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当たり前ではない / Diary1183
21.12.2023

弊店にとってこのラベルの存在意義は大変に大きく、それがBurberrysと並ぶとなるとそれはもう稀有と言うかちょっとした事件と言うか、尋常ならざる意味合いを有します。世界に数台しかなAi織り機にて生産効率を度外視してまで高品質な生地を製作し続け、Hermes社すらも虜にした今は無き英国田舎町の生地メーカー,Moorbrook。そのウールカシミアフランネルを用いた80年代Burberryのバルカラーコートでミッドナイトブルーカラーなんて素敵でないはずがありません。しかもこちら、これまた絶妙な個性を有するのです。

 

それはサイズ。表記UK46となるとXXL,いやXXXLほどでしょうか。この系統において特出したBIGサイズな御陰様で相当の生地量を有していまして、御散歩をテーマに設計されたがゆえフンワリが特徴でありゆったりと着て然るべきバルカラーコートではありますが、ここまでドラマティックなドレープを楽しめる個体には出逢えません。言うなればシルクやナイロンと言った軽量素材を連想させるほどの滑らかさですが、実際問題カシミアを10%含んださりげない光沢のウールフランネルですから話が違うというもの、良い意味で眼がバグるテクスチャーなんです。そして素晴らしいのはここまでの生地量でありながら重くないという点、ここにもやはりロストテクノロジー的なMoorbrookフィロソフィーが潜みますね、虜になるわそりゃ。ヴィンテージの世界で時に出逢える“当たり前ではない一品”、こちらは特に です。

 

 

 

 

 

 

New arrival,80s Burbbery wool cashmere bal collar coat by Moorbrook.

 

身長172cmの私が着ると足首近くまで丈がきますがイッセイ先生のコートみたいで逆に格好良い。ヨーロピアンクラシックの王道設計かつ文句の付けようがない上質なテクスチャー(でもわざとらしくない自然な感じなんだ、これぞ本物)で先生のモード感を味わえるなんてお得過ぎるっしょ って感じです。それこそつい先日身長160cm代の女性がお試しくださいましたが超格好良かった…もちろんマキシ丈でしたがとっても素敵でした。

 

 

SURR 福留

 

a la carte / Diary1182
20.12.2023

なんとなく心が落ち着かない日々が続いており独り勝手にバタバタしてどうしたんだろうと訝しく思っていましたが、答えは簡単勝手に師走気分が過多になっているだけでした、いかんいかん。皆様も年の瀬一層お忙しいことと存じますが、引き続き風邪などひかれませんように御仕事根詰め過ぎませんように、美味しい食事やお酒やお菓子などなどで御自愛くださいませ。私は先日フグ鍋を食べましたよ、気付いたら滅茶苦茶久しぶりでしたがうんまいですねぇ、アレ。テンション上がって翌日も鍋でした、アンコウとタラの白子。あれらもうんまいですねぇ。

 

鍋も旨いしちゃんと寒くなってくれて嬉しいので早速今週の新作を御披露目させて頂きました。

 

 

 

この二つのラベルが並ぶこと弊店にとって大変に稀有です。

 

 

ラムレザーでパデッドでチェスターフィールドコート、相変わらずジャン兄さんは凄まじい色気です。

 

 

大好物のタックトラウザー、今回も良い個性なのでワードローヴの重要な一員として是非に。

 

 

躊躇せず正座出来るで御馴染みのコーデュロイのタックトラウザーですが、なんだこのマーブル紋様。こんなの私は見たことありません、どうなっているの?イタリアン・アノニマスですがこれは素晴らしい。

 

 

私ロロ・ピアーナ大好きなんですよねぇ…なぜならラグジュアリーがぶっ飛んでいるから。定期的にONLINEサイトのソートを高い順にして眺めているんですが、逆にテンション上がるというか元気が出ます上質さがぶっ飛んでて。本当に一つのカルチャーにおける世界最高峰だなぁと思います。プロダクトも然り、プレーンなカシミアセーターとスリーヴレスジャケット。

 

 

 

 

 

New arrival,a la carte.

 

年の瀬も機会ございましたら。

 

 

SURR 福留

 

六つのブレスレットと二つのネックレス / Diary1181
14.12.2023

“絶対来年高くなってるんで”

先日とある初めましての御客様が御来店され交流にて最近ヴィンテージカルチャーに興味を抱かれていたことを明かしてくださり、ちょうど某メーカー某名作の大変に立派な非定番個体をお召しだったのでさぞや立派なお買い物だったことでしょうねぇと呟いた時、購入に踏み切った理由として述べられたのが上記の御言葉でした。

 

絶対来年高くなる   以降頭の片隅にてずっと在る言葉で本っっっ当にその通りだと思いました。未曾有(という言葉をあえて使います)なほどに盛り上がりを見せているヴィンテージカルチャー(そもそもにおいて私は興味を抱く人々が増えることは猛烈に嬉しいです、あしからず)、それには様々な理由が複雑に絡み合っているのでしょうがその根幹に在るのは“刺激”ではないかと私は思っています。ヴィンテージカルチャー特有の刺激,クラッシックだからこその刺激,モード史ならではの刺激,歴史に名を残さない何処かの誰かによる刺激。この生業において私は常にそれを感じ続けられているので少しも飽きることなく今も向き合い続けています。ファッションに何を求めるのか,それこそ実用性なのかロマンなのかなどなどありますが刺激がマストな私にとってヴィンテージに対する注目度が高まり続けているという現象=それ以外のカルチャーが物足りなくなっている、です。様々な角度で観察できると思いますが、私はそう思います。

 

絶対来年高くなる   本っっっ当にその通りだと思うと共に胸の真ん中に複雑な感情が渦巻く言葉です。私は世界各国のコレクターからヴィンテージプロダクトをセレクトし皆様に御披露目すると同時に私も買い物するのが未だに大好きなので来年高くなっていたら困っちゃいますもん。ある程度であれば社会情勢等との兼ね合いで納得できますが、分水嶺を越えると話が変わります。あんまり越えないと良いなぁ、怖いなぁ。

 

フランスのとある老練なコレクターが“レザーは終わった”と言い切ったように様々な状況が刻一刻と変化し続けるヴィンテージカルチャー、私も引き続き手に入れるべき存在はなんとか手遅れになる前に着地したい所存です。でもやっぱり人生において社会に属するにおいてショッピングは良きスパイスですから、基本的に必要な存在ないし欲しいと思える存在が在ることそのものを私は幸せに感じます。求める気持ちでヤキモキするところも含めてね。

ということで今年も年の瀬にファインジュエリーを御提案、六つのブレスレットと二つのネックレスです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

New arrival,40-80s Fine jewelry bracelet and necklace.

