お久しぶりです / Diary949
5.3.2021

私はこのような世の中になってから、完成された一着や名作とされる一品がいかに “ 完成されている ” か, いかに “ 名作であるか ” をより強く思い、今までもそれらを間違いない存在であると捉えていたものの、今まで以上に一層に間違いない存在であると痛感するようになりました。
“ やっぱ格好良いなぁ ” が “ やっっっっっぱ格好良いな!! ” になった感じというか、様々な価値が見直され全てが混沌とする中で純金の相場だけが上がった感じというか。ヴィンテージの世界には沢山のそういった一着や一品がありますね。

 

Barbour という存在、いやここはあえて Vintage Barbour という存在と言いましょう。も、間違いなくそうであると思います。

 

 

 

 



 

 



 

 

 

1894 年に英国の小さな田舎町で生まれたジョン・バブアーによる Barbour 社。漁業が盛んな地ということもあってそこで働く人々のための衣類として開発されたのがオイルを染み込ませたコットン素材で、その後も現地の人々に意見を仰いで研究と挑戦を繰り返したジョン・バブアー。様々な思考錯誤を経て二代目のマルコム・バブアーによって一層の発展を遂げた後に、その息子であるダンカン・バブアーが主導となって “ 英国の片田舎のファッションメーカーではなく世界に羽ばたく存在に成ろう ” と創り出したのが INTERNATIONAL SUITS というモデル。余談ですが、その設計に辿り着くまでに様々な試案があったそうですが、結局のところ土台となったのはジョンやマルコムなどの先人達が設計していた自社の過去作品群だったとか。

 

その INTERNATIONAL SUITS を土台に首元のレザー配置・若干のディティール調整・コットンの軽量化といった精査を経て生まれたのが、こちらの BEACON JACKET です。

 



設立から40年ほどの期間はラベルに灯台のイラストと BEACON の文字が記されていました。漁師にとって荒れた海上から見える灯台の明かりは文字通り命を救う存在であったことと存じます。その存在がそのままモデル名と成ったこちらの BEACON JACKET はなぜ短い期間しか製作されなかったのでしょうか。

 

 

 

 

 

Vintage Barbour Collection.

久方ぶりの御提案です。

 

 

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