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Knit selection 2024 Pt.2 / Diary1270
22.11.2024

丸々一週間前に買付の旅から帰国しました。個人的なやんごとなき理由で二ヶ月と少々遅れてしまった今回の旅はここ数回で最も濃密な時間を過ごせたように思います なーんて言葉はそういった生業の人々の常套句かもしれませんが、濃密疲れで午後二時くらいにはもう即寝落ちしそうだなんて流石に滅多にありませんでして、でもそういう時って普段と違ったアドレナリン,自分が思うにDNAに刻まれた狩猟本能系が出て心地良かったりするものの、こんなの続けてたら寿命が縮むなぁと思いつつも買付の旅における本懐はそれですのでやっぱりとっても有意義でした。あと改めてヨーロッパ各所における“トレンドは一人一人の中にあるぜ“感を再体感できて癒されました。普段表参道や渋谷原宿にいると感じる時代のファッションの流れがヨーロッパ各所には良い意味で無くって、厳密にはファッション感度が高い人達が集まる一部のエリアには表参道や渋谷原宿のような時代のファッションに身を包んだ人々はいるのですが裏を返せばそのエリア以外にはいませんでして、皆んなが一様に自分が好きなスタイルやトレンドを自分が納得する在り方で楽しんでいるであろうFREE感と言うかFREEであることが当たり前感、癒されました。

と言うことで上の写真は夕方前にも関わらずもう体力ゼロながら皆んなFREEで良いねって御機嫌な気分で撮った地中海。今回の旅で切ったシャッターはこれだけでした。

 

 

2024年のニットセレクション、パート2です。パート1の際には幾人もの御客様方から“間違いの無いニットを毎年一枚づつ買いたい“的な御言葉を頂け本当に本当に幸せな、それこそ特級のカシミアで身体を包み込なんでいるかのような暖かい心持ちになれました、ありがとうございます。これまた有難いことに体感的には例年以上に早いペースでの旅立ちを見守ることができましたのでパート2も弊店にとっては特にしっかりとたっぷりとしたラインナップを御提案、ここまでTOP OF TOPクオリティのカシミアをしっかりとした選択肢で御提案できるのも買付の旅で御世話になるコレクターのおかげです。楽しくて仕方ねぇぜ!

 

 

 

 

 

New.Knit selection 2024 Pt.2

 

皆様方にとって自分らしく居られて充足できるスタイルって何ですか。私は年々気分が変遷していくとしても安定して自分らしくいられるのはニット,特にカシミアにパンツスタイルであると今年も切に感じます。相変わらず素肌にカシミア(インナーを選ぶという選択肢が省かれて最高なんだ)でパンツ穿いて靴履いて何かしらのアウター羽織って(だいたい腰丈)、まだ寒かったらビーニーとマフラーと手袋でコンプリート。こんなにも楽チンで快適であると同時に自分らしいと思えて心が落ち着いて、何よりも好きと思えるスタイルなんて最高過ぎるでしょ。今年なんて特にファイヴポケットパンツ気分なので下半身の選択肢が少ないったらありませんが、それがまた良い。あとセーターONブローチも今年のMYトレンドです。

皆様方も自分らしい楽しいスタイルで心と身体を暖めてくださいね。

 

 

SURR 福留

五着の怪物 / Diary1269
8.11.2024

 

 

ざっくりとしたタフウールにレザーを散りばめて着脱式のケープとフードで飾り付け。古のフレンチカルチャーに存在した旅用コートをARNYSの解釈で。

 

 

レインコート宜しくなコットン×ポリエステル素材ながら際立つエレガントな張り感、ここまでもエレガントなコートだとワンピーススリーヴであるか否かなんてどうでもよくなってしまいますね。こちらはARNYS解釈のホースライディング・プロダクト、それだけでもう心躍りまくります。

 

 

90年代初頭の同時代に製作された二つのカーコート、一方はピュアウールのオーヴァーサイズ設計でもう一方はポリエステルモールスキンのナチュラルオーヴァーサイズとなります。このインダストリアル漂う設計哲学とHermes hommeならではの美意識の融合、良い意味で誰にでも提案できる(誰にとっても便利だし実用的だし不変的に格好良いし)唯一無二のプロダクトです。

 

 

モチモチ過ぎるレザー,無骨だけど品格と品位に溢れるスタイル性,各所に的確に配置された実用性,そして裏地にピュアカシミアを配置するという狂ったエレガンス目線。ぶっ飛んでいます。

 

 

 

 

 

New, ARNYS Hermes homme & Loro Piana

 

今週の新作は五着の怪物。

 

SURR 福留

1995-mid00s PRADA Uomo / Diary1268
1.11.2024

今まで以上に一度の御披露目で幅広い御提案が叶うこととなりました親愛なるミウッチャ・プラダのヴィンテージプロダクト、引き続きさりげなくかつ私にとって確かに特出して重要である“ファーストライン“という条件下のもとじっくりと時間をかけてセレクション致しました。

 

 

そういえば初めてなアヴィエイターSTYLE,私的BEST3コレクションに入る1998YEARコート,これまたそういえば初めてなナイロンテーラードジャケット,良い意味でTHE感溢れるスポーツジャケット,ジッパー配置に意図を感じざるを得ないショートコート,フェイクレザーチンストラップが堪らないハーフコートetc.