上からブラックダイヤモンド,トリニティーカラーゴールドとサファイア,喜平チェーン,アメジスト,ダイヤモンド×2,そしてシトリン。今年もまた個人的に猛烈に濃厚な布陣になってくれました。じっくりと御縁結ばせて頂けましたら幸いです。

そういえば2023年内の営業は12/28(木)までで2024年は1/5(金)となります、どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

SURR 福留

 

大好物 / Diary1180
8.12.2023

弊店においてほとんど御提案する機会がないAquascutum、その理由は前々回のダッフルコートとなんとなく周波数が近いかもしれません。この度6着目となった一着は前回のレザーレーサージャケットと同じくの痺れさせてくれるコレクターの下で出逢ったのですが、結果的には私の大好物である王道でありながら非王道でもあるイレギュラープロダクトなのでした。

 

 

 

“明るいレザーカラーでアヴィエイタースタイル、うんうん王道的で見てて気持ち良いねぇ”が第一印象だったのですが、向き合ってみるとなんとまぁ質の良い革でなんとまぁモード的かつ美的なデザインボンバーシルエットで、なんとまぁ特出した存在感の一着だこと、あらまぁアクアスキュータムじゃないの。こちらさんで直球に惹かれる出逢いは久しぶりで嬉しかったです。

このアメリカ空軍の名作飛行士ジャケットA-1を原型とした形状、馴染み深く御愛用されている方も多いことと存じますが本当に本当に完成され尽くした究極的スタイルの一つですね。格好良くて便利で合わせ易くて着易い腰丈のバランスは国も年齢も問わず愛されている印象であり時代を問わず様々なブランドやメーカーが常に製作している印象です。で、こちらの80s Aquascutumの一着、やたらめったら丸が強調されたボリューミーなデザインシルエットでありながらウエストリブがタイトにアクセスしてくれることでコンパクトな着こなしとなり、オーヴァーフィットながらオーヴァーサイズではない絶妙にスポーティーなバランスをくったくたに,それはもうくったくたに

柔らかく滑らかなヌバックレザーとパテッドライニングが美しいシルエットを描く、クラッシックかつ王道でありながら猛烈にモードを感じさせてくれる一着なのです。このバランスは直感的に親愛なるHermes hommeの名作リバーシブルボンバーを連想しました、リンクがかなり多いうえで異なるスタイル性かつヌバックレザーのスペシャル仕様と思って頂いて差し支えございません。

なぜここまでモード要素性が濃い絶妙なプロダクトなのか、これは後々分かることなのですがこれは英国老舗のAquascutumがイタリアの工房にて設計及び製作したItaly Aquascutumという区分でした。ちなみに明るいレザーカラーとコンディションの良さも相まって着用時の存在感は物凄くブライトで物凄くエレガントですので御覚悟を。

 

 

 

 

 

 

New arrival,80s Italy Aquascutum aviator-style leather bomber jacket.

 

Italy Aquascutum、個人的にはデザインボンバーの独自設計も圧倒的なクオリティもイギリスっぽくない特出した柔らかさも即座に合点がいきました。この王道でありながら非王道、いつも良い意味で驚かせてくれるし楽しませてくれるしONE OF A KIND感MAXなので本当に本当に大好物。シックでクラッシックですがとくかく強烈な艶っぽさとさりげないハイファッション感が滲んでパテッドライニングで暖かくて軽くてポケットもいっぱいあってボタンの留め方次第で様々な温度調整が叶って腰丈で動きやすくて過ごしやすくて。

大好物です。

 

 

SURR 福留

 

食指 / Diary1178
6.12.2023

数あるウィンターコートの中で弊店がほとんど御提案したことがないプロダクト、それがダッフルコートです。

好みなクラッシックカルチャーかつスタンダードナンバーにも関わらず老舗のそれにいかんせん食指が動かず、となると選択肢がグッと狭まってしまうのは老舗がいかに王道を邁進しているか、言い換えれば間違いない存在なのかを示しているのでしょうが、私自身も経験したことがないし動かない食指は動かせない。記憶が確かならばSURRになってからの約10年間でHermes hommeの個体、そしてAquascutumの個体しかセレクションしていないと思います。そもそもにおいて私はフ―ディーの経験値が圧倒的に乏しくてですね、今の感覚でファッションを楽しむようになってからはおそらくゼロ、これまでパーカーを着たこともなくフードが付いたアウターにも縁がありませんで暖かそうだし落ち着きそうだし色々と便利そうなのでものぐさな私には合いそうなんですけどね、なんとなく自分が着る服として捉えることができず今に至ります。ちなみに“某デザイナーは自身のブランドに在籍時、意図的に作らなかったプロダクトが三種あるんだけど知っている?”と知人がクイズを出してきたことがありまして、その答えはパーカーとショーツとバックパックで本人が好みじゃないからという理由だったのですが、当時その三種とも親しみが無かった私は(今はショーツは大々好き)、ちょっとニヤッとしたのをよく覚えています。

 

要するに単純に良いと思えるダッフルコートにも出逢ってこなかった、ただ単純にそれだけなんです。事実イタリア中部よりちょっと上の少し外れた田舎町にいるコレクターのもとでこれに出逢った時は即決、滅茶苦茶素敵じゃないこのダッフルコート!とここ10年間分の食指が動きました。

 

 

 

なんじゃこのプロダクトなんじゃこのオーラ、と思ったらミッソーニ夫妻のクリエイションでした、納得納得。ブランドラベルがなんとも素敵でして、ロゴに加えて“DESIGN & MANUFACTURE OF SUPERIOR FASHION GARMENT”、“CAREFULLY SELECTED FABRIC”、“TRADE MARK LONG WEARING SMARTNESS COMFORTABLE”、そして“ORIGINAL CLOTHING FOR COMFORT AND PLEASURE”と、涙が出るくらい素敵な文言が書かれまくっている初見デザインなんです。ブランドラベルにそれほどの情報量は新鮮かもしれませんが、御陰様で情熱を否が応にも吹き飛ばされそうなほどビンビンに感じることができます。

 

御存知の通りニットに芸術の概念を初めて注入しモードの世界で新たな可能性を開拓したパイオニーア,オッタヴィオ・ミッソーニさんとロジータ・ミッソーニさん。芸術作品を鑑賞してデザインを生み出していた彼らが紡ぐ糸はプレーンセーターの段階で120点ですしカーディガンやニットジャケットの段階で何倍もの存在感を発揮してくれますから、このようなアウタープロダクトの質量と面積になった時のエナジーとシナジーは計測不能。このコレクターのもとに向かう道中“なんでまたこんなところに…”正直思いましたが(この生業では定期的に思います、本当に色々な地にいますので)、こういうプロダクトを保管,保存(本当の意味でのアーカイヴですね)しているからこそこのような地にいるのだろうなぁ、このような地にいるからこそこれほどまでの逸品を保管,保存(これがアーカイヴという意味ですね)できているんだろうなぁと切に思いました。まだまだ世界には面白いものが沢山あってまだ見ぬ刺激が沢山あります。そういえば以前にNHKで“世界はほしいモノにあふれてる”って番組ありましたね、復活してほしいなぁ。

 

 

 

 

 

 

New arrival,80s Missoni multicolor duffle coat.

