好きな色は / Diary1036
22.2.2022

ありますか?







私はこの色が好きというのはありません。気付いたら赤いスポーツジャケットが2着あったりペンや財布(という名目のカードケース)が緑色だったりしますが、基本的にはどの色も全部大好きです。それはやはりこの生業あってのもので弊店がどうとか弊社がこうとかではなくヴィンテージという世界そのものが、特にモード史が色彩に満ち満ち溢れてCOLORFULLでありながらHARMONYしているのがノーマル というそれはそれは大変に美しい世界で育ったからこそ全色好きで全色抵抗なく身に着けることができますが、それこそこの生業において様々の色に対する意見や印象を目にして耳にして、いつも興味深く・そこはかとなくどこか楽しい気分になります。へぇ、そんな考え方があるんだぁ と。

 

やはり大小なりに苦手に感じる色が居られますし、雑誌にせよコラムにせよ、この色にはこの色を,この髪にはこの肌にはといった意見(ガイド?)のようなものを目にする機会がありますが、私は基本的にざっくりとした雑な正確なので、それらの意見は基本的に目にした次の瞬間には忘れてしまいます。それはスタイリング概念が希薄なのと同じく私の生業において良くないことなのですが。
先日もお客様が“形のバリエーションは多いけど、〇〇色と〇〇色と〇〇色の服ばかりクローゼットに増えてしまう”とおっしゃっていた時に、私は真逆なことを自覚しました。形のバリエーションは極端に少なく、色が様々在る と。

 

黒が/白が/寒色が/暖色が/アースカラーが/etc./etc./好きな人or苦手な人、様々居られますし、とある一着を御提案した時に着れるかなぁと優しくおっしゃられる方も居れば、着れませんよ!とはっきりおっしゃられる方も居て、もちろん好きにせよ苦手にせよ着るにせよ着ないにせよ皆様方の御心で是非御判断をと思いますが、一個人的にはもし僅かでも気になる色があれば、是非とも御自身の新たな側面として、それこそ色として御選択頂きたく思います。ヴィヴィッドもペールもダークも、色はとにかく楽しいですよ。いや、厳密には上質な感性や良質な背景や卓越した文化が産み出す色は楽しいですよ です。

 

 

 

 

 

ペールでドライのアイボリーの内側にブライトでモイストなスカーレット。このような色の楽しみ方“も”最高です。数多の文化人を楽しませた ARNYS Parisらしい一着。

 

そういえば先日美容室でシャンプーをしてくれた方が、その前にヘアカラーしたら気分転換になるかな的な話をしていたこともあってピンク色を御薦めしてくれました。20歳少々の御年齢の女性で、いわくピンクのマリモみたいで良いのではとのこと。私にとって20歳少々の御年齢の女性の御意見は本当に貴重です。ピンクの髪の毛、ピンクのマリモ。   有りだねぇ。

 

SURR 福留

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