Category Archives: 未分類




今年の三月に御披露目した一着にて認識した“しっかりと古い年代でハーフコートSTYLE”のフレンチハンティングプロダクトという存在。それまでは古いフレンチハンティングと言えば全てBOXYなシルエットでテーラードジャケットを軸としたカチッとしたジャケット型だったし時たまそうじゃなかったとしても近年に近い個体だったので、しっかりと古い時代でありバーバリーバルカラーコートのようなフワッとしたプロダクトバランスは初めてで、そもそもにおいて出逢ったことがないだけでなく想像すらしたことがなかった存在なのですが実物を目の前にするとどうして今まで想い描かなかったんだろうと不思議に思うくらい“あってしかるべき”な存在価値がしっかりと備わった一着でした。たまにあるんですよね、イマジネーションのスポットにすっぽりと収まってしまうような存在って。往々にして実物を目の前にすると混乱します。
でもこれはそもそもにおいて謎な存在、出逢ったのはパリで現地を拠点にする御馴染みのフレンチカルチャー・スペシャリストの親愛なる敬愛なるコレクターなのですが、まず彼が知らないプロダクトだと。生地は50−60年代のフランス軍のヘリンボーン織りのカモフラージュでジッパーもフランス軍で用いられるものだけどミリタリープロダクトではない、右肩のおかしな位置にオランダのリベットボタンが付いていてよく分からない、スタイル的には稀に存在するフレンチハンティングハーフコート型である、と。最終的には再構築かもとのことでした。
そのカルチャーにおける生粋のスペシャリストでその道を極めた熟練のプロファッショナルが初めて出逢う謎の一着ということはどういうことか?それは我々にとっては特に堪らない最高な存在でカテゴライズされていないので探せないから運良く巡り逢える機会を辛抱強く待ち続けるしかない、我々が思うヴィンテージカルチャーにおいてある意味最も出逢いにくい存在ということです。

New 60s French anonymous military camouflage hunting half coat
もちろん謎だったらなんでも良いというわけではなく当然惹かれる何かしらが濃く内包されていなればいけません、デザインなのかスタイルなのかパーツなのか素材なのかその他なのか。そういう意味ではこの一着はかなり色々な要素が揃っていますがまず思うのは一着の服としてシンプルに格好良いということ、次いで思うのはミリタリーの生地感はやはり“強い”なってこと。
SURR 福留
△



ある時にSNSで“リネンを着ない”と言った意見を目にした。その時だったか別の投稿だったか定かではないが着ないどころか“人気がない”であったり“嫌い”と言ったニュアンスも含まれた意見もあって、リネンは服飾の歴史上常に人気があってヴィンテージカルチャーなんかは取り合いと言っても大袈裟ではないくらい需要があると思い続けてその旨を御客様方に主張し続けてきた私は心から驚いた、これは大袈裟ではあるが天地がひっくり返るくらい驚いた。
でもそれも正しい意見だなって、北青山の裏路地にあるマンションの一室でずっと“リネンは必須”と主張し続ける人がいるようにどこかにはずっと“リネンなんかいらない”と主張し続ける人がいるんだなって。幸いこの生業においてその意見を目の前にしたことはなかったが、もしかしたら覚えていないだけかもしれない。ほら、人間って都合良いじゃない?
そういえば先日某映画を観に行くことができた。それは長きにわたるシリーズ物の5作目で有名だし過去作品も人気なので公開したばかりは混み合うだろうから少し先かなくらいに思っていたのですがちょうどタイミングが合ったので公開数日後の平日に難なく席が予約できたのだ。しかしながら現代のアルゴリズム弊害あるあるか目に入れたいわけではないにも関わらず5の感想が事前にSNSで流れてきて、それが前作4と同じくネガティヴな意見だったので一抹の不安を胸に臨んだのだが幸い私は十分に楽しめた時に思った、きっと4の時にも十分楽しめた意見はあったのではないか と。そして私は自分の意思で選んだそもそもにおいて好意を抱いている対象に対してはネガティヴに捉えることは滅多にないタイプなのだ と。そしてSNSって色々と考えさせられるな改めて と。
自分の感想を抱くことはもちろん大切だし好意を抱いていたらオールオーケーも逆にどうかと思うが、現実性と照らし合わせた矛盾点とかキャラクターに対する不平不満とかは不思議に思った、だって映画だぜ?娯楽だぜ?子供向け作品だぜ?私はネガティヴ意見をSNSに書くことで何かが満たされたり達成されたりするタイプでは無かったようだがそれは世代も環境も関係ないだろう。だから全世界の不特定多数に向けて声を大にできる人は凄いと思う、それが大多数であればあるほど。凄いと思うけど羨ましいとは思わない、これは北青山の裏路地にあるマンションの一室の一つの意見。

New early00s Loro Piana cotton linen safari shirt
話変わるけど着て皺が入ったリネンの風合いってやっぱり素敵だと思わない?一度身体に沿わせただけではっきりと刻まれるまるで生きてきた証の年輪かのようなリネンの皺に惹かれるので、例えどんな意見があったとしても私のリネンに対する愛はこれからも変わらないであろう。
あと白シャツも永遠にアイコンだしサファリ要素も特に惹かれるけど、きっと白シャツ嫌い派もサファリ好きじゃない派もどこかにはいるんだろうな。これからは反対意見にもしっかりと耳を傾けて都合良く忘れないようにしたいところであるが、はてさてどうなることやら。
SURR 福留
△






(過ごしやすいという意味では)幸いにも涼しい6〜7月初旬でしたから装いもだいぶと余裕があるというか選択肢が多くて有り難い日々でしたね。ちなみに私は7月にピュアカシミアフランネルでカシミア着用新記録を打ち出そうとしましたが数歩外に出ただけで身の危険を感じたので帰宅して着替えました、流石に無理でしたね7月にがっつりカシミアは。でもそんな最近もただの単にボーナスタイムみたいなものですから暑くてあっつくて堪らなくて汗をかくけどなんだかんだ気持ち良いサマーデイズまで秒読み、ということで今年もアロハ,デザイナーズアロハの季節がやってきました。
これからが夏本番かつ暑い時期がしっかりと続きますからねぇ、覚悟しながら可能な限り楽しみましょうということで“夏、楽しんでる野郎“なアロハSTYLEは必須ですがオリジンのヴィンテージアロハは往々にして実用面においてリアルではございませんので、じゃあどうしましょう? → モードの熱量を宿し良い意味で芸術傾向も含まれるデザイナーによるデザイナーズアロハのヴィンテージプロダクトに身を委ねましょう が弊店の素直かつ理想的な夏の過ごし方です。アロハじゃない無地の半袖シャツ系統もございますがそれらもまとめて夏の在り方という事で。