 

クラッシックなオーヴァーサイズフィッティングかつラグランスリーヴなのでクラッシック感が強まるかと思いきや肩の落ち感がとっても綺麗で私の身体でもスマートな見え方になってくれました、これは相当に綺麗かつ秀逸なパターンメイクで様々な御身体に無理なく適合すると思われます。次に食指が動くダッフルコートはいつだろうなぁ。

 

 

SURR 福留

 

解/ Diary1177
5.12.2023

寒く     なりましたね。

きっとすぐに辟易するのでしょうが長かった残暑のおかげで冷え込みですら喜びの要素性、本日のSURRは日差しが一切入りませんでしたので今期初の一度も汗ばまない日中を過ごすことができました。ニットの旬、メルトン素材の旬、弊店ではほとんど御提案したことありませんがきっとダウンジャケットも旬を迎えていることでしょう。先週末も心無しか皆様楽し気に御見受けさせて頂きました、やはり年の瀬やはり楽しい要素が増えるウィンタープロダクトということで弊店もやはりハイテンション気味であることは否定できません。ということで今週は毎日Diaryにて一つの新作を粒立てて御提案させて頂きます。皆様2023年の買い収めは完了されましたか、私は幸運にも先日買い収めることができましたよ、多分ね。

 

 

 

遡ること丸々2年、2021年最後の新作御披露目にしたこれに私は大変に心震わされました。慣れ親しんだニットプロダクトであり愛するジッパーカーディガンでありながらそれらとは一線を画す着用感に実用性、一体全体ミウッチャさんはどこまでファッションを愛する人々を喜ばせ楽しまてくれるのでしょうか。余談ですがファッションには実用の側面とロマンの側面があり完全な対比ではないものの異なる捉え方でファッションを現してると思うのですが、後者の方々にとってはどこまで琴線に触れられるかは解りません、如何せん今の私は生粋の前者なものですから。研ぎ澄まされたスタイル性にロマンを感じる人もいるのでしょうか、まぁ好みですね。

とにもかくにも震えた一着、前回と色もサイズも異なるので弊店にとってはRe-Stockではありません。その実用性も洗練性も有用性もスタイル性もモードエナジーも2年前から衰えることなく、ましてや一層の存在価値を放っていることはこの2年でいかに様々な事柄が変化したのか,してしまったのかが改めて浮き彫りになります、うーん年の瀬っぽ~い。

 

皆様ニットプロダクトは好きですか、ジッパーカーディガンは好きですか。どちらも弊店にとって私にとって欠かせない存在で在り続けていますが、好きで向き合い続けて見続けてきてうえで驚けること,一本取られること,惚れまくれることって本当に稀有ことだと思います、言い過ぎかもしれませんが奇跡に近い出来事というか。仰々しいロゴもなく大胆なデザイン性もなくアヴァンギャルドなシルエット提案もないにも関わらず     です。

 

 

 

 

 

 

New arrival,1999AW PRADA Uomo padded zipper cardigan.

 

これぞというジッパーカーディガンをかねてから御探しだった貴方、解はこちら     かもしれません。

 

 

SURR 福留

 

フェチズム / Diary1176
1.12.2023

この度御提案させて頂く親愛なるHermes社のバッグクリエイションはいつも以上に私の趣味嗜好(フェチズム)が反映されてしまっていること、先に記させて頂きます。

 

 

 

このプロダクトと出逢った(=フェチズムが発動)したのは今から5年前の2018年3月2日、何故日付まで正確に覚えているかというとその日はパリの美術館Palais Gallieraでマルタン・マルジェラ作品展のプレオープン日で弊社が招待されていたからです。

当時既に絶大な人気を誇っていたマルジェラの過去作品群が単独で展示されるのは初めてでどうやら本人が相当に気合入っているらしいとかなんとかいう噂が流れているくらいでしたから、大変に盛況な中私は粛々と展示品を見ていたのですが、スタッフが遠くにいる女性に声をかけて話している時、このプロダクトが目に入ってきてあまりの格好良さに衝撃を受けました。

まぁ結論から言うとそのもの女性当人が圧倒的に“格好良い”だけっちゃだけなんですけどね、私は彼女を認識しているものの交流したことがなく人柄もそのスタッフから小耳に挟むだけですが、盛況なプレオープンで至る所にフツーに有名ファッションデザインーがいる中で佇む彼女、デザイナーたちは今の時代見られるのも仕事だからでしょう着飾ったアノ人らやソノ人らの姿と比べるとだいぶと自然体だけども充分に美しい彼女、が肩にかけた“それ”はHermesのバッグプロダクトはそのものが記号となりロゴの役割を果たすことが多い中で圧倒的に記号性もロゴ性も低いアノニマス感で、ファッションとしての飾りではなく荷物を持ち運ぶためだけに持っている感満載の彼女のムードとそれに相応しい程好くくたびれたオーラが相まって私の中での“完璧なバッグ像”と成りました。

 

 

 

もう一回言いますけどただ彼女が格好良いだけなんですけどね、未熟で若輩者で御客様からもすぐ影響を受けてしまう私がこう成りたい/こう在りたいと心に留めるには充分過ぎるバッグスタイルでした(正直言って、こっそり写真撮っとかなかったことが悔やまれます)

そのプロダクトは幾つかのバリエーションが存在するので壁一面をデニムで埋め尽くしたり全ラックをヴィンテージブレザーにしたいとかねてから宣う私は大量のそれらで店内を埋め尽す妄想を何度もしましたが、デニムよりもブレザーよりも現実的ではないのでじっくりと集めた4つだけですが先に御披露目させて頂くことにしました。

 

 

 

 

New arrival,1989-1998-2005s Hermes big and small leather bag.

 

御覧の通り猛烈に大きいAとだいぶと小さいBとBよりは大きいけど充分小さめなC及びDという極端な容量差の4点となっております。“ある人にとっては物足りないもしくは持て余すけど、ある人にとっては抜群に丁度良い”をコンセプトの一つにしている(と私が勝手に思っている)Hermes社のバッグクリエイション、全人類のニーズに応えてやるぜと言わんばかりのバリエーションはいつも私を楽しませてくれますが今回のプロダクトは趣味嗜好(フェチズム)MAXです、御了承くださいませ。

ちなみにAとC及びDは私も愛用させてもらっていまして、彼女が私に与えてくれた完璧な像のおかげでHermesバッグは日常の存在かつ過酷に駆使して差し支えないことを身をもって体感できています。ボロボロになっても格好良いボロボロになったらもっともっと格好良いんです本当に、人間もこう在りたいものですねぇ。

ということで私は物凄く過酷にAを日常使いしています、容量が相当ありますが帰り道に食材をある程度買ったりなんだかんだ仕事で荷物ある機会も多いのでガンガン詰められて本当に助かっています。おかげでだいぶとエイジング効いているのですがカラーケアする気はありません、フレッシュな使い始めよりもボロボロな今(↓)の方が圧倒的に格好良いもん。

 

 

SURR 福留

 

Scotland cashmere and more / Diary1174
30.11.2023

いつも御世話になっている御近所さんの花茂で“長めに楽しむならこれですね”と店員さんが選んでくれた一輪の薔薇、漫画かって笑っちゃうくらい綺麗に咲いてくれました。

ありがとう、店員さん。他にも地下のおひつ定食屋やギャラリーや食器店や天然木家具屋などありがたいことにSURRの周りは素敵な御近所さんが点在していて長らく御世話になっているのですが、顔を指しあう間柄は一箇所もありません。私、顔覚えられるのが昔からなぜだかちょいとばかし苦手で、人生で行きつけの飲食店と自認できたのは一箇所だけでそれも当時友人がBarで働いていたから無理なく行けていただけですから、すぐ店員さんと無理なく仲良くなれる友人知人なんかが単純に羨ましいです、きっとプラスはあれどマイナスはほとんどなさそうだし、それこそ行く度に綺麗に咲く花選んでくれたら最高だもんなぁ。そういえば愛煙家時代に唯一近所の煙草屋の御姉様が認識してくれており“今日もエグザイルみたいで格好良いねぇ”と言ってもらうために通っていましたがもう吸ってないもんなぁ。きっかけが無ければ未だに喫煙者でしょうが止めて良かったなぁと心から思うのは“煙草とライター分ポケットが空く”です、この点は本当に御薦め。でも楽しいよね煙草、好きですよ吸わないけど。ちなみに止めた後の一定期間“禁煙じゃなくて吸っていない状態を自ら選んでいるだけだ”と言うことで禁煙しているプレッシャーを少しでも軽減しようとしていましたが我ながらちょっと意味が解りませんね。

