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コーティングコットンは知っていたしミリタリープロダクトで持ち運びを目的としたパッカブルも知っていたしラグジュアリーカルチャーならではのトラベル概念も敬愛していたけど、それら全てを兼ね備えた上質な目線の良質なコンセプトプロダクトはまだ出逢ったことがなかったうえに同素材のハットというおまけ付きだなんて。“こんなんあるんだ“シリーズは大々々好きなのでその度に心が泡立つというかテンションが上がるというか興奮することが多いのですが、今回のそれは興奮の前に猛烈に関心し感動しました。




が、ここまでの特出した実用性への探究心も実現する職人技術力と感性も、そもそもにおいて湖と川に取り囲まれ多湿で雨が多い環境で育ち前職ではレインコートメーカーに勤務し、戦後に廃棄された飛行機の油を染み込ませたコットンから着想を得てコートやジャケットなどのレインプロダクト専門メーカーを設立した創始者のジュゼッペ・マレンツィさんの防水プロダクトに対する愛と情熱を鑑みれば、このような圧倒的に実用的で抜群の有用性を誇りながらそれだけに甘んじずファッションとしてスタイルとして上質で良質な一着を生み出した上でそれを旅先や出先でも着られるような持ち運び型にしようと思いつき、そのために裏地を完全に除去するという困難に立ち向かったうえでせっかくだから帽子もあったら便利なんじゃない?という類稀なる着地点に至ったのは必然だったのでしょう。

New arrival 80s Herno coating cotton travel rain coat & hat.
持ち運び可能でコンパクトにまとめられるレインコートやジャケットはきっと,いや絶対に現代のプロダクトとして存在しているでしょうし大好きな渋谷ハンズに行けばきっと何かしら見つかるだろうし、この板を使って検索すれば一瞬で答えが出るのでしょうしそもそもにおいて全盛感が日に日に高まるTECHカルチャーですからそれらにも近しいレインプロダクトはあるのだろうと思いますが、王道でクラッシックで十分過ぎるほどに美しいパターンと畳むのが勿体無いほどの立体感でボタンの色味とムードを本体生地と調和させたりベルトバックルを綺麗なレザーで包み込んだと思ったら表にロゴやネーム一切無い,一切無くて当たり前な美意識と概念を集約させた上質で良質なトラベルレインコートは滅多に出逢えないのでは。重ねて言いますが帽子付き、しかも眼鏡着用者にも配慮したひさし付きのハンチングハット型。素晴らし過ぎますって。
SURR 福留
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大々々好きな“こんなんあるんだ“シリーズでありそもそもにおいて考えてみると“こんな服の形あるんだ“シリーズなこちらの新作は80年代バーバリーの本国クリエイション。いつの時代も特別な存在感を発揮してくれる同社のレザープロダクトで今回はディアスキンでしょうか、特出して柔らかく軽いテクスチャーにまた惚れ惚れしてしまいシャッターを切るのが楽しかったです。
ボンバージャケットというより今回はスポーツジャケット、まぁドライヴィングジャケットと言っても差し支えないけどやっぱりスポーツと称したいサッパリ感スッキリ感なのですが、



ジャージみたいなネックのリブがそのまま前立てに直結するのも独特だしベストを重ね着しているような構築も不可思議だしレイヤードがそのままポケット口になるのも癖だし、じゃあそのノリで上にマフポケットもあるのかと思ったらそれは無いし。スポーツジャケットと呼びたいシンプルでコンパクトな形状で前立てが細いリブになってベストレイヤードしてるみたいな構築のこのジャケットの形って、何?っていうシンプルかつ結構気になるのが今回の一着です。どっかの文化にある形なのでしょうか、なんかすごく独特なんですよねぇ。なんとなく和を感じるのは私だけでしょうか。

New arrival,80s Burberry leather design sports jacket.
でもね、ここでもやはり上質なクリエイションであることが効いてくれます。いや、独特さによって特に効果的に作用しているかもしれません。明らかなるレザーの美しさにクラシックだけどちょっと個性を感じる明るいカラーリング、王道感が際立つスタイルバランスとボリューム感、まず“良い服“であることが真っ直ぐ伝わるからこそ独特さが毒ではなくデザインという味として無理なく馴染みます。表記がありませんがフィッティングは48の身体でナチュラルフィット、今回もやはりゆったり感を高めることがプラスになるプロダクトバランスなので、様々なフィッティングとスタイル性への適合が叶うと思います。特に軽くて上質なレザー、こちらも超優秀超優良です。
SURR 福留
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造形美と色彩感覚、この類稀過ぎる二つ感性はやはり後のBerlutiに吸収された新体制では受け継ぎ切ることはできなかったのでしょうか。会社も時代も文化も違うので仕方ないと言えば仕方ないのでしょうが唯一無二の文化力が失われてしまったと思うとANRYSが消える当時に“買収なんかさせずに国が守るべきだった“と悲しみつつ怒っていたパリの友人の姿を思い出します。


造形美も好きだけど私は色彩感覚が一番好きな要素かな。創始者の奥さんが日本人だったから着物からの影響も大きかったという点も含めてシックなトーンもヴィヴィッドなトーンもペールなトーンも単体はもちろん組み合わせの感性が本当に唯一で無二、スタンダードでシンプルに組み合わせるのが好き(と言うかそれしかできない)身としては一着が放つ妖艶さだったり癖者感だったり明快に美しいオーラは本当に楽しいです。


これはテーラードジャケットのプロダクトバランスなのですが、物としてはハーフコート。しかもフォレスティエールのように室内で着たままでも支障がないカバーオール的概念と構築と設計かつフォレスティエールのように着る人を選ぶ(万人向けではないからこそハマると強い)シルエットバランスではなくスタンダードで王道的スタイリッシュさを秘めたテーラーメイド。


気軽に羽織れて気楽に過ごせてスタンダードに綺麗なスタイル性でリネンコットンの清涼感溢れるテクスチャーで優しさの中にしっかりと色の個が光るという控えめに言って相当に優秀な一着。この楽チン感なんかANRYSを当時楽しんでいた人々の全体的な世界観をまんま現していて、やっぱりそうですよねと合点がいく感じも大好きです。

