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Indigo Linen / Diary1316
11.7.2025

フレンチカルチャーにおけるアンティークリネンのテクスチャー御想像頂けますでしょうか?ファイヤーファイター系とかダスターコート系とか、それを頭に思い浮かべて頂けたら話が早いのですがいやはや本当に驚きましたARNYSにおけるインディゴリネンのヘリンボーン織り、古来より怪物と称されるそれらフレンチアンティークリネンのテクスチャーに“届いちゃっている”んですから、存在したんですね00年以降でもその生地感って、って思いましたが違うんですよね。度々このような世界最高峰(と称して概ね差し支えないでしょう)の世界観に触れるとそれが普通なのかと錯覚しちゃいますが、違うんですよね。当時も今もイカれてる(と称するのは私にとって最上位の褒め言葉なのでお許しください)クオリティなんですよねこの世界観って。頑張れ現代の生地職人の皆様方、弊店は常に味方ですぞ。

 

 

ヨーク以外には袖も含めて裏地はございません、と言ってもそれも同じリネンなので裏地と言うよりも半無双的な?部分無双的な?なのでリネンヘリンボーンのデュルンデュルン感MAX、これくらいかな?の倍からデュルンデュルンだと思っといてください。あと各所の赤の差し色が粋過ぎます、このカラーコントラストはそれこそフレンチアンティークのファイヤーファイターを連想させるのはきっと偶然では無いはず。そしてパイピングが国旗と同じトリコロールで素敵です素敵過ぎます。

あと垂涎のサイズ表記50、この要素性は何より欠かせません。

 

 

 

 

 

New 00s ARNYS indigo linen Forestier

 

ファッションと向き合っていると時に邪念や雑念に囚われてしまうこと,囚われざるを得ないこともしばしばですがそれでも私は断言します、フォレスティエールは良いファッションプロダクトだ と。まぁそれには自分ががっしりとした体型なのでプロダクトとの相性が良く面倒くさがりで効率的なのが性に合ってて日常的な実用的な設計だと助かって脱がなくても無理なく過ごせる羽織りが根本的に好きという超絶怒涛のフェチズムが根幹にございますが。でもそうじゃない?フォレスティエールってシンプルに着やすくて格好良い、それに尽きない?

 

 

SURR 福留

Linen Silk / Diary1315
10.7.2025

これはやっぱり嬉しかったな、うん。ARNYSのセットアップ。例によって上下の世界観で製作されてもセットでは販売されずに購入者に選択権があったことが主だったのでそもそもにおいてセットアップであることが絶対条件ではなかったし、仮にセットアップで存在していたとしても時代を経ることで離れ離れになることがヴィンテージあるあるだし、そしてARNYSだし、サイズもジャケット48表記でパンツ42表記という御提案の振り幅が極めて広い奇跡的なゴールデンサイズだし、親愛なるARNYSだし、そしてロロピアーナ社のリネンシルク素材だし。これは嬉しい出逢いだったな、うんうん。

 

 

ARNYSのサマーマテリアルの代表格と言っても差し支えない涼しく心地良く何よりも美しいシルクリネン素材、御存知の御方にとってはウインク一つで通じる絶対的な存在だし御存知でない御方はあの美意識をこれから新たに認識できるというのが羨ましくて堪りません。独特のざらりとしたテクスチャー,自然な艶感,滑らかな肌触り,そして意外というわけではありませんがちゃんと強いので軽やかで涼しい素材感ながらちゃんと実用的、ARNYSのシルクリネンを知ったことで私は一層夏が好きになりました。

テーラードジャケットとハーフコートの中間くらいで自然体にシャープな設計にはフィッシュマウス然り立体的なポケットのカッティングにARNYSの美意識がみっちりと。もちろん良い意味でノーマルなテーラードジャケットでは無いデザインシルエットが最高です。サイズ表記は前述の通り48、細身な御身体の方が好相性で自然体にシャープなこともあって若干ゆったりめに来ても申し分無しでイコール46サイズくらいのお身体でも御提案が叶うという稀有な個体個性となります。トラウザーは信頼と実績のBernard Zinsとの協業、間違いの無いエレガントなテーパードシルエットです。

 

 

 

 

 

New 00s ARNYS linen silk set up

 

ARNYSでサマープロダクトでセットアップで、嬉し過ぎ楽し過ぎ。楽しみましょう夏。

 

 

SURR 福留

バカンス気分で / Diary1314
9.7.2025

色はくすんだミントグリーンっぽいグレーっぽい曖昧な中間色で、そこに真っ赤なボタニカル柄が全面にプリントされていて、個性があり、テンションを上げてくれるシャツ。

ボタンホールではなく細いループで、第一ボタンを閉めることで、全体のシルエットが整い、柄の連なりにも統一感が生まれるため、シャツのデザインを最大限楽しむことが可能です。

今日はオリーブ色のショーツに、レザーのバケットハットを合わせて、ちょっとだけバカンスっぽい気分で着てみました。 サイズ表記は39で細身の私からしたら、大きすぎず小さすぎずでいいバランスで、インナーなしで、素肌にさらっと羽織るのにちょうどいいですし、オーバーに着てもジャストに着ても、どちらもちゃんと個性があって、自分のテンション上げてくれる服で間違いないです。 リネンじゃないけど、風通しが良くて、湿気の高い日本の夏にも相性バツグンです。

 

 

続きましては

 

 

スタイリングで着用した、90sDolce&Dabbanaのショーツについてご紹介させていただきます。

スイムショーツなんですが、いわゆるただの水着ではなく、カーキっぽい渋めのオリーブカラーに、裏地に水色のライニングがチラ見えするレイヤード仕様になっており、シルエットは膝上のちょい短めで、ワイド気味。 素材はやや光沢のあるナイロンで、パリッとしつつもくたっと感が出てて、いい意味で使い込んだ感がある。ちゃんと水着としても使えるし、街履きでも全然いけますし、絶対夏だけじゃなくて、秋ロにニットと合わせてもいいかと思います。

バカンス気分で街を歩ける夏のセットを是非に。

 

 

SURR 古川

LA MUSEUM TEE-shirts、そして真夏のシャツ / Diary1313
4.7.2025

まず始めに6/29までの延べ二週間にかけて行われたLA MUSEUMの特別なエキシビション“LA MUSEUM SHIBUYA 1970s-2000s History of Modern Fashion Design”に御来臨くださいました沢山の,本当に感動するほど沢山の御客様方に改めて御礼を申しあげます。

なんだか一人で勝手にソワソワしていた開催初日、SURRオープン直後にいらした御母様,御父様,そして娘様の三人にエキシビションを伝えると“これから行くんです”という御言葉を頂戴し一人で勝手にジーンとしていたのですが、後に所用で会場に行った古川くんが並びができていたこととあの親子三人も並んでくださっていたことを教えてくれて更に一人で勝手にジーンとしてしまったあの日から約二週間、電子空間で360°自由に見渡せるという展示の現実空間を前述の通り本当に本当に沢山の御客様方に御覧頂けたこと、時にSURRにて“行きましたよ”というお声がけを頂けたこと、時に感想を拝聴できたこと本当に嬉しく有難く思います。本当にありがとうございます。

そしてそのお声がけ以上に多く頂いたLA MUSEUMオフィシャルTEEシャツに関するお問い合わせや御質問、と言うことでこの度SURRでもサイズM・L・XLの三種、各少量ではございますものの実物を御査収頂きお買い上げ頂ける環境を御用意致しました。

『STREET』『FRUiT』『TUNE』などの編集者としても知られるフォトグラファー,青木 正一氏が1989年10月19日にパリで行われたMartin Margiela 1990SSランウェイ会場を撮影したドキュメンタリー写真(詳しくは LA MUSEUMのサイトを御査収ください、きっとキュンとして頂けます)をプリントしたTEEシャツType AとType BにはLA MUSEUMによる“カルチャーを着る”という御提案が込められています。この機会に是非に。

 

 

 

 

続きましてはSURRの新作御案内、“夏、楽しんでる野郎”と言われる覚悟はできていますか?