 

 

 

ということで私みたいな面倒くさい人が自然にさりげなく顔を若干潜ませることが可能なカシミアマフラーの旬がやってまいりました。これがあるから冬が楽しいんですと言っても過言ではありませんね。今年も親愛なるHermesよりTHEジェンツスカーフな140×40cmサイズのTHE日用品的屈強さを誇るスコットランド産のカシミアによるマフラーを軸に変わり種も幾つかと他メーカーもちょっとだけ御用意しておりますので、前回よりも若干バリエーション多めです。今年もゆっくりとじっくりと一本一本御縁結べますように。

 

 

 

 

 

 

そういえばTHEスペシャルなビッグサイズも一点のみですが出逢えました。

デカいです、デカ過ぎです。180×72cmなんで私の身長よりも長いです布団にできます、この面積のスコットランド産のカシミアで漆黒ってちょっと震えるよなぁ。一度巻くと外したくなくなる一枚です。

 

 

 

 

New arrival,90-early00s Hermes pure Scotland and more scarf selection.

 

これらもまた私にとって一本でおしまいにできる存在であり、明確に贅沢ではあるものの享受して然るべき日常の素敵な存在です。意外(?)にも“そういえば学生時代以降巻いてないなぁマフラー”なんて御言葉を頂く機会が度々あるのですが、そんな時私はテンション上がってしまいます、尻尾振っているワンちゃん状態です。この仕事において御客様の手を引っ張るような御提案は基本的にしてこなかったつもりだし何なら苦手なのですが、これほどまでに実用性においても有用性においても完璧な存在を未所有と言われた時だけは手を思い切り引っ張りたくなります。だって在って良いもの手元に!あと首守るの大事だし!

 

 

SURR 福留

 

1995s Italy Levi’s / Diary1173
23.11.2023

あーなんでこのリーバイスジャケット型にこんなにも惹かれるんだろうなぁという自問には明確な自答が二つあります。それは“全てのファッションデザイナーが製作しているといって過言ではない雛形だから”と“多くのファッションデザイナー本人が着ている形だから”。

 

 

私はアメリカンスタイルを好きになるような環境におらずなんだったらジーンズ以外は基本的に自分は着ない存在だと思っていたのですが、この生業に就いてファッションヒストリーとデザイナーズヴィンテージの文化を学ぶことでリーバイスジャケットがいかに不変性な存在なのかを知りいかに多くのファッションデザイナー本人が愛用しているかを自らの眼で目撃し、特に後者のファッションスタイルとして気に入っているのはもちろんだけどそもそもにおいて活動しやすいから仕事にも向いているしポケットの位置感とかも丁度良く便利だから選んでいるんだよ的な美的である以前に知的な“ファッションじゃないんだと”なムードに心底惚れこんで今に至ります。

 

 

なので最近でもスケーターブランドとLevis社の共作のピンクとかスケートボード一度もやったことないのに滅茶欲しいと思ったし、リーバイスジャケット型という時点でまず好きの引き出しに入ってしまうのは定石。単純よねーと思いますが最早フェチズムなので仕方ありません。

 

 

だからこのジャケットなんてもう最高最高最高。1995年にイタリアのリーバイス社が製作したヘヴィーレザージャケットなのですが近年特に積極的なリーバイス雛形の再解釈における出発地点と言っても過言ではないでしょうか。

 

 

Lサイズにしては大柄な設計、オフィシャルだからこその再現性とイタリークリエイションだからこそのスタイルの再設計性、リアルヴィンテージの時代だからこそのレザークオリティとエロい育ち加減、すっきりとした着用感とながらキルティングのライナーという嬉しい防寒設計。古典と現代感がニクイくらいに融合しています。

 

 

 

 

 

 

New arrival,1995s Italy Levi’s heavy leather 4th jacket.

 

これは格好良いって。

 

 

SURR 福留

 

Dior Monsieur by Marc Bohan / Diary1172
22.11.2023

ムッシュ・サンローラン、ヴェロニク・ニシャニアン、ミウッチャ・プラダ、ジャン兄・ヴェルサーチェ、トム・フォード。ファッションヒストリーを最重要視しデザイナーズヴィンテージの文化を最重要視する弊店に中では様々なファッションデザイナーの名前が飛び交いますが皆様の環境ではいかがでしょうか。SURRが出来た約10年前よりは少しは増えたのかな、そうだと良いな。旧時代も含める21年前よりは流石に増えたんじゃないかな。ちなみに私の家庭ではほとんど出ませんし、生まれ育った環境と親兄妹の環境では間違いなくゼロです。以前より少しは飛び交うようになった(と心から信じたい)昨今でありながら、もしマルク・ボアンという名前が挙がることはほとんど無かったとしたら服飾史における存在価値とは非正当であると同時に彼が求めたという意味では正当な結果です。弊店も8年前のDiary176で一度挙げたのみ、何故ならロンドンやニューヨークなどの支社クリエイションではない本国メンズクリエイションなんて一度も出逢ったことがなかったから(90年代の終わりの個体は一度出逢えましたが)。 ゆえに正直言って探してもいなかったし探そうともしていなかった、だって求めても叶わないって買付の旅において相当に厳しい心の傷になってしまうもの、そんな状況でついに出逢えた人生初のChristian Dior Monsieur by Marc Bohanのクリエイションピースは不可思議なデザイン概念と圧倒的な美意識となんとも言えないムードが混在したうえでダンディでありながらモードでもある単純明快に美しい、スタンダードなようで癖に満ち溢れ心地良い衝撃に満ち溢れた一着でした。

 

 

 

ジャン・パトゥやロベール・ピゲといったクチュール界の大巨頭の下で学んだ後1958年にクリスチャン・ディオールに入社してから2年間ロンドンに向けてのクリエイションに携わっていたマルクさん、ムッシュ・サンローランが兵役に招集されたことで急遽パリのアトリエに戻されデザイナーに就任することになったマルクさん、偉大な創始者と天才的な二代目に次ぐ三代目という重責の中発表したファーストコレクション“SLIM LOOK”で人々から絶賛されたマルクさん、そして権力や名声や脚光に興味がなくメゾンを離れる1989年までの三十年間ただひたすらに作品創りに没頭しChristian Diorというメゾンの伝説を継承し続けたマルクさん。そんな彼に敬意を表して近年のコレクションテーマを“Marc Bohan”にするデザイナーがいたり服飾博物館で作品が幾度となく大々的に展示されたりというファッションの本場では名だたるクチュリエやファッションデザイナーと同列で伝説的に語られたとてそうではない世界のみならずファッションを楽しむ世界においてもほとんど語られることはない、そんな現状はマルクさんにとってきっと自然なことだったのでしょう。

 

ということで弊店もマルクさんからこのレザージャケットに話を移します。テーラードジャケットの形でありながらハーフコートのスタイルバランスを採用しなんとも言えない微妙にオーヴァーサイズな立体造形とナチュラルなフィット感を同居させるまさしくクチュリエ的な設計、それを実現するために配置された厚手なライニングの違和感、極端に短いベントや本切羽仕様というさりげなさ過ぎるデザイン感性、驚異的なまでに美しいディアスキンの素材感、そして全体から醸し出される自然体な美しさ。明るめなブラウンカラーのレザーハーフコートという良い意味でワイルドなムードとホースライディングというタフなスタイル提案は当時のモードシーンにおけるサファリやミリタリーといったワイルドでスポーティーなレディースモードへのレスポンスでしょうか。

 

 

 

 

 

 

New arrival,70s Christian Dior Monsieur by Marc Bohan leather horse riding jacket.