New arrival,90s ARNYS linen cotton half coat.
もう一度言いますがテーラードジャケットではなくハーフコート、しかも室内で着ていても不自然じゃない気楽な羽織りです。それこそ当時楽しんでいた人々はほとんどがシャツでタイドアップでドレス系のトラウザーなのかな、革靴なのかな、ポケットチーフなのかな。もちろん言うまでもなく抜群な世界観だけど私は絶賛カジュアル勉強中とあってファイヴポケットパンツやジーンズが特に気分なのでARNYSの世界観と言えど今のカジュアルで合わせたいのですが、当時の人々からしたら眉をひそめる着方なのでしょうか、まぁいいけど。それこそ13年ぶりにスポーツスニーカーに惚れることができてよりカジュアルテンションが上がっているんですから!出張のたびに実用品として必要性をしとどに感じ幾度となくアレ買おうかとかコレで良いかとか思いあぐねていたんですが、適当に買わなくて本当に良かった。まだヴィンテージジーンズと合わせる勇気はないけどこれからの気分に合わせて色々と楽しみたい。もちろんARNYSともね。
SURR 福留
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イタリーモードの最古参であるヴァレンティノ・ガラヴァーニ。各国(やはり主に本国イタリア)のコレクターの協力もあってそのヴィンテージプロダクトと出逢えば出逢うほどいかに偉大なファッションデザイナーであったかモード史に置いて重要な人物かをスルメのごとく噛み締めててじんわりかつ確かに味わって年々好き度合い尊敬度合いが高まっておりますので、先日のアレッサンドロ・ミケーレのディレクター就任のニュースはやはりヴァレンティノを大いに盛り上げてくれるのではないかと喜ばしく思うと同時に、ヴィンテージカルチャーにしっかりと敬意を評する人物なので1959年から2007年と約半世紀に渡って展開されたヴァレンティノ・ガラヴァーニ大先生の作品群をどのように再解釈するかが楽しみな次第で、まだまだ私の中でのヴァレンティノ愛は高まっていきそうな予感ムンムンです。




構築的なサドルショルダー、綿密に配置されたダーツ、テーラードジャケットの襟元とボンバージャケットのスタイルを融合させた抜群の個性、全体に及ぶ立体美、心が洗われるような美しい裏地(ポケットの中まで同じく)、そして一目で品位が伝わる圧倒的に上質なラムレザーのエナジー。80年代にPelle(レザー専門)のクリエイションラインから発信されたこちらの新作も本当に本当に見事でして、もちろんラベルにValentinoの文字が刻まれていますのでデザイナーズクリエイションのそれということは認識できますがこちらに関してはそれを認識する前段階の佇まいから何かを感じて頂ける方、きっと居られると信じたい一着です。

New arrival,80s Valentino Pelle lamb leather design bomber jacket.
先日のMilletもそうですが、ラベルでもネームでもなくまず強烈に心惹かれるような出逢いはSURRに成った2014年4月29日から現在に至るまで変わらず稀有。いや時間が経つごとに高まっているな、間違いなく。
SURR 福留
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前回のDiaryのように私はこれまでに幾度かミウッチャ・プラダというファッションデザイナーを心から愛しオタクのように楽しんできたことを書いてきたと同時に、何度か2018年が彼女のキャリアハイに感じていることと新たにラフ・シモンズが加わり世界観が変化したことで、何年も続けてきた“毎シーズンPRADAの新作を楽しみにし、あわよくば何かを手に入れる“という私にとって極めて重要なルーティーンが終わりを告げたことを書いてきました。もちろんラフ・シモンズの加入は多くの人々にとって喜ばしい出来事であり事実業績も上がり2022年(2023年だっけ?)なんかは注目度が高まったファッションブランドの第一位として挙げられるなど、より多くの人々が楽しんでいることと思いますので、私が愛する愛するPRADA Uomoから離れたのは単純明快に私の好みと気分。ただただ、ただただそれだけの話です。
しかしながらついに、ミウッチャ・クリエイションではなくミウッチャ&ラフ・クリエイションでバババチコンとくる一着に出逢えました!

23SSマルチポケットベスト、本当にバババチコンとグググッときました(あのビジュアルも大好きです、まんまカー⚪︎ートのあれ)。ファッションを楽しむ方の中にはこういう系はもう何年も前に流行ったじゃんという見解も有られることと思いますが私はその頃から今に至るまで全くもって惹かれなかったんです、これ系のベスト。もちろんお召しになっている姿そのものが素敵な方は沢山おられましたが、自分が着るプロダクトではなかったというか何というか、SURRという容れ物で御提案するビジョンもほとんど浮かびませんでした。
でもこれは大好き、堪らない。PRADAだから?もちろんその看板を背負っているからというのもありますがそれだけではないぞと、直感的に思いそれが何なのかクエスチョンの正体は何なのか心の片隅で考えていた時、パリのコレクターの元で出逢った一つのプロダクトが答えを教えてくれたのです。





私は全くと言って差し支えないほどにアウトドアカルチャーに触れてこなかったのでミレーというブランドのことを知りません、ミレーって口に出したこともないかもしれません。このプロダクトに出逢って初めて知りました、フランスのブランドであることや100年近く続いていることや主に鞄を製作していることなど。この口ヒゲのおじさんが描かれたMountain Flight by Milletが一体全体どういう存在なのか、正直に言って知りませんがとっても格好良いプロダクトだと思ったし素直に滅茶苦茶着たいなと見た瞬間に一目惚れしてしまいました、こういう便利ギア系そのものを着たことがないにも関わらず。そのきっかけが23SS PRADA Uomoであることは間違いありませんが、それと同等のエネルギーでこのマルチポケットベストに惹かれたことによって心の片隅のクエスチョンが解けました。

New arrival,80s Millet multi pocket vest.
“お前が惹かれた理由、それは品の良さだろう?“ 口ヒゲのおじさん、教えてくれてありがとう。あの頃のマルチポケットベストは私にとってリアルではありませんでしたが、23SS PRADA Uomoとこのヴィンテージ・ミレーのマルチポケットベストはリアルもリアル、大リアル。タフギア感満載でクラシックでヴィンテージ感を備えていますが、意匠の絶妙な洗練性とバランスとちょっと薄ピンクを感じさせてくれるカラームードによって隠そうとしても滲み出てしまう、モード本国のDNA。
どうなっても結局私は品が良いのが好きみたい。
SURR 福留
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学生生活を経たのちにパントマイムを学んだり政治活動を行ったりと日々を過ごしてきたミウッチャ・プラダが家業に加わったのは29歳頃で、幾つかの改革と成功を収めたのちにメンズクリエイションであるPRADA Uomoを始めるのが46歳頃。数字で見ると“着手する“としたらややばかり成熟したタイミングなのかもしれませんが、だからこそミウッチャ・プラダというファッションデザイナーによるPRADA Uomoの最初期クリエイションには後々のクリエイションの全てが揃っているという表現が過剰ではないほどに完成された世界観と感性が詰まりに詰まっているのではないかと私は常々思っています。

