バケットハットに首ったけ / Diary1053
12.5.2022

いつからでしょうか、“モテたい”という純真無垢な(私はファッションを好きになるきっかけがこれこそイノセンスと思っております)意思が紆余曲折し、モテたい以上に心地良さや便利さの比重が高くなってしまった、ないしそれらに比重を置いたうえで例え少数であろうと好ましく感じてもらえる人にモテたいと思うようになったのは。なんてごちゃごちゃ考えずに好きなものや気になるものを自由きままに選んで楽しめば良いのですが、私自身の装いに関しては仕事柄そうはいかない/いかせられないことを地味に最近ふと気付きました。自分自身に対してだけですが、まぁ仕方ないですよね。いわゆる世の中で口にされる“仕事っすから”メソッドです。

便利なものって良いですよね、最近で言えば電子マネーとか。あれは辞める必要性がないですねぇ、もちろん場所や職種によっては今後も導入される可能性が極めて低いことと思いますので“それだけ”にはならないのかもしれませんが、とにかく便利。早いの良いですよねぇ。しかしながら私は電子マネー以上に、もっぱら1年中とにもかくにも便利なバケットハットに首ったけなんです。

 

 

 

New arrival,80s Hermes by Motsch bucket hat collection.

 

元々は外では帽子を被り室内では外すという生活が主でしたので帽子およびヘッドギアはずっと使用・愛用しておりましたし弊店においても度々御提案してきたものの、私自身は活用する機会が無かったのですが数年前から自身の中で巻き起こっているカジュアルブームによって一昨年の終わり頃からMyワードローブの住人なったバケットハット。もう猛烈に便利過ぎて愛らしくて泣きそうです。

心の中で勝手に“雨”もしくは“サングラス”と位置付けているバケットハット。私にとってあの雨の防ぎ加減および日差しの防げ加減、そして頭部守られている感は抜の群過ぎまして本当に感動しました。これ凄いですね。もっと早く始めたかったのは言うまでもありませんが、数年前まで自分の装いにおいてカジュアルやスポーティーが気持ち的にマッチせずに許容してこれなかったので致し方ありません。現時点で首ったけになれているので良しとします。本当にここ数年間で何度実感し驚かされてきたでしょうか、カジュアルの世界ってすげぇ。

 

 

 






勝手ながら私は格好良いと思うものの御洒落という感じはまた違います、バケットハット。御洒落と言うより,いや御洒落うんにん以上に例えるならスポーツジャケットのさも“私は日常における動きやすさを重視していますよ”的な潔さと言うかそこはかとなく漂う粋なムードと言うか。使用感や機能性を軸とした選択肢そのものがスタイルというか、それこそイノセンスな“モテたい”ではないと言うか。

だからこそHermes社のヘッドギア部門における奇をてらわないデザイン性の,物静かながら感性された設計の,TEEシャツでもチェスターフィールドコートでもいけちゃう感じの結局のところ一番丁度良いバケットハット・クリエイションが、取り急ぎ一つの最適解。あとあれですよ、良い意味でファッションではなく日常的に使うギアなので、いずれの素材にせよHermesクリエイションは頼もしいですから。

 

 

 

 

 


New arrival,80s Hermes by Motsch bucket hat collection.

まず際立つのはマッキントッシュのオフィシャルクロス個体…こいつぁ良いぜ、傘部門でいったらいわゆる最高位ですもんね。でもパイル素材の特出した柔らかさと気持ち良く汗を吸う感じも捨てがたい…手洗いしちゃうだろうな。コットンリネンも相当涼しいし散りばめられたHHロゴも可愛いな。でもブラック×ポケットデザインのHermesらしさと王道感も良いな。
いずれにせよしっかりと雨や日差しから顔周りを防御して頂いて、そんでもって使わない時は容赦無く丸めてポケットに突っ込んじゃったりしてね。これがまた便利なんだ。

 

 

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