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共通言語の話 / Diary883
1.7.2020

趣味嗜好は十人十色に在るものであり・あるべきですので、その数だけの共通言語であったり認識が在るものであり・あるべきなのはかねてより肝に銘じておりますが、この生業においてもそうでない時でもついうっかり “ ほら、お馴染みの ” を枕詞に潜ませた物言いをしてしまう時がありますが、海の話は山で通じないことやムッシュ・サンローランの功績は農業史と交わらないこと ( 交わらないですよね? ) を忘れてはいけないなぁ とその度に再確認致します。事実私は伝説的なスケボープレイヤーのことも動画配信の世界で有名な人のことも知りませんし、どんだけ有名であろうとも読んだことのない本は山ほどあり、観たことのない映画のことは知りません。
そういえば私の周りには好み映画ジャンルが暗い気持ちになるサスペンス系という、個人的には “ なんか他に無かったんかい ” と想わずにはいられない、身長が 180cm を越えて見た目が日本人っぽくないのに王道な日本人の名前で絶賛髪を伸ばしている最中らしい人物が居るのですが、例えば彼が “ ほら、バッドエンドムーヴィー界の名作として御馴染みな ” を枕詞に話されたらシンプルに “ 知らんがな ” と想うでしょうが、かく言う私も好みな映画は小難しくない話 ( 例えばクレヨンしんちゃんなど良し )ですので。全て呑み込んで うん といったところでしょうか。

 

このように認識や感覚などを共有していようとも時には共通言語がありませんし、長年同じ会社で働いていようともこの時期には欠かさず問われたりします、“ 暑くないですか? ” と。その人にはないサマーニットという言語は今年も私にとっては純粋無垢に愉しく、事実 27℃, 28℃, 29℃ や 30℃ などの最高気温予想を眺めては独り言ちるのです、いけるな と。

 

 

 

 

 

Summer wool / Hermes homme
 

 

 

Summer wool / Ballantyne Cashmere
 

 

 



Summer viscose / Gianni Versace

 

 

 

Summer wool & alpaca / Missoni
 

 

 

“ 暑くないですか? ” と問うてくるスタッフには無理強いも強制も当然ながら致しませんが、ビートルズというバンドを知らずとも生活において困らないと解っていながらもアルバム『 Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band 』の一曲目『 Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band 』におけるジョンレノンの自然なシャウトを耳にする度にその単純明快な格好良さを誰かに話したくなるのと同じく、御興味頂ける御方には耳を傾けて頂ける御方には、生活環境と気温と湿度と着こなしの好みに準じたサマーニットという言語を引き続き御提案したい所存です。
以上、共通言語の話でした。

 

 

SURR by LAILA 福留

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1996 / Diary882
29.6.2020

グッチという名前が思い浮かぶと、現代ではアレッサンドロミケーレ氏がここ数年で印象的な存在として挙げられ、または経営不振の Gucci の再生へと導いたトムフォード氏のエロティックでミニマルなスタイルと衝撃的な広告キャンペーンが頭を過ります。しかし、グッチの背景にはご存知の方もいらっしゃるかと想いますがファッションハウスとしての以前にエルメス同様に馬具メーカーとして革の専門店から誕生しています。

 

 

1996s Supring – Summer Collection

 

映像を通して久方ぶりに見る動くケイト・モスに目が行ってしまいましたが、1996 年春夏は男女合同で行われていたコレクション。

 

氏の創る一環としてミニマムでセクシャルで。男性へ向けた不変的なプロダクトがここまで優雅に表現出来るデザイナーは他にいるのでしょうか?

 

自身の看板を掲げる事で評価が大きくなり、社会的イメージとプレッシャーから心身ともに苦しむデザイナー達を見てきた氏は人と人との関わりを尊重する非常に人間味のある性格とはインタビューを読むまで知らずに勝手ながらクリエイション同様に強いお方だと解釈していましたが、そういった側面を知るとクリエイションの見方が変るのは人間らしい卑怯な感覚なのかと反省しています。

リアルタイムでご覧になられていた方や現代の同社を愛好される方、フォード氏もミケーレ氏もベクトルやものつくりの姿勢は異なりますが参考としている材料は双方共に過去の Guuci のクリエイション。表現方法は違えど近しいプロダクトが生まれるのはその影響なのかと。

 

1930 年代に誕生した通称ホースビットは Gucci を象徴する馬具から連想された金具のモチーフ。そのモチーフと様々なチェーンデザインを抽象的にでは無くリアルなグラフィックに落とし込んだ独創的なパターンはグリーンカラーをベースとした色調と不思議と調和する他には無いパターンが特徴的な一本となります。

 

 

 

90 年代らしいローライズなスタイルは腰元で履くことによりヒップからレングスに掛けてのラインがより美しく、細過ぎないスリムストレートなカットラインが Levis 505 の様に不変的なシルエットを演出。敢えて柄合わせをしない事で生まれる不規則なパターンは違和感と共に個体性を発揮してくれます。

 

 

New arrival, 1996SS Gucci by Tom Ford chain pattern cotton tousers.