その世界観と感性は彼女の生きてきた足跡そのものであると同時に、元はPRADAの模造バッグ制作会社社長で後の伴侶からの“君はメンズをやった方が良い“といったアドバイスであったり、それこそパントマイムの師でありマイムの父と呼ばれるエティエンヌ・ドゥクルー氏などからの刺激があってこそかと思いますが、長らく彼女のクリエイションを見つめ続けていると(私はPRADA Uomoのオタク)いつからか“メンズはこれくらいで良いのよ、これくらいが良いのよ“と微笑むミウッチャさんの姿が目に浮かぶような、そんな決して深刻過ぎず程良い軽やかさと清涼感があると同時にしっかりと美しくて凛々しい、そんな男性像との向き合い方,ファッションの在り方を楽しむようになりました。

なんて言うんでしょうか、ミウッチャさんのメンズウェアって根本的に軽やかなんですよね。もちろん時に濃い創造性や大胆なデザイン性があるのですが濃くて大胆でありながらもやり過ぎていないというか、意図的に煮詰めずに着用者に任せる感じと言うか。完成された美意識と独創的なオリジナリティがありながら“これくらいで良い、これくらいが良い“でちょうど良く終わらせるバランス感覚が控えめに言って天才的だなと。

PRADA Uomo初のAWショーであり僭越ながらMY BEST3シーズンの一つとさせて頂いている1998AWクリエイションであるこちらの弊店新作は、いわゆる中綿が入ったテーラードジャケットの形状ながらテーラードジャケットにあらずなまさに絶妙かつ抜群にちょうど良い一着でして、このシーズンと言うか1998のイヤーテーマが平面であり一貫して独創的なオーヴァーサイズ設計が軸となった一年間でこのジャケットもまさにその通りなのですが、身体にフィットさせないアンフィットがまさに今のオーヴァーサイズのモード概念に通じることなんかどうでもよくなってしまうほどに抜群な異素材×クラシックのマリアージュであり、なんなら着た時の方が着ていない時よりも軽やかに感じされるほどの圧巻な着用感であり、肉眼でないと正確に捉えられない色彩美を秘めた、有りそうで無いったら無いプロダクトバランス感と個性的でありながら抜群にエレガントな世界観と良い意味で時代性も性別も国も感じさせない不変性と何より圧倒的なモードを秘めた、テーラードジャケットの形でありながらテーラードジャケットとしては着られない、デザインジャケットないしハーフコートと捉えて然るべきな怪作です。


New arrival,1998AW PRADA Uomo oversized padded nylon jacket.
そう、まさしく怪作です。
SURR 福留
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フランス,イタリア,イギリス。それぞれの国の様々な地にいる各分野の専門家のもとで出逢えたファイヴポケットジーンズやチノ,カラージーンズやミリタリートラウザーといったカジュアルに振り切ったパンツの数々。そういえば長らくポツポツとしかパンツ類を御披露目していなかったことにふと気付いたのでこの度一挙に御披露目です。
トラウザーなどのドレス寄りなパンツももちろん素敵ですが、これらカジュアルパンツも最高で個人的にはどちらもちょうど同じ熱量で大好き。各国で様々な文化のカジュアルパンツに出逢い、そしてこの度のように一挙御披露目すると思いますが腰回りの設計からレッグラインの伸ばし方,時に幸運にも出逢える特出した個性など本当に様々が存在することからもデザイナーカルチャーしかりメーカーカルチャーしかりワークしかりミリタリーしかり、カジュアルの概念はどこにおいてもいかに欠かせないかが伺えます。どの個性も楽しい。





New arrival,17 casual pants.
引き続き私は何着ようか考える時にパンツから決めることがほとんどなパンツ好き人間です。
SURR 福留
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メーカーは作らない作れない、と言うか作る必要がない(棲み分け的にも)。それがデザイナーによる造詣的なデザインシルエットとSTYLEの数々でメーカーとデザイナーの差異があるとしたらまずそれらは非常に大きな要因になりますし、やはりデザインの概念による様々な味付けや演出は楽しいし心躍るし時に感動させてくれるし、高確率で高い美意識が注がれているからこその美しさや格好良さへの探究心はいつもファッションの本質的な楽しさを思い出させてくれます。おかげで私は自分自身の身体で測ったビスポークプロダクトにほとんど興味を示さなくなりました、だって私の身体で測ったシルエットやSTYLEより親愛なるミウッチャさんやヴェロニクさんが造詣して演出するシルエットやSTYLEの方が綺麗で格好良いもん。

今回は新作春ニットより3点のデザインセーターと2点のデザインカーディガンを抜粋です。


イタリーモードの重鎮,ヴァレンティノ・ガラヴァーニ。前回も記しましたが彼のなんでもないようで静かかつ確かに美しいデザイン造詣は本当に秀逸かつ絶妙な無二感が漂います。このドッキングコットンセーターの時代性を反映させアメリカンスピリットをさりげなく注入したスポーティーでスタイリッシュなラウンドシルエットなんかもまぁ絶妙。そういえば先日楽しそうなネットニュースが発表されていましたね、また楽しく創造してくれるのでしょうかミケーレさん。


こちらもヴァレンティノ御大による一着、ここまで絶妙に複雑な織りの組み合わせはなかなかどうしてお目にかかれないにも関わらずアクセントカラーの赤と白以外を全てミッドナイトブルーのワントーンであえてさりげなく仕上げる、これがクリエイションだよなぁ。なんでもないようで後のミニマムモードを先行したコンパクトでスマートなフィッティングもまた拍手です。


コットン50%・ヴィスコース30%・シルク20%による特出して爽やかでモッタリとセクシーなテクスチャーにコンサバティヴなようで明るく華やかなカラーリング、リブラインのさりげないカラーコントラスト。全てにおいて抜群なデザインセーター過ぎて出逢った日にホテルで試着して自撮りしてしまいました、夜中の3時半に。これは先取りでサマーセーターと呼べるプロダクトになります、はぁ堪らん。


ニットプロダクトが大看板だったのでヴィンテージにおいても今のところは安定して出逢えるもののセーターではなくカーディガンとなるとハードルの高さが尋常ではなくなってしまうのはやはり実用性の高さゆえワードローヴから無くす必要性がないメソッドでしょう。しかもここまでアヴァンギャルドでエレガントなテキスタイルデザインとの出逢いは相当に久しぶり、特有のコクーンなオーヴァーサイズフィッティングはここでも健在で相も変わらず無二な美的感覚のミッソーニ夫妻なのでした。