New Designers Aloha Selection 2026
モードデザイナーたちも私たちと同じく,いや時に私たち以上にサマーシーズンを愛して楽しんで休暇を大切にしていましたから、その世界観の根幹的なアロハのノリって彼ら/彼女らにとって特に好きなゾーン一つだったはずで、好きな世界観は気分が乗るのが人の性というかやっぱり好きなプロダクトだったんじゃないかなって、楽しい色調とテキスタイルデザインとスタイル性の数々を見ていると思えてより良く感じられます。やっぱり好きは強いなって。
暑いの嫌だなって人もおられるかもしれませんが、その期間中ずっと冷房が効いた家にこもっているわけにもいかずでなんだかんだで出かけたりもしなきゃいけないと思いますから産み出す側の好きが詰まった楽しいサマーウェアを着て少しでも楽しんでくださいな。弊店にとってその筆頭がまずでザイナーズアロハということで機会ございましたら。
SURR 福留
△






自身の感性と判断だけで孤独に粛々と行われる買い付け旅順のセレクション内容がやっぱり毎回微妙に違うのでSURRの空間に並べる際にいつも“私は今こんな気分なのか”と自分で自分を振り返ることがしばしばでして、気分診断というわけではありませんがやっぱり物質を介すると露骨に気付けて個人的には面白い。ジュエリーもその通りで今回のセレクションに大きな石やボリューミーな造型が際立つと元来繊細なデザインが(何故だか)好きな私的にはとても新鮮、鳴々華やかさや強さを求める気分なんだなぁ と。
ということリングが十個とブレスレットが五本、ネックレスとピアスは出逢えず残念ですがブレスレットは常にもっと御提案したいなぁと思っているので五本も選べて嬉しかったです、個性も良い意味でだいぶとバラバラだしね。ファインジュエリーも様々なヴィンテージやアンティークと同じく出逢える時は出逢えないし出逢える時は出逢えるし、無理して選ぶことも意図的に諦めることも一切無く素直な気持ちで直感的に良いと思った品を全て選んでいるので毎年御提案する新作は常にその時の全力。なのでネックレスとピアスがゼロでも全然不思議じゃないですね私の勝手な趣味嗜好で勝手に判断しているだけですから、でもブレスレット五本は意外というか幸運だなって思います根本的にコレクターの元にも沢山あるプロダクトではないので一回の機会に五本も選べたのはラッキーだなって。ということでいつも本当にありがとうね、おばあちゃん。

New Antique Fine Jewelry 2026
引き続きふとした瞬間の“アラそれ素敵ね”のパーソナルな存在に成ることをひっそりと願いつつ今年も何かしらが琴線に触れましたら機会ございましたらどうぞ宜しくお願い致します。
SURR 福留
△




New Vintage Hermes Wallet,Charvet shirt & Gucci shirt
形態柄、度々問うて頂くのが入荷のペースでして設立以降一貫して毎週何かしらの新作が、と答えてきました。新しいクリエイションを御提案する形態ならば作り手側からの提案が御披露目の機になることが多いと思いますが我々ヴィンテージを御提案する形態であればヨーロッパ各所に足を運ぶ買い付けの旅順と現地のコレクターとの密なやり取りによる空輸の二本槍によってフレキシブルなセレクションが叶うのでジャケット十着の時もあればセーター二十着の時もあればシューズ一足の時もあったりと、その不安定さが逆に面白みであるとヴィンテージショップの真髄の一つで思っているものの、財布三点とサマーシャツ三着というのは流石に不可思議な組み合わせというか癖な食い合わせだと思うのですがその機であり気分だったので致し方無し。
金運うんぬんやら気付いたら日本でも挙げられるような一粒何とやらにはほとんど興味がない人生を歩んできたものの、流石にフレッシュでないと選びにくいし背中も押しかねるということで様々なヴィンテージの区分においてもセレクション難易度が高い一つである財布とあって、弊店では四年ぶりとなります。財布に限らずヴィンテージじゃなきゃいけないというプロダクトではありませんが財布に限らずヴィンテージならではのデザイン個性と吸引力が一部においてあるのは確かで、“全人類の全要望に可能な限り応えたい”で御馴染み(そんなフィロソフィーはありません、私が勝手にそういう姿勢だと思い込んでいるだけです)とあってヴィンテージ年代においても2026年の実用性をしっかりと満たしてくれていて、かつプロダクトデザインとして長けている、この稀有な水準はHermesだけではと切に思う今日この頃です。凛々しい長財布(コインポケット付きでサイコー)と優しい折り畳み財布(これもコインポケット付きでマルチ収納でサイコー)とリンゴコインケース(ただただサイコー)の三種となりますので機会ございましたら宜しくお願い致します。
“我々がわざわざ御提案するのもおこがましいですが…”と前置きしたあの日からドンドンとセレクションが難しくなり店頭に無いことがほとんどになってだいぶと経ちまして、事実今期これが初めてとなりますヴィンテージCharvetの御提案ですが、そのうちの一つが特に稀有な半袖となってくれたことはシンプルに喜ぼうと思います。わざわざ御提案するのもおこがましいのと同じくわざわざ挙げるのも野暮ですが、世界最高峰のシャツとされる所以を実感させる丁寧で贅沢で一種のロストテクノロジーな各所はいつの時代も確かに輝きますね。もう一度言いますが半袖はただただ嬉しい。90年代トム・フォードによるGucciの半袖も同じく嬉しい、サマーSTYLEでリゾートLIKEでもあるけど凛としててファッションの味が濃くて格好良さのベクトルが濃いって夏場は本当に助かるし頼もしいですよね。気が向いたら裸にいかがですか?って特に言いたくなっちゃいます、トム・フォードによるちょっとドレスな半袖シャツって。
ということで三点と三着でした。
SURR 福留
△



最低限の芯による軽量化とコットン98%×ライクラ2%による特出した柔軟性によるテーラードジャケットの体ながらカーディガンと同義な快適さ、だけど様式はテーラードジャケットだからしっかりとファッションの香りがするし綺麗な印象だし時と場合によってはきっちりと魅せられるのは、うん嬉しかったり助かるよね。