是非ともミウッチャの愛と哲学と“これで良いのよ、これが良いのよ“の男性像提案を受け取ってくださいまし。

 

 

 

 

 

New,1995-mid00s PRADA Uomo selection

 

 

SURR 福留

袖無し / Diary1267
25.10.2024

私は4年ほど前まで袖が無いジャケット(いわゆるベストと言うのでしょうが、なんかまだしっくりと来ないんですよねベストって呼ぶの。まぁベストでも良いんですけど)は着ませんでした,いや着ないというより苦手でした,いやもっとはっきり言うとダサいと思っていました。なぜなら自分の周りに袖無しのジャケットを着て格好良い人がおらず、なんなら格好良いと思えない人が着ていたから。でも4年前の買い付けの旅順で出逢った一着の袖無しジャケットに魅了され私の中で袖無しジャケット=ダサいの方式が=超格好良いに逆転したのです。今では袖無しジャケットを着ずに一年を,特に秋冬を過ごすことはありません。

みたいな内容をきっかけプロダクトお披露目した4年前くらいにDiaryd書いていたと思ったのですが見つかりませんでした、アレアレ?書いてたと思うんだけどなぁ。まぁとにかく私は昔袖無しジャケット苦手だったんですよ。

 

そんな若輩野郎が選ぶ袖無しジャケットなんて説得力も求心力も無いかと思いますがすみません、今週の新作は袖無しジャケットです。

 

 

狂ったラグジュアリーのカシミアに同じく狂ったラグジュアリーナイロン、そしてリアルアウトドアのコットン×レザーによる様々な角度からの袖無しだからこその有用性と存在価値、そして楽しさ。これらもまた御愛顧くださる皆さまのクローゼットに少なくとも一着は納めていただきたい世界観です。

ちなみに今回のカシミアは4年前のきっかけプロダクトと全く同じくの個体でして、再開した時それはそれは驚いたと同時にだいぶと久しぶりに心の中の物欲悪魔が耳元で囁いて来ましたねぇ、もちろん御馴染み鋼の心で我慢しましたけど(いかんせん仕事にならなくなってしまうので)。と言うことでそちらは4年ぶりの御提案。

 

 

 

 

 

New,Sleevless jacket selection

 

一言で袖無しジャケットと言っても今回は特に三者三様、多角的に“ちょうど良い“を探って頂けますので袖無しジャケット好きはもちろん普通派も、なんなら苦手派も機会ございましたら是非に。良い感じに涼しくて最高ですから、もう夏のリターンはいらんぜマジで。

 

 

SURR 福留

Knit selection 2024 / Diary1266
18.10.2024

毎年毎年言っています、ニット大好きと。そんな私にとって無理なくニットがカシミアが着られる最近は本当にベストシーズンで毎日ルンルン、日によっては汗かいているけど(今もかいているけど)それでもルンルン、ニット大々々好き。

 

 

 

ということでKnit selection 2024。SURRに成った頃は定番的存在だったものの即国内でもだいぶと名が浸透したこともあって全くもって御提案が難しくなってしまった“本物のカシミア“ことBallanyune Cashmereから愛する彼女の地元が好き過ぎて城を買い取って会社をつくったで御馴染みの親愛なるBrunello Cucinelli、正統派の上質なクラッシックムードに独自の完成を注入したデザイナーズプロダクトまで今年も様々な角度と選択肢を御用意致しました。

ここ数年、特にクリエイションに関わる立場の人々から“本物のカシミア“ ないし“本当のカシミア“という発言を度々耳にしまして、その時に誰もが哀愁を漂わせているというか物悲しげというか深刻なご様子なことがとても印象的です。モードカルチャーやラグジュエリーカルチャーのカシミアにリサイクルという概念が定着してもう10年は経つのでしょうか、もちろんそれは良いことですし時代にも即しているのですがクリエイションの先頭をひた走る人々がヴィンテージの特級に上質なカシミアと向き合った時にそのような心持ちにになってしまうということは本当に様々感じて考えることがあるんだろうなぁと、そのような環境も状況も現実も目の当たりにしていない私ながら胸が詰まる思いです。

 

これまで幾度と口にしてきた“ヴィンテージのカシミアって良い“という言葉、その重みは年々増しています。

 

 

 

 

 

New,Knit selection 2024

 

今年もまずは一枚、一生一緒に過ごせるパートナーを増やしましょう。

 

 

SURR 福留

46・48・50・52 / Diary1265
11.10.2024

弊店にとって、そして私の人生において欠かせない存在なのが90年代Hermes hommeのリバーシブルボンバージャケット。国内において価値観がアップデートされ続けている(大部分の古着カルチャーは弊店の区分ではありませんが)群雄割拠なヴィンテージ戦国時代において,いやだからこそ御提案したいと思ったのです、46・48・50・52サイズを着比べてMyベストを見定められるという状況を。

 

 