「他の人とは違うものを欲しい人のためにデザインをしている」

まさに。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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ジャンルレス / Diary881
25.6.2020

 

 

60s Uniform jacket from France

 

 

1996SS Gucci , Design by Tom Ford

 

 

60s cotton & linen for French workers

 

 

60s Corniche by Tricker’s

 

 

90s John lobb

 

 

70s Missoni herringbone knit jacket

 

 

本日から上記新作を展開させて頂いております。

ジャンルレスな新作は

上質な足元

エナジーフルなトラウザーズ

誘目を目的とした制服

群青色のワークウェア

オリジナルティ溢れるニット

どこから攻めるかなのかどこから自分の色に染めるのか

似合わせに行くのか、不思議と調和するのか

是非触れて感じて頂けましたら幸いです。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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Style / Diary880
22.6.2020

雨ですね。

この梅雨時期特有の気温差の激しさにはやはりロングスリーブシャツは何かと便利に感じます。先週のお披露目から多くのお客様にご来店頂きやっぱりシャツだよね。とスタイルを選ばない不変的な襟付きのそれに改めて魅了されました。未だ、Diary また SNS では更新していないシャツも御座いますのでお近くにお越しのの際は是非に触れて頂ければと想います。

 

 

福留の Diary 然り何に合わせても成立する汎用性、どこに行くにも恥ずかしくないフォーマルな側面も兼ね備えたシャツと言う存在。今回はスタイリングを中心にご提案をと考えていたのですが、何着か撮り終えた上で最後に撮影したライムイエローカラーにミルクティーカラーの色合わせが何とも言えない見惚れる程の色彩でして。またインナーの軽やかなメリノウールとシャツのコットン × マイクロポリエステルのマテリアルのコントラストもまた美しく、スタイリングする上で素材や色彩に重点を置くのは面白いのでは。
 

 

New arrivals, 1992s Dries Van Noten light moleskin shirt.

late90s Hermes light wool long sleeve polo shirt.

40s British indian army officer trousers.

 

 

今の気分です。

 

 

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SHIRT STYLE / Diary879
19.6.2020

Charvet standard, 90s purple,

 

 

90s red,

 

 

80s uniform – white,

 

 

 

 

 

Armani,

 

 

Antique,

and more.

 

 

タックインでもアウトでも、ジーンズでもスラックスでもチノでも、綺麗にでも崩してでも。身軽で気軽で気楽で、重度の二日酔いでも羽織るだけで充分にまともな出で立ちに仕上げてくれる、そんな不変的で便利でほんのさりげなく品が良くて心地良いシャツが今年も変わらずに大好物。

 

 

 

 

 

スタイリング?特にはございません感と申しますか、好きと好きを組み合わせるだけで成立しそれが特段にマッチする季節には、性格的な相性もあることと想いますがより愉しく感じる次第です。

 

 

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SHIRT / Diary878
17.6.2020

いくらでも手元に在って良い存在。一枚一枚手持ちが増えることで湧き上がる豊かさを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



New arrival
shirts.

 

 

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瞬間 / Diary877
12.6.2020

 

 

昨日に引き続きご紹介とアンティーク・コートへの想いを込めて。

 

 

私のアンティーク・コートとの初めての出会いは 7 年前の SURR 。当時、数回程お店に足を運んだ際に Diary の存在を知り定期的に覗く暇つぶしのような、時間がある時ふと見てしまう日常的なルーティンのような。当時の私には古着屋では無く”ヴィンテージショップ”と聞きなれない、少し大人びた空間に少なからずの緊張をしつつも、今までに無い豊富なヴィンテージウエアの数々は刺激的で中でもアンティーク・コートと言うものへ惹かれたのですが、癖のある体型の私にはどこかを妥協しなければならないサイズ選びの難しい身体つきの為、これだと言うものに中々出会えず。記憶を辿ればいつも通り目にした Diary でそれを見た瞬間何かを感じ、その足で SURR に向かった事を鮮明に覚えています。アンティーク・コートに対する予備知識は 0 に近いほどでしたが、一目惚れとは先にも後にもこの事を指すのだろうと。1900 年前半に製作された一着が未使用のまま現代に残る。それは奇跡的なと言いますと大袈裟かも知れませんが非常に贅沢なコンディションの上、やはりブラックリネンの希有な存在もまたその個体に何故だが惹かれた要素なのかもしれません。

 

 

 

 

働く上で利便性に特化した各所は当時、馬を管理する上で必要な特殊な胸ポケットのディテールやワークウェアらしいアウトポケット、トラウザーズにアクセスしやすい貫通ポケット。私的には曲線を描く襟裏のステッチは非常に一つのデザイン性としての最大の魅力だと感じます。未使用の為、ベンツにステッチがかけられていますが、お好みで解いて頂いてもよろしいかと。

 

 

1930s French work “coach-man” linen coat, Deadstock.

