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カリーム・アジャブ氏が手掛けるKARIM HADJABの新作発表を今週末に控えているわけでありますが、氏の感性が実際的に、意図的に、あるいは極自然的に保存された作品をどのような日本語句を持ってお伝えすればよいか、沈思黙考する日々であります。それは丁度昨年の今頃もそうでありましたし、只今この瞬間もそうでありまして、この先においても難攻不落の命題のように感じております。先日福留が記していたように、氏の初来日に伴い、同じ空間で同じ空気を吸い、等しく流れる時間を共有することにより理解が層一層と複雑化した事実というのは、わたくしも同様であります。ごく控えめに申し上げるとしましても、パワーがすごいのです。氏あるいはクリエイトされた作品から無意識に放出される不可視のパワー。その力強さや増強された資質というのは、袖を通すというファーストコンタクトを実際的に経ることで確実な目路を手に入れ、所有したその瞬間から共に人生を歩んで往く必然的な誓約なるものが必然的に結ばれる感覚というのもまた、そのパワーに起因するのでしょう。どのようなクリエイションを通過し、いかなる自然的恩恵や意図のセーヴがなされ、つまりは目の前のパワーを手に入れているという現実的内容を各作品毎にご説明させて頂くことは勿論叶いますし、そのようなメソッドが何よりも好ましく思いますが、概念的分野におけるカリーム・アジャブ氏が手掛けるKARIM HADJABの鬱然たる絶対領域に関しましては、「理解していたつもりであったが、それ以上に、あまりにも深かった」という正直な想いと、その及ばない理解というのがより複雑化した、という正直な心境に起因する具体例として、“ 氏の作品に対する圧倒的な愛の深さ ” をお伝えせねばなりません。例えるならば、氏は作品に対してまさに実子のように向き合い、時に誉め称え、時に叱り、個を尊重し、敬い、無条件に愛する。当初から一貫された氏の哲学である『 衣類=ヒト つまり、1つ1つの自立性 』が意志の制御の支配下にない領域で、「愛情」という形で顕われている、もっといえば、その愛情という無垢な性質の中に「敬意」が内包されておるのです。このようにコトバで表すのは容易なことでしょうが、無垢の敬意を孕んだ愛情というのを呼吸するのとまるで同じように習慣的に、何より偏執狂的に注ぐというのは、注げる人間というのは、そう多くはないとわたくしは感じております。そうであると思いますし、時間を共有した先日の機会で、よりハッキリと感じた次第であります。異常なまでの愛の深さについて。

わたくしが勝手ながら氏が手掛けた作品に対して感じる感情、コトバ、表現として “ 民主的 ” である、という事も記しておきます。常軌を逸した段階を踏もうとも、ありえない、という言葉で括れるクリエイションであったとしましても、着地された作品というのはどこまでも現実味を帯び、どこまでも民主的であり、純粋な衣服であります。ピュアでクリアな目的をもった衣服であり、我々人類に深く添え得る衣服であります。それは、初見よりずっと抱いている具体的な感触であり、今でも一貫として心に深々と刺さっているような感銘であります。気に入った色彩、色調、クリエイション、フィッティング、コート、ジャケット、シャツ、分類できない衣、二面性、四面性、本来の実相、希少性、夥多性、特異性。どの方面でどのベクトルでどのように向き合おうと、どのような精選法を用いようとも、どのようにお選びになられましても、どのようなスタイルで着用されましても正解で御座いますし、心の底より、オーナーとしてたっぷりと愛情を注げるような1着、そんな出逢いでありましたら。
僭越ながら、我々としましても至極幸福に尽きる想いであります。
SURR by LAILA 小林
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正統的個体から極偏執的個体まで。
プラクティカルからエキセントリックまで。
精査御一考の程、宜しくお願い申し上げます。



New arrival 60s Italy military NATOs combat jacket

New arrival 90s Best Company sweat shirt, crazy camouflage




New arrival 90s Hermes wool & silk tailored jacket



New arrival 80s Missoni summer stole




New arrival 60s France herringbone twill coverall “ white ”