 

近年人気を博すDior Hommeの言わずもがな前身であったChristian Dior Monsieurは1969年にマルク・ボアンさんによって設立され翌1970年のスプリング・サマーコレクションの“BOUTIQUE MONSIEUR”の発表によって初めて人々の目に触れこの世の中にChristian Diorのメンズウェアがあるという存在が認知されました。

 

以降はロンドンやニューヨークの支社アトリエにおいて積極的に製作され世界中の男性に愛されましたが、各社の在籍デザイナーによる作品ではなくマルク・ボアンさん本人による本国フランスのクリエイションは私にとってこれが初めてです。

 

 

SURR 福留

 

PRADA Uomo silk/ Diary1171
21.11.2023

当時特に珍しかったカラフルなエキゾチックレザーを用い素材の力で人々を驚かせて評判となったプラダの創始者、その孫にあたるミウッチャさんがデザイナーに就任するにあたって“私もおじいちゃん(創始者)みたいに素材感で皆をビックリさせたいわ”と(丸々言ってはいないけどそういう意味合いを願った、はず)いう想いから発掘されたシルクのような美しさとナイロン特有の強さを併せ持った軍事用素材ポコノを大看板に始まったミウッチャ・プラダというファッションデザイナーの物語とPRADA Uomoという世界において、ちょっとした時空の歪みのような純正のイレギュラーとして極々極々極々極稀に出逢えるシルクプロダクトはポコノを愛し親しむ私を嘲笑うかのような圧倒的で絶対的な素材感と存在感によって心を掻き立てます。そりゃそうだよね別にシルクのような美しさのポコノを看板にしたからといってシルク使わないというわけではないもんね。しかしながら抜群に稀な存在です、PRADA Uomoにおけるシルクプロダクトは。

 

 

 

本日タイミングと御縁があってシルクに深く関わる専門家さんにこのジャケットを見てもらったのですが、いつも温和な御顔が一瞬でキリっと厳しい職人の顔になっていて、長らく御愛顧頂いているのですが初めて目にした御顔がとても印象的でした。このようにその道の専門家に御査収頂いた時に驚いて頂いたり御褒め頂いたり感嘆頂いたりするのが普段の店舗運営とは違った角度かつ普段の店舗運営と同じ熱量で滅茶苦茶嬉しいんですよね。ちなみに頂いたコメントをここに書くことは控えますが、とにかく作りたくないと。きっと氏が感じたことをしっかりと掘り下げれば様々合点がいくのでしょうがファッションヒストリーのセレクションと御提案はやってきたものの服や生地の作り方などは1ミリの知らない私にとってこのジャケットは“良い生地感ですよねぇ”という空虚な10文字で終わるのです。本当に尊敬します、作れる人々。

 

 

 

 

 

New arrival,1995-1997s PRADA Uomo pure silk aviator jacket.

 

空虚な私にとってこれは親愛なる敬愛なすミウッチャさんがUomoの最初期である1995年から1997年に製作したイレギュラーな一着で、当時の彼女におけるスタンダードフィッティングが採用された素直なLサイズ表記で、すっきりとした見た目ながらパデッドライニングによって知的な防寒性が見込め、これらにおいて必ず採用するボンバーの呼び方ではなくアヴィエイターと呼びたくなるようなオリジン的要素が詰め込まれた、なんだかとっーーーーーても良い生地感なシルクジャケットです。

 

 

SURR 福留

 

Travel coat / Diary1170
17.11.2023

弱冠27歳で個人活動を開始し28歳となる1960年に自身の名を冠したブランドを始動させるValentino Garavani氏。言わずもがなイタリアンモードの最古参であり初めてフランスのプレタポルテ・ランウェイで認められたイタリアンデザイナーとして服飾史における重要人物の一人である氏のヴィンテージクリエイションには様々な側面があってユニーク,インテリジェンス,パワフル,クレイジーetc.といつも楽しい刺激ばかりでしたし、それこそモードカルチャーにおける初めてのジーンズを手掛けた第一人者らしいカジュアルやスポーツの解釈はこれまでもこれからも楽しい存在で在り続けますが、Uomoのメインクリエイション/ファーストラインはクラッシックが特に太い軸足になることが多く、それに注がれるヴァレンティノらしいスパイスや色香,それこそ上の写真のような(1967年、この時で35歳)時代を越える不変的なエロティシズムとダンディズムの個性が堪らない世界観ですが、歴代様々出逢ってきた中で御提案してきた中でここまでモダンなクリエイションに出逢うことはついぞありませんでした。

 

 

 

 

そういった意味ではヴィンテージ・ヴァレンティノにおいてイレギュラーな存在なのかもしれませんが、実物を目の前にするときっと良い意味でヴィンテージ・ヴァレンティノらしいクラッシック感とクラッシックに相応しい適切な重厚感をイメージするくらいパッと見のムードは王道ですが、いったい何が非王道,ここで言うところのイレギュラーを誘発しているかと言うと“軽さを追求した構築”にあります。

 

 

 

THEメンズコート感溢れるウールのテクスチャーにネイビーのカラーリングのクラッシックな重厚感要素が揃っていながらハーフライニングかつ身体への負荷を軽減したオーヴァーサイズ設計という個性。そう、こちらは旅での持ち運びを想定し小さく畳んで持ち運べるようにと構築された通称トラベルコートというプロダクトなのです。近年においてそれらはテクニカルな素材やカジュアルなスタイル性で提案されることが度々あるのに対してこちらは徹底的なダンディズムかつクラッシック。それを正々堂々と様々な角度の感性と職人技術によって軽量化するそのプロセスはまさにモードカルチャーの正攻法でして、モードの正攻法はいつの時代もモダンの最高峰ですからこちらから醸し出されるスタイル性はそれこそアチラさんやソチラさんといった今のモードを牽引するデザイナーズブランドの世界観と適切にリンク。言ってしまえばこちらは“ヴィンテージ・ヴァレンティノです”と言われるより“The R〇wです”と言われた方がしっくりくるというものです。

 

 

 

 

 

 

New arrival,80s Valentino Garavani hail lining pure virgin wool oversized travel coat.