 

 

時間を経て完成する風合いもアンティークリネン特有の魅力的な要素。ワークウエアとしての土臭さと繊細な素材との対比が妙に色気と言いますか、他のワークウェアには無い感覚です。デッドストックの状態から愉しみ 7 年程経ちますが、自分の身体に馴染みとても柔軟なマテリアルへ成長しています。所々エイジングも見受けられ更に愛着の沸く自分の中ではスタンダードウエア、当時私が手にした頃より歳を追う毎に似合っている気がする、と自画自賛ですが共に老いていきたと想える逸品です。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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初夏にコートを / Diary876
11.6.2020

 

 

先日の Diary に続き ” 初夏にコートを ” と。

 

 

 

 

気温の上昇から早くも街で目にする半袖の装い。近年は四季とは?と考える程、暑いか寒いかと装いの選択肢が狭まっている印象を受けます。その中でも無理せずにその季節、その気候を考慮しつつもやっぱり長袖のもの惹かれるのは淡泊な装いよりアレンジが効くという面。このアレンジとはスタイルと言う意味合いでは無く室内、室外では気温差がありますし、単純に利便性なのです。直射日光を避け、室内外で温度調節が叶う。仮に、夏に長袖を羽織る選択肢が増えたとしたら。

 

 

 

 

アンティーク・リネン

歳を追う毎に素晴らしさ、素材の美しさに気付き始めたリネン素材。初夏を愉しむのには申し分ない軽やかで涼し気な風貌。

 

 

 

 

色彩

色の与える印象、穏やかなアースカラーを羽織る。エイジングも素晴らしい夏のコート、いや、通年のコートとしても。

 

 

30s French work linen coat , Deadstock.

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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黒い衣類 / Diary875
8.6.2020

 

 

数年前から黒い衣類に若干の抵抗と言いますか、私には馴染みの無いものに変わってしまいまして。簡単に黒=モードと言う浅はかに変換されてしまった苦手意識と色の強さ、艶や色気、まあ考えばいつも真っ黒い服装に身を包む友人とよくつるんでいたことも極一部になんて後付けなような話になってしまいますが、私には格好良すぎる、洗礼されている印象が強く、それが自分の洋服を選ぶ上で何か突っかかる ”私は格好付けてません” なんて言わずとも気持ちと性格が反映している部分なのかと。単純に個体に惹かれる事が多くなった、そのもののパワーと言うととても抽象的ですが、癖でしたり意図でしたりまた意図としない偶発的な何か。仮にそれが黒色であれば自分は選択すのか?と言う自問自答にんんん、、と特定のものが無いと結果答えが出ない程悩ましい選択肢。と話していますが学生の頃からある一定の年齢になれば某 DC メゾンの真っ黒でワイドなシルエットの衣類で過ごしたいと当時に何に憧れを抱いていたのか、理由は無いものの切に想っていましてこの苦手意識はそれまでの我慢なのかと今回の Diary を綴りながら結局は黒い衣類に憧れている、結果的に格好付けたいのが本心の様です。

 

 

New arrival, 30s French work linen coat.

 

冷感性と保温性、どちらも兼ね備える特殊な天然素材「リネン」。エイジングされた黒色と当時、馬生へ向けたワークウエアとしての実用美に今回の逸品は ”立ち襟” のディテール。恰好付ける為に生まれていない、恰好良さを是非に。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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Favorite / Diary874
3.6.2020

私も鈴木に倣いまして。

 

70s Levis five-zero-five.

 

 

40s French work.

 

 

40s British indian army.

 

 

50s French military.

 

 

いつの、何の、どこのなどを一切排して自分勝手に選ぶという行為は、いつでも、何でも、どこでも純粋に愉しく感じます。その行為において眼に留まって手が伸びるのがヴィンテージやアンティークの世界においての王道であったり不変であったりな “ らしい ” 品々である機会がだいぶ増えたことを自覚してから二年か三年は経つでしょうか。

若葉のころ惹かれていた世界に時を経て改めて惹かれ、もしかしたら当時と極めて近しい組み合わせであっても ( 中身はほとんど変わっていないので、まだ全然若いですが ) 主に加齢による外見の変化によって全く異なる装いに成っていると勝手ながら想えることを。その要因の一つがヴィンテージやアンティークの世界における王道な品々と組み合わさる、自身の装身具であったり皮革装飾品などのプラスアルファであることを。湘南で育ってヴィンテージやアンティークに出逢って、上品ぶったり下品ぶったり金髪にしたりピンク髪にしたりなどなどの紆余曲折やを経た今、品の良い強烈に美しいトラウザーが愉しいのと完璧に同じくな熱量でタフでヘヴィーデューティーな労働者のトラウザーが愉しいと想えることを。そして、“ タフなトラウザーめちゃ格好良いなぁ。そうだよな、俺もまさしく労働者だもんなぁ ” とふとそう想い、なんだかとても気分が良いことを。私は一人で勝手に喜ばしく想っております。

 

 

 

 

 

