ニットジャケット / Diary1188
12.1.2024

ウール×シルク×カシミア混紡のニットとヌバックレザーをドッキングというカーディガンという存在枠組みを軽々と越えたプロダクト。実用性と美意識を両立させモード概念と職人技術を融合させるHermes hommeですが、ここまで贅を尽くすとさらに“ロマン”が乗っかってくれますねぇ。設計的にもカラーレスのスクエアジャケット的に捉えることができるユニークな一着です。

 

 

 

皆様、ブルネロ・クチネリは御存知ですか御好きですか?私は大々々好きです。店に行ったら何故か帰り際にチョコくれるところとか〇〇万円のクッションを作るところとか、愛する妻(当時は彼女)の地元が好きになってそこを復興させるために古城を買い取って会社を作るところとか、さらに学校を作って地元の人々に通わせるばかりか給与を支払って学ばせて卒業後には自社に残っても良いし他社に就職しても良いところとか、災害などが起きたら自社にある製品を無償で贈るところとか、初期のクリエイションテーマが“貴族の私服”なところとか。

そんなクチネリさんによるヴィンテージクリエイションは畔編み特有の無機質さインダストリアル感と時代性を感じさせるスポーティーなバランスとクチネリさんらしいラグジュアリーが調和する特に現実的なウールボンバージャケット。様々な着こなしとシーンとスタイルを想像させる間違いない一着です。ポケット付きもうーれしー。

 

 

 

こちらは内モンゴル産のカシミア100%のニットジャケット、私にとってマジで至高で至福で至宝の一着です。時代が00年代初頭のためその時代性を反映させたミニマムでシャープなフィッティングがまた痺れるのですが、なんと言っても色味が独特でして、グレージュ系統の表に対して裏がグリーンという、どうなってんの?な構築ですので着用時もそこはかとなくグリーンを感じるグレージュ系統のカラーリングというなんだそりゃな色調もまた貴族の私服ゆえか。ちなみにこちらはポケット無し、前述のフィッティングコンセプトゆえ我慢してくださいまし。

 

 

 

以上、今週の新作でした。たった三着ですが私にとって三着もまとめて御提案できた至極のニットジャケットたちです。

 

 

SURR 福留

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