 

いつからでしょうか、夏(特にちゃんと真夏)になると店内にChristian Fenneszの“ Endless Summer”が小さな音量で流れるようになったのは、きっとその頃から私は夏が好きになったんだろうなと先日ふと思いました。環境が変わったからだろうか,年齢を重ねたからだろうか,体質が変化したからだろうか,趣味嗜好が推移していったからだろうか、きっと全てYESですが夏を好きに成れた一番の理由は“お気に入りのサマープロダクトがコツコツ増えていったから”であることは明白です。サンダル,ショーツ,麦わら帽子,サマージャケット,もちろん日焼け防止と汗止めでちょこんとカレ,そしてやっぱり欠かせないのはデザイナーズカルチャーによる真夏のシャツやアロハシャツ。“デザイナーズカルチャーによる”←ここが何よりも超絶怒涛に重要です。

 

 

 

 

 

New 80-00s Designers Summer Shirt & Designers Aloh Selection

 

TEEシャツ系統(でも普通のTEEシャツは皆無)、無地のサマーシャツ、そしてアロハ。これら三種を複合的にたっぷりと御提案。“夏、楽しんでる野郎” と言われる覚悟はできていますよね?今日から貴方は川をふと覗いたら日差しに照らされながらもキンキンに冷えた丸々育った一玉のスイカ、もしくは夕刻に道端で見かける浴衣姿の可憐な女性二人組および誘われるように導かれ角を曲がったら突然現れたお祭り会場、もしくは公園で頬を赤らめながらも必死にかき氷を頬張る子供達、もしくはビールと焼きそばと海、もしくは庭のプール、もしくはフェス、もしくは花火大会に成るのです。“夏、楽しんでる野郎” というのはこれらを目撃した及び体感したのと同じ効果を周囲の人々に与えます。そう、貴方が旬そのもの。

SURR 福留

首にちょこん / Diary1312
27.6.2025

とスカーフを巻く そんな御提案が今週の新作群。

 

 

 

ズバリいかがでしょうか、メンズスカーフSTYLE。馴染みございますかございませんか?難しく感じますか感じませんか?私は10年弱くらいだいぶとしっかり楽しませて頂いておりましてスカーフあるあるで1枚では終わっていないのですが、ヨーロピアンカルチャーと触れ合い続けてきたおかげで素直に素敵だし楽しいと思えているものの、どうなんでしょう御人によっては馴染みがなくて難しいし平たく言えば小洒落過ぎていて苦手なんて印象を抱かれている方もおられるのではないでしょうか、どうでしょうか。いなければそれで嬉しいものです。さりとて街をふと見渡して巻いている男性を見かける一日と見かけない一日で言えば後者に軍配が挙がるのではないかというのが楽しんでいる私も思うこと。

私はもうずっと複雑なファッションの着方をしておらず、着る+着るで終わりないし着る+着る+羽織るで終わりといった至極簡単な(これに関しては時おり“曲がりなりにも洋服に携わるものにも関わらず、こんなにも洒落てなくて良いのだろうか”と自問自答しますが、なんだかんだで自分らしくいることも時にこの生業において重要なので現状維持です)(ちなみに今日は至極普通のシャツ+ブルージーンズで終わり。靴下も肌着も無し)スタイルしかしていないので、首にちょこんとスカーフはこんな自分でも少しは洒落られているのではないかと少しだけ強めに胸が張れるし,そもそもファッションの飾りとして抜群に好きだし楽しいし,首に巻くことでシャツや羽織りの首元内側が汚れなくて済むし,汗吸ってくれるし,何より可愛いあの子が泣いている時に最後の手段としてハンカチ替わりに差し出すことができるので大変に大変に重宝しています。最後の機会は幸いまだ訪れていないけど、あの子が悲しまずにいられて本当に良かった。でももしもの時になんとか出来るってとっても重要だと思いません?私は曲がりなりにも社会に属すことで、そして何より買付けの旅順で各地に行くことでそれを強く思いました。なんとか出来る・なんとかする自分でいるって、物凄く大切。

 

今回はMY FAVで御提案ということでCarreの中でも45cm弱四方サイズのGavrocheのみとしました。90cmのCarreでも言うまでもなく楽しいのですが、個人的に様々な服の着方をしなくなったこともあって巻き方も一辺倒になりましたのでGavrocheで充分と言うかなんなら綺麗にまとまってくれて綺麗に収まるのでちょうど良い。おそらくは首が太い方に属するであろう私でも滞りなく巻けますしもっと余られる方もおられると思いますがその場合はノーマルな畳み方だけでなくもう一つのアレンジ方法を御提案させて頂きます、これは毎度お馴染み御客様が素敵で即真似っ子パターンです。だってやたら格好良いやつだなーと思ったら親愛なる彼女の元で働くメゾンメンバーだったんだもーん、納得過ぎー。

 

 

 

 

 

New 80-90s Hermes Carre Gavroche Selection

 

と言うことで既にお楽しみの方々も“おっこの系統はないぞ”みたいな一枚が有られましたら幸いですし、まだ首にちょこんとしておられない方で御興味頂ける方がおられましたら是非に。ちなみにスカーフこそ好みが反映される分野はないのではないかと常々思います、だって十枚以上ありますが全て異なる方向性に向けて良いんですもの。あとなんか伝えたいことあったかな、あった気がするけどまぁいいか。ちなみに私のメンテナンス方法は“水で洗う”です、そりゃもうザブザブと。これに関しては毎度お世話になっている親愛なる職人のお客様からこれ以上信頼できる情報はないぞって言質を取ったがゆえです。お陰様で私の首元はいつも清潔で有難い限りですし、何より徐々に風合いが変化していてそれがまた好きなんだよね。

SURR 福留

夏の羽織 / Diary1311
26.6.2025

色は淡いイエローベージュに、控えめなチェック柄で、素材はリネン・ウール・ナイロン混で軽さ・通気性・耐久性が備わった、柔らかく肌に馴染むエルメスのサマージャケット。