New arrival 80s ISSEY MIYAKE special



New arrival 60s J.M.WESTON, opera shoes
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例年に比べて潜思する機会が多いので、ああだろう、こうだろう、と心の中で推測と答え合わせを繰り返しておりまして、蓄えた経験や知識で正しく推量しようとする過程もまた至福の時間でありますので勝手ながら愉しませて頂いております。
そのようにして擬似的なディベートごっこが開催される機会が多いというのは、例年に比べて潜思する機会が多い、詰まるところ、例年以上に出逢いが多い、という極めて幸運な事実でありまして、然もややこしく思案を巡らせる正体の大部分というのは、80s ISSEY MIYAKEで御座います。ああだろう、こうだろうと推測と答え合わせを繰り返す内容というのはディテールの正体を究明するという無邪気な行いですが、そんなことはどうだっていい仄かなプロットに過ぎず、蓄えた経験や知識の外で辿り着く “ 素晴らしい衣服 ” という単純明快な着地点。さらにそのように着地する衣服というのはおおかた「コート」に分類されるものでして、同社,同氏が提唱する哲学というのをより明確に感じ取ることができる実現物であるように思います。そのような機会が多いのです、例年に増して。そう、80s ISSEY MIYAKEのコートというのは意義を挟む隙間もなく素晴らしい。これは紛れもない事実で御座います。ここにわたくしの一意見というのを僭越ながら置かせて頂くと、もっと爆発的な評価を獲得して良いのではないか(現時点で高い評価を得ているという事実のうえで)、安っぽい文句ですが純粋にそのように想うのであります。ヨーロッパ圏においても本国においてもクリエイターやデザイナー様に評価を得ている印象も拭えず、決然としたオーバーフィッティング、あまりにも美しいドレープ、和洋折衷の個体性、仕立ての良い1着の外套として、真髄を求める者にこそお認め頂きたいと。なんとも偉そうでな一意見でありまして、失礼にも不快なお気持ちにさせてしまいましたら申し訳ありません。
しかしながら、長年に渡り心を奪われてきた「コート」という区分、以外のステージで素晴らしい資質を放つ1着、この邂逅というのは今シーズン最も幸運であった出逢いのひとつで御座いました。同社においてもっとも心血を注いだとされる要素に「素材」があるのはご周知の通りと存じますが、引き続き日常への探求と快適性、何より “ 天然素材への追求 ” に渾身の力を込めた本作クリエイションライン「Plantation」。羊毛、綿、麻への礼讃。その無垢な資質への圧倒的追求。メインファブリックとした生地開発。同社の魅力が極限まで保存される「生地」という要素。その中で採択された “ 麻=リネン ” という素材。初見立ち会いの際、擬似的なディベートによる回答ではリネンに加えウール(羊毛)の混成を推測致しましたがおおきく裏切られ、占有するはリネンのみ。その軽快さと相反するような弾力のある強力な織り上げ。テーラードでありながら裏地を付けない選定と、無垢本来の勝負。ラペルは排除。背面のプリーツ。細やかな仕事。袖を通すと蓄えた情報や知識の外で辿り着く “ 素晴らしい衣服 ” という単純明快な着地点。
生地の縒れや、癖すら天然物のように美しく、質素でありますが、ここに色気と習慣性を備える技巧的な技というのには、咀嚼するたび、深く感服致します。






80s Issey Miyake “ Plantation ” lapel less linen tailored jacket
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いつぞやご紹介を、と申し上げてから気がつけば3ヶ月ばかり経過しておりました。例年通り穏やかな気候と陽光に満ちた5月は、集中力を切らすと寝てしまいそうな危ない店内でございます。錯綜する情報やら世の中の目まぐるしいスピード感やら、あるいはどうだってよいニュースの一例から脱し、ニュートラルスイッチを限りなくONにするには絶好のタイミングでありまして、そのようにして効きが良くない冷房の風で涼みながら前方4面の窓から覗くバージニアクリーパーの緑緑を視界に捉えますと「緑に映える1本の赤」という状況に出くわすわけであります。とはいっても前々からその状況というのは代わり映えもなく其の状況なわけでありますが、中立的思考を前提に夕方17:00の時刻を知らせる街の音楽が鳴り出す頃合い、そのタイミング、5月の陽光、穏やかな気候、控えめな夕日、緑に映える1本の赤、ニュートラルスイッチはオン、美味いパンケーキレシピと同じようにそれらの要素が欠陥なく混在し成立する瞬間というのは、夢と現実を隔てる線引きがなくなり、あるいは何かの取り違いでパラレルワールドに存在してしまったような不可思議な感覚に思えてくるもの。要するに、寝てしまいそうな危ない店内なわけでありまして、集中力を決して切らさぬ日々という事でして、何よりくだらない独り言でございます。失敬。

いつぞやご紹介を、と申し上げてから気がつけば3ヶ月ばかり経過しておりました。今シーズン設けたテーマを象徴する素晴らしき実例で御座います。1900年初頭に創業したイタリアはミラノをメインフィールドとした同社の起源を辿りますと生地メーカーという内容が顔を出します。後にそのフィールドは世界へ拡散。おそらくスーツをビスポーク(もしくはイージーオーダー)されたご経験のある方はファブリックメーカーという其の顔には馴染みのある内容であろうと思います。70年代直前にはプレタポルテにも参入し、パターンオーダーにも心血を注ぐ。現在ではコレクションネームとしても周知に至っております。とまぁ歴史の陳列などわたくしが偉そうに綴る内容ではありませんが、少なくとも本作に関して申し上げねばならないのが、“ 素晴らしい生地 ” という引き続き同社渾身の採択と、テーラーを土俵としながらプレタの世界で魅せた“ スポーツジャケット ” であるという実相。