上記の装いが今の私にとってのリアルでございますものの、それは 173cm・48size 体型の今の私にとって なだけであり、他の御方にとっては全く異なる存在に、価値になるというのが、本当に最高に最高な現実です。

 

 

SURR by LAILA 福留

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お気に入り / Diary873
1.6.2020

 

 

Trousers collection 2020 と題しましてミリタリー・ワーク・デザイナーズ・メーカー・アノニマスと様々なジャンルから豊富に現状ご案内が叶う中、私的に私欲的に今回の Diary は着用時のシルエットに重点を置いてご紹介、ご推奨させて頂きます。と言いましてもトラウザーズに関しましてはウエストの実寸値では参考にならないケースが御座いまして。例えば同じ 30 インチでも構築によっては御人を選ぶと言いますか、其々骨格でしたり体格が異なりますので 30 インチでも 27 インチの骨格の方にフィットする、またその逆にハイウエストの構築でしたら実寸値より小さいサイズでもウエストにフィットする場合も御座いますで、ご参考下さればとお気に入りの 4 点ご案内させて頂きます。(悔しくも私には入らなかったスペシャルも御座いますのでお近くにお越しの際は是非に。)

 

 

90s Best Company jeans , embroidery hound dog

アメリカらしい正統的な 501 を参考にイタリアらしいしっとりとしたデニム素材。特徴的な中央へ隣合せに並ぶように配置された左右のヒップポケットがバックスタイルを美しく、セクシーに。ストレートなレッグラインとワンウォッシュボディに映える猟犬の刺繍。ファッションって言葉がある意味一番近しい生活や自然、日常を汲み取るデザイナー Olmes 氏のデイリーウエアに対する柔軟な解釈。
 

 

70s Levis sta-prest trousers oriental blue

黒タブ、BigE は置いといて、防縮・アイロン要らずがモットーである通称スタプレ。そう言えばアーガイルパターンのトラウザーズって無いよね。とメーカーの探求心が伝わる軽快なマテリアルに美しい織り。特有の微フレアなシルエットも排除したテーパードシルエット。履かなきゃ解らない絞られたスリムフィットとマテリアルの心地良さ。
 

 

early00s Stone Island garment dyed cotton trousers

90 年代中期から 2000 年代初期にかけての一本。オーヴァーダイ(後染め)を製品化した第一人者でもあるファウンダーの Massimo Osti 氏。くすむ朱色に 505 のようなスリムストレート、ボタンからリベットまで生産する妥協の無さ。懐かしい匂いのするカラートラウザーズ、今でしょと言いたい所ですが今後流行ることも恐らく無い、同社トップスの認知の高さに隠れたスタンダードウエア。
 

 

60s France anonymous flare jeans, Dead stock

インディアンのタグが付くアメリカのヒッピームーヴメントに影響を受けた?フランス製ブーツカットジーンズ。ボタンフライにややハイウエストな構築。フレアカットにハンマーポケット、ヒップポケットには ECLAIR ファスナーを配置する複合的なギミック。間違った解釈によるヒッピーなのか、純粋なフランス式ペインタートラウザーズなのか。つべこべ言っていますが丁寧な縫製、美しいカッティングには間違えないです。

 

まだまだ御座います。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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Trousers collection 2020 / Diary872
28.5.2020

下半身の衣類は皆様方にとってどのような存在でしょうか。私は以前より本当に何故だか何故だか好きでして、明日何着ようかと夢想する際には下半身から考えることが多く、と申しますかほんの一、二年前まではほぼ 100% そうでして、最近になってやっと上半身もしっかり考えられるようになったほどなものですから、太い・細い・暗い・明るい・軽い・重いetc、ハーフパンツの類を覗いた全てを旬に合わせて愉しませて頂いておりますので、弊店でも不定期的に積極的な御提案をさせて頂いておりますがここまでの種類種別を一挙に御披露目したことはございませんで、ここ一、二年でやっと落ち着いたと想った下半身欲が大いに疼きます。 というのは都合の良い言い訳で、結局のところ私は下半身の衣類を一年中探している煩悩の塊なのです。

 

 

 






“ 丁度良い下半身の衣類は? ” の解は年齢や環境によって時に徐々に時に一挙に変化致しますので、どなた様においてもいつまでも辿り着くことと存じますが、いずれにせよ装いの約 50% の面積を占めるその部位は様々に彩らない手は愉しまない手はありませんので、1930 年代から 1990 年代まで、ウエスト 27 インチから 40 インチまでのこの度の新作群にてなにかしらに想って頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

New arrival,Trousers collection 2020.

 

 

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0から1 / Diary871
27.5.2020

 

 

とあるお客様は当時を懐かしみ、「これもってたなぁ」「これあったね」とお言葉を頂き、とあるお客様は「僕の生まれた年です」と新鮮な目で感じて下さる。当時を体感して改めてそのものに触れる感動や 90 年代のクリエイションに対して既視感すら無く斬新に映る、前情報無しに単純に一つのものとして興味をそそられる事や不特定を愉しむのも一つの方法だと想いますが、今回は私の おうち時間 でまだ未完成ですが Dries Van Noten の 90 年代コレクションを年代毎に画像をまとめていまして(非常に時間と手間が掛かりますが)、現状ご案内の叶う商品をコレクションルック共にご覧頂ければと綴らせて頂きます。また、オンラインショップには全て掲載済みですので併せて見返して頂ければ新しい発見があるかも知れません。

 

 

 

1995AW Dries van noten striped wool sweater.