実はこのジャケット2WAY仕様で、一つ目はトップボタンを閉めたスタイルで、ボタンを上まで留めると首元の印象が引き締まり、リネンの素材が際立つ。

もう一つは、襟を開いたラペルスタイルで、肩の力が抜けた印象を与えるが、どこか洗練された雰囲気がある。ネックタグの”MADE IN ITALY”がさりげなくも確かな品の証。

サイズ表記は48で、細身な私からしたらやや大きめかと思ったのですが、オーバーサイズほど主張しない、けれどジャストでもない。「着せられてる」感はなく、「着こなしてる」感が自然と滲む、そんな絶妙なサイズバランス。インディゴのデニムパンツに合わせましたが、もう少し気温が上がれば、ショーツサンダルのサマースタイルで。肌寒くなれば、上からロングコートを羽織りたいです。春夏秋冬使える万能なジャケットなんて何着あってもいいですよね、しかもエルメスでそれが叶うなんて最高です。

少しでも気になられたら是非に。

 

 

SURR 古川

猛暑日 / Diary1310
20.6.2025

6/17,18,19と東京は猛烈な気温でしたね。夏は夏に夏として旬を楽しむ派なのでショーツもサンダルも7月くらいまでは控えさせる(aka我慢する)つもりでしたが猛暑日だったので流石に解禁しました(アロハは辛うじて死守)ので猛烈な気温でしたがそれはそれで楽しかったです。でも流石に暑かった、徐々に暑くなって<フェイズ1:長袖から半袖に>, <フェイズ2:ショーツにサンダルに>, <フェイズ3:そして猛暑になったら逆に肌を出しておくと焼かれてしんどいから逆に長袖や羽織り>という流れを想定していたのですが予想外にいきなりフェイズ3で肌がジリジリでしたから、逆に積極的に羽織れましたよサマージャケットプロダクト。あの気候でも半袖は逆に凄いです、というか日焼け止め塗ってるんですかね皆さん?私これまで一度も日焼け止め塗ったことないからなんか良いのあったら教えてくれません?

 

 

ということで真夏の羽織り、逆に旬な羽織りです。Armani JeansのLevis-styleリネンジャケット,Valentino JeansのWork-style裏地無しコットンジャケット,Giorgio Armaniのヴィスコースリネンサマーテーラードジャケット,PRADA Uomoのライトナイロンフーディージャケット,そしてGianni Versaceのリネンハーフコート。いずれも真夏にも羽織って頂ける,真夏だから羽織りたい,真夏だから羽織るべき(肌痛い痛いだから)プロダクトであり、茹だるような暑さにうんざりしちゃうけどこういうのがあったら夏もまぁ悪くないかな,夏も少しは楽しくなるかなプロダクトですので重複しますが弊店としては逆に旬です。

 

 

 

 

 

New Vintage 真夏の羽織り

 

2024年度の都内猛暑日は22日だったそうなので、もしかしたら今年はあと20回ほど耐えれば夏が終わってくれる かもかもしれないですね。一ミリも期待はしませんがそうかもしれないと思ったら少しは気が楽になるというか乗り切れる気がすると言うか。引き続き夏が好きな方々は夏が来たねー暑いけどなんだかんだで気持ち良いしアレやコレやのお気に入りファッションプロダクトも着れるしで楽しんで頂いて、夏が好きじゃない・夏が方々は少しでも好きに得意になれるようなサマープロダクトに出逢えますように。何より皆様方が平和で穏やかで安全な夏を楽しめますように。

 

 

SURR 福留

LA MUSEUM、そして新作のHermes red / Diary1309
13.6.2025

まず明日よりLA MUSEUMの特別なエキシビション“LA MUSEUM SHIBUYA 1970s-2000s History of Modern Fashion Design”が開催されますこと、御報告させてください。

 

ヴィンテージの文化を現代に着るもの・楽しむものとして御提案する店舗部門とは異なりヴィンテージの文化やファッションそのものを保管・記録して後世に受け継ぐと共に現代のクリエイションの重要な要素として訴求する部門,

LA MUSEUMが、先日の“Margiela at Villa in. the Forest”に続くフィジカルエキシビションを明日6/14(土)から6/29(日)の二週間限定で行います。普段はLA MUSEUMのアプリ内で展示しているアーカイヴピースをフィジカル(物理的な現実)で360度自由な角度で御鑑賞頂ける会場です。他にも2006年にParisのグラン・パレで御披露目されて以降一度も人の目に触れることがなかったMaison Martin Margielaによる計215枚に及ぶ写真を一同に並べた日本初公開のインスタレーション作品、さらには“STREET”、“FRUiTS”、“TUNE”などの編集長としても知られるフォトグラファー青木 正一氏が1989年10月19日にParisで撮影したMartin Margielaの1990SSコレクションのランウェイやその会場周辺を撮影したドキュメンタリー写真をスライド形式で上映と、様々な角度から“ファッション”を眺めて捉えて頂ける空間となっております。

LA MUSEUMアプリをダウンロードしエントランスにて提示頂ければどなた様もFREEで御入館頂けますので、この機会に是非御体感くださいませ。

 

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LA MUSEUM SHIBUYA

会期 2025年6月14日(土)~29日(日)

時間 12:00~19:00

会場 東京都渋谷区渋谷2-12-24 東建・長井ビルB1F / LA MUSEUM SHIBUYA特設スペース

入場料 無料

LA MUSEUMアプリダウンロード&画面提示でご入場いただけます。

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なお、並行して現在LA MUSEUM ONLINEにて青木 正一氏のMartin Margiela 1990SS ドキュメンタリー写真をプリントしたオリジナルTEEが販売されております、こちらも必見として御提案させてください。

私ですか?悩みましたがType Aです。

 

 

 

 

続きましてはSURRの新作御案内、この真っ赤な色の名前はHermes redと言います。

 

弊店が,私が心から愛するHermesバッグプロダクト。それにはシリーズとしてボストンバッグだけでなくショルダーバッグやスモールバッグや小物入れも存在するのですが、この度初めてトートバッグと出逢うことが出来ました。実用性と有用性と屈強さとプロダクトとしての美意識とHermesバッグ部門のプライドと自信が詰まりに詰まりまくっているプロダクトシリーズですのでシリーズ全てが100点満点どころか120点ですが、旅行はもちろん普段荷物が多いんだぜというそこの貴方だけでなく口がぱっくり開いてて簡単に出し入れできてPC系も余裕で入るしハンドルも長めだからふとした瞬間に肩にもかけられるのは助かるぜっていうそこの貴方にも同時に御提案が叶う機会と相成りました。

 

 

 

 

 

New Vintage Hermes boston bag & tote bag,Hermes red

 

しかしながら両者揃いも揃ってHermes red、それって黒や茶系統より人を選ぶのでしょうか?きっとそうなのでしょうか。私自身愛用しているカラーリングなので喜ばしい限りだし楽しさしかないカラーリングなのですが、Hermes red。ちなみに両者揃いも揃って強くて頑丈な革の種別であるトリヨン・クレマンス、この点は人を選ばずNICE条件なはず、ですよね?ガンガン使ってくださいまし。

 

 

