliのワンボタン仕様のウールカシミヤニットポロシャツ。 厚みのある、ややざらつきを感じる生地感に、ミニマルなワンボタンのデザインがとても印象的で、率直にカワイイ一着だと感じました。派手さはありませんが、細部にさりげない個性があり、「シンプルながら一癖ある」という言葉がしっくりきます。 このようなニットポロを探されている方は、きっと多いのではないでしょうか。 リブの締まりも程よく、インナーとしても使いやすそうで、幅広いスタイリングで活躍してくれる一着だと思います。

 

ワンボタンのデザインに目が行きがちですが、実はこのやや大きめに設計された襟も、大きな魅力のひとつです。主張しすぎることはありませんが、着用した際に自然と存在感があり、全体のバランスを整えてくれます。 ボタンを大胆に開け、襟を立てるようにしてアウターの中に重ねるスタイルもおすすめで、首元に程よいボリュームと変化が生まれ、いつもの着こなしにさりげないアクセントを加えてくれますし、出番の多いアウターの気分を変えたいときのアレンジとしても取り入れやすいかなと思います。

春先の提案として、テーラードジャケットのインナーに取り入れるのもかなりおすすめです。程よく力の抜けた表情が加わり、ドレススタイルの中に自然な抜け感を演出してくれます。ドレスの中にある抜け感っていいですよね、その役割を過不足なく担ってくれる一着だと思います。

 

 

まだまだ寒いけど春物も気になるって方にオススメですよ。

 

 

SURR 古川

“Sartoria” Attolini / Diary1376
6.2.2026

サルトリア工房“LONDON HOUSE”出身で1930年代に考案したアンコンストラクテッド構築によって英国様式であったイタリアの仕立てにナポリ様式という独自性を付与し、結果的にそれが新たな文化となった世界三代仕立てブランドの一つでありその中で最も小規模アトリエゆえの希少性で知られるアットリーニ。弊店はそんなアットリーニを仕立て=テーラー=サルトリアの文化における最高位として認識し尊敬し憧れて続けてきました。

 

 

“人間の身体は不完全であるからこそ不完全な服を仕立てるのが優れたサルト”という哲学によって30年代にアンコンストラクテッドを考案した初代アットリーニであるヴィンツェンツォさん、非構築的手法による構築という禅問答のような技術力は全てを手縫いで仕上げることでも知られ、ハンギングの状態では従来のシルエットが出ないため本来では生じない箇所に皺が寄り浮かない箇所が浮くという現象が視認できるのですがそれで正解であり、身体を包むと全てが解消され驚くほどに軽やかで滑らかな,寝られるほどの着心地を産み出すことで世界中の仕立てを愛する人々を熱狂させてきました。

そのアットリーニによるナポリ様式のサルトリア文化はそれこそ弊店がこれまでに何度か言葉や文字にしてきた幾つかと同じく“わざわざ我々が御提案するものではない”=既に絶対的な存在であることは一ミリも疑いようがありませんし、餅は餅屋理論でいったら特級ですし、弊店を御愛顧くださる中にはその文化におけるスペシャリストも多数いてくださいますし掘り下げの興味深さもそれゆえの独特さも尋常ではありません。それがサルト最高位のアットリーニとなると特級度合いも興味深さも独特さもとにかく尋常ならざるもので真正面から向き合うと骨の髄まで魅了され抜け出せません、きっと身に付ける様々も生き方も所作も立ち居振る舞いも必然的に決まってくると思います。

そんな真面目で絶対的な文化に触れると弊店が自分がいかに不良であるか、服飾史を積み重ねてきたファッションデザイナー達がいかに不良であるかを改めて認識するのです。もちろんここでの不良という言葉はネガティヴなものではなく、歴代のファッションデザイナー達はそれら仕立ての文化もしっかりと学んで理解したうえで時に変えたり時に壊したりしていましたので、それは適材適所であり適者生存でしっかりと棲み分けできている文化の違いでありいずれも正解で正義であると改めて思います。

元々スーツスタイルONLYだったこともあって敬愛していましたが、とあるファッションデザイナーとの秘密裏な繋がりを知ってから一層好きになり憧れにまで昇華したアットリーニ、11年前に一着だけ御提案して以来となりますが今のような時代だからこそ改めて不良の立場で御提案したく僭越ながらセレクション致しました。

 

 

ヴァージンウール,フランネルウール,ピュアコットン,ピュアシルク,カシミア×コットン、90年代から2000年初頭まで分布した“Sartoria” Attoliniの仕立ては素材感のみならず色調もサイズ感もシルエットバランスも様々。きっと真正面から向き合う際にはフィッティングやインナーやサイズ感などなどに様々な慣習,時にマナー,時に決まりごとがあることと思いますが、きっと弊店は勝手ながらそれらを認識したうえで皆様方が楽しいと思って頂けるか否かを最優先にさせて頂くことになるであろうと想像しています。もしかしたらそれはサルトと真正面から向き合う人々にとっては非常識かもしれない、もしかしたらヴィンツェンツォさんもその息子で現当主であるチェザレさんも怒るかもしれない。でも弊店は真正面から不良なのでファッションは自由であるべきものでファッションは楽しいと感じられるものであることを優先し、北青山の裏路地のマンションの一室でヴィンテージ・アットリーニをひっそりと御提案しようと思います。