フェラガモ一族が培い創始者次男のレオナルドさんが紡いだ男性像とデザインの世界観ってむせかえるほどに品があって鋭利なくらいエレガンスで、数あるファッションデザイナーの中でも特異な“ステージ“にいるなと時に出逢える特出して上質なクリエイションを目の前にする度に思います。このカーディガンは私にとってまさにそれで、無地幾何学模様編みの圧倒的な存在感にエロティックなコルクカラーにナイロンを12%配合することでの特にモッタリとしたテクスチャーとシルエットムードの全てが混ざり合ったデザイン造詣物の感、圧倒的です。
それでは先日のプレーンシリーズと併せまして機会と御縁ございましたら宜しくお願い致します。
SURR 福留
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プレーンしかりベーシックしかり、弊店ではいつからかメーカーカルチャーとデザイナーカルチャーの2種を明確に分けて考えるようになりました。前者は時代やその国々の時流に合わせたスタンダードを展開するのに対して後者は独自解釈のデザインを展開、前者はSTYLEにおける創意性や装飾性を排除するのに対して後者はデザイナーそれぞれの創意性や装飾性を積極的に注入する。この違いは私にとって非常に大きな要因であると同時にメーカーが良いや偉い/デザイナーが良いや偉いといった優劣が微塵も介在しない、ただの単純明快な事実になっています。時代と時流に合わせたスタンダードが好きなのであれば心身にフィットするのであればメーカーカルチャーを、好きなデザイナーのデザインSTYLE提案が好きなのであれば心身にフィットするのであればデザイナーカルチャーを、どっちも好きでフィットするのであれば両方を選んで楽しめば良い、ただそれだけのことだと切に心から思い折に触れては御客様方に御提案している次第です。

この度の新作春ニットより3点のメーカープレーンセーター、2点のデザイナープレーンセーターを抜粋しました。たった5点ではなく5点も、弊店にとっては珍しくしっかりとお選び頂けるなという感覚です。






2点のBallantyne Cashmere社とmalo社。いずれも弊店にとっては純粋無垢な“ニット専門“メーカーなのですが、国の違いだけでは説明がつかないスタンダードなクラッシックプレーンの差異、面白過ぎます。
Ballantyne Cashmere社の1点目はピュアスコットランドカシミアで2点目はピュアメリノウール、共に90sのVネックなのですがインナーにシャツを着込むことを前提としながらもあくまで肌着を原点としているクラッシック概念を軸としたリラックスムード溢れる自然体なオーヴァーサイズでして、そのゆったり感こそ“ヴィンテージ“Ballantyne Cashmere社ならではなのですが、時代と時流に合わせたそれは当時スタンダードSTYLEが今となってはこうもデザインSTYLEに感じられるとは。
対するmalo社は同じくオーヴァーサイズながらBallantyneと一味も二味も異なるまん丸シルエットでしてずばりアメリカンSTYLEからダイレクトに影響を受けたボンバーの概念、これがまた抜群にこの時代のイタリアらしくて最高なんです。BallantyneがまさにセーターらしいSTYLEなのに対してこちらは完全にスウェット、それこそUSカルチャーのアチラさんやアチラさんのスウェットムードを想定して頂いて決して遠くありません。それにイタリーカルチャーの最高峰カシミアの素材感と色彩感覚が調和するものですから、最高で最強の独自性と個性ってなもん。この世界観は出逢えません。
上から表記48、46(にも関わらず先の48よりも着丈が6cm長いという)、48ですがフィッティングバランスが全然違いまして、その自由に捉えられる感もまさしくデザイナー設計の世界観。これら純粋なメーカーだからこその時代を経ることで生じる結果論的個性デザインSTYLE感が弊店は面白くて興味深くて堪りません。“え?デザイナーズじゃないの?“と良い意味での矛盾を感じさせてくれるムード、メーカー側はそんなつもりは微塵もなかったはずですから。




対するこちらはデザイナーカルチャー、今回の春ニットには他にも複数のデザイナープロダクトがあるのですが、この2点はクラッシックプレーンと捉えて差し支えなしに感じました。
1点目はBallantyneと同じくミッドナイトブルーカラーでVネックで48サイズ表記ですが全然違います。先にBallantyne着て次にこれ着て同じ48サイズですよとアナウンスされたら混乱しちゃいます、サイズ表記って何?って哲学みたいなこと考えちゃいそう。この差異こそ個性こそある種の癖こそミウッチャ・プラダさんが考えるクラッシックかつプレーンで、御人によっては小さいと捉えられても,時にいやいや小さ過ぎるぞと捉えられても致し方ないコンパクトでミニマムでコンパクトなフィッティングこそ彼女が思う普通かつ格好良い男性像。猛烈になんでもないような一着ですが、ミウッチャ・プラダという稀代のファッションデザイナーの真髄そのものを現していると言っても決して言い過ぎではありません。
2点目のヴァレンティノ・ガラヴァーニによるピュアコットンケーブルニット、この世界観とムードがまた堪りません。彼はファッションデザイナーとして濃い味付けのSTYLE提案ではなくそれこそメーカーカルチャーのように時代と時流に合わせたクラッシック概念にさりげなく知的で美的な流線型を注ぐくらいのSTYLE提案が軸な方だったものですからこちらもエイティーズのスタンダードかつスポーティーなバランス感でして、袖丈もちょっと短め9.5分丈くらいでちょうど良いくらいの絶妙にコンパクトな設計なものですから、サイズ表記5(=XXLくらい)の構築ながら現代感覚ではゆったりめのLくらいに着地しているのがまたユニーク。このヴァレンティノさんらしいなんでもないようで静かかつ確かに美しいシルエットバランスの、例えるなら第三者がふとした瞬間に“アレ?なんかそれシルエット綺麗だね、、、あぁヴァレンティノ・ガラヴァーニ、なるほどね“と腑に落ちるくらいのさりげない美しさが、これまたデザイナーの真髄だと心地良く感じます。
はてさて、貴方のちょうど良いはどこにありますでしょうか。明日は造詣的なデザインの世界観を御提案させてくださいね。
SURR 福留
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二月のどこかだったと思うのですが都内が突然春真っ盛りのように暖かくなった数日があったんですよ、ある夜の仕事終わりマンション出たらお向かいさんたちとばったり会って立ち話している時にやはり突然暖かいですねぇ的な話になった時、お向かいさんの一人がややばかり不満気に“もうニットとか着れない“と言ったので即座に申しあげました、春もニットの季節ですよ と。
はい、例年通り弊店にとっては春もニットの季節で旬とのことで今年もスプリング・セーターを是非とも御提案させてくださいませ。こんな感じなのでいついかなる時でも環境でもセーターは探し求め続けているのですが、先日の旅順はスプリング・セーターとの良縁に本当に本当に恵まれていまして、いやはやだいぶと御機嫌でした。しかも王道なクラッシックプレーンSTYLEから造詣的なデザインSTYLEまでなんとも抜群に満遍ないバランスで、ここ数年で一番の豊作感を味わえた次第です。




