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2.2.2018

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日々を過ごす中で、自身にとって必要な品々がじっくりと集まってゆくことには言い知れぬ充足感があります。こと服においては、不変的なワードローブが増えるのはもちろんのこと、時にそれ以上の喜びの一つが “ 有りそうで無い良い服 ” との出逢い。なにをもって “ 有りそうで無い ” とするか、またなにをもって “ 良い服 ” とするかはお人によることと思いますが、この度御推奨する一着は私にとってまさしくその出逢いの一つ。

 

 

 

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ラベルや背景のみで品々を判断することはありませんが、ある種の一定を越えるとラベルを背負っている=その看板に相応しい品という等式に当てはめることが出来るのではないでしょうか。 “ Belstaff ” という看板を目にするとまずモーターサイクルの分野を連想される方もいらっしゃることと思いますが、名だたる選手や冒険家, 飛行士を魅了し、時に英国そのものと密接に関わりながら開発と発展を繰り広げてきたゆえにその認識に至ってしかるべきなのも一つの事実であると同時に、ヴィンテージにおいて、特に濃密な英国文化のヴィンテージにおいては極めて稀に “ それ以外 ” のベルスタッフに出逢える可能性がゼロではないのも一つの事実。
しかしながらその機会は極めてを極めるほどに稀であるがゆえ、沢山の方々に広く御認識頂くことは、きっと今後も難しいのではないかと思います。

本品はモーターサイクルやパイロットなど、あえて分野を限定させず、幅広いアクティヴカルチャーへの適用を目的とした一着。言うなれば日常着に近しいそれを弊店では総合して “ スポーツジャケット ” と称しております。前述の通り明確な意図と重要性の高い目的をもって開発を続けてきたベルスタッフであり、その看板という名のラベルを首の後ろに背負っているからこそのスタイルへの, 生地への, 設計への探求心は、半世紀以上の長きを経ていたとて決して色褪せることなく、ましてや現代では一層顕著に “ 一着の服としての完成度 ” を御体感頂けることと信じております。

 

 

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一見すると何の変哲もないカジュアル衣類に分類されるほどに少ない要素と装飾。まるで “ 塩少々のみな味付け ” のごときですが、要素が揃っていればそれが一番なことは皆様御認識の通り。一切の癖がない着用時の研ぎ澄まされた洗練性を備えながらも、その無垢なスタイルと相反する高い防寒性。そしてコートでもブルゾンでもテーラードジャケットでもない、一見何の変哲がないながら、どこかに属しそうで絶妙にどこにも属さない無機質性。これが私にとって “ 有りそうで無い服 ” 。

 

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その無機質性の大きな一端を担う耐久性と万能性を兼ね備えたコットンクロス。そして無機質性を根本から支える英国ならではの男性的な強さとしなやかさを両立させるテーラーのパターンメイク。肩に心地良く乗るフィット感と可動域の広さ、360° で発揮するフォルムの洗練性など、目視できる仰々しいアイキャッチ/デザインではなく、実際に御着用頂く日常において、そして御愛用頂く時間においてで徐々に御体感頂ける密やかかつ確かにこれら設計の要素こそ、私にとって “ 良い服 ” の証です。

 

 

 

 

 

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60s Belstaff, sports jacket

思い入れのある一着ですので、じっくりと御紹介でき嬉しいです。皆様方が皆様にとっての “ 有りそうで無い服 ” や皆様独自の “ 良い服 ” と今後も出逢えることを心からお祈り申し上げます。

 

 

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