これはピュアサマーウールのセミシアーな清涼感で裏地構築は完全にゼロだからよりカーディガンに近しいプロダクトバランスだけどちゃんとジャケット、ちゃんとテーラードジャケットとして通用する絶妙な着地点かつ首元までボタンがあるからカバーオール,それこそお国柄なフレンチワーク風に着こなせる振り幅が楽しいったら有難いったらない名作。
お陰様でサマージャケットをお召しになられる方が徐々に増えられている印象を抱きますがまだまだ、まだまだ足りませぬ。もっと楽しみましょうぞ夏の,真夏の羽織り と言っておきながらも諸々の兼ね合いによるヴィンテージとしての生存確率の低さゆえに御提案の個体数が限られ、それは往々にして出逢いの運というよりも単純明快な総数なので“あの年は多かった・この年は少なかった”的なヴィンテージあるあるが通じず、結局のところずっとあんまり出逢えない=御提案が限られているというのが実情ゆえにもどかしい限り悔しい限り。夏を感じさせる季節体感が長くなっている昨今は特に重要な存在なのに夏の,真夏の羽織り、先のカーディガンと同じく。

2000s&2001s Hermes homme Summer Jacket
より研ぎ澄まされたシャープでミニマムなスタイル性に移行する直前のクラッシックな紳士服世界観を軸とした一層に不変的な設計によるHermes hommeのニットLIKEなサマージャケットには25年と26年を経てもなお隅から隅まで男性のための軽快で清涼な幸せが詰まっています。2000年最初頭にはまだスマートフォンが存在しておらず日本国内でようやく携帯電話でテレビが見られるようになった頃で生活様式は今とだいぶ異なりますが夏を快適に楽しく過ごすために必要な羽織としての要素性はほとんど変わりないように思います。
そして服を見に行く・選ぶという感覚もことSURRの店頭においては2000年初頭とほとんど変わりませんので、引き続きじっくりとゆっくりと向き合って選ぶ選ばないは別として楽しんで頂きたいし私も楽しみたい よね。
SURR 福留
△






どうもこんにちは、ミスターカーディガンです。先日大好きなお墓参りに行ったのですがちょうど晴れていなくて暑くなくてでのんびり過ごすにはうってつけの好天に恵まれたこともあってついでに海に立ち寄ったのですが、可能な限り手ぶらで荷物を持つとしても最低限で可能な限り身軽が信条なのでインナーの替えを持たずにコットンニットジッパージャケットを羽織って行ったところ案の定それなりに濡れて乾かなかったのでインナーゼロ+コットンニットジッパージャケットのみで帰路に着きました。そう、ミスターの称号を有する私くらいになるとニットジャケットも時にトップスに成ります。
それこそジッパーだったらスライダーの位置次第で自由自在、ボタンのニットシャツがトップスならばジッパーだってトップスじゃあないかってなもんでいつからかそう思うようになり、いわゆるなカーディガンも羽織りというプロダクトであると同時にトップスという意識が加わりまして、まぁ流石に首元が大きく開き過ぎているのでインナーをゼロにはしませんが肌着だったりライトなトップスをインすることでカーディガンを脱がない前提のスタイルが完成するといったところで二度美味しいったら有益ったらありません。
楽しまれていますか?春の夏のニットの羽織り。素材感や清涼感ゆえに秋や冬向けの個体に比べるとどうしてもフラジャイルになりがちで目指せヴィンテージニット専門店の弊店的ですがなかなかどうして御提案の機を掴めないのが悔しい限り。でもやっぱり美味しいし有益だし楽しいですよ、プロダクトとしての特性を理解すれば夏も無理なく着られますから。やはりこの時期になると御客様方から“逆に夏の格好って難易度高い”的なお話をよく聞きますし私もそれは感じます色々な意味合いで難易度高いなって、だから無理なく着られる羽織りって嬉しいよ。

Summer Knit Jacket
良い意味でファッション的な癖ゼロなロロピアーナのコットンシルク、大人のジャージと言わんばかりなmaloのピュアカシミア、そして既にONLINE掲載済みのGucci by Tom Fordピュアロウシルク。弊店感覚的にはかなり稀有な面々です。
SURR 福留
△




ということでPRADAに続きましてHermesです。前者がモードカルチャー目線で意図的で作為的な身体に寄り添うボディバッグを設計・提案していたのに対してこちらは様々なバッグプロダクトがモード目線とは異なる(それらが無かったわけではないとは思いますが、あくまで主軸は異なる)角度で設計されていた中から身体に寄り添うボディバッグを切り取った,更に言えばそれらは当時ボディバッグという提案であった可能性が極めて低い時代に製作された品々のため我々が今の目線で身体に寄り添うボディバッグとして“勝手に”再解釈している が正しいところ。そもそもにおいてボディバッグ=コンパクトなサイズ感が主軸でしょうか?私もそう思いますが一方はかなりちゃんとした容量ですしね。
でも勝手に再解釈しているからこそ何でもかんでもということには自分なりにしていないつもり、結局のところ幾つかの持ち方ができることが多い中でも身体に寄り添わせて持つのが一番しっくりくるバランス感だったりクロスボディしてぐるりと前方に持ってきた時に色々と出し入れしやすい設計だったり、一応ではありますが自分なりにボディバッグとしたい感覚の基準は設けているつもりではあるのですが、となるとなかなかどうしてそれに当てはまるヴィンテージHermesバッグは少ないです。この感じで持てるバランスは前回のDiaryの通り個人感情的に優先順位高いので意識的に探し求めていますから、ずーーーーーっと。

New Body bag from Hermes
向かって右はしっかりとした容量で私だったら二泊三日は絶対余裕で場合によってはもっといけますから、日常的に荷物がちゃんと有られる方でも滞りない方が多いかと思います。向かって左は概ねではありますが500mlやら600mlのいわゆるなペットボトルが二本+アルファの余裕はあるかと。試したいのですがいかんせん私はペットボトルドリンクを飲まないのでテストできません、流石にこのためだけに二本買う気にはならない。ずっとスタンレー派なものでして、プロダクトとして大好きなんですよスタンレー。単純明快にずっと冷たい/ずっと暖かいのを飲めるの有難いですしね。数年前から国内でも一層人気になったのですが、そのトリガーとなった海外の事件ご存知?確か車が燃えた事故があって鎮火後に中から黒焦げのスタンレータンブラーが発見されたけど中の氷は溶けてなかったとかで改めて評価が高まったとか高まってないとか。でも全然あり得ますよスタンレーなら、そういえば今年の母の日にはラベンダーのやつ贈ったな。ということで向かって左はスタンレー16オンスのタンブラーだったら三本は入るか,入るけどジッパーは閉まりきらないくらいかと思いますのでちょこっと荷物とだいぶプラスアルファいけるので、個人的にはこちらもかなりしっかりした容量のボディバッグです。
SURR 福留
△