厳格な基準値を通過したように採択された美しい生地は、天然リネンのような軽やかさとテクスチャーが保存されながらも全体を占有するのはコットンである事実。時間を吸収したようなミリタリーカーキに効果的に配色されたグレイ。這わせる新緑、映える赤。ハンドウォームに並列して設置されたチェストポケット。品の良い前立て。アーム設計が成す緻密な空間支配、身体に沿わせた際に発動する固有の規律や立体美。その造形の色気こそ、パターンへの追求と考証が際限なく行われている同社のプライドの顕れであり、テーラーという世界の外においてその品位が保たれた素晴らしき実例のように思います。


80s Ermenegildo Zegna cotton sport jacket
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Newarrival 80s Yves Saint Laurent light weight trench coat


Newarrival 90s Levis number505 deep indigo blue & center crease





Newarrival 50s Swedish military art painted oversized pullover


Newarrival 80s C.P company by Massimo Osti military approach cotton T-shirt


Newarrival 80s Issey Miyake “ Plantation ” double breasted coat & lapel less tailored jacket



兼ねてよりエントリーを続けている同社の作品中、幸運にも最古の年代を更新することが叶いました。決して穏やかではなかった時代、富裕層の紳士によって丁重に誂えられた事実と相反するように保存された濃密な静謐、顔立ち、圧倒性。合計5つのコンパートメント。3つ折りという特異点。仏的美色と歴史深いボルドーブラウン。驚異的な革質。2度と出土はしない個体。しかしながら、しかしながらも歴史的産物という極稀有性が内包されながら強烈なリアリティと簡潔力と完結力を備えた素晴らしき個体であるという事実もまたお伝えをしなければならない情報であると同時に、これもまた弊店におけるひとつのモットー、あるいは暗黙の規律、もしくは冴えない店長の独り言でありますが、肌馴染みが良く、使い勝手が宜しい無垢な “ 道具 ” であるかどうか、御賢察と御潜考の程を頂けましたら何よりに思います。







Newarrival 30s Hermes multi way clutch bag
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わたくし自身、この素材がどのような特性を持ち、どのような働きを魅せ、どのように時間と共存していくか、いささか勉強不足なものでざっくりとした輪郭や未来の実相を描けぬまま、あるいは到達点というものがあるならば、そこまでの直線ルートは愚か、アウトラインさえ引くこともできない、まるで留意の散在であります。勉強不足というより、経験不足という表現がおおかた正しいのかもしれません。どのような性質を保ち、どのような種類の皺を刻み、どのように呼吸をするものか、着用し、生活を共にしなければ存在そのものの本質は決して視えてこないという種類の経験不足。圧倒的に足りないのです。ピッグスキンという極上特異点。

それがピッグスキンの防具を纏った3rd typeの正統的実体だとしましたら尚更。歴史的所産の再解釈というひとつの行いは「素材」ひとつでここまで変則的に深化するものかと感興を抱くと同時に、茫然自失な心境もまた正直でありまして、ピッグスキンで3rdを構築するなんて一体どこの変質者が試みたのかと思うわけであります。仏の80年代後期、革を極専門的に操るひとつのマニアックネームが仕掛けたという事実を知るまでは。
そしてミラノコレクション某社の絶大な色気を保存させる方式とはまるで異なるように、ファッショナブルかつ美的感覚を淀みなく与え、固有の空気を保存させた見事なまでの空間演出、求心力のある大きさこそ極めて特異的であると認めるに充分な要素であり、同社の作品であれなかれ、次はないと完結的な姿勢すら感じる、やはり猛烈に特異的な存在であるように思います。鉛筆で線を引いたように荒々しくも的確な縫製、行き過ぎてしまった運針やら構築的要素やら、もしくは創業初期頃の年代であることから同社が発信する名作(を生むための)プロトタイプであろう印象も拭えず。
というわけで、可愛くてたまらないのです。





late80s France Chevignon pigskin leather jacket 3rd style
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かねてより弊店で御提案致しておりますレーベル “ KARIM HADJAB ” ならびに、今期より LAILA TOKIO での御提案が始まりました新レーベル “ APRÉS ” を手掛けるアーティスト, カリーム・アジャブ氏のインタビューが Them MAGAZINE 様にて公開されましたこと、ご報告させて頂きます。

