フランスのレザーウェア / Diary1079
7.10.2022

New arrival,60-80s French leather wear.

 

この度の新作は60年代から80年代にかけて製作されたフランスのレザーウェア。ワークカルチャーとミリタリーカルチャーからの抜粋で4モデル計7着を収集、と言うか文字通り抜粋しました。元々の所有者はかねてより濃くお世話なっている私にとってフレンチカルチャーウェアの第一人者的な師でして、これらは毎年提案してくれる区分(アヴィエイタージャケットは除く)なのですが7年前に1着セレクトして以降一度もセレクトしてきませんでした。7年前のそれはお選びくださった方も含めて今でも覚えています。当時フランスで会った時に着てくれていたなベ〇君。今も手元に置いてくれているかは分かりませんが。
そして今回も大量に用意されていたものの5着以外は未セレクト。理由は“重さ”です。

 

重い服は絶対に選ばないというわけではないのですが、これらミリタリーであったりワークに属するレザーウェアは重い=硬いとなり結果的に日常着としての有用性が落ちるという傾向にあったため、いくら格好良かろうとも選んできませんでした(もちろんコンディションはサイジングなども論点となりますが必須条件なのでここでは除外です)。しかし今回5着のみ重くない個体がありましてもちろんそのカルチャーらしいガッシリとしたアウターなのですが私の経験則としてはかなり軽い仕上がりで、事実ゴートレザーであったりラムレザーであったりとハイクラスクリエイションにおいても軽さを特性とする革が用いられていたりと合点の行く構築でした。そしていざ改めて向き合ってみるとなんとまぁ舌を巻く贅沢な衣類でして、政府関係の役職であったり国が管理する職種であったりに支給されていたいわゆるフレンチワークウェアの分野やミリタリーの分野なのですが、王室所属部隊の品々が特出してスペシャルであったのと同じくで国背負ってる度が高い分贅沢な仕上がりになるのはやはり必然なのでしょうか。当時も仕事用と私服用に2着所有することも多かったそう。確かに圧倒的な個体ですものねぇ。



ちなみに結果的に全てが相当のGOODコンディションでした。4着がほとんど使用感が感じられないデッドストックと推測できるコンディションで1着は当時の管理用紙ラベルが付属したデッドストックピース。これらのカルチャーレザーウェアでこの条件は相当に喜ばしいのですが1点予想外な事柄がありまして、コンディションが良過ぎてボタン留めが物凄く硬いです。私一度手の筋がピキッとなりました。御覚悟を。

 

 

 

ちなみに前述の通りアヴィエイタージャケットは毎年提案してくれる個体ではありませんし私も毎年なんておこがましくて言えません。コンディション,サイズ感,個体性の条件が揃ってセレクションが叶ったのは本当に久しぶりでした。このモデルは初めて知った時驚きましたねぇ。はっきりと“こんなのがヴィンテージであるならデザイナーいらねーじゃん”と思ったのを強く覚えています。その頃はまだビッグメゾンがビッグメゾンらしい仕事ぶりと存在価値でしたから、今はより一層かもしれません。
ラムレザーとゴートレザーのそれぞれ、相変わらず抜群に男前。

 

 

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