人生で初めてちゃんと選んだちゃんとした鞄がメッセンジャーSTYLEであったこともあって、どうやら私は往々にして両手が空くことに優位性を感じる傾向にあるようで、もちろん手ぶらに越したことはないものの仕事道具を省いたとしても何かしらの荷物は日々持ち運ばなくてはならず、もちろん常にポケットいっぱいの装いではないし何故だか年々パンツポケットにスマホやカードケースを入れることすら,その膨らみや重みですら煩わしく感じるようになってしまったので鞄を持たないという判断に無理が生じることが増えてきました。ちなみにここ最近の私の持ち運ばなくてはならない品々は1:カードケースと鍵とスマホ(←これは絶対)、2:イヤホンと水筒と御弁当(←無い時も)、3:ガムやリップクリームやエコバッグ(←これも無くても)で1から3全て揃えても小さいペットボトル二本ちょっとくらいの体積なのでまぁマルチポケットジャケットとかだったらいけるっちゃいけるかな?だいぶとズッシリだけれども。
そう、両手を空けたいがためにジャケットに無理くり入れてズッシリするってのも一体全体どうなのよと自分でも思います、見た目や心地以上にマインド的に。どこかまではいけるんでしょうけど、どこかからは粋じゃない。かと言ってイージーなエコバッグをメインバッグにする気分にはならないし、昔のように“オレの鞄?これ”とタワーレコードのビニールバッグを差し出すわけにはいきませんしね。あの頃は二万円分ポイント貯まるくらい好き好んで足を運んでいたし渋谷109の地下の男子トイレの鏡を使ってファーストピアスを一度に三個まとめて開けることもできたけど、もうタワレコ行ってないしピアスの穴も開いてるしね。
という話とは関係無く一年の間で定期的に,パリやイタリアやイギリスを歩いている時なんかに強く欲しいなと思う機会がありながらも、欲しいと思って各所を訪ねて出逢えるというわけでもないので結果的に出逢えず今に至っている未だクリア出来ていないバッグプロダクト課題の一つがボディバッグなんです。まぁ私の場合は結局のところ他のファッションプロダクトと同じく“まぁこれで良いか”マインドに着地できないのがスタートでありエンドの問題点なのですが、しかしながらそれをやってしまったら全てオシマイみたいな性格なので変える気は無いし変える気があっても変えられないのですが。特に昨今においては適当に石を投げても何かしらにボディバッグにヒットするような世の中かもしれませんがなんでも良いってわけではないですもんね。皆さんはお持ちですか?ボディバッグ。便利でしょうね、便利なんでしょうねぇ。

New Body bag from PRADA
でも便利なだけじゃダメでやっぱり諸々において素敵じゃないとなってなるとミウッチャ・プラダさんがパイオニア、PRADA Uomoよりも遡れる世界観で事実ヴィンテージ年代に限らず近年においてもだいぶと気が利きまくった何より諸々において素敵なボディバッグが揃っていますもんね。もしかしたら彼女が参画してからコンスタントに提案され続けてブランドの顔で在り続けている一つがボディバッグなんじゃないでしょうか。学生時代に街中で政治活動とかする時とかもボディバッグ使ったりしてたのかしら、彼女。そう想像させてくれるくらいパーソナルなLOVEを想像させてくれるプロダクトです。
ちなみに上のとは別でかなりの珍品が一つ。

手首に巻くのもボディバッグって捉え方で合ってる?
SURR 福留
△



今年はいつもよりも夏を先行して先攻される方が多い印象だったところで先日の台風でまた涼しくなりましたがサマーニットをたっぷりと御披露目、ONシーズン/ONタイムを基本とする弊店的にはこれで夏,封切り。少し前からスイカも並んでるし今日出勤前に紀伊國屋寄ったらとうもろこしフェアやってたから、もういいよね。無理なくアウター着れる個人的には楽しい涼しい気候で数字的には先々数日もまだまだ涼しそうだけど今日出勤して秀和レジデンスの階段上がって廊下曲がったすぐにピエロの人形が置いてあって、これまでなぜだか分からないけどビックリした時のリアクションが著しく鈍い私ですが思わず“ヒィ”って口に出すほど肝冷やしちゃったから、いいよね。マジでビビったんですけどピエロの人形、ダメじゃない置いといちゃ?同フロアに住んでる画家のおじいちゃんビックリして転んだらどうするのさ。2時前に見たらもう無かったけど、それはそれで怖いんだから。
それが仕事とはいえ今年もせっせと集め廻り巡りましたサマーニット、コットン,リネン,ロウシルク,コットンシルク,コットンカシミア,リネンシルクなど、合計19点は弊店にとってかなりのボリュームです。カシミアをウインターニットと全くもって同じくの熱量で最高に楽しいサマーニット、だって単純明快に心地良いし格好良いんだもの。きっと以前の私はそこの貴方と同じく夏が苦手だったかもしれないし夏を煩わしく思っていたかもしれないけれど、今の私は結構好き。まぁこれに至る要因の一つに“嫌っててもしょうがないし”的なマインドがあったのは事実ですが、それ以上に“これが楽しく着られるから・身に着けられる”という存在のおかげというのが最たる要因で、その大きな一端を担っているのが紛れもなくサマーニットです。結局ニット年中ニット、宜しくどうぞ。



New Summer Knit Selection
まだまだ羽織れる限り羽織りたいけどね?それと同じくらい心地良く汗かいて気兼ねなく洗ってカラリと乾かして自分と他人の肌と心を溶かすほどに心地良いサマーニットを楽しみたいし、御耳拝借できるなら御提案したい。福留 健太でした。
SURR 福留
△