SURR 福留

夏の主役 / Diary1308
12.6.2025

色はクリーンな白、程よくラフで、でも上品さが伝わってくるリネンのロロピアーナ。

織る前に糸を染色し、模様が出るように染め分けたあとに織る技法”絣”(かすり) これにより機械では表現できない素朴さと奥行きのある表情を生み出す。時間と手間が織り込まれ、経年変化・風合いを共に楽しめる。

シルエットに派手さがあるわけではないですが、縫い目のラインやカフスの張り、ボタンの質感にいたるまで抜かりがなく完璧で美しく、リネン特有のシワ感がリラックスした雰囲気を出し、いい意味で肩の力が抜けた印象を与え、シンプルなデザインだけど、素材の良さがあるからこそそれで十分。 カメラを構えた何気ない瞬間でさえ、どこか品のある雰囲気に見えるのは、ロロピアーナならではかもしれない。

サイズはMサイズで肩、身幅共にそこまで広くはなく、細身な私で丁度いいサイズ感のピュアリネンで軽くて夏場でも重宝するシャツ。綺麗なスラックスでも無骨なミリタリーのパンツでもこのトップスならきっと自然に奥行きはでます。肌寒くなればお気に入りのジャケットを羽織るだけ。いい意味で考えなくていいから簡単。

 

 

続きましては

 

 

こちらの二着をご紹介させていただきます

2006s PRADA cotton×nylon Velcro shirt

00s GUCCI saxblue dress shirt

淡いブルーの色味に、セミワイドカラーの襟。ボタンを全部留めてるのに、どこか艶っぽさが漏れてるのがすごい。 表記サイズは38でこのシャープな設計ですので、コンパクトになりすぎてしまうかと思っていたのですが、窮屈にならずにストレスもなく余裕のあるシルエットこのバランス感覚が、トム・フォードらしい。

伸縮性のある生地にウエストあたりの一本ラインで完璧な中に遊びを入れてくるプラダらしいシャツ。 比翼で装飾もほとんどないこのミニマル空気感は、2000年代初期のミウッチャ・プラダが得意としていた、削ぎ落としながらも確実に残すデザイン。いま着ても全然古びないどころか、むしろ現代的に見えるのがすごい。 サイズは42ですが伸縮性がありますのでストレスなく幅広い方に楽しんでいただけますし、個人的な気分では膝上あたりのショーツにブーツやサンダルで合わせたいです。 

 

 

  

以上、ロロピアーナメインで三着ご紹介させていただいたのですが、それらに合わせていた90s Daniel Hechterのサマートラウザーズは腿は太くテーパードのかかったワイドシルエットで、素材も軽いコットンで硬さはなく柔軟は肌触りのですのでこれからの季節にお勧めしたいです。

夏の装いに是非に。

 

 

SURR 古川

モードヒストリーにおける伝説 / Diary1307
11.6.2025

母が営む縫製会社に幼少期から入り浸っていたジャンニ,ファッションに携わる前は建築を学んでいたジャンニ,ロイ・ リキテンシュタインやアンディー・ウォーホルからの影響でグラフィックデザインにも精通していたジャンニ,デビューしてすぐに注目され当時のブティックスタッフに“Armaniは奥さんに、Versaceは愛人に贈ってください”と言われていたジャンニ,数多くの著名人や音楽家と交流をもち様々な衣装を手掛けていたジャンニ,モデルを服を着るだけの存在ではなくブランドの顔として起用することで昨今のファッションモデルの礎を築いたジャンニ,そして天才ゆえ50歳という若さで神さまのもとへ呼び戻されてしまったジャンニ。

そんな彼がデビュー直後から終年に至るまで一貫して製作し続けた彼の生まれ故郷であり原点でもある古代ギリシャ文明や神話をモティーフとしたグラフィックシャツというプロダクトは近年のVersaceにおいても度々姿を見せる正真正銘のアイコンであり、そのデザイン面における存在感とクオリティと世界観ゆえ昨今のアーカイヴという言葉が多様・乱用される遥か以前,一部ながら確かな服飾史愛好家達がアーカイヴという言葉や意味合いを丁寧に適切に用いていた時代からモードヒストリーにおける伝説的な存在として扱われ続けています。

ジャンニ・ヴェルサーチェというファッションデザイナーを心から敬愛し尊敬する弊店にとってはGianni Versaceの古代ギリシャ文明グラフィックシャツという存在は極めて重要なのですが、前述の通りかねてよりモードヒストリーにおける伝説なものですから、稀に出逢えたとしても容易に扱える存在ではありませんでした、その理由は単純明快に市場価値です。でもそれは“高い”ではなく“適正”、正しい評価なのでした。しかしながら前回の旅順にて幸運にも縁あって手に入れることが出来たのです、しかも初期個体、しかもシルク個体。

 

 

 

震えました。三宅一生大先生から顕著に影響を受けた唯我独尊なデザインシルエットもファッションというよりも絵画なカラーコントラストも信じられないほどにモッタリとしたシルクテクスチャーもそれに伴うシルエットの迫力も実物を目の前にしないとSURRの空間で冷静に向き合わないと実感できない。なんですか金の箔のプリントって、私見たことないんですけど。親愛なる有識者も見たことないどころかきっと現代においては禁止されている製法や技術力なのではないかというところまで読み解いてくれました。(いつもありがとうございます)

スタッフの古川と向き合ってお互いに着て思いました、鳴々これは似合う似合わないを超越しているな って。似合う似合わないじゃなくて着たい着たくないだな って。それだけシルエットもスタイル性も唯我独尊だし、言うまでもなく古代ギリシャ文明グラフィックが唯一無二ですから。

 

 

 

 

New New early80s Gianni Versace culture of Greece graphic band collar short sleeve silk shirt

 

洋服と向き合う時に“これって私、似合うなぁ”って嬉しい出逢いが度々?稀に?あるかと思いますが個人的にそれを上回る最上位が“これは私が着るべき”や“これは私が着なくてはいけない”というレベルで同調できる出逢いです。御客様方と交流していても稀にあるんですよ、これは貴方様が着るべきだ,これは貴方様が着なくてはいけないっていう最高の御縁の瞬間。

僭越ながらこのシャツは私にとって“私が着るべき”と秒で思った出逢いでしたし実際に袖を通したら完璧に似合っていました、あくまで私にとってはですが。なので地獄です、ジャン兄が愛した古代ギリシャ文明グラフィックシャツ。

 

 

SURR 福留

Antique Fine Jewelry 2025 / Diary1306
6.6.2025

まず初めに空調設備が一新されたこと、御報告させてくださいませ。

 

“北青山って響き、格好良くない”というシンプルな理由で入居した2002年から大きな窓の上部に鎮座していた初代空調は、これまでに裏路地のマンションの一室でひっそりながら確実に御愛顧くださる皆様方を時に涼しく時に暖かく見守ってきましたが、ある時(15年前とか?もう忘れました)ある理由(これももう忘れました)によって配管を触る必要があったものの壁に埋め込まれてしまっていたため一部分を削除せざるえなくなり、更に今後のことを考えて一部分を露出したままにしなくてはいけなくなってから徐々に老化を感じさせるようになり、明らかに効きが悪かったり突然止まったりを繰り返しながらセルフクリーニングなどでなんとか持ち堪えていたものの昨年夏前に専門業者に“もうクリーニングできない”と通達されたと思ったらその冬の終わりに暖房機能および冷房機能および除湿機能が完全に不動となりました。車を買い替えようと運転席で呟いたら直後に調子が悪くなるみたいなものでしょうか、ただし暖房を使用しなくても大丈夫くらいのタイミングで完全に壊れたことは何か心にくるものがあります。

