column007_読書の話 / Diary130
22.4.2015

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子供の頃、親の本棚にあった 「 さるのこしかけ 」 を手に取って以降、ひと夏かけて児童図書館に揃った 「 三毛猫ホームズ・シリーズ 」 を読み漁って以降、いわゆる “ 読書 ” を楽しむようになりましたが、ふと気付くとすっかり読まなくなっていました。今となって思い返してみると店舗専属から離れると同時に読書からも離れていたのですが、 SURR が始まって定期的に書くようになると同時に、不思議と読書習慣が再開しました。

これは音楽にも言える事なのですが、私はノージャンルなセレクトを好みます。本を選ぶときは書店で目立つ位置にあるお薦めを手に取る事もあれば、過去好きだった作者の新刊もあれば、知人やお客様のお薦めもあればジャケ買いもあります。
要するに気分屋ですね。

最近は本屋大賞2015の受賞作を読みました。以前も読んだ事のある著者だったので相変わらず良かったです。哲学研究科の小説も大変勉強になりました。今は北海道が舞台の切なげな小説を読んでおり、良い読書時間を過ごしている次第です。

 

 

 

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2005年から2009年にかけて雑誌 SPUR で連載され、後に書籍化された 「 抱擁、あるいはライスには塩を 」 という小説があります。私は連載時も折りに触れては目を通し、発売されてすぐに完読していましたが、先日思い立って再び手に取りました。
3世代に及ぶ “ とある一族 ” の話で、作中にて一人の女性 ( 小説家 ) が物思いにふける際に 『 今まで積み重ねられた歴史や知識と、私がこれから得る知識や経験を織り交ぜて世の中に示していく 』 という一節が出てくるのですが、これは今の自分にとって心に響く言葉でした。初見当時は同じ感情になっていなかったように思います。

 

どんなジャンルでもストーリーでも、何かしら自らの環境や状況に置き換える事ができ、勉強や刺激を得られるところが読書を好ましく思う最大のポイントです。

 

 

 

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引き続き、心に良質な栄養素となる様々に出会っていきたい所存。皆様も宜しければ。

 

 

SURR by LAILA 福留

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