ハットという言葉は頭に載せる帽子の類を広義的に現わしているに感じておりまして、いわゆるニット帽子もキャスケットも野球観戦時のそれも区分化におきましてはその言葉が選ばれるようなのですが、私はいつからか勝手ながら全方位にブリムが在り構築的なクラウンが鎮座する様式のものを連想する人間となっており、いつからかそれをこよなく愛しているのですが、想い返してもなにがきっかけになったかを覚えておりませんでして、確かに以前の上司にあたる人物が象徴的に愛用していたのですがそれがきっかけというわけでもなく、心に在り続ける人物像うんぬんでもなく先祖の誰それうんぬんでもなく映画の素敵な一幕うんぬんでもございませんので、いつからか勝手に思っていたハットという存在意義そのものに、いつからか勝手に惹かれたのだと想います。皆様方ハットはお好きでしょうか。
3,4 年ほど前には少々流行していたのでしょうか。流行うんぬんに明るくない私でもそのような記憶がございますが、根本的にはそれらとはまた異なる存在意義を有し続けているように想いますし、現実として機能性が極めて良好であること, 日よけや風よけや防寒性のそれを御存知の通りかと想いますが、機能面 ( 実質的な利便性 ) に則っての選択というしっかりとした初動理由があるうえでの装飾性はやはり人物像として, 個として絶対的な説得力と存在意義を有するという考えを持ち続けております。
弊店におきましても丸々 3 年ほど以前にある程度まとまったハットの編集をさせて頂いた時があるのですが、それ以降は一切これぞ御提案したいというそれに出逢えなかったため、以降の旅においてその出逢えなさをずっと不思議に想っておりましたが、この点に関しまして冷静に考えずとも弊店の品全てに共通する “ 御縁 ” 以外の何物でもないとはいえども、ハットに限って 3 年間一切の出逢いがなかったのは、うん、やはり不思議でしたが、前回の旅でようやく少量ながら幾つかに出逢うことができまして本当に嬉しかったものですから、どなた様からも御要望頂いていないにも関わらず弊店が例年社会の御迷惑をお掛けしないようひっそりと編集させて頂いております “ for Xmas ” の一つとさせて頂きました。皆様方ハットはお好きでしょうか。
for Xmas, 40-60s Hat
私にとってのハットがこれらであり、弊店はハットにおいて主にボルサリーノ社の品を追い求めております。もちろん各国各時代において素晴らしい存在感の品が多々ございますが、ボルサリーノ社独自の軽やかさと申しますかクラウンの傾斜やファーフェルトの仕上げなどの各所研ぎ澄まされ具合から成る “ ハットとしての居様 ” が最も好みであるがゆえです。足も腰もないハットに対して居様というのもおかしな話ですが、なんとなしボルサリーノ社の場合ハットが頭に小粋に腰かけている空気に感じられまして。
明日 13 日 12:00 より御披露目致します。宜しくどうぞお願い申しあげます。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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