フレンチプレタポルテモードのパイオニアからイタリアンモードのパイオニアにバトンを繋げるのは弊店にとってごく自然なことですが、シンボリックなトレンチコートに続くとなると相当な重積であり容易にバトンを繋げるべきではありませんが、幸いそれが叶う一着がありました。まだまだ“男性のモード”という土壌が豊かになる以前の、端的に言えばまだ受け入れる人々が少なかった時代,80年代初頭の一着です。







モードカルチャーと異なる文化要素を取り入れることで新しいスタイルを生み出すロジックは前時代のオートクチュールから定石ですが、フェンシングSTYLEというのは近代に至るまで一貫して新鮮。分野で言うとスポーツカルチャーになるのでしょうか、剣闘という独自の観点からなる様式はこのように当てはめられると驚くほどモードデザインと親和性が高いことが解りますし、ファッションスタイルとしての豊かさを認識できます。
ヴァレンティノ・ガラヴァーニにおけるスポーツジャケットなんて炊き立て新米土鍋ご飯と辛子明太子のごとく絶対的な好相性ですがこちらはスポーティーでありながらドレステーラー的な強い構築でして、カジュアルにあえて振り切らない緊張感もまた特に古いメンズクリエイションならでは。身体に吸い付くようなフィッティングと滑らかなコットンの素材表情,カッティングエッジな機能性意匠,袖付けの大胆さ,ネイビーとブラウンのカラーコントラスト,丸さとコンパクトな収まりのバランス。オリジナリティーと創造性の度合いからフレンチモードと双璧を成すイタリアンモードの祖たるゆえんを改めて御認識頂けることと思います

New early80s Valentino Uomo fencing-style bicolor cotton jacket
イタリアの僻地のコレクターの元で出逢った時に“こりゃとんでもないぞ”と興奮しましたが改めて向き合うとそれどころではなかったです。服飾史と向き合うことを生業とする私としては歴史的観点を踏まえた求心力がありますし拙いながら構築を踏まえた特性の論点が挙げられるものの、着た時にまず服飾史うんぬんも構築特性うんぬんも関係無い,言い方悪いですがそんなんどうでもよくなるほどのシンプルかつ圧倒的な格好良さをストレートに味わえるというのが素晴らしい、先のムッシュのトレンチコートも全くもって同じくでした。
弊店にとってヴァレンティノのメンズクリエイションは主戦力の一つですが、ここまで古い個体はなかなか出逢えず創造性という点においてこれほどの濃度はほとんど皆無、ゆえにこちらも紛れもないCを代表するCです。
SURR 福留
△

モードカルチャー過渡期の1969年にひっそりと産声を上げ10数年という短い期間で幕を閉じた“ムッシュ・サンローランによる”Yves Saint Laurent Rive Gauche homme、以前は本国の専門的なコレクターですら認識していないため当然ながらヨーロッパ各国において市民権を得まくっているVintage Yves Saint Laurentにも関わらずふとした相当に幸運な瞬間にしか出逢えない、それこそ2017年にサンローラン財団がミュゼを設立した時に1969年からと知ったほどにそもそもにおいて資料すらほとんど残っていない、仰々しい言い方になってしまいますが弊店にとっては幻の存在であり伝説的な存在価値であり、出逢えた際には特級に扱わざるを得ないのが“ムッシュ・サンローランによる”Yves Saint Laurent Rive Gauche homme。きっとその扱いはこれからも変わらないと思います、だって10数年前に存在を認識した頃から出逢いの確率が変わらないんですもん、10数年前に例えば年に1〜2着だったとしたら今も年に1〜2着。時が経っても“無さ”が全然変わらない、と言うかずっと無い、厳密に言うと年に1〜2着も無い。減り続けて然るべきなヴィンテージという世界にも関わらず無さがずっと一定というなんだか不思議な存在、まぁもちろん正確には減り続けていることは間違いありませんが。





ムッシュの偉業はそれこそミュゼを訪ねれば実物を拝見できるし氏の人生も幾つか映画にもなったくらいですし過去Diaryでも何度か触れてきたのでここに細かく記すことは控えますが端的に言うとムッシュのクリエイションで男性用のトレンチコートというのもまた大事件です。良い意味で時代を感じさせる大きな襟を筆頭に各所拡大された意匠,ハンティングやワークなどのタフカルチャーを想起させるパターンメイクにポケット設計,だけど当然のごとく圧倒的にエレガントなスタイル像,裏表が同素材=無双仕立手という贅沢。究極のクリエイションっていつもなんだかんだで自然体と言うかサッパリしていると言うか、爽やかなのよね。

New late70s Yves Saint Laurent Rive Gauche homme “MUSOU”cotton design trench coat
最近また考えたんですよねファッションの価値や評価に関して。まぁ正直考えなくていい事柄と言うかそれに囚われるとアレだったりシンプルに楽しくなかったりもするのですが、そこを考えるのも仕事っちゃ仕事なので。【A:沢山存在していて価値(評価)が高い、B:沢山存在していて価値(評価)が低い、C:ほとんど存在していなくて価値(評価)が高い、D:ほとんど存在していなくて価値(評価)が低い】、ヴィンテージという有限資産の世界に居るとこのAからDが判断の軸の一種になることがあるのですが、もっとAとCの差異を意識して重要に捉えなきゃなって。価値が評価が高いから偉い・凄いではありませんが、服飾史に敬意を払うにあたっては価値や評価を無かったことにはできませんし私の中ではCは特に心動かされること多いので、今まで以上に意識して重要に捉えなきゃなって。このトレンチコートは至極当然C、Cを代表するCね。
SURR 福留
△

“公文書用鞄”と名付けられたHermesバッグプロダクトSac a Depechesはジュエリーのように美しい錠前パーツを象徴として主に男性用バッグとして長らく愛され続け、生誕から一世紀を目前とした現在もハンドルタイプではなく身体に寄り添わせる“Messanger”の呼称のアップデートVer.が人々をキュンキュンさせていますが、遡ること40年ほど前にも同じ感覚チャンネルで製作された名作個体が一時代のみ存在していました。