スプリングカシミア、爽やかなウール、サッパリコットン、一着のみサマーセーターと呼ぶべきコットンシルクまで、今回も当時の時流に則ったコンサバティヴなスタンダードが時代を経ることで逆にコンセプティヴなデザインに見える興味深くて楽しい矛盾や攻めていながら結局のところクラッシックを土台にしているからこそタイムレスなモードデザインの普遍性など、様々な素材と形と色と癖にてお選び頂けます。今年も一着一着コツコツと探し求め続けるべきライフSTYLEギアの一つと出逢って頂けましたら幸いです。


New arrival,Spring Sweater Selection.
去年は12点でしたが今年は16点、こういうアップデートは個人的に地味に嬉しい。
SURR 福留
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去年くらいにふと思ったんですけど、格好良いとか素敵とか欲しいとかのポジティヴと言うか前向きと言うか正の感情って高確率で時間が経てば経つほど強まるんじゃないかって。なので昨年5月5日の御披露目から想い出や想い入れや羨望の強さは変わらないどころか、 俄然強くなっているので、

これに関しては引き続きうまく言葉が出てきません。
でも今回は前回と異なり個性がまた面白いと言うか違うベクトルで同等の強さでググググッと惹かれるのでその点は言葉が出てきます。服飾史およびモードヒストリーの最重要存在の一つであるサファリジャケットは、それまでのモードにおいて粒立てられることがなかった特に強い男性性かつ土臭く実務的な世界観を存分に取り入れた発明に対して、こちらはワークの世界観を思い切り取り入れたと言うか、まんま母国のワークカバーオールをリファレンスとした個体ということでサファリジャケットではありませんが根幹は同じで出口が異なるながら熱量は同等、ましてやサファリと違ったミニマムな設計が逆に良いという意見があって然るべきな一着です。

New arrival,1969-early70s Yves Saint Laurent Rive Gauche homme work jacket.
特に正々堂々と取り入れたワークの世界観をムッシュが考案したMENSモードの世界観で設計し徹底的なドレステーラー様式で設計する。このモード正攻法的な創造のアプローチは近年においては逆に新鮮なのかもしれませんね。
SURR 福留
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どうやら運良く時差ボケは免れたようです。旅順のふとした瞬間に牛スジをトロトロに煮込んだカレーが猛烈に食べたくなって帰国して即作ったのですが、ふと思い立って初めて無水調理をしてみたらびっくりするほど美味しかったです、凄過ぎますね無水。カレーに自律神経の調整機能でもあるのでしょうか、次回も検証してみようかな。
それでは新作、カレーって美味しいよなぁと思いながら選んだ6点です。余談ですが外食をあまりしない私ながら鎌倉にあるカレー屋「キャラウェイ」はお薦めです、しかもハヤシライス、当時アルバイトしていた地元の友人が一番美味いとして推薦してくれました。しかもテイクアウトがマスト、基本並ぶ店なのでテイクアウトなら並ばずに買えてGOODなんです。機会ございましたら。


親愛なるウェストンながらヴィンテージカルチャーでこのモデル,Yachtとの出逢いは初めてです。独特のスポーティーさ、ボリュームの癖、ロシアンカーフの存在感、それが色気溢れるブラウンカラー。選ばないなんて選択肢は無いよねぇ。サイズは9 1/2C、足が合う方羨ましい。


これも一目惚れでした、さすがジョンロブなプロダクト感とレザーの迫力とアルチザンな高級感と色気。サイズ表記8EEです。


この洒落っ気、この世界観ですよねARNYSの本質って。独特だしエグいほどに強くて美しくて、良い意味で万人受けしないなぁといつも思います。だからこそ唯一無二に格好良いです。レザーとキャンバスのツートーン、この素材コントラストでなお特急にエレガンスです。


まだファッションブランドではなくニットメーカーだった時代の、同じ呼称でありながら根幹が異なる大々々好きなBrunello Cucinelliのヴィンテージプロダクト。素材組成はありませんがおそらくはピュアウールで構築的な設計のグレージュカラーのジッパーニットジャケットという抜群の個体個性。だいぶサラリと爽やかに着れちゃう最高のやつです。


これは明らかに今回の旅順におけるチャレンジングゾーン、この一着と向き合った時に あ、まだ挑戦できることがあるって良いなぁ と思いました。きっかけはズバリ兼ねてから御愛顧くださっている親愛なる顧客さまでその方がお召しになるNIKEジャケット姿が格好良かったから、弊店も初のNIKEウェアです。ブルーがかったグレートーンにまず惚れました。


昨年5月ぶりの弊店にとっては事件な一着。こちらに関しては明日改めてDiary書きます。

SURR 福留
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しましたよ、買い付けの旅順から。漏れなくコンパクトな日程の一人旅(CHIRICO鈴木と同じ出入国便なのですが現地では完全に別行動)なので漏れなくある程度の肉体を酷使するのはMY旅順あるあるなのですが、今回は乗っけから猛烈に疲れを感じ中盤でこりゃ歴代一位だぞな気分になったものの、帰国して鈴木と雑談している時にそういえば今回は7時間陸路(特急電車2回乗り継ぎ)とかあったことを思い出し考えてみたらそんな長時間移動はなかったので、そりゃ疲れるか と納得。とは言え加齢も関係あると思うのでそろそろジム通いか!?とかも一瞬頭をよぎったのですが、消費した分ビール呑めるとか思っちゃいそうなので再度保留です。でもジムでの運動がルーティーンの一つというのはずっと憧れると言うかきっと豊かなんだろうなぁっていう印象は抱き続けているんですよね、良いですよねやっぱり運動って。私がそうなったら間違い無く仕事(ヴィンテージのセレクション)に大きな大きな影響を与えるだろうなトレーニングギアとか本格的なスポーツウェアとか、それはそれで楽しそうだけど。

と言うことで早速旅順で出逢った品々を御披露目させて頂きます、昨日のお昼に着陸して14時頃会社に戻ってきたので御披露目まで22時間というのがなんか良い感じですねぇ。前回はアイウェアにフォーカスを当てましたが今回はアラカルト、日程が決まった時に最速で御披露目しようと思っていたので今回の旅順ではずっとそれを頭の片隅に置いて行動していたのですが、そのチャンネルってそういえばあんまり使ってこなかったので新鮮でした、と言っても陸路の7時間では考える余地って全然無いんですけどね。動画ダウンロード万歳ってなもんで劇場版Trickを三種類視聴、ドラマ観たこと無いけど。月光って滅茶苦茶素敵な曲なんですね、凄いや鬼束ちひろさん。