46サイズのブルー,48サイズのクリーム,50サイズのベージュ,そして52サイズのオリーヴ。これまでに幾度か御提案してきたリバーシブルボンバーですがいつもは一点のみでしたので四サイズまとめて四点というのは弊店史上初でして、実際にズラリ目の前にするとCARREテキスタイルの違いによる趣味嗜好をはっきりと探れますしポリエステルモースルキンのカラーリングの個性にワクワク、どれも本当に綺麗なんです。しかしながらなんといってもフィッティングの違いが明確でして、丸い設計のカジュアルでアクティヴで実用的なボンバーシルエットながらサイズによって明らかに異なるフィット感とスタイル印象の差異には驚かされます。鳴々本当に丁寧に綿密に繊細に製作されているものなんだなぁと、当たり前のことではあるのですが改めて感動しました。

 

 

余談ですが私は昨年頃から雨などではない限り総柄のCARRE・フェイスでしか着ていません。これは心が華やかさを求めているのだなと後々になって分かったのですが(加齢でしょう)、過去弊店で同プロダクトを御認めくださった皆様はきっと無地のポリエステルモールスキン・フェイスでしか着ていないと思われます。数人のヒアリングさせて頂きましたがやはりそうでしたし、きっと世界中に点在する愛用者たちも同じくでしょう。でも私はきっと今年もCARRE・フェイスが圧倒的なメインになると思います。だって複雑かつ的確なテキスタイルの配置や実はシンメトリーな両袖の柄合わせなどの職人愛情満載のデザイン哲学から成る明るさと華やかさが楽しくて仕方がないんですもの、あとポケットの中まで総CARREのシルク素材で感動すると同時に手が気持ち良いんですもの。

 

 

 

 

 

New,early90s Hermes homme reversible bomber jacket selection

 

御愛顧くださる皆様方全員に一着づつ御提案したい、私は引き続き本気です。

 

 

SURR 福留

アルマーニ最初期クリエイション / Diary1264
4.10.2024

親愛なる敬愛なるアルマーニさんのクリエイションにおいて、やはり欠かせない要素の一つがレザーウェア。彼の提案する男性像は良い意味で古典的な漢らしさによる正統派感が軸にあり、それが特に直球だからこそ素直に潔く心地良く感じられるのが魅力であり特徴なのですが、時にDiary1260で触れた1976AWのメンズモードの革命であり転換である“紳士服の世界に女性的モードの概念を注入“する要素性が色濃く反映されたプロダクトに出逢えた暁には、従来のアルマーニらしさは存分に感じられると同時にモードの味付けによる特異性と異質さが際立つという特出した濃密さがもう最高。それはファッションヒストリーがどうとかモードヒストリーがどうとか、そもそもにおいてアルマーニであるか否かすらをも超越した知識でも経験でもない言語化できない存在感が漂うのです、このレザーハーフコートのように。

 

 

70年代中期から80年代初頭頃のGiorgio Armani最初期クリエイションであるこちらはあからさまに無駄を拝した研ぎ澄まされたディティールに美しい流線,圧巻のマテリアルオーラとまさに女性的モード概念が詰め込まれた一着でして、これら全ては後々のミニマムモードへと直結するのですがそのような定義が定着するにはまだ10数年の時を要します。しかしながらこの時点で既にミニマム+アルマーニさんの根源的な男性の強さと美しさが同居しますから、後輩たちのミニマムモードとは一味も二味も違うと言うか勘弁してください先輩感が半端ありません。と言うかこのような存在があったからこそ後々の彼らや彼女らがあのような方向性に舵を切流という必然が生まれたのでしょうね。

 

 

 

 

 

New,mid70-early80s Giorgio Armani sheep skin minimum half coat

 

このように研ぎ澄まされ過ぎていたり洗練され過ぎていることでデザインリソース感が感じられないというかお手本にしたファッションヒストリーが読み取れないことってこの生業において極稀にしかないのですが、全てがイコール圧倒的なクリエイションです。女性のモードシーンであればそのようなプロダクトは多いのですが男性のモードにおいては現代においても稀有ではないでしょうか。もちろん明らかに奇抜なデザインやスタイル除きます。

ちなみに今回掲載している画像は全て実物の色味と差異があります。強いて言えば一番最後の全体像が最も近しいのですが実物はもっとモスグリーンに近しい絶妙な色調です。これまたクリエイションが圧倒的ゆえの弊害、大変に恐れ入りますが実物にて御体感頂きますようお願い申しあげます。

 

 

SURR 福留

“らしい“ / Diary1263
3.10.2024

ダークネイビー、ブラウン、そしてモスグリーン。弊店にとって三着目(ドッキングのバランスやワンポイントの刺繍などが微細に変化しているので全く同じプロダクトではないんですが)となるHermes hommeによるレザードッキングという贅の限りをつくした極めて“らしい“カーディガン。ヌバックレザーとウールとカシミアとシルクという心身が癒される(一説によると温泉旅行三回分と言われています)素材を四種配合したマリアージュはカーディガンというホッコシなプロダクトに類稀なるキレと深みを与え、高めのVゾーンとボクシーなシルエット,そして何よりレザーという素材感のコントラストによってノーカラージャケットのムードで着こなせる個性がまた最高に“らしい“。

本体と同化したクワイエットラグジュアリー(まぁこの時代はこのバランス感が普通だったのでわざわざ呼称することではないのでしょうが)なエンブレムの刺繍はさることながら、私はVintage Hermes homme特有の手彫り水牛の角ボタンに特にグッときてしまいます。注視しないと解らないような要素性ですが特出して輝いて見えてしまうんですよ。

 

 

 

 

 