錠を開くと展開するフラップの内側にはメインポケットの他に二箇所のスリップポケット、そして背面にも配置された一箇所のスリップポケット。オリジナルSac a Depechesを彷彿とさせる実用意識,特に露出した背面のスリットポケットがもたらしてくれる機能性という名の豊かさは想像し尽くすことが叶いませんが、人生の様々なフェイズで常に変化し続ける使いやすさと有用性ながらこれらはいつのフェイズにおいても常に有難い要素性で在り続けてくれることを私は確信しています。ある時は程良く有難い、またある時は猛烈に有難い。ちなみに鍵の開け閉めに加えてフラップの開放に一手間を要すると錠前ですが面倒であれば閉じなくてもしっかりと覆い被さってくれて本体とストラップの重心もずれないので日常的な範疇であれば無理なく活動可能、この点は実際に御体感ください。


ある程度収納力の上限が決まっているのでストラップの結合はこれで充分、ましてやこの点にも美意識を注いでくれる感性が嬉しくてなりません。W19cm×H28cmで特有の造詣システムゆえ身体にすっきりと収まり印象としても体感としてもコンパクトな鞄の範疇なのですが、マチの立体展開がとにかく秀逸なので見た目印象以上の収納力も魅力。ペットボトル一本はある程度膨らむものの無理なく入りました、二本は手持ちになかったので実験していませんがおそらくは収納可能だと思います。これも見事。


New 1992s Hermes Sac a Depeches “SACOCHE”
何よりもプロダクトデザインとして日常を彩る鞄という道具として格好良くて堪らない公用文書鞄のボディバッグVer.であるSACOCHEモデル。約一世紀製作され続ける名作の説得力とそれをアップデートした有り難さ,見事さ,堪らなさは筆舌に尽くし難いです。私は何よりもストラップを半分にしてハンドルにもできる機能性が素晴らし過ぎて仕方ないのでこれを発案したデザイナーに金一封と季節のフルーツおよび銘菓,河川蒸気を贈りたいところですが、まぁ彼ら/彼女ら、そしてHermes社としては“これくらいの気付き”は当たり前のレベルなのでしょう。
SURR 福留
△









先々に春夏のトップスとして弊店なりの各種を準備中ですが一先ずはなんだかんだ夏になったら半袖でも暑いし、なんだったら徹底的な冷房環境だったり陽射し避けだったりで逆に着るのよね で御馴染みの長袖シャツセレクションを御披露目です。今期もヨーロッパ各所を巡って文字通り(本当に文字通り)コツコツ集めましたが結果的にはプレーンな装いが多めとなりました、これは偶然かな?必然かな?プレーンとは言えミニマムとは言えデザイナーズヴィンテージ・カルチャー、真面目なようで不真面目=不良なシャツばかりですからスーツのインナーで真面目に着たいという御要望には御応え致しかねる個体ばかりですが御了承くださいませ。まぁ正確に言うと着れないことはないけどやはり“ファッション“に成ってしまうという捉え方が正しいです、弊店としてはそれが最高なのですが。
個人的には今年も不良なデザイナーズヴィンテージのシャツを特に不真面目に、徹底的にラフに気楽に羽織って,そう文字通り羽織るくらいの感覚でボタンも適当に留めてな着こなしを御推奨したい心持ちですが言うまでもなくお任せします、徹底的に不真面目にも徹底的に真面目にもちょうどその中間くらいでも着られるのが良いシャツの証であり未来永劫格好良いシンプルなシャツスタイルの証ですもんね。
今期はこれまでにポツポツと長袖シャツを御披露目してきましたがなんとなく例年以上に早い時期から涼しい着こなしを求める方が多いように感じられました、確か4月のふとしたタイミングでとっても暑い日があったんでしたっけ?ちょうど買い付けの旅順中だったので体感していなくて少し置いてけぼりな気分なんです。例によって早めに夏の装いしたら夏本番で飽きちゃうぜマインドなので着られる限りはジャケットも羽織りたいしセーターも着たいしなもので、昨晩と今朝が冷え込んだこともあって今日なんかはピュアカシミアフランネルシャツを楽しく羽織っています。慣れもあるでしょうが私は平気。なので今回のようなシャツセレクションを着るのもちょっと先の楽しみにしています。

New Designers Vintage Shirt Selection
SURR 福留
△


TEEシャツが下手っぴな弊店の今期初ヴィンテージTEEは70年代フランスの中小企業オリジナルプロダクトと相成りました。コンランドリーショップ(向かって左)とレジャー用品メーカー(右)の自社フットボールチーム用のオリジナルユニフォームで文字は全て手刺繍というグッとこずにはいられない個性、同雛型なのでJSCチームのコインランドリー店メンバー用とレジャー用品メーカーメンバー用でしょうか、もしくはJSCという大会用なのでしょうか。サイズ的にティーンというより大人向けなのでこれを着ていた人たちが当時20歳だとしたら今70歳くらい?マジで弊店にとって最高のヴィンテージTEEです。ちなみにシルエットもTHEセブンティーズなのでいわゆる今っぽいヴィンテージTEEのバランス感と全然違いまして、端的に言うと好みを滅茶苦茶に選びます。そこも最高。


これもTEEシャツに続いて弊店にとっては一足も二足も早いサマープロダクト、これ系のニットプロダクトは今年も可能な限りしっかりと御提案したい所存ですがまずはこれが第一歩です。90年代のValentinoによるコットン×ヴィスコース×シルクの蕩けるようなテクスチャーで過去に一着だけセレクションすることができた構築、当時も超欲しかったのでこれも超欲しいです、だって文句無し過ぎるのだもの。ガンガン汗かいてガンガン吸わせてガンガン洗濯機で洗ってゆるりと自然体なエレガンスでどうぞ、シルエットもやはり気が効いてるんだ。


これも一足も二足も早いサマープロダクトかつ弊店において特段に稀有な“普通のトラウザー”的バランスの一本、透けるほど軽いヴァージンウールでチャコールグレーでタック構築でCeline hommeで。大当たり。


上ほどではありませんが十分に軽やかなサマーウールトラウザー、チャコールグレーに対してこちらはランプブラックですから同じく特段に稀有な“普通のトラウザー”的一本。でもこちらはヴェルサーチェのクリエイションなのでエグ味出ちゃうかもですが、それでも弊店だと十分に普通,スタンダードです。


超色褪せ加工のブラックジーンズ、この個性もモードデザイナーによるジーンズの始祖であるヴァレンティノにおいて大変に貴重です。存在価値以上にメンズスタイルとして抜群に格好良いからねヴァレンティノのスタイルバランスにブラック(これはライトグレーだけど)ジーンズって。この格好良さが自分の普通に成る人生って強いと思います。


