この辺りのテンションのトラウザーは夏や真夏だけでなく春も秋も旬であってくれる頼もしい存在で、ある程度の数を揃えたくなってしまうし揃える必要があるので、私にとっては年中探し求めているプロダクトの一つ。鮮やかかつさりげなく技巧的な意匠が嬉しいMissoni、相も変わらず最高かつ漆黒は大変に稀有なGianni Versace。そして最後のellesse、見た目ドレストラウザーなんですけどちゃんとテニス用なんですって。熱いぜぇ。
色々と大変になる前はファッションアイテムだけでなくライフスタイルグッズも積極的に手掛け総合的なラグジュアリー提案をしていたGucci一族だからこそ生み出すことができた贅沢極まりない日用品、こちらは折り畳み傘ケースという最高にニッチなプロダクト。いわゆる500mlのペットボトルを入れても余裕がある絶妙なサイズ感なので弊店はスモールバッグとしても御提案、私なら弁当とイヤホンとウォレットは余裕で入っちゃうな。非定型ならではの自由な使い勝手も好き。
今年のTEEシャツはこれで最後かしら。Best Companyらしい色と素材感と意匠とデザインコンセプトの楽しい楽しい桃と緑。
ミッソーニクリエイションらしい驚くほど上質なライトコットンに裏地ゼロの設計。軽やかで爽やかで微塵も負荷を感じさせない快適な着用感でありながらテーラードジャケットという綺麗なスタイル印象という様々な要素性を満たしたチートのような有用性を春夏秋と様々な季節に様々な組み合わせで楽しめるライフスタイルに寄り添った存在。このプロダクトバランスは本当に本当に優秀、一生御提案し続けたいです。
コレクターの下でこれと相対した時1994AWマルタンマルジェラのリプロダクトラインのジャケットかと思ったらフレンチビスポークジャケットでした。弊店でも一時期ヴィンテージマルジェラを御提案していたこともあって度々触れていたのですが、ステッチワーク然り意匠性しかり素材感しかり、そのコレクションラインにそっくり。ちなみに滅茶苦茶細身でこれまた彼のシガレットショルダージャケットを彷彿とさせるスタイル性です。
フィレンツェで出逢ったマントバの老舗メーカーCornelianiが80年代に仕立てたダブルブレストのピュアシルクジャケット、これもまたその旅順における最高の出逢いの一つでした。実直な設計バランスに丁寧な構築、各所に文字通り光るサルトリア職人ならではの美しい手縫い。それが自然体な生成りのシルクという最良の選択。当たり前のように成り立っていますがこの織りと仕立ての美しさは当たり前ではなく、着ることでしか得られない様々な経験値もまた私たちがこれからの世代に伝えなくてはいけない文化の一つであると切に思う次第です。
New arrival
先日CHIRICOディレクターの鈴木と話していて分かったのですが、なんとなくお互い真夏の装いから秋に意識が移行しているように思いました。飽きているというわけではなく引き続きサマースタイルを楽しんではいるのですが、コーディネートのうちどこかに秋を意識した何かが潜む感じと言うか、短パンだけど長袖のコットンセーターだったりTEEシャツ一枚だけどチノトラウザー履いていたりと、夏にちょっと秋が混ざる感じ、みたいな。引き続き暑さをなんとかしながら装いを楽しみたいですね。
あとなぜかお互い同じシューズメーカーにドはまりしていました。謎リンク。
SURR 福留
03-5468-5966
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