 

メンズクリエイションにおいてこの世界観,バランス,スタイル性のリアルデザイナーズヴィンテージには出逢えません。それこそモードの本粋であるレディースのクリエイションであれば出逢える可能性は高いですが、そうなるとクラッシック要素が減ってしまいまた一味も二味も異なりますし言うまでもなく女性の身体のための構築です。逆に現代のアチラさんやソチラさんだったら近しい世界観出逢えることでしょう、そっちの方がよっぽど現実的だし効率的,それこそタイムパフォーマンスですね。なので私はこの世界観はこの一着で忘れようと思います。

 

 

SURR 福留

 

Winter coat / Diary1169
16.11.2023

10/26に御披露目した一着のウィンターコートは御陰様で今パリに。イギリスから日本を経由、長旅だったね御疲れ様。あれで封切られた今年のウィンターコート、続けまして七着を御披露目させて頂きます。以下抜粋にて。

 

 

 

なんとかセレクトが叶いましたバーバリーウールバルカラー今年はかなりのBIGサイズで1989年プロダクトで嬉しい嬉しいベルテッド。別に無くても嬉しいバーバリーウールコートだけれども有ると単純に着こなしの幅と防寒の幅が広がりますもんねぇ。

 

 

紳士服老舗メゾンの60sビスポーク。はっきりと大きなラペルにモード本国の品格が香り立つ妖艶なダンディズムプロダクト。

 

 

90年代にイタリアのローカルメーカーが製作したこちら、ウールアルパカかつハーフライニングという軽量構築かつクラッシックでありながらスポーティーなポケット構築など各所に個性と有用性と美意識が光る一着、これは秀逸です。母国語で未来を意味するメーカー名も最高にそそられます。

 

 

ロロピアーナ社による内モンゴル産のカシミアで題して“Top China”、なおかつブラックカラー。北イタリアにてとんでもない化け物に出逢ってしまいました。いったいぜんたいどんな存在価値を有するのか天井の高さが想像できません。当時のアノニマスメーカーによる一着なのですがクリストバル・バレンシアガが設計したって言われた方が腑に落ちるくらい紳士服の世界観にそぐわない極端な曲線が採用されていますし、意匠のアレンジ感性が女性的に感じられる絶妙なバランスが詰め込まれています。きっとビスポークだろうなぁ。

 

 

こちらも前回の旅順のハイライトの一つ、90年代にValentino Garavaniさんが製作した一着なのですが触れて袖を通して目がハートになってしまいました。正々堂々クラッシックでありながらモード過ぎる最高過ぎるロングコート、最近特に評価が高まったLAのあの姉妹さんの一着と言われた方がしっくりくるほどにモダン、ヴィンテージでこのスタイルムードは出逢えません。詳しくは明日のDiaryにて粒立てさせて頂きます。プロダクト名は“トラベルコート”です。

 

 

そういえば最近店頭にて御要望頂く機会が多いバランスのプロダクトなのでウィンターコートではありませんが併せてこちらのバーバリークロスによるスリーシーズンコートを御披露目させて頂きます。これは本当に本当に綺麗なバルカラーコートで濃紺&ベルテッドという個人的に数年に一着の極上個体、もしかしたら今までで一番綺麗な肩の落ち方かもしれません。

 

 

 

 

 

 

New arrival,7 winter coat & 1 three season coat.

 

 

SURR 福留

 

あくまで私の好み / Diary1168
14.11.2023

今年も健康診断が終わりました、皆様お疲れ様でした。バリウムの発泡剤ダブルできつかったですが担当医のテンションが好みだったので楽しく過ごせました、いつもありがとうございます。あと今年は空いてて有難かったぁ…

健康診断が無事に終わったしスウェットシャツが(自己判断的に)別に似合っていないわけではなかったので、今日は特段に良い日ということにしようと思います。

 

前回のDiaryにも書きましたが今までほとんど着てこなかったスウェットシャツ、心がだいぶと遠いかなと思っていたのですが着てみたら(自己判断的に)そんなに悪くなく、これも数年前に始まったカジュアル勉強のおかげか時代のおかげか加齢のおかげかバリウムのおかげか、それら全てかそれら以外は、そもそもにおいて似合っていないか。いずれにせよスウェットシャツがあくまで自己判断といえど有りだったのは大きな収穫でした。と言ってもブティックに行ったからってこれぞ!と思える一着なんて滅多に出逢えないんですけどね。

今回はCHIRICO鈴木に則ってサイズ感をしっかりと考えてみたのですが、私はやはりこれらのトップスはスタンダードからミニマム寄りが最も心身にフィットすることが改めて解りました。とは言えどちらも人によって異なりますからスタンダードって何?と言われたら言い得て妙だねぇと笑うしかありません。取り急ぎ私は“レイヤードストレスがなく生活に支障が可能な限り少ないボリュームで、着丈も腰にちょうど乗るくらいに収まって袖もちょっと短いくらい”がマスト条件なのですが、きっとその感覚で他人に“はい、貴方のサイズ”と言って渡したら、いや小さいよと怒られてしまってもおかしくないなぁと、私にとっての48サイズフィットはもしかしたら44寄りの46なんだろうなぁと思っています。

 

この三着はバッチシ、

 

この二着はボリューミーもしくは単純に大きいです。 とは言え基本の私であれば問題無い範疇だし私がイメージする現代感覚では逆に丁度良いと思えるフィッティングではないかと思います。このように御客様方と触れ合っていて人それぞれの好みや嗜好やフェチズムがまた面白いし単純に勉強になるんですよねぇ。私は基本コンパクトで余白が少ないフィッティングが好きですがこれはあくまで私の好み。

 

今回のスウェットシリーズではネックの開き具合,生地の軽さ,シルエットバランス,フィッティングバランス,そしてカラーコントラストのエグさからアヒルさんが一番好き。しっかりと感情表現した顔してる、今日の発泡剤二回目飲んだ時の私みたい。

 

 

 

 

 

 

ちなみに今だとサイズ違いで共通項のあるスウェットがございます、いわゆるメンズ向けサイズとレディース向けサイズです。

1936 年にジョルジュ・ダルゴー設立のパリ老舗出版社DARGAUD社が1982年に製作したプロモーションプロダクトでベルギーの漫画家GREGの絵がプリントされたスウェットでリンクコーデしたいってずっと思っていたのーというそこの貴方、お待たせ致しました。

 

 

SURR 福留

 

Knit & Sweat / Diary1167
10.11.2023

 

遅くなりましたが先週の4日(土)とある事情により一定時間大変にカオティックな店内になってしまいまして、御滞在頂いた皆様方,御来店くださった皆様方には大変に御迷惑をおかけしたことを御詫びすると共に暖かい御配慮を頂いたことを御礼申しあげます。普段は時が止まっているかのような平行世界的閉鎖空間ですが、あの時はまるでカーニバルでしたね、店舗運営という意味合いにおいてはなんら普通の出来事ではあり変わらず心から有難いことではあるのですが、普段とは異なる世界観の慌ただしさとなってしまいました。皆様方、引き続き機会ございましたらどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

 

先月に旅から帰ってきて一挙にニットプロダクトを御披露目させて頂きましたが、今日に至るまで大変に有難く喜ばしいことに沢山の旅立ちを見守ることができました。一挙御披露目の場合は往々にしてしっかりと確かな御縁を特にじっくりと時間をかけて結んでいきたい心持ちなので、現状はまだそれらからの御提案も可能ではあるものの妄想していたよりも駆け足で旅立ってくれ(皆様が御嫁にもらってくれ)ニットプロダクト愛用者であり“棺桶はカシミアで”を座右の銘とする私は本当に嬉しかったです。身体を暖め心を励まし、ホッコリとしたテクスチャーが人柄をグンと自然体に引き上げてくれ、ごく一部においては例え道端で偶然友人知人に逢った時“そういえば産まれたんだよ抱っこしてあげてくれよ”と新生児を託されても躊躇無いどころか積極的に触れ合わせたくなってしまうほどに上質な毛質を有するニットプロダクトの数々、引き続き一人でも多くに味わって頂きそれを日常品として実用品として向き合って自然体に楽しんで頂きたい限り、ということで若干数ではありますがニットプロダクトを改めて御披露目させて頂きます。

 

白カシミアにと特出した存在価値を感じてしまうのは私だけでしょうか。90年代maloの白、スタイルもプレーンと言うこと無しです。仕事頑張った自分への御褒美に。

 