【インタビュー】Karim Hadjab as《APRÉS》
先日 LAILA TOKIO 1F にて開催された新レーベル “ APRÉS ” の御披露目インスタレーションにて実現しましたこちらのページを拝見しまして私は、出来るだけ沢山の方々に御一読頂きたいという想いが素直に強く溢れました。氏から発される特殊な言葉と表現をこうも素敵な形で綴ってくださったライターの Ko Ueoka 様、氏のそれらを日本語に変換するにあたって大変に御尽力くださった通訳の Shoko Yamashita 様、当企画に携わってくださった全ての皆様に心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
今回の来日において氏と沢山の時間を共有し様々な貴重な感情を抱いたことによって、KARIM HADJAB という存在は一層難解になりました。しかしながらそれは私にとって極めて良い感情です。なぜなら、彼から得た感情を皆様に伝えきれない, どれほど尽くしても言葉で表現できないというこれまでに感じていた “ もどかしさ ” は、KARIM HADJAB という存在を手掛けるカリーム・アジャブという人間が、これまでの約半世紀を真摯に生きてきた軌跡あってこそ ということに気付けたからです。引き続き弊店にとって、小林にとって、私にとって KARIM HADJAB という存在は, カリーム・アジャブという人物は難解であり続けると想いますが、引き続き氏をより沢山の人々に知って頂きたいという初期衝動と共に御提案を続けさせて頂けましたら幸いです。





SURR by LAILA 福留
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デニムジャケットの教科書をつくりあげた米国某社の功績というのは言わずもがな計り知れぬほど偉大なものでありますが、その正統的実態の素晴らしき一例をたとえばレザーで構築するアプローチというのはそう少なくはないプロットで御座いましょう。それすらも、米国某社の功績に既に含まれているように、あるいは既視感すら存在する部門のように思えます。3rd typeのレザージャケットというのは。
とまぁ、そのような安易な思案を根本から取り除き、大いに反省し、腰を折らなければならない羽目になった突然の邂逅。許されるならば完璧なる感覚更新というのが実際的に行われたとポジティブに向き合いたいもの。だってそうでしょう、先ずはディアスキンだなんて反則じゃないですか。天然鹿革というのはどれほど神経質に考慮を払ったとしてもそれはもう見事な資質に溢れた自然所産であるのでしょうが、厳しい自然環境を懸命に生きたであろう痕跡を証跡として視認できる傷、瑕疵、仰々しい限りの各所変調、後、初代オーナー様が生活に付き添わせた形跡やら事蹟。それらを大いなる魅力として認めることができる限りなく深い許容メモリ。軽さと力強さの共存。自然淘汰の顕示。
そしてミラノコレクション某社の術である絶大な色気が保存された正統的実態など、いまとなっては正統性などといって包容することも叶わず、むしろ超特異的、超変則的、猛烈にイレギュラーな実態と認めたほうが気は楽なもので、上質なイタリア産ディアスキンのコクのあるい表情、追求を重ねメインレーヴェルでもマストパーツとして採用された釦、さらに力釦で丁寧に縫い付け、着脱を考慮した袖の裏地やら、マニアックショップで佇むノーネームの其れであるような面持ちをステッチの幅感と運針技術で荒々しく表現した綿密さやら、ここまでは副次的ラインとはいえ素直にも深く感慨に打たれるものですが、しかしまぁ、何かの決意の表れのように採択された潔が良すぎるショートスタイル、に、対する、アームレンジの長さというふたつの均衡が、全体を統括し、実践的に支配し、正統的実態であるはずの歴史的所産が禍々しいほどの色気を纏ってフィールドバックされた80年代初頭の同社手仕事というのは。
それはもう、
絶望的に見事な。






early80s Emporio Armani deer skin jacket, 3rd style
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80s France Chevignon 3rd style pigskin leather jacket

40s France cotton work trousers, elegance blue


50s France art repair trousers

80s JM weston full brogue shoes, deep navy
どれほど賢明で穏やかな考慮を払ったとしてもこの1着のネガティブポイントなど見つけることは困難に等しく、同時に滲出する強烈な気品は知りうる限りの表現を用いると “ 覇気 ” に近しい無形の性質を纏った外套でございました。あるいは慎重に省察を進めるうえで既視感の強い正統的なバルマカーンともあれば、ある分野における,ある種類についてのステレオタイプのようでありまして、それは60年代と70年代と80年代ではなにがどう違うっていうんだいと質疑を問いたくなるステレオタイプの一例でございます。おおかた襟のステッチの存在やら前立てのカッティングやらそもそもとして英国同社における些細な変化というやつは本当にささやかな変遷でありますのでその道の者でない限り追随することもまた困難であるように思いますが、それでも尚、前述数行に留保を置いたとしましても強烈な覇気を纏ったこの外套に限っては、あらゆる側面においても精到的な実相であり、刮目すべき同社の成功を収めた歴史的品位であり、誠に恐縮ながらここでひとつ補強証拠が必要でないレヴェルにおいての断言となる言明を手短に置かせて頂きますと、至極完璧なコート、でございます。

