説明不要な程、多くの著名人・エグゼクティブの為の衣類を手掛ける一貫した家族経営が繰り出すブランディングにより1910年から生地メーカーとしての立ち位置から Hermes や Tom Ford 、多くのハイメゾンへ生地を供給するなど、オーストラリアや各地域から厳選された超高品質な原毛をイタリーの自社工場にて「一貫紡」と全ての工程を自ら行う方針を取り、高いクオリティーコントロールを誇る一流メーカー。今回の一着には贅沢にも Cashmere を 100% 使用した、なだらかに身体へ馴染み季節を愉しんで頂ける紳士的な Chesterfield coat 。ダブルブレストは元を辿れば 17 世紀頃から言葉が誕生されているようで、原型は袷にループがついた外套から派生し、ディテールが更新されて現代の型へと変貌を遂げます。ミリタリーウエアに採用される風向によって袷を変えることの出来る防寒着としての機能的且つ私としてはとても美的なディテールの一つだと捉えます。黄金に輝く様な色調から、この上無くダンディズムを象徴するような絞りの無いボディラインが美しいドレーピングを生み出すモダンな色気を演出。
New arrival , 70s Ermenegild Zegna double – breasted chesterfield coat ” Cashmere ”
話は変わりますが、先日友人といつも通りの場所で冷えた空気の中いつも通りの酒を交わし、なんてことの無いいつも通りの会話の中、話題の一つはとても興味深い内容。何が興味深いかと言いますと内容も然りですが、全くの価値観の違い。私の解釈からは何事に措いても考えが連鎖していて、 ” 人と物 ” への愛で方は同じだと。半笑いで聞いていましたが、私には全くない思考回路の為その場では適当に頷くだけでしたが、後々考えると真正面からぶつかる様な純粋な考え方だと思いつつ、恐らく不器用な昔気質な性格だろうと改めて思ったりと長い付き合いの中での新しい発見や魅力とは時間の経過も大切な一部と感じたと同時に今でも理解に苦しむ歯痒さも感じていますが。
手にしたものの永遠に愛すると私には経験則上未だ無い考えですが、そこに本質があれば長く付き合えるのでは無いでしょうか。上記のコートの様に。
SURR by LAILA 鈴木
03-5468-5966
[email protected]
△