スポーツ&スクールスタイル

1995 年秋冬コレクションを代表する横縞

クラシックとの調和

 

 

 

1997AW Dries Van Noten military-style hooded coat.

ミリタリーインスピレーション

重ね着をする為に裏地を排除した潔さ

ビックシルエットスタイル

 

 

1994ss Dries Van Noten geometric gilet.

シルク×コットン×リネン

表が裏、裏が表

最後の男女合同ショー

 

 

1997ss Dries Van Noten multi color cotton sweater.
 

色彩豊かなコットンセーター

色×柄、柄×柄、色×色

フランシス・ベーコンの様な毒付いた配色

 

 

1997AW Dries Van Noten wool tailored jacket.
 

90 年代の同社を代表するフロントからヘムに架けての鋭いカッティング

計算された一枚仕立て

ボディコンシャスなフィット
 

 

いつもと違う目線でそのものを見たとき、また触れたときの感じ方は個々で異なると想います。当時私がカスタマーの頃、 SURR で出会った 90 年代の Dries Van Noten 。古いタグに何故か惹かれインディゴカラーのワークジャケットに一目惚れした事がきっかけで このジャケットはいつのコレクションでどんなイメージで着用していたのか と興味本位に調べに調べてやっとのことでそれを目にした時の0から1になる感覚と言いますか想像を超えた着こなしの感動たるや。

 

 

 

同じ感覚をとは想いませんが、同じ空気を御愉しみ頂ければ幸いです。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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新作より、UMC / Diary870
26.5.2020

それでですね最近ふと想ったのですが、不変にプラスアルファで何かの要素が注がれた時に、不変の要素をしっかりと突き詰めていればいるほど、そしてプラスアルファが稀有であればあるほど怪物のような品が産まれる と。まぁそもそも数多くのファッションピースが不変を踏まえたうえで様々なアルファを注いで看板を掲げたりなんだりを行っておりますので、結局のところ全部当てはまると言えば当てはまるのですが、その際に不変に軸足を置くかアルファに軸足を置くかによって在り方が変わりまして、弊店は純正の雑食姿勢にてヴィンテージ / アンティークの様々を御提案致しておりますが、感覚的には不変に軸足の方がその化学反応は際立ち、怪物としての存在感は高まるように想います。

不変に軸足を置き追及すればするほどに、稀有ななにかしらのアルファをプラスした際に炸裂する存在価値。弊店における御推奨としてもかねてより、そしてこれからも申し分ございませんし、私は自身の衣としても大好物であります。

 

 

 

不変の追及といえばこちらの看板が代表的な一つでしょうか。“ 手に取ってくれた人が元来持つ魅力を損なわず、邪魔せず。陰ながらそっと押し上げるような存在を創りたい ” という理念を胸に秘めた一人の親愛なる女性が手綱を握って三十年以上経ちますが、その以前から感覚的には同じくなクリエイションを積み重ねていた同社。ですが、ここまで古い時代の Homme ピースは存在自体が未確認な UMC ( Unidentified Mysterious Clothing ) なために驚きを隠し得ないと共に、“ 本当にずっと変わらない目線であり続けて現代に至るんだなぁ ” と物質から再認識でき心が暖まります。

不変の追及に加えて申し分のない品質目線なうえで、この度更に加わりましたプラスアルファは時代性でして、服飾史におけるモッズと申しあげると端的なのですが、紳士においてもシャープでスタイリッシュで様式としてのゴージャスさ ( 時に性を越えるほどの ) が際立っていた時代ですので、各所に注ぎ込まれたディティールデザインとしての基本を押さえたうえでの豪奢さと、何よりもシルエットの美しさがこれまでに御提案してまいりましたどの同社トレンチコートよりも際立ちます。
しかしながら最終的な着地点は、悠然と “ 純・レインコート ” としているところが何よりもたまりませんでして、時代に即した要素を注ぎ込んだ個性が在りながらも、結局のところは何かと言えば身体を守る羽織りだぞ と。あわよくば雨も防げると尚良いぞ と。真にそう思っているからこその、なんとも言えない心地良さが秘められた一着でございます。

 

 

 

 

 

60s Hermes raincoat.