これまでエアコンを交換しなかったのもシンプルな理由で一つは壁に埋め込まれてしまっていたこと、そしてもう一つは秀和レジデンスのとある決まりごとゆえだったのですが、この状態では御客様方に安心安全な空間を御提供できないのは火を見るより明らかだったのでエイヤソイヤと一大決心でついに一昨日、三週間に亘る工程を経てついに2台目エアコンが完成致しました。着想したのが10年以上前、ついに終幕です。

ここ数年間においては明らかに冷房が効いていない環境,なんだったら冷房が効いていない環境,暖房が効いていなくてコートが脱げない環境など本当に沢山の御客様方に御不便と御迷惑をおかけしてしまいました。直近ですと5月の第三週の土曜日、気温が上がって湿度が高いにも関わらず冷房がなく外の僅かな風のみでお過ごし頂いた皆様方には本当に申し訳なかったです。私も汗でビシャビシャでした、比喩じゃなく、本当に単純に。でももう御安心くださいませSURRの2台目空調は2025年生まれ、ピカピカ新品でございます。ということで迫り来る梅雨も夏も秋も冬も可能な限り特に快適な空間を御約束致しますので引き続き機会ございましたら宜しくお願い致します。

 

以上、御報告でした。続きましては今週の新作、しっかりと涼しい空間にて新作ファインジュエリーのセレクションを是非に御査収頂きたく。

 

 

 

本当に心から有り難いことに年々御愛顧くださる御期待くださる方々が増加してくれており、それに伴い御要望の声も多く頂けるようになり、御人によっては“次の新作はいついつですよね?”と先読みくださったりと本当に本当に嬉しい限りですし変な言い方かもしれませんが私の誇りの一つとなっているアンティークファインジュエリー。先読みというか単純だからバレているだけですが枝豆やとうもろこしやスイカがスーパーに並び始めるような段々と雲が大きくくっきりとしていくような街中でTEEシャツ姿をちらほらと見かけるような旬を感じさせる要素の一つに弊店のファインジュエリーが成れたら なんておこがましくも夢想しちゃったりなんかして。

御期待くださるなら絶対にお応えしたい御要望頂けるならお届けしたい、それが人間ってもんですから前回の買い付け旅順では思い切り気合を入れてセレクションしてきました、シンプルに数字で分かる気合の入れようです。なのでしっかりたっぷりと御提案させて頂くべくこれまた変な言い方かもしれませんがシンプルに出し惜しみゼロにて御披露目。あっ一点だけ都合により職人の元にありますが、戻り次第メンバーに加えますので宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

New Antique Fine Jewelry Selection

 

ということでこれまでに御披露目した面々と併せまして元は1940年代に英国教会で司祭の装身具を保管・展示していた弊店のジュエリーケースの中はアンティークファインジュエリーで一杯です。数えていませんし振り返って調べていませんが過去最大数量だと思います。

今回は1817年から1985年にかけて、168年間の年代分布と相成りました。この度の面々も皆様の御手元・御手首元・首元などを彩ることで日常のちょっとした瞬間が楽しくなって嬉しくなって自然と所作も美しくなってやがて身体の一部として欠かすことができなくなって、あわよくば誰かと相対していたら不意に“そのジュエリー素敵ね”といったさりげなくもかけがえの無い交流が生まれますような存在に成れますに。

 

 

SURR 福留

夏のニット / Diary1305
5.6.2025

色はほんのり生成りがかったアイボリーとわずかにグレーを含んだグレージュ。 アメリカ古着をほんの少し齧った私からしたらどこか懐かしくて、でもちゃんと今っぽい。VALENTINOと聞くと、少し構えてしまいますが、この2つのニットは意外なほどリラックスしていました。

ストレスのない肌触り、軽くて柔軟な100%コットンはこれから一枚で。秋冬にはシャツを入れてジャケットを羽織る。現在未来とその時々の気分で様々なスタイルにハマる。個人的な気分では、今時期は発色のいいショートパンツに長めの靴下にコンバース等のスニーカーで。肌寒くなれば軽いコートにやや太めのレザーパンツで合わせたいです。 きっと出番は多い。

シルエットはゆったりとしたオーバーサイズ。肩はドロップショルダーになっており自然な抜け感とリラックスした印象を与えます。 袖や身幅にも適度なゆとりがあるため、体のラインを拾わず誰が着ても美しいシルエットを演出します。

とにかく柔らかいコットン素材で着ていてストレスは無く、ネックは浅すぎず深すぎずで首周りにスッキリとしたイメージを与えてくれます。裾のリブがしっかりと詰まっていますので着丈が気になる方は折り返してもいいかと思います。

共に50サイズ展開で私自身細身な方で、普段46サイズを着ることが多いのですが、袖・リブがしっかりしてるので、全然だらしなくない。むしろ肩は落としてこの感じで着たい。 色味・サイズ感とても気分です。 かっちりしすぎず、ラフすぎず。こういうの毎年欲しくなるやつ。

グッドサイズ、グッドカラー、少しでも気になられたら是非に

 

 

SURR 古川

肌寒いですね / Diary1304
30.5.2025

久しぶりのTHEヴィンテージなアメリカンジーンズ。まぁ何を持ってしてTHEとするかは私にもよく解っていませんがとにかく弊店にとっては特出して“定番”ではない存在で偶然Parisのコレクターの下にひっそりと在ってくれたからこうして御提案が叶っているだけで(変な言い方になってしまいますが,でも本当にそうなので)基本的に探していないプロダクト。でも大好きよ、66前期。

 

 

サマーセーターって色々となんかとにかく良いですよねぇ、早く夏が訪れてほしいと思える存在の一つです。

 

 

古典Adidas、そしてスタイル性も古典です。だからセレクションしました。

 

 

フリースウールってご存知ですか?私はミウッチャのヴィンテージクリエイションで初めて知りました。へぇー化繊じゃないんだーって。

 

 

TEEシャツ下手なりに精一杯選んだうちの一枚、偉人でかフェイスシリーズ。

 

 

極端にコンパクトなサイズのブルーストライプ,というか純正女性用、滅多に出逢えないので迷わずセレクションしました。でも“女性女性”し過ぎていなくてちゃんと老舗Charvetの凛々しさと威厳が在るのでこれをサラッと羽織って腕まくってブルージーンズなんて理想ですという私のフェチズム全開な一着。対して白は男性用のだいぶと大きめな個体で純ドレス用というこれまた結果論的癖に満ち溢れた一着。

 

 