タータンチェックのテーラードジャケットなんて素敵過ぎるし、スリーシーズンのヴァージンウールなんて一番最高。


フォレスティエールしかり、好感度なファッションデザイナーが提案するワークの方向性って本当に本当に大好き。


これなんかもまさしくそう、90sヴェロニク・クリエイションのマスターピースの一つ。更にジレ付随のツーピースで未使用品だなんて涙ちょちょ切れちゃいます。


今回の旅順でもこれのようにロマンを感じさせてくれるヴィンテージプロダクトとの出逢いは特出して稀有でした。


私の環境では数年前からほとんど絶滅状態なんですフレンチハンティングプロダクト。手前みそですがここまで古いAdolphe Lafontは初。








今回の旅順で特に意識した存在、ダニエル・リーさんのおかげでここ数年の中でも特に気分なんですヴィンテージ・バーバリー。熾烈な状況は変わらずですが、特に特に胸がときめく非王道個体が逆に我々の諸々にしっかりとマッチしてくれこのように御提案できるのも有り難いことに変わらずで、なんだかんだ私がMYヴィンテージ・バーバリーに出逢えていないのも変わらずです。最後の超絶非王道コートなんて最高、どこかに売っていないかなぁ。
SURR 福留
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だいぶと春めいてきましたね、ヴィンテージシャツの御提案ですよ。

我々の環境でかねてからどっしりと腰を据えているのが“王道ほど出逢えないメソッド“。ファッションを楽しむうえでクローゼットの内容が変化するのはある程度必然かと思いますが、ブレザー然りプレーンセーター然り眼鏡然りキャップトウシューズ然りの一部プロダクトは気分が変わったとて時代を経たとて恋人が変わったとて環境が変わったとて、クローゼットに在って良い手放す必要が無いと判断されるがゆえにヴィンテージの世界において滅多にこれぞな品と出逢えない。 これが“王道なほど出逢えないメソッド“ です。
それはシャツにも、特にプレーンシャツにも的確に当てはまりますので弊店において定番的に御提案が叶っておりませんでして、年間でラックにかかっている時期とかかっていない時期を比較すると後者が圧倒的に長いのは統計を取るまでも無い明らかな実感。どんな気分になっても時代になっても手元にあって良い,あって然るべき,あるべきシャツはさらに肌着というプロダクトならではの着用回数が寿命に直結してしまうという特性もまた出逢えなさに拍車かけまくります。

この度は12着のプレーンシャツを御披露目。弊店(と言うか私)にしては珍しく“ちゃんと“コツコツコツコツ集めることができました。ファッションデザイナーによる王道設計や王道+デザイン構築、老舗メーカーのプレーンや徹底的なドレス構築など。それこそ10年前は定番メンバーであったCharvetなんて久しぶりです。良いものは良いって感覚、改めてイイですよねぇ。






New arrival,12 plain shirt selection.
心身にフィットして気分とマッチする一着がありましたら幸いです。
SURR 福留
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こちらでも何度か書いていますが鞄はできるだけ持ちたくないし考えたくない私で、いわゆる意識下での鞄貯金によって一つを手に入れ“よしこれでおしまいヨカッタヨカッタ“と数年過ごしていたらふとした瞬間に別の鞄の必要性を感じたり、また別の鞄の必要性を感じたり、はたまた別の必要性を感じたり。10年かけてスタイルの振り幅がどんどん簡略化されていき着る服の型がどんどん少なくなっていったのに対して、持ちたくないし考えたくないし何なら苦手くらいに感じていた鞄の振り幅が増えたのは10年前の自分からすると皮肉な話です。でも思うんです私、鞄って純粋に道具だからなんだかんだ色々と必要なんだろうなって。そう、欲望より必要が先立ってじゃあ欲しいな って。
今回ご提案する鞄のタイプが欲しいと思ったのはある買付の旅路、最終日にセーヌ川沿いに座ってホットドッグを食べていた時(私、パリのホットドッグ好きなんです)に突然思ったんです、ある程度ちょっとした物が入って身体に沿わせられる鞄が欲しい と。言ってしまえばサコッシュみたいなやつでしょうか、カーゴパンツのサイドポケットまではいかないものの財布とスマホとプラスアルファくらいは収納できて、なおかつ場合によってはアウターの内側にも忍ばせられるくらいの、街中でも良く見かけるそれこそ旅で言ったらツーリストの必須品と言っても過言ではないような扱いのプロダクトが、セーヌ川沿いに座ってホットドッグ食べてビール呑んで蜜蜂が飛んできてホットドッグに留まったり足元見たら数本の吸い殻と共に使用済みの避妊具があるじゃんな時にふと思ったんです、身体に沿わせるスモールバッグが欲しい と。ちなみにその時(蜜蜂と避妊具)の動画がクラウドに残っていたのでここに貼ろうかと思い見返してみたのですが、第六感的に自粛です。
で、その日は時間があったので自転車でいろんなところ見に行ったんです、とは言えいわゆるサコッシュ的なのって使ったことも無いし探したことも無いしで検討付かなかったんでとりあえず数件の百貨店をハシゴしたんですが釣果はゼロ。こんなん絶対勢いっしょ旅の勢いパリの勢いっしょとなんかしらの身体に沿わせるスモールバッグを買う気満々だったのですがいざ見てみると勢いと言えどピンとこないものは流石に選べず、唯一ちょっとピンときたのが数年前某社グループ傘下となってちょっと前にロゴが一新された(私は前の方が好き)老舗ラゲージメーカーの新作バッグだったのですが、欲望と価格帯の釣り合いが取れないのとやはりロゴが気になったので断念。結局何も選べなかったのですがその日に自分なりの一つの答えが出せたので良しとしました。






“身体に沿わせるスモールバッグもレザーが良い“
なんて思っちゃったら見つかるわけがないですよねぇ、しかもレザーとなったら自ずとクオリティが定まっちゃうし。結局自分のは出逢えず皆様への御提案が先になってしまいました。引き続きある人にとっては丁度良くある人にとっては足りなかったり持て余したり、人ぞれぞれの要望と欲望があって全て肯定されて然るべきなプロダクト、今回は身体に沿わせるスモールバッグをベルギーの至宝Delvaux社から二種と親愛なるHermes社から一種御提案致です。

New arrival,90s Delvaux small leather bag Blue & Dark navy,1988s Hermes small leather bag.
上からW17/H11/D0cm、W18/H17/D4cm、W17/H16/D5cm。いやぁ、小さいですね良いですねぇ。
SURR 福留
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Yves Saint Laurent Rive Gauche homme。
1969年にひっそりと始まっていつぐらいまで続いたんだろう、70年代が終わってクリエイションが細分化される頃に一旦無くなった(休止?)のではと思っています。そして今回御提案クリームプロダクトが1997年に再始動した頃の品なのでセカンドピリオド、こちらも変わらず弊店にとって最重要なモードクリエリションの一つです。