 

 

 

 

 

New “Sartoria” Attolini Selection

 

普通にテーラードジャケットをサラッと羽織っている方が目立つという楽しい楽しい時代になって少し経ちますね。弊店にとって欠かせない要素の一つであるテーラードジャケットにアットリーニ一族というNEWメンバーが追加です。

 

 

SURR 福留

今欲しいアウター / Diary1375
5.2.2026

 

春物が少しずつ気になり始める季節ではありますが、朝晩の冷え込みや日によって変わる気温を考えると、まだまだアウターを手放せないという方も多いのではないでしょうか。実際、私自身も含め、今の時期は「春らしさ」と「防寒性」のどちらも妥協したくないと感じている方が多いように思います。 そこで今回は、インナーを調節することで冬から春先まで長く着用でき、オンタイムで即戦力として活躍してくれるハーフコートをご紹介いたします。

 

ピエール・カルダンの中でも、特に実験的なアプローチが際立ち、デザイン性の高さが魅力となっている「ESPACE」(エスパス)というラインのデザインハーフコート。随所に前衛性を感じさせながらも、可変的な首元の仕様は決してやり過ぎた印象はなく、日常のスタイリングにも自然に取り入れやすいバランスで、シルエットはカジュアルに寄り過ぎることなく、すっきりとスタイリッシュで、どこかドレッシーな雰囲気も感じました。また、ライニングには軽量なパデッドを採用しており、寒暖差の大きい春先の不安定な気温にも柔軟に対応してくれる点も魅力です。

今の時期のインナーには、カシミヤの上にカシミヤを重ねる、いわゆる“カシミヤONカシミヤ”のレイヤードを取り入れています。最近はほとんどこの組み合わせばかりで、完成度の高い着心地で、肌に直接触れてもストレスがなく、柔らかさと軽さがありながら、保温性も申し分なく、シンプルに言ってしまえばとにかく暖かいのが魅力です。 今の時期によく耳にするヒートテックなどの機能性インナーも、防寒性という点では非常に優れていると思いますが、個人的には一枚で見せることのできる「魅せられるインナー」を選びたいと考えています。アウターを脱いだ際や、レイヤードの隙間から覗いたときにも様になるインナーの方が、スタイリング全体の完成度を高めてくれるように感じます。

個人的には、春先になると自然とシャツを手に取る機会が増え、つい出番が多くなってしまいます。軽やかさがありながらも、きちんとした印象を与えてくれるシャツは、季節の変わり目のスタイリングにおいて欠かせない存在だと感じています。昨年は、サックスブルーのシャツを探している方を店頭でも多く見かけましたし、各コレクションや街中でも目にする機会が多かったように思います。 今年はそこから少し気分を変えて、トーンを抑えたラベンダーカラーなどを選ぶのも良いのではないかと感じています。淡い色味でありながら、ほんのりと個性があり、春らしさも程よく演出してくれる点が魅力です。襟元をラフに開けてみたり、アウターやニットの袖口からあえてシャツの袖を覗かせたりと、着こなし次第で表情が大きく変わるのもシャツの楽しさのひとつ。細かなバランスを意識することで、スタイリング全体に奥行きが生まれ、春先ならではの装いを存分に楽しめると思います。

 

 

気になりましたら是非に。

 

 

SURR 古川

究極的=変態的 / Diary1374
30.1.2026

“フレンチワークウェアにおける最象徴” そう言って差し支えないのでしょうか?どうなのでしょうか?私はかねてよりそう思っているのですが、モールスキンジャケット。ファッションの嗜好もスタイルの思考も様々で然るべきだからこそ時と場合と時代と気分において推移するのは必然だしなんだったら気分がちょっとずつ変化して装いの心持ちも同じく変化するのって楽しいじゃん良いじゃんと思うのですが、その度に思うのが“なんだかんだ帰結するプロダクト”ってあるよなって、そしてそれがこのモールスキンジャケットであったりそこから発想を得た別の名作であったり。まぁ後者も含めると現代装いのほとんどが含まれちゃいますけどね、ハッハッハッ。まぁいずれにせよ完成された良い服というのは良いものです、50年代個体特有の個性に奇跡的に成立しているアートリペアの圧倒的な求心力は言うまでもなくね。

 

 

セイリングカルチャーからのインスパイアを得たお国柄満載なイタリークリエイション。独特な軽やかさ,いや重くなさ?なんとも不可思議な重力の感じさせ方に良き時代性を感じさせるマルチポケットのプロダクトデザイン感、フンワリかつモッタリとしたドレープと全てにおいてモダンの可能性を予感させてくれます。シンプルに良い一着だとシンプルに思いました。

 

 