40s Burberry balmacaan coat
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ミシェル・ゴンドリー監督の自伝的映画に登場する少年ダニエルは終盤、いきさつによりセルフで髪を刈上げ、街のスーパーで売っていた紳士シャツ(巨大)を着用し、フランス田舎町を歩行する前方からのロングカット。イタリアメゾン18fwのショーのラスト、照れ臭そうに登場したクリエイティブディレクターが釦2つ程外して着ていたブルーのビックシャツ、引き続き脳裏に焼きついて離れてくれないウィリーガーソンの強烈な色気。ここ最近(“引き続き”を入れると2年程)無意識に浸透していたそれらのイメージを意識的に手繰り寄せるとぼんやり浮かぶ「完璧に近い個性」という共鳴点。その僅かな隙間に落ちた成功を手にするため一任されるシャツというアイテムは、角度を変えて向き合うだけで男性的にも、ファッションとしても通用する見事な振り幅。自身を編集する上でこしらえた多様なセオリーや厳しいルールも突き通せる適応力。ゆえに、枷を外し、本来的にも実際的にも自由で構わないと思いますし、わたくしは絶大な信頼を置いているわけであります。このシャツというアイテムに。気の向くまま釦を外し、風を通すため裾はアウト。本来ダブルカフとは袖を捲りやすいように発明された内容ですのでその意義を通して頂き、あるいはウィリーガーソン並みの色気を獲得するため重力に逆らわず、だらりと。それが最良の資質を備えた1枚ということであれば、ネームに込められた重み、細やかな運針、質のよい釦、圧倒性を放つ生地が具体的要素であるように、なにをどのように着用したとしても満足に受け入れてくれる許容力。「完璧に近い個性」にコミットメントする素晴らしき実相。
プレタレーヴェルでは確実に出現しない、エメラルドグリーン/ストライプという特異点こそ。

1993s Charvet cotton shirts, green stripe
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1920s 〜 1994s
antique & vintage various twenty shirt for men
cotton , silk , linen , and more
France , British , Italy
4/21(土)12:00〜
SURR by LAILA 小林
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1993s Charvet cream yellow

1994s Charvet gray stripe
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ヨーロッパの街で生きる男たちの足元がなんとも不鮮明で不明瞭で隠微な性質が表出しているように、あるいは機動力の中心となるギアの正体を決して他の人間に認識させない美学でもあるかのように、「目の前のこの男はどこの靴を履いているんだい」が、ずいぶん多いように感じるのは私だけではないはず。
こと、レザーシューズ / ドレスシューズに関して。
目の前のその男が機動力の中心となるギアを脱いだ丁度今こそ絶好のチャンスとばかりに、レンズのピントを合わせるように注意深く視線をフォーカスさせるとスニーカーロゴのインソールを装備していたもんですから刮目していた自分が滑稽に思えてしまい、それからというもの、そんなの気にしない精神をどっしり構えて東京の街を生きてまいりましたが、そもそもファッションが好きであるから「気になる」という好奇心は食欲やその他の欲求に等しく、極、自然心理現象なのだろうと引き続き刮目するを辞めずに青山3丁目で日々を過ごしている始末。そんなくだらない葛藤を頭の片隅に、仮にも、機動力の中心となるギアの正体を決して他の人間に認識させない美学が存在するとして、あるいは他の人間にそんなくだらない葛藤を覚えさせるような強力な隠微性(ある種類の)が表出されたレザーシューズの共通点として、“ ロングノーズ ” こそ、手応えを与える実際的な詳細であるように思います。習慣的行動のすべてを支える足元に記憶/更新されていくディープな皺、着脱の利便性を追求した2アイレットダービー、そして有効的に強調されるロングノーズ。隠微性を確実なものにするフルグレインともなれば。
つまりは、不可避の引力のように嫉妬してしまうのです、隠微性のある靴に。




Newarrival 80s Edward Green grain leather plain tow darby

次いで、わたくしが世の中で最も愛する素材のひとつであり、その愛しさはファッションどうこうのベクトルレールからも外れた、もっと内奥から溢れるパトスであると認識しておりますが、砕いて言いましても、物体として、存在として好きなのです。存在そのものが。さらにいいますと其れは目の前にただ佇むのみでは魅力として光らず、長期的関係を現実的に約束された詳細、何より “ うごき ” を許すことで従順に反応し、奏でられる「音」こそ全的に愛おしく思う一例でしょう。着脱の際にこすれる濃厚な音。日々のうごきに追随するコクのある音。レザー愛好家が革の匂いを嗅いで飯を何杯でも喰らえるように、飽きず絶えないフェイバリットナンバーと同様、素晴らしく硬質な音をプレイするのです。断続的に。いずれは日本テレビ同社の伝統や自然に通づる “ 良き音 ” を発信する素晴らしい某番組に出てこないものかと真剣に思うわけであります。
ventile cotton