新潟県産コシヒカリの新米に福岡の辛子明太子に豚汁というわけではありませんが、見ていて心が落ち着く癒されるイタリアンクリエイションにおけるアヴィエイターSTYLE設計、なのでナインティーズのボンバーシルエット哲学にピュアシルクの迫力が加わるとまた良きです。帰り辛子明太子買って帰ろうっと、良い感じの売ってるといいなぁ。


個人的に源流であるニットプロダクトに次いでブランド哲学を的確に現していると思える、そしてきっと当人がフェチズム的に好きなんじゃないかしらと妄想しているブルネロ・クチネリのレザープロダクト。2000年代中期のこちらは良い意味で時代性を反映させた良い意味で今とは異なるスタイルバランスと“らしい”クラッシックで屈強なバイカーデザインが光ります。あと裏地がゼロ、この特に軽量な構築は嬉しいです。ちなみに正確に表現すると海松色(みるいろ)っていうグリーン系統の色名なんですけど写真では全く表現できていないので実物で宜しくお願いします。緑のレザーにキュン。


ピュアリネン、裏地ゼロ、ポケットいっぱい、WORKのバランス、綺麗なシルエット。2004 Hermes hommeの大々々傑作。
以上、色々な新作でした。
SURR 福留
△



ちょっと久しぶりとなった大好き過ぎるHermesバッグモデル、毎回ではないものの積極的にDiaryでも取り上げているのですが御認め頂くタイミングが本当に有難いことにいつも早いので実物を手に取って頂けていない御方がまだまだいらっしゃってもどかしい限りです。とは言え鞄の必要性は人によって人生によって,人生のフェイズによって異なりますのでこのプロダクトを“全て”の御客様が要しているとは思いませんが、要されるのであればひと匙でも御興味頂けるのであればとっても強く背中を押したい気持ちはこれからも変わりません。はてさて今回はどんな御客様の元へと辿り着くのでしょうか。そういえば昨晩スタッフと御飯を食べている時に私はファッションプロダクトに対して“お迎え”という表現を用いるのがどうも苦手という話をしました、だって無機物だぜ?と。今考えるともっと実のある話をすれば良かったかなとも思うのですが仕事が終わって真面目な話をするのはあまり得意ではないタイプなのでしゃあなしですね。真面目な話は仕事中にしましょうぜ、と。

New 1985s Hermes bicolor leather boston bag
二度目となる1985年個体、今回はサイズ50。改めて冷静に思うとちょっと感動するくらいしっかりと古い時代の嬉しい嬉しい大容量でヘヴィーユーズに相応しい型押し牛革ですから引き続き気を使わずガンガン御活用頂きたいと個人的には思いますがもちろん大切に向き合って頂いてもOKですよ、御自身の性格に則ってくださいまし。
SURR 福留
△


パターンをフランケンシュタインよろしく訝しく繋ぎ合わせたりシームを意図的に分断し裏地を覗かせるという大胆ながらシンプルゆえ仰々しいロゴのように目を引かないモードの概念、この高位な目線もまたティエリー・ミュグレーという服飾史における重要人物の一人からしたら当たり前のものなのでしょうが昨今の多角的なヴィンテージの流れや多角的なアーカイヴという単語表現になるより遥か以前からヴィンテージとして,そして真のアーカイヴとして世界中の愛好家に熱く支持されていたデザイナーの一人であり、例によってウィメンズのオートクチュールやプレタポルテはまだ流通しているもののメンズのプレタポルテがほぼ皆無がゆえに男性に向けられたベクトルのそれを画像で目にしたり実物を目の前にする機会は25年前も今もほとんどなく、時間が経てば経つほど出逢えなくなってしかるべきなヴィンテージの世界でありながら“今も昔も全然ないから逆に今も昔も出逢いの確率が変わらない”という言語化するとちょっと面白い感じになるのがこのような弊店にとっての特級な存在であり、色々と商談がまとまった頃にドヤ顔で裏から出してくる存在であり(こういうことする人、結構多いんですよ。で、それがまた格別に凄いから悔しい)、出逢った次のコレクターに見せたら奪われそうになった存在なんです。まぁ奪おうとする気持ちは分かるけれども。




ということで90s Thierry Mugler hommeのレザーバイカージャケット。ミュグレーを御提案する機会は弊店においてあまりありませんが店頭においては“服飾を専門的に学ばれている方はきっと御存知”と言った捉え方でお話することが多いデザイナーです、もしくは今日に至るまでどこかで知る機会があったファッションLOVERか。後者は個人的には珍しい事例だしさらにミュグレーが好きという男性が居られたらかなり稀有と言うか“めっちゃ変な人なんですね!”と素直に思いますし口にも出しちゃうかも、だって猛烈に素敵な変な人だから。ミュグレーの本質的な世界観は本当に奇特でありだからこそモードデザインをアップデートさせたし服飾史に名を残すし今なお人々を熱狂させていますから素直にファッションを楽しんでいる過程でミュグレーを知り好きになった男性がいたら私は本当に変で最高に素敵でどんな人生を送ったらそう成るのか気になって仕方がありません。恐らくはとてつもなく純粋で動物的な感性を有していて、それはデザイナーとしての素養に近いのだろうと思うから。なにせ私はそれらを有していない。ちなみに服飾を専門的に学ばれている方は別、その姿勢と環境でミュグレーを好きにならない・尊敬しないことはきっと不可能です。
歴史が積み重なれば自ずと多数派と少数派に分けられますから、後者であったミュグレーが1975年に初めて発表した昆虫や獣や合成生物がモティーフとなったコレクションはパリジェンヌやパリジャンにとってそれはそれは奇特に映ったそうですが、自身を“美の闘士”と称した彼はそのまま邁進するどころかドンドンと進化して人々を納得させ熱狂させます。
なのでこのフランケン的であり分断されたレザーバイカージャケットは物凄く優秀。大胆ではありますがシンプルなのでモードデザインとしての尊さと稀有さは充分ながら現代の洋服として捉えた時に“普通さ”も漂ってくれるバランス感なのでシンプルに着易くて着こなし易くてシンプルにとっても格好良い、もう一度言いますがミュグレーの本質的なプロダクトにおいてこのバランス感は物凄く優秀です。
私はこれが生業で服飾を野生で専門的に学んできたので諸々を加味した御提案しか残念ながらできませんが、これは年間において稀に出逢える“そういう背景関係なく滅茶苦茶かっけえじゃん”の拳一本でバッタバッタとなぎ倒せるデザイナーズヴィンテージプロダクト、私なんかは先頭付近で真っ先に吹き飛ばされるモブ、おそらくは1ページの1/10のコマ割り中の隅の1ミリ実寸で書かれたら良い方でしょう。