ムッシュ・サンローランが在籍し、しっかり師として君臨していた時代のエディ・スリマン(のはずですが、それよりも前の未記録クリエイションの可能性もあります)によるこちらは一見すると無垢で無機質で非デザインなようですが秘められる美意識とモードフィロソフィーは強烈で、久しぶりにこのチャンネルでドキドキできたなと嬉しく思いました。フレンチカルチャー特有のVゾーンのネックを少し拡大したりより構築的なスプリットラグランスリーヴを配置したり、なんでもないフラップポケットなようでしっかりと美的なカッティングを取り入れたりと、良い意味で着用時に大きく主張しないバランスながらしっかりとスタイル性に影響を及ぼすデザインの加減、これぞビッグメゾンに“在るべき“説得力であり存在感であり“デザイナーの仕事“、本当に感服しますし色々と考えさせられます。

New arrival,late90s Yves Saint Laurent Rive Gauche homme oversized design coat.
トドメは生地感。これまた写真に写らず実際に御着用頂かないとほとんど御伝えできない要素性なのですが、このようなオーヴァーサイズコートでは新鮮な裏地ゼロの設計によって異次元の軽やかさと揺れ感とシルエットバランスを生み出してくれるので前述の美意識とモードフィロソフィーと相まって一着の洋服としての存在感が計測不可能です。時代性とデザイナーの個性もあってかこの時代のRive Gauche hommeもまた後の00年代に繋がるミニマムなフィッティングが軸となっていましたから、このプロダクトもオーヴァーサイズコートでありながらそちらを向いていたのか、52サイズ表記にしてはだいぶと大きくない印象を抱くのもまた良い個性。46の御身体でも全然御提案叶うと言うか、ましてや逆に“ちょうど良い“感じになる可能性大です。
いやぁ、痺れる服って良いですね。
SURR 福留
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皆様緑色は好きですか、私は好きです。と言うか緑に限らず色ものが好きでして元々はSURRの空間がLAILA VINTAGEの名称であった時代は55%ほどがWOMENSクリエイションでモード史におけるそれらは特出して色彩が豊かなものですから、様々な美しい色と触れ合い続けることで色が好きになったことは必然であると思いますし、お陰様で自分が着る服も色合いの制限が無くなったことはとても楽しく思います。と言うか黒い服はほとんど持っていないな。
しかしながら気付いたら仕事用のペン、財布、直感的に気に入ってSURRに飾っている写真の一つが緑色だったので、そういえば植物も緑だし自然の景観を“豊かな緑“と表現したりとポジティヴな色だなと思っていつからか少しだけ特別な色になりました。皆様緑色は好きですか、私は好きです。






とか言っておきながらこちらの1998AWライトナイロンパデッドハーフコートと1995−1997sポコノパデッドコート、私のモニター環境ではほとんど緑に見えません。ちょっと不思議なグレートーンで贔屓目に捉えて前者がほんの少し緑がかって見えるかな程度、出ましたね写真に収められないシリーズ、改めて人の目ってすげーなシリーズ。皆様の環境だといかがでしょうか。
でも実物は緑です、特にハーフコートはしっかりと緑でもしかしたらコートはお人によってはほとんど緑を感じられないかもしれませんが私はしっかりと緑みを感じます。なんだ、緑みって。でもグレーかと言われたら違うんですよ、あるんです緑み。

New arrival,1998AW PRADA Uomo light nylon padded half coat and 1995-1997s PRADA Uomo pocono padded coat.
ライトナイロンでパデッドという絶妙な個性と1998YEAR特有の特に構築的なオーヴァーサイズのフィッティングでテーラードジャケットの襟バランスだけどテーラードジャケットじゃないハーフコートと、ポコノの屈強さ+パデッドという近年(特に2018年以降)特に定番的かつ象徴的にリリースされる構築の最初期オリジナルクリエイションでオーヴァーサイズながらやり過ぎていないあくまでクラッシックで自然体なスタイル性のコート。今回もいかにミウッチャさんが初期から完成されていたか、その才覚を存分にご体感頂けるそれぞれです。
明日はクリーム、当初は二着あったのですが既に一着旅立った(PARISで出逢った一着がPARISの方の下へ、有難い)ので一着です。
SURR 福留
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昨日は終日窓全開で過ごせたのですが一転して天気予報通り小雨模様&冬の寒さ、三寒四温とはまさにことじゃんと言わんばかりな急上昇急降下で自律神経四苦八苦ですが、ことファッションにおいてももうちょっとWINTERプロダクト楽しめるじゃんな自分ともう春が良いなな自分が見事に同居しています。まぁ日々着る服に迷ったら“もしミウッチャさん(ここは不定)がフラリと遊びに来た時として、思い切り胸を張れる格好か?“と自問自答すれば大体解決するのですが。だいぶと昔に尊敬するファッションスタイリストさんとの会話を経て辿り着いた,と言うか導いてもらった複数の80点スタイルより一つの120点スタイルというマインド、私にとっては最良なんです。
なお余談ではありますが元々使っていたパソコンが気付いたら10年経っていて内臓電池を交換できないモデルということもあってMY仕事用ガジェットを完全に一新しまして、キーボード配列や本体スペックなどが更新されてからからこれが初めてのDiaryなのですが、ここ数年頭の中で喋っている言葉をダイレクトにタイピング出来ていたのですが環境変わるとこうもフィーリング変わるかねって感じでまだ舌が回っていません、慣れるまで時間かかりそうな予感。いずれにせよ技術力で様々が進化してゆき様々が洗練されるのは個人的に凄く有難いし好みです、持ち物の質量と重量が無理なく減っていくところが特に。今の私の仕事用ガジェットはコートのサイドポケットとか例えばカーゴパンツのポケットとかだったら無理なくスッキリと収納でき持ち運べます。MY FAVORITEなスモールレザーバッグの側面にピッタリと収まった時は痺れたな,ブラヴォー。

さて、今回のDiaryでは6点の新作の中から赤を抽出して御提案します。とは言え一方はマルチカラー(かつ紺)なのですがその中から赤を拾えるので、まぁヨシ。



New arrival,90s Loro Piana pure cashmere plain sweater.
春だけどカシミアセーター?ノンノン春だからカシミアセーターで弊店はこれからもいかせて頂きますよ。ウェイトと仕上げをせんべつすれば逆にちょうど良いですから春カシミア、一枚ないし軽いアウターでサラリと着こなすとしたら明るいけど落ち着いてもいる絶妙な赤は最高だし、なんでもないようなプレーンVネックですが至宝(と言うかイッチャってて最高)なロロピアーナ社のカシミアエナジーはそれこそ誰と相対しても思い切り胸が張れちゃいます。時代とメーカーフィロソフィーを反映させたミニマムスタンダードなフィッティングは今回もまた“ちょうど良い“。