と綴っておりましたらほんの僅かですが雨が降ってまいりました。普段は億劫な心持ちになりますが、このような存在のお陰で悪くない気分です。

 

 

SURR by LAILA 福留

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3W / Diary869
25.5.2020

気付いたらポンと、本当にポンという音と共に突如出現したかのようにさりげなく部屋の片隅に落ちていた紙を広げてみると、あまりにも懐かし過ぎるためなぜ今ここにと腰を抜かしそうになりましたが、よくよく考えてみたら数日前押し入れの奥にあった CD を久方ぶりに整理しておりまして、その時にどこかに挟まっていたのが落ちたのでしょうが、 CD という物質の行く末を想い、ジャケットのアートワークであったりブックレットであったりはやっぱり面白いじゃあないかと再確認し、音楽配信サーヴィスの予測推奨機能について考えておりましたので、気が付きませんでした。

 

 

 

十代の終わり頃。働いていたコーヒーショップの先輩 H 氏には業務関連の事柄と並行して様々な意味合いにおける嗜好品の類を文字通り教えて頂いたのですが ( そういえばそこに服飾に関しては含まれていませんでした ) 、そのうちの一つがとあるジャズピアニストでして、当時は今以上に音楽を雑に雑食に嗜んでいたもののジャズには明るくなく、氏との雑談でいつかは色々と聴いてみたいなどと口にした数日後に “ はい、ドメちゃん ( こう呼ばれていました ) これあげるよ ” と一人のジャズピアニストの音源を自身で選曲した CD をくださいまして、その中に推薦文と言いますか推奨文と言いますか、上記の紙が入っていたのです。
いつぶりかも覚えていないぶりの紙を眺めるでもなく眺めていると、今の私の生業との共通点である、いや、私の生業の根幹である “ 御興味頂ける誰かへの御推奨 ” がこの一枚に込められていることに気付くまでもなく気付きました。

俺いまだにめっちゃ聴いてるよキース。すげぇなハッシーさん。

 

 

 

私は H 氏から推薦されたこのジャズピアニストをいまだにとても聴いているだけでなく新譜が出たら買いますし、あまつさえ “ 好きな音楽は? ” と問われたらきっと五人以内に挙げるほどに愛好しているのです。これにはもちろんのことピアニストの才覚そのものが在りますし、それこそ著名な御方ですから、この一件が無くとも出逢っていたのかもしれませんし、それこそ昨今の音楽配信の予測推奨なども考えるときっと出逢っていることでしょうが、果たして今の心のように掛け替えのない存在に成っていたか。不毛な想像の一つですが私は否であると想わずにはいられません。

 

 

 

もしかしたら嫌いな音楽に成っていたかもしれない。そう考えると心の臓が震えますが、存外想像では済まないのではないでしょうか。私は十代の終わりに職場にて信頼する H 氏からの推薦で出逢いましたが、これが別の時に別の場所で別の人を経て出逢っていたら、嫌いに成る可能性なんぞこの世には幾らでも在ります。その危険性と恐怖心を伴うと同時に素晴らしい何がしにも成れる蠱惑的な “ 御推奨という行為 ” には、 5W1H ( ゴダブリューワンエイチ ) ではなく When いつ / Where どこで / Who 誰から による 3W ( スリーダブリュー ) が大きく関わることを一人肝に銘じてきましたが、この一枚の紙という視える形によって改めて認識することができました。

男性に向けてのヴィンテージ専門店であり、ヴィンテージを用いた装いに関して御提案・御推奨させて頂いております弊店。引き続き、いや今まで以上にこの行為と生業を丁寧に向き合わせて頂きたい所存です。

 

 

SURR by LAILA 福留

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新作より、告白 / Diary863
13.5.2020

男性に向けてのヴィンテージ専門店で在る ことを最も太い軸としている弊店はヴィンテージを現代の装いとする行為を・判断を・生き方を・人間としての在り方を社会の迷惑にならないようにひっそりと御提案し続けておりまして、当然その入れものに当てはまる ( 当てはめているのは弊店ですが ) 全ての要素を大切に捉えておりますものの、その様々な中には “ 特に ” と頭に付けずには居られない幾つかの大切に想ったり慎重に捉えている存在がありまして、確か SURR が出来た頃に認識したメーカーと呼ぶべきかレーベルと呼ぶべきかデザイナーと呼ぶべきかいまだ決めかねている・きっと全てが絶妙に当てはまる近年におけるメーカーともレーベルともデザイナーとも異なる一つの存在もまた、それに属します。

 

 

SURR が出来た頃に、フランスにて最先端のモードを根底にて支える、本当に御世話になっている親愛なるコレクター様から文字通り教えてもらったそれは、モードの世界に居るその人からだからこそ “ セ ” から始まる発音で呼ぶに至っていますが、そうでない出身者からであれば “ チェ ” の発音で呼んでいたかもしれないほどに、そしてその時その人からでなければ今のような特に大切であり慎重に捉えてしかるべきという感情に・印象に成っていなかった可能性を多分に含む、私にとっては極めて “ 不安定 ” な存在です。

 

 

 



1881 年に設立されたモードやプレタポルテの世界ではセルッティ、生地の世界ではチェルッティの呼称で親しまれる Cerruti 。これまでに幾度か御提案させて頂きましたが、改めて “ 特に ” 大切に想う存在であり “ 特に ” 慎重に捉えている存在であることを、ここに記させて頂きます。
綿を起点として生地そのものに真っ向から向き合ったメーカーであり、服飾史における最初期に製造に関わる全ての工程を自らの枠内で完結させたレーベルであり、モードの帝王と呼ばれる彼や Hermes homme を三十年以上牽引し続ける彼女を文字通り育てたデザイナーズブランドでもある存在を、設立から 140 年ほど経った現代において向き合うとなると端的に申しあげて極めて簡単ではないことで時の経過というのは本当に怖くもあり面白くもある と改めて感じます。

 

 

 

 

 

New arrival,80s Cerruti bal-collar coat.
 

