数年前からもうなんとなくいらないかな時代的に な気分になったのでそれまで定例であったシーズンの立ち上がりという概念と言うか感覚と言うかを無くし、より今着たいし着れるようなその時その時の旬を意識するようになっていますが2月ってだけであら不思議、一気に春な気分がムクムクと沸き上がってきてしまいまして、MYプライベートインスタアカウントの何着てたか投稿を遡ると去年の3月1日は薄くないけど暑くもないカシミアセーターにレザーシャツを被ってブルージーンズとけっこうしっかりと春な格好をしていたので(何着たか投稿、こうやってかなり重宝しています)、あと一か月もすればそんなテンションかぁということで雪も降ってやっぱりちゃんと寒くなりましたがやはりちょっと先、ちゃんと春な御提案をしたくなり今週の新作群に至ります。気分的にはSPRING SUMMERの1stセレクションです。
相変わらず秀逸な80年代ヴァレンティノのアウターシリーズ、こちらは名門Jeansレーベルによるバルカラーのデニムハーフコートwithワークディティールという秀逸な一着です。ヴィヴィットなグリーンのロゴ刺繍ハーフライニングって、粋過ぎー。
同じくヴァレンティノクリエイションでこちらは滅多に出逢えないRainレーベル、PUREコットンツイルのリバーシブルという素晴らしい一クリエイションです。ちなみに首後ろのブランドラベルが縫い付けてあるのですが、もちろん気にしない人はそのままどうぞ。
CHIRICOからもろに影響を受けてセレクションしたAdidasトレーニングパンツ、いざ向き合ってみるとジョガータイプじゃなくてクラッシックな70s個体って、地味に稀有な気がしました。
猛烈に久方ぶりなGucciのビットローファーはAdidasと同じコレクターさんの下で出逢えたのですが、目に入った瞬間にトレーニングパンツと合わせてほしいなと思ってしまいました。バンブー付きってまた洒落ていますねぇ。
これこそ真のスリーシーズンコートなフルセットトレンチコートもまた猛烈に久方ぶり。ほとんど着られていない真っ新なコンディションと様々な御提案が叶う理想形に近しいサイズ感ということもあって、真っすぐで圧倒的な説得力の衝撃破をしとどと浴びてしまいました。そうだよなぁこれが本物だよなぁ、ずっと店頭に並べておきたいなぁと心から思う弊店にとってのスペシャルです。
これも問答無用にスペシャルな真っ新に近いコンディションで理想的なオーヴァーサイズ、色も王道なようで絶妙に個性が宿っているんです。先のトレンチと異なるベクトルながら同じくの衝撃波を浴びせてくれた一着。
モードヒストリーには時代やデザインの転換期を創った特に最重要な人物が幾人かいますが、私はジョルジオ・アルマーニもその一人であると心から思っています。女性を解放しスタイルを飛躍的に進化させたシャネルに対して、それまでの文化に女性的な要素性を混在させることで男性を解放したアルマーニ、1976年に発表されたその独自服飾論によって男性の可能性が格段に広がったからこそ昨今の幅広いメンズモードが在ります。このコートはその初期衝動性を特に秘めた80年代初期のクリエイション、弊店はこれをトレンチコートと呼びません。トレンチコートを再構築(REBUILD)したデザインコートと呼びます。
New arrival,2024SS 1st Selection.
SURR 福留
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