これは本当に痺れました90年代後期,1997sと推測されるナイロンセットアップスーツ。各所のジッパーコントラストにテーラーの様式ながらそれだけじゃない各所のアレンジ、そしてなんと言ってもパンツとスカートを融合させたトラウザーが素晴らしい。パンツとスカートの融合ってなに?って感じですが本当にそうなのでそう書くしかありません。足をあそこに入れてもう片方の足をあそこに入れて横の生地をグーっと持ってきてジッパーUP、そんで必要ならばベルトをONと穿き方も最高に変態的。足をあそこやらと言われてもって感じですが本当にそうなのでこう書くしかないんですよ。

 

 

以上、今週の新作。また気温が下がりましたがまた来週から徐々に暖かく暑くなるのかな?とりあえず今日はライトレザージャケットを全くもって無理せずに羽織れてなんだかラッキーな気分でした雨は嫌いですが。でも帰り道は雨止んでいるかも、でもそれはそれで傘を片手に歩かなきゃなのでコンニャロウですが特にお気に入りの傘なので我慢できます。ステッキのように御機嫌な歩幅で帰るさ。

 

SURR 福留

日常に幸福を/ Diary1303
27.5.2025

最近は過ごしやすい気温が続いてますが、そろそろ夏っぽさも出てきたな~って感じる今日この頃。そんな季節の変わり目にピッタリな音楽をご紹介します。 それは、90年代を代表するR&BグループのTLCです。

彼女たちのサウンドは、爽やかさと力強さが同居していて、夏の始まりにちょうどいい温度感。自分の中では定番なのですが「Waterfalls」は、緩めのビートと涼しげなコーラスが、夏の始まりにすごく合う。ちょっと気分を変えたいときや、窓を開けて風を感じながら聴くのにお勧めです。

これから夏本番に向けて、物は試しと思いTLCの曲をお聞きになってみてください。懐かしさもありつつ、今聞いても新鮮な魅力がありますよ。 

後最近、カメラを買いました。

経緯としましては、前からずっと気にはなっていたのですが、「スマホで十分かも」と後回しにしており。でも、お店で、なんとなく触った瞬間に「やっぱり欲しい」って感情が高ぶり購入しました。電源を入れて、シャッターを切るだけなのに少し感動してしまいました。

最初に撮ったのは家の周辺に生えている植物。後は店内の鮮やかな色のお花も。

光の入り方とか全然わかっていないですが、それでもちょっと嬉しくなるくらい、それっぽく撮れました。

とにかくいろんなものを撮ってみたいです。日常が面白く見えるようになった気がします。

以上なのですが、個人的な趣味の話になってしまいましたが、同じ趣味の方、興味を持った方が居られたらいいなと思います。

後、カメラに詳しい方是非お勉強させてください。

SURR 古川

新作と御挨拶 / Diary1302
23.5.2025

直感に寄り添ったらそういえば初めてのセレクションとなったエディ・スリマンによるDior hommeはこれまたアメリカンカルチャーを正面から感じさせながら純真無垢なフレンチモードクリエイションという結局のところ自分がただ単純にツボなだけという楽しさでした。軽やかなスウェットで各所のデストロイ、2025年の今はどう見えるのか受け入れられるのか楽しみ。

 

 

ヴィスコース&リネン個体とコットン個体、文句無しに涼しくて華やかで艶やかで時に怪しげなミッソーニのゆるっとカーディガンは今回の出逢いも抜群の美しさでした。

 

 

“THEアルマーニ”なリネンブレザー。この上質な目線の感性と感度によって当たり前のように行われていた上質さによる迫力と存在感にはいつも感服と敬服で、だからこそ大胆なパワーショルダーにも新たな可能性と価値観を感じることができるというもの。良いものや文化や人々と触れ合ってきたからこそ培えたその感性と感度、これからも追いかけなくてはいけません私は。

 

 

二種のエッジィなイタリーリーバイス。スタッフが羽織って複雑な表情を浮かべての“ヤバイっすね”が出たので、鳴々これは良い買い付けができたなと思いました。いわゆるなリーバイスデザインに注がれるさりげない個性と時代を経ることで結果的に攻めた印象となったスタイル性、初見で解りきらせてくれないプロダクトってとても大切だと思う。あとこの写真で思ったけどポケット部分、口をキュッとすぼめたサイクロプスみたいじゃない?

 

 

2000年初頭にアメリカ海軍から派生して設立された特殊な警備部隊のジャケットには古過ぎない=モダンエイジだからこそのファッションを連想せずにはいられないカラーリングの楽しさとサマージャケットに相応しい涼しげな素材感にミリタリーカルチャーらしいCOOLなアイキャッチと惚れさせ要素が各所に満載でした。The Maritime Expeditionary Security Force、この一着に出逢わなければほぼ間違い無く知らずに過ごしていた存在だな。

 

 

よくよく考えたら純粋に服二着分ってよくよく考えなくても異常に贅沢じゃね?でお馴染みの無双仕立てによる1980年のバーバリーは今回も良いシルエットバランス。ここ数回連続で肩の落ち感が綺麗でモダンでスタイリッシュなヴィンテージバーバリーを御提案できているのですが、そういえば全て英国“外”での出逢いでした。ヨーロッパにはこんな感じで本国にはこんな感じでーといった何かしらの傾向があったのかしら?

 

 

魚の口の形に似ているからフィッシュマウス、コレクターから教えてもらった時に秒で思いました“カーワイイッ”って。おかげさまでそれ以降魚の口にしか見えなくてその度に心の中でニコニコしてしまいます。御愛顧くださる皆様、夏もやっぱり良いもんですから是非に思い切り楽しんで、かついつも通り素敵に粋にいなせに装ってくださいね!とARNYS側が思っていたんだろうなぁって夢想できちゃうくらいサマープロダクトも抜群ですよねARNYSって。あーそう思っていてほしいなー、私も猛烈にそう思うもん御愛顧くださる皆様方に。ということでARNYSの美学と仕立ての文化が融合した純真無垢な涼しい涼しいシアサッカーサマーテーラードジャケットです。

 

 

 

 

 

New 様々。

 

ここまでが新作の御披露目、そしてここからが御挨拶。 

既に幾人もの顧客様方には直接御挨拶させて頂いております通りSURRおよびCHIRICOに新たな人材が加わりましたことをここでも御報告させてください。名は古川 華維(フルカワ カイ)、初めて目にした時なんて素敵な名前だろうと,なんて素敵な名前を付ける御家族のもとで育ったんだろうと即思いましたし直接伝えたと思います@喫茶室ルノアール青山花茂店。

言うなれば彼は獅子,未来を育む若獅子ですので私も色々なことを古川から学びながら改めて切磋琢磨できたらと思います、事実彼との交流で感じていたことや考えていたことでそういえば理論家や言語化できていなかったことが数々浮かんだりして、それはそれで有意義というもの。さて、様々多角的に複合的にまずはどの牙から爪から研ぎ上げていこうかね。

それでは以下、本人コメントです。

はじめまして。古川 華維と申します。こうしてご縁があって、この場に身を置かせていただくことになりました。 この新しい環境に足を踏み入れるのは、正直に申しますと、少しばかりの緊張もあります。ですが、それ以上に、胸を躍らせる期待と感謝の想いで満ちています。

