Silk decoration / Diary213
11.12.2015

現代的な目線か否かは別としても充分に刺激的で個性に満ち溢れた面々は、1970年代という幾何学模様やモチーフが豊かであった時代に則って生まれたテキスタイルデザイン。どの角度から見ても充分過ぎるほどユーモラスなアニマルシリーズは、良い意味で作為的なパーソナリティの演出に相応しく、タイという伝統的な装飾だからこそ際立つというもの。

 

 

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遊び心存分ながらも可愛らしさだけで済まされないのは、やはり Hermes だからこそ選択できる肉厚なシルクのテクスチャーと、素材が上質だからこそ実現できる色調あってのもの。ゆえにファッションに精通した大人が楽しんで然るべき装飾性だと私は強く想い、出逢えた興奮をディンブルに挟んで Paris より連れて帰った次第です。

 

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70s Hermes , silk tie “ animal Series ”

 

 

 

 

 

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カレ・デザイナーの中でも古株で、半世紀以上デザインを続ける Cathy Latham による一枚、 “ Oiseawx Migrateurs ” は、彼女の作品の中でも異彩を放っているように思います。
数多の作品を生み出している彼女ですが、実際は決して仕事が早いというわけではなく、一枚のデザインを仕上げるのに膨大な時間を費やす事で知られており、だからこそ本作もユニークなモティーフを取り入れながらも精緻な構図バランスによるエレガンスが両立しているのです。

 

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まとめた際のテキスタイルバランスは絶妙に控えめ。ながら時折り除く顔や羽といった象徴的な要素による圧巻の存在感と、心地良くてならないカラーバランスを存分にお楽しみ頂きたいです。

なお今回は、彼女の代表作である “ Les Clés / 鍵 ” もセレクトしているのですが、らしくなさにどうしようもなく惹かれ、この一枚をピックアップさせて頂きました。

 

 

 

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そして、初代カレ・デザイナーである Hugo Grygkar の一枚も、この度セレクトする事が出来ました。
作品名 “ Ex libris ” は、タイトルの象徴性と Hermes で最も代表的なモティーフの “ 馬と従者 ” が描かれている事からもお分かりの通りカレにおいて重要な位置に属する一枚で、 2015 A/W の新生ナデージュを筆頭に、幾度となくデザインソースとされたサンプリングされた紛れも無い名作です。

 

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具象性ならではのテキスタイルバランスと絶妙なトリコロールカラーは、いかなるスタイルにおいても圧倒的なコントラストを発揮。個人的に広げた時の芸術性を特に感じる一枚ますが、だからこそ日常的なスタイルにおいて、静と動にてお楽しみ頂きたいと思っております。

 

 

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数あるそれぞれの中から抜粋にて御紹介させて頂きました。
いずれにせよ感覚的にお認め頂けましたら、幸いに思います。

 

 

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