50s OMEGA / Diary179
3.9.2015

とても素敵なヴィンテージ・ウォッチのセレクトに成功致しましたので、是非御紹介させてください。

1950年代の OMEGA 。
説明不要の名門による逸品は、磁器製の実直な文字盤と幾ばくか小ぶりなケースによる、腕時計という体裁を成すうえで過不足の無い構成。昨今、価値が高まり続けているヴィンテージ・ウォッチですが、もとよりそれらを選択するにおいて重要な “ 時間を吸収したからこその存在感 ” や “ クラシカルな重厚感 ” といった旨味を全て備えたうえでその王道をゆくスタイルに、私自身一目で恋に落ちた次第です。
腕時計においてここまで早い初速度で惹きつけられるのは、個人的な経験としても珍しいのですが、その要因は “ やはり ” なのか “ またもや ” なのか、マテリアルでした。

 

 

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濃いめの黄金色に輝くケースの正体は、なんとピンクゴールドの無垢。
いわゆるイエローゴールドよりも控えめかつ上品な印象を与えてくれる素材ですが、何より生成と加工の難易度ゆえ希少性が高いためほとんど出会う事が叶いません。またリューズもビジョーも当時のオリジナルパーツとなっておりますので、くっきりと描かれた紋章による喜ばしい限りのスペシャリティも同時にお楽しみ頂けます。

 

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他の地金より高粘度なピンクゴールドによる光の吸収と反射は、ヴィンテージ・ウォッチの王道をゆく本品において極めて重要な要素です。私がこの美意識に一目惚れのと同じくで感じて頂ける方がいらっしゃるかもしれませんので、ご興味頂けた折には是非感覚的向き合って頂けたらと想います。

 

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50s OMEGA , automatic watch pink gold

 

 

私は自分の意思で腕時計を着けるようになってから、選んできたのは全てヴィンテージです。
現代品にも興味は湧くのですが感覚的に見比べた末に手に取る事が無く、なんとなし不思議だったのですが、年齢を重ねて想うのは、自分は “ じっくりと丁寧に時間を掛けられた物 ” “ 幾つもの時代を越えられる物 ” により強く惹かれる人間だという事。それらは贔屓目無しに尊敬できる要素ではないかと思いますので、私にとって自分の 『 個 』 をより濃く表現するアイテムである時計と眼鏡は今のところずっとヴィンテージでして、大変楽しませて頂いております。

 

 

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