こちらは特級のスコットランド産カシミアしか用いなかったBallantyne Cashmere社の最終期ピュアカシミアプロダクト。こういうブラウンは本当に綺麗です。

 

ケーブルニット憧れの強さと特に緑好きとあって思わずセレクションせずにはいられませんでしたが弊店は未だ新鮮ですヴィンテージラコステ。ファッションというよりもカルチャークロージングだと思っているので、それをファッションとして捉えた時良い意味で“それを選ぶ人”というムードが醸し出されるんだろうなぁ。

 

今回もやってくれましたジャン兄、しかもUomo最初期で特に特に濃くエグいです。前後一枚パネルのショールカラーデザインセーターって。

 

フレンチ・アノニマス・ハンドメイドの一品であり野性味の中にモード本国の息吹を存分に感じさせてくれる逸品です。

 

ダブルフェイスでピュアカシミアでリバーシブルのmaloクリエイション。本来であれば否定であったりネガティヴな言葉である矛盾ですがこれに関しては逆、と言うかこの生業において一番贅沢な言葉の表現ではないかと思います、“重いカシミア”。これ今どこが作れるんだろうか、こんな挑戦する会社あるのだろうかと、狂気を感じるほどに上質で贅沢なクリエイションでこれが当たり前になったら世の中の理(ことわり)が崩壊して太陽が西から上がるようになってしまうのではないかと思います。歴代最高峰。

 

 

 

そして今回はヴィンテージスウェットシャツも併せて御披露目させて頂きます。スウェットシャツ、私はほとんど着たことがありませんのでこれまでのDiaryでその旨書いてないか検索したのですがヒットしませんでした。あれ書いてなかったっけなぁ、スウェットパンツ(ジョガーパンツ)に関してはDiary1009で触れたし、初めてSURRでスウェットシャツをしっかりと編集したことはDiary356で書いていました。この頃はまだシーズンコンセプトを掲げて立ち上がり毎に一新していた時代、懐かしいなぁ。そう、私はスウェットシャツをほとんど経験しないまま今に至っているのです。Diary1009最後にある写真はその時のイメージカット的な位置付けで撮ったものなので印象深かったし好きな一枚なのですが、当時スウェットシャツのことはよく分らんなぁ…と思いながらシャッターを切ったことを覚えています。でも好きなスタイルでありプロダクトです言ってしまえばセーターと同じ存在価値だし実用性だし、でもこれまでBest Company以外で皆無に近いほど御提案してこなかったのは避けていたわけではなく単純に良いと思える出逢いがなかったからで私がこれまでに着てこなかった理由は同じくそれでした。ちなみにヴィンテージではなくハイファッションでは2002AWと2015SSで一目惚れしたスウェットシャツがあり後者は今でも私の最も大切な洋服ゾーンに収められています、ほとんど着てきませんでしたがそれが沢山着る気分になる日をずっと心待ちにしている大切な一着です。

 

そして前回の旅順にていつもお世話になっているパリのコレクターがそういえばこんなのもあるけどと提案してくれたのが今回御披露目のフレンチスウェット、慣れ親しんでいない私ですが僭越ながら文句無しと一目惚れしましたのでセレクションが叶いました。先日スタッフにエグくてSURRらしいとコメント貰えてガッツポーズした次第。

 

“プレッシャーを感じるのは好きではない”的な。

 

スヌーピーinフランス

 

デザイン性高過ぎなフランス警察トレーニングウェア。

 

デザイン性高過ぎなフランス陸軍士官学校トレーニングウェア。

 

ロジャーラビットinフランス。 etc.

 

 

 

 

 

 

New arrival,Knit&Sweat

 

Soft & Wetみたいで、いいね!

 

 

P.S. “重いカシミア”着てしまいました、もう凄過ぎて引いています。サイズ表記50ですが当時のカルチャーにおけるボンバージャケットの設計なのでだいぶとデカくて丸いのでほぼFREEサイズ提案が叶いそうです。しいて言えば身長170cm以上あればモアベターかな?と言ったところですが所詮は予想なので余裕で裏切ってくれそう。

SURR 福留

 

ARNYS / Diary1166
2.11.2023

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

New arrival,70s-90s ARNYS Paris

 

親愛なるアチラさんと対比させる評価を度々目にしますがそもそもにおいてアチラさんとは大きく異なり大衆に向けていない意図的に狭い門戸が特徴であり特色であり旨味なARNYS。そんな狭い提案ベクトルだからこそ,容易ではないプロダクトのバランスとムードだからこそ、他のデザイナーフィロソフィー/アーティストフィロソフィーと同じく心と身体にフィットした際には味わったことがない輝きを放つなんだかんだでクレイジーな芸術的クリエイションの三着、今回は手書きのオーダー紙ラベルが残った初めて出逢う年代個体(※1)まで揃えられたのですが、そこに書かれた住所は現在Berluti本店。色々と思いを馳せずにはいられませんでした。

 

※1 こちらは明日3日から店頭にて御査収頂けますがとある事情により御引渡しは11/10(金)からとなります。御了承くださいませ。

 

 

SURR 福留

Beige / Diary1164
31.10.2023

アントニオ・バンデラスに憧れてペンシル・ムスタッシュにしてみたら割合御機嫌だったので友人に話したら、そもそもにおいて顔に要素性が多いからペンシル・ムスタッシュうんぬんは関係ない的なことを遠回しに言われ気を遣った言い回しをさせてしまって嗚呼申し訳ないなぁと反省。数年前に約4年意識的に口髭を伸ばしたり不定期にもみあげと口髭を気まぐれで繋げるくらいでこれまでに生きてきてほとんどの時間髭に執着してこなかったこともあってスキンケアにも無頓着だし道具の扱いも適当なので、今回のペンシル成型にあたってハンズで調達した整え用一枚派剃刀(?)みたいなのでは都度血が滲み出る始末。やっと少しだけ慣れてきました。そりゃドイツ産とかの重厚な一枚刃剃刀もプロダクトとしては素敵だと思うけど仕事柄全剃りがマストではないしペンシル・ムスタッシュみたいな調整は難しそうだし(もみあげと口髭はドッキングできそうですが)剃りあげるまでに色々な手順が必要っぽい感じの動画もあったし使ってポイっと投げ置いちゃ劣化しそうだったので、そういった生活様式に詫び寂びを見出せない貧相な精神とものぐさな性格を生来とする私には豚に真珠だと思い自粛しました。

 

思い立ったら割合なんでも出来てしまう髭量を友人知人に羨ましがられる度に髭が少ない人と多い人だと人生において髭剃りに有する時間が異なり後者は総時間で数日に達するくらいゆえの無いなら無いで良いじゃんメソッドを口にしてきましたが、最近になってじゃあ明日から髭無い人生ねと言われたらそれはそれで寂しいしつまらないなと思うようになってきました。そう、最近おじさんが前以上に楽しいのです。

 

御客様にも前以上に強く主張するようになっています、おじさんで在る姿が素敵であると,おじさんがおじさんらしく在る姿が楽しく素敵であると。と言ってもまだまだ若輩者でペーペーな私ですからおじさん度合いで言ったらまだまだなのですが一昨年よりも去年よりも今が加齢し続けていることが楽しく素敵に加齢している皆様方が素敵で堪りません。ゆえに髭も面倒くさいながらなんだかんだで楽しんでいるしスタンダードスタイルに一層と惹かれるしコンサバティヴ最高感が強まっているしベタ最強感が留まることを知りませんから、ベージュみたいなおじさんっぽいカラーリングにデニムブルーの組み合わせなんて最高で最強。ペンシル・ムスタッシュは別に無くて良いです。

 

New arrival,Beige.

