Armani philosophy coat / Diary1435
4.9.2026

始めに白状しますがこれは出逢った直後に1時間ほど着て過ごしてしまいました。そういった行動は買付の旅順において稀にあるのですが動機は寒いからもしくは素敵過ぎて惹かれ過ぎて自分のパートナーになった気分で過ごしたかった(更に言えば欲しくて堪らない欲求をその限られた時間で少しでも満たして自分を騙さないとやるせない)からなのですが今回は完全に後者、素敵過ぎて惹かれ過ぎました。

 

 

私ごときが恐縮の極みながら勝手に想定する“アルマーニらしさ”、その要素は各プロダクトで散見しますがやはりコートは特にシンボリックな存在でして、しかしながらだからこそコートというプロダクトにおいてアルマーニらしさの濃度が特に濃いと思える個体にはなかなかどうして出逢えないのですが、特急電車を降りて改札から広場に出た瞬間に日本では香らない,香ってはいけない葉の香りが鼻を突くヨーロッパのとある街のコレクターのもとで運良く出逢えたこれはまさしくアルマーニのヴィンテージ広告からドラえもんの秘密道具“実物立体日光写真”を用いて取り出したかのようなアルマーニらしさ120点のコート。近代の過度なそれらとは根幹が異なり和装からも影響を受けたからこそどこか懐かしくもある大胆かつ古典的なヨーロピアンクラッシックのオーヴァーサイズ、凝視すると認識できるレベルで細かく走る線のような織りの紋様による特有の立体感、コットンモールスキンの堪らなさ過ぎる存在感、カメラのレンズでは表現が叶わないものの実物を眼の前するとしっかり把握できるため“人間の眼ってすげぇんだなぁ”と度々思わせてくれるヨーロピアンカルチャー特有のなんとも言えないカーキカラー。全てにアルマーニ大先生の美学と哲学と驚異的なクオリティの濃さが散りばめられています。

日本の誇りを想起させると同時にそれらとは一線を画す“洋”の“服”ならではの曲線美によって描かれる衣の迫力、裏地に軽微のパデッドを配することで生まれるドラマチックな立体感、これらトレンチコートで必ずと言っていいほどに存在するウエストベルトをあえて無くすほどにドラスティックなスタイルへの美意識。心から惚れました、全てにおいてここまでアルマーニらしさを感じさせてくれるコートは本当に出逢えません。

 

 

 

 

 

New 90s Giorgio Armani cotton moleskin oversized trench coat

 

すみません、コッソリ1時間ほど着ちゃって。御陰様で本当に幸せでしたしキッパリ諦めることができました。格好良いロングコートって本当に残酷なまでに格好良いですね。

 

 

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