ジャン兄 / Diary1098
20.1.2023





親愛なるジャンニ・ヴェルサーチェ氏。いや、今日はあえてジャン兄と呼ばせて頂こう。自国の古代文明にルーツを持ち母が経営する縫製工場に幼少期の遊び場とし、建築を学んだ後にファッションの勉強をして1978年のデビュー直後から国際的に注目され、情熱的に生きぬいたジャン兄。
その偉大な作品群はデビュー当時シックな風潮だったファッションシーンを一蹴するかのような色使いと挑戦的なスタイルとデザインに満ち溢れたもので、ジャン兄によってモードの切り口が飛躍的に増えたとされるほどですがそれはやはりウィメンズコレクションに関することで、弊店の御提案するメンズコレクション,Gianni Versace Uomoにおいてはまた話が変わります。厳密にはGianni Versace Uomoの最初期に関しては でして、80年代後期以降はウィメンズコレクションのように艶やかで華やかな色調と挑戦的モードデザインに成り、後々のVersace、Gianni VersaceではなくVersaceの世界観に繋がり現代に至るのですが、それ以前の70年代後期から80年代中期のUomoはジャン兄のデザイン哲学にクラッシック文化と紳士服特有の上質目線が見事なまでに融合した唯一無二の世界観でした。“デザインとしての鋭さがありながら、まず純粋に一着の服として上質で美しい” 当たり前のようで当たり前なんかじゃない、そんな贅沢なクリエイションがGianni Versace Uomo最初期の特徴です。もちろん、以降も申し分ないほどに上質で美しいですが、最初期はそれが一層に際立って感じられるのです。

 

前回の旅順で幸運にもUomo最初期のセットアップに出逢うことができました。前述の通りデザイン哲学×クラッシック文化×上質目線が見事に融合したスーツ、私感動しました。



強い肩,独創的過ぎるダブルブレスト(最下部なんて冗談みたいなボタン距離です),コートのような着丈,圧倒的なハイウエスト,迫力満点のトリプルタック,ヴァージンウールの美しい素材感。テキスタイルデザインはシックなグレンチェックの上に毛細血管のような文様が走るこれまた独創的過ぎるなんだそりゃなデザインなのですが、画像だと実物から得られる衝撃の半分くらいしか表現できていないように思います。この点は是非とも御期待頂きたいです。実物、すんごいですから。マジ、すん    ごいですから。

 

クラッシックに則って正面から正々堂々デザイン要素を注ぎ込んだオリジナリティしかないセットアップ。このバランスはまさしくジャン兄自身が着こなすスタイルそのもので、憧れに憧れたジャン兄の姿はセットアップでこそリプロダクションできることが改めて解りました。今更ですけどジャン兄、滅茶苦茶格好良くないですか。この貫禄で35歳ですよ。滅茶苦茶モテただろうなー鳴々、生き方って風貌に出るよなー。
俺も頑張ろう!!!!!

 

 

 

 

 

New arrival,early80s Gianni Versace Uomo double breasted suits.

私感動しました。

 

 

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