 

ということでまず特に素敵なベージュを二色を本日御披露目させて頂きました。とは言えおじさんじゃなければ単純明快に蠱惑的なノーブルカラーですから、素直に素敵です。

 

 

 

 

 

 

明日はDenim Blue / Diary1165を更新致します。宜しくお願い致します。

 

 

SURR 福留

 

Denim Blue / Diary1165
1.11.2023

いつぞやにネットニュースかファッションサイトかその両方かでどんどんジーンズを穿く人が減っている的な記事を目にしてから少し経ちますが、私の生活環境だとジーンズを御洒落に穿く人が如実に増えていて嬉しい限り。フレッシュな女性なんかも特に多いように思います、自然体で実用的なプロダクトであり馴染みの美しいカラーコントラストですから皆様素敵です。私もDiary1110で書いたようにデニム穿きたい欲MAXどころかその頃よりも高まっています。おかげでかねてから愛用する1軍の二本が揃って要修繕となってしまい悲しい限りで、じゃあ戻ってくるまでの補填として新たなメンバーでも迎えるかと思ってはいようこそとできるわけでもなくひたすら耐えています。早くセーターにジーンズでサッパリと過ごしたいぜ。

 

私なぜだか前回の旅順で国民性と言えるレベルでPARISのレッグライン=テーパードではないかと切に強く感じたんですよね、これまでにそんなこと思ったことが無いのに。テーパードパンツで気持ち丈短めをデフォルトにしたくなる空気と言うかムードがなんだか猛烈に心地良くて、元々パンツの丈は長くない方が好きだったのでより一層になりましたしテーパードパンツをより意識して好むようになってしまいました。あーだからオードリーヘップバーンのあの感じとサブリナパンツなのかーと現地で思っていたのですがよくよく考えたらオードリーはイギリス人だし麗しのサブリナはアメリカ映画でした、まぁオードリーの映画観たこと無いんですけどね。

 

 

 

 

フランスで出逢ったアメリカのジーンズとイタリアで出逢ったイタリアのジーンズ、共に個人的に最良な美しいテーパードシルエットでデニムテクスチャーも含めて最高の仕上がり、The Denim Blueな発色、これだからオリジンヴィンテージもデザイナーズヴィンテージも辞められない止まらない。

 

 

 

 

 

 

New arrival Denim Blue,70s LEVIS 606 and 80s Armani Jeans

 

共に個人的に高い希少性を感じるしっかりとしたサイズ感、ちょっとゆったりめに穿いてほしいですがこれも私の気分ですから御自由に。異常、Denim Blue / Diary1165でした。明日は***** / Diary1166を更新致しますのでまた隙間時間の暇つぶしにでもして頂けましたら幸いです。

 

 

SURR 福留

Black Leather Bomber / Diary1163
27.10.2023

見てくださいポケットの意匠性が全部違うんです、こういうシンプルだけど在りそうで無かったデザインアプローチ本当に刺さります。なんというか変な言い方なのですが、ハッとし過ぎて涙が出る感じというかなんというか。

 

グググイっと迫りくるようなモードデザインの迫力と驚くと同時に口角がクイと上がるのを抑えるのが困難な圧倒的レザークオリティとファッションデザイナーとしての業が詰まりに詰まった劇的で芸術的なデザインシルエットに魅了されまくっているので、本当に様々な角度から捉えるのが本当に興味深くじっくりと時間をかけてシャッターを切り続けたのですが、結果的に世界観は捉えきれませんでした。迫力も驚きも芸術性も肉眼で捉えるのが最良で最強、この生業において定期的に感じていますが本物の魅力は写真にも動画にも収めきることはできず、いずれにせよ実物が最も魅力的。この一着はそのコントラストが特に強いです。

 

 

 

 

 

New arrival 80s Gianni Versace lamb leather bomber jacket.

 

鳴々親愛なるジャンニさん、ジャン兄さん。貴方が産み出したモードデザインはかくも私を魅了するのでしょうか、特にクラッシックが際立つ個体が特に私の心の奥底にズシンズシンと響いてなりません。彼が愛したレザーボンバーの創意的でありながらクラッシックでスタンダードでもあり、でもやっぱりモードとしてのオリジナリティを存分に感じさせてくれる絶妙な構築に、フロントポケットが全て異なる意匠性という独創的なデザイン性でありながらヴィンテージカルチャーとの繋がりを強く感じさせるスタンダードな仕上がりに、驚くほどに軽やかなラムレザーのテクスチャー。これと出逢った帰り道の特急電車1時間半の間だけ我慢できずに着たことの告白と、これ以外にも2着のブラックレザープロダクトを御披露目した御報告にてこのDiaryを〆させて頂きます。

 

 

SURR 福留

 

Burberry Saddle Tweed / Diary1162
26.10.2023

 

出逢った瞬間に心の中でやったと叫びましたね。ヴィンテージバーバリーにおける王道スタイルの一つであり最上位個体の一つであり王道でありながら滅多に出逢えない要素性が詰まった一着、このバランス感はいつもぞくぞくします。

 

 

 

ヴィンテージバーバリーにおいて時たま出逢える正々堂々なSPECIALITYの表記、これ以外に何を求めるというのでしょうか。英国式における最上質な高密度ツイードなSaddle Tweedの特徴的なテクスチャーゆえ着用時の動きが一定時間生地に乗り移るほどの立体感を誇りますがにしても立体的過ぎる、そうこの一着はまだ糊の付着を感じさせるほどにフレッシュなコンディション、なんと未着用と推測される一着なのです。

 

 

 

しっかりと古めな70sピース,王道のバルカラー,SPECIALITYなSaddle Tweed,そして未着用推測個体、なんということでしょう。色合い本当に洒落ていますねぇ、この時代はファッションブランドというよりコートメーカーと呼ぶべきでよりクラッシックな世界観が軸となりますが、その上でこの明るいファッション性には感嘆します。個人的にこのベースカラーに赤系のラインが走るカラーコントラストにフィービーさんのCelineクリエイションを即座に連想してしまったので抜群のモダンモード目線でしか見れません。やはりフレッシュなコンディションも明るい印象に拍車をかけてくれているんでしょうねぇ。

 

 

 

ちなみに弊店はツイードの御提案が少ないです、それこそ英国老舗のアチラさん生地の純正個体は一度もセレクションしたことがありません。着こなす姿や世界観は心から好きなのですが硬さと重さから手が伸びないというのが本音でして、三代着られるなんて慣用句は伊達じゃねぇぜぇと触れる度に思います、格好良いんですけどね本格的ツイード…でもこういったメーカー/ブランドの解釈系だと重過ぎないし硬過ぎないし無理なく受け入れられるのは私だけ?なんなら着用感皆無にも関わらず滑らかですらあります、まぁこれは高密度なSaddle Tweedゆえですが。

 

 

 

New arrival 70s Burberry saddle tweed bal collar coat.

 

とやかく言いましたがとにかく最高ということで今期のウィンターコートはこちらで封切らせて頂きました。今後もウィンターコートを順次御提案させて頂きますが良い意味で他とは異なる世界観をお楽しみ頂ける一着です、まぁそれは他の品々にも言えるのですが。千差万別で全然違くて全て良い、生き物と一緒ですね。

 

 

SURR 福留