2018S/S本シーズン、幸運が重なり得られた2着のベンタイル。いずれもThomas Maison社が提供したベンタイルであるという事実は、副次的な魅力として留めておきたい心持ちながらわたくしの全スペックと全容量をもってしても耐えるに耐えられない強力な魅力で御座いました。同社ベンタイルを提供した先はスコットランドのメーカーで御座いまして、ミリタリーやハンティングを得意とする歴史もありながら極専門衣料も請け負っていた事実は、多面的な広がりというより、同国ベルスタッフ社が一例として挙げられる英国的内容、あるいは表面生産ではなく緻密に力強くつくられたお洋服こそ証明であるように、本質的奥行きが感じられる内容で御座います。その姿を拝むには綿密な計画と有効な作戦が必要であるのと同じく、別惑星の生物発見に近しい、ごく控えめに申し上げましても稀有な其れで御座いますが、しかしながら一般的見解ではなくあくまで弊店の力無さが露呈した内容でもありますので、日々精進と引き続き努めてまいります。
プラクティカルで実践的な無数のポケット、システマティックな全貌、驚異的なギミックの数々。
そして絶対的な魅力として満ちている「赤いベンタイル」という特異点。





Newarrival early80s West Winds ventile cotton sport coat fabric from “ Thomas Mason ”
本作が、山岳警備隊の極専門衣料であることは、資料抽出による “ 推定 ” に留めておきます。
副次的な魅力として、
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45個の成功が収められた連なりは、同一同等の個がきちんと整頓されているようにみえて実のところ奇数箇所のみ天然鉱石が与えられた実相で御座います。しかしながら同一同等の個が整われているようにみえるのは連なる全体を鉱石のみが有する光輝に任せず、抑制された金無垢本来の輝きを丁寧に表出させた職人による技巧的なパフォーマンス。それは表面性に留められた “ 美的留意 ” と呼ぶにも等しく、7倍ルーペで凝望しなければ見逃してしまうほど “ 美的留意 ” なもんですから、練磨された手技で謙虚さを表したようで、あるいは練磨された謙虚精神の表れといいましても飛翔した表現ではないように思います。天然鉱石を副次的なポジションに留めるに至った見事な采配であると、僭越ながら見解を置かせて頂きますが、その副次的に留められた地球上の自然物質の中で最高グレードの硬さを誇る天然鉱石は、23個という数字に実際的にセーヴされ、限られた者にしか許されない工程である研磨が施されたにせよ、絶対的な輝きこそ最大の魅力であるはずが、僅か3mmほどの個の中で4箇所を楔のようにまるで的確な食い込みのように見事に抑えられているわけですから、必要最低限度な規律でも設けたようにやはり抑制された輝きで御座いました。内省的というか保守的というか、そういう種類の “ 防御性 ” が閉じ込められた限りなく控えめな気品で御座います。45個の成功をもって。
このような種類の気品というのを、あるいは同等のフォルムを具有した紳士用ブレスレットというのを視認したのは、数年前、NYネームの古い逸品で御座いました。購入者以外、五番街どころか敷居から外に持ち出してはならない専用ボックスに込められた品位。力強い実際的な品質、そしてデザインの提供者まで公開された透明性、その脳裏に焼き付いた景色に長い間負かされてきましたが、僅か数秒をもって保たれた景色がみるみる内に溶解し、呆気もなくベストワンの地位を譲りわたすことになるとは、わたくし自身思いもよらぬ邂逅でありまして、それも誰々の何処何処という内容ではなく、約80年前のアノニマスで純真無垢なこの個体に。そしてこれも誠に僭越な独り言でありますが、あるいは飛翔した表現でお許し頂けるならば、紳士用ブレスレットとして完成の域に達した、見事な一例のように思います。

30s British 9K gold & diamond bracelet
SURR by LAILA 小林
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4/7(土)12:00よりお披露目。
少しばかりでも御愉しみを頂けましたら何よりに思います。
皆様のご来店を心より御待ち申し上げております。