この空間で出会う方々から多くを学び、自分にしか出せない色を添えられるように努力してまいります。私はファッションの柔軟性を伝えていきたいと考えておりますので、ネームに縛られず、その人がその人らしく見える服を御提案させてくださいませ。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

以上、本人のコメントでした。最後に一点だけ。古川には私がこれまでに見たことがないとある物理的な個性がありまして、人体を司る要素性なので私は素晴らしいと感じたのですがそれはいったいどこでしょうか?正解者には自宅近所のとっても美味しいマカロンを贈呈致しますのでインスタグラムアカウント@surr_fukudomeまで御回答くださいませ。

SURR 福留

素敵に感じたので / Diary1301
15.5.2025

SURRでラコステのヴィンテージポロシャツを御提案したことはこれまでに一度たりともございませんで、そもそもにおいてラコステそのものが縁遠く御提案したとてドレッシーなスラックスだったりウールセーターだったりと非定番なプロダクトのみでした。でも街中で着こなす老若男女を見かけると特有の“ポロシャツ着ているぞ”感は素敵に思いますし夏っぽさやスポーティー感における象徴性も好きですし鹿の子素材の涼しさはもちろん有益だしヴィンテージにおけるMADE IN FRANCEの存在価値は認識していましたし。でもこれまでに一度たりともセレクションしたことがありませんでした、きっと,いや間違いなく買い付けの旅順において毎回一度は視界に入っていたにも関わらず。

でも先日の旅順において、あっSURRで御提案したいなって素直に思ったんです。なぜずーーーー〜っと目にしていたにも関わらず2025年の4月になっていきなり手に取ったのか、それは僭越ながらこれまた私の気分以外の何ものでもなく恐縮ながら私感MAX・個人感情MAXが理由。年齢を重ねてふとラコステのヴィンテージポロシャツ着たら“あら猛烈なおじさん感、休日のお父さん感だ”って思ってそのおじさん感と休日のお父さん感がとっても素敵に感じたのでSURRで御提案したいなと思ったのです。ね?私感でしょ?なんなら偏見的とすら思いますよ今回のセレクション理由は、でも素敵に感じたので仕方がありません。

もちろんラコステのヴィンテージポロシャツ姿が一様におじさん感および休日のお父さん感だなんて思いませんからね、これまでお召しの御客様方や街中の人々を見ても人それぞれ違った良さですし、前述の通り老若男女着れますしね。

 

 

 

で、直感赴くままメイザフォースビーウィズユー的な感じで向き合ったら27着のヴィンテージポロシャツをセレクションできたのでこれまた私感MAX・個人感情MAX(もはやフェチズム)な理由で全てのポロシャツにヴィンテージのブローチを付属させることにしました。これも完全に旅順ならではの自律神経リミッター解除の特殊テンションで(そういえば初日の出来事でした)パッと思い付いてよっしゃーやったるぜと秒で決めたのですが私にとって27種のヴィンテージブローチをセレクションするというのは簡単ではないので即座に後悔しましたが、これ以上の自業自得がこの世に存在しないことは自律神経リミッター解除の特殊テンションでも火を見るより明らかだったので自分なりに頑張って目標を達成させましたが一ミリも自分を褒める気分にはなりませんでした、だって超絶自業自得だもの。

で、一番の問題はどう組み合わせるか。こちらで決めるor御客様に選んで頂く、この二択は本当に悩ましくそれこそ買い付けの道中ずっと頭の片隅で考えていましたし帰国してからも考えていましたしスタッフにも相談したのですが、いざSURRの空間で27着のポロシャツと27個のブローチと向き合ってみると意外?や意外このポロシャツにはこのブローチが良いなぁといった感じで組み合わせたい,コーディネートしたいという気持ちに成れたので、ヴィンテージ一点一点をセレクションして御提案したいという気持ちのように一着のポロシャツに対して一つのブローチを組み合わせるところまでを丸っと含めて一種の御提案とさせて頂くことに決めました。このポロシャツが良いけどブローチはこっちが良いというお気持ちに成られる方がおられましたらごめんなさい、先に謝っておきます。あわよくばポロシャツ目線で選ぶorブローチ目線で選ぶの二択からお楽しみ頂けますように。

 

 

 

 

 

New 60-90s French Lacoste Selection with Brooch

 

いざ“SURRを御愛顧くださる皆様に御提案するプロダクト”として向き合ってみて分かったのですが、私ポロシャツSTYLEよく分かりません。厳密には似合う似合わないがないと言うかサイジングも色味もその人それぞれの好みだし嗜好次第だし思考次第なのでどれでも良いと言うかどれでも選べると言うかなんと言うか、まぁそんな感じ。あれですねセーターと似てますね、似合う似合わないじゃなくて着るか着ないかだけ みたいな。ということで今年からヨーロピアンヴィンテージプロダクトにおける超定番のラコステのヴィンテージポロシャツが居を構えて20数年,屋号を改めて10数年のSURRの一員と成りましたので、あーラコステのポロシャツでも買おうかなー的な気分になられた暁には宜しければ見にいらしてくださいませ、いつでもお待ち致しております。なんかよく分からないヴィンテージブローチがどこかに一つ付いている個体しかありませんが。

 

 

SURR 福留

まだまだ羽織りたくない? / Diary1300
9.5.2025

サマースタイルも好きだしやっぱり身軽は気軽だし、ついつい楽ちんなスタイルを選んでしまう気持ちも分かるけど私は初夏の格好はより夏らしくなってから,真夏の格好はもちろん真夏になってからと食材や風物と同じように旬を心がけていますし、そもそもにおいて徹底的に普通の着方(これは私の感覚における“普通”なのでちょっとおかしな物言いだけど)が好きなので何かを羽織っているスタイルと言うか着方と言うか組み合わせが好きなので、5月初旬なんかはまだまだ全然羽織りたい。ねぇ、まだまだ羽織りたくない?

 

 

例えばシャツみたいに軽いコットン,正確には17%のナイロンと10%のレジン(樹脂)が混紡されているので普通のコットンより変な感じ、で裏地が無くて2ndジャケットデザインにサイドポケットもプラスした感性ビンビンでマーヴェルみたいな胸元ロゴデザインがなんともキュートな1995SSのイタリークリエイションLevisとか、

 

 

背抜きでピュアリネンで大人なグレーで大人しいように見せかけて鋭いファッションとしての鋭さを感じざるを得ないブルーとイエローの線が全体を覆った、仕立て文化においてスタンダードなスタイルバランスにさりげなく注入されたヴァレンティノ先生のスタイル美学が堪らないテーラードジャケットとか、

 

 

c

普通くらいの生地感のTHEなデニムジャケットとか、

 

 

トロトロの鹿革かつ裏地ゼロかつ裏に千鳥格子紋様を全面プリントというクレイジー過ぎる感性にAー1スタイルの王道感と老舗メゾンの美意識が光りまくる80s Yves Saint Laurent Hommeのオーヴァーサイズボンバーとか、