New,early90ss Hermes homme nubuck leather docking wool cashmere&silk cardigan

 

ごくたまに第三者が“それなんか良いね、どこの?あーエルメスか、なるほどねー“ってなる感じとでも申しましょうか、あくまでベーシックでアノニマスでありながら伝わる人に適切に伝わる求心力がHermes hommeにおける本質的な魅力の一つだと思っているのですが、時にこちらのように圧倒的にエレガントなプロダクトも存在してそれがまた楽しいったらない。エレガントではありますが野暮でも無粋でもありませんからね、もちろん。

 

 

SURR 福留

⚪︎⚪︎じゃなくてA-2 / Diary1262
2.10.2024

今週の新作は今期初の御提案となるレザーウェア。不変的かつメンズらしさ溢れるプロダクトながら着る人は着る・着ない人は着ないの垣根が今だに存在することを認識していたものの前AWが終わってもなんだかんだ店頭にてオリジンヴィンテージレザー及びデザイナーズヴィンテージレザー及びメーカーズヴィンテージレザーの世界における美しくも残酷な現実に関して会話する機会が多かったもので、弊店は今年も特に熱量MAX特にLOVE MAXの姿勢で御推奨致しますこと、御容赦をば。

 

 

このポケット配置のレザーウェアはことイタリアにおいて石を蹴れば必ず当たるほど と言ったら言い過ぎかもしれませんが、そう言いたくなってしまうほどに出逢えまくる存在でございまして、プロダクトデザインとしての発祥はアメリカながら例によってなんだかんだ全世界のファッションカルチャーで御手本にされ続けてきた影響を与え続けてきた強国宜しく、このプロダクトデザインもまたイタリア文化おいてもにしっかりと根を下ろしたことはきっと御存知の方も多いことと存じます。

アメリカ空軍夏期用飛行士衣類を原点としたボタンの前立て,上からと横からの二重構造となったポケットの意匠,象徴的なリブ、こぇれが本当に本当にまぁ着やすいんだ。着やすい着やすいうるせえよって感じですが、着やすいことは良いことなので仕方がありません。もちろん教科書として影響を与え世界各国の各社が受け継ぎ続けることで結果論的パーマネントコレクションとなるようなマスターピースプロダクトデザイン(幾つかありますねぇ)ですから、スタイルとして格好良く完成されている点は言うまでもありませんが、格好良さ120点であると同時に気やすさと利便性も120点なんだから、もう猛烈です。

 

 

しかしながら石を蹴れば必ず当たるにも関わらず買い付けの旅順において都度必ず連れて帰ってきたかと言うと、否。理由は私の中で明白でして、ずばりレザーの質です。30着に触れても50着に触れても100着に触れてもこれぞの出逢いは無く、となるとデザイナーズやメイカーだと安心して身を委ねられるのですがそれらの出逢いはかなり稀有。先日幸運にもAquascutumとイタリーアノニマスにて一着ずつではありますが出逢うことができました。このプロダクトとして“THE感“が特にビンビンな成熟感満載のブラウンヌバックレザー、セクシー。

 

 

 

 

 

New,80s Italy Anonymouse & 90s Aquascutum A-2 style nubuck leather jacket

 

これは思い切り余談なのですが、いつからか国内ではイタリアのこれらプロダクトをとあるメーカー名を冠して⚪︎⚪︎ジャケットと呼ぶ機会が増えたような気がしますが、例えるならバルカラーコートを全てバーバリーコートと呼ぶようなものだと思うので心がしっくりきませんので、弊店では一貫してプロダクトデザインの原点であるA-2 styleと冠しています。なんか昔からやたらと気にしてしまうし気になってしまうんですよね、冠し方。以上、思い切り余談でした。

 

 

SURR 福留

“さよならGucci“ / Diary1261
27.9.2024

ファッションデザイナーという役職に初めてクリエイティヴディレクターという付加価値を与え時に過激に時に特出して上品なクリエイションを発表することで存在価値を高めるだけではなく当初2億ドルであった年間総売上を32億ドルまで押し上げたものの親会社と意向が合わず2004AWをもってGucciを去ったフォードさん。そのショーでバラの花びらが降り注ぐ中ウイスキーのロックグラスとタバコを片手に彼が現れた時に流れていたBGMはUltra NatéのFree、“自分の人生を生きる,やりたいことをやる,貴方は自由“。濃密なメッセージでした。

 

 

服飾史をヴィンテージカルチャーにしっかりと向き合い圧倒的な感性で自己再解釈したフォードさんはGucciの歴史において様々な名作を生み出し御存知の通り現代のクリエイションにおいても今だに重要な存在価値を有し続けていますが、ことエレガントなメンズドレススタイルはラストクリエイションの軸となっていることからも彼にとって重要な世界観であることが伺えます。Gucciという歴史ある大看板への敬意,服飾史への敬意,そして自身のクリエイティヴィティ 。この三要素が信じられないほど美しく調和したこちらのチェスターフィールドコートもまた“さよならGucci“というメッセージが込められたラストクリエイションならではの一着と言えます。