Newarrival 50s French, gold plate bracelet


Newarrival 30s British 9K gold & diamond bracelet

Newarrival 50s British 9K gold wave style ring

Newarrival 40s British 9K gold & opal ring

Newarrival 1909s British 9K rose gold & amethyst ring

Newarrival 1900s France 18K pure gold bracelet

Newarrival early1900s France 18K pure gold ring

Newarrival late 1800s Itary 9K rose gold chain

Newarrival 30s British 9K gold & diamond ring



Newarrival 80s Hermes Chaine d\’ancre
SURR by LAILA 小林
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私の生業は世界中から心惹かれる品々を探し出し、皆様に御提案することなのですが、現在の SURR におきましてはそれが全て 1 点ものとなりますがゆえ、しいて例えるならば惚れた女性を誰かに嫁がせる, 真に愛する女性とは必ず結ばれないという悲哀なる運命の奴隷でございまして、ゆえに自身の身に着ける品々がおろそかになることが多いです。基本的に自身へのそれは偏屈で厄介な偏愛に満ち溢れておりますが特に装飾品の類は本当に厄介中の厄介でして、なぜか心臓に近づけば近づくほど判断基準が絶望的に厳しくなります。
私は数年前までブレスレットを愛用したことがありませんでした。厳密に言えば気まぐれで幾つか付けていたことがあったかもしれませんがすぐに外してしまったため愛用には至らず、どんなものを付けていたか, そもそも付けていたことがあったか否かも覚えていないほどです。しかし私はブレスレットが欲しかった。寝食を共にし、酸いも甘いも共有できる相棒が欲しかった。だって、やはりブレスレットの出で立ち格好良いじゃあないか。粋じゃあないか。しかし真に愛する女性という名のブレスレットに出逢ったとて結ばれることはなく、かつ現代の様々で良いと想える品はない。ほとほと困り果てた私は、ここでもやはり歴史の裏付けに頼ることにしたのです。 ( 余談ですが、このような流れで同じくに頼ったアイテムは他にも幾つかあります )
4代目社長が港を散歩している際に着想し 1938 年に発表された絆の意を汲むそれは、ブレスレットという存在において極めて正統的であり、かつ “ どこの何か ” という意味合いにおいて高い視認性を有するフォルム。作為的な意図を除いて分かりやすいものを身に着けることがなかった私にとって従来であれば選択肢の外にある存在ですが、長年変わらないデザインという歴史の裏付けと究極的な正統性から現代のそれを選ぶに至りました。
しかし、極めて極めて正直に申し上げますと 120 %惚れ込んでの選択ではありませんでした。上記の他に、もうブレスレット選びの苦悩に終止符を打ちたかったという気持ちが正直に申し上げまして大きかったです。共に過ごしてみるとブレスレットを愛用したことのない私にとっては物理的に重く、書き物をすればキャラキャラと鳴り生活において常にその質量を実感せずにはいられませんでしたが、気が付くとどっしりとした重量が安心感となりキャラキャラというサウンドが心地良くなり、私にとって “ 120 % ” なブレスレットとして寝食を共にし、酸いも甘いも共有できる相棒となって今に至ります。言葉では現わしきれませんがやはり格好良いのです。なんというか、粋なのです。
80年間受け継がれているモデルですが極めて極めて微細に異なる数か所と、なにより銀の表情にはヴィンテージをお選び頂く価値が十分にあることと思います。この度の御紹介は 5 段階のうち上から 2 番目の太さ。偶然にも私のと同じであったことは個人的に喜ばしい限り。

Comming soon 80s Hermes , Chaine d’Ancre , GM
なお、ネックレスは未だ未発見 / 未着用です。先日も敬愛なるとあるジュエリーメーカーで好みな一つを見つけたのですが私が付けると首輪のようになってしまったため断念。100年以上前でローズゴールドで王道的かつ独創的なプレーンチェーンなんてあれば、最高なのですが。
SURR by LAILA 福留
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Comming soon early1900s France 18K pure gold ring

Comming soon 1900s France 18K pure gold bracelet
美的見地から精作されたことが揺るぎない同国二つの傑作。
奇しくも1900年初頭。無条件の美質を放つ18k。運命の邂逅。
意義を挟む余地もなく、
SURR by LAILA 小林
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1800年代後半イタリアの地で富裕階層の興味が集中した煌びやかなジュエリーの世界。壮麗さが極限まで凝縮された晴れ晴れしい面持ち、抑制がまるで効かない仰仰しく力強い熱源、曇りも濁りもなく後ろを振り返ることも知らないヴィヴィットで積極的な姿態。惜しげも無く投下された潤沢な資金と宝石類。5文字に置換するならば「ゴージャス」が適当でしょうし、イタリアの街に満ちている豊潤で美しい色彩と調和するには視覚的に愬える “ パワー ” が保存されていなければ成立さえしないように。一方、同年代頃まるで生活の滋味が滲み出たかのように質素で呆れるくらいに消極的な主張、人生におけるギアチェンジの目的で作られた代物でもなく、視覚的に愬える “ パワー ” が保存されているかと問われたら素直に首を縦に振れない極端に控えめな姿。しかしながら10cm圏内に侵入すると淀みなく心血が注がれた種類の其れであることを決定的に認識し、肌に触れることを前提とした9kの習慣的な選定、紳士的なショートスタイル、光に照らして漸く確認できるローズゴールドという特異的な色気。そう、装飾もなければ宝石類も付属させず限りなく簡潔的な意思によって構築された純金無垢なチェーン。仕立ての良いシャツにサマーテーラード、慎ましくも輝く首元。当時を懸命に,時に愉快に生きたイタリア人男性に思いを馳せながら、まもなく。