New 90s Thierry Mugler homme leather biker desgin jacket
こういう存在のデザイナーズヴィンテージの品々をもっと沢山御提案したいし、しなくてはいけないマジで。仕事頑張ります。
SURR 福留
△




ポケットを衣類の部品と捉えるかデザインの要素と捉えるか。ARNYSは間違いなく後者であり、なおかつ強いこだわりと自信と確固たる哲学を抱いていたのではないかと度々思う。
そう考えるブランドやメーカーは他にも沢山存在すると思うけど、彼らのそれはやはり一味も二味も違うし歴史と経験とおそらくは生まれと育ちに伴う説得力があるからこそ格別。当然かな職人技術が要されるがそれ以上に感性が圧倒的に要されるのでどこにも真似できなくて、もしかしたらなぞれるかもしれないが所詮はなぞるだけの一過性なのでそれ以上には辿り着けない、これまで散々っぱらやられてきたことできっとこれからもやられるんだろうな。
そんなポケットという名の部品である以上の哲学デザインが注がれたこのハーフコートもまた本当に良いプロダクト、今週の新作群も個人的にかなり充実しているけど単体でのご提案を我慢できませんでした。フワッと包み込むことを目的とした設計で身体へのストレスも皆無、でもカジュアル一辺倒と思わせておいて背中にひと匙のドレス感も漂う美しさもある、まぁ全体に漂うオーラが特級に美しいけど。砂漠のリゾート地を思わせるシックなカラーリングにヌルリとザラリとしたリネンのテクスチャーで改めて思いますARNYSって本当に生地が良い、言い過ぎかもしれないけどファッションブランドとして世界で一番良いのではないだろうか。
あまりこういうことは言わない方がよいというか、もしかしたら服屋として言ってはならない部類の話かもしれませんがこのジャケットは年齢を重ねた人,言ってしまえばおじさんに着てほしいと正直に言って思う。きっとARNYSもそう思って縫っていたのではないだろうかって、安い服ではないとか敷居うんぬんはあるかもしれないけれど根本的な思いだったり意図があったんじゃないかなって。なんとなくしっくりくるといった程度ではあるけれどその“なんとなく”ってかなり重要なんじゃなかなって最近度々思うんですよね。

New 90s ARNYS Paris linen coverall jacket
色々と考える,考えさせられる,考えずにはいられない存在だけれどもやっぱり圧倒的に良いプロダクト、正直言って邪念的なのがよぎることもあるけれど良いものは良いという感情はいつまでも大切にしたいし、ヴィンテージARNYSを目の前にすると素直にその感情になれるからシンプルに有難い。
ARNYSによるド直球なフレンチワークカバーオール型、特級に最高で最強に決まってるさ。
SURR 福留
△

いつも御愛顧くださりありがとうございます、SURR福留です。この度も例によってヌルリと、行ってきます!も着きました!も告げずに買い付けの旅順に出ておりましてこれを書いているのは全工程を終了し帰国便を待つ16日朝8時のシャルルドゴール空港、BGMはマリリン・マンソンです。
収穫に関しましては言わずもがなですので早速18日土曜日のOPENよりしっかりと御披露目致しますが、それらヴィンテージやアンティークの物理的なハントに次いで私にとって重要なのが捉え方や考え方のアップデート。硬水シャワーを浴び続けていると徐々に髪質がカールしてくるのと並行して異国にいるからこそ無意識のうちに辿り着ける思考がありまして、今回は特にユースカルチャーとSURRの在り方に関して心地良い着地点を見つけました。
特に調べていないのであくまで体感ではあるのですが買い付けの旅順においてユースカルチャー,若者,子供から少し経った人々を目にする機会が統計的に多いように感じられて、どの国・どの地区においても自身の年齢層と環境と趣味嗜好に素直に則った自然体な彼らや彼女らの姿,これはもちろん外見のファッションスタイルの話になりますね仕事柄 を目にすると“あ、いいねぇ”ってフラットに心から思います。それは2000年代になってから顕著になり続けているモードとユースカルチャーの蜜月の関係性から影響を受けているのは間違いありません。
私のとって最も解りやすいそれらの姿と在り方はSUPREMEのデザインチーム、SUPREMEを着こなす人々ではなくSUPREMEを生み出す側の人々です。彼らはSUPREMEを着ているのだろうか?着ていないこともあるのではないか、でも彼ら彼女らは徹底的に究極的にSUPREME。それは間違いなく自身の年齢層と環境と趣味嗜好に則っているからであると肌身で感じます。だから格好良いと思っても絶対に真似できないし冷静に向き合うと真似するのが野暮に思えるほどに個々が圧倒的なのですが、だからこそ裏を返せば自分のこれまでの生き方で彼らや彼女らと姿や形は違うけど同じフェイズに辿り着けるのだと、薄ぼんやりとふと思えたのです。
買い付けの旅順だとユースカルチャーの人々を多く見かけるし“いいねぇ”と思えるのでふとスニーカーに手を伸ばしたりスポーツジャージーが気になったりして良くも悪くも旅順スイッチが入っているがゆえに普段とは異なる判断に辿り着ける,時に辿り着いてしまうこともあって、まぁそれが買い付けの旅順の本質的な醍醐味の一つなのですが今回は上記の思考に辿り着けたこともあって無為に迷うことは無かったし迷ったとしても楽しむことができました、答えがちゃんとあったから。幼少時に親が言っていた“よそはよそ、うちはうち”って正しかったんですね、未だに気付きがあります、凄いぜ健一さん美和子さん。
ということでそんな気分でハントした品々を早速お披露目、ドレスってなに?カジュアルってなに?スポーツってなに?なんならヴィンテージってなに?みたいな感じで可能な限り一旦忘れて(取り払って)みようたいです。書き始めてちょうど30分、あと10分で搭乗開始なのでここらでやめときますね。
ここからは古川が明日お披露目する商品をご紹介致します。



















明日お披露目です
機会ございましたら、是非宜しくお願い致します。
SURR 福留
△