見事なまでに豪奢な襟,造形的なボタン配置,特徴的なフラップと各所にフォードさんらしい味付けが際立ちますが、それはあくまで紳士服としての基本に則ったもの。テーラードジャケットの原型となった古来のチェスターフィールドバランスであるコンパクトな着丈を取り入れた点には特に歴史へのリスペクトを感じます。フランネルのブラックカラーというこれまた王道であり古典的でもある要素性ながら上質な素材感と各所に光る手仕事の存在感,隠されたGucci刻印の水牛の角ボタンまでもが相まって発する男性的エレガンスを煮詰めたオーラは信じられないほど濃厚。これぞ“トム・フォードが手がけたGucci“と鼻血および拍手が止まりません。

 

 

 

 

 

New,2004AW Gucci by Tom Ford pure wool chesterfield coat

 

最後のクリエイションはフォードさんの中に渦巻く性的要因を言動力とした快楽主義的思想の魅力をデザイナーとしてファッションの形で表現したからこそ高く評価されました。ゆえにこのコートは見た目に分かりやすいデザイン要素やアレンジ要素はなく服飾史に懇切丁寧に向き合った古典的なプロダクトでありながらも分かりやすいデザインやアレンジ以上の存在感を発揮することができるのでしょう。

フォードさんの“さよならGucci“の愛情が込められた一着、ちょうど20年経った今ご覧になってどう感じられますでしょうか?

 

 

SURR 福留

革命と転換 / Diary1260
25.9.2024

経済難に陥っていたミラノにおいて1970年代当時モードという存在は人々において非現実でありファッションデザイナーという職は軟派で時代錯誤的だとされていた時代に独立し、逆境の中で行ったセカンドショーである1976AWにおいて既存のモードカルチャーにはなかった“紳士服の世界に女性的モードの概念を注入“することで歴代幾人かの先人たちのように既成概念を壊し文化をアップデートさせたジョルジオ・アルマーニ。この出来事を弊店のはかつてココ・シャネルが行った“モードカルチャーにおける女性の解放“その男性版であり、幾度か訪れた服飾史の革命であり転換期の一つであると捉えています。

 

 

当然ながら結果的に男性像の可能性と視野を驚異的に広げることとなったアルマーニさんの革命と転換はこのなんでもないようなオーセンティックを極める御散歩を起源に開発された敬意を有するバルカラーコートにもしっかりと注入されています。いやなんでもないようでオーセンティックだからこそその味付けとスパイスは際立つかもしれません、うん。

コットン×ヴィスコースの配合によってオリジンヴィンテージの類であるコットン×ポリエステルのそれとは一線を画す極端に軽やかな表地とピュアウールの着脱式ライニングという贅沢な要素性によって極端に重厚な裏地というそれぞれ真逆なベクトルを積極的に突き進んだ異常なまでの重さのコントラストによって着用時に生じる揺れ動きや着こなしで生じるドレープがより大胆にドラマティックに演出される、これこそまさに女性的モードの概念で軽やかなコートや重いコートは紳士服に数あれど重さのコントラストを前面に押し出すような正統的男性用プロダクトのなく、まさしく革命と転換となりました。言わずもがな彼の代名詞でもある生地量のたっぷりとしたオーヴァーサイズの独自設計は完璧なシンフォニーを生み出します。

 

 

またね、裏地が猛烈に良いんだ。シンプルに考えて上質で複雑な一着のセーターくらいは軽々仕上げられるクオリティは真の贅沢ではありますがある一定の上質な目線を超えるとこの拘りと時間と労力のかけ具合が当たり前になる。この感性が根底というか根幹にあるからこそ本当に好きですモードカルチャー,ラグジュアリーカルチャー,そしてヴィンテージカルチャー。心身が真摯に癒されます。

 

 

 

New,80s Giorgio Armani pure wool attached lining oversized bal collar coat

 

ちなみにライニングは袖無しのベスト形状でキルティングも配置されているのでかなりの防寒性を期待できそうです。ライニングを外したらオーセンティックでドラマティックにモードで軽やかなオーヴァーサイズコート、季節感の振り幅の広さと有用性の豊かさは説明不要ですね?

 

 

SURR 福留

傑作 / Diary1259
19.9.2024

見慣れたはずのメタルボタンが見慣れないプロダクトにチョンと付くだけでこうも印象が変わるのか、お馴染みのロゴが文言がどう乗るかだけでこうも新鮮なのか、お馴染み過ぎて昨今ちょっとした近似にすら著作権侵害が訴えられるようになったヒップのタブがこのように縫い付けられるだけでこうも心躍るのか。

ヨーロッパ“企画“ではなく後々のLevis REDやMADE&CRAFTEDの母体となったヨーロッパ“クリエイション“(今回はイタリア)のプロダクトは滅多に出逢えないながら幸運な折にはいつも私を特別に興奮させてくれます。ここまで馴染み深くありながら撮りたいと心から思えるアイキャッチに満ち溢れたプロダクトとの出逢いは本当に本当に久しぶりだったので、これに辿り着いた当時の自分に褒美として柴田慶信商店の白木曲げわっぱを送りたい気分です。

 

あとねこれサイズ感が秀逸なんです。Lサイズ表記なのですがデカい、とにかくデカい。明らかにファッションとしてアプローチする作為性を感じさせてくれまして、そのムードなんてまんまあの人のオーヴァーサイズコレクションのそれ、あの人の2000年初頭のMA−1シリーズのそれ。クリエイション年表としてはこちらの方が先なので見てたのかな?刺激を受けたのかな?好きだもんね二人ともLevis。真意は今のところ不明ですが私は彼らの源流であると強く感じます。ちなみに普段48サイズ上半身の私が着ても圧倒的にデカいくらい、よりオーヴァーサイズなフィッティングがモダンに映ることは明白です。絶対超格好良い。