Comming soon late 1800s Italy 9K rose gold chain
SURR by LAILA 小林
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Newarrival 80s Burberry trench coat
背筋が自然と伸びる心地よい重みは、軽快で軽やかで風と共存するように作られておらず、むしろ敵意が剥き出しな自然気流に真っ向より対抗するべく、あるいは凍てつく天水から身を守るべく目的設定されたように、均一的な “ 強さ ” が求められた重厚感。ポリエステルとコットンによる専門的な織り上げ、綿密に計算された襟のフォルム、寄皺ひとつなく見事に立ち上がるネックホルダー、紳士ルールを徹底したダブルコンパートメント、アシンメトリーの美学を決定づけるガンフラップ、手入れの行きとどいたパーツ。ヘヴィデューティーな具体性を持ち合わせながらも “ エレガント ” に昇華された其の1着は、すっぽりと内包された正統性と伝統性が、品位を保たれながら永い歳月をもって護られ続けてきた質実剛健な逸物。チューニングを続けながら長期的関係が現実的に築けるように、エレガントさと並存する,本質的な力強さ。一切モダナイズされていないクラシカルなプロポーションが永久保存された「キングオブトレンチ」は、80sバーバリーの外套。
そう、“ トレンチコート ” という種類の外套は、絶対王者が実存する以上、その伝統性と圧倒性の背後に隠れてしまう,副次的な魅力に留まる印象が拭えず、特にヴィンテージの枠内ではその印象というのが強まる傾向にあるように思います。対比する要素は同様でも土俵がまるで違うもので比べようもありませんが、その質実剛健な力強さに並列する,あるいは部分要素においては飛び抜けて超えうる “ メゾン ” というカテゴリーくらいではないだろうかと。

しかしながら意は尽くされたように捉えていた考察①が、まるで見事に破壊され、無慈悲なほどに消滅するに至った別アングルの存在。実生活に関わる物として、機能的であり快適であることを前提としたうえでデザインと向き合っていた同社/同氏、80年代〜90年代における生産背景,環境こそ可能にした一定以上のグレードが常に保たれた本質的な仕立ての良さ、それを明瞭に感じ取ることができる「外套」。生地開発に熱量を注いだ独自性と、類似性のない意図したデザインが淀みなく溢れる世界観の先「機能的であり快適である」という現実性にまるで惑星直列のように1本に繋がる様子。 “ オーバーフィット ” を宿命的に受け入れたように、身体に纏わせるという和装独自の認識。無条件に発動する美しいドレープ。そして無慈悲なほどの破壊力をもった同社渾身のトレンチコートは、質実剛健な力強さとはまさに対極。軽快で軽やかで風と共存するような潤沢な生地は、造形の美しさをより一層と引き立て、しかしながらシルクが何層にも折り重なったようにコシのある硬質で厳然とした具合こそ、惑星直列のシステムを証明するようにプラクティカルな魅力として成立する見事な采配。






「トレンチコート」としての本質を、崩すことなく,壊すことなく,犯すことなく独自的に深化させた世界は、袖を通した際に素肌に感じる恍惚感は、様々な角度からの紳士性を受け入れてくれる許容力は、絶対王者が実存しても尚、その伝統性と圧倒性の横に並び、副次的な印象どころか驚異的な魅力に光る、奇しくも同じ80年代に仕立てられた外套で御座います。

Newarrival 80s Issey Miyake trench coat
SURR by LAILA 小林
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シャツとテーラードを綺麗に着て社会に建つようになって数年が経ちましたが、常に意識的に秘めているのが個としての “ 遊び心 ” で無意識的に秘めているのが個として既存への “ No の心 ” でした。それは時期や気分などによって様々な形を成しますが、結局はどのような事柄においても一度学んで実行してから壊すという一連の流れは変わず。そう、私は真面目で面白みのない人間なのである。
様々を身に着けて感じては時に壊し時に残り続けて今に至るものの足元はいわゆる革靴の一択になってからだいぶ経っておりまして、その扱いに関しては 10 代に磨くことを自己鍛錬した結果磨くことに囚われ過ぎないケースバイケースに辿り着き、シューズのスタイルに関しても拘りは皆無ゆえに現在では幾つかの愛すべき相棒達と共に冷凍都市の諸行無常を過ごしておりますが、私にとって足に合う歩きやすいメーカーの一つは John Lobb であるというのが現段階において私の涅槃寂静です。
John Lobb、良い存在です。去年も Womens ラインの上陸は私にとって吉兆で、それを手に入れた知人の姿は大いなる目の保養となりました。初めて John Lobb に足を通した時分は今以上に経験不足の小僧でしたが、それでも背中に棒を入れられたかもように背筋が伸びた心地良い感覚を今でもはっきりと覚えています。



90s John Lobb
毛細血管のような美しい紋様の強くしなやかな革を彩るはキャップトゥの王道性と華やかなメダリオン。屈強なトリプルソールでありながら上品さも兼ね備える出で立ち。仰々しいデザインやスタイルのそれらとは異なりますが、私が初めて手に入れた ( そして自己鍛錬の相手になってくれた ) 革靴が同じくブラウンのキャップトゥ・ダービーであったという個人感情を差し引いても、この “ 彩り ” こそ最初にして最強と言って差し支えない、冷凍都市を生き抜き続けるうえで最善にして最上のなる足元となるでしょう。
私は “ 普通 ” が一層際立つ時代になったと想っております。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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