Day3 / Diary437
30.8.2017

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そもそも私めがわざわざ取り上げることすらおこがましいほどに歴史ある不変的な存在ではあるのですが、あにはからんやそういう存在だからこそ現代においては逆に盲点となったのでしょうか。縁あってこれらをお譲りくださったパリジャンがぽつりと呟いた “ 最高のシャツなんだけどね。今は皆あまり知らないからね ” という言葉を思い出しつつ、 Day3。

あと十数年もすれば創業 200 年となるフランスの老舗シャツメーカー, Charvet。そのヴィンテージは SURR 設立から不定期に、かなり稀な頻度で数着のみ御提案してまいりましたが、この度様々なバリエーションの御用意が叶ったのは、旅において起こりうる幸運の中でも特出して “ セレクションの神様 ” が大きくニッコリほほ笑んでくれた瞬間でした。人と人との数珠繋ぎで出逢えた一人の生粋のパリジャン。ヴィンテージやファッションを生業しない、多くを語り合わずとも居様から既に人生を謳歌してあろうことが分かるパーソナルコレクターの紳士が、以前にフル・オーダーにて仕立てた Charvet のビスポークシャツを譲ってくれたのです。

プレタラインで既に高級衣類に属する Charvet ですので、それをフル・オーダーで仕上げることは漢として生を受けたうえでの珠玉の一つと言いたくなるほどに豊かな行いに思います。そんな心意気と真心と誠意のみで成り立っている、一人の男性の、その時の身体に綿密に寄り添って仕上げられている一着達だからこそ、それを別の身体へ, 着方へ, そしてスタイルとして御提案したいと熱く想いました。ビスポークシャツに対してそのような行いは当初の目的の逆を行く行為かもしれませんが、私は常々 “ 上質な一着は懐が深く、遊び心も軽々と受け止めてくれる ” と考えておりますので、一つの編集として僅かでも御興味頂けましたら是非に。

 

 

 

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糸1本1本に、ダーツ1つ1つに、ディティール1か所1か所に秘められた技術力の歴史と積み重ねられた感性の印。上質な素材だからこそ実現し、かつそれが最高に心震わせる芳醇な色彩の数々。Charvet の逸品には “ シャツ ” という決して要素の多くない存在においての独立した存在感がございまして、それは ( 目に見えるデザインなどと比べると、という意味で ) 決して分かりやすいものではないかもしれませんが、明らかにそこにあるものとして着用時に特別な高揚感を感じて頂けると信じております。

私自身も愛用していて、何度袖を通しても変わらぬ上質な風合いと心地良い着用感と、ふとした時に感じるスタイル性の鋭さに都度圧倒されておりますが、一番感動したのはボタンを留める際の “ 指触りの良さ ” です。ボタンそのものの質や布地との距離感などの留め方が絡み合っているのでしょうが、つまんだ時の心地良さには本当に痺れました。このような極地的に微細な心意気の積み重なりが Charvet 。ファッションにおいてこのような驚きと喜びを感じられる度に、本当に幸せな気持ちになります。

 

 

 

 

 

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early 00s Charvet , bespoke shirt collection

全て一人のパーソナリティーのために仕立てられておりますのでおおよそ近しいサイズ感ですが、流石ビスポークとでも申しましょうか、プレタラインよりも細身なパターンメイクでして、かつヨーロッパ特有の高いフィッティングを有しておりますので、~48サイズの身体まででしたら御推奨させて頂いております。
今時期であればダブルカフスも開放して生地をだらりと、フロントも2か所ほどをぞんざいに留めるような本当の意味でラフなシャツジャケットとしてのスタイルなどいかがでしょうか。それもそもそもの目的と異なる着こなしですが大丈夫、 Charvet のシャツはそんな遊び心も深い懐で軽々と受け止めてくれますので。

 

 

SURR by LAILA 福留

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