スポーツジャケット型と思わせて胸ポケット付きでテーラードジャケットのスタイルバランスという相も変わらず“読めない”ミウッチャさんのファッション哲学でこのバランスは初めて出逢いました、そんで1995-1997sのメンズ最初期ピリオド と。でもね私はもう逆に驚かなくなりましたよって言ったら変な物言いですが、自分なりに真摯にVintage PRADA Uomoのファーストラインに向き合い続けることでいかに彼女の世界観が高度過ぎる成熟具合から始まったかをこれまでビシバシと容赦なく実感してきましたから。最初期ピリオドの時点でシルエットバランス及びスタイル提案の軸がない自由型だし独創度合いもクリエイション目線も完成され尽くしていたし ということでそれ以降って最初期ピリオドのアレンジであったり再解釈であったりREテイクの連続じゃない?と思っても致し方ないくらい成熟して完成されていたので。ですからこのようなキメラ系統と出逢ったとしても驚くけど驚きません。

 

 

親愛なるセラファン、の中でも特に愛すべきはヴィンテージ年代における創始者エンリ・ジョルジュ・ザックスによるモード目線のデザインクリエイションライン。既存のセラファンがファッションブランドとしてではなくレザーウェアメーカーの側面が強かったために相反する世界観として存在したそれは、各社に提供していた最高峰のレザークオリティをザックス自らの手でモードデザインに昇華させたという上質な目線と贅沢な要素性を煮詰めに煮詰めたある種の究極的なクリエイションでありイコール変態的なクリエイション。御手本のようなボンバーシルエットと特徴的な意匠からは心地良いモードの迫力を,信じられないほどに美しいと同時に強度も兼ね備える最高峰の革質からはファッションの喜びを,ウールカシミアのライニングからは上質な目線の尊さを,そして落としたら絶っっっ対に替えが効かないであろう染色鹿の角ボタンからは変態的クリエイションの中毒性を。本当に凄まじいです、これ。

 

 

撮っててミカンみたいーって思いました。今回もパッと持っていってきますでポイっと置いてただいまーでそれが何より幸せ。

 

 

防水コーティングが施されたSPECIALITY ALL WOOL “BURELLA”個体のご提案はかなりに久方ぶりな気がします、BURELLAって確かアンブレラからでしたっけ?可愛いネーミングですよね。いわゆるウールギャバジン系統かつ屈強な素材感なのでこちらのようにしっかりとしたヴィンテージ風合いも合うなって思えました、独特な光沢もやはり粋。時代を経たからこその茄子紺のテクスチャーも幸運にも条件が揃えばやはり最高に格好良い、生き様がそのまま現れるのは人も服も一緒だなぁとまたVintage Burberryに教えられました。デザイナーズよりもデザイナーズなオリジントレンチコートです。

 

 

 

 

 

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SURR 福留

まだまだ寒いですね / Diary1373
29.1.2026

 

少しずつ春物が気になり始める時期ではありますが、実際にはこれからが冬の本番ですよね。まだまだ防寒対策は欠かせず、日々の装いにも冬らしさと実用性の両立が求められるかと。そこで今回は、今まさにオンタイムで活躍する、発色の良さが印象的なコートとニットをご紹介いたします。冬の装いはどうしても色味が落ち着きがちなので、鮮やかさを取り入れることで、重くなりすぎず、気分まで明るくしてくれる気がします。

 

弊店ではお馴染みのBallantyneより、スコットランド製ウールを使用したアーガイルセーターで、サイズ表記は46のリブ部分は強すぎず弱すぎず、全体のバランスが非常に取りやすい一着です。さりげなく寄り添うシンプルなセーターももちろん魅力的ですが、一方で、コーディネートの主役になるような主張のあるデザインにも惹かれるものがあります。このセーターは、伝統的なアーガイル柄が程よい存在感を放ちつつ、品の良さを感じさせてくれます。加えて、Vネックの深さも絶妙で、シャツとのレイヤードを楽しんでいただけます。

1940年代頃から、一般的な軍服にはカーキをはじめとする保護色が用いられていましたが、それとは対照的に、医療スタッフは「ロイヤルブルー」と呼ばれる鮮やかな色が採用されていました。このロイヤルブルーは、英国王室のオフィシャルカラーに由来するもので、戦場において軍医や医療従事者を即座に判別するために選ばれた、きわめて実用的な理由を持つカラーで、混乱の中でも一目で役割が伝わるよう配慮された色使いではありますが、初めて目にした際には、そうした背景を知らずとも、機能性以上に強いファッション性を感じさせる印象的な色でした。

コートは全体的にオーバーサイズなシルエットではありますが、肩まわりに癖のある張り出しはなく、細身の私が着用しても無理のない、自然な馴染み方をしてくれましたし、分量感がありながらも着られている印象にならず、バランスの取りやすさを感じました。そこからふと覗くアーガイルのセーターが、程よいアクセントを添えてくれ、ここで色を逃さず取り入れて良かったと素直に思いました。ブルーとグリーンという近接した二色が重なり合うことで全体に深みと表情を与えてくれます。

 

 

気になりましたら是非に。

 

 

SURR 古川