 

本当これ、傑作。

 

 

 

 

 

New,early1993AW Italian Creation Levis aviator-style oversized bomber jacket

 

Levis好きですが全然知らないのでラベルを見て へー1850年創業なんだー と思って軽く調べたら即ヒット、“Levisは創業1853年“。あれ? ということでちょっと深掘りしたら英語の論文?みたいなやつで“第二次世界大戦頃にカタログなどの表記がSINCE 1853からSINCE 1850に変更された、その理由は謎。 ー中略ー 。90年代初頭にアーカイヴ部門の社員が調査しSINCE 1850ではなくSINCE 1853が判明し、以降全ての情報が書き換えられた“ とのことです。ネット情報が錯綜する以前にもそういうちょっとした誤差が生まれていたんですねぇ、それにしてもずらされた理由が謎ってのがまたなんか微笑ましくて好き。

 

 

SURR 福留

オーセンティックな雛形のアウター / Diary1258
18.9.2024

これまでも幾度となくVintage Hermes homme(Hermes bagでもHermes jewerlyでも当然Hermes femmeでもなく)を探求し幾つかのプロダクト御提案してきましたが、ある時にふと気が付きました、オーセンティックな雛形のアウターに全くもって出逢えない と。出逢えないレベルではなく出逢えない、というか全く無い と。定番のテーラードジャケットやコートの類い、はたまた一時期の主戦力であったボンバージャケットはそれには当てはまりませんで、例えばカバーオール系のワークスタイルであったりTHEミリタリースタイルであったりあのリーバイススタイルであったりと、古来から存在し特に男性服飾史で強い存在感を放ち、御手本ないしサンプリングないしコピーしているデザイナーはいないんじゃないか思われる(私は本気で思っています)ほどのオーセンティックな雛形のアウターが、ことVintage Hermes hommeにおいては出逢えない、というか全く無い

なぜこんなにも出逢えないのか無いのか。出逢え無さ過ぎて無さ過ぎて“こりゃヴェロニクさんわざとリリースしないでカスタマーである我々を飢えさせているんだな“と妄想まで膨らむ始末。だって去年(だっけ?)東京で行われたHermes hommeのワンウェイの最後に登場した時に彼女着ていたんですものオモックソにオーセンティックな雛形のアウター、ずるいよずるいよ!

 

 

ということでこれなんて弊店にとっては最高で私にとっては最強。これぞメンズのアウターな威風堂々たるワークスタイル,完璧な4フラップポケットの配置,有用性大爆発のダブルジップ+比翼スナップのダブルフロント,親愛なるリモンタ社製の屈強かつエレガントなナイロン,裏地ゼロの軽快な構築,そして内側の各所に配置された美しいレザーパイピング。

ずるいよずるいよ!

 

 

 

 

 

New,early90s Hermes homme work-style black naylon jacket

 

あとね、なんだかんだオーセンティックな雛形のアウターって格好良いパワーが100あるとしたら便利パワーも100あるんです。だから過去に製作されたプロダクトが人々の手元から離れないからこそヴィンテージとして追求する時に全く持って出逢えないんだと思います。これは妄想の粋をとうの昔に超えた実感です。

ということで出逢えない理由はヴェロニクさんの販売戦略とプロダクトが素敵で優秀だから、ということでヴェロニクさんとプロダクトが悪い!

 

 

SURR 福留

12着のデザインシャツ / Diary1257
13.9.2024

でもどうせまた暑くなるんでしょ?なるんでしょ?っと思っていたらというと後出しっぽくなりますが、なりましたねしっかり暑く。とはいえ一度味わった羽織の楽しさは忘れられず、今日もアウターとしてしっかり構築されているにも関わらずシャツ二枚を重ねたくらいのウェイトしかないので軽い軽いだしなんといってもTHEオッサンなスタイルムードが特にお気に入りなA2アヴィエイターSTYLEジャケット(イタリアだと石を蹴ったら必ず当たるレベルで大量に存在するミンナダイスキなアノ形)を羽織っていますが内側が汗びっしょりです。五歳児くらい、場合によっては五歳児も引くぐらい汗びっしょりです。ハロー残暑。

 

 

だから好きなんですシャツ、羽織れるし肌着でもあるし個性の振り幅も広いし着脱利便性も高いしなによりシャツSTYLEって格好良いし。永遠にさまざまなベクトルで探史続けるプロダクトではでしょうか老若男女問わず。前回のお披露目はプレーンシャツで編集しましたが今回はデザインシャツの数々、研ぎ澄まされたプレーンも大好きですが良い意味で混沌とした今回の12着も大好きです。なんなら厳密にはシャツじゃなくてトップスも混じってるし。

 

 

 

 

 

New,12 design shirt selection

 

体感にマッチして気分とSTYLEにフィットする一着をMYシャツコレクションに加えて頂けましたら幸いです。

 

 

SURR 福留

 

 

そういえばこのメンバーも、“たった“三点ではなく弊店にとっては三点“も“です。

過ぎる / Diary1256
6.9.2024

 