5W1H ( ゴダブリューワンエイチ ) という言葉を御存知でしょうか。それと同じように弊店は When いつ / Where どこで / Who 誰から による 3W ( スリーダブリュー ) を勝手ながら掲げているのですが、それについて考えますと私は時に、時の経過以上に怖くも想いますが、同時にどうしようもないほどに蠱惑なのです。

 

 

SURR by LAILA 福留

03-5468-5966
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*休店期間中にお急ぎの御用命ございましたら 080-3415-4864 まで御連絡ください

 

 

通年 / Diary862
11.5.2020

 

 

 

 

60s Missoni uomo geometric cardigan
 

1994s Jean Paul Gautier short gilet
 

70s Christian Dior slik dress shirt
 

30s French military worker art-repier trousers
 

90s Trickers suede penny loafer
 

 

 

久しぶりにスタイリングイメージを撮った結果自分の欲しいものが露骨に出てしまいましたが、やはりスタイリングを作るのは実に愉しいと改めて想いました。まぁ欲しいものと言いますとカーディガンは年中探していますし、仕事用にデザイン性の高いジレは欲してます、シャツは毎日着ていたい、味のあるミリタリーパンツは幾つ在っても、ベージュの革靴は中々納得ゆくものに出会っていない、と考えれば考える程キリが無いですが、結果的に私の欲しいものは 通年使える が一つのキーワードと申しますか、着たいものが季節に制限されているのが何故か嫌なのです。必然的にいつでも着れるものをと考えた結果、勿論冬はウールやカシミアを愉しみますが春夏秋は(真夏日は諦めて長袖シャツを捲りますが)着たいものを着たいのです。その私利私欲が盛り込まれたスタイリングですが、素材と色味を御愉しみ頂きたい想いと単体でも装いに調和する品々ばかりですので 今を愉しく を裏テーマに御興味を頂ければ幸いで御座います。

 

SURR by LAILA 鈴木

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取り急ぎの / Diary861
8.5.2020

今後に関しまして。

皆様こんにちは。御機嫌いかがでしょうか。引き続き収束を願い、願いに伴う行動などに則った日々を御過ごしなことと存じますが、その観点を踏まえたうえで出来る限りの気分転換にて御心に栄養を身体に鮮度を注いで頂けていることを、そして何よりも皆様方が・皆様方の御家族御友人などなどが引き続き変わらず御過ごしであることを弊店は願っておりますので引き続き休店致しておりますが、今後の社会状況を慎重注視したうえで、場合によっては皆様方に御来店頂ける状況へと段階的に進ませて頂けたらと想っている現在の所存です。
 

それには同時に収束を願っての制約が必須であることも念頭に置いておりますので、ゆえの御面倒をお掛けせざる得ない可能性が挙がることは本意ではございませんものの、あくまで収束への願いに矛盾さえしなければ制約を自ら据えたとて皆様を御迎えしたいという想いは止められませんので、前述の通り社会状況を注視したうえで皆様方の健やかで穏やかな日々が損なわれないための制約を備えたうえで段階的に進まますように と、社会に関わる全員と同じく等しく願っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年 5月8日 SURR by LAILA

状況を段階的に進めるに相応しい機が訪れましたら日時や制約に関しまして改めて御報告させてくださいませ。なにせ既に新作群の御用意が整い、空間は既に完熟を越えた果実の如くどっしりと熟しに熟しておりまして、このような “ おあずけ ” はなかなか味わえませんので、貴重な機会としてじっくり味わわせて頂きますよ。フフフ。

 

 

SURR by LAILA 福留

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丁度いい / Diary860
4.5.2020

 

 

 

 

 

 

初めて 食器 に興味を覚えたり、家に 花 が常にある環境を作ったりとこの環境化でだいぶ家らしくなってきました。以前は必要なものしか置かず寝床とテレビさえあれば充分でしたが家にいる生活が続くとこんなにも今までに無い選択支が増えるのかと自分でも驚いています。しかし、食器や花が必ずしも部屋に必要なのか?とふと考えると食器は必要最低限で充分ですし、花は無くても何かに影響する訳でも無い、どちらも装飾品だと。長らくどちらも無い環境で生活してきた訳でして極論無いからどうって事でも無い。ですがいつからか 無いと落ち着かない必需品への心境の変化 それは昨年末から続いている料理の影響や SURR では常に生花がある環境であった、いずれも何か物足りないと自然と感じたのかもしれませんが、綴りながら 日常的に色が欲しかった と一つの答えに辿り着きました。華美でも無ければ強さの無い 丁度いい 、日常的に目に入る自然な色合いに癒しを求めているのかもしれません。それは普段の装いにも関係しているように思え、気温の上昇も関わりますが最近はナチュラルカラーを着る機会が増えたように思えます。元々強いデザイン性のものは所持していませんが、この非日常的な環境により自然な色彩を手にすることが多くなり関連性が少なからずあるように感じる今日この頃です。