New arrival,1992s Hermes homme reversible bomber jacket.
今年も何着か御提案できるかな、可能な限り頑張りたいな。御愛顧くださる皆様方全員のクローゼットに一着づつ入れて頂きたいファッションプロダクト全体における最高傑作の一つがこの90s Hermes hommeにおけるリバーシブルボンバーであると真に思い目をギラつかせてしまうものだから御客様が引きがちな最近ですが、その思いはこれからも変わりません。スタイルとしてもライフスタイルとしても最高かつ優秀なボンバージャケットにおける最適解、こちらです。今回は1992年のリミテッドCARREデザインが用いられた一着でして、個人的にはシリーズの中でも着易いマルチカラー。私は今期仕事で外に出る時はマルチカラー私用で外に出る時は無地カラーという活用方法一択なので、あら今の私は華が欲しいのかしらなんてと客観的に思えるのがまた楽しい。
明日は緑の二着です。
SURR 福留
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先日御披露目して以降一着一着と御縁結ばせて頂いておりますレザーウェア、 中にはファーストピースとして頂ける方もいらして引き続き大変に喜ばしい限りなのですが、春気分とはいえやはり二月はなんだかんだ冷えるなぁなんて独り言ちていたら最高気温気温15℃オーヴァーになったと思ったら数日後にまた一桁台に逆戻りするとかしないとかな寒いけど暖かくて暖かいと思ったら寒くてな今の時期にもインナーとその他防寒具で調整できるしもっとサッパリしたい先々の季節にも無理なく羽織れてテクスチャーとしても旬であり続けてくれるレザーウェアってやっぱり優秀だし万能だし、なんと言っても引き続き最高に格好良いぜ!と言うことで、御陰様でコツコツと旅立ってくれたましたがまだまだ御提案したい個人的に最も気分なレザーウェア、改めて御披露目です。


愛すべきフレンチワークGovernment Workerシリーズ。一昨年から幸運にも御提案が叶っているプロダクトですが御客様と交流していて改めて思いました、このレザークオリティはもはや異次元で比較対象として存在してはいけないレベルだと。それほどまでに美しさと強さのゲージがパンパンな“本物のヴィンテージレザー“、今回はコルビュジエ先生の近似個体とファイヤーマンの一着を。

敬愛なるセラフィンより親切心満載のラベルが縫い付けられた一着。様々なハイクリエイションへの技術提供でも知られる同社ですので、アチラさんを思わせるレザーの迫力は相も変わらず見事です。ディーアスキンのカーコートスタイルのデザインレザーハーフコートって、堪らんよなぁ。

こちらもセラフィンより、デザイナー本人の頭文字が刻まれたよりクリエイティヴィティな一着で、呆気にとられてしまうほどに上質なラムレザーのダービージャケットってだいぶと刺さります。純フレンチ感性による西海岸不良STYLE、素敵過ぎますって。

男らしさとWEMENSモード概念、異なる二つの味わいが見事に調和したアルマーニ先生の80sクリエイション。クラシックだけどしっかりと造形的でモダンで普遍的であると同時にデザインSTYLEでもあるなんて、今回も見事過ぎます。これで良いと言うかこれが良いと言うか、デザイナーズヴィンテージにおける上質なレザーウェアのど真ん中な一着です。

かたやこちらはど真ん中から外れると言うか外れてしまうと言うか外れて然るべきと言うか。デビュー直後からイタリアンモードシーンで認められ当時“アルマーニの服は奥様に、ヴェルサーチェの服は愛人に是非”なんて売り言葉があったのも大いに納得なジャン兄による創造美に満ち溢れた最初期クリエイションであるこちらは、60年代後期にモードシーンでも定着したジャポニズムを取り入れたKIMONOな襟元に相も変わらず最高なボンバージャケットSTYLEをルッフォリサーチ社の技術提供によって具現化したど真ん中ではないもののモードの世界観においては最上位なデザインレザージャケットです。

New arrival,Vintage Leather Wear Selection
まだまだLeather。抜群にガンガンにLeather。
SURR 福留
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地産地消ってわけではないですが、買付の旅をしていて度々に噛みしめるのは“本国だからこそ出逢える”という現実でして、どれだけ慣れ親しんでいたとしても新たに驚かせてくれる存在がまだ在り続けてその都度楽しくて堪らないのは私のこの生業における大きな原動力の一つですし、仕事として向き合っていながらもそう思える瞬間があるのは本当に幸せなことだと切に思いますが、その逆で“本国じゃないからこそ出逢える”ってのは在りそうでなかなかどうして無くって、前者が高確率で興奮させてくれるのに対して後者はほとんどさほど興奮できないのですが、不定期ながらかなり興奮する縁を結んでくれるのが先日御提案したレザーウェアを所有していたフレンチカルチャーの専門家であり心の師でもあるコレクターさん。以前もリーバイスの2ndジャケットを譲ってくれたのですがそれこそ約10年前なので本当に不定期なんですよ。


“どうケンタ、パーフェクトだろ?”と着ているコートを自慢してきたと思ったら譲ってくれるコレクションピースで、いわく気に入ったので着ていたとのこと。本当に本当にパーフェクトなそれは70年代のクリエイションでコットン×ポリエステルのバーバリークロスの個体だったのですが、御散歩コートの名に相応しいBIGサイズかつ稀有なフレッシュコンディションというこの世界観における類まれなる存在価値でして、こんなの本国でも滅多に出逢えないよと独り言ちずにはいられない逸品中の逸品でした。これまでに数多く目にして手にしてきたプロダクトで改めて驚けて興奮できるって、本当に本当に幸せ。

しかもそれ表地が定番のベージュよりも薄いクリーミーなカラーリングなのですが、裏地がピンクがかっている影響でうっすらとピンク色なんです。例えるなら桜でしてあの花びらって一枚でじっくり見るとほぼ白じゃないですか、でも木としてみるとうっすらピンク色。そんな素敵過ぎる色なんです。余談ですがメインカメラのLEICAではどう頑張っても裏地のピンクが表現できませんでした。色調整しても良かったのですが試しにSIGMAで撮ってみたらバッチリ、良かった良かった。

New arrival,70s Burberry one piece sleeve bal collar coat
“どうケンタ、パーフェクトだろ?” タバコを咥えながら口角を上げてニヤリとこちらを伺うあのドヤ顔は今でも目に焼き付いています。うん、本当パーフェクトだよ。

SURR 福留
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