思い付きとはとても不思議なもので、勘違いする程自分の才能に酔わせる感覚と、時には不適切な情報を表してしまう発作的な言動、脳から伝達され何も通さずそのまま口に出してるなんて私のフィルターだらけの頭には羨ましく、一つの表現方法なんて考えますが。自分の思い付きを普段に当て嵌めると写真を一枚撮るのもそれですし、洋服をどう並べよう、何を書こう、場で繕うのも一つだと考えると日常的に人は思い付きの中で生活を営み正解の無い中で暮らしていると一人で思い耽っていたりします。思い付きの中でも直感的行動力と考え過ぎて行動に移せない慎重な姿勢の二択しかない答えの無い話ですが、考え過ぎて行動に移せない状態の上、更に考えて俯瞰的でそれを見る歯痒さも私にはあり、処理できず永遠と考え過ぎる無限ループに陥ってしまうと友人に話したのですが、理解ができない様子でしたのでこの奇妙な感覚を共感頂ける方がいたらそれは不味いことですが気持ち的にとても助かります。
60s Burberrys bal-collar cotton coat , khaki
先日新作として御披露目させて頂きました、 Bal-Collar coat collection by Burberry’s ですが既に旅立った者も御座いますが御紹介と御推奨させて頂きます。こちらは 60 年代 ~ 70 年代に掛けて生産された綿 100 % から織りなすシャンブレー織りの光沢のなんとも美しい玉虫色。そこからの歳月による経年変化、褪せた表情は色彩とマテリアルの化学反応により言葉で表現するには難しく、とても厄介な逸品へ。当時の持ち主のものへの愛情が伝わる上襟をかがる様に施されたハンドリペアが跡がまた唯一無二の存在へと昇華させるそれはまるで手作りのような一着で御座います。思い付きでパリに一人で行き、偶然入ったヴィンテージショップにて目にした典型的な一着を拙い言葉で購入したのが、私にとって初めての Burberrys のコートでした。それを選んだ理由は特に無く、本当に ” おもいつき ” こういう感覚は大切にしたいですね。現行の物造りにおいても妥協を許さない ” 雛型 ” という言葉が相応しい形、勿論当時のからクオリティに関しては御存知の通り、紳士的且つミリタリーウェアに価しますので御持ちのトラウザーズ達に思い付きで合わせて頂いても親和性の高い逸品だと。
今回で私の Diary は八回目となりますが、御客様方から 「 毎回楽しみにしてます。 」 と御声を頂くととても嬉しく思うのと同時に恥部を見られている様な感覚もあり、まだまだ胸を張れない私ですが今後共御付き合い願います。
SURR by LAILA 鈴木
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