 

 

 

 

秀逸な色彩感覚と芸術的なニッティングが印象的な Missoni 。独自の織りから生まれるパターンは一目で特定出来る程オリジナリティーに溢れていますが、男性へ向けた Missoni Uomo から 70 年代に製作された今回もコットンシャツは何かと全てにおいて 丁度いい 。イタリアならではの色彩感覚とライト・トーンの爽やかで鮮やかなカラーリングで交差する格子柄と前身頃のみ施されたウエスタンヨークによるカジュアルな要素と小襟で比翼仕立て、 70s らしからぬシャープなカッティングのドレス要素は日常的に非常に 丁度いい 、華美でも無ければデイリー過ぎない絶妙なパーツ使いは有りそうで無い。スクエアテイルの裾線の直線的なカットラインもまた シャツジャケットの感覚で羽織る事の愉しめる面白い要素、インナーとしてアクティブなウエアからテーラードジャケットまで幅広く相互する汎用性の高さは複合的な要素と色彩により 気付けば着ている 様な必需品として御愉しみ頂けると想います。前々からデニムに合わせたいと考えていましたが予想を上回るほどの相性の良さ、御持ちの上下関わらずデニムと是非に。

 

 

70s Missoni Uomo western style cotton shirt.

追ってOnlineに更新させて頂きます。

 

SURR by LAILA 鈴木

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鶏と卵 / Diary859
1.5.2020

王室のとある女性が庭での活動のために設計を依頼したブーツのように日々の様々な瞬間に則した・属した装いや装いに関わる存在。庭仕事が先かその意思が先かは鶏と卵ですが、私たちのこれまでにおいても今においても同じような判断は多々ございまして、トレッキングブーツが好きだから登山が好きに成ったのか山に登るからトレッキングブーツを好きに成ったのか、ニットが着たいからリラックスするのかリラックスするからニットを着るのか etc. 十人十色があるがゆえに産まれるのは十人十色のスタンダードで、私はそれらが時に交わらないことが、“ 理解しあえない・しあわない ” ことが何よりも面白いなぁと極めて強い興味を抱きます。全員方向性が異なり、全員が等しく正しい。

やたらカーディガンが好きであったりやたらスクールライク・スタイルが好きなように、これまでに様々な創造を繰り返してきた数多のデザイナーや今現在に創造している幾人かのデザイナー、そして ( きっと ) これからを創造するデザイナーにもきっとやたら好きな存在やそれこそ何故だか好きなスタイルがきっと在り、それは時に代表的な作品 / 作風として・時に人知れず存在として製作されてきたのでしょうが、いずれにせよそれを愛している A さんの心には・ A さんの話を聴いて新たに魅了された B さんの心には・ B さんの話を聴いて新たに魅了された C さんの心には… きっといつまでも在り続けるのです。それによって産まれるのは新たな “ やたら好きを胸に秘めた人々 ” であって、それが時には偏愛に成りますものの基本的にはそれらの人々にとってその “ やたら好き ” な品や装いはいつまでもスタンダードで在り続けるのです。私はこのプロセスを美しいと心から想います。

 

 

皆様にもやたら好きな存在がございますでしょうか。それが時にデザイナーなど明らかな人物がきっかけと成っておりますでしょうか。白シャツ、ジーンズ、レザージャケット、ロングコート、レザーグッズ etc. ミリタリースタイル、ワークスタイル、スクールスタイル etc. リサイクルカルチャー、クチュールカルチャー、ユースカルチャー etc. やたら好きにも沢山の種別がございまして、時にスタンダードで在ったりいまだ個性的であったりと致しますが、ウエスタンスタイルを “ やたら好き ” にしていた正統派モードのデザイナーはほとんど想い浮かびませんし、注がれるデザインの要素・装いの要素を段階的に捉えた時にここまで要素性が高いハイエンドでハイクラスな仕上がりを私は知りませんので、出逢ったその瞬間に抱いた感情ははっきりと申しあげまして色々な意味で “ やばい ” でした。これは偏愛以外のなにものでもないぞ と。

 

 

 

 

 

70s Gianni Versace western-style leather jacket.

これまた面白いことにモードの世界に良い意味で様々な可能性が在った時代であり、近年とは全く異なる価値観に高い優位性があった時代ですので、時代があったからこそヴェルサーチ氏の偏愛が養われたのか、偏愛が在ってこそのヴェルサーチ氏であったのか。この鶏と卵に関しては、卵が先であると弊店は考えます。

 

 

SURR by LAILA 福留

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