俺は全然羽織りたい、羽織って楽しみたい。コットンセーターとか暑かったら半袖ニットとかポロシャツとかの上に。

 

 

 

 

New まだまだ羽織りたい Selection

 

他にも新作御披露目しているシャツセレクション第二弾とかジーンズセレクションとかドレスシューズに併せましてまだまだ楽しい旬真っ盛りな羽織りを四点のみではありますが。機会ございましたら是非に。

 

 

SURR 福留

 

 

SIX / Diary1299
2.5.2025

桃色のライトコットン、

 

 

鶯色のシルクリネン、

 

 

卵色のリネン、

 

 

青磁色のシルクリネン、

 

 

群青色のリネン、

 

 

そして蜜柑色のライトコットン。

 

 

和装文化のごとく繊細で絶妙で微細なカラートーンにて構築された六本は一人の紳士が自身のためにARNYSに依頼したパーソナルオーダーピース。ゆえに一貫したスタイルバランスと統一性のある素材感と共に不揃いのディティール構築と多彩な色彩個性をお選び頂けることとなりました。ちなみに全て真夏も御提案できる純真無垢なドレス・サマートラウザーです。

 

 

 

 

 

New 90s ARNYS dress summer trouser selection

 

黄金週間特有のハッピー感を漂わせたいなと思った時にまず御披露目したいと頭に挙がったのでこのセレクションでした。一昨年にもARNYSトラウザーのセレクションに成功したのですがカジュアルベクトルが多かったので今回はまた一味異なる心持ち。個人的にARNYSの魅力としてまず思うのは独自性に満ち溢れた色遣いなので、今回のなんとも言えないいずれも顕著に美しく場合によっては毒になるくらい強烈な六本の色彩個性はとってもとってもお気に入り。

 

 

SURR 福留

Green / Diary1298
1.5.2025

今年の二月にヴィンテージデニムを御披露目した際にも若干緑を感じさせる緑とグレーの中間のようななんとも言えない(JIS慣用色名ではオリーヴドラブが一番的確でした)一本があったのですがこれで確定です、“Armani Jeansはヴィンテージ年代において緑色のジーンズをつくっていた” という事が。なんですか緑のジーンズって、控えめに言って超絶に最高ですよ。私は見たことありませんね、そういえばいつからかイギリス軍のとあるプロダクトに対してグリーンデニムって言葉が用いられるようになっていますが個人的にはそんなに緑味感じないし、これなんて完全に緑ですから穿いてる足一瞬見たらアレ?軍パンかな?って錯覚できるくらい緑ですからね。二月のそれは“緑を感じさせるジーンズ”でしたがこれは完全に“緑のジーンズ”です。

純イタリークリエイションならではのちょっと荒さを感じる質感としっかりとしたヴィンテージ年代ならではの風合いと良い意味でジーンズとしてプレーンな構築にしっかりに調和する緑という個性、もう一度言いますが控えめに言って超絶最高です。この時代から既にジーンズはジーンズでも“ファッションデザイナーが手がけるジーンズ”という立ち位置ですので明らかなる圧倒的なる作為的なシルエットバランスが特性であり魅力でして、端的に申しあげるとコンパクトな腰回りの構築とそれゆえに起点がしっかりと太いにも関わらずスッキリとシャープなレッグラインが特徴なのですが、そのおかげでスタンダードでプレーンにも関わらず洗練された自然体に綺麗なシルエットを描いてくれるものの、そのおかげで表記サイズよりも実寸値が二インチほど余裕で小さいという“これぞデザイナーズクリエイション!”と膝を叩きたくなるような我儘プロダクトに仕上がってくれていて、初めは“え…30表記なのに実寸が28インチくらいじゃないか”というサプライズプレゼントを否が応にも受け取らざるを得ないのですが、その我儘こそファッションデザイナーの業ですから弊店はそれも含めて惹かれていますし心から御薦めですのでなんら問題はございません。が、36サイズ表記という現実的なサイズ表記は嬉しい限り、余裕でポケットに手を突っ込めるぜなゆったりとした穿き方がまた素敵ですから。

 

 

 

 

New 80s Armani Jeans green jeans

 

正直に申しあげまして出逢った翌日に我慢できず数時間穿きました@ローマ、ブラウンブーツとのカラーコントラストがまた素敵でぇ…正直に言ったので許してくださいね。ちなみに私は身長的にも骨格的にもワンサイズ以上大きかったのでちゃんと我慢できましたがもしそうじゃなかったら、

この話はこれ以上はやめておきましょう。

 

 

SURR 福留

GOLF / Diary1297
30.4.2025

例年通り御愛顧くださる皆様が普段とは異なるお出かけをさせる方が多い傾向にあることもあって弊店にとってはさほど大きな影響があるわけではないどころかいつも通りなんてこともしばしばにも関わらずやはり世の中的には良い意味で特別な連休感からお祭りというほどではありませんがどちらかと言えばハッピーな空気が漂いがち、ですよね?的な感じで弊店的にも一応と言うわけではありませんがハッピー感を漂わせたいなと例年通りいつもとはちょっと異なる気分と言うかチャンネルでのセレクションとなるゴールデンウィークの新作。今年もささやかながら御披露目すべく本日から金曜日までの三日間は毎日Diaryを更新して新作を御報告しようと思います。

まずは一足の靴。これまでSURRでは何度か“弊店がわざわざ挙げるのも野暮なのですが”という枕詞にて御提案してきたその文化における不朽の名作ないし絶対的な存在がありましたがこれもまさしくそれ。出逢った時にアラー久しぶりーと思いましたがいざ振り返ってみると前回が八年前前でその前がちょうど十年前でした。SURRにおいて三回目となるその分野において紛れも無い不朽の名作です。

 

 

 

フランスのパリジャンの国民靴と言って差し支えないですよね的な存在であり数年前に始動したVINTAGEの名を冠した新機軸によってヴィンテージカルチャーともより密接に繋がっている名門,J.M.Westonがゴルフ界における伝説的な存在であるブーマー兄弟から着想を得て1955年に設計したモデル,ゴルフ。ウェストンならではの美意識と特有の堅牢さとそれに伴う馴染んだ際の屈強な履き心地から足で稼ぐで御馴染みの新聞記者にも愛されたという、アラなんか良い感じに素敵エピソードじゃないのとグッと来させてくれちゃう名作です。かなり渋い風合いと色調はさすがヴィンテージの様相で、この育ち方はウェストンでしか,いやヴィンテージ・ウェストンでしか味わえないと言っても差し支えがありませんね。十年弱前に定番素材から姿を消し(まだオーダーなら手に入るのでしょうか)一部の人々において特出した魅力として語られるロシアンカーフですがこう育ってくれるという実例を改めて目の前にすると語られるのも納得というもの。素直に脱帽と言うか滅茶苦茶格好良いじゃんと、圧倒的な存在って語彙を無くさせることを思い出しましたよ。

 

 

 

 

 

New 80s J.M.Weston Russian calf GOLF

 

厳密にはブラウンカラーですが明るくなく、ブラックかと言われるとやっぱり全然違うダークトーン。この色味も超凄くない?

 

SURR 福留