いつの事だかはもう思い出せませんが、このプロダクトと初めて出逢った瞬間に“なんて格好良いんだろう“と強烈に思ったことは覚えています。これによってヴィンテージミリタリーの世界,そしてフレンチミリタリーの世界,そしてフレンチワークやアンティークの世界をより美しいものとして明確に認識し今日に至っているようのかもしれません。

フレンチカルチャーにおいて航空関連専用とされる青みがかったレザーカラー、格好良過ぎる。ギアポケットとペンポケットとシガレットポケットの意匠性、格好良過ぎる。独特の襟形状、格好良過ぎる。機能性に特化していながら隠すことのできない美意識に溢れるボンバーシルエット、格好良過ぎる。このフランス空軍における飛行士のためのレザージャケットには一寸の隙もありませんのでこれまでもデザイナーの⚪︎⚪︎や⚪︎⚪︎がサンプリングしてきたなんていうお馴染みの分かりやすく甘美な、かつ現実問題惹かれずにはいられない謳い文句もこれまで散々っぱら言い伝えられてきました。

でも何言われたって仕方がないよ、格好良過ぎるんだから。

 

 

 

 

 

New, 70s French Air Force aviator leather bomber jacket

 

よりヴィンテージに興味を抱く分母が多くなっている今になって歴代最高峰のGOODコンディションという良縁過ぎる良縁と出逢うことができました。パッと見リプロダクトに感じられるほどですがしっかりと向き合って頂ければヴィンテージレザー特有の迫力と上質さと強靭な気配を止めどなく感じ取って頂けることと存じます。

ちなみに墜落して海の上を漂う時などに救助部隊からより確実に視認されるためレザージャケットの上に着用していたレスキューベスト(上の六枚の画像のうちの一番下、チラリと除く赤いのがそれです)が完備している個体との出逢いもこれが初めて。ファッションとして活用する機会は少ないかもしれませんが有事の際に役立つかと存じます。備えることは大切ですから。

 

 

SURR 福留

2024SS? / Diary1255
5.9.2024

 

このPRADA2024SSキャンペーンビジュアルが発表された時、私はちょうど買い付けの旅順でヨーロッパを巡っていたのですが見た瞬間に思いました、あっメッチャ良いじゃん と。

個人的な趣味嗜好によりラフ・シモンズが加入した現体制になってから欲しいと思えるクリエイションが無くなり、私にとって唯一の貴重な存在であった“新しいコレクションを楽しみにして、何か良いのがあったら買いたいと思える現代のデザイナー“が消滅してしまい悲しみに暮れていたのですが、2024SSはマルチポケットベスト良い感じじゃんと思っていた矢先にドンズバのキャンペーンビジュアル。一目でリソースが分かるキャッチーなプロダクトデザイン感とオリジナルの世界観を彷彿とさせるモダンなダメージのスパイス。パターンメイクはもちろん素材素性など実物を目の前にすればオリジナリティを感じられるのでしょうが、このビジュアルから把握できるオリジナリティはレザーで切り返した襟くらいではないでしょうか。それを“まんまじゃん“とするか“上手いじゃん“とするか、私はズバリ後者でした。良い感じ、上手いじゃん。

 

 

New,70s Carhartt duck half coat

 

ということで日本一、いやもしかしたら世界一ヴィンテージカーハートを知らないヴィンテージバイヤーがヴィンテージカーハートをセレクションするに至りました。全くもって探していなかったのですがビジュアル見て良いじゃんとなった数日後にパリのコレクターの下にこれがあったんですもの、色褪せ具合とかダメージのムードとかピッタリ過ぎてびっくりしました。あと胸のパッチ?が外れているのも個人的には高ポイントでした。あとね、パリとかでTHEなアメリカンヴィンテージに出逢うとなんだかとっても良く見えるんですよ。

基本的にハマり症なのでこれを機にヴィンテージカーハートにのめり込むかもと思いましたが今のところは全くです。ファンが多いようですから魅力的なのだとは思いますがこれまで一度も興味を抱いたことがない分野だし、このままいけばこれからも興味を抱かないでしょう。もしよかったら誰か魅力を教えてください。でもこのジャケットは好き、こう仕上がってくれたこのジャケットだけは好き。

 

 

SURR 福留

様々 / Diary1254
4.9.2024

なんだかんだで暑さがぶり返したようでありながら個人的には引き続き羽織が楽しめる気候が続いています、先日雨に思い切りふられてびしょ濡れになったけど。気分の問題でしょうか、でも朝夜はだいぶと涼しくなってきましたね。よしよし。でもどうせまた暑くなるんでしょ?でしょ?

でも9月になりましたから二十四節気では白露に秋分、流石に弊店も秋の気配を漂わせたい所存です。

 

 

80s Thierry Mugler homme stand collar tailored jacket

天才鬼才による鬼才感漂いながらもしっかりとモダンでモードなバランスに着地した一着、これは出逢えない。

 

80s Valentino Sport bomber tennis jacket

スポーティーさに特化したデザインボンバージャケットの美しさと着こなしやすさはここでも存分に。ほぼ視認できないレベルの同化型プリントに品格を感じずにはいられません。テニステニステニス!

 

 

80s Anonymouse multi pocket jacket

これに関しては全くもって謎です。愛する南イタリアの僻地で出逢ったのですが、完全にムードにやられました。ちなみに袖無しです。

 

 

70s Carhartt duck half coat

日本で一番カーハートを知らないヴィンテージバイヤーを自称する私が前回の旅でセレクションしたヴィンテージカーハート。理由は明白で明確です。

 

 

70s French Air Force aviator leather bomber jacket

弊店にとっては見紛うことなき伝説的プロダクトの一つ。ここにきて歴代最高峰のフレッシュなコンディションと出逢えました。

 

 

1996AW Romeo Gigli uomo denim chambray trench coat

服飾史の一ページを創ったロメオ・ジリ。彼がPARISを去る直前のクリエイションはその功績に恥じない見事に濃密な“モード“でした。未使用品にて。

 

 

 

 

 

様々なNew

 

 

SURR 福留

軽い羽織 / Diary1253
30.8.2024

今年も去年と同じくらい10月まで暑いんだろうなぁと早めに覚悟していたのですが御盆が明けて少し経ったらアラなんだか不思議とそんなに暑くないじゃんな日々が続いている都内でございますので、となると喜ばしいことに軽い羽織が着れちゃう着れちゃうと感覚的に丸々一ヶ月早く楽しめているのですが、昨日もそのテンションで御客様と交流していたら腕丸出しの方を引かせてしまいました、反省。まぁなんだかんだでまた猛烈に暑くなるんでしょうけどね、台風一過とか。覚悟はしていますから大丈夫です。でも日々風が変わってきているしトウモロコシも枝豆もシーズンの終わりだったりプリンとしと巨峰がズラリと並んでいる光景を目にするとこれまた移ろいゆく季節が感じられて良いですねぇ。まぁでもどうせまた暑くなるんでしょ?なるんでしょ?

 

 

1994s Hermes homme

 

 

1997s Hermes homme

 

 

90s malo

 

 

1999SS PRADA Uomo

 

 

軽い羽織本当に好き。感情的にはファッションプロダクトの中で一番好き。テーラードジャケットしかりデザインジャケットしかりスポーツジャケットしかり、アウターだけでなくインナーにもなるしプロダクトバランスによっては室内で着てても自然体だし。たまに軽い羽織に対して季節感がはっきりしないからいつ着れば良いか分からないというような御意見を耳にしますか個人的には真逆な印象でして、春は万能・夏はTEEシャツやアロハの上に・秋冬はカシミアセーターなどの上にと内側と下半身の調整によって一年中活用できる存在という認識です。

私も時間をかけてMY軽い羽織コレクションをコツコツ集めてきまして、って言っても五着くらいか。どれを着ようかなぁと妄想できる時間が溜まりません。今もお気に入りのヴィンテージスパイダーマンTEEシャツ(羽織っている+スカーフを巻いているので全く露出していない。そういえば今年は一度も仕事着でTEEシャツ一枚はなかったなぁ)の上にA2アヴィエイターSTYLEジャケット(形だけで言ったらイタリアに行くと石を蹴ったら必ず当たるレベルで大量に存在する国民服と言っても差し支えない皆に愛されるアレです)を羽織って書いていますがご機嫌です。軽いとはいえ羽織なので、ちゃんと色々な意匠やギミックが注がれているので一着で味がしっかりするから良いんだよねぁ。

 

 

 

 

 

New,軽い羽織たち

 

 

SURR 福留

BOLIDE / Diary1252
23.8.2024

1920年代にHermesが考案した初のジッパー付きレザーバッグであり全HermesバッグプロダクトにおいてTOP3に君臨する名作(私感ではありますが的外れでは無いかと存じます)モデル,BOLIDE、正直言ってご提案できる日が来るとは思っていませんでした。

ジッパーを取り付けるに至った理由はもちろん中身が出ないようにという機能性のみに配慮した理由ゆえの実用性特化型のデザインながら現代においてはボリード(風)デザインという言葉が通じるほどアイコニックな存在となった特有の曲線美とコンパクトな使用感ながら確か過ぎる容量。1985年というこれまた稀有な時代に製作されたマスターピースを現代の実用品として御提案させて頂きます。

 

 

 

 

 

New,1985s Hermes BOLIDE

 

 

SURR 福留

Messenger / Diary1251
22.8.2024

意匠性はクラッシック、カラーコントラストもさりげなくクラッシック。機能性は涙が出るほど有難い不変性の塊、素材も不変的に最上質。

しかしながらなんといってもバッグスタイルが最高にモダンと言うか2020年代的と言うか、コンパクトに身体にフィットするメッセンジャーのバランスは近年のHermesにて製作されているプロダクトバランスそのものだからこそ各所に散りばめられたクラッシックのスパイスが良い意味で現代のそれらと一線を画してくれます。

 

だってこれ1979年のプロダクトですから。冷静に考えてください、単純計算で45年前のフレッシュなコンディションで現代的なバッグスタイルのHermesプロダクトって、これが“当たり前“だなんてこれまでも,そしてこれからどんな時代になろうとも言えるわけがありません。奇跡だと言い過ぎ感がありますそれくらいの心持ちです。

 

 

 

 

 

New,1979s Hermes messenger bag

 

あと5年愛用したら50年モノ、間違いなく余